JPH0798708A - 文書処理システムおよびその方法 - Google Patents

文書処理システムおよびその方法

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JPH0798708A
JPH0798708A JP5244264A JP24426493A JPH0798708A JP H0798708 A JPH0798708 A JP H0798708A JP 5244264 A JP5244264 A JP 5244264A JP 24426493 A JP24426493 A JP 24426493A JP H0798708 A JPH0798708 A JP H0798708A
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JP5244264A
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Yoshihiro Shima
好博 嶋
Katsumi Marukawa
勝美 丸川
Masashi Koga
昌史 古賀
Kazuki Nakajima
和樹 中島
Tetsuzo Uehara
徹三 上原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、読み手に適応した文書の再
構成を行う文書処理システムおよびその方法を提供する
ことである。 【構成】 読み手の意図、レベル、状況に合わせて文書
を再処理、表示する文書処理装置103を設けており、
ネットワーク102を介して書き手用端末100から読
み手用端末101に文書が送信される際に、意図を明確
にする意図明確化部104、意図を解釈する意図解釈部
105、文書処理基本部106、知識ベース109、情
報ファイル111等を用いて、読み手の意図、状況を明
確にし、その意図に従って作成済の文書を読み手に適合
するように再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、文書の書きて、及び
読み手の意図にあわせて文書の作成と参照、及び再構成
を行うことのできる文書処理システム、文書処理装置装
置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術(1)として、特開平2−2
88960号公報に記載のように、文書作成者即ち書き
手の意向を反映するために、論旨の展開の支援、定型文
の選択による文書作成支援、文書の推敲の支援を行って
いるものがある。
【0003】また、従来の技術(2)として、電子情報
通信学会研究会報告、NLC91−60,1991年の
第9頁から第16頁,遠藤ほか「心のダイナミックスに
基く日本語文章の生成」において、物語文章を生成する
際に物語に登場する主人公の心にの動きを基に、文章を
生成する試みが発表されている。
【0004】さらに、従来の技術(3)として、特開平
−3−226860号公報では、文書作成において、罫
線を行方向に自動的に作成し文字列の流れを制御してい
る。
【0005】また、従来の技術(4)として、特開平3
−63758号公報に記載のように、予め定められた文
書の簡略仕様を規定の形式に基づいて指定し文書表現の
推論により文書を生成しているものがある。
【0006】上記従来の技術(1)は、文書作成者が文
書を作成する際に支援を行うもので、既に作成済の文書
に対する処理については考慮されておらず、文書は紙ま
たは電子化データの形式で受け取るが、この受け取った
文書を読み手が作成された時のままの形で読むことが強
制されていた。このため、読み手が希望する箇所、例え
ば、結論部分のみを読むということができず、読み手が
文書を読んで判断を行うまでに時間を要するという問題
があった。また、受け取って文書は、書き手が作成した
通りの順に並んでおり、読み手の希望する順番に文書を
よむことができないという問題があった。また、作成さ
れた文書で使用されている言語によっては読み手が理解
できないという問題があり、例えば、日本語を理解しな
い外国人が読み手の場合、日本語で作成された文書を受
け取った読み手は、そのままの形態では文書を読むこと
ができない。このように、従来の技術(1)では読み手
の理解レベルや組織内の地位等の状況、意図に合致する
ような文書処理の機能について考慮されておらず、書き
手の一方的な都合により作成された固定的な文書を読み
手が受け取らざるを得ないという制約があり、文書を読
み判断を行う業務を迅速に行うことができず、文書業務
の効率性に問題があった。
【0007】上記従来の技術(2)では、物語文章に対
して登場人物の心の動きをモデル化して文章を生成して
いるが、読み手が主体的に文書を再構成することが考慮
されていない。また、この従来の技術(2)では文書作
成時に読み手が成人の場合と子供の場合について文書の
生成戦略が述べられているが、これは書き手が文書を作
成する時に用いる文書の生成戦略であり、書き手から受
け取った文書に対して読み手のレベルや状況、意図に合
致するよう文書を再構成するという機能について考慮さ
れていない。また、読み手が成人と子供の場合について
のみ考察しており、このため、読み手の意図が固定的で
あり、読み手や書き手のさまざまな意図をどのように明
確にするのかについて考慮されていない。
【0008】また、上記従来の技術(3)では、文書作
成者が文書を作成する際に罫線処理を行うもので、既に
作成済の文書に対する処理について考慮されておらず、
意図に従って文書を生成することが述べられていない。
【0009】さらに、上記従来の技術(4)は、文書知
識ベース文書表現形式、用語データベース、文書表現推
論部からなる文書データベースを有し、マニュアル、カ
タログ、仕様書等を簡略的な書式に基づいて生成してい
る。しかしながら、書き手や読み手の意図、例えば、結
論部分のみを迅速に読みたいということや、重要部分を
強調して訴える文書を作りたいといった希望について考
慮されておらず、ユーザに適応した文書の再生成を行う
ものではない。
【0010】別の観点からの従来の技術(5)として
は、ISO(International Standard Organization) によ
る国際規格であるISO8879:Information processing --
Text and office system--Standard Generalized Marku
p Language (SGML)(ISO, 1986)が挙げられる。これ(以
下では、SGMLと略す)によると、文書の論理構造を木構
造と等価な階層構造として表現する方法が示されてい
る。また、複数の文書間に共通の構造と構成単位の取り
得る属性を文書タイプ定義DTD(Document Type Definiti
on) として表現し、個々の文書はその所属するタイプを
指定するとともに、その文書タイプ定義の許容する構成
と属性を持ち、また、その文書タイプ定義の許容する属
性に対して属性値を設定することによって表現される。
【0011】さらに、Apple 社のパーソナルコンピユー
タであるマツキントッシュの上で動作する応用プログラ
ムであるHyperCardが挙げられる(従来の技術
(6))。その機能としては、一種の文書作成機能が含
まれる。その仕様は、同社マニュアル“HyperCard Use
r's Guide" (Apple Computer, Inc.,1989) などに示さ
れている。それによると、同システムでは、文書をカー
ドの系列として構成し、各カードの中にフィールドやボ
タンなどのオブジェクトを設け、利用者に対してそれら
を表示するとともに、それに対する利用者の入力や選択
などの動作に同じて、次に表示すべきカードを決定する
ことができる。このような機能の実現のために一種のプ
ログラム言語とその実行機能が提供され、カードやその
中のオブジェクトに対応して、この言語によるプログラ
ムを保持し、利用者の入力指定に対してそのプログラム
の部分を起動すると共に、利用者の入力指定内容をそれ
に渡す手段を用意している。
【0012】また、従来の技術(5)のSGMLでは、
文書の論理構造の表現方法を示しており、また、文書の
クラスの定義により、それに従う個々の文書例の形式を
表現する考え方を示している。しかし、これらの構造の
記述を利用した応用機能については規定していない。
【0013】さらに、従来の技術(6)では、カードの
系列としての文書の動作を規定するための言語とその間
の順序を与えるリンク機能を含む実行機能を提供してい
る。このリンク機能は自由度が高く、カード間の任意の
移動ができる。しかし、一方、リンクに従って文書を参
照して行くうちに、元の参照箇所に戻るのが困難になる
という問題もある。各カードの中には、フィールドやボ
タンなどと呼ぶ従来のプログラム言語の用意する機能を
超えたオブジエクトを設け、プログラムが考えた特定の
動作を含んだカード系列を作成するのを支援している
が、文書の階層的な構成や、カード内のプログラム動作
の内容についての規定はなく、その点では、汎用的なプ
ログラム言語システムであり、それによって実現される
文書の構成法についてはプログラムに任されていると言
える。実際、このプログラム言語で作成できるプログラ
ム機能は、文書というより、一般のプログラム言語で作
成されるプログラムの機能に匹敵するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、一
般に提供される文書は、読者の特性や状況によらず固定
的なものであり、読み手は、その特性の多様性によら
ず、書き手が作成した読み方を強制されるというのが実
情であった。読者の特性や環境に応じて適切な読み方が
できる、すなわち、固定的な読み方でなく柔軟性のある
読み方を提供できる文書処理システムが望まれていた。
【0015】本発明の目的は、書きて及び読み手の意図
に適応した文書の作成、参照及び再構成システムを提供
することである。
【0016】本発明の他の目的は、ネットワークを介し
て書き手の作成した文書を読み手の意図に合致するよう
再構成することである。
【0017】本発明の他の目的は、受け取った文書の効
率的な処理、戦略的な活用を行うことである。
【0018】本発明の他の目的は、紙文書の再入力の省
入化を図り、データベースを自動的に構築し文書の即時
処理により業務戦略に活用することである。
【0019】更に一歩進めて、本発明の別の目的は、利
用者が文書を利用するに当って、次の参照位置の決定や
文書内容の表示法などの文書の参照方法を決定できるよ
うな柔軟性のある利用法が、文書の個々の部分に応じて
選択できようなハイパー文書処理システムとその操作方
法を提供することである。ここで、ハイパー文書とは、
単に文字列で表現されるものだけでなく、図形、画像、
動画、音声などを伝達手段として利用可能な公義の「文
書」を指すものとする。このハイパー文書の「読者」は
文字テキストを読むだけではなく、動画として表現され
るハイパー文書内容を見たり、音声で伝えられるハイパ
ー文書内容を聞いたりする、ハイパー文書内容の受取り
手のことである。これを本発明では、ハイパー文書の利
用者という。
【0020】また、文書の利用者、あるいは、その所属
するグループに関する特性、あるいは、より一般の状況
を、上記のような文書の参照方法の決定に利用できるよ
うなハイパー文書処理システムとその操作方法を提供す
ることを目的とする。
【0021】さらに、あらかじめ保持したデータによっ
て上記のような文書の参照方法を決定するのではなく、
参照時点での文書の利用者の指定によって、上記のよう
な文書の参照方法を決定できるようなハイパー文書処理
システムとその操作方法を提供することを目的とする。
【0022】さらに、複数の文書の構成単位に共通の属
性データがある場合、この共通の属性データを一括して
保持し管理を可能しつつ、上記のような文書の参照方法
を決定できるようなハイパー文書処理システムとその操
作方法を提供することである。
【0023】また、階層構造に反するリンク関係に従っ
た文書の参照順序を実現し、かつ、リンク元に戻ること
が容易であるようなハイパー文書処理システムとその操
作方法を提供することも目的とする。
【0024】さらに、利用者が文書の参照を中断したあ
と、中断時の状態から再開できるようなハイパー文書処
理システムとその操作方法を提供することを目的とす
る。
【0025】さらにまた、利用者のそれまでの参照経過
あるいは応答経過を反映した文書部分及び文書内容を保
存し、再度参照することができるようなハイパー文書処
理システムとその操作方法を提供することを目的とす
る。
【0026】さらに、文書の属性データ、利用者の特性
データ、および、一般の状況データに応じて、利用者に
対する文書部分の提示を行うか行わないかを制御できる
ようなハイパー文書処理システムとその操作方法を提供
することも目的である。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、読み手の意図、レベル、状況に合わせ
て文書を再処理、表示する手段を設けた。そして、受け
取った作成済の文書に対して、読み手の意図、例えば、
文書箇所と表示順序に関して、読みたい箇所が読みたい
順番に表示されるように構成した。また、読み手の属性
を判断し、例えば、読み手が幹部であれば、文書を要約
して出力するように、読み手の属性に応じて文書の形態
を変換するようにした。さらに、読み手の使用機器に合
わせて文書を出力、表示するために、読み手の使用機器
の種類、仕様に基づき文書を再生成するようにした。
【0028】ユーザの意図として処理する対象は、例え
ば、ユーザの気持のままに文書を読みたい、或いは、ユ
ーザが考えている事柄に従って文書を生成したい、或い
は、ユーザの目論みや企画、おもわくに適応した文書を
再構成したい、といった意図も本発明で扱う。さらに、
