JPH0799799A - 誘導電動機のベクトル制御装置 - Google Patents

誘導電動機のベクトル制御装置

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JPH0799799A
JPH0799799A JP5238151A JP23815193A JPH0799799A JP H0799799 A JPH0799799 A JP H0799799A JP 5238151 A JP5238151 A JP 5238151A JP 23815193 A JP23815193 A JP 23815193A JP H0799799 A JPH0799799 A JP H0799799A
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torque
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JP5238151A
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Yasutake Ishikawa
泰毅 石川
Yoshinori Yamamura
吉典 山村
Yasuhiko Kitajima
康彦 北島
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルク制御を行なうベクトル制御装置におい
て、誘導電動機が減速したとき、これを検出して前記誘
導電動機のトルクを増大させ、これによって車両駆動時
の操作感を向上させる。 【構成】 センサ部2および演算部4、1次電流基準発
生部5、電流制御インバータ部6によって構成される周
知のベクトル制御装置に、微分回路11および補正トル
ク演算回路13、加算回路14によって構成されるトル
ク演算部3を付加し、このトルク演算部3によって誘導
電動機7の回転数が急激に低下したとき、これを検出し
て補正トルク指令T* f を生成し、この補正トルク指令
* f に基づいてトルク指令T* を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車などに設けら
れた誘導電動機をベクトル制御する誘導電動機のベクト
ル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機をベクトル制御する誘導電動
機のベクトル制御装置として、従来、図3に示す装置が
知られている。
【0003】この図に示すベクトル制御装置101は、
センサ部102と、演算部103と、1次電流基準発生
部104と、電流制御インバータ部105とを備えてお
り、入力されたトルク指令T* と、2次励磁指令Φ* 2
と、センサ部102の検出結果とに基づいて誘導電動機
106をベクトル制御する。
【0004】センサ部102は、誘導電動機106の回
転速度を検出して回転検出信号ωrを生成する回転検出
器107と、誘導電動機106に供給される各相の駆動
電流(線電流)を検出して電流検出信号を生成する2つ
の電流センサ108、109とを備えており、誘導電動
機106に供給される各相の駆動電流を検出して電流検
出信号を生成し、これを電流制御インバータ部105に
フィードバックするとともに、誘導電動機106の回転
速度を検出して回転検出信号ωr を生成し、これを演算
部103に供給する。
【0005】演算部103は、誘導電動機106の制御
内容となる2次励磁指令Φ* 2 を取り込んで励磁電流指
令i* dsを演算する励磁電流演算回路110と、この励
磁電流演算回路110から出力される励磁電流指令i*
dsと誘導電動機106の制御内容となるトルク指令T*
とに基づいて誘導電動機106に供給される1次電流の
ベクトル振幅値|I1 |を演算する振幅演算回路111
と、励磁電流演算回路110から出力される励磁電流指
令i* dsと誘導電動機106の制御内容となるトルク指
令T* とに基づいて誘導電動機106に供給される1次
電流のベクトル位相角Δθを演算する位相角演算回路1
12と、誘導電動機106の制御内容となる2次励磁指
令Φ* 2 と誘導電動機106の制御内容となるトルク指
令T* とに基づいて誘導電動機106のすべり周波数ω
s を演算するすべり周波数演算回路113と、このすべ
り周波数演算回路113から出力されるすべり周波数ω
sとセンサ部102の回転検出器107から出力される
回転検出信号ωr とを加算して1次電流の周波数ω0
