JPH0798578A - 記録又は再生装置 - Google Patents

記録又は再生装置

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JPH0798578A
JPH0798578A JP5263091A JP26309193A JPH0798578A JP H0798578 A JPH0798578 A JP H0798578A JP 5263091 A JP5263091 A JP 5263091A JP 26309193 A JP26309193 A JP 26309193A JP H0798578 A JPH0798578 A JP H0798578A
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JP5263091A
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English (en)
Inventor
Tomotoshi Ishikawa
智敏 石川
Masashi Emori
正史 江森
Takashi Asano
尚 浅野
Junichi Aramaki
純一 荒牧
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字表示を読み易くし、表示内容の理解を容
易とする。 【構成】 音声情報とともに文字情報も記録される記録
媒体に対する記録又は再生装置において、記録媒体から
読み込まれる文字情報を表示データとして表示手段に供
給し文字表示を実行させることができるとともに、表示
データとなる文字列内に或る特定の文字データ(例えば
『;』)が存在した場合は、その特定の文字データを例
えばスクロール停止等の所定の動作を実行すべきコマン
ドとして把握し、当該所定の表示動作を実行する。特定
の文字データに基づく所定の表示動作の実行タイミング
及び/又はその表示動作の終了タイミングは、タイマ計
数動作に基づいて設定されるようにする。又は、その所
定の表示動作の実行及び/又はその表示動作の終了は、
所定の操作手段の操作に応じてなされるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばディスクやテープ
等の記録媒体に記録された楽曲等の音響データを記録/
再生することのできる記録装置又は再生装置に関し、特
に記録媒体に音響データ等に対応して文字情報が記録さ
れるものについて、その文字データの表示動作に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】音楽等を記録するメディアとして光ディ
スク、光磁気ディスク、或は磁気テープ等が知られてお
り、これらに対応する記録装置、再生装置が普及してい
る。特に近年、光磁気ディスクとしてはユーザーが再生
だけでなく楽曲等の音声を録音することができるもの
(いわゆるミニディスクシステム)も知られている。そ
して、このミニディスクシステムの場合、そのディスク
のタイトル(アルバム名)や予め記録されている楽曲や
ユーザーが録音した楽曲について曲名などを文字情報と
して記録しておくことができ、例えば再生時においては
再生装置に設けられた表示部において、ディスクタイト
ルや曲名、アーティスト名等を表示することができるよ
うになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザーが
入力する(例えば録音した曲に対応させてディスクに記
録する)文字情報(文字列)は全く任意なものであり、
ユーザーは好みに応じて曲名や演奏者名、ディスクタイ
トル等を記録させることになる。
【0004】ここで、例えば録音した或る楽曲について
曲名と演奏者名の両方を入力した場合など、意味の異な
る複数の文字列を入力した場合を考える。記録/再生装
置のシステム上は、この文字列全体を1つの文字列デー
タとしてある曲に対応して記憶する(ディスクに記録す
る)ため、表示の際にはこれらの文字を継続して表示し
てしまう。例えば、演奏者名が『MARIAH』、曲名
が『EMOTIONS』という楽曲に対してユーザーが
『MARIAH EMOTIONS』もしくは『MAR
IAHEMOTIONS』と入力したとする。
【0005】この文字列は表示の際には一度に全部表示
されるか、もしくは先頭文字からスクロールされながら
表示されていくことになるが、いづれにしても演奏者名
と曲名が連続して表示されることになり、ユーザーにと
って読みずらいものとなる。つまり、このように異なる
情報も1つの文字列として表示されるため文字(文字が
意味する内容)の切れ目を把握しにくいという問題があ
る。
【0006】また、場合によってはユーザーが、入力し
た文字列について或る一部分は常に表示させることはな
く、必要な時のみ表示させたいというものもあり、この
ような要望にも対応できる表示処理が望まれている。特
に、常に入力した全文字について表示させる場合は、そ
の文字列が長い場合、スクロール表示を行なっているシ
ステムでは最後の文字が表示されるまでに時間がかかる
ことになり、また文字が長いことで表示された内容が理
解しにくい。これらの点からも、必要な文字列部分のみ
を表示させるようにしたいという要望は強い。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、ユーザーにとって文字
表示を読み易くし、表示内容の理解を容易とすることを
目的とする。
【0008】このために、1又は複数単位の音声情報と
ともに記録動作又は再生動作のための管理情報が記録さ
れ、さらに該管理情報内には文字情報も記録される記録
媒体に対する記録又は再生装置において、表示手段と、
記録媒体から読み込まれる文字情報を表示データとして
表示手段に供給し文字表示を実行させることができると
ともに、表示データとなる文字列内に或る特定の文字デ
ータが存在した場合は、その特定の文字データを所定の
表示動作を実行すべきコマンドとして把握し、当該所定
の表示動作を実行できるように構成された制御手段とを
設けるようにする。
【0009】ここで、特定の文字データに基づく所定の
表示動作の実行タイミング及び/又はその表示動作の終
了タイミングは、タイマ計数動作に基づいて設定される
ようにする。
【0010】又は、特定の文字データに基づく所定の表
示動作の実行及び/又はその表示動作の終了は、所定の
操作手段の操作に応じてなされるようにする。
【0011】
【作用】或る文字について所定の処理のコマンドデータ
と見なすことにより、1つの文字列の表示方式としてよ
り見易くなる表示動作を実現でき、また、それをユーザ
ーが設定できることになる。
【0012】例えば『;』という文字データについて上
記特定の文字と設定し、また上記所定の処理としては、
この文字に基づいてスクロール表示が一時中断されるよ
うな処理と設定すると、例えばユーザーは演奏者名と曲
名を『;』で区切って入力しておけば、表示の際にはま
ず演奏者名の部分がスクロール表示され、演奏者名とな
る文字列部分が全部表示された時点でスクロールが一時
停止され、さらに、所定時間後に引き続き曲名がスクロ
ール表示されることになり、ユーザーにとっては演奏者
名と曲名の区切りがはっきり分かり見易くなるととも
に、内容を理解しやすい。
【0013】このような特定の処理のためのコマンドと
して、文字列内に挿入可能な或る特定の文字を設定する
ことで、表示を見易くするための多様な表示動作が可能
となる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図15を用いて本発明の実施例
として、光磁気ディスク(ミニディスク)を記録媒体と
して用いた記録再生装置をあげ、次の順序で説明する。 [実施例1] 1.記録再生装置の構成(図1〜図3) 2.P−TOCセクター(図4) 3.U−TOCセクター ・U−TOCセクター0(図5,図6) ・U−TOCセクター1(図7) 4.表示処理(図8,図9) 5.変形例 [実施例2] 6.表示処理(図10,図11) 7.変形例 [実施例3] 8.表示処理(図12〜図14) 9.変形例(図15)
【0015】[実施例1] <1.記録再生装置の構成>図1(a)は記録再生装置
の外観を示す正面図である。30は記録再生装置本体、
31は例えば液晶ディスプレイによる表示部であり図1
(b)のように動作状態表示部31M、レベル表示部3
1L、ミュージックカレンダー表示部31Cが設けられ