ユーザの状況としては、刻々と変化しているユーザの状
態や情勢を扱っており、例えば、ユーザが一日の時間帯
によっては、非常に忙しく文書をゆっくりと読む時間が
無い状況や、戦略的な判断を緊急に必要とする情勢での
文書の形態を再構成するようにしたものである。
【0029】上述した様なハイパー文書の取扱いに関し
て本発明は、その構成単位をノードとする階層的な木構
造として文書を表現し、これを利用者が利用するに当っ
て、構成単位に記された属性データの内容によって、次
の参照位置の決定や文書内容の表示法などの文書の参照
方法を決定できると共に、この決定が文書単位に一律な
のではなく、文書の個々の部分に応じて選択できる。
【0030】また、本発明は、文書の構成単位の属性デ
ータに加えて、システムに保持した、文書の利用者ある
いはその所属するグループに関する特性、あるいは、よ
り一般の状況に関するデータをも参照することによっ
て、利用者の特性、あるいは、状況に応じて、次の参照
位置の決定や文書内容の表示法などの文書の参照方法
を、構成単位ごとに決定できる。
【0031】さらに、本発明は、文書の構成単位の属性
データに保持した内容の指示するところに従って、文書
の利用者への問合わせとそれへの回答によって、次の参
照位置の決定や文書内容の表示などの文書の参照方法を
決定できる。。
【0032】さらにまた、本発明は、個々の文書の構成
単位に属性データを保持する代りに、複数の文書に共通
な属準データを一括し、個々の文書の構成単位からこれ
を指定することにより、文書の保持量を低減すると共
に、文書の構成単位の指定量を減らし、また、共通性の
ある文書の保持性の向上を図ることができる。
【0033】さらに、本発明は、個々の文書の構成単位
の属性データの一つとして、他の構成単位を指定するリ
ンク属性を用いること、および、このリンク指定に従っ
た参照順序の変更時に、リンク元の情報を保持すること
により、階層構成に反するリンク関係に従った文書の参
照順序を実現し、かつ、リンク元に戻ることが容易であ
るようなハイパー文書処理システムとその操作方法を可
能する。
【0034】また、本発明は、利用者が文書の参照を中
断するときの指定によって、そのときの文書参照状態
と、そのときまでの利用者の利用経過とを、利用者およ
び文書と対応付けて保持することによって、中断時の状
態から再開できる。
【0035】さらに、本発明は、利用者が文書の切り出
し保存に関する指定を行う手段を用意し、上記のように
保持したところの、利用者がその文書の参照をし始めた
ときから、中断を含めてこれまでに利用した経過(参照
した木構造のパスや各内容情報の表示方法)情報を参照
するによって、その利用者用の利用経過に応じた文書部
分を取出して保存する。
【0036】また、本発明は、上記の構成単位の属性デ
ータの指定と、利用者あるいはそのグループの特性デー
タ、あるいは、状況データを参照することによって、文
書の部分に関するその利用者のその時点での、参照可能
性を決定する(文書に一律に決定するのではなく、文書
の構成部分に応じて決定する)。
【0037】
【作用】本発明では、ネットワークなどを介して書き手
用端末から読み手用端末に文書が送信される際に、読み
手の意図、状況を明確にし、その意図に従って作成済の
文書を読み手に適合するように再構成するようになるの
で、受け取った文書の効率的な処理、戦略的な活用を行
うことができる。また、紙文書あるいは文書イメージデ
ータとして受け取った文書画像に対しては、文字認識に
より再構成可能な電子文書に変換し、これに対して読み
手の意図に合致するような文書を再生成するので、紙の
文書の共有化、戦略的な活用ができる。
【0038】本発明のハイパー文書処理システムとその
操作方法では、階層的な木構造として表現した文書の構
成単位に属性データを保持し、その内容を解釈すること
によって、その構成単位の次の参照位置の決定やその構
成単位の指す文書内容の表示法などの文書の参照方法を
決定することにより、柔軟性のある文書の参照方法が可
能となる。
【0039】また、本発明のハイパー文書処理システム
とその操作方法では、文書の利用者あるいはその所属す
るグループに関する特性、あるいは、より一般の状況に
関するデータをシステムが保持し、構成単位に保持した
属性データと併せて参照することによって、次の参照位
置の決定や文書内容の表示法などの文書の参照方法を、
構成単位ごとに決定できる。更に柔軟性のある文書の参
照方法が可能となる。
【0040】さらに、本発明のハイパー文書処理システ
ムとその操作方法では、構成単位に保持した属性データ
の指示するところにより、文書の利用者への問合わせと
それへの回答によって、次の参照位置の決定や文書内容
の表示法などの文書の参照方法を決定できることによ
り、上記のような既定のデータによるのみでなく、参照
時点での利用者の意志に応じて参照方法を選択できる手
段を用意することによって、更に柔軟性のある文書の参
照方法が可能となる。
【0041】また、本発明のハイパー文書処理システム
とその操作方法では、複数の文書に共通な属性データを
個々の文書と別に保持し、個々の文書の構成単位からこ
れを指定すること、および、文書の参照時にはこの指定
に応じて、共通な属性データを取出して参照することに
より、文書の保持量を低減すると共に、文書の構成単位
の指定量を減らし、また、共通性のある文書の保守性の
向上を図ることができる。
【0042】さらに、本発明のハイパー文書処理システ
ムとその操作方法では、文書の構成単位の属性データの
一つとして、他の構成単位を指定するリンク属性を用い
ること、および、文書の参照時にはこの指定に応じて、
このリンク指定の参照先に移動することを可能とし、か
つ、この移動時には、リンク元の情報を保持して、移動
先での利用者の指定に応じてリンク元に戻ることを可能
とすることにより、階層構造の制約を超えたリンク関係
に従つた文書の参照順序を実現し、かつ、リンク元に戻
ることが容易であるようなハイパー文書処理システムと
その操作方法を可能することができる。
【0043】さらにまた、本発明のハイパー文書処理シ
ステムとその操作方法では、文書の参照途上で、構成単
位の推移と、内容情報の表示方法の選択結果を利用経過
として逐次保持しておき、利用者が文書の参照を中断す
るときの指定によって、この利用経過とそのときの文書
参照状態とを利用者および文書と対応付けて保持するこ
と、および、利用者の指定に応じて、上記の保存した情
報を取り出し、当該文書の参照状態を設定することによ
り、中断時の状態からの文書参照を再開することができ
る。
【0044】さらに、本発明のハイパー文書処理システ
ムとその操作方法では、上記の利用経過情報を逐次保持
すると共に、利用者が文書の切り出し保存に関する指定
によって、利用者がその文書の参照をし始めたときか
ら、中断を含めて現時点までの経過情報を参照すること
によって、その利用者が利用した文書部分とその際に選
択した内容表現方法のみを取出して、別の文書として保
持し、この後での利用者の指定によってこのように保存
した方の文書を参照することにより、操作の簡略化を図
ることができる。
【0045】また、本発明のハイパー文書処理システム
とその操作方法では、上記の構成単位の属性データの指
定と、利用者あるいはそのグループの特性データ、ある
いは、状況データを参照することによって、文書の構成
単位ごとに、その構成単位を根とする当該文書の部分木
に含まれる構成単位の参照の可否を判断し、場合によっ
ては以下の参照を不可とし、場合によっては以下の参照
を可とするような、文書の構成部分に応じた機密情報の
管理を行うことができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1の文書処理シ
ステムの構成概念図により説明する。尚、図1は本発明
を概活的に説明したものである。書き手用端末100は
ネットワーク102に接続された端末であり、書き手が
文書を作成することを支援し、また書き手の意図やアイ
ディアを入力する。書き手が作成した文書は、ネットワ
ーク102を介して読み手用端末101に伝送される。
文書処理装置103は、同じくネットワーク102に接
続され、書き手が作成した文書を入力し、当該文書を処
理し、読み手の目的、意図あるいは読み手のプロファイ
ルに合致した文書を出力する。読み手用端末101は、
読み手の目的、意図あるいは読み手のプロファイルの各
データを入力するとともに、文書処理装置103に伝送
する。また、読み手に合致するよう再構成した文書を読
み手用端末101が受け取り、表示する。文書処理装置
103は書き手が作成した文書を受取り、当該文書を読
み手の意図等に合致するよう読み手を意識した文書にな
るよう再構成して、読み手用端末101に伝送する。
【0047】意図明確化部104は、読み手の意図を明
確にしてデータ化する意図明確化機能を有しており、こ
のため、読み手用端末101を介して対話的に意図を明
確化する。意図解釈部105は、明確にされた意図に対
して、文書処理の基本機能を組み合わせて一連の処理過
程を実行する意図解釈機能を有している。ここで、文書
処理の基本機能として、予め、文書処理基本部106に
おいて、選択、加工、要約、編集、翻訳等の機能が具備
されている。これらの基本機能を組み合わせて、一連の
文書処理を行い、文書出力部113の文書出力機能を用
いて、読み手及を意識した文書、即ち、読み手に適合し
た文書を出力する。知識ベース109には文書処理を行
う上で必要な各種の知識を備えており、知識検索部10
7において必要な知識を選択し文書の処理に用いる。
【0048】当該知識ベース109には、書き手及び読
み手に関する情報を格納しているユーザ知識ベース11
4、読み手に適合する文書を作成するための各種の事
例、例えば、用いた文書処理の基本機能の例を集積した
事例知識ベース115、文書を再構成する上で必要な一
般知識を格納した世界知識ベース116、使用する自然
言語、例えば、日本語や英語に関する文法や単語の辞書
からなる言語辞書ベース117が具備されている。これ
ら知識ベースを利用して一連の文書の処理厘を文書処理
基本部106行う。当該知識ベース109には、学習・
類推部108を備えており、現実世界125から知識獲
得部122によって獲得された知慈に対して、学習機能
と類推機能により当該知識ベース109の検索を行う。
さらに、メディア検索部110情報ファイル111に格
納されている各種の文書の素材に対して必要な素材を取
り出す。当該情報ファイル111には素材画像118、
素材テキスト119、素材図表120、素材音声121
の各種メディアが格納されており、これらの素材データ
は現実世界125から認識入力部125によって文字認
識、音声認識等のパターン認識によって符号化データ或
いは物理データの形式で入力され、分類・整理部112
によって情報ファイル111の所定の場所に格納され
る。これら知識ベース109と情報ファイル111と
は、共有化部123によって相互に関係付けられそれぞ
れ格納される。
【0049】本実施例はネットワークを介して文書を通
信する際に書き手及び読み手の意図に応じて文書を作
成,参照及び再構成する方式であるが、もちろんネット
ワークに限定するものではない。文書をネットワークを
介して通信せず、記憶装置のファイル、例えばフロッピ
ーディスクやメモリカードの形態で読み手に送る方式で
もよく、読み手の意図を予め書き手の使用する端末に設
定しておき、書き手が文書を作成する時に、読み手の意
図に応じて文書を作成あるいは再構成する方式でもよ
い。また、フロッピーディスクやメモリカードの形態で
受け取った文書ファイルを、読み手が自分の意図に合う
ように文書を再構成する方式でもよい。
【0050】図2は、本発明を具体的に実現する実施例
であるネットワークに接続された文書処理システムの構
成図である。読み手用端末200、書き手用端末20
1、文書処理装置202、文書データファイル装置20
3がネットワーク204に接続されており、一種のクラ
イアントサーバシステムを構成している。本文書処理シ
ステムの利用者は、書き手と読み手に区分される。ネッ
トワーク204に接続された端末200、201は書き
手用と読み手用の二つの機能を併せもっており、同じ端
末であるので書き手、読み手ともどちらの端末を利用し
てもよい。
【0051】読み手用端末200及び書きて用端末20
1にはそれぞれ処理装置210,220,キーボート2
11,221,ディスプレイ212,222,ブリン2
13,223,主記憶装置214,224,外部記憶装
置214,224,指示入力装置216,226,音声
出力装置217,227,音声入力装置218,22
8,ペン入力装置219,229が備えられている。
【0052】文書処理装置202は、処理装置230,
主記憶装置231,外部記憶装置232,ファックス入
力233,スキャナ入力234,文字認識装置235と
から構成されている。
【0053】さらに文書データファイル装置203は、
処理装置240,主記憶装置241,及び外部記憶装置
242で構成されている。
【0054】ここで図1の書き手端末100は図2の2
01に相当する。読み手用端末101は図2の200に
相当する。また、ネットワーク102が図2のネットワ
ーク204に相当する。文書処理装置103は図2の2
02に相当する。意図明確化機能104、意図解釈機能
105、文書処理基本部106、知識検索部107、メ
ディア検索部110、学習、類推部108、分類、整理
部112、共用化部123は図2の処理装置230によ
り実現される。また、知識ベース109、情報ファイル
111は、図2の外部記憶装置232に格納されてい
る。認識入力部124は、図2のファックス入力23
3、スキャナ入力234、文字認識装置235に相当す
る。また、ネットワーク204を介して、音声入力装置
218,228、ペン入力装置219,229により認
識入力部124にパターンデータが入力される。
