JPH0798751A - イメージ又は言語表記上に指標を重ね持った文書 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、イメージ又は言語表記を有し、各
々が多数の指標と連関する多数の要素領域に分割され
た、地図（文書）以外の文書に関する。各指標は連関す
る要素領域に近接する地図（文書）上に設けられたドッ
ト群であって前記領域に関する特定コードを構成するド
ット群を具備しており、該指標は全体として前記イメー
ジ又は言語表記をカバーし、且つその上に重ねられた位
置フレームを構成し、各ドット群は、前記指標によって
アドレス指定が可能なデータ媒体を備えたデータ処理シ
ステムと協働する光学読取手段によって読み取ることが
できる。 【効果】 本発明によれば、視覚的に表示されたイメー
ジ又は言語表記を損ねることなく、これらと連関する説
明その他の指標を、コンピュータ手段を使用して表すこ
とができる文書が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多数の指標と夫々連関
する多数の要素領域に分割されたイメージ又は言語表記
を有する文書に関する。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】本発明の目的は概して、
コンピュータデータベースに含まれる一連の情報を、文
書内のあらゆるイメージ部、又はあらゆる言葉とも連関
させることができる手段を提供することにある。該情報
は特に、イメージ部分の説明や、該説明に関連する指示
リストで構成されているが、言語表記中の言葉の場合に
は、言語的、文学的、教育的表示等で構成されている。

【０００３】「イメージ」との用語は、絵画、デッサ
ン、写真又は印刷等、あらゆる方法によって表現した
人、物、風景等に関係するあらゆる表現物を意味する。
該用語は、文書の面全体に広がる連続的な単一の文書、
存在全体を形成する幾つかのイメージ要素から構成され
るイメージ、又は互いに独立するイメージを並置したも
のに関する。

【０００４】文書中には利用可能な情報が大量に存在す
るという問題に関連し、地図（文書）の製作という特定
分野での現状を説明する。

【０００５】現在のところ、地図（文書）の製作には異
なる二つの方法が用いられている。ます、図形的に表現
された地図（文書）を使用する古い方の方法は、専門用
にも一般向けにも今なお広く用いられている。この地図
（文書）は、全ての潜在的ユーザーが直接アクセスでき
て、且つ普段から馴染みのある情報を提供する。またこ
の地図（文書）は、１ｍ²程度までの大きさのものであ
れば扱い易い。適切にコントロールできる現代の印刷技
術によって地図（文書）は製作されるので、非常に正確
に複製することができる。低価格で手に入れることがで
きるこの地図（文書）は、フレームを重ねて多色刷りす
ることによって大量に製作される。各フレームは、ドッ
トからなるマトリックスによって、１００μｍ又はそれ
以下（２５μｍまで）のピッチで構成されており、略１
０μｍの精度で各ドットは位置決めされている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】図形的に表現された従
来型のこの地図（文書）は、上述したように好都合な点
を有するが、幾つかの不都合も有している。特に、見や
すさを損なわないで地図（文書）に書き込める有益な情
報は、量的に限界がある。従って、このような情報の大
部分は付図として付属書に掲載されることが多い。言語
表記及び図形で表された情報は、升目を設けて関連付け
らているのが一般的である。各升目は、文字／数字の組
合わせや、番号によって識別される。この升目挿入方法
は、一般的な情報を提供できるに過ぎず、また地図（文
書）の縁部に記載された情報を参照する必要があった
（フランス特許公開 第２６３９４５２号明細書参
照）。

【０００７】図形的に表現したものをデータ処理する方
法は、現在のところ、メモリ内でドット毎にイメージを
表の形で作製する。簡略化された表現アルゴリズムを使
用する場合であっても、一枚の地図（文書）につき必要
な情報を処理するのには、おそらく数億オクテットの大
容量のメモリースペースが必要となる。さらに既存のデ
ィスプレー装置では、従来の図形地図と同程度の解像を
行うことはできない。高解像の専用モニタによって、各
々が一辺約３００μｍの正方形と同視できる画素でイメ
ージを表示する。

