JPH0799652A - 画像信号符号化多重方法 - Google Patents

画像信号符号化多重方法

Info

Publication number
JPH0799652A
JPH0799652A JP5262871A JP26287193A JPH0799652A JP H0799652 A JPH0799652 A JP H0799652A JP 5262871 A JP5262871 A JP 5262871A JP 26287193 A JP26287193 A JP 26287193A JP H0799652 A JPH0799652 A JP H0799652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image signal
channel
signal coding
processing unit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5262871A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Onami
雄一 大波
Shuji Usui
修二 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK filed Critical Hitachi Denshi KK
Priority to JP5262871A priority Critical patent/JPH0799652A/ja
Publication of JPH0799652A publication Critical patent/JPH0799652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数チャネルの画像信号を符号化多重して伝
送する場合において、各チャネルの利用目的に応じた画
質を得られる動的な伝送レート割当てを可能とし、より
効率の良い画像信号符号化多重方法を提供する。 【構成】 複数の画像信号符号化処理部とチャネル多重
化部とで構成し、各画像信号符号化処理部から符号化デ
ータおよび画像信号符号化により発生する符号化歪情報
をチャネル多重化部へ出力し、チャネル多重化部から伝
送レート制御信号を各画像信号符号化処理部へ出力する
ことにより、各チャネルの符号化による歪が均一でない
所定の比率になるように、各チャネルの伝送レート割当
てを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号の符号化方法、
特に複数チャネルの画像信号を符号化し多重する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、画像信号の符号化技術、特に動画
像信号の高能率符号化に関連する技術については著しい
進歩があり、国際的な標準化が進められるとともに、多
様な利用形態による動画像信号高能率符号化システムが
増加している。その中の一つに複数チャネルの動画像信
号を高能率符号化し、多重化して伝送または記録するシ
ステムの要求があり開発が進められている。
【0003】開発が進められているものとして、放送シ
ステムのFPU(Field Pick Up)装置が
あるが、従来技術例としてのFPU装置はアナログ信号
で処理を行ない画像信号を伝送するものであり、且つ1
チャネルの画像信号を伝送するものであるため、同時に
複数チャネルの画像信号を伝送したいという要求に答え
られない。この要求に答えるため、FPU装置に高能率
符号化技術を適用し、画像信号を例えば3チャネル多重
伝送するものが開発されている。FPU装置の伝送容量
を例えば15Mbpsとして高能率符号化伝送により3
チャネルの信号を伝送するもので、各チャネルに5Mb
psづつ固定的に伝送容量を割当て、3チャネルの画像
信号を多重して伝送するものである。
【0004】然し乍ら、この場合各チャネルには通常異
なる画像信号が入力されることから、必然的に各チャネ
ルの画像信号の冗長度に差が発生することになり、一つ
のチャネルは5Mbpsの伝送容量では不足であり、別
のチャネルでは5Mbpsの伝送容量で十分ということ
になる。しかも伝送容量が5Mbpsで不足であったり
十分であったりする状態はたえず変化しており固定され
てない。例えば動きの激しいスポーツの画像信号と静寂
な風景の画像信号とでは明らかに風景の画像信号の方が
冗長度の多い画像信号である。このように冗長度に差が
発生しているにも関わらず、割当伝送レートが各チャネ
ル同一ということは、冗長度の少ないチャネルに関して
は符号化による画質劣化が激しく、冗長度の多いチャネ