【0055】先ず、本文書処理システムを利用して文書
を書くという文書作成処理の過程を説明する。書き手
は、書き手用端末201のディスプレイ222、キーボ
ード221等を用いて対話的に文書の作成を文書処理装
置202にネットワーク204を介して指令する。文書
処理装置202では当該指令に従って文書を作成し、作
成した文書データをネットワーク204を介して文書デ
ータファイル装置203に格納する。次に、本文書処理
システムを利用して文書を読むという文書の参照、再構
成処理の過程を説明する。読み手は読み手用端末200
のディスプレイ212、キーボード211等を用いて対
話的に文書の参照処理を文書処理装置202にネットワ
ーク204を介して指令する。文書処理装置202では
当該指令に従って文書の参照処理を実行する。この時、
文書データはネットワーク204を介して文書データフ
ァイル装置203に構納されており、再構成、参照の実
行に従い、当該装置203から文書データを読み出すこ
とになる。
【0056】図3は読み手の意図に適合した文書を再生
成する処理過程を説明する図である。ステップ300に
おいては、入力の指示は、例えば、キーボード211に
より行なう。これにより、該当する文書データが文書デ
ータファイル装置203から読みだされ、文書処理装置
202に送られる。ステップ301、302、303
は、文書処理装置202において実行される。再生成さ
れた文書は、読み手用端末200に送られ、ステップ2
04において、ディスプレイ212、プリンタ213に
よって、文書の出力表示が行なわれる。
【0057】こうして、既に作成済の文書をステツプ3
00で入力し、ステップ301で読み手の意図を入力す
る。入力された意図に対して、ステップ302で当該意
図を解釈し一連の基本文書処理の過程に変換する。ステ
ップ303で当該文書処理の一連の過程を実行すること
によって、文書を再生成する。次いで、ステップ304
では再生成した文書をプリンタに出力または画面に表示
する。
【0058】図4は読み手の意図を明確化するための処
理過程の一実施例を説明する図である。読み手端末20
0のキーボード211や指示入力装置216により、ス
テップ400で意図の自然言語が入力される。401、
402、403、404、405、406、407、4
08の各ステップは文書処理装置202の処理装置23
0で実行される。
【0059】こうして、ステップ400では意図を自然
言語で入力し、当該自然言語に対してステップ401以
下の意図の種類を判定する。意図の種類としては、ここ
では、一例として有効性、将来性、興味性、関係性、類
似性、希少価値、同義性、上位・下位概念を備えてい
る。ステップ401では当該意図が有効性を示している
かどうかの判定を行う。また、ステップ402では、当
該意図が将来性を示しているか、ステップ403では当
該意図が興味性を示しているか、ステップ404では当
該意図が関係性を示しているか、ステップ405では当
該意図が類似性を示しているか、ステップ406では希
少価値を示しているかどうか、ステップ407では同義
性を示しているかどうか、ステップ408では上位・下
位概念を示しているかどうかの判定を行う。なお、読み
手の意図を予め、メモリーカードのような携帯用の記憶
装置に格納しておき、読み手が文書を読む時に、当該メ
モリーカードから意図を読み取り、この意図に従って文
書を再生成することでもよい。さらに、意図を複数個格
納しておき、読み手がその複数個の意図から一つの意図
を選択するようにしてもよい。意図の選択は、対話的に
行ってもよいし、例えば、読み手の一日のスケジュール
データに従って自動的に選択してもよい。
【0060】ステップ401の有効性の判定は、入力さ
れた自然言語の中に有効性に関する単語が含まれている
かどうかを判定する。このため、予め、有効性に関する
単語群を備えており、単語の照合を行なう。例えば、有
効性に関する単語として、「有用」「役立ち」「適用」
が予め具備されているとする。入力された自然語が、
「認識技術に役立つ文書を読みたい。」という文章であ
れば、当該自然語の中に、「役立つ」という単語が含ま
れているため、意図の種類として有効性を有していると
判定する。
【0061】ステップ402の将来性の判定は、同じ
く、入力された自然言語の中に将来性に関する単語が含
まれているかどうかを判定する。このため、予め、将来
性に関する単語群を備えており、単語の照合を行なう。
例えば、将来性に関する単語として、「将来」「未来」
「21世紀」が予め具備されているとする。入力された
自然語が「21世紀の社会のあり方に関する文書を読み
たい。」という文章であれば、当該自然語の中に、「2
1世紀」という単語が含まれているため、意図の種類と
して将来性を有していると判定する。
【0062】ステップ403の興味性の判定は、予々
め、読み手ごとに、それぞれ興味のある分野のキーワー
ドを登録しておき、入力された自然言語の中に当該キー
ワードが含まれているかどうかにより行なう。
【0063】ステップ405の類似性の判定処理では、
予め指定したキーワードと類義語辞書を備えており、入
力された自然言語の中に、キーワード若しくは類似語辞
書から参照したキーワードの類似語が含まれているかど
うかの判定を行なう。ステップ407、408では、同
義語辞書、上位下位概念を示すシソーラスを具備して、
同義性等の判定を行なう。
【0064】図5は意図が関係性を示しているかどうか
を判定する処理過程の一例を説明する図である。本処理
は文書処理装置202の処理装置230で実行される。
【0065】ステップ500で関係する分野のキーワー
ド集合を予め入力しておき、ステップ501で作成済の
文書の一部分すなわち文書要素ごとに当該キーワード集
合の出現頻度を算出する。ステップ502では、これら
の出現頻度をもとに文書要素ごとに関係度合いを算出す
る。この関係度合いによって意図と関係性があるかどう
かを判定している。ステップ503では、文書要素ごと
に関係度合いを蓄積とている。
【0066】図6は意図に合致するように文書を生成す
る別の実施例の構成概念を説明する図である。書き手の
意図が書き手用端末201から入力される。また、読み
手の意図が、同じく、読み手用端末200から入力され
る。これら入力された意図は、ネットワーク204を介
して文書処理装置202に送出される。意図解釈部、6
00、文書生成条件設定詞601、文書処理部602,
基本機能部606は、図2の文書処理装置202の処理
装置230に設定されている。
【0067】意図解釈部600において、文書を生成す
る書き手又は文書の読み手それぞれの意図を入力し、当
該意図を文書処理が可能な一連の基本処理として解釈す
る。ステップ601では文書生成のための実行条件をも
とに、文書処理部602での実行を制御する。ここで
は、文書の素材が入力され、素材を選択する選択処理部
603において意図に合致する素材が選ばれる。次い
で、選択した素材に各種の文書処理の基本機能を施す編
集処理部604において文書の加工、要約、翻訳等の編
集処理が行われ、文書要素のレイアウトを設定する配置
処理部605において文書が作成あるい再構成され、出
力される。この時、文書処理の基本機能部406には、
加工処理部607、要約処理部608、翻訳処理部60
9、変換処理部610、縮小処理部611の各処理が具
備されており、文書処理部602から呼び出されて実行
される。ここで、要約処理部608では文書のテキスト
を要約しており、テキストの長さを短縮する。要約処理
としては、簡単には、例えば、テキストの第一文のみを
残し、他の文は削除するような処理であってもよい。何
故なら、通常、一番重要な文章はテキストの初めに現れ
ることが多いためであり、第一文を要約文としている。
変換処理部610では、メディア変換など文書の形態を
変換しており、例えば、テキストに対して音声に変換す
る、或いは、テキストの難しい漢字にルビを付ける等の
文書に対する変換処理を行う。縮小処理部611では、
文書の量を縮小する処理を行っており、例えば、十数頁
の文書を1頁に短縮する。文書を短縮する方法として
は、例えば、情報処理学会研究報告VOL.91,N
o.80(NL−85)1991年の第33頁から第4
0頁,津田ほか「文書短縮のための文字処理列置換アル
ゴリズム」において論じられており、この方法を利用し
てもよい。
【0068】図7は文書を再生成する処理の別の実施例
の構成概念を説明する図である。文書処理には、書き手
の意図に従って文書を作成する過程と、読み手の意図に
よって文書を再生成する処理の過程がある。ここでは、
先ず、読み手の意図によって文書を再生成する処理の過
程を説明する。図2の読み手用端末200から読み手の
アイデア、意図が500で入力される。この意図は、ネ
ットワーク204を介して文書処理装置202に送ら
れ、704,705,507,508の一連の処理を行
なう。この時、知識データベース503は、図1の知識
ベース109に相当し、知識検索部107から取り出し
た知識データを上記の一連の処理に用いる。マルチメデ
ィアユーザインタフェース710を読み手用端末200
のディスプレイ、キーボード等から構成されており、対
話的に読み手が文書の再生成の指示を与えることができ
る。文書の出力702は、読み手用端末200に接続さ
れたプリンタから出力する。
【0069】次いで、書き手の意図に従って文書を作成
する処理の過程を説明する。図2の書き手用端末201
から書き手の意図が700で入力される。この書き手の
意図は、同じく、ネットワーク204を介して文書処理
装置202に送られ、704,705,706,70
7,708の一連の処理を行なう。マルチメディアユー
ザインタフェース710は書き手用端末210のディス
プレイ、キーボード等から構成されており、対話的に書
き手が文書の生成の指示を与えることができる。文書の
出力702は、書き手用端末201に接続されたプリン
タから出力し、作成結果を入手することができる。
【0070】こうして、アイデア或いは意図700が文
書処理システム701に入力されると、文書のフォーマ
ットを704で生成する。この時、知識データベース7
03には意図やアイデアに対応する文書フォーマットが
格納されており、文書フォーマットを当該データベース
から選択する。さらに、当該知識データベースには、文
書要素の素材、キーワードの集合、タイトル、文書の基
本項目、論理構造等の文脈項目が格納されている。文書
のタイトルは705で読み手の意図に合致するように付
与される。ここでは、書き手が作成した文書に予め付与
されていたタイトルを、読み手の意図に合致するよう新
しいタイトルに置き換える。さらに、文書要素に対して
キーワードを706で付与する。ここでは、読み手が予
め設定しているキーワードの集合に対して、文書要素ご
とに該当するキーワードを文字列照合により求め、キー
ワードを付与する。基本項目の内容付与707では、基
本項目として、例えば、議事録の場合、開催日時、開催
場所、出席者等が該当するが、受け取った文書のなかの
基本項目について、読み手が希望する基本項目について
のみ文書に付与する。文脈項目の内容付与708では、
文脈項目として、例えば、「目的、結論、参考」、「目
的、内容、問題点、日程」、「事実、意見」、「序論、
本論、結論」、「起、承、転、結」、「5W1H」など
が予め設定されており、読み手の希望する文脈項目を文
書要素に付与する。この時、読み手の希望する文脈項目
を決定するため画面にこれらの項目を表示し読み手に選
択させてもよい。文書要素に文脈項目を割り当てる方法
は、自然言語処理において意味を取り出し、これによっ
て文脈を抽出してもよい。或いは、文章中の文字列か
ら、例えば、目的という単語を探索し、当該単語が存在
する文書要素を文脈項目の内の目的としてもよい。読み
手の意図に合致するよう再構成した文書は、709で文
書登録を行う。文書処理システム701には、上記の処
理を画面を介して対話的に行うため、マルチメディアユ
ーザインタフェース710が具備されており、当該シス
テムの出力として文書702がプリンタに出力或いは画
面に表示出力される。
【0071】図8は、読み手が文書を参照する場合に、
読み手の意図により文書を再生成する処理における操作
を示している。
【0072】表示画面800は図2の読み手用端末20
0のディスプレイ212の画面に相当する。
【0073】読み手用端末200の表示画面800にお
いて、読み手の意図としてメニュー項目804から81
1が表示されている。ここでは、意図の入力メニューと
して、有効性を示す項目804、将来性を示す項目80
5、興味性を示す項目806、関係性を示す項目80
7、類似性を示す項目808、稀少価値を示す項目80
9、同義性を示す項目810、上位・下位概念を示す項
目811を備えており、これらの項目を読み手が選択す
ることにより、文書表示窓801に選択した意図に該当
する文書要素802、803が取り出され表示される。
このように、読み手の意図に合致する文書或いは文書要
素のみを表示し、意図に関係の無い文書を除外すること
ができるため、読み手が文書を読み判断をくだすという
作業を効率的に行うことができる。
【0074】図9は文書のタイトルを付与するための処
理過程を説明する図である。本処理は、図2の文書処理
装置202で実行され、付与されたタイトルは、文書デ
ータと、文書データファイル装置203に格納される。
【0075】この処理過程は、読み手の意図に適合した
タイトルを付与するためのものであるが、書き手が文書
を生成する際にタイトル付与の支援に用いることもでき
る。ステップ900で、タイトルとしての候補単語を生
成する。読み手が設定したタイトルに対して、読み手の
意図を基に新しくタイトルの候補単語を生成することに
なる。ステップ901はタイトルの条件を判定する過程
であり、条件として4つの条件が設定されている。条件
902は類似単語がないこと、条件903は短い単語で