ている。動作状態表示部31Mでは、そのときの動作、
モード等の各種の状況に応じて、トラックナンバ、再生
時間、記録/再生進行時間、タイトル文字、動作モー
ド、動作状態などが表示される。また、動作状態表示部
31Mにおいては図1(c)のように曲名等の文字も表
示される。例えば或る楽曲の再生を開始すると、その楽
曲に対応した文字情報が1文字目からスクロールして表
われ、その後図1(c)のように全文字が表示された状
態が継続される。この時間表示や文字表示の切り換えは
表示モードや表示継続時間などに基づいてなされる。
【0016】またレベル表示部31Lでは録音時の記録
レベル、再生時の再生レベルがバー形態で表示される。
ミュージックカレンダー表示部31Cでは装填されたデ
ィスクに記録されているトラックナンバを示す表示がな
される。図1(b)は例えば15曲が記録されたディス
クの第2曲目の再生動作中の表示状態を例示したもの
で、動作状態表示部31Mには、トラックナンバ、再生
進行時間、及び再生動作状態を示すシンボルが表示され
ている。またミュージックカレンダーとしては1曲目の
表示が消され、2〜15のトラックナンバが表示されて
いる。32はディスク挿入部であり、カートリッジに収
納された光磁気ディスクが挿入され、内部の記録/再生
光学ドライブ系にローディングされる。
【0017】記録再生装置本体30には操作入力部とし
て各種の操作手段が設けられている。33は録音キー、
34は停止キー、35は再生キーである。再生キー35
は一時停止(ポーズ)キーとして兼用されている。また
36は装填されているディスクを取り出すためのイジェ
クトキー、37は電源キーである。
【0018】さらに、38Rは早戻し再生キー、38F
は早送り再生キー、40はエディットキー、41はエン
ターキー(イエスキー)、42は時計設定キーである。
プレイモードキー39は、ユーザーが指定した曲順で再
生を行なうプログラム再生モード、ランダムな曲順で再
生を行なうシャッフル再生モード、指定した曲又は全曲
を繰り返し再生するリピート再生モードなどの選択をす
るための操作キーである。
【0019】また、エディットキー40の操作により各
種編集モードが選択され、エンターキー41により、そ
のときのモード状態により所定の動作が実行される。編
集モードとしては、指定した楽曲(トラック)を消去す
るイレーズモード、記録されている全ての楽曲を消去す
るオールイレーズモード、指定した箇所で楽曲を分割す
るディバイドモード、指定した2つの楽曲を連結して1
つの楽曲とするコンバインモード、記録されている楽曲
の曲順を変更するムーブモード、指定した楽曲について
の曲名や装填されているディスクに対するディスクタイ
トルを入力し記憶させるネームインモード、記録されて
いる曲名やディスクタイトルを消去するネームイレーズ
モードなどが用意されている。
【0020】そして、再生停止中であるときにはエディ
ットキー40が押される毎に、オールイレーズ、ネーム
イレーズ、ネームインの各モードの表示(モード移行の
確認表示)が表示部31においてなされ、エンターキー
41が押された時点で表示部31に表示されて選択され
ているモードに移行する。
【0021】また、再生停止中であるが、或るトラック
ナンバが選択されている時には、エディットキー40が
押される毎に、イレーズ、コンバイン、ムーブ、ネーム
インの各モードの表示(モード移行の確認表示)が表示
部31においてなされ、エンターキー41が押された時
点で表示部31に表示されて選択されているモードに移
行する。
【0022】また、再生中には、エディットキー40が
押される毎に、イレーズ、ディバイド、コンバイン、ム
ーブ、ネームインの各モードの表示(モード移行の確認
表示)が表示部31においてなされ、エンターキー41
が押された時点で表示部31に表示されて選択されてい
るモードに移行する。
【0023】時計設定キー42は記録再生装置30の内
部時計を合わせる際の操作キーであり、時計設定キー4
2を押すことで時計設定モードとなり、ユーザーは現在
の年月日時分秒を入力しセットできる。
【0024】43はジョグダイヤルであり、停止中や再
生中にはAMS(頭だし)操作部として機能する。つま
り選曲操作部となる。このジョグダイヤル43は1回転
が約30クリック程度に設定されており、つまり、ジョ
グダイヤル43を1回転させた場合は、30曲先又は3
0曲前の楽曲の頭だし動作がなされる。特にミニディス
クシステムの場合、最大255曲録音可能とされている
が、ジョグダイヤル43を用いて選曲操作を行なうこと
で、曲順としてかなり離れた楽曲の選曲も容易迅速に可
能となる。
【0025】また、このジョグダイヤル43は回転操作
とともに押圧操作もできるように構成されており、ジョ
グダイヤル43が押圧された際は再生操作として判別さ
れる。従って停止時にはジョグダイヤル43を回転させ
て選曲をした後、そのままジョグダイヤル43を押圧す
れば選曲した楽曲の再生が開始されることになる。な
お、AMS操作としては、時計方向に回転されると曲順
として後方の楽曲の選曲操作となり、反時計方向に回転
されると曲順として前方の楽曲の選曲操作となる。
【0026】また、このジョグダイヤル43は時計設定
モードにおける時刻等の数値入力、プログラム再生(ユ
ーザーの指定した曲順での再生)のセットの際の曲順入
力、ディバイドモードにおけるディバイド地点の設定入
力、ムーブモードにおける曲順移動対象楽曲の選択及び
移動先の指定の入力、ネームインモードにおける入力文
字(アルファベットや各種マーク等のキャラクタ)の選
択入力に用いられる。
【0027】さらに、ジョグダイヤル43の押圧操作
は、時計設定モードにおける入力した数値のエンター
(桁送り指示)、プログラム再生のセットの際のエンタ
ー(曲順入力完了の指示)、ディバイドモードにおける
エンター(実行指示)、ムーブモードにおけるエンター
(実行指示)、ネームインモードにおける入力文字のエ
ンター(桁送り指示)、としての操作となる。
【0028】また、44はマイク入力端子でありマイク
ロホンが接続されマイク音声入力が可能とされる。45
は録音レベル(マイク入力レベル)調整つまみである。
46はヘッドホン出力端子でありヘッドホンが接続され
る。47はヘッドホンレベル調節つまみである。
【0029】なお、図示しないが、筺体背面側には、ア
ナログ音声信号のライン入力端子、ライン出力端子や、
デジタル音声信号の入出力をオーディオ光ケーブルで行
なう光入力端子、光出力端子等が設けられている。
【0030】また、記録再生装置本体30には赤外線受
光部47が設けられ、図3に示すような赤外線によりコ
マンド信号を送信するリモートコマンダー90のコマン
ド信号を受信できるようになされている。
【0031】リモートコマンダー90には、例えば電源
キー91、数字キー92、各種モードキー93、記録/
再生操作キー94などが設けられ、これらのキーが押さ
れると、それに対応したコマンド信号が内部のROM又
はRAMから読み出され、赤外線輝度変調されて出力さ
れることになる。そしてそのコマンド信号は赤外線受光
部47から取り込まれる。なお、リモートコマンダー9
0においては図示するように所定のキーがそれぞれアル
ファベットや記号に対応されており、ネームインモード
においてこれらを操作することで文字入力をなすことが
できるようにされている。
【0032】図1の記録再生装置30内部の要部のブロ
ック図を図2に示す。図2において、1は例えば音声デ
ータが記録されている光磁気ディスクを示し、ディスク
挿入部32からローディングされた状態を模式的に示し
ている。ディスク1に記録されている楽曲等の音声デー
タは、44.1KHz サンプリングで16ビット量子化による
デジタルデータが変形DCT(Modified Discreate Cos
ine Transform )圧縮技術により約1/5に圧縮され、
さらにEFM変調及びCIRCエンコードが施されたデ
ータとされている。
【0033】この光磁気ディスク1はスピンドルモータ
2により回転駆動される。3は光磁気ディスク1に対し
て記録/再生時にレーザ光を照射する光学ヘッドであ
り、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱す
るための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には
磁気カー効果により反射光からデータを検出するための