ルについては必要以上に画質劣化が少ないといった現象
が発生することになる。更に、実際は複数チャネルのう
ち、あるチャネルは本線用として使用し、他のチャネル
をモニター用として使用する場合が多い。この本線用と
は実際に放送される映像信号などを指し、モニター用と
はカメラリハーサルなどの確認用の映像信号を指すもの
とする。このような場合においては、モニター用のチャ
ネルの画質をある程度落とし、その分本線用のチャネル
の画質をよくすることが実用上適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術例に
は、各チャネルの冗長度に応じた伝送レートの割当が不
可能で、本線用、モニター用などの利用に最適化できな
いために、必ずしも効率的な画像信号符号化多重方法が
実現されていないといった欠点がある。本発明はこれら
の欠点を除去し、各チャネルにどのような画像信号が入
力されても、各チャネルの目的に応じた(本線用、モニ
ター用)画質となるように最適な伝送レート割当てを可
能とした効率的な画像信号符号化多重方法の実現を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、複数の画像信号符号化処理部からの出力符
号化データをチャネル多重化部にて多重化する画像信号
符号化多重方法において、各画像信号符号化処理部から
符号化データおよび画像信号符号化により発生する符号
化歪情報をチャネル多重化部へ出力し、チャネル多重化
部からは伝送レート制御信号を各画像信号符号化処理部
へ出力することにより各チャネルの目的に応じた伝送割
当てを行なうものである。また、各画像信号符号化処理
部からの符号化歪情報が均等でない所定の比率になるよ
うに、チャネル多重化部からの伝送レート制御信号で各
画像信号符号化処理部を制御するものである。
【0007】また、複数の画像信号符号化処理部からの
出力符号化データをチャネル多重化部にて多重化する画
像信号符号化多重方法において、各画像信号符号化処理
部から符号化データおよび画像信号符号化により発生す
る符号化歪情報をチャネル多重化部へ出力し、チャネル
多重化部からは伝送レート制御信号および割当符号デー
タ量を各画像信号符号化処理部へ出力することにより各
チャネルの目的に応じた伝送割当てを行なうものであ
る。また、量子化ステップ変更器を持たない複数の画像
信号符号化処理部と一個の量子化ステップ変更器とを備
え、一個の量子化ステップ変更器により制御された各画
像信号符号化処理部からの出力符号化データをチャネル
多重化部にて多重化する画像信号符号化多重方法におい
て、各画像信号符号化処理部から符号化データをチャネ
ル多重化部へ出力し、一個の量子化ステップ変更器によ
り前記複数の画像信号符号化処理部を制御すると共に該
一個の量子化ステップ変更器から画像信号符号化により
発生する符号化歪情報をチャネル多重化部へ出力し、チ
ャネル多重化部からは伝送レート制御信号を各画像信号
符号化処理部へ出力することにより各チャネルの目的に
応じた伝送割当てを行なうものである。
【0008】
【作用】本発明の画像信号符号化多重方法は、各画像信
号符号化処理部から符号化データおよび画像信号符号化
により発生する符号化歪情報をチャネル多重化部へ出力
し、チャネル多重化部からは伝送レート制御信号を各画
像信号符号化処理部へ出力することにより各チャネルの
目的に応じた伝送割当てを行なう。また、各画像信号符
号化処理部からの符号化歪情報が均等でない所定の比率
になるように、チャネル多重化部からの伝送レート制御
信号で各画像信号符号化処理部を制御する。
【0009】また、各画像信号符号化処理部から符号化
データおよび画像信号符号化により発生する符号化歪情
報をチャネル多重化部へ出力し、チャネル多重化部から
は伝送レート制御信号および割当符号データ量を各画像
信号符号化処理部へ出力することにより各チャネルの目
的に応じた伝送割当てを行なう。また、各画像信号符号
化処理部から符号化データをチャネル多重化部へ出力
し、一個の量子化ステップ変更器により前記複数の画像
信号符号化処理部を制御すると共に該一個の量子化ステ
ップ変更器から画像信号符号化により発生する符号化歪
情報をチャネル多重化部へ出力し、チャネル多重化部か
らは伝送レート制御信号を各画像信号符号化処理部へ出
力することにより各チャネルの目的に応じた伝送割当て
を行なう。
【0010】
【実施例】
〔実施例 1〕図1に本発明の第1の実施例を示す。図
1に全体構成のブロック図で示す画像信号符号化多重方
法により各チャネルの目的に応じた伝送レート割当てを
行なう。破線で囲んだ部分が一つのチャネルの処理部