あること、条件904は具体的な単語であること、条件
905は同一単語でないこと、であり、これらの条件を
みたすならば、ステップ906で当該タイトルを登録す
る。
【0076】図10は、書き手が文書を作成する場合
に、画面を介して書き手の意図を選択する操作の例を示
している。なお、同様の処理を、読み手が文書を再生成
する場合に行なうこともできる。
【0077】読み手用端末200のディスプレイ212
の画面が1000に相当する。端末の画面1000には
文脈項目選択窓1001と文書要素表示窓1002を具
備している。当該文脈項目選択窓には、文脈項目がメニ
ュー形式で表示されており、例えば、1003「目的、
結論、参考」、1004「目的、内容、問題点、日
程」、1005「事実、意見」、1006「序論、本
論、結論」、1007「起、承、転、結」、1008
「5W1H」の各項目があり、メニューを選択すること
によって文脈項目を指定できる。さらに、文脈項目の中
には細目のメニュー1020から1050が用意されて
おり、当該細目メニューを選択することによって、文書
要素表示窓1002に対応する文書要素1009、10
10、1091が表示される。従って、例えば、文脈項
目として、先ずメニュー1004「目的、内容、問題
点、日程」を選択し、さらに細目のメニューとして「問
題点」1025を選択することによって、文書要素表示
窓1002に問題点に関して述べられている文書要素を
表示することができる。
【0078】図11は文脈項目に対応した文書データを
記憶装置に格納するためのデータ形式の説明図である。
当該文書データは、図2の文書データファイル装置20
3の外部記憶装置242に格納されている。
【0079】一次元に配置され番地によりアクセスする
メモリ1112に文書要素が格納されており、文脈項目
の種類に対応して文脈指定番地1100によって指示さ
れたメモリ1107には、文脈項目として例えば、目的
1101、内容1102、問題点1103、日程110
4の各文書要素の内容が格納されているファイルの先頭
番地1108、1109、1110、1111が格納さ
れている。従って、1105で示すファイル1には目的
に関する文書要素の内容が格納されており、その先頭番
地がファイル1の番地1108に格納されている。同様
に、内容に対応した番地1102には、ファイル2の先
頭番地が1109に格納されており、内容の実体が11
06で示すファイル2に格納されている。このように、
文書要素を独立して管理できるデータ形式としているた
め、文脈項目を指定することによって該当する文書要素
を表示することができる。
【0080】図12は読み手の状況やれべるに適応させ
るため属性テーブルを利用した文書処理の処理過程を示
す図である。ステップ1200は読み手用端末200に
より起動され、文書データファイル装置203の外部記
憶装置242から文書が読みだされ、文書処理装置20
2に当該文書が送られる。ステップ1201、1202
以下の処理は、処理装置230において実行される。
【0081】ステップ1200で受け取った文書を入力
し、ステップ1201で読み手の属性テーブルを入力す
る。読み手は、例えば、端末の使用開始時にキーインす
るユーザ名で識別しており、予め、読み手ごとに設定さ
れている属性テーブルを入力することができる。次い
で、ステップ1202で示すように属性テーブルの項目
が尽きるまで、ステップ1203、1204、1205
の処理を繰り返す。ここで、ステップ1203では項目
の内容を識別し、ステップ1204では内容に対応する
文書処理の種類を決定し、ステップ1205で入力され
た文書に対して文書処理を実行する。文書処理の種類と
しては、例えば、読み手の希望する箇所を特定する処理
や読み手を希望する文書の順番を特定する処理がある。
【0082】また、読み手のレベルに合わせて、幹部向
けに要約を行う、或いは、外国人向けに英語文書に翻訳
する、或いは、子供向けにアニメーション変換を行う、
身障者向けにメディアを変換する処理であってもよい。
さらに、出力文書の量を読み手に合わせる文書処理であ
ってもよく、多数のページを1ページに短縮する処理
や、所定のページ数に設定する処理であってもよい。ま
た、読み手の使用する端末や機器の仕様に合わせて文書
を再生成する処理でもよく、例えば、読み手が端末とし
て電話を使用している場合は、メディア変換しテキスト
を音声合成して出力する。また、読み手がファクシミリ
を使用している場合は、文書データをラスタイメージに
変換して出力する。さらに、読み手の端末の表示装置の
解像度が小さい場合は文書を縮小して表示したり、或い
は、複数の画面で文書を表示するなど、読み手の表示装
置に適合するよう文書を再生成して表示する。
【0083】図13は読み手の属性テーブルの例であ
る。当該属性テーブルは、図2の文書処理装置202内
の外部記憶装置232に格納される。
【0084】属性テーブル1300には項目と内容があ
り、読み手の職名1301が部長1305である。ま
た、年齢1302が58歳1306であり、使用言語1
303は日本語1307である。使用する出力装置13
04は、ここでは1308表示装置1である。図14は
同じく、読み手の属性テーブルの例であり、当該属性テ
ーブルも、外部記憶装置3032に格納される。属性テ
ーブル1400の項目のうち、職名1401は小学生1
405であり、年歳1402は10歳1406であり、
使用言語1403は英語1407である。出力装置14
04は、ここでは、1408で示す表示装置2である。
【0085】図15は出力装置に関する属性テーブルの
例であり、当該属性テーブルは、外部記憶装置3032
に格納される。例えば、1408で示した表示装置2の
詳細な属性がテーブル1500に格納されており、項目
としては解像度1501が50dpi1400であり、
表示する色数1502が256色1506である。画面
の表示サイズ1503は、1506に示すように横12
80画素、縦1024画素である。図16は出力装置に
関する属性テーブルの他の例である。ここでは、160
0で示すプリンタの属性テーブルの例であり、解像度1
501は1604で示すように400dpi、色数15
02は1605で示すように3色、出力する紙のサイズ
1603は1606で示すようにA3である。
【0086】図17は職名ごとに出力すべき文書量を示
す属性テーブルの一例で、当該属性テーブルも、外部記
憶装置3032に格納される。テーブル1700は、項
目として職名1701と出力文書量1702が設定され
ており、例えば、職名が事業所長1703であれば出力
枚数は0.2枚であり、部長1704であれば出力枚数
は0.5枚であり、課長1705であれば1.0枚、係数
1706であれば2.0枚、課員であれば5.0枚として
いる。この属性テーブルにアクセスすることにより、読
み手の職名に適合して文書の出力量を設定することがで
きる。
【0087】図18は受け取った文書を再生成した一例
である。書き手が作成した文書1800に対して、読み
手の属性として使用言語が英語の場合、1801に示す
ように機械翻訳を行い、英語文書を再生成している。な
お、文書の翻訳を行う技術は、公知であり、例えば、特
開平4−31966号公報,特開平3−244077号
公報を利用してもよい。図19は文書を再生成した他の
例である。文書1900に対して、読み手の職名が事業
所長等の幹部であれば、1901に示すように要約を行
い文書を出力する。ここでは、受け取った文書の第一文
を抽出し、その一部を書き換えて要約文を生成してい
る。なお、文書の要約を行う技術は、例えば、特開平4
−74259号公報に記載の方法でもよい。本実施例の
ように、要約文を出力することにより、読み手が文書を
読む時間を節約し、業務判断を迅速に行うことができる
という効果がある。図20は文書を再生成した他の例で
ある。文書2000に対して、下線を付加した文書20
01を出力する。ここでは、読み手の関心のある部分に
下線を自動的に付加しており、これは、予め、読み手が
設定しているキーワード集合に該当する単語を探索し、
抽出した単語に下線を付与したものである。もちろん、
関心のある文字列の表示を反転させたり、或いは、色を
変えて表示したりしてもよい。これによって、読み手が
注目したい箇所を迅速に読むことができるという効果が
ある。
【0088】図21は文書を再生成した他の例である。
文書2100に対して、ルビ2102を付けた文書21
01を出力する。これは、読み手のレベルに合わせて文
書を再生成した例であり、読み手の属性として漢字を読
めないことを識別し、ルビを付加している。もちろん、
漢字での表現の代りに、仮名表記を行う文書に変換して
もよい。これにより、読み手が漢字を読めない場合でも
文書を読み理解できるという効果がある。図22は、同
じく、文書を再生成した他の例である。文書2200に
対して、文字サイズを大きくした文書2201を出力し
たものである。これは、読み手の属性として、年歳或い
は視力を基に、使用する文字サイズを設定し文書を出力
している。この例のように読み手のプロファィルに適応
した文書を出力することにより、読みやすい文書を読み
手に提供するという効果がある。
【0089】次に、図2の文書処理装置での文書情報処
理を、ハイパー文書を対象とし読み手側で参照及び再構
成を行う場合の実施例を説明する。
【0090】図23は本発明の対象の一つである一つの
ハイパー文書処理システムの構成例である。当該文書情
報は、図2の文書処理装置202内の外部記憶装置23
2に格納される。
【0091】図23で、2300は構成単位の識別名が
文書1である先頭構成単位を指す。本発明では、ハイパ
ー文書の構成単位を、基本的には木構造による階層構造
として表現する。本例では先頭構成単位2300は、ま
ず構成単位2301と2302の2つの構成単位に分か
れ、更に構成単位2301は、構成単位2303と23
04に分かれ、一方、構成単位2302は、構成単位2
305と2306と2307に分かれている。ここで、
文書1.1、文書1.2.3などは、その構成単位の識
別名である。木構造の終端になっている2313など長
方形で示した構成単位は文書内容情報を含むものであ
る。これに対して、楕円で示した非終端の構成単位は、
文書の内容情報そのものでなく、文書を参照する順序を
制御したり、機密保護の制御をしたりするなどの構成部
分単位ごとの文書の属性データを含む。
【0092】次に、これらの構成単位の含む属性データ
の種類とその役割について説明する。構成単位2301
および2306の機密属性は、構成単位の含む属性デー
タの一種であり、その構成単位に始まる部分木の情報
が、機密を要する情報であり、無条件にどの利用者でも
参照できるわけではない場合を保持され、例えば参照可
能/不可能条件あるいはそれを判断する方法を与える。
構成単位2302、2303および2307の選択属性
は、構成単位の含む属性データの一種であり、その構成
単位からその部分木を下に隆りるに際して、どの枝を選
択するかの選択に関する条件と方法を与える。構成単位
2305および2310の表示属性は、構成単位の含む
属性データの一種であり、その構成単位から始まる部分
木の下の内容情報の提示に関する条件と方法を与える。
その具体例についても後で述べる。構成単位2311お
よび2312は、木構造の定める順序による移動でな
く、より自由な移動を可能とするためのリンク属性を与
えるものであり、これも構成単位の含む属性データの一
種である。
【0093】リンク属性情報としては、例えば、231
1の*1.2は当該文書内の構成単位である文書1.2へ
の移動が可能であることを示し、2312の#D2.1
は別の文書Dの構成単位2.1への移動が可能であるこ
とを示している。ここで、実際に、リンク情報に従って
移動するか、本来の木構造に沿って移動するかについて
は、利用者との対話や、関連データの内容など他の条件
の考慮を伴うことがあり得る。この点については、前記
の各属性についても同様である。これらの具体例につい
ては後で述べる。
【0094】こうしたハイパー文書情報の処理に際して
は、所定の処理を実現するためのプログラムが、文書処
理装置202内の外部記憶装置232から主記憶装置2
31に読み込まれ、利用者が参照したいハイパー文書名
を指定するのを待つ。読み手用端末201のキーボード
211から利用者が参照したいハイパー文書名を指定す
ると、文書処理装置202では外部記憶装置232から
これを読み込み、後述のように利用者との対話、関連デ
ータによる判断、文書内に記述された情報などによっ
て、処理対象をその文書の含む構成単位の間で移動し、
文書内容が含まれる部分に至ると、内容表示に関する指
定に逆った方法で、ネットワーク204を解して読み手
用端末201のディスプレイ装置212、プリンター2
13、または、音声出力装置217にハイパー文書を提
示する。この提示は文書の一部分に関するものであり、
この提示後も、利用者の指示あるいは上記のような関連
情報等によって、更に次の文書構成部分への移動が起こ
る。このように本システムでは、後で詳しく述べるよう
に、文書の内容と関連情報等により、参照順序および文
書内容の表示方法を静的または動的に与えられる条件に
よって変更し得るようなハイパー文書処理システムとそ
の操作方法を提供するものである。
【0095】次に、上記の属性データと共に本システム
の文書参照動作を左右する情報である関連データの例を
述べる。
【0096】図24(a),(b)は属性データに対応
する関連データの一種である、個人特性情報と個人状況
情報の例を示す。当該関連データは、図2の文書処理装
置202内の外部記憶装置232に格納される。
【0097】図24(a)は利用者個人の属性を保持す
る個人特性情報2410であり、図24(b)は利用者
の本システムあるいは本ハイパー文書に関する使用経験
に関する個人状況情報の例2420である。図24
(a)で、2411は利用者の生年月日、2412は性