演算する加算回路114とを備えている。
【0006】そして、誘導電動機106の制御内容とな
るトルク指令T* と、2次励磁指令Φ* 2 と、センサ部
102の回転検出器107から出力される回転検出信号
ωrとに基づいて誘導電動機106に供給すべき1次電
流のベクトル振幅値|I1 |と、前記1次電流のベクト
ル位相角Δθと、1次電流の周波数ω0 とを演算してこ
れらを1次電流基準発生部104に供給する。
【0007】1次電流基準発生部104は、演算部10
3から出力される1次電流のベクトル振幅値|I1
と、前記1次電流のベクトル位相角Δθと、1次電流の
周波数ω0 とに基づいて電流制御インバータ部105に
対する電流指令となるU相電流指令I* usと、V相電流
指令I* vsとを演算してこれらを電流制御インバータ部
105に供給する。
【0008】電流制御インバータ部105は、1次電流
基準発生部104から出力されるU相電流指令I
* usと、V相電流指令I* vsと、センサ部102の各電
流センサ108、109から出力される各電流検出信号
とに基づいて交流の駆動電流(線電流)を生成するとと
もに、これらの駆動電流を前記誘導電動機106に供給
して、これを回転駆動する。
【0009】このようにこのベクトル制御装置101で
は、前記トルク指令T* および2次励磁指令Φ* 2 に応
じて誘導電動機106を駆動することにより、誘導電動
機106の回転が変わっても、この誘導電動機106に
よって生成される回転力のトルクを一定にする。
【0010】一方、このようなベクトル制御装置101
以外にも、例えば特開昭64−23784号公報に示さ
れるように、誘導電動機に対する外乱の影響を少なくす
るように工夫されたベクトル制御装置も開発されてい
る。
【0011】図4はこのような誘導電動機に対する外乱
の影響を少なくするように工夫されたベクトル制御装置
の一例を示すブロック図である。
【0012】この図に示すベクトル制御装置121は、
センサ部122と、速度演算部123と、演算部124
と、1次電流基準発生部125と、電流制御インバータ
部126とを備えており、装置全体として速度サーボ系
を構成し、入力された速度指令ω* r と、2次励磁指令
Φ* 2 と、センサ部122の検出結果とに基づいて誘導
電動機127をベクトル制御する。
【0013】センサ部122は、誘導電動機127の回
転速度を検出して回転検出信号ωrを生成する回転検出
器128と、誘導電動機127に供給される各相の駆動
電流(線電流)を検出して電流検出信号を生成する2つ
の電流センサ129、130とを備えており、誘導電動
機127に供給される各相の駆動電流を検出して電流検
出信号を生成し、これを電流制御インバータ部126に
フィードバックするとともに、誘導電動機127の回転
速度を検出して回転検出信号ωr を生成し、これを速度
演算部123と、演算部124とに供給する。
【0014】速度演算部123は、誘導電動機127の
制御内容となる速度指令ω* r とセンサ部122の回転
検出器128から出力される回転検出信号ωr との差分
信号Δωr を演算する減算回路131と、この減算回路
131から出力される差分信号Δωr に基づいて積分項
のオフセット値を演算する速度ループ積分項オフセット
加算回路132と、減算回路131から出力される差分
信号Δωr に基づいてPI演算を行なうとともに、速度
ループ積分項オフセット加算回路132から出力される
オフセット値に基づいてPI演算値の積分項を補正し速
度指令i* gsを演算するPI制御回路133とを備えて
おり、誘導電動機127の制御内容となる速度指令ω*
r とセンサ部127の回転検出器128から出力される
回転検出信号ωr との差分信号Δωr に基づいてPI演
算を行なうとともに、積分項を補正して速度指令i* gs
を生成し、これを演算部124に供給する。
【0015】演算部124は、誘導電動機127の制御
内容となる2次励磁指令Φ* 2 を取り込んで励磁電流指
令i* dsを演算する励磁電流演算回路134と、この励
磁電流演算回路134から出力される励磁電流指令i*
dsと速度演算部123から出力される速度指令i* gs
に基づいて誘導電動機127に供給される1次電流のベ
クトル振幅値|I1 |を演算する振幅演算回路135
と、励磁電流演算回路134から出力される励磁電流指
令i* dsと速度演算部123から出力される速度指令i
* gsとに基づいて誘導電動機127に供給される1次電