比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0034】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏向ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸
機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。
【0035】また、6は供給されたデータによって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、光磁気ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する
位置に配置されている。光学ヘッド3全体及び磁気ヘッ
ド6は、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動
可能とされている。
【0036】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)、アドレス情報、フォーカスモニタ
信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号は
エンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路
9に供給され、アドレス情報はアドレスデコーダ10に
供給される。さらに絶対位置情報、フォーカスモニタ信
号は例えばマイクロコンピュータによって構成されるシ
ステムコントローラ11に供給される。
【0037】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、ス
ピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サー
ボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5
を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、ま
たスピンドルモータ2を一定角速度(CAV)又は一定
線速度(CLV)に制御する。
【0038】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファRAM13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディ
スク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバ
ッファRAM13までの系における再生データの転送は
1.41Mbit/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0039】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、変形DCT処理による音声圧縮処理に対す
るデコード処理により量子化16ビットの出力デジタル
信号とされる。
【0040】出力デジタル信号は、D/A変換器15に
よってアナログ信号とされ端子16Aに供給される。そ
して、端子16より所定の回路部を経てヘッドホン46
やライン出力端子に供給される。または、エンコーダ/
デコーダ部14からの出力デジタル信号はアナログ化さ
れずに端子16Dより光出力端子に供給される。
【0041】ここで、バッファRAM13へのデータの
書込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポ
インタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて
行なわれるが、書込ポインタ(書込アドレス)は上記し
たように1.41Mbit/secのタイミングでインクリメントさ
れ、一方、読出ポインタ(読出アドレス)は0.3Mbit/se
c のタイミングでインクリメントされていくため、この
書込と読出のビットレートの差異により、バッファRA
M13内には或る程度データが蓄積された状態となる。
バッファRAM13内にフル容量のデータが蓄積された
時点で書込ポインタのインクリメントは停止され、光学
ヘッド3による光磁気ディスク1からのデータ読出動作
も停止される。ただし読出ポインタのインクリメントは
継続して実行されているため、再生音声出力はとぎれな
いことになる。
【0042】その後、バッファRAM13から読出動作
のみが継続されていき、或る時点でバッファRAM13
内のデータ蓄積量が所定量以下となったとすると、再び
光学ヘッド3によるデータ読出動作及び書込ポインタの
インクリメントが再開され、再びバッファRAM13の
データ蓄積がなされていく。
【0043】このようにバッファRAM13を介して再
生音響信号を出力することにより、例えば外乱等でトラ
ッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中断し
てしまうことはなく、データ蓄積が残っているうちに例
えば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ
読出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作
を続行できる。即ち、耐震機能を著しく向上させること
ができる。
【0044】図2において、アドレスデコーダ10から
出力されるアドレス情報や制御動作に供されるサブコー
ドデータはエンコーダ/デコーダ部8を介してシステム
コントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いら
れる。さらに、記録/再生動作のビットクロックを発生
させるPLL回路のロック検出信号、及び再生データ
(L,Rチャンネル)のフレーム同期信号の欠落状態の
モニタ信号もシステムコントローラ11に供給される。
【0045】また、システムコントローラ11は光学ヘ
ッド3におけるレーザダイオードの動作を制御するレー
ザ制御信号SLPを出力しており、レーザダイオードの出
力をオン/オフ制御するとともに、オン制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0046】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、マイク入力端子44もしくはライン入力
端子から入力されたアナログ音声信号が端子17Aに供
給される。そして、A/D変換器18において44,1KHz
サンプリング、量子化16ビットのデジタルデータとさ
れた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。又
は、光入力端子から入力されるデジタル音声信号は端子
17Dからエンコーダ/デコーダ部14に供給される。
【0047】エンコーダ/デコーダ部14では入力され
たデジタル音声信号に対して、変形DCT処理による音
声圧縮エンコードを施す。エンコーダ/デコーダ部14
によって圧縮された記録データはメモリコントローラ1
2によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また
所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部
8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCI
RCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された
後、磁気ヘッド駆動回路15に供給される。
【0048】磁気ヘッド駆動回路15はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように
制御信号を供給する。
【0049】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部であり、上述した33〜43のキー及
びジョグダイヤルがこれに相当する。また、赤外線受光
部47では、リモートコマンダー90からの赤外線コマ
ンド信号が受信されたら、これを電気信号に変換してコ
マンドパルスとしてシステムコントローラ11に供給す
るようにしており、システムコントローラ11がこれに
基づいて各種処理を行なうようにすることにより、リモ