で、そのチャネル数は任意である。まず、第1チャネル
では画像信号1が画像信号符号化処理部2に入力され、
その画像信号符号化処理部2からは画像信号1の符号化
処理により発生した符号化歪情報3と符号化データ4が
チャネル多重化部16へ出力される。また、チャネル多
重化部16からは伝送レートの割当てを行なう伝送レー
ト制御信号5が画像信号符号化処理部2へ出力される。
【0011】第2チャネルは画像信号6、画像信号符号
化処理部7、符号化歪情報8、符号化データ9、伝送レ
ート制御信号10とその接続構成および信号は第1チャ
ネルと同様である。また、第mチャネルは画像信号1
1、画像信号符号化処理部12、符号化歪情報13、符
号化データ14、伝送レート制御信号15とその接続構
成および信号は第1チャネルと同様である。チャネル多
重化部16では伝送レート割当てが行なわれた符号化デ
ータ4、9、14を多重し、多重符号化データ17を出
力する。
【0012】更に詳しく説明すると、前記チャネル多重
化部16では入力された各チャネルの符号化歪情報3、
8、・・・13がそれぞれ等しいか、もしくは近い値に
なるように、伝送レート制御信号5、10、・・・15
により画像信号符号化処理部2、7、・・・12を制御
する。前記制御により伝送レート制御信号5、10、・
・・15に応じた各チャネルから符号化データ4、9、
・・・14がチャネル多重化部16に入力され、該チャ
ネル多重化部16から多重化した多重符号化データ17
が出力される。その結果各チャネルの目的に応じた伝送
レートを自動的に割当て可能となる。各チャネルの目的
に応じた伝送レートを各チャネルに割当てるということ
を各チャネルの画像信号の符号化による歪が均等でない
所定の比率になるように制御することで実現する。
【0013】〔実施例 2〕図2に本発明の第2の実施
例を示す。この実施例では符号化により発生する歪を量
子化のステップによって推量し、各チャネルの量子化ス
テップが均等でない所定の比率になるように制御するこ
とを基本としている。図2の実施例は3チャネル多重の
場合を示し、画像信号符号化処理部2a、7a、12a
にはそれぞれに画像信号18、19、20が印加され、
独立に画像信号を符号化処理する。
【0014】また、ここに示した画像信号符号化処理部
2a、7a、12aのレートコントロールは各画像信号
符号化処理部に配置されているバッファ(実体はバッフ
ァメモリであるが、以後通称のバッファを使用)の蓄積
状態に応じた制御で行なうものである。その画像信号符
号化処理部2a、7a、12aからはそれぞれの量子化
ステップ信号24、25、26がチャネル多重化部16
aの伝送レート割当変更部34に出力され、また、それ
ぞれの符号化データ27、28、29は多重符号化デー
タ33に多重されるように出力される。
【0015】一方、前記伝送レート割当変更部34はチ
ャネルアクセス時間設定部58へ信号35、36、37
を出力し、チャネルアクセス時間設定部58はチャネル
イネーブル信号(チャネル使用可能信号)38、39、
40をそれぞれのバッファ読み出し制御部41、42、
43へ出力する。バッファ読み出し制御部41、42、
43は各チャネルの画像信号符号化処理部にある各バッ
ファに対しRE/OE信号30、31、32を出力し、
また各ID出力部からはチャネルIDデータ44、4
5、46が多重符号化データ33に多重されるように出
力される。
【0016】次に画像信号符号化処理部2a、7a、1
2aの詳細な構成を画像信号符号化処理部2aに代表し
て示し説明をする。まず画像信号18はDCT(離散余
弦変換)符号化器47に印加される。このDCT符号化
器47では動き補償予測などを行ない、DCT変換を
し、変換係数48を量子化器49へ出力する。そして、
この変換係数48は量子化器49にて量子化されデータ
50として可変長符号化器51へ出力される。可変長符
号化器51はデータ50を可変長符号化し、符号化デー
タ53をバッファ54に出力する。
【0017】バッファ54からはライトアドレスデータ
22とリードアドレスデータ21が量子化ステップ変更
器52に出力され、また、符号化データ27を多重符号
化データ33に多重されるように出力する。この時バッ
ファ54にはバッファ読み出し制御部41からRE/O
E信号30が入力される。前記量子化ステップ変更器5
2は量子化器49と伝送レート割当変更部34へ量子化
ステップ信号24を出力する。
【0018】次にバッファ読み出し制御部41、42、
43の詳細構成をバッファ読み出し制御部41に代表し
て示し説明をする。前記チャネルアクセス時間設定部5
8からのチャネルイネーブル信号38がバッファ読み出
し制御部41を構成するID出力部55とAND回路5