流のベクトル位相角Δθを演算する位相角演算回路13
6と、誘導電動機127の制御内容となる2次励磁指令
Φ* 2 と速度演算部123から出力される速度指令i*
gsとに基づいて誘導電動機127のすべり周波数ωs
演算するすべり周波数演算回路137と、このすべり周
波数演算回路137から出力されるすべり周波数ωs
センサ部122の回転検出器128から出力される回転
検出信号ωr とを加算して1次電流の周波数ω0 を演算
する加算回路138とを備えている。
【0016】そして、速度演算部123から出力される
速度指令i* gsと、2次励磁指令Φ* 2 と、センサ部1
22の回転検出器128から出力される回転検出信号ω
r とに基づいて誘導電動機127に供給すべき1次電流
のベクトル振幅値|I1 |と、前記1次電流のベクトル
位相角Δθと、1次電流の周波数ω0 とを演算してこれ
らを1次電流基準発生部125に供給する。
【0017】1次電流基準発生部125は、演算部12
4から出力される1次電流のベクトル振幅値|I1
と、前記1次電流のベクトル位相角Δθと、1次電流の
周波数ω0 とに基づいて電流制御インバータ部126に
対する電流指令となるU相電流指令I* usと、V相電流
指令I* vsとを演算してこれらを電流制御インバータ部
126に供給する。
【0018】電流制御インバータ部126は、1次電流
基準発生部125から出力されるU相電流指令I
* usと、V相電流指令I* vsと、センサ部122の各電
流センサ129、130から出力される各電流検出信号
とに基づいて交流の駆動電流を生成するとともに、これ
らの駆動電流を前記誘導電動機127に供給して、これ
を回転駆動する。
【0019】この場合、センサ部122と、演算部12
4と、1次電流基準発生部125と、電流制御インバー
タ部126とによって構成される通常のベクトル制御装
置に対し、減算回路131と、PI制御回路133とを
付加して通常の速度サーボ型のベクトル制御装置を構成
した場合には、図5(a)に示す如く誘導電動機127
の負荷が急変してこの誘導電動機127の回転速度が変
化したとき、図5(c)に示す如くPI制御回路133
のPI制御定数に対応してこのPI制御回路133から
出力される速度指令i* gsが変化して、図5(b)に示
す如く誘導電動機127の回転速度の変化を小さくする
ことができるものの、回転速度の変化が大きい。
【0020】これに対し、図4に示すベクトル制御装置
121では、センサ部122と、演算部124と、1次
電流基準発生部125と、電流制御インバータ部126
とによって構成される通常のベクトル制御装置に対し、
減算回路131と、速度ループ積分項オフセット加算回
路132と、PI制御回路133とによって構成される
速度演算部123を付加して誘導電動機127の回転数
を指令値に追随させる速度サーボ型のベクトル制御装置
にしているので、図6(a)に示す如く誘導電動機12
7の負荷が急変してこの誘導電動機127の回転速度が
変化し、この速度低下が予め設定されている値以下にな
ったとき、図6(c)に示す如く速度ループ積分項オフ
セット加算回路132によってオフセット値が生成され
てPI制御回路133のPI演算値に加算するので、こ
のPI制御回路133から出力される速度指令i* gs
大きく変化して、図6(b)に示す如く誘導電動機12
7の回転速度の変化を小さくことができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のベクトル制御装置においては、次に述べるよう
な問題があった。
【0022】すなわち、電気自動車の駆動システムで
は、アクセルの踏み込み量に基づいてトルクを指令する
のが一般的であるが、このようなシステムに対し、図3
に示すベクトル制御装置101を適用しようすると、路
面の突起を乗り越えようとしたとき、誘導電動機106
が同じトルクを出力し続けるので、誘導電動機106の
出力に粘りがなくなり、ストールし易いという問題があ
った。
【0023】また、図4に示すベクトル制御装置121
では、装置全体として速度サーボ系の制御装置となって
いるので、このベクトル制御装置121を電気自動車の
駆動システムに適用しようすると、速度指令を基本とす
る電気自動車になってしまい、極めて使い勝手が悪いも
のになってしまうという問題があった。
【0024】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、トルク制御を行なうベクトル制御