【０００８】本発明の目的は、従来のイメージ及び言語
表記の品質を向上させることができるが、本来のイメー
ジ又は言語表記を損なうことなく、コンピュータ記憶手
段と連関させて使用することができる文書を提供するこ
とにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に各指標は、文書上の連関する要素領域に近接して設け
られ前記領域特有のコードを構成するドット群を具備し
ており、該指標は全体として前記イメージ又は言語表記
の配置された範囲をカバーし、且つそれら上に重ねられ
た位置フレームを構成し、各ドット群は、前記指標によ
ってアドレス指定が可能なデータ媒体を備えたコンピュ
ータシステムと協働する光学読取手段によって読み取る
ことができる。

【００１０】好ましくは、縦座標画素マトリックスを含
む光学読取手段によって読取可能とされ、各指標は略等
方的に配置された画素からなる要素マトリックスにて読
み取られ、前記ドット群のドットは前記要素マトリック
ス中の幾つかの画素上に配置されて、それぞれを二進コ
ード化をする。

【００１１】好ましくは、前記要素マトリックス中の特
定の画素のみがコード化ドットを有し、これら画素は、
コード化ドットを有しない１つ或いはいくつかの画素に
よって互いに分離している。

【００１２】好ましくは、少数の前記画素のみがコード
化ドットを有する。

【００１３】好ましくは、各ドット群中のドットは互い
に関連して設けられており、位置フレーム全体に対して
専ら２つの直交する方向（ｘ，ｙ）を備えたマークを形
成することを特徴とする請求項１から４のいずれかに記
載の文書。

【００１４】好ましくは、前記要素マトリックスは、い
くつかの画素からなる行と列とで形成されている。

【００１５】好ましくは、前記画素からなる行又は列の
いくつかは前記指標を形成し、各行又は各列は、０から
９までの数字を表すために、“５個中２個”タイプのコ
ードを形成するよう配置されたドットを有している。

【００１６】好ましくは、２つの直交する方向（ｘ，
ｙ）を含むマークを形成するように、位置フレームの種
々のドット群が互いに関連して配置されている。

【００１７】好ましくは、種々のドット群は、チェッカ
ー盤状に配置されている。

【００１８】好ましくは、並置されており、且つ、前記
位置フレームと前記イメージ又は前記言語表記とを識別
できるようにする特定の波長を有する照射手段が設けら
れ、幾つかの指標をカバーする解析領域を有する光学ペ
ンをさらに備える。

【００１９】文書中に含まれていない情報にアクセスす
るための手がかりとして使用される各位置決定指標は、
文書の目的に応じて異なり、簡単にこれを更新すること
ができる。地図（文書）に応用する場合には、付表中の
言語表記全体、全ての論理学的・地形学的な関係、及び
計算式の全てがポケット版の従来型建築用コンピュータ
に属するデータコンピュータ用サポートに記憶されてい
る。実際、該コンピュータには最大のグラフィック機
能、及び記憶スペースが設けられているので、メモリ容
量は著しく低減されている。

【００２０】データ処理媒体中のアドレスの読取は、地
図（文書）上のある場所に関して情報が欲しい場合に
は、単にこの場所に光学読取手段を置くだけで簡単に行
うことができる。これらの読取手段は、一つの指標に必
要なスペースの各方向に２倍から５倍の解析面積を有す
る光学ペンに限定することができる。種々のコードモー
ドが可能であるが、同じ長さを有する幾つかのラインに
沿って印刷された矩形状のドットブロックによって構成
される指標を用いることが特に好適であろう。これらの
ラインは、空白ラインによって分離していることが好都
合であり、一本のラインから成るフレームの二つの画素
の内の一つだけをコード化することが好ましく、中間に
ある画素は空白のままとされる。さらに、二つブロック
の内の一つのブロックは、空白のままとされ、次にコー
ド化ブロックはチェッカー盤のような不連続フレームを
構成し、該フレームは、幾つかのブロックが現われた場
合に、前記ペンの解析領域のできるだけ中央に位置する
ブロックのマーキング及び解読を促進する。