7に入力される。チャネルイネーブル信号38が入力さ
れたID出力部55からはチャネルIDデータ44が多
重符号化データ33に多重されるように出力され、信号
56がAND回路57に出力される。AND回路57か
らはRE/OE信号30がバッファ54へ出力される。
【0019】以下図2の実施例の動作を説明する。ま
ず、各画像信号符号化処理部内の動作について画像信号
符号化処理部2aで代表して説明する。DCT符号化器
47に印加された画像信号18は、DCT符号化器47
によりDCTの変換係数48となり量子化器49へ出力
される。なお、このDCT符号化器47では動き補償予
測などの処理も行なう。
【0020】次に前記変換係数48は量子化器49によ
り量子化されデータ50となり可変長符号化器51へ出
力される。この量子化器49で変換係数48が量子化さ
れるステップは量子化ステップ変更器52からの量子化
ステップ信号24で制御される。そして前記データ50
は可変長符号化器51で符号化され符号化データ53と
なりバッファ54へ出力される。
【0021】バッファ54はバッファ読み出し制御部4
1からのRE/OE信号30に制御され、設定されたレ
ートで符号化データ27が多重符号化データ33に多重
されるように出力される。具体的にはRE/OE信号3
0が“1”のときに、バッファ54のメモリが読み出し
可能状態となり符号化データ27が出力される。また、
RE/OE信号30が“0”のときにバッファ54の記
憶の読み出しがストップされ、符号化データ27は出力
されない。
【0022】ここで、この画像信号符号化処理部内のレ
ートコントロール動作について説明する。バッファ54
の出力である符号化データ27はシステムで定められた
目的のレートで出力されるが、そのためには可変長符号
化器51の出力である符号化データ53のバッファ54
への出力レートをこのレートに合わせる必要がある。
【0023】このレート合わせは、量子化ステップ変更
器52へバッファ54のライトアドレスデータ22とリ
ードアドレスデータ21を入力し、バッファ54の蓄積
の状態に応じて量子化ステップ変更器52の出力の量子
化ステップ信号24を変更し量子化器49の量子化ステ
ップを制御することで符号化データ53のレート制御を
実現している。具体的にはリードアドレスデータ21と
ライトアドレスデータ22のデータ値が近くなったら
(バッファ内データがエンプティに近づいたら)符号化
データ53のレートを上げるようにし、リードアドレス
データ21とライトアドレスデータ22のデータ値が離
れたら(バッファ内データがオーバーフローに近づいた
ら)符号化データ53のレートを下げるように制御す
る。
【0024】更に説明すると、この符号化データ53の
レートを上げるのは量子化器49の量子化ステップを小
さくすれば良く、符号化データ53のレートを下げるの
は量子化器49の量子化ステップを大きくすれば良い。
量子化ステップ変更器52は量子化ステップ信号24を
量子化器49へ出力し、量子化ステップを制御する。以
上により画像信号符号化処理部内のレートコントロール
が実現されるが、これは他のチャネルについても同様で
ある。
【0025】次にチャネル間のレートコントロール動作
について説明する。まず、初期状態は画像信号符号化処
理部2a、7a、12aに対し均等に出力読み出しが実
施されているとする。そこに、画像信号符号化処理部2
aには冗長度の多い画像信号が入力され、画像信号符号
化処理部12aには冗長度の少ない画像が入力され、画
像信号符号化処理部7aにはその中間の冗長度の画像信
号が入力されたとする。
【0026】冗長度の異なる画像信号が入力された時点
では各チャネルは同一の伝送レートで読み出しがされて
いるため、冗長度の異なる画像信号の入力により必然的
に各チャネルの量子化ステップには差が発生する。つま
り最も冗長度の多い画像信号符号化処理部2aの量子化
ステップは最も小さく、最も冗長度の少ない画像信号符
号化処理部12aの量子化ステップは最も大きくなる。
【0027】この状態を伝送レート割当変更部34は各
チャネルの量子化ステップ信号24、25、26で監視
する。このとき、各チャネルの使用目的に応じた所定の
比率で、量子化ステップ信号24、25、26を正規化
する。たとえば、1チャネルだけ本線用とし、他の2チ
ャネルをモニター用とするならば、2.0:0.5:
0.5などの比率が考えられる。また、前記モニター用
のチャネル同士で差をつけて、2.0:0.8:0.2
とすることも考えられる。そして、これらの比率をk
1:k2:k3とすれば、その正規化の一例を次式に示