ートコマンダー90による遠隔操作を可能としている。
【0050】ところで、ディスク1に対して記録/再生
動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理
情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−
TOC(ユーザーTOC)を読み出して、システムコン
トローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上
の記録すべきセグメントのアドレスや、再生すべきセグ
メントのアドレスを判別することとなるが、この管理情
報はバッファRAM13に保持される。このためバッフ
ァRAM13は、上記した記録データ/再生データのバ
ッファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分
割設定されている。
【0051】そして、システムコントローラ11はこれ
らの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報
の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させ
ることによって読み出し、バッファRAM13に記憶し
ておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の
際に参照できるようにしている。
【0052】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、システ
ムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集
処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報
に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミン
グでディスク1のU−TOCエリアについても書き換え
るようにしている。
【0053】<2.P−TOCセクター>ここで、ディ
スク1においてセクターデータ形態で記録される音声デ
ータセクター、及び音声データの記録/再生動作の管理
を行なう管理情報として、まずP−TOCセクターにつ
いて説明する。P−TOC情報としては、ディスクの記
録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)などのエ
リア指定やU−TOCエリアの管理等が行なわれる。な
お、ディスク1が再生専用の光ディスクであるプリマス
タードディスクの場合は、P−TOCによってROM化
されて記録されている楽曲の管理も行なうことができる
ようになされている。
【0054】P−TOCのフォーマットを図4に示す。
図4はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内
周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−
TOC情報の1つのセクター(セクター0)を示してい
る。なお、P−TOCフォーマットはセクター1以降は
オプションとされている。
【0055】P−TOCのセクターのデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータによって成る同期パター
ンを及びクラスタアドレス及びセクターアドレスを示す
アドレス等が4バイト付加され、以上でヘッダとされて
P−TOCの領域であることが示される。
【0056】また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に
『MINI』という文字に対応したアスキーコードによ
る識別IDが付加されている。さらに、続いてディスク
タイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番
(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リード
アウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアス
タートアドレスPCA 、U−TOC(後述する図5のU
−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレス
USTA 、録音可能なエリア(レコーダブルユーザーエ
リア)のスタートアドレスRSTA 等が記録される。
【0057】続いて、記録されている各楽曲等を後述す
る管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させる
テーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有する対応テ
ーブル指示データ部が用意されている。
【0058】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FF
h) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される(なお本明細書において『h』
を付した数値はいわゆる16進表記のものである)。そ
れぞれのパーツテーブルには、或るセグメントについて
起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレ
ス、及びそのセグメント(トラック)のモード情報(ト
ラックモード)が記録できるようになされている。
【0059】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁
止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、
オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別など
が記録されている。
【0060】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、その
セグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲
についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテ
ーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポイン
タには所定の演算処理によりP−TOCセクター0内の
バイトポジションで或るパーツテーブルを示すことがで
きる数値が記されている)が記録されており、この場合
パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の
楽曲の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエン
ドアドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンド
アドレスとなる。さらに、トラックモード情報はその第
1曲目についての情報となる。
【0061】同様に第2曲目についてはテーブルポイン
タP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )
に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エン
ドアドレス、及びトラックモード情報が記録されてい
る。以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意さ
れているため、P−TOC上では第255曲目まで管理
可能とされている。そして、このようにP−TOCセク
ター0が形成されることにより、例えば再生時におい
て、所定の楽曲をアクセスして再生させることができ
る。
【0062】なお、記録/再生可能な光磁気ディスクの
場合いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しない
ため、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テー
ブル部は用いられず(これらは続いて説明するU−TO
Cで管理される)、従って各バイトは全て『00h』と
されている。ただし、全ての楽曲がROM形態(ピット