【００２１】可視光が照射された場合には、応答性、即
ち明度が極端に低く、逆に可視スペクトル外の光、一般
的には、紫外線が照射される場合には、高い応答性（反
射性あるいは蛍光発光）を示す多くの保護インクが既に
知られている。次に、前記読取ペンは、励起光によって
文書を局所的に照射する手段を備えており、この場合保
護インクと該インクの応答波長を分離するようにされた
フィルタが使用される。

【００２２】

【実施例】以下、本発明の実施例につき添付図面を参照
しつつ説明する。従来の地図（文書）は、矩形状フレー
ムに沿って配置さるドットからなるマトリックスによっ
て形成されている。テトラクロム（tetrachrome）を使
用する地図（文書）によく見かけるのは、３色のフレー
ム、即ち（湖水部用には）青色、（草木領域用には）緑
色、（砂漠地帯用には）黄色のフレームが用いられてお
り、黒色フレームはもっぱら文字を記載するのに用いら
れている。

【００２３】従来の印刷方法では、各フレームは、ドッ
ト又はオフセットフィルムに沿って透明度が変化する写
真用フィルム上のマスクという形で具体化されている。
例えば、図１は、フレームのドットを分かりやすくする
ように拡大した地図（文書）の断片を示している。砂漠
地帯にある河の両岸の堤防のドットは、青色及び黄色で
表されている。

【００２４】地図（文書）を製作する方法としてほかに
も多くのものが存在する。これらの内で幾つかのもの
は、特定の用途に合うよう改善されている。特に、地図
（文書）を特定の目的のものにしようとして細部を修正
することが多い場合には、ジェットインクプリンタ又は
静電プリンタによって印刷される。本発明は、本来は連
続的な図形的に表現されたものであったが、後にフレー
ム化されるような場合（例えば、航空写真）にも適用で
きる。空気伝達スキャナ（aeroborne scanners）又は観
測衛星等から得られ、写真復元機によって再生されるデ
ジタル写真の場合には、本発明は復元前にデジタルファ
イル内で位置フレームをパターン印刷することによっ
て、特に応用することができる。

【００２５】本発明を実施するためには、図画的表示上
に重ねられるフレーム上の分離したドットが、図画的表
現ドットに重ねられる。従来の印刷方法で、パターンの
内側に対して１０μｍ以内に位置し、５０μｍから１０
０μｍの直径を有するドットを簡単に印刷することがで
きる。特に、直径略１００μｍを有するドットによって
形成される略１ミリメータ×１ミリメータの正方形パタ
ーンを使用することができる。マーキング及び解読を容
易にするために、空白ラインによって分離されたコード
化ドットからなるパターンを選択し、コード化ドットの
各位置は、空白領域によって隣接するドット位置から離
れていることが好適である。

【００２６】上記のように１ミリメータ×１ミリメータ
を測定するパターンを使用する場合には、ラインは５つ
のコード化位置と５つの空白領域とを夫々有することに
なる。特に、ドット１個が配置される３つのコード化位
置３０、及びコードを全く有しない２つのコード位置３
１を含め、図３に示されるような“５個中の３個”（５
個の位置中の３個を特定する）タイプの０から９までの
数字を識別する２進コードを使用することができる。コ
ード化された数字は、図３にあるように、各ラインの左
側に示されている。“５個中の３個”（５個の位置中の
３個を特定する）との語句は、３つの位置３０が空白の
ままとされ、二つの位置３１が１つのドットを含む、逆
の場合もカバーしている。このコードの利点は、各ライ
ンが特定の放射量、即ちドットが表わされている色の特
定の発光度を有する同じ数のドットを含んでいる点であ
る。図２は、各コード化ラインにつき、二つの空白コー
ド化位置３１が、指標に属さず地図（文書）の図画的表
現フレームに関係しないフレームドットと同じ強度を有
し、コード化ドットを有するコード化位置３０がより高
い強度を有する場合の指標１０を示す。図２の例では、
指標１６ ３８４が５つの“表示”ラインと、１ライン
につき５つの表示位置とを有するパターンに表現されて
いる。１０万個の位置をコード化するのに１パターンに
つき５個のラインで十分である。