装置において、誘導電動機が減速したとき、これを検出
して前記誘導電動機のトルクを増大させ、これによって
車両駆動時の操作感を向上させることができる誘導電動
機のベクトル制御装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明に係る誘導電動機のベクトル制御装置は、電
気自動車に設けられた誘導電動機の回転数を検出する回
転検出器と、前記回転検出器により前記誘導電動機の回
転急変が検出されたとき、前記誘導電動機の制御内容と
して入力されたトルク指令の値を補正するトルク補正演
算部と、このトルク補正演算部から出力される補正済み
のトルク指令、前記誘導電動機の制御内容として入力さ
れた2次励磁指令および前記回転検出器の出力に基づい
て前記誘導電動機に供給すべき1次電流のベクトルの振
幅値と前記1次電流のベクトルの位相角と1次電流の周
波数とを演算する演算部と、この演算部の出力に基づい
てU相電流指令とV相電流指令とを演算する1次電流基
準発生部と、この1次電流基準発生部の出力に基づいて
交流の駆動電流を生成し、これらの駆動電流を前記誘導
電動機に供給して、これを回転駆動する電流制御インバ
ータ部とを備えたことを特徴としている。
【0026】
【作用】上記の構成において、誘導電動機の回転が急変
したとき、前記誘導電動機に設けられた回転検出器の出
力に基づき、トルク補正演算部によって前記誘導電動機
の制御内容として入力されたトルク指令の値が補正され
るとともに、演算部によって前記トルク補正演算部から
出力される補正済みのトルク指令および前記誘導電動機
の制御内容として入力された2次励磁指令、前記回転検
出器の出力に基づき、前記誘導電動機に供給すべき1次
電流のベクトルの振幅値と前記1次電流のベクトルの位
相角と1次電流の周波数とが演算される。
【0027】そして、前記演算部の出力に基づき、1次
電流基準発生部によってU相電流指令と、V相電流指令
とが演算されるとともに、前記1次電流基準発生部の出
力に基づき、電流制御インバータ部によって交流の駆動
電流が生成され、これらの駆動電流が前記誘導電動機に
供給されて、これが回転駆動される。
【0028】
【実施例】図1は本発明による誘導電動機のベクトル制
御装置の一実施例を示すブロック図である。
【0029】この図に示す誘導電動機のベクトル制御装
置1は、センサ部2と、トルク演算部3と、演算部4
と、1次電流基準発生部5と、電流制御インバータ部6
とを備えており、入力されたトルク指令T* と、2次励
磁指令Φ* 2 と、センサ部2の検出結果とに基づいて誘
導電動機7をベクトル制御する。
【0030】センサ部2は、誘導電動機7の回転速度を
検出して回転検出信号ωr を生成する回転検出器8と、
誘導電動機7に供給される各相の駆動電流(線電流)を
検出して電流検出信号を生成する2つの電流センサ9、
10とを備えており、誘導電動機7に供給される各相の
駆動電流(1次電流)を検出して電流検出信号を生成
し、これを電流制御インバータ部6にフィードバックす
るとともに、前記誘導電動機7の回転速度を検出して回
転検出信号ωr を生成し、これをトルク演算部3と、演
算部4とに供給する。
【0031】トルク演算部3は、センサ部2の回転検出
器8から出力される回転検出信号ωr を微分して回転変
化率信号ωreを生成する微分回路11と、トルク補正テ
ーブル12を有し、微分回路11から出力される回転変
化率信号ωreと誘導電動機7の制御内容として入力され
たトルク指令T* とに基づいてトルク補正テーブル12
をアクセスし、回転変化率信号ωreとトルク指令T*
に対応する補正トルク指令T* f を生成する補正トルク
演算回路13と、この補正トルク演算回路13から出力
される補正トルク指令T* f と誘導電動機7の制御内容
として入力された前記トルク指令T* とを加算して補正
済みのトルク指令i* gsを生成する加算回路14とを備
えており、誘導電動機7の制御内容となるトルク指令T
* とセンサ部2の回転検出器8から出力される回転検出
信号ωr とに基づいてトルク補正テーブル12をアクセ
スして補正トルク指令T* f を算出するとともに、この
補正トルク指令T* f に基づき、トルク指令T* を補正
して補正済みのトルク指令i* gsを生成し、これを演算
部4に供給する。
【0032】この場合、補正トルク演算回路13に格納
されているトルク補正テーブル12は、微分回路11か