す。 量子化ステップ信号24=量子化ステップ信号24*k1 量子化ステップ信号25=量子化ステップ信号25*k2 量子化ステップ信号26=量子化ステップ信号26*k3 そして、正規化された量子化ステップ24、25、26
の状態に応じてチャネルアクセス時間設定部58へ信号
35、36、37を出力し、各チャネルのバッファの読
み出し時間(量)をチャネルイネーブル信号38、3
9、40により変更する。これは量子化ステップの小さ
なチャネルのバッファの読み出し時間を少なくし、量子
化ステップの大きなチャネルのバッファの読み出し時間
を多くするように変更する。
【0028】この動作についてより具体的に述べる。例
えばレート変更前のチャネルイネーブル信号38、3
9、40の状態が図3に示すものとし、このチャネルイ
ネーブル信号38、39、40は“1”のときに該当チ
ャネルのバッファが読み出し可能とされるものとする。
従って、このレート変更前の状態ではお互いに100と
いう長さで均等になっており、次いで伝送レート割当変
更部34は量子化ステップ信号24、25、26の信号
から前述のような量子化ステップの違いを検出する。
【0029】例えば、画像信号符号化処理部2aの量子
化ステップがQ1=20、画像信号符号化処理部7aの
量子化ステップがQ2=50、画像信号符号化処理部1
2aの量子化ステップがQ3=80とする。伝送レート
割当変更部34は、次の式によりチャネルイネーブル信
号38、39、40の変更量D1、D2、D3を求め、
その情報を信号35、36、37としてチャネルアクセ
ス時間設定部58に出力する。
【0030】 Qave=(Q1+Q2+Q3)/3=50 D1=K(Q1−Qave)=−30(但し、K=1の
場合) D2=K(Q2−Qave)=0 (但し、K=1の
場合) D3=K(Q3−Qave)=30 (但し、K=1の
場合)
【0031】上記変数Kは、システムによって任意に設
定可能であるが、ここでは便宜上K=1とする。これに
よりチャネルイネーブル信号38、39、40は図4の
ようになる。この動作の後冗長度の大きかったチャネル
は伝送レートが小さくなり、その分冗長度の少ないチャ
ネルの伝送レートが大きくなる。従って、前述した各画
像信号符号化処理部内のレートコントロール動作の結
果、正規化された量子化ステップの値はQ1>20、Q
2=50、Q3<80となり、お互いの値が近づくよう
になる。更に変化したQ1、Q2、Q3について同様の
動作をすれば正規化された量子化ステップの値はQ1≒
Q2≒Q3となる。ここで、正規化係数の比がk1:k
2:k3だったとすれば、正規化前の量子化ステップの
比、つまり、実際の量子化ステップの比は、1/k1:
1/k2:1/k3となる。量子化ステップと画質の関
係は反比例の関係にあることから、結局画質の比はk
1:k2:k3となる。
【0032】このように、DCTをベースにした符号化
では符号化による歪の最大の原因は量子化ステップに直
接関係することから、この量子化ステップの値を所定の
比率にするということは、各チャネルともその比率に応
じた歪にしたことになり、各チャネルの使用目的に応じ
た伝送レート割当ができたことになる。
【0033】なお、多重符号化データ33には、各チャ
ネルの符号化データの区切りに該当チャネルを認識可能
なデータが挿入される。それは各チャネルの符号化デー
タの多重割合が前記のようにダイナミックに変化するた
めに、復号化側で該当チャネルを認識する必要があるか
らである。このため各チャネルの符号化データ27、2
8、29を多重符号化データ33に多重して出力する前
に、チャネル識別のチャネルIDデータ44、45、4
6を挿入する。これを実現しているのがバッファ読み出
し制御部41、42、43である。
【0034】例えばバッファ読み出し制御部41におい
ては、チャネルイネーブル信号38が“1”になると同
時に、ID出力部55から必要なチャネルIDデータ4
4を多重符号化データ33の符号化データ27の前に出
力する。そして、この間は画像信号符号化処理部2aの
バッファ54から記憶データが読み出されないようにI
D出力部55からの信号56によりAND回路57でゲ
ートがかけられるのでRE/OE信号30は“1”とな
らない。チャネルIDデータ44の信号が終わると信号
56によるゲートがはずされ、バッファ54の記憶デー
タ読み出しを開始する。
【0035】〔実施例 3〕ここで本発明による第3の
実施例を説明する。各画像信号符号化処理部内のレート
コントロールを図2の一実施例ではバッファを制御する
技術で説明したが、バッファを制御しない場合でももち
ろん本発明は適用可能である。一例としては、目標符号
データ量と実際の発生符号データ量の差を検出し、目標
符号データ量になるように順次量子化ステップを変更す