別、2413は住所、2414は職業、2415は趣
味、2416は所属するグループを示す。これらの属性
名の右の欄に当該利用者に関する属性値が示されてい
る。例えば、この利用者の生年月日は1982年5月3
日である。次に図24(b)で、2421は本利用者の
本システムの利用経験、2422は本利用者がすでに参
照した本システムのハイパー文書の一覧、2423は本
利用者の本ハイパー文書の参照に関する経過情報を与え
る。図24(b)については、左の欄にこれらの属性名
を示し、右の欄には、当該利用者に関する属性値ではな
くその属性の補足説明を示した。なお、図24(a)の
2416のグループは、この利用者がグループAおよび
グループJという名称のグループに所属していることを
示す。
【0098】図25(a),(b)は関連データの一種
であるグループ特性情報とグループ状況情報の例を示
す。当該グループ情報は、図2の外部記憶装置232に
格納される。
【0099】図25(a)はグループの属性を保持する
グループ特性情報2510であり、図25(b)はグル
ープとして本システムあるいは本ハイパー文書に関する
使用経験を示すグループ状況情報2520の例である。
図24(a)で、2511はグループ構成員の生年月、
2512はその性別、2513はその住所、2514は
所属、2515は組として特性、2516はグループ名
を示す。これらの属性名の右の欄に当該属性値の例が示
されている。次に図25(b)で、2521はグループ
構成員の本システムの利用経験、2522はグループ構
成員がすでに参照した本システムのハイパー文書の一
覧、2523はグループ構成員の本ハイパー文書の平均
的参照状態を与える。図25(b)については、左の欄
にこれらの属性名を示し、右の欄には、属性値ではなく
その属性の補足説明を示した。上記図24(A),
(B)の利用者の特性は、その利用者の属するグループ
の図25(a),(b)のような特性データによって補
足される。
【0100】図26は個人やグループの特性より一般的
な状況を示す関連データについての説明図である。当該
関連データは、図2の文書処理装置230内の外部記憶
装置232に格納される。
【0101】図26の2650がこの情報の全体を示
し、2651は現在の年月日を、2652および265
3は本システムが動作している国および場所を、265
4は本システムのバージョンを、2655は本システム
の利用回数や利用頻度などの利用状況を、2656は本
システムの利用者、利用グループあるいは最もよく利用
する利用者など利用者に関する情報を、各々保持する。
2650に示した図の左の欄には、これらの情報の名称
を示し、右の欄にはその内容の例あるいは内容の説明を
記載した。
【0102】これらの個人、グループおよび一般状況に
関する情報を本システムが保持し、それらの情報と文書
情報とによって文書の参照に関する制御を行うのである
が、そのような利用法の具体例について以下で述べる。
【0103】このような文書情報と関連情報を用いて利
用者に対するハイパー文書の提示法を制御する方法を、
図27のフローチャートによって説明する。
【0104】図27は図2の文書処理装置202で行な
うハイパー文書システムのハイパー文書情報を管理し、
その操作方法と提示方法を実現する前記プログラムの動
作を表現するフローチャートである。
【0105】図27で2701は、利用者が利用するハ
イパー文書を指定したのに対して実行される初期設定処
理を示す。処理2701の経過データとは、ある利用者
があるハイパー文書を参照中の状態を保持するデータで
ある。経過データは、本利用者が本ハイパー文書の利用
を開始したときに作成され、参照経過に応じて変更しつ
つ、継続的に保存し利用される。即ち、利用者が本シス
テムの利用あるいは本ハイパー文書の利用を中断した際
には、そのときの経過データが、外部記憶装置242に
退避され、再度この利用者がこのハイパー文書を利用す
る際には、文書処理システムが、この退避された経過デ
ータを取り出して用いる。処理2701は、このような
前提の下で利用者が指定したハイパー文書を利用するに
際しての初期設定処理を与えている。即ち、本利用者が
本ハイパー文書を前に利用したことがあれば(即ち、2
回目以降であれば)外部記憶装置242に保存してあっ
た経過データを主記憶装置231の経過データ領域に取
り出し、そうでなければ(即ち、1回目であれば)新規
に経過データを作成して経過データ領域に設定する。経
過データ領域の含む情報として特に重要な次構成単位と
リンクタグの初期値についてだけここに記している。次
構成単位とは次に参照すべき構成単位のことであり、こ
こでは先頭の構成単位を設定している。リンクタグと
は、その構成単位が本文書内の構成単位であるか否かを
示し、空の場合は本文書内の構成単位であることを示
す。2回目以降の文書利用の場合は、これらは保存され
ていた経過データの内容から設定される。
【0106】ここで、保存されていた経過データのより
詳しい内容について図28によって説明する。
【0107】図28は、中断時に外部記憶装置242に
退避される経過データの内容の例を示したものである。
当該経過データは、図2のネットワークを介した文書シ
ステムの実施例においては、文書処理装置230内の外
部記憶装置232に退避、保存される。
【0108】図28で、2800は、文書名が文書11
2であり、タイトルが「源氏物語」というハイパー文書
に関するある利用者の利用経過を示すものである。28
01は上記のハイパー文書名を示し、2802は、リン
クタグと現構造単位を示す。リンクタグは、この構造単
位がこのハイパー文書内の部分かどうかを示す。ここに
示した例のように、それが空の場合は、このハイパー文
書内であることを示す。この例の現構造単位3.2.2
は、現在参照中の構造単位の識別名を示している。28
03の経過パスは、現構造単位に至るまでに利用者が参
照した構造単位を時系列で記録したものである。280
4は、この利用者がこのハイパー文書を参照中にシステ
ムからの問い合わせに応じて応えた応答の内容を記録の
見出しである。問い合わせはそれの指定された構造単位
で行われるので、構造単位とともに記録される。また、
同じ構造単位を何度か通過することがあり得るので、こ
こでは、前回の応答結果を記す欄と以前の応答内容の一
覧を記す欄とを用意している。2805はこれらの欄の
分け方を示している。2805、2806および280
7は、3つの構造単位における応答内容の記録例であ
る。2806は、構造単位1において利用者の前回の応
答がYであり、以前にはNと応答したことがあることを
示し、2808は、構造単位3.2において利用者の前
回の応答が4であり、以前には1あるいは3と応答した
ことがあることを示している。
【0109】主記憶装置224上の経過データ領域の情
報は、この保存された経過データ2800を取り出して
保持することがあると共に、更に前述の次構成単位デー
タを含む。2回目以降の文書利用における次構成単位デ
ータの初期設定では、保存していた経過データ中の28
02のリンクタグと現構造単位を設定するものとする。
これにより、中断時に参照していた文書部分からの再開
を実現する。
【0110】さて、図27のフローチャートの説明に戻
る。上記のような経過データを経過データ領域に初期設
定し、あるいは、保存していた経過データ2800を経
過データ領域に設定するのが処理2701の機能であ
る。次に、処理2702は、経過データ領域の経過デー
タの次構成単位とリンクタグにより、それらの指定する
文書の構成単位を取り出すと共に、これを現構単位とす
る。次構成単位とリンクタグによる現構成単位の設定と
は、次の処理を言う。即ち、リンクタグが空であれば、
既に主記憶装置224に取り込まれている当該文書情報
あるいはその構成単位の文書属性データの保持するポイ
ンターによって、次構成単位のポインターを取り出し、
これを現構成単位を参照するためのポインターとして設
定する。リンクタグが空でなければ、次構成単位は当該
文書以外であるから、経過データの次構成単位情報の示
す文書識別名とその構成単位名とによって、外部記憶装
置225に保持されているハイパー文書の中から、目的
の文書の目的の構成単位を主記憶装置27に取り込み、
それに対するポインターを現構成単位を参照するための
ポインターとして設定する。これらの設定は、以下の処
理2703あるいは2704において文書情報の内容を
参照する時に利用される。
【0111】処理2703は、現構成単位の内容を参照
し、その指定に従った操作方法を提供する本発明の中心
的処理を与える部分の一つである。ここでは、参照した
文書の内容によって次の4つの場合に分かれる例を示し
た。
【0112】即ち、第0の場合は現構成単位の内容が文
書内容である場合である。これは、先に挙げた図23の
ハイパー文書情報で言えば、例えば、符号2313の示
す構成単位であり、構成単位が文書内容であるか否かは
文書情報に記載されている図23では、その区別を構成
単位を示す楕円か長方形かの形状によって示したのであ
る。第0の場合は、現構成単位の内容が文書内容であ
り、後述のように設定済みであるその表示属性に従って
内容を表示する。この表示属性とは、文書内容を文字列
として表示するか音声によって提示するかの区別、文字
例として表示する場合、ディスプレイ装置212に表示
するかプリンタ213に出力するか、その場合のフォン
トや文字サイズの指定、音声によって音声出力装置21
7に提示する場合はその大きさや周波数などの指定を含
む。第0の場合の処理は、これらの属性とその構成単位
の含む文書内容とをディスプレイ出力、プリンター出
力、あるいは音声出力などの出力機能に与えて、指定の
文書内容提示を行うものである。この提示処理は、一定
時間の経過、あるいは、利用者の指示によって終了する
ものとする。この種の利用者の指示とその処理について
は公知の技術であり図27からは除外している。説明上
必要な場合には、その都度言及する。
【0113】次に、処理2703における第1の場合で
ある。これは属性データが機密属性の場合である。機密
属性の指定の有る部分では、その文書構成単位の下位の
構成単位のその利用者による時点での参照可否を判断す
ることになる。参照可能であることが判明すればこの処
理を終る。参照不可であることが判明すれば、戻り指定
という状態を次の処理2704のために設定する。
【0114】図29(a),(b)を用いて機密属性情
報の具体的な利用例を示す。当該機密属性情報は図2内
の文書処理装置202の外部記憶装置232に格納され
る。
【0115】図29(a)は、前にも挙げた個人情報の
例である。ここには、2901としてこの利用者の参照
レベルがL2であることが示されている。この参照レベ
ルは、文書の参照に関する利用者のレベルを示すもので
ある。さて29Aは、文書の構成単位に保持される機密
属性情報の例である。2900がこの機密属性情報の全
体を示し、2902は、この情報の持つ2つの欄の説明
であり、ここでは参照レベルと参照可否という2つの欄
があることを示している。2903,2904および2
905は機密属性情報内容の例であり、例えば2903
は利用者の参照レベルがL0のとき参照可であること、
2904は利用者の参照レベルがL1で、かつ、図26
に示した一般的な状況データの年月日2651のデータ
値が、1992年3月1日以降であれば参照可であるこ
と、2905はそれ以外の場合は参照不可であることを
示している。この場合、利用者が図29Aに示す個人特
性情報を持つ場合、この文書構成単位の参照は不可とな
る。参照レベル情報2901により、この利用者の参照
レベルがL2であるためである。もちろん、このこと
は、参照レベルの異なる他の利用者がこの構成単位を参
照することが妨げないし、また、この構成単位の参照が
不可であった上記の利用者がこの文書の他の構成単位を
参照することを妨げるものでもないこの処理によって、
文書の構成部分ごとの機密保護に関する細かい制御を実
現することが、本発明の有効な応用例の一つである。機
密属性の指定として、利用者の所属するグループの特性
を調べるという方法もあり得る。
【0116】例えば、ある文書は、利用者の属するグル
ープのグループ特性情報2510の組特性2515が理
科系進学コースの場合にのみ参照可能とするなどであ
る。なお、参照可否の決定のために、後述のように利用
者への問い合わせと応答を用いるという属性の記述も可
能である。これにより、利用者が正しいパスワードを答
えた場合にのみ参照を可とするなどの制御ができる。
【0117】再び図27のフローチャートの説明に戻
る。次は、処理2703における第2の場合である。こ
れは文書の構成単位の属性データが選択属性の場合であ
る。選択属性とは、それによって次に参照すべき構成単
位を決定するための情報である。次に参照すべき構成単
位は、プログラムで関連データを調べることによって自
動的に決定されることもあるが、利用者との対話によっ
て決定されることもある。この選択属性情報には、その
ような決定方法を規定する指定が含まれている。プログ
ラムで関連データを調べることによって自動的に決定す
る例として、図23の2303の選択属性が当該構成単
位であったとする。文書1が手紙の書き方の本であると
し、その構成単位である文書1.1.1以下には、手紙の
書き出しの書き方が説明されており、2303の下位構
成単位である2310には男性用、同じく2311には
女性用の書き方が説明されているものとする。2303
の選択属性では、利用者の性別により次の構成単位が2
310か2311かを決定したいとすると、それは利用
者の個人特性情報2410の性別2412の判定によっ
て自動的に決定できる。この場合の属性記述は、例え
ば、 条件(個人特性情報.性別欄)男:文書1.1.1.1,女:
文書1.1.1.2 のような記述である。これは個人特性情報の性別欄を調
べて、その値が男なら文書1.1.1.1に、女なら文書1.1.