形態)で記録されているプリマスタードタイプのディス
ク、及び楽曲等が記録されるエリアとしてROMエリア
と光磁気エリアの両方を備えたハイブリッドタイプのデ
ィスクについては、そのROMエリア内の楽曲の管理に
上記対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部が用
いられる。
【0063】<3.U−TOCセクター>続いてU−T
OCの説明をU−TOCセクター0,U−TOCセクタ
ー1について行なう。
【0064】・U−TOCセクター0 図5はU−TOCセクター0のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が
録音可能な未記録エリア(フリーエリア)についての管
理情報が記録されているデータ領域とされる。なお、U
−TOCもセクター1以降はオプションとされる。例え
ばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際に
は、システムコントローラ11は、U−TOCからディ
スク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを
記録していくことができるようになされている。また、
再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU
−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動
作を行なう。
【0065】図5に示すU−TOCセクター0には、P
−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、続いて所定ア
ドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初の
楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TN
O)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、デ
ィスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが
録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域
等を後述する管理テーブル部に対応させることによって
識別するため、対応テーブル指示データ部として各種の
テーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜
P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0066】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる
管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個の
パーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブル
には、上記図4のP−TOCセクター0と同様に或るセ
グメントについて起点となるスタートアドレス、終端と
なるエンドアドレス、そのセグメントのモード情報(ト
ラックモード)が記録されており、さらにこのU−TO
Cセクター0の場合、各パーツテーブルで示されるセグ
メントが他のセグメントへ続いて連結される場合がある
ため、その連結されるセグメントのスタートアドレス及
びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示
すリンク情報が記録できるようになされている。
【0067】この種の記録再生装置では、上述したよう
に1つの楽曲のデータ物理的に不連続に、即ち複数のセ
グメントにわたって記録されていてもセグメント間でア
クセスしながら再生していくことにより再生動作に支障
はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録
音可能エリアの効率使用等の目的から、複数セグメント
にわけて記録する場合もある。そのため、リンク情報が
設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ
(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理によりU−T
OCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示
される)によって、連結すべきパーツテーブルを指定す
ることによってパーツテーブルが連結できるようになさ
れている。(なお、プリマスタードディスク等において
ピット形態で記録される楽曲等については通常セグメン
ト分割されることがないため、前記図4のとおりP−T
OCセクター0においてリンク情報はすべて『(00h) 』
とされている。)
【0068】つまりU−TOCセクター0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
セグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが
連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によっ
て連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグ
メント位置の管理はなされる。
【0069】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0070】テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1
つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭
のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメ
ントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において
(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相
当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート
及びエンドアドレスによって示されている。また、他に
も欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブ
ルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定
され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示され
ている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合
はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクな
しとされる。
【0071】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0072】テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク
1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテ
ーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つま
り、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-
FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されてお
り、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリア
であるセグメントがスタート及びエンドアドレスによっ
て示されている。また、このようなセグメントが複数個
有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク
情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテー
ブルまで順次指定されている。
【0073】図6にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるセグメントの管理状態を模式的に示す。これは
セグメント(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリア
とされている時に、この状態が対応テーブル指示データ
P-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)
(E3h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブル
の管理形態もこれと同様となる。
【0074】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、
テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h)
が指定され、これによってディスクのレコーダブルユー
ザーエリアの全体が未記録領域(フリーエリア)である
ことが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh)
のパーツテーブルは使用されていないことになるため、
上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテー
ブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) の
リンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され、パ
ーツテーブル(03h) のリンク情報としてパーツテーブル
(04h) が指定され、というようにパーツテーブル(FFh)
まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリン
ク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。な
お、このときパーツテーブル(01h) については、スター
トアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタ
ートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしては
リードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録
されることになる。
【0075】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲につい
て示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲
目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうち
の時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0076】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブ
ルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるス
タート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0077】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポイン
タP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリン
ク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序
に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパ
ーツテーブルまで連結される(上記、図6と同様の形
態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録
された全セグメントが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をア
クセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報を
取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能に
なる。
【0078】・U−TOCセクター1 図7はU−TOCセクター1のフォーマットを示してお
り、主にユーザーが録音を行なった楽曲に曲名をつけた
り、ディスクタイトルをつける場合に、入力された文字
情報を記録するデータ領域とされる。
【0079】このU−TOCセクター1には、記録され
た各楽曲に相当する文字テーブル指示データ部としてテ
ーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255が用意され、またこの
テーブルポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定される
文字テーブル部が1単位8バイトで255単位のパーツ
テーブル(01h) 〜(FFh) として用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0080】パーツテーブル(01h) 〜(FFh) にはディス
クタイトル(ディスクネーム)や曲名(トラックネー
ム)としての文字情報がアスキーコードで記録される。
なお、パーツテーブル(01h) の前の8バイトはディスク
ネームの専用エリアとされている。
【0081】そして、例えばテーブルポインタP-TNA1に
よって指定されるパーツテーブルには第1曲目に対応し
てユーザーが入力した文字(もちろん曲名に限定されな
い)が記録されていることになる。また、パーツテーブ
ルがリンク情報によりリンクされることで、1つの楽曲
に対応する文字入力は7バイト(7文字)より大きくな
っても対応できる。なお、このU−TOCセクター1で
もテーブルポインタP-EMPTY は使用していないパーツテ
ーブルを管理するものである。
【0082】ユーザーが所定の楽曲について曲名等の文
字を入力する際には、記録時、再生時、もしくは停止時
において楽曲を指定した後において、エディットキー4
0を操作してネームインモードとし、ジョグダイヤル4
3の回転及び押圧で各文字を入力していき全ての入力文
字列を入力した段階で、エンターキー41でエンターす
る。もしくはリモートコマンダー90を用いて文字入力
及びエンター操作を行なう。すると、システムコントロ
ーラ11はその入力された文字をバッファRAM13に
保持されているU−TOC情報において書込、所定時点
でディスク1上のU−TOCエリアを書き換えることに
なる。
【0083】以上のようなTOC情報が記録された光磁
気ディスク1に対する本実施例の記録再生装置は、バッ
ファRAM13に読み込んだTOC情報を用いてディス
ク上の記録領域の管理を行なって記録/再生動作を制御
する。また、表示部31に対してはTOC情報として読
み出された数字や文字による曲名などを表示することが
できるようになされている。
【0084】<4.表示処理>上記のようにU−TOC
セクター1に記録されバッファRAM13内に読み込ま
れている文字情報(もしくはP−TOCにおいて同様に
予め記録されている文字情報についても同様である)
は、本実施例の場合、楽曲の再生時などにおいて表示部
31に表示されるものであるが、以下、その表示動作を
説明する。
【0085】ここで、入力される文字としてはアルファ
ベット、数字、各種記号(『ー』『・』『,』『/』
『?』『!』『;』『(』『)』及びスペースなど)が
用意され、これらがアスキーコードで記録されることに
なるが、本実施例の場合、特に『;』をその他の文字と
区別し、所定の処理のためのコマンドとしての意味が付
加されるように処理を行なっている。
【0086】図8は文字情報の表示のためのシステムコ
ントローラ11の処理を示すフローチャーであり、図9
はこの処理による表示例を示している。なお、以下の処
理は表示部31における文字表示可能桁数が12桁(1
2文字)である場合を仮定している。登録される文字は