ら出力される回転変化率信号ωreが負方向に変化し、か
つ前記回転変化率信号ωreの値が予め設定されている回
転変化率基準値ωre0 より大きくなったとき、すなわち
誘導電動機7が減速し、このときの減速率が予め設定さ
れた値以上になったとき、誘導電動機7の制御内容とし
て入力されたトルク指令T* に対応し、微分回路11か
ら出力される回転変化率信号ωreに比例した値の補正ト
ルク指令T* f を出力するように設定されている。
【0033】演算部4は、誘導電動機7の制御内容とな
る2次励磁指令Φ* 2 を取り込んで励磁電流指令i* ds
を演算する励磁電流演算回路15と、この励磁電流演算
回路15から出力される励磁電流指令i* dsとトルク演
算部3から出力されるトルク指令i* gsとに基づいて誘
導電動機7に供給される1次電流のベクトル振幅値|I
1 |を演算する振幅演算回路16と、励磁電流演算回路
15から出力される励磁電流指令i* dsとトルク演算部
3から出力されるトルク指令i* gsとに基づいて誘導電
動機7に供給される1次電流のベクトル位相角Δθを演
算する位相角演算回路17と、誘導電動機7の制御内容
となる2次励磁指令Φ* 2 とトルク演算部3から出力さ
れるトルク指令i* gsとに基づいて誘導電動機7のすべ
り周波数ωs を演算するすべり周波数演算回路18と、
このすべり周波数演算回路18から出力されるすべり周
波数ωs とセンサ部2の回転検出器8から出力される回
転検出信号ωr とを加算して1次電流の周波数ω0 を演
算する加算回路19とを備えている。
【0034】そして、トルク演算部3から出力されるト
ルク指令i* gsと、2次励磁指令Φ* 2 と、センサ部2
の回転検出器8から出力される回転検出信号ωr とに基
づいて誘導電動機7に供給すべき1次電流のベクトル振
幅値|I1 |と、前記1次電流のベクトル位相角Δθ
と、1次電流の周波数ω0 とを演算してこれらを1次電
流基準発生部5に供給する。
【0035】1次電流基準発生部5は、演算部4から出
力される1次電流のベクトル振幅値|I1 |と、前記1
次電流のベクトル位相角Δθと、1次電流の周波数ω0
とに基づいて電流制御インバータ部6に対する電流指令
となるU相電流指令I* usと、V相電流指令I* vsとを
演算してこれらを電流制御インバータ部6に供給する。
【0036】電流制御インバータ部6は、1次電流基準
発生部5から出力されるU相電流指令I* usと、V相電
流指令I* vsと、センサ部2の各電流センサ9、10か
ら出力される各電流検出信号とに基づいて交流の駆動電
流を生成するとともに、これらの駆動電流を前記誘導電
動機7に供給して、これを回転駆動する。
【0037】この場合、センサ部2および演算部4、1
次電流基準発生部5、電流制御インバータ部6によって
構成される部分は周知のベクトル制御装置であり、すべ
り周波数ωs を、
【数1】 但し、Rs :誘導電動機7の2次抵抗 Ls :誘導電動機7の2次インダクタンス M:誘導電動機7の固定子側と回転子側との間の相互イ
ンダクタンス と制御し、1次電流の周波数ω0 を、 ω0 =ωr +ωs …(2) と制御し、2次励磁指令Φ* 2 を、
【数2】 但し、s:ラプラスの演算子 と制御することにより、誘導電動機7の出力トルクT
を、
【数3】 但し、P:誘導電動機7の極数 と制御することができる。
【0038】そして、この実施例においては、上述した
センサ部2および演算部4、1次電流基準発生部5、電
流制御インバータ部6によって構成される周知のベクト
ル制御装置に、微分回路11および補正トルク演算回路
13、加算回路14によって構成されるトルク演算部3
を付加しているので、図2(a)に示す如く誘導電動機
7の制御内容として入力されたトルク指令T* が一定で
あっても、図2(b)に示す如く電気自動車が突起など
に乗り上げて、誘導電動機7の回転数が急変したとき、
図2(c)に示す如く微分回路11によってこれが検出
されて回転変化率信号ωreが変化し、この回転変化率信
号ωreが回転変化率基準値ωre0 を越えたとき(例え
ば、時刻t1 )、補正トルク演算回路13によって図2
(d)に示す如く前記回転変化率信号ωreの大きさおよ
びトルク指令T* の大きさに応じた補正トルク指令T*
f が生成され、これが加算回路14によってトルク指令
*に加算され、図2(e)に示す如くこの加算回路1
4から出力されている補正済みのトルク指令i* gsの値
が大きくなるように、この補正済みのトルク指令i* gs