るレートコントロール方法があり、この場合の実施例を
図5に示す。図2と異なるのは各画像信号符号化処理部
2b、7b、12b内の量子化ステップ変更器と伝送レ
ート割当変更部85である。
【0036】この相違部分を中心にその動作を説明す
る。各画像信号符号化処理部2b、7b、12b内の量
子化ステップ変更器の動作を量子化ステップ変更器99
で代表して説明する。この量子化ステップ変更器99
は、2つの入力信号の一方である可変長符号化器96の
出力の符号化データ98から発生符号データ量(例え
ば、1フレーム単位)を検出し、これと他方の入力信号
である伝送レート割当変更部85の出力の割当符号デー
タ量68(例えば、連続する複数の画像フレームに対す
る符号データ量)から算出される目標符号データ量(例
えば、1フレームに対する符号データ量)とを比較し、
前記2つのデータ量が等しくなるように順次量子化ステ
ップタ量)とを比較し、前記2つのデータ量が等しくな
るように順次量子化ステップ変更器99の出力である量
子化ステップ信号65を変更し、レートコントロールを
実現するものである。
【0037】ここでバッファ97をオーバーフローやエ
ンプティにならないようにするには前記割当符号データ
量68に応じたレートでバッファ97から符号化データ
71を読み出すだけで可能である。
【0038】各チャネルがこのような画像信号符号化処
理部で構成されている場合、チャネル間のレートコント
ロールは各バッファに入力されるRE/OE信号74、
75、76の他に割当符号データ量68、69、70を
変更することで実現できる。RE/OE信号74、7
5、76の変更動作は上述の図2で説明したのと同様
で、割当符号データ量68、69、70はこれに比較し
て変更すれば良い。
【0039】なお、図2、図5の実施例において、量子
化ステップ信号24、25、26または65、66、6
7から得る量子化ステップは変換係数それぞれの量子化
ステップの平均値でも、また代表値でも良い。
【0040】また、本発明は複数系統のそれぞれ独立し
た画像信号を扱うばかりでなく、一つの画像信号を複数
のチャネルに分割して並列処理により符号化する場合で
も本発明の効果を得ることができる。具体的にはHDT
V画像など高精細な画像の信号を入力する場合で、その
画素レートは74MHzにもなり、現状のハードウェア
能力では並列処理が必要となる。このような必要性から
一つの画像の信号を分割したとしても、分割した各デー
タを比較すれば冗長度に差が発生することは十分に考え
られる。つまり、ある分割データは単純な空の部分で、
他の分割データは複雑な服の模様の部分であったりす
る。
【0041】その構成例は図6に示すもので、一つの入
力画像信号100をチャネル分割器101により分割
し、各チャネルの画像信号符号化処理部105、10
6、107にデータ102、103、104を入力し符
号化処理をする。ここで、前記のように与えられたデー
タ102、103、104の冗長度に差が発生すること
になる。そしてそれぞれを単純に同一の伝送レートで符
号化すると従来技術と同じ欠点が生じることになる。従
ってこの様な場合においても本発明により容易に解決で
きる。なお、チャネル分割器101による分割では領域
ごとの分割の他に輝度信号と色差信号に分割する場合な
どが考えられる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、各チャネルにどのよう
な画像信号が印加されても各チャネルの圧縮による歪
(量子化ステップなど)を均一でない所定の比率にする
ように各チャネルの目的に応じて伝送レート割当てを動
的に変更することを可能とし、より効率的な画像信号符
号化多重方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図3】図2の動作を説明する図。
【図4】図2の動作を説明する図。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図6】本発明による一つの入力画像信号を分割して処
理する構成を示すブロック図。
【符号の説明】
2、2a、2b、7、7a、7b、12、12a、12
b…画像信号符号化処理部、16、16a、16b…チ
ャネル多重化部、34、85…伝送レート割当変更部、
41、42、43、86、87、88…バッファ読み出
し制御部、47、92…DCT符号化器、49、94…
量子化器、51、96…可変長符号化器、52、99…
量子化ステップ変更器、54、97…バッファ、55…
ID出力部、57…AND回路、58、81…チャネル
アクセス時間設定部、101…チャネル分割部、10