【００２７】図２の指標は、このようにして、画素の要
素マトリックスから構成され、該指標は光学読取ペン用
の感光面を構成する大寸法のマトリックスを構成する。
要素マトリックス状に配置されるドットは、該マトリッ
クスの幾つかの表示画素の２進コード化を実施する。

【００２８】図２の正方形指標は略等方性を有し、ドッ
ト３０は指標の中心から略全方向に配置されている。こ
のことは、図４の種々の指標１０からも明かである。こ
の配置により、地図（文書）をほぼ規則正しくドットコ
ード化することができる。他方、ドットからなるライン
のような異方性形状を有する指標は、所望のコード化へ
の適性はより低いであろう。一般的に言って、近い数の
行及び列を含むマトリックスは、略等方性と見なされ
る。

【００２９】等方性指標の他の例が図６に示されてい
る。ここでは、表示“ライン”が非表示円によって互い
に分離された同心円１１、１２、１３となっており、ド
ット３０及び空白領域３１は、図２でマーキングされた
ものに対応する。

【００３０】指標は１００の画素に対して１５のドット
を含んでいるので、図２の指標上のドット密度は低い。
この選択は、地図（文書）上の位置フレームを肉眼で認
識しにくいようにするものである。一般的に言って“低
密度”とは、肉眼で見ることのできるコード化フレーム
の場合、１００画素に対して２０ドット以下のことを言
い、肉眼で見ることのできないコード化フレームの場合
には、１００個の画素に対して５０ドット以下の密度を
意味すると解される。

【００３１】ユーザーが視認できない保護インクを使用
する場合、地図（文書）の外観を損ねることがない。即
ち、指標は読取機を用いて容易に判別でき、各指標は関
連するドット上に直接重ねることができる。

【００３２】相異なる指標が無数にある地図（文書）の
領域では、各指標は、関連するドット上に正確に一度に
印刷される。たいていの場合、ブロック（指標）はそれ
らの位置でデカルト座標の１対をコード化し、位置フレ
ーム内の全ブロック（指標）は相異なるコードを示す。

【００３３】解析手段としての光学読取手段のできるだ
け中心に近いところ位置するパターンのマーキング及び
解読をさらに容易にするために、隣合う２つのブロック
“の内の１つのブロック”のみをフレーム化し、図４に
示されるように矩形状の通常のチェッカー盤状にブロッ
ク“をフレーム化することができる。ブロック”はさら
に、ブロック指標化図形として、正方形全体を満たす性
質を有し単一のパラメータによりドットを画定し得る性
質を有するカーブを採用することによって指標化され得
る。このようなカーブの中で、１９９０年２月発行のク
ロード ブレジンスキー（Claude BREZINSKI）著、「ア
フセット／インタ−フェイシズ（AFCET/INTERFACE
S）」、第８８号の第３ページに記載の「次元分裂図形
と反復力学（Fractals et dynamique des iteration
s）」と題された記事で説明されるヒルバートのカーブ
（Hilbert curve）を使用することができる。

【００３４】行と列における図２の指標のドット配置が
マーキングを容易にし、２つの直交する方向ｘ及びｙ
（図４）を規定する行及び列に基づいて、対象となる指
標を中心に地図（文書）を配向させることができる。さ
らに、各指標からなる指標群を他の指標群との関係で配
置させることによってもこのマーキングを行うことがで
きる。図４の指標群１０のチェッカー盤状の配置によっ
ても、２つの方向ｘ，ｙが形成される。

【００３５】地図（文書）と連動するコンピュータ手段
は、データベースを含み指標によってアドレス指定でき
る大容量記憶素子と、キーボード等の入力装置によって
データベースに識別信号を送ることができる処理ユニッ
トと、英数字ディスプレイ装置とを備える。特定の指標
に対応する情報を処理するためアドレスは、パターン
（指標）の大きさのほぼ３倍に相当する直径を有する電
荷結合センサマトリックスを用いた読取ペン等の電気光
学手段によって実行される。パターンが上記のような特
定の構成を有する場合、読取ペンは直径５ｍｍの領域を
有し、集束レンズとＣＣＤカメラとを含む。前記処理ユ
ニットは、簡単な地形学的位置決定処理を行い、指標を
解読するようプログラミングされている。該処理ユニッ
トは、広域位置決めシステム受信機と接続するインター
フェイスによって完全なものとなる。現在この受信機は
市場で入手することができ、２４個の軌道周回衛星の位
置を参照して、１０ｍ程度の範囲内で受信機の位置を決
定することができる。

