JPH0799859A - 人工漁礁用素材及びこれを用いた人工漁礁 - Google Patents

人工漁礁用素材及びこれを用いた人工漁礁

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Publication number
JPH0799859A
JPH0799859A JP5268277A JP26827793A JPH0799859A JP H0799859 A JPH0799859 A JP H0799859A JP 5268277 A JP5268277 A JP 5268277A JP 26827793 A JP26827793 A JP 26827793A JP H0799859 A JPH0799859 A JP H0799859A
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JP
Japan
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seaweed
artificial
reef
artificial fish
fish reef
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Application number
JP5268277A
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English (en)
Inventor
Yuuri Nishimori
有里 西森
Tomomi Watanabe
智美 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然環境への影響を少なくする。軽くかつ小
さくする。海藻の付着性を向上させる。 【構成】 人工漁礁用素材は、生分解性樹脂を有効成分
として含んでいる。この人工漁礁用素材を用いて、人工
漁礁10が網状体に形成されている。人工漁礁10の表
面には、海藻生育用の小孔が形成されている。生分解性
樹脂が徐々に分解されて消滅することに伴い、人工漁礁
10も同様に消滅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有用な海藻類の繁殖場
所である藻場を作成するための、人工漁礁用素材及びこ
れを用いた人工漁礁に関する。
【0002】
【従来の技術】海には、有用な海藻類の繁殖場所である
藻場が存在する。この藻場は、魚類が集まるために、自
然の良好な漁礁となっている。ところが、近年、海洋開
発等の進展に伴い、藻場が消滅する、いわゆる「磯焼
け」という現象が増えてきている。一度磯焼けとなった
場所を元の状態に回復させることは、自然の力だけでは
困難である。そのため、人工漁礁を海中に設置して、こ
れに海藻類を繁殖させる方法がとられる。
【0003】従来の人工漁礁は、海藻の付着基盤を作る
ために、コンリ−ト,石等を海中に沈めたものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
人工漁礁では、次のような問題があった。
【0005】人工構造物として半永久的に残るため、
自然の生態系に何らかの悪影響を与える。
【0006】極めて重くかつ大きいため、設置が困難
である。
【0007】付着した海藻の新芽が貝,魚等によって
食べ尽くされる、いわゆる食害を受けることがあり、海
藻の付着性が悪い。
【0008】これらは、沿岸漁業の振興を図る上で、早
急に解決すべき課題である。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、上記課題を解
決して、自然環境への影響の少ない人工漁礁用素材,軽
くて小さい人工漁礁,海藻の付着性を向上させた人工漁
礁等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る人工漁礁用
素材は、生分解性樹脂を有効成分として含むもの、又
は、生分解性樹脂と海藻の栄養分とを有効成分として含
むものである。これらの有効成分は100 %としてもよ
い。生分解性樹脂としては、脂肪族ポリエステル,ポリ
ビニルアルコール,ポリ酢酸ビニル等があげられる。海
藻の栄養分としては、硝酸塩,アンモニア塩,硫酸塩等
の水産肥料があげられる。
【0011】本発明に係る人工漁礁は、上記人工漁礁用
素材を用いて形成された網状体から成るもの、又は、上
記人工漁礁用素材を用いて形成される共に表面に海藻生
育用の小孔が形成されているものである。また、前記網
状体の外周に、海藻生育用の小孔が形成されているもの
としてもよい。
【0012】
【作用】本発明に係る人工漁礁用素材及び人工漁礁で
は、生分解性樹脂が、微生物によって徐々に分解され、
逐には消滅する。また、海藻の栄養分を有効成分として
含んでいると、付着した海藻がこの栄養分によって成長
できる。
【0013】請求項3記載の人工漁礁は、網状体から成
るので、軽くて小さい。
【0014】請求項4又は5記載の人工漁礁は、表面に
海藻生育用の小孔が形成されている。海藻生育用の小孔
には貝や魚が入りにくいので、この小孔に発生した海藻
の新芽は、食害を受けにくい。そのため、この新芽は順
調に成長して大きくなる。この新芽の成長に合わせるよ
うに、人工漁礁の表面が徐々に分解されて海藻生育用の
小孔も大きくなる。つまり、新芽の成長は小孔の大きさ
によっては妨げられない。そして、小孔が大きくなっ
て、貝や魚が小孔に入りやすくなる頃には、新芽は十分
に成長した海藻となっているので、もはや食害を受ける
ことはない。その後しばらくして、人工漁礁は消滅する
が、人工漁礁の設置されていた付近には、自然に海藻が
繁茂するようになり、藻場が回復する。
【0015】
【実施例】図1乃至図3は本発明の一実施例を示し、図
1は人工漁礁の斜視図、図2は海中に設置した直後の人
工漁礁の断面図、図2は海中に設置後ある時間が経過し
た後の人工漁礁の断面図である。以下、これらの図面に
基づき説明する。
【0016】本実施例では、次のよう圧縮成形法により
人工漁礁用素材からワイヤを製造する。まず、表面に小
孔を有するワイヤを成形品として取り出すように作成さ
れた、雌型と雄型とを用意する。そして、人工漁礁用素
材として、ポリ酢酸ビニルを50重量%とセルロースを50
重量%とを混合して、これを粉末状にする。ポリ酢酸ビ
ニル及びセルロースはどちらも生分解性樹脂であるた
め、この人工漁礁用素材は100 %の生分解性樹脂から成
る。続いて、この人工漁礁用素材を雌型に投入し、雄型
で10〜100kg/cm2 加圧すると共に32〜60℃加温する。こ
のようにして、人工漁礁用素材からワイヤが製造され