5、106、107…画像信号符号化処理部、1、6、
11、18、19、20、59、60、61、100…
画像信号、3、8、13…符号化歪情報、4、9、14
…符号化データ、5、10、15…伝送レート制御信
号、17、33、77…多重符号化データ、21…リー
ドアドレスデータ、22…ライトアドレスデータ、2
4、25、26、65、66、67…量子化ステップ信
号、27、28、29、71、72、73…符号化デー
タ、30、31、32、74、75、76…RE/OE
信号、35、36、37、78、79、80…信号、3
8、39、40、82、83、84…チャネルイネーブ
ル信号、44、45、46、89、90、91…チャネ
ルIDデータ、48、93…変換係数、50、95…デ
ータ、53、98…符号化データ、56…信号、68、
69、70…割当符号データ量、102、103、10
4…データ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像信号符号化処理部からの出力
    符号化データをチャネル多重化部にて多重化する画像信
    号符号化多重方法において、各画像信号符号化処理部か
    ら符号化データおよび画像信号符号化により発生する符
    号化歪情報をチャネル多重化部へ出力し、チャネル多重
    化部からは伝送レート制御信号を各画像信号符号化処理
    部へ出力することにより各チャネルの目的に応じた伝送
    レート割当てを行なうことを特徴とする画像信号符号化
    多重方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、各画像信
    号符号化処理部からの符号化歪情報が均等でない所定の
    比率になるように、チャネル多重化部からの伝送レート
    制御信号で各画像信号符号化処理部を制御することを特
    徴とする画像信号符号化多重方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、各画像信
    号符号化処理部からの各符号化歪情報を各画像信号符号
    化処理部の各量子化ステップ信号とし、該各量子化ステ
    ップ信号を各画像信号符号化処理部のバッファの蓄積状
    態に応じて制御することを特徴とする画像信号符号化多
    重方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のものにおいて、各画像信
    号符号化処理部の各量子化ステップ信号の状態に応じた
    チャネル多重化部からの伝送レート制御信号により各画
    像信号符号化処理部のバッファからの蓄積読み出し時間
    を制御することを特徴とする画像信号符号化多重方法。
  5. 【請求項5】 複数の画像信号符号化処理部からの出力
    符号化データをチャネル多重化部にて多重化する画像信
    号符号化多重方法において、各画像信号符号化処理部か
    ら符号化データおよび画像信号符号化により発生する符
    号化歪情報をチャネル多重化部へ出力し、チャネル多重
    化部からは伝送レート制御信号および割当符号データ量
    を各画像信号符号化処理部へ出力することにより各チャ
    ネルの目的に応じた伝送レート割当てを行なうことを特
    徴とする画像信号符号化多重方法。
JP5262871A 1993-09-27 1993-09-27 画像信号符号化多重方法 Pending JPH0799652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5262871A JPH0799652A (ja) 1993-09-27 1993-09-27 画像信号符号化多重方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5262871A JPH0799652A (ja) 1993-09-27 1993-09-27 画像信号符号化多重方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0799652A true JPH0799652A (ja) 1995-04-11

Family