【００３６】処理ユニットは、キーワードや標準的な質
問によって、記憶されているデータをアドレスし、読み
取られるべき質問が以下のように複雑なものであっても
応答できるよう設計されている： −前記ペンが指す指標が特定する町にあるホテルの数 −該ペンが指す同じ警察管轄区内に属し、道路で換算し
た場合１００キロメートル以内にある町であって、５０
００人以下の住民からなる町 −該ペンが指す地図（文書）上のある地点から、キーボ
ードを使用することによりデータを捕捉した別の地点に
向かうための経路。

【００３７】可視スペクトルでは反応しない保護インク
を使用することで、読み易さや位置決定に悪影響を及ぼ
すなく指標を地図（文書）に印刷することができる。こ
れらの利点は、湖水領域等、地図（文書）上の単調な領
域ではあまり便利なものとはいえない。青色フレームで
識別されるこれらの領域では、保護インクで記入された
パターンの代わりに、又は該パターンに追加する形で、
青色フレームに設けられるパターンを使用して指標を印
刷し、又は繰り返して印刷することによって、水深等の
リアルな湖水表示を可能にする。一般的にいえば、写真
によるイメージ背景を有する地図（文書）では、フレー
ムがイメージの視認性を出来る限り毀損しない可視色に
よる単純な写真パターン印象であれば十分である。

【００３８】本発明の実施に必要とされる地図（文書）
は様々な方法によって製造することができ、用途に応じ
て選択される。

【００３９】用途としては、以下の３つのカテゴリーに
分類できる。

【００４０】特定の使命の準備等、使命の内容に応じて
適切な情報を備えた地図（文書）が一般に必要とされる
業務用途の場合には、使命の実行直前に保護インクジェ
ットプリンタ等を使用して、データベース内の使命に必
要な抜粋を用いて準備することがでる。このデータベー
スは、半導体記憶メモリに記憶されている。

【００４１】地図（文書）は、保護インクジェットプリ
ンタを使用して指標を書き込んで作製されるか、又は既
存の地図（文書）（国立地理学研究所、海軍水路部、林
野庁等のデータベースを用いて構成された）からデータ
を抽出し、位置フレームを何度か写し換えて編集するこ
とによりインクジェットプリンタを用いてシンプルに構
成される。

【００４２】準業務的な用途に用いる場合には、データ
を使命の内容に応じて処理することはもはや必要とはさ
れず、地図（文書）上の地域に応じて配置される。この
場合地図（文書）は、単に指標を設けるだけでよい。関
連するコンピュータ手段は、特に、航海に必要とされる
情報、潮の満干に関する時刻表等に相当する情報を備え
る。広域位置決めシステム受信機又はＧＰＳと連動させ
ることは、該用途に於いては特に重要である。

【００４３】最後に、用途の大半は、旅行及び輸送関連
である。この用途に用いることにより、地図（文書）、
ガイド、及び計画を編集でき、本をコンピュータ手段に
置き換え、さらには地図（文書）間の相違を少なくする
ことができ、さらには、例えば、道路の流れ状況、史
跡、販売場所、ホテル業に専ら関係するデータベースを
提供する等して、テーマ毎に種々の情報を構築すること
ができる。

【００４４】この場合、保護インクで指標を印刷するの
に追加の（一般的には５番目の）ポジフィルム（typo
n）が編集に必要とされる点を除き、全ての地図（文
書）は従来の方法によって製造することができる。

【００４５】図５は、本発明に係るフレーム化された地
図（文書）を実寸法で示しており、該地図（文書）は土
地台帳に関係する。特に道路、土地の輪郭、及び家屋に
よって構成される、地図（文書）作製パターンに重ねら
れた位置フレームは、地図（文書）全体を一様にカバー
するチェッカー盤状に配置された指標１０から成ってお
り、肉眼では各指標は、１つのドットとして見える。