12文字以上可能であり、スクロール表示がなされるこ
とで12桁の表示部において13文字以上の文字情報も
表示できることになる。なお、もちろん表示部31の設
計により表示桁は13桁以上又は11桁以下の各種場合
が考えられる。
【0087】例えば再生する楽曲に対応して、ユーザー
が過去に図9(a)のように『ABC;DEF』という
文字を登録したとし、この文字情報の表示動作を例にあ
げて処理を説明する。なお、このようにユーザー
が『;』を挿入した文字列を登録するのは、例えば『A
BC』が演奏者名、『DEF』が曲名というように意味
の異なる文字列を1つの文字情報として登録する場合な
どが適当である。
【0088】例えば或る楽曲の再生が開始される際に、
システムコントローラ11はこの楽曲に対応して登録さ
れている文字情報『ABC;DEF』をU−TOC、即
ちバッファRAM13に保持されているU−TOCデー
タのセクター1より読み込む(F101)。そして、まずスク
ロール表示の制御のための変数nをn=1とセットする
(F102)。また、文字数を変数mにセットする(F103)。こ
の場合文字情報が『ABC;DEF』の7文字であるた
め、m=7となる。
【0089】そして、第1番目の文字から順次スクロー
ル表示を行なうためにステップF104〜F108の処理に移
る。まず、ステップF104で第nの文字コードが『;』の
文字コードと一致しているかを判別する。ここでn=1
であり、第1番目の文字は『A』であるためステップF1
05に進み、第1〜第n、つまりこの場合は第1の文字の
表示出力を行なう。即ち『A』の文字コードをフォント
変換し、表示データとして表示部31に供給する。これ
により表示部31においては、その動作状態表示部31
M(図1参照)において、図9(b)のように『A』が
表示される。
【0090】この表示状態で、例えば数10msec待
機し(F106)、次にn=mであるか、つまり文字列の全て
のスクロールが終了したかを判別する(F107)。この場合
n≠mであるためステップF108に進み、変数nをインク
リメントし、ステップF104に戻る。このループによっ
て、表示状態は図9(b)→(c)→(d)と変化して
いき、つまり1文字ずつスクロールされて文字が表示さ
れていく。
【0091】もし表示情報内に『;』が存在していなけ
れば、全ての文字がスクロールされた段階でステップF1
07からF113に進み、先頭12桁分の表示がなされる。つ
まり、文字情報が12桁以内であれば全文字が表示され
て表示状態が固定され、また13桁以上の場合は先頭1
2文字のみが表示されて固定される。
【0092】ここで、今回の例では4文字目が『;』で
ある。従って、図9(d)までスクロール表示されて再
びステップF104に戻った時点で、処理はステップF109に
進むことになる。ここで、システムコントローラ11は
スクロールの停止期間を設定するタイマ手段(カウン
タ)をリセットする。そして、このときの第nの文字、
即ち『;』をスペース(つまり『 』)とみなして、第
1〜第n迄の文字を表示させる(F110)。従って、図9
(e)のような表示状態となる。
【0093】この状態のままタイマカウントをインクリ
メントしていき、所定時間(例えば1〜4秒程度)、こ
の表示状態を継続させる(F110,F111,F112)。そして、タ
イムオーバーとなったらステップF111からF107に進み、
スクロール表示の処理を再開する。つまり、図9(e)
の状態から続く文字が1文字づつ表われてくるようにス
クロールされ、表示は数10msec毎に図9(f)→
(g)→(h)と変化される。
【0094】この図9(h)となった時点で変数n=7
となっているため、ステップF107でn=mとなり、スク
ロールが終了される。そして、ステップF113に進んで図
9(i)のように先頭12桁(この場合は7桁全部)の
表示が実行される。そして、この表示状態は、この文字
列の表示の終了まで継続される。(F110)
【0095】このような表示処理を行なう本実施例によ
ると、『;』より前方の文字列である例えば演奏者名
『ABC』がスクロールで表われた時点でスクロールが
停止され、所定時間をおいてから『;』より後方の文字
列である例えば曲名『DEF』がスクロールされてくる
ことになり、文字情報の内容の切れ目がはっきり分か
り、また、演奏者名及び曲名のどちらも読み取り易いこ
とになる。つまり、ユーザーは必要に応じて登録する文
字列内に『;』を挿入しておくことにより、表示の際に
見易く理解しやすい表示を得ることができる。
【0096】もちろん、『;』による文字列の区切り方
は全くユーザーの任意であり、意味の異なる文字列を区
切ることに限られるものではない。例えば長い曲名を途
中で適当に区切って登録すればスクロールが一時的に止
まるため、その表示は読みやすいものとなる。つまり、
ユーザーは自分の判断で任意に『;』を用いて見易い表
示を実現できる。
【0097】ところで、文字情報内に『;』が複数個存
在しても、上記処理によりその都度スクロールが一時停
止されるものである。例えば曲名、演奏者名、作曲者名
を登録する場合などはそれぞれを『;』で区切ればよ
い。
【0098】なお、プリマスタードディスクにおいて予
め記録されている文字情報についても処理は同様であ
り、ディスク製作者側が文字列内に『;』を挿入して曲
名等を記録しておけば、同様の表示処理がなされる。
【0099】<5.変形例>このようにスクロール表示
の一時停止処理を行なう本実施例の変形例としては例え
ば次のような例が考えられる。
【0100】まず、スクロール停止の解除をユーザーの
操作に基づいて行なうようにすることが考えられる。即
ち、装置のパネル面やリモートコマンダー90において
スクロール再開キーを配し、上記ステップF111の判断に
代えてスクロール再開キーの操作がなされたか否かを判
別するようにする。そして、スクロール再開キーが押さ
れた時点から図9(f)以降のスクロールが実行される
ようにするものである。
【0101】また、上記実施例では『;』の文字桁部分
は表示上ではスペースとして表われるようにしたが、も
ちろんそのまま『;』を表示してもよいし、他の記号に
代えて表示してもよい。または『;』の桁は無いものと
して、例えば『ABC;DE』を『ABCDE』と表示
するように、桁詰して表示してもよい。
【0102】また、『;』より前の文字と『;』より後
の文字が個別にスクロールされるようにすることも考え
られる。例えば『ABC;DEF』の場合、まず『AB
C』のみについてスクロール表示させ、スクロールが固
定した後所定時間を経過したら、もしくはスクロール再
開キーが押されたら、その時点からは『DEF』のみを
スクロール表示させるようにする(つまりこのとき『A
BC』は表示されないようにする)ような処理である。
【0103】もちろん、スクロール停止処理を実行させ
るためのコマンドとなる特定の文字は『;』に限られる
ものではない。
【0104】[実施例2] <6.表示処理>次に本発明の第2の実施例としての表
示処理を説明する。なお、記録再生装置としての構成、
動作は上記実施例と同様とし、説明を省略する。この実
施例では、文字情報をスクロールせずに一括表示するも
のであり、この表示方式において本発明を適用するもの
である。この場合も、『;』を特定の文字としてその他
の文字と区別し、所定の処理のためのコマンドとしての
意味が付加されるように処理を行なうこととして説明す
る。もちろん、この実施例の場合も特定の文字は『;』
に限られるものではなく、各種設計事情等により最適の
文字が選択されればよいものである。
【0105】図10は文字情報の表示のためのシステム
コントローラ11の処理を示すフローチャーであり、図
11はこの処理による表示例を示している。この実施例
でも表示部31における文字表示可能桁数は12桁(1
2文字)であるとする。そして例えば或る楽曲に対応し
て、ユーザーが過去に図11(a)のように『AB;C
DE;FG』という文字を登録したとし、この文字情報
の表示動作を例にあげる。
【0106】例えば或る楽曲の再生が開始される際に、
システムコントローラ11はこの楽曲に対応して登録さ
れている文字情報『AB;CDE;FG』をU−TO
C、即ちバッファRAM13に保持されているU−TO
Cデータのセクター1より読み込む(F201)。そして、こ
の読み込んだ文字列を検索し、特定の文字と設定された
『;』が存在しているか否かを判別する(F202,F203) 。
例えば文字列が『ABCDEF』のように『;』が存在