る。
【0017】次に、ワイヤを編んで、図1に示すような
網状体の人工漁礁10を製造する。人工漁礁10の網目
の大きさAは、海藻が成長したときに互いに悪影響を与
えない程度の大きさである。具体的には、日光を遮らな
い,水の流れを妨げない等の条件を満たす大きさであ
り、これは海藻の種類によって異なるものである。
【0018】また、図2に示すように、人工漁礁10の
表面12には、海藻生育用の小孔14が形成されてい
る。小孔14は、球状又は円柱状の中空部16と、円状
又は直線状の開口部18とによって構成されている。こ
こで、表面12での外径をD1,小孔14の最深部での
外径をD2 ,中空部16の直径をd0 ,開口部18の幅
をL0 ,中空部16同士の間隙をx0 とする。D1 及び
2 は人工漁礁用素材の強度又は分解速度、d0 は海藻
の新芽の大きさ、L0 は海藻の胞子の大きさによってそ
れぞれ決定される。
【0019】そして、人工漁礁10は、重り,アンカー
等により、海中の岩,海底等に固定される。人工漁礁1
0には、設置直後から海藻の胞子が付着して成長を始
め、新芽20a,20bとなる。表面12に付着した新
芽20bは食害を受けやすい。一方、小孔14に付着し
た新芽20aは、小孔14には貝や魚が入りにくいの
で、食害を受けにくい。そのため、新芽20aは順調に
成長して大きくなる。
【0020】続いて、新芽20aの成長に合わせるよう
に、人工漁礁10の表面12が徐々に分解されて海藻生
育用の小孔14も大きくなる。つまり、新芽20aの成
長は、小孔14の大きさによっては妨げられない。こう
して、小孔14が大きくなって、貝や魚が小孔14に入
りやすくなる頃には、新芽20aは十分に成長した海藻
20cとなっているので、もはや食害を受けることはな
い。
【0021】その後しばらくして、人工漁礁10は消滅
する。しかし、人工漁礁10の設置されていた付近に
は、自然に海藻が繁茂するようになり、藻場が回復す
る。
【0022】また、人工漁礁10は、網状体から成るの
で、軽くて小さい。しかも、可撓性を有しているので、
どのような形状の岩,海底等にも、その形状に合わせて
設置できる。
【0023】なお、本発明に係る人工漁礁用素材からワ
イヤを製造するには、上記の圧縮成形法の他に、注型成
形法,押出成形法等を用いてもよい。また、ワイヤ表面
の小孔は、成形後に切削して形成するようにしてもよ
い。
【0024】また、本発明に係る人工漁礁用素材及び人
工漁礁は、磯焼け対策としての用途に限定されるもので
はなく、新たに藻場を造成する場合にも用いられる。さ
らに、川,湖等の淡水中にも用いられるものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る人工
漁礁用素材及び人工漁礁によれば、生分解性樹脂が徐々
に分解されて消滅することに伴い、人工漁礁も同様に消
滅するので、自然環境への影響をきわめて少なくでき
る。また、海藻の栄養分を含ませることにより、海藻の
付着性を向上できる。
【0026】請求項3記載の人工漁礁によれば、網状体
とすることにより軽くて小さくできるので、容易に海中
に設置できる。
【0027】請求項4又は5記載の人工漁礁によれば、
表面に海藻生育用の小孔を形成することにより、この小
孔に発生した海藻の新芽を、効果的に食害から守ること
ができるので、海藻の付着性を著しく向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工漁礁の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】本発明に係る人工漁礁の一実施例を海中に設置
した直後の断面図である。
【図3】本発明に係る人工漁礁の一実施例を海中に設置
設置後ある時間が経過した後の断面図である。
【符号の説明】
10 人工漁礁 12 人工漁礁の表面 14 海藻生育用の小孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性樹脂を有効成分として含むこと
    を特徴とする人工漁礁用素材。
  2. 【請求項2】 生分解性樹脂と海藻の栄養分とを有効成
    分として含むことを特徴とする人工漁礁用素材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の人工漁礁用素材を
    用いて形成された網状体から成ることを特徴とする人工
    漁礁。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の人工漁礁用素材を
    用いて形成される共に表面に海藻生育用の小孔が形成さ
    れていることを特徴とする人工漁礁。
  5. 【請求項5】 前記網状体の外周に、海藻生育用の小孔
    が形成されていることを特徴とする請求項3記載の人工
    漁礁。
JP5268277A 1993-09-30 1993-09-30 人工漁礁用素材及びこれを用いた人工漁礁 Pending JPH0799859A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401451B1 (ko) * 2001-07-18 2003-10-22 현명택 메쉬형 합성수지 판재 및 메쉬형 합성수지 판재가부착되는 인공어초
KR20050005187A (ko) * 2003-07-07 2005-01-13 이진국 인공어초를 겸용할 수 있는 통발
JP2016500721A (ja) * 2012-10-12 2016-01-14 カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチCouncil Of Scientific & Industrial Research 生物分解可能な疎水性合成材料、およびこの製造プロセス

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KR20050005187A (ko) * 2003-07-07 2005-01-13 이진국 인공어초를 겸용할 수 있는 통발
JP2016500721A (ja) * 2012-10-12 2016-01-14 カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチCouncil Of Scientific & Industrial Research 生物分解可能な疎水性合成材料、およびこの製造プロセス

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 20011016