【００４６】図７から図９は、コード化すべきイメージ
が地図（文書）作製上の情報と関係しない場合の本発明
の応用例を示す。図７は、いくつかの集積回路が表面に
配置された電子配線板を示し、各回路は多数の電子結合
タブ（図示せず）を有する小ブロック状の形態を取る。
該タブは、前記板を横切り印刷回路の種々の位置、又は
板の対向面に設けられる導電性トラックに接続されてい
る。

【００４７】このような電子配線板の装置の名称は、著
しく完全であったとしても、ポケットコンピュータのメ
モリに十分記憶させることができる。さらに、このよう
な一連のサブアッセンブリー全ての名称を記憶すること
もできる。

【００４８】他方、植込配線図（implantation）及びル
ート図（接続が印刷回路のいくつかの層で行われる）
は、ディスクに記憶させることが厳に要求され、一部の
みを液晶スクリーンに表示することができるに過ぎな
い。

【００４９】従って、電子配線板の単純な写真が用いら
れ、さらにこれらの板は製品に十分適合するという利点
を有し、デジタルの形で名称及び接続を表示する。この
目的のため、本発明に係る位置フレームが、板の写真上
に装着される。図５の地図（文書）情報と比較した場
合、集積回路には空間を広く取ることが必要であるの
で、指標の密度を低くできる。好適には、各回路のマー
キングは、該回路に連関する指標を所定回数繰り返して
回路の全面をカバーするように行われ、これにより、光
学ペンがおよその位置で表面に載置される場合であって
も、各回路の識別が保障される。

【００５０】精密な回路上の全ての情報は、写真上を光
学ペンで指し示すことによって得られる。

【００５１】この方法の第１の用途は、現場での管理で
ある。管理に係る費用は、一群のイメージ、ポケットコ
ンピュータ及び光学ペンに関するものに過ぎない。さら
に欠陥回路の局所カードにその介在を記録することがで
きる（il peut en outre consigner son intervention
dans la fiche locale du circuit incrimine）。

【００５２】供給者は、製品に関して完全であるが、極
端にコンパクトなカタログをこの方法によって構成する
こともできる。

【００５３】図８は、衣服、その他現代的消耗品等の物
品８０の図又は写真を示す販売カタログの１ページを示
す。図５と図７の実施例の違いは、ページ又は写真上で
識別されるべき商品８０の位置は、任意であるというこ
とである。本発明に係る位置フレームの目的は、消費者
が選択を行う際に必要となる情報（商品の説明、価格、
注文、配送手続等）を各物品に連関させることである。
該フレームは、図７の場合と同様に設計されている。

【００５４】図８に示す修正態様に於ける本発明に係る
フレームは、図画の施された百科辞典のページに応用さ
れて、科学的、芸術的、又は文学的説明文を該ページ内
の写真又は図とに関連させる。

【００５５】図９は、図、絵、その他のイメージ創作手
段によって表された景色を示す。該景色は、高密度の指
標フレームを有するようにされており、特定の情報項目
を景色の各要素領域に連関させることができる。この景
色が芸術的図画である場合には、該情報は例えば対象と
する要素領域の色彩についての詳細とすることができ、
混合すべき基本色の種類及び割合を画家に教示する。

【００５６】別の例としては、景色が忠実に、地理的に
特定の地勢を表している場合である。観光、教育、又は
工業分野に於いては、フレームはイメージ上で視認でき
る各建物、地形の凹凸、湖等の形状に関連する説明を提
供する。他の用途としては、例えば工学の分野にも応用
でき、この場合イメージは製油装置などの産業装置の全
体又は一部を示す写真から構成される。

【００５７】本発明は、言語表記をコード化する場合に
も応用できる。この場合、一つの又は幾つかの指標が、
対象となる各言語表記の各単語に当てがわれる。種々の
応用例の一つとして、光学ペンが指す単語を特定の言語
に自動翻訳する例も考えられ、また光学ペンが指す単語
の定義を教えるコンピュータ辞書としての応用も考える
ことができる。