1.2に進むべきことを示す。このような自動決定は、関
連データのうち個人状況情報による場合もある。例え
ば、図24Bの個人状況情報2420の文書歴2422
を調べて、関連文書を参照済みであれば、重複する記述
部分をスキップする場合などである。また、一般的状況
情報を利用する例として、先の手紙の書き方の例で、時
候の挨拶の構成単位に指定する選択属性として、一般的
状況情報2650の年月日欄2651によって、季節ご
との挨拶文の書き方を含む部分構成単位を自動的に選択
する記述を行う属性などの例が考えられる。
【0118】以上、選択属性により次の構成単位の選択
を自動的に行う例を述べた。先に、選択属性の指定が利
用者との対話による選択を指示した例を述べる。
【0119】図30は、ディスプレイ装置212を用い
て表示される利用者への問い合わせと利用者の応答を示
す画面である。当該画面は、図2のネットワークを介し
た文書システムの実施例において、読み手用端末200
内のディスプレイ212の画面に相当する。
【0120】3000は、この行き先選択画面の全体を
示す。3001は文書名、3002は現構成単位、30
03はこれまで参照した構成単位を時系列で示す一覧、
3004は利用者に行き先の選択を指示するメッセー
ジ、3005は「行き先の候補」という出力文字列、3
006は以下の行き先選択項目の見出し、3007以下
の各行は行き先選択項目である。ここで、選択という見
出しに対応する欄に、利用者がYと入力するとその右の
欄に記された行き先が選択される。本例では、3008
により、利用者が「ソフトウェア入門」という構成単位
を行き先として選択した例を示している。行き先として
は、現在の参照部分に因らず、3010のように当該文
書の初めに戻ることや、3011のようにこの文書の参
照を終る指定も可能である。さて、処理2703におけ
る第2の場合の処理においては、このように利用者によ
って選択された行き先を、次構成単位として設定する。
利用者が文書の参照を終る指定をした場合は、その旨を
保持する状態情報を設定するものとする。
【0121】次に、処理2703における第3の場合に
ついて説明する。これは文書内容が表示属性の場合であ
る。表示属性とは、その下位にある文書内容情報の提示
法に関する記述である。ここでも、プログラムが関連デ
ータを利用して自動的に決定する旨の指示がなされてい
る場合があるとともに、利用者に問い合わせてその応答
によって決定する指示がなされている場合がある。いず
れにせよ、この処理によって表示属性値が設定される。
上記のCase0の場合において文書内容を提示すると
きの属性値は、その上位の構成単位に対して指定された
表示属性とそれによる表示属性値の設定結果によるもの
である。
【0122】表示属性の決定のために利用者に対して問
い合わせる画面の例を図31によって説明する。当該画
面は、図2のネットワークを介した文書システムの実施
例において読み手用端末200内のディスプレイ212
の画面に相当する。
【0123】図31で、3100はこの問い合わせと利
用者の応答入力のために、ディスプレイ装置212の図
面を用いて表示される内容表示法確認画面を示す。31
01は文書名、3102は現構成単位、3103は現在
までに参照した構成単位を示す経過パス、3104は利
用者への指示を示すメッセージ、3105は「操作内
容」という出力文字列、3106は以下の提示法選択項
目の見出し、3107以下の各行は提示法選択項目であ
る。ここで、選択という見出しに対応する欄に、利用者
がYと入力するとその右の欄に記された提示法が選択さ
れる。本例では、その選択の下で更に詳細の提示法を指
定するために、文字テキストとして表示する場合の詳細
指示として、3108のような文字フォントおよび文字
サイズの指定などが可能なものとしている。ここでは、
文書を注釈付で表示するという提示法を利用者が選択し
た例を示している。これは「源氏物語」という古典文書
を読む現代の読者に語義の解釈などを説明した注釈付
で、文書を提示するものとする。さて、この指示の結果
が、内部の状態情報に設定され、上記のCase0の場
合において利用されるのである。なお、自動的に表示属
性を決定する例としては、例えば、視力の弱いことが個
人特性情報に記述されている場合に、音声で読み上げる
という提示法をプログラムが自動的に選択するなどの例
が考えられる。この記述も、前記のような条件付の指定
方法によって示すことが可能である。以上で、図27の
フローチャートにおける処理2703の説明を終る。
【0124】なお、処理2703では、単純な場合わけ
とそれに対応し処理の例を示したが、現実には、同一の
構成単位の中で、これらの処理を複数個順番に実行した
り、条件の判断によって複数個の処理から一部の処理を
選択して実行したりすることが必要なこともある。それ
については、これらの基本機能の条件付き系列を処理す
ることにすればよいので、ここでは記述することを省略
した。
【0125】次に処理2704の説明に移る。処理27
04は、主に次の構成単位に進むための処理である。こ
の処理は大きく分けて4つの場合に分けられる。まず、
Case3.と記した第3の場合について説明する。通
常、この場合の検出が最初に行われるからである。第3
の場合とは、本文書の参照を終る場合である。処理27
03における第2の場合の説明において、利者用が文書
の参照を終る指定をした場合は、その旨を保持する状態
情報を設定することを述べた。処理2704の第3の場
合は、この終了指示情報が設定されている場合である。
なお、終了指示情報の設定は、先に例示した場合のほか
にも、利用者との対話の画面での利用者の指定により、
また、文書内容の提示中の利用者の割り込み操作に対応
して設定されることもある。いずれにせよ、処理270
4ではまずこの終了指示情報が判定され、それが設定さ
れていると、第3の場合の処理として中断処理2707
に進むことになる。第3の場合でない場合として、以下
に説明する第0、第1、および、第2の3つの場合があ
る。
【0126】まず、第0の場合Case0.について説
明する。これは、処理2703において戻り指定がなさ
れていた場合である。先に処理2703の第1の場合の
説明で、機密属性の指定に従って利用者による参照が不
可であることが判明したとき、戻り指定状態を次の処理
2704のために設定すると述べた。この処理2704
の第0の場合は、戻り指定がなされている場合のことで
ある。戻り指定とは、現構成単位に至る一つ前に参照し
た構成単位に戻るべきことを示す。処理2703では、
機密保護制御に関してのみ設定される例を示したが、一
般に、終了指示と同様、任意の時点での利用者の要求に
よって、戻り指定がなされることがあり得る。さて、戻
り指定の処理としては、これまでに参照した構成単位を
順に記録した経路スタックの再上位のエントリーを取り
出して、これをリンクタグと次構成単位に設定し、パス
2706により処理2702に進む。このリンクタグと
次構成単位により処理2702で次の構成単位が取り出
されそれが参照されることは、先に述べたとおりであ
る。ここで、経路スタックとその内容について図32
A,Bを用いて例示する。図32Aは経路スタックの内
容の例であり、図32Bは経路スタックに保持されるデ
ータの単位である経路スタックのエントリーの構成例を
示す。
【0127】当該経路スタックは図30内の文書処理装
置3002の主記憶装置3031に設定される。
【0128】図32(a)で、3200は経路スタック
の全体、3201は再生位のエントリー、3202から
3206までは、それ以前に格納されたエントリーであ
る。経路スタックは、一般に用いられるスタックと同じ
く、エントリーを順に積み上げる形で格納し、取り出す
ときは再上位のエントリーを取り出す。経路スタック
は、その名の示すとおり、文書を参照した経路を構成単
位の列として保存したものである。経路スタックのエン
トリーは、文書の構成単位の識別を表わす。図32
(b)で、1211はエントリーの第1の欄でありリン
クタグを含む。3212はエントリーの第2の欄であり
構成単位の識別である。リンクタグを図23と共にすで
に説明したものであり、他文書へのリンクの際にはリン
クタグを#とし、このときには第2の欄の構成単位の識
別には、文書名とその中の構成単位の識別を保持し、そ
れ以外の場合は、第2の欄の構成単位の識別には文書内
の構成単位の識別でよい。図32(a)で、3202が
他文書へのリンクの例であり、この場合の第2の欄の構
成単位の識別には、文書名Docとその中の構成単位の
識別である1.2とが記されている。他のエントリーに
ついては、リンクタグ欄が空であり、文書内の構成単位
である。以上、経路スタックの内容について説明した。
さて、図27のフローチャートの処理2704の第0の
説明に戻る。上記のごとく経路スタックの再上位エント
リーは、直前に参照した文書構成単位の識別が保持され
ているのであるから、戻り指定に対しては、このエント
リーを取り出して次構成単位として処理2702に後を
託せばよい。処理2704の記述で、ポップとは、スタ
ック再上位のエントリーを読み出すと共にスタックから
そのエントリーを削除する処理を言う。
【0129】次に、処理2704の第1の場合Case
1.について説明する。これは、処理2703において
次構成単位が設定済みである場合である。処理2703
における第2の場合の説明において、選択属性の処理に
よって次構成単位を設定する例について述べたが、処理
2703において設定される次構成単位は当該文書内の
構成単位に限られるものとする。そこで、空のリンクタ
グと、設定済みの次構成単位そのものを構成単位の識別
として経路スタックの再上位に格納(これをプッシュす
るという)した後、処理2702に分岐する。
【0130】次に、処理2704の第2の場合Case
2.について説明する。これは、処理2703におい
て、終了指示情報が設定されておらず、戻り指定もな
く、次構成単位が設定されていない場合である。この場
合は、更に、リンク指定があるCase2.1.の場合
と、リンク指定がないCase2.2.の場合とに分け
られる。リンク指定があるとは、図23の説明に際して
述べた2311あるいは2312などのリンク属性情報
が当該文書構成単位に対して指定されていることを示
す。
【0131】リンク指定があるCase2.1.の場
合、まずリンク属性情報として指定されたリンク先を、
リンクタグと次構成単位に設定する。次に、文書識別を
冠した現構成単位の識別と、リンクタグ#とを含む経路
スタックエントリー情報を作成し、これを経路スタック
にプッシュする。この構成単位は当該文書の部分である
が、これからリンクする先が他文書であり、そこからの
戻りを考えると文書間の移動となるので、経路スタック
にその旨表示するものとしたのである。この後、経路2
704によって、処理2704に分岐する。
【0132】次に、リンク指定がないCase2.2.
の場合である。この場合を更に分けて、現構成単位が最
終構成単位である場合(Case2.2.1.)には、
文書の先頭に戻るものとして、これを次構成単位に設定
し、経路2705によって処理2702に分岐する。現
構成単位が最終構成単位でない場合(Case2.2.
2.)には、文書の木構造上の次の構成単位に進むもの
とし、ここでは、深さ優先の順序付けにより次の構成単
位を求め、これを次構成単位として設定して、経路27
05によって処理2702に分岐するものとした。これ
らのいずれの場合も、経路スタックへの現構成単位と空
のリンクタグのプッシュを行う。
【0133】以上により処理2704の説明を終り、次
に処理2707の中断処理の説明を行う。中断処理につ
いては、すでに本フローチャートの説明中に何度か述べ
たように、利用者が本文書処理システムの利用を終了す
るか、他の文書の参照を開始するかのために、参照中の
文書の参照を中断することである。このときの処理とし
て重要な処理が経過データの退避であることは、先に図
27の処理2701の説明で述べたとおりである。この
経過データの内容例は、先に図28に記したが、中断時
には当該利用者と当該文書の識別と共に外部記憶装置2
6に退避される。この退避データの内容の作成には、そ
の時の経過データ領域の内容と共に経路スタック情報も
含まれる。経路スタック情報の内容は、図28の経過デ
ータで言えば2803の経過パスの作成に用いられる。
中断処理の後の処置は、本文書処理システムの利用を終
了するか、別の文書の参照に進むかであるが、それにつ
いては、本フローチャートからは省略した。
【0134】以上の説明で、複数の文書の構成単位に共
通のデータを一括管理する場合と、及び利用者のそれま
での参照経過あるいは応答経過を反映した文書情報管理
以外の実施例について説明した。
【0135】次に、図33および図34を用いて複数の
文書の構成単位に共通の属性データを利用して、個々の
文書の属性の指定量を低減すると共に、同種の文書の一
括した管理を可能としつつ、文書の参照方法を決定する
実施例を説明する。
【0136】図33は、複数の文書に共通の構成および
属性を保持するハイパー文書のクラスに関する文書情報
の例である。これは、そのクラス名に対応して読み出せ
る形で外部記憶装置に保持される。当該クラスに関する
文書情報は、図2のネットワークを介した文書処理シス
テムの実施例において、文書データファイル装置203
内の外部記憶装置242に格納される。
【0137】これは、そのクラス名に対応して読み出せ
る形で外部記憶装置242に保持される。図33の例の
場合のクラス名は文書Cである。図33の3300は、
この文書クラス情報の先頭構成単位、3301以下はそ
の構成単位である。これらのうち3301は構成単位C
1に対応して機密属性xを保持し、3312は文書内容
を保持している。このような文書のクラスを利用する場
合、図23に例示した個々のハイパー文書情報の先頭構
成単位にその文書の所属する文書クラス名を指定する。
その場合、当該ハイパー文書の構成は、指定された文書
クラスの構成と同じ構成であるとする。そして、当該ハ
イパー文書に属性データの指定のない構成単位について
は、対応する文書クラスの構成単位の属性データが指定
されたものとみなされる。しかし、例えば、当該ハイパ
ー文書に選択属性の記載があり、対応する文書クラスの
構成単位にも選択属性の記載がある場合、ハイパー文書
に記載された選択属性を有効とする。
【0138】また、例えば、当該ハイパー文書に選択属
性の記載があるが、機密属性の記載がない場合で、対応
する文書クラスの構成単位に機密属性の指定があれば、
当該ハイパー文書に対してこの機密属性の指定がなされ
たのと同じ効果を持つ。このように、文書クラスの構成
単位の属性記述は、それと同種の情報の記述が個々のハ
イパー文書の構成単位に指定されていない限り、そのハ
イパー文書のその構成単位に指定されたと同じ効果を持
ち、同種の情報の記述が個々のハイパー文書の構成単位
に指定されていればそれを優先する。このことにより、
複数のハイパー文書が共通の構成を持ち、かつ共通の属
性を持つ場合には、その共通情報を文書クラスとして一
括し、データ量を低減すると共に、個々の文書に特有の
属性データの指定も可能とすることができる。また、こ
れらの共通的性質を持つ文書群の保守性の向上にも役立
つ。
【0139】例えば、クラス内の各文書の共通属性を変
更したい場合、クラスの属性を一箇所変更するだけです
む。図27のフローチャートでは、この文書クラスの処