ID=17381794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5262871A Pending JPH0799652A (ja) 1993-09-27 1993-09-27 画像信号符号化多重方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0799652A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6539001B1 (en) 1997-07-16 2003-03-25 Nec Corporation Visual telephone apparatus and data compression multiplexing method therefor as well as recording medium on which data compression multiplexing control program is recorded

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6539001B1 (en) 1997-07-16 2003-03-25 Nec Corporation Visual telephone apparatus and data compression multiplexing method therefor as well as recording medium on which data compression multiplexing control program is recorded

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5701160A (en) Image encoding and decoding apparatus
US5532744A (en) Method and apparatus for decoding digital video using parallel processing
KR100274525B1 (ko) 비디오 신호의 계층적 분할 장치
US6775327B2 (en) High definition television decoder
EP0843485B1 (en) Video decoder with unified memory
EP0535960B1 (en) Coding signal processor
US9258567B2 (en) Method and system for using motion prediction to equalize video quality across intra-coded frames
US7170938B1 (en) Rate control method for video transcoding
US5956426A (en) Multi-coding apparatus
US5537215A (en) Apparatus for processing band-compressed signals having inter-frame and intra-frame signals
US20030048847A1 (en) Video encoding and video/audio/data multiplexing device
US6956899B2 (en) Precise bit control apparatus with look-ahead for MPEG encoding
US7801213B2 (en) Method and apparatus for modifying a data rate of a video signal
EP0711080A2 (en) Picture composition with coded picture data streams for multimedia communications systems
JPH07284109A (ja) 一連の画像を表わすディジタル信号を符号化する方法および装置
CN1138932A (zh) 在视频压缩系统中用于确定比特分配的方法和装置
JP2002064827A (ja) 統計多重システム、統計多重制御装置および統計多重方法
EP1280356A2 (en) Apparatus and method for compressing multiplexed video signals
JPH11234668A (ja) 映像符号化装置
JP3614448B2 (ja) 画像信号符号化多重方法及びその装置
US7421026B2 (en) Multiplexing video decoding apparatus and method
JPH08242447A (ja) 復号化方法及び受信装置
JPH0662393A (ja) 多重化した動画像符号化方法と装置
JPH0799652A (ja) 画像信号符号化多重方法
JP2834134B2 (ja) 多重符号化装置及び多重復号化装置