の値が補正される。
【0039】これによって、誘導電動機7の回転数の低
下を直ちに補正して、ストールなどが発生しないように
することができる。
【0040】さらに、トルク指令T* の値が大きいとき
には、回転変化率信号ωreの値が同じであっても、補正
トルク演算回路13のゲインを小さくしてこの補正トル
ク演算回路13から出力される補正トルク指令T* f
値を小さくしているので、時刻t2 のようにトルク指令
* の値が大きいとき、同一の外乱であっても、誘導電
動機7のトルク変動を小さくすることができる。
【0041】このようにこの実施例においては、センサ
部2および演算部4、1次電流基準発生部5、電流制御
インバータ部6によって構成される周知のベクトル制御
装置に、微分回路11および補正トルク演算回路13、
加算回路14によって構成されるトルク演算部3を付加
し、このトルク演算部3によって誘導電動機7の回転数
が急激に低下したとき、これを検出して補正トルク指令
* f を生成し、この補正トルク指令T* f に基づいて
トルク指令T* を補正するようにしているので、電気自
動車が突起などに乗り上げて誘導電動機7が減速したと
き、これを検出して誘導電動機7のトルクを増大させ、
これによって車両駆動時の操作感を向上させることがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ルク制御を行なうベクトル制御装置において、誘導電動
機が減速したとき、これを検出して前記誘導電動機のト
ルクを増大させ、これによって車両駆動時の操作感を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誘導電動機のベクトル制御装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す誘導電動機のベクトル制御装置の動
作例を示す波形図である。
【図3】従来から知られている誘導電動機のベクトル制
御装置の一例を示すブロック図である。
【図4】従来から知られている誘導電動機のベクトル制
御装置の他の一例を示すブロック図である。
【図5】図4に示す誘導電動機のベクトル制御装置にお
いて速度ループ積分項オフセット加算回路が無いときの
動作例を示す波形図である。
【図6】図4に示す誘導電動機のベクトル制御装置の動
作例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 誘導電動機のベクトル制御装置 2 センサ部 3 トルク演算部(トルク補正演算部) 4 演算部 5 1次電流基準発生部 6 電流制御インバータ部 7 誘導電動機 8 回転検出器 9、10 電流センサ 11 微分回路 12 トルク補正テーブル 13 補正トルク演算回路 14 加算回路 15 励磁電流演算回路 16 振幅演算回路 17 位相角演算回路 18 すべり周波数演算回路 19 加算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気自動車に設けられた誘導電動機の回
    転数を検出する回転検出器と、 前記回転検出器により前記誘導電動機の回転急変が検出
    されたとき、前記誘導電動機の制御内容として入力され
    たトルク指令の値を補正するトルク補正演算部と、 このトルク補正演算部から出力される補正済みのトルク
    指令、前記誘導電動機の制御内容として入力された2次
    励磁指令および前記回転検出器の出力に基づいて前記誘
    導電動機に供給すべき1次電流のベクトルの振幅値と前
    記1次電流のベクトルの位相角と1次電流の周波数とを
    演算する演算部と、 この演算部の出力に基づいてU相電流指令とV相電流指
    令とを演算する1次電流基準発生部と、 この1次電流基準発生部の出力に基づいて交流の駆動電
    流を生成し、これらの駆動電流を前記誘導電動機に供給
    して、これを回転駆動する電流制御インバータ部と、 を備えたことを特徴とする誘導電動機のベクトル制御装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010207053A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Nissan Motor Co Ltd 電動車両のモータ制御装置

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