理を省略したが、構成単位の属性の参照に当たって、当
該ハイパー文書の属性に加えて、その指定する文書クラ
スの構成単位の属性をも参照し、それらの属性情報か
ら、上述の優先扱いを含めて当該構成単位に適用される
べき属性情報を求めた上で、図27のフローチャートで
説明した処理を行えばよい。
【0140】複数ハイパー文書に共通の情報は、上のよ
うに文書規模で共通でなくとも、構成単位のレベルで共
通であれば、構成単位クラスとして保持する意味があ
る。これは個々のハイパー文書の構成単位から参照され
る。
【0141】図34は構成単位クラスの選択属性の記述
例である。当該選択属性確認画面は図30内の読み手用
端末3000のディスプレイ3012に表示される。
【0142】このような記述は、図33の文書クラスの
構成単位における選択属性の記述にも、構成単位クラス
の選択属性の記述にも適用される。先に、図30によっ
て、ハイパー文書情報の選択属性について述べたが、図
34は構成単位クラスにおける選択属性の記述であり、
図30の記述より一般性の高い記述になっている。図3
4の3410は、構成単位クラスの選択属性記述例、3
411はここに文書名と記し、次の〔 〕内に当該文書
番号と文書名称を表示すべきことを指定し、3412は
ここに構造単位と記し、次の〔 〕内に現構成単位の識
別を表示すべきことを指定し、3413はここに経過パ
スと記し、次の〔 〕内に参照開始時からの経過パスを
表示すべきことを指定し、3416はここに選択、およ
び、行き先の内容と表示すべきことを指定し、3417
はここにまず、〔 〕と出力し、続いて〔 〕内に当該
構成単位の直接の下位の構成単位のタイトルを、1行に
1個ずつ表示することを指定している。最後の指定の*
印は、その前の指定内容を直接の下位の構成単位の個数
だけ繰り返すことを意味する。
【0143】この中で言う文書名とは、この構成単位ク
ラスを参照しているハイパー文書の文書名であり、それ
は場合によって異なるものであるから、このクラス定義
には直接記述することができないので、上記のように一
般的な記述になったのである。最終行の記述なども一般
的な記述の典型例であるが、他の記述についても同様で
ある。この情報の処理についても、図27のフローチャ
ートでは省略したが、やはり処理2703の中でこの構
成単位クラス情報を取り出して、上記のような一般的記
述記述に対して適用し、また、それを解釈し実行するこ
とになる。
【0144】次に、利用者の指定により利用者のそれま
での参照経過あるいは応答経過を反映した文書部分及び
文書内容を保存し、参照することができるようなハイパ
ー文書処理システムとその操作方法の実施例を説明す
る。この指定は、新たな文書名と共に、通常、文書参照
の中断時になされる。この指定がなされたとき、経過デ
ータにより利用者の当該文書の参照時の経過パスを求
め、この経過パスを含む当該文書の部分だけを取り出
し、利用者の指定した新たな文書名の下に、外部記憶装
置215に保存する。この文書は、当該利用者が後で文
書名を指定して、その参照の開始を要求したときに、外
部記憶装置215上で探索され取り出される。なお、文
書の参照途上での各問い合わせに対する利用者の応答を
も保存し、その文書の取り出し時に共に取り出して、次
の機会には問い合わせを省略して、前回の問い合わせに
対する応答を利用することも可能である。これらの処理
も、必要ならば、図27の処理2703に追加されるべ
きものである。
【0145】図35に、図2に示した文書処理装置の変
形例を示した。図35はネットワーク接続ではなく、単
独で動作する文書処理システムの構成例である。図2の
読み手用端末200、文書処理装置202、文書データ
ファイル装置203が、図35に対応している。
【0146】図35で、処理装置3520は、本システ
ムを実現するプログラムを実行する処理装置であり、キ
ーボード3521は、本システムの利用者が文書名を指
定したり、システムからの問い合わせに応えたりするた
めの文字入力手段であり、ディスプレイ装置3522
は、ハイパー文書を表示し、システムから利用者への問
い合わせや利用者からの応答を表示する出力装置であ
り、指示入力装置3523は、ディスプレイ装置352
2に表示された部分を指示することにより、利用者から
の応答を与える入力装置であり、プリンター3524
は、ハイパー文書の内容を必要に応じてプリントするた
めの文書出力装置であり、音声出力装置3525は、ハ
イパー文書の内容を必要に応じて音声によって出力する
ための文書出力装置であり、外部記憶装置3526は、
ハイパー文書情報の保存、本システムのプログラムの記
憶、および、その他、本システムを利用する上で必要と
される、関連データ、経過データなどの情報の保存手段
であり、主記憶装置3527は、本システムのプログラ
ムおよび文書データを必要に応じて外部記憶装置352
6からここに読み込み、プログラムによって参照した
り、データを生成・変更したりするための主記憶装置で
ある。
【0147】すなわち、図35の構成では、図2の構成
で読み手用端末200と書き手用端末201を共用化し
て、システム全体をまとめたものである。
【0148】図36はアイデアを文書形態で表現するた
めの画面表示の一例である。書き手或いは読み手がアイ
デアを文書の素材として整理、分類するために、端末の
画面3600にアイデア集約窓3601を備えている。
また、アイデアを電子メモの形式で作成するためアイデ
ア作成窓3604を備えている。さらに、アイデア保管
窓3603では、蓄積したアイデアに対して登録、検索
を行う。アイデア作成窓3604では、アイデモメモを
キーボードから入力してもよいし、紙にメモ書きした文
字列を文字認識してコード化し電子メモの形式に変換し
て入力してもよい。また、メモ書きした紙をイメージデ
ータとして入力してもよい。アイデア保管窓3603を
介して、これらメモが文書の素材として蓄積されている
情報ファイルを操作することができる。アイデア集約窓
3601では、アイデア作成窓で作成したアイデアや、
アイデア保管窓で検索したアイデアメモを3610〜3
619に示すように画面に表示する。これらのアイデア
メモは、対話的にグルーピングすることができ、例え
ば、アイデアの集合3605、3606、3607を形
成し、またこれらアイデア集合の関連性を3620、3
621に示すように対話的に付与する。このように、画
面を介して文書の素材を整理することができるため、例
えば、受け取った多数のアイデア文書を画面上でまと
め、迅速かつ体系的に読み手が判断できるという効果が
ある。
【0149】図37は文書処理システムにおいて戦略的
な判断を行うための画面操作の説明図である。文書処理
システムの端末の画面3700には事実データ窓370
1、シミュレーション3702、関連文書窓3703、
知識データ窓3709、報告書作成窓3710の各窓が
あり、これらの窓を介して文書やデータに対して操作を
行い、判断指示を文書として生成する。関連文書窓37
03には、受け取った文書3704、3705、370
6が表示されている。これらの文書に関係する各種の統
計データは事実データ窓3701に表示される。知識デ
ータ窓3709では判断を下すために必要な基本的な知
識が表示される。シミュレーション窓3702では、模
擬実験窓3707と仮定条件設定窓3708が具備され
ており、対話的に条件を窓3708において設定し、模
擬実験を行いその結果を窓3707に表示することがで
きる。これらの窓を操作し判断を決定すると、報告書作
成窓3710において判断指示書を作成し、ネットワー
クを介して配布する。
【0150】図38は文書処理システムの階層的な構成
を説明する図である。ネットワーク3800には課レベ
ルのサブシステムが複数個接続されており、例えば、資
材課文書サブシステム3801と勤労課文書サブシステ
ム3802がネットワーク3800に接続されている。
課レベルの文書サブシステムには3804に示すように
サーバ型のワークステーションが接続されており、文書
処理を行うとともに、文書の保管、管理、検索を行う。
また、個人レベルの文書処理システムは3809、38
03に示すように、3種類の計算機を具備しており、業
務を行う机、書類を運ぶ鞄、ユーザのポケットに設置さ
れる。机のレベルでは3806に示すパーソナルコンピ
ュータが個人レベルで具備されており、無線を介したネ
ットワークで個人の鞄にはいるようなノート型パーソナ
ルコンピュータや、ポケットに入る手帳型パーソナルコ
ンピュータと交信することができる。
【0151】図39は文書処理システムで用いる手帳型
パーソナルコンピュータの構成の説明図である。手帳型
パーソナルコンピャータ3900は現実世界からの入力
として、ペン入力部3909、ファクシミリ入力部39
10、スキャナ入力部3911、音声入力部3912お
よび文字を認識する文字認識部3908を備えている。
これらの入力部によって文書をイメージデータ或いはベ
クトルデータや音声データとしてパーソナルコンピュー
タに入力する。また、無線通信部3907によって他の
文書処理システムの端末と交信する。出力としては、音
声出力部3903、グラフィクス表示部3902、文字
表示部3901を備えており、文書を画面に表示した
り、音声合成により出力することができる。当該コンピ
ュータには、メモ機能部3906、住所録機能部390
5、カレンダー・スケジュール機能部3904が具備さ
れており、メモ等の簡単な文書に対する文書処理や日程
管理ができる。この手帳型パーソナルコンピュータで
は、文字認識機能を備えており、紙の文書や文書画像デ
ータをコード化することができ、これらイメージデータ
を文書素材として活用できるという効果がある。また、
文書をキーボードから再入力する際の作業を省力化する
ことができる。このため、文書の共有化ができ利用効率
の高いデータベースの構築ができる。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、読み手に対して適応的
に文書を再生成できるので、読み手の希望する箇所を表
示、出力することができる。また、読み手の希望する順
番に文書の要素を表示することができる。さらに、読み
手の意図と、状況レベルにあわせた文書の再構成ができ
るので、読み手が文書を読み迅速に判断できる。例え
ば、読み手が幹部であれば、文書を要約して出力できる
し、外国人であれば、その使用する言語に文書を翻訳し
て出力できる。また、子供向けには文書を例えばアニメ
ーションに変換して出力するため、理解を助けることが
できる。出力文書の量を読み手に合わせるので、読み手
が希望する長さで文書を読むことができる。また、読み
手の使用機器に合わせて文書を出力できるので、使用機
器の制約により文書を読み手が読めないという問題を避
けることができる。また、文字認識機能を具備してお
り、紙の文書やイメージデータとして表現された文書、
コード化された文書、など多用な形態を持つ文書を処理
することができるので、文書の共有化が可能であり再利
用可能なデータベースを構築することができる。
【0153】さらに以上の実施例によれば、利用者が文
書を利用するに当って、次の参照位置の決定や文書内容
の表示法などの文書の参照方法を決定できるような柔軟
性のある利用法が、文書の個々の構成部分に応じて選択
できる。
【0154】また、文書の利用者、あるいは、その所属
するグループに関する特性、あるいは、より一般の状況
によって、上記のような文書の参照方法を決定できる。
【0155】また、あらかじめ保持したデータによって
上記のような文書の参照方法を決定するのではなく、参
照時点での文書の利用者の指定によって、上記のような
文書の参照方法を決定することもできる。
【0156】また、複数の文書の構成単位に共通の属性
データの定義と参照の機構により、個々の文書の指定量
を低減すると共に、同種の文書の一括した管理を可能と
しつつ、しかも、上記のような文書の参照方法を決定で
きる。
【0157】また、階層構造より自由なリンク関係に従
った文書の参照順序をも実現し、かつ、リンク元に戻る
ことが容易である。
【0158】また、利用者が文書の参照を中断したあ
と、中断時の状態から再開することが可能である。
【0159】また、利用者のそれまでの参照経過あるい
は応答経過を反映した文書部分及び文書内容を保存し、
参照することができる。
【0160】また、文書の属性データ、利用者の特性デ
ータ、一般の状況データに応じて、利用者に対する文書
部分の提示を行うか行わないかを制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成概念図。
【図2】実施例の装置構成ブロック図。
【図3】図2のブロックで実施される文書再生成のフロ
ーチャート。
【図4】同じく意図明確化のフローチャート。
【図5】図4中の意図の関係性についてのフローチャー
ト。
【図6】意図に合致する文書生成の別の実施例の構成概
念。
【図7】同じ文書再生成処理の別の実施例の構成を示す
概念図。
【図8】読み手端末の表示画面の表示例図。
【図9】タイトル付与処理のフローチャート。
【図10】文書の文脈項目設定の画面操作図。
【図11】文書データの格納形式例を示す構成図。
【図12】属性テーブルを利用した文書処理フローチャ
ート。
【図13】読み手の属性テーブル例図。
【図14】読み手の属性テーブル例図。
【図15】出力装置に関する属性テーブル例図。
【図16】プリンタの属性テーブル例図。
【図17】職名毎に出力すべき文書量属性テーブル例
図。
【図18】再生成文書例図。
【図19】再生成文書例図。
【図20】再生成文書例図。
【図21】再生成文書例図。
【図22】再生成文書例図。
【図23】ハイパー文書情報構成例図。
【図24】関連データの構成例図。
【図25】同じく別の関連データ構成例図。
【図26】さらにシステムの一般的な関連データ構成例
図。
【図27】この発明の実施例であるハイパー文書処理の
流れを示すフローチャート。
【図28】外部記憶装置に退避される経過データ例図。
【図29】それぞれ個人特性情報及び機密属性情報例
図。
【図30】選択属性指定の対話画面例図。
【図31】表示属性値設定の画面表示例図。
【図32】経路スタック例を示すリスト。
【図33】複数の文書の構成単位に共通の属性データを
有するハイパー文書の構成図。
【図34】選択属性確認画面の読み手端末表示例図。
【図35】読みて、書き手端末を共用するシステムの構
成例図。
【図36】アイデアを文書形態で表示する端末画面例
図。
【図37】戦略的判断画面操作を行う表示画面例図。
【図38】文書処理システムの階層的構成例図。
【図39】手帳型の文書処理装置の構成例を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
100…書き手用端末、101…読み手用端末、102
…ネットワーク、103…文書処理装置、104…意図
明確部、105…意図解釈部、106…文書処理基本
部、107…知識検索部、108…学習・推論部、10
9…知識ベース、110…メディア検索部、111…情
報ファイル、112…分類・整理部、113…文書出力
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 17/30 9194−5L G06F 15/40 530 Z (72)発明者 中島 和樹 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 上原 徹三 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書情報の書き手の意図に従って当該文書