【００５８】

【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、視覚的に表示されたイメージ又は言語表記を損ねる
ことなく、これらと連関する説明その他の指標を、コン
ピュータ手段を使用して表すことができる文書が提供さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】構造を明らかにするために、１方向からみた従
来型の地図（文書）の断片を拡大した図である（地図
（文書）上の淡青色及び黄色はこの図では格子を付けら
れたドット及び空白ドットでそれぞれ表されている）

【図２】コード１６３８４を１０×１０個の画素で表し
た指標の拡大正面図である。

【図３】図２の表示に用いられる“５個中の３個”コー
ドの数字を表した指標の拡大正面図である。

【図４】位置フレームが一連のチェッカー盤状指標を有
する領域の拡大正面図である。

【図５】本発明に係る位置フレームが重ねられる地図
（文書）の一部の拡大正面図である。

【図６】図２の変更態様例を示す拡大正面図である。

【図７】本発明に係る位置フレームを適用することがで
きるようにされた幾つかの集積回路を有する電子基盤を
示す正面図である。

【図８】本発明に係る位置フレームを適用することがで
きるようにされた販売用物品を掲載したカタログを示す
正面図である。

【図９】本発明に係る位置フレームを適用することがで
きるようにされた景色を示す正面図である。

【符号の説明】

１０ 指標 ３０ コード化位置 ８０ 商品

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 イメージ又は言語表記を有し、各々が多
   数の指標と連関する多数の要素領域に分割された、地図
   以外の文書であって、各指標は文書上の連関する要素領
   域に近接して設けられ前記領域特有のコードを構成する
   ドット群を具備しており、該指標は全体として前記イメ
   ージ又は言語表記の配置された範囲をカバーし、且つそ
   の上に重ねられた位置フレームを構成し、各ドット群
   は、前記指標によってアドレス指定が可能なデータ媒体
   を備えたデータ処理システムと協働する光学読取手段に
   よって読み取ることができることを特徴とする文書。
2. 【請求項２】 縦座標画素マトリックスを含む光学読取
   手段によって読取可能とされ、各指標は略等方的に配置
   された画素からなる要素マトリックスにて読み取られ、
   前記ドット群（１０）のドットは前記要素マトリックス
   中の幾つかの画素上に配置されて、それぞれを二進コー
   ド化をすることを特徴とする請求項１に記載の文書。
3. 【請求項３】 前記要素マトリックス中の特定の画素
   （３０）のみがコード化ドットを有し、これら画素は、
   コード化ドットを有しない１つ或いはいくつかの画素に
   よって互いに分離していることを特徴とする請求項２に
   記載の文書。
4. 【請求項４】 少数の前記画素（３０）のみがコード化
   ドットを有することを特徴とする請求項３に記載の文
   書。
5. 【請求項５】 各ドット群中のドットは互いに関連して
   設けられており、位置フレーム全体に対して専ら２つの
   直交する方向（ｘ，ｙ）を備えたマークを形成すること
   を特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の文書。
6. 【請求項６】 前記要素マトリックス（１０）は、いく
   つかの画素からなる行と列とで形成されていることを特
   徴とする請求項２から４のいずれかに記載の文書。
7. 【請求項７】 前記画素からなる行又は列のいくつかは
   前記指標を形成し、各行又は各列は、０から９までの数
   字を表すために、“５個中２個”タイプのコードを形成
   するよう配置されたドットを有していることを特徴とす
   る請求項６に記載の文書。
8. 【請求項８】 ２つの直交する方向（ｘ，ｙ）を含むマ
   ークを形成するように、位置フレームの種々のドット群
   が互いに関連して配置されていることを特徴とする請求
   項１から７のいずれかに記載の文書。
9. 【請求項９】 種々のドット群は、チェッカー盤状に配
   置されていることを特徴とする請求項８に記載の文書。
10. 【請求項１０】 並置されており、且つ、前記位置フレ
    ームと前記イメージ又は前記言語表記とを識別できるよ
    うにする特定の波長を有する照射手段が設けられ、幾つ
    かの指標（１０）をカバーする解析領域を有する光学ペ
    ンをさらに備えることを特徴とする請求項１から９のい
    ずれか記載の文書解析システム。