    情報を作成、参照及び再構成し、かつ文書情報の読み手
    の意図に従って当該文書情報を参照、及び再構成する文
    書処理システムであって、 上記文書情報の読み手の意図を入力する手段と、意図に
    従って参照、及び再構成された文書情報を出力する手段
    を有する読み手用端末と、 上記文書情報の書き手の意図を入力して文書情報を作成
    する書き手用端末と、 上記読み手用端末及び書き手用端末とに接続され、上記
    書き手用端末で作成された文書情報を格納する手段と、
    上記読み手用端末から入力される読み手の意図に従って
    格納された文書情報を参照、及び再構成処理して出力す
    る処理手段を有する文書処理装置、 とを備えたことを特徴とする文書処理システム。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は、読み手の状況を入力する第1の手
    段と、読み手の状況により参照又は再構成する文書の形
    態を決定する第2の手段とを備え、上記文書処理装置は
    上記読み手用端末で決定された上記文書の形態にもとづ
    いて書き手の生成した文書を読み手の状況に合致した文
    書形態に処理することを特徴とする文書処理システム。
  3. 【請求項3】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は、読み手の希望する文書の量を入力
    する手段を有し、上記文書処理装置当該読み手の希望す
    る文書量に参照、又は再構成する対象文書を処理するこ
    とを特徴とする文書処理システム。
  4. 【請求項4】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は、読み手の使用する文書出力装置の
    種類を入力する手段とを備え、上記文書処理装置は文書
    出力装置毎の属性を記憶する手段を備えるとともに、読
    み手用端末から入力された文書出力装置の上記属性に合
    致する様に参照、又は再構成する対称の文書情報を再生
    成することを特徴とする文書処理システム。
  5. 【請求項5】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記書き手用端末は上記文書情報をイメージデータとし
    て入力する手段を備え、上記文書処理装置は当該上記イ
    メージデータの部分領域を画像とテキストと図表に分類
    する手段と、上記部分領域の文字パターンを認識し文字
    コードに変換する手段を備え、入力された文書イメージ
    から読み手の意図又は状況に応じて文書の部分領域を再
    生成することを特徴とする文書処理システム。
  6. 【請求項6】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は読み手の希望する文書情報の読み順
    を設定する手段を備え、上記文書処理装置は当該読み手
    用端末から設定された読み順を記憶する手段を備えると
    ともに、当該設定された読み順をもとに参照、又は再構
    成する対象の文書情報の構成要素の配列を変更すること
    を特徴とする文書処理システム。
  7. 【請求項7】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は読み手の希望する文書情報の範囲を
    入力する手段を備え、上記文書処理装置は当該文書情報
    の範囲を格納する手段を備えるとともに、当該文書情報
    の範囲に基づいて文書要素を選択して出力することを特
    徴とする文書処理システム。
  8. 【請求項8】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は読み手の使用言語の種類を入力する
    手段を備え、上記書き手用端末は書き手の使用言語の種
    類を入力する手段を備え、上記文書処理装置は上記読み
    手の使用言語の種類及び書き手の使用言語の種類を記憶
    する手段と、上記書き手の作成した文書情報を読み手の
    使用言語に機械翻訳して出力する手段を備えたことを特
    徴とする文書処理システム。
  9. 【請求項9】請求項第1項に記載の文書処理システムに
    おいて、 上記読み手用端末は読み手の属性を入力する手段を備
    え、上記文書処理装置は読み手用端末から入力されたは
    読み手の属性記憶する手段と、当該属性に基づいて読み
    手の参照、又は再構成する対象の文書情報の文書量を要
    約して調整して出力する手段を備えたことを特徴とする
    文書処理システム。
  10. 【請求項10】請求項第1項に記載の文書処理システム
    において、 上記読み手用端末は読み手の属性を入力する手段を有
    し、上記文書処理装置は当該読み手用端末から入力され
    た読み手の属性に応じて文書情報の表現形式を設定する
    手段を有するとともに、上記読み手の参照、又は再構成
    する対象の文書情報を設定された表現形式に合致するよ
    う表現形式を変換して出力することを特徴とする文書処
    理システム。
  11. 【請求項11】請求項第1項に記載の文書処理システム
    において、 上記文書処理装置は上記読み手用端末から入力される読
    み手の参照、又は再構成の意図を格納する手段と、当該
    読み手の意図に従って書き手側の文書生成を支援する手
    段を有することを特徴とする文書処理システム。
  12. 【請求項12】請求項第1項に記載の文書処理システム
    において、 上記書き手用端末は作成文書の意図又は状況を入力する
    手段を有し、上記読み手用端末も上記作成文書の意図又
    は状況を入力する手段を有し、上記文書処理装置は上記
    書き手用端末及び読み手用端末からの意図又は状況を格
    納する手段と、当該意図又は状況に応じた上記書き手用
    端末での文書の生成を支援する手段を備えたことを特徴
    とする文書処理システム。
  13. 【請求項13】文書情報の書き手の意図に従って当該文
    書情報を作成、参照及び再構成し、かつ文書情報の読み
    手の意図に従って当該文書情報を参照、及び再構成する
    文書処理装置を用いて、文書全体に対応する構成単位を
    根とし、文書の下の再上位の第1の構成単位を根の直接
    下位のノードとし、この第1の構成単位の部分を成す第
    2の構成単位を根の直接下位の各ノードとするという手
    順を繰り返して適用して得られるような複数段の木構造
    として文書を表現し、その各構成単位は、少なくとも直
    接下位の構成単位を参照するための指示データを保持す
    るとともに、構成単位に対応する文書の内容情報の部分
    を参照するための指示データを保持する複数個の文書情
    報を利用者が参照できるように保持した文書処理方法に
    おいて、 選択した文書にのノードである構成単位を木構造に沿っ
    てたどり、ノードに設定された属性関連データの内容に
    よって参照する動作を決定することを特徴とする構造化
    文書を用いた文書処理方法。
  14. 【請求項14】請求項第13項に記載の文書処理方法に
    おいて、 上記関連データは参照中の構成単位に対応して保持され
    た、下位構成単位を参照するための指示データ、及び文
    書の内容情報の部分を参照するための指示データを含
    み、この構成単位に関するその他の性質の示し得る構成
    単位属性データであることを特徴とする文書処理方法。
  15. 【請求項15】請求項第13項に記載の文書処理方法に
    おいて、 利用者の種々の特性データを利用者特性データとして格
    納し、文書を参照中の利用者の利用者特性データを上記
    関連データに含めて上記参照動作の決定に用いることを
    特徴とする文書処理方法。
  16. 【請求項16】請求項第15項に記載の文書処理方法に
    おいて、 上記利用者データは、利用者の氏名、年令、住所、職
    業、所属グループ、利用経験、理解する言語、趣味、及
    び上記構造化文書を提示する上で関連する利用者の特性
    を含むことを特徴とする文書処理方法。
  17. 【請求項17】請求項第13項に記載の文書処理方法に
    おいて、 文書システムの利用状況、現在の年月日、季節、最近の
    事件等、個々の文書及び利用者とは独立の一般的状況を
    表す状況データを保持し、この状況データの内容を上記
    関連でデータに含めて上記参照動作を決定することを特
    徴とする文書処理方法。
  18. 【請求項18】請求項第13項に記載の文書処理方法に
    おいて、 上記参照動作は、次に参照すべき構成単位の決定、次に
    参照すべき構成単位が内容情報である場合の表現方法の
    決定、利用者への問い合わせの表示とそれへの応答の受
    取りとそれを用いて次の動作を決定することを含むこと
    を特徴とする文書処理方法。
  19. 【請求項19】請求項第18項に記載の文書処理方法に
    おいて、 上記参照動作のなかで内容情報の表現方法の決定とは、
    文字による内容情報については、表現のための文字セッ
    トの決定、フォントの決定、言語の決定、用語の決定、
    音声読み上げか否かの決定、音声に関する大きさ周波数
    の等の諸属性の決定を含み、図面による内容情報につい
    ては、大きさの決定、線の太さの決定、色彩の決定など
    の諸属性の決定を含むことを特徴とする文書処理方法。
  20. 【請求項20】請求項第18項に記載の文書処理方法に
    おいて、 利用者への問い合わせの表示とそれへの応答の受取りと
    それを用いて次の動作を決定した際、この問い合わせい
    に対する利用者の応答データを応答経過データとして保
    存し、それ以降に上記参照動作を決定するに際して、応
    答経過データを利用することを特徴とする文書処理方
    法。
  21. 【請求項21】請求項第18項に記載の文書処理方法に
    おいて、 上記利用者の問い合わせにおいて、関連データに基づい
    て利用者の表示データを作成し、かつそれに対する応答
    の種類によって後続の参照動作を決定することを特徴と
    する文書処理方法。
  22. 【請求項22】請求項第14項に記載の文書処理方法に
    おいて、 文書システムに登録された利用者に関する種々の特性を
    表す利用者特性データと、利用者への問い合わせとこれ
    に対する応答を示す応答経過データを参照し、利用者に
    問い合わせを行うことなく、次に参照すべき構成単位の
    決定あるいは内容情報の表現方法の決定等の動作を自動
    的に選択することを特徴とする文書処理方法。
  23. 【請求項23】請求項第15項に記載の文書処理方法に
    おいて、 文書処理装置に登録されたグループに関して、その種々
    の特性をグループ特性データとして保持し、上記利用者
    作成データの内容が所属グループを指定している場合、
    指定されたグループのグループ特性データを上記関連デ
    ータに含めて利用することを特徴とする文書処理方法。
  24. 【請求項24】請求項13項に記載の文書処理方法にお
    いて、 文書の部分構造、及び文書の構成単位とその属性値の組
    合せを、各々文書構成クラス及び構成単位クラスとして
    名称を付け、これらを可能な形でクラスライブラリとし
    て保持し、個々の文書の部分の一属性データとして、ク
    ラスライブラリに保持された文書構成クラスあるいは構
    成単位クラスの名称の参照を可能とし、この参照に対し
    ては、この名称に基づいて、クラスライブラリから該当
    する文書部分の内容を取り出し、この内容を参照元の属
    性データに加えて関連データとして扱うことを特徴とす
    る文書処理方法。
  25. 【請求項25】請求項第24項に記載の文書処理方法に
    おいて、 クラスライブラリに保持された文書構成クラスあるいは
    構成単位クラスの中の参照されたクラスの内容に含まれ
    る属性データと、参照元の文書の中に含まれる構成単位
    の指定する属性データの間で、同種の属性への値の設定
    があった場合には、後者の値を採用することを特徴とす
    る文書処理方法。
  26. 【請求項26】請求項第14項に記載の文書処理方法に
    おいて、木構造の構成単位の属性データの一つとして、
    当該文書の任意の構成単位、あるいは、他の文書の任意
    の構成単位をリンクデータとして指定することを可能と
    し、この指定元の構成単位の参照中における一つの動作
    としてこのリンクデータの指定先の文書の構成単位の参
    照を含むことを特徴とする文書処理方法。
  27. 【請求項27】請求項第26項に記載の文書処理方法に
    おいて、 参照中の文書の構成単位の属性データが、上記リンクデ
    ータとして他の文書の構成単位を指定しており、このリ
    ンクデータの指定先の文書の構成単位の参照という動作
    を実行する場合、指定元の文書と構成単位を戻り情報と
    して保存し、参照先での利用者の指定によって、この戻
    り情報を利用して、参照元に復帰することを特徴とする
    文書処理方法。
  28. 【請求項28】請求項第13項に記載の文書処理方法に
    おいて、 利用者が文書の参照中に中断の意思を示した場合、現在
    参照中の文書の参照経過、あるいは、それに加えて応答
    経過データを利用者と対応づけて保存し、同じ利用者が
    再度同じ文書の参照を要求した場合に、中断時の状態を
    再現できることを特徴とする文書処理方法。
  29. 【請求項29】請求項第13項に記載の文書処理方法に
    おいて、 利用者が文書の参照中に特定の指定を行った場合、現在
    参照中の文書の当該利用者による参照部分のみを、その
    表現方法とともに抽出し、元の文書と区別して保存する
    ことを特徴とする文書処理方法。
  30. 【請求項30】請求項第29項に記載の文書処理方法に
    おいて、 既存の文書からその一部分を抽出したあと、元の分与と
    は異なる名称の下に保存し、この名称を指定することに
    よって、元の文書に対するより効率的に抽出された文書
    の参照動作を行うことを特徴とする文書処理方法。
  31. 【請求項31】請求項第14項に記載の文書処理方法に
    おいて、 登録された利用者に関する種々の特性を示す利用者特性
    データと、文書及び個々の利用者とは独立の一般的状況
    を表す状況データの内容により、当該文書の構成単位の
    文書を含む文書の部分を利用者に対して、提示するかし
    ないかの選択を取りうることを特徴とする文書処理方
    法。
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