しないものであれば、処理はステップF212に進み、その
まま表示部31において12文字全てを表示する(『A
BCDEF』の場合6文字で12文字以内であるため全
文字が表示される)。
【0107】ところが、『AB;CDE;FG』のよう
に『;』が含まれている場合、処理はステップF204に進
む。そして、まず最初の『;』が何文字目であるかを判
別し、その数値を変数nとする(F204)。この場合n=3
となる。そして、表示処理のためのタイマをリセットし
(F205)、第1〜第n−1までの文字を表示する(F206)。
従って、まず図11(b)のように『AB』のみが表示
される。この表示状態においてタイマをインクリメント
していきながら(F207,F208) 所定期間経過を待つ。例え
ば1〜5秒程度、この表示状態を保つ。
【0108】そしてタイムオーバーとなったら、第nの
文字、つまりこの場合3文字目の『;』をスペースとみ
なし(F209)、さらに、それ以降に『;』が存在するか否
かを確認する(F210)。この例の場合、さらに7文字目に
も『;』が存在するため、ステップF211に進み、変数n
=7とする(F211)。そしてステップF205に進み、タイマ
をリセットして第1〜第n−1までの文字を表示させる
(F206)。この場合図11(c)のように『AB CD
E』と表示されることになる。
【0109】この表示を同様にタイムオーバーとなるま
で所定時間継続した後、ステップF209,F210 の処理を行
ない、8文字目以降は『;』は存在しないためステップ
F212に進んで1〜12文字、つまり全文字を表示する。
従って、表示は図11(d)のようになる。そして、表
示モード変更操作又は所定時間経過等により当該文字列
の表示が終了されるまで、この全文字表示が継続される
(F213)。
【0110】このような表示処理を行なう本実施例によ
っても、『;』で区切られた文字列が、所定時間毎に表
示されるため、ユーザーは必要に応じて登録する文字列
内に『;』を挿入しておくことにより、例えば曲名、演
奏者名等を分かり易く表示させることができる。もちろ
ん、『;』による文字列の区切り方は全くユーザーの任
意である。また、同様の表示処理はプリマスタードディ
スクにおいて予め記録されている文字情報についても実
行されることはいうまでもない。
【0111】<7.変形例>このように文字列の一括表
示方式に本発明を適用する変形例としては例えば次のよ
うな例が考えられる。
【0112】まず、例えば図11(b)から(c)や、
図11(c)から(d)への表示の移行などのタイミン
グ、つまり、上記処理ではタイマカウントに基づいて実
行された処理をユーザーの操作に基づいて行なうように
することが考えられる。即ち、装置のパネル面やリモー
トコマンダー90において表示進行キーを配し、上記ス
テップF207の判断に代えて表示進行キーの操作がなされ
たか否かを判別するようにする。
【0113】また、『;』の文字桁部分は表示上ではス
ペースとして表われるようにしたが、もちろんそのまま
『;』を表示してもよいし、他の記号に代えて表示して
もよい。もしくは『;』の桁は無いものとして、例えば
『AB;CDE』を『ABCDE』と表示するように、
桁詰して表示してもよい。
【0114】また、一旦全文字が表示された後に再び、
『;』によって区切られた部分のみの表示に戻すように
してもよい。例えば所定時間毎、もしくはユーザー操作
に応じてに図11(a)→(b)→(c)→(a)→
(b)・・・・と切り換わって行くようにするものである。
【0115】さらに、最初に全文字を表示し、その後、
所定時間経過もしくはキー操作に応じて『;』によって
区切られた部分の表示が順次行なわれるようにしてもよ
い。
【0116】[実施例3] <8.表示処理>次に本発明の第3の実施例としての表
示処理を説明する。なお、記録再生装置としての構成、
動作は上記実施例と同様とし、説明を省略する。この実
施例では、文字情報のうちの一部分を表示させないよう
にマスキングをかけることができるようにするものであ
る。マスキングのための特定の文字としては『(』及び
『)』を用いることとする。もちろん、この実施例の場
合も特定の文字は『(』及び『)』に限られるものでは
ない。
【0117】機器前面パネルには、例えば図12に示す
ようにマスキングのオン/オフ操作のためのマスキング
キー39が設けられ、システムコントローラ11はこの
マスキングキー39の操作に応じて処理を進めることに
なる。
【0118】図13は文字情報の表示のためのシステム
コントローラ11の処理を示すフローチャーであり、図
14はこの処理による表示例を示している。この実施例
でも表示部31における文字表示可能桁数は12桁(1
2文字)であるとする。例えば或る楽曲に対応して、ユ
ーザーが過去に図14(a)のように『ABC(DE
F)GHI』という文字を登録したとし、この文字情報
の表示動作を例にあげる。
【0119】例えば或る楽曲の再生が開始される際に、
システムコントローラ11はこの楽曲に対応して登録さ
れている文字情報『ABC(DEF)GHI』をU−T
OC、即ちバッファRAM13に保持されているU−T
OCデータのセクター1より読み込む(F301)。そして、
この読み込んだ文字列を検索し、特定の文字と設定され
た『(』及び『)』が存在しているか否かを判別する(F
302,F303) 。例えば文字列が『ABCDEF』のように
『(』及び『)』が存在しないものであれば、処理はス
テップF311に進み、そのまま表示部31において12文
字全てを表示する(『ABCDEF』の場合6文字で1
2文字以内であるため全文字が表示される)。そして、
表示モードの変更等によりその表示は終了される(F31
2)。
【0120】ところが、『ABC(DEF)GHI』の
場合、『(』及び『)』が含まれているため、処理はス
テップF304に進み、『(』及び『)』が何文字目である
かを判別して変数n,mを設定する。この例の場合n=
4,m=8となる。そして、ステップF305において、第
1〜第n−1までの文字と、第m+1〜第12までの文
字を表示する。従って、まず図14(b)のように『A
BCGHI』と表示が実行され、つまり『(』及
び『)』で括られた文字列『DEF』が表示されない、
マスキングが実行されている表示状態となる。
【0121】システムコントローラ11はこの表示状態
においてマスキングキー39の操作を監視しており(F30
7)、もし表示が変更される(例えば再生進行時間表示等
に切り換えられる)までに操作がなく、当該文字列の表
示が終了されれば、ステップF306から表示処理ルーチン
を抜けるが、ユーザーがマスキングキー39の操作を行
なった場合、ステップF308に進み、もともと登録されて
いる全文字を表示する。つまり、マスキングが解除され
て図14(c)のような表示が実行される。
【0122】この表示状態においても、マスキングキー
39の操作が監視され(F310)、もし文字情報の表示が終
了されるまでに操作がなければステップF309から表示処
理ルーチンを抜けるが、ユーザーがマスキングキー39
の操作を行なった場合、ステップF305に進み、もともと
再び図14(b)のようにマスキングが実行された表示
が行なわれる。
【0123】このような表示処理を行なう本実施例によ
れば、ユーザーは登録する文字情報において一部をマス
キングさせて表示状態を所望の通り設定できるようにな
り、例えば曲名と演奏者名を登録する際に、演奏者名の
前後に『(』『)』を配しておくことにより、通常は曲
名のみを表示させ、必要に応じて演奏者名を表示させる
ことができる。もちろんこの場合も、分かり易い表示が
実現される。また、同様の表示処理はプリマスタードデ
ィスクにおいて予め記録されている文字情報についても
実行されることはいうまでもない。
【0124】<9.変形例>このように文字列の一括表
示方式においてマスキングを行なうことができる本発明
を適用する変形例としては例えば次のような例が考えら
れる。
【0125】まず、図13の処理ではマスキングの解除
及び再実行、つまり、表示状態の図14(b)と(c)
の切り換えはマスキングキー39を用いるようにした
が、タイマカウントにより一定時間毎に自動的に切り換
えられるようにしてもよい。
【0126】また、スクロール表示方式において同様の
マスキング処理を実現することもできる。例えば図15
(a)のように『ABC(DEF)GHI』と登録され
ている文字情報について表示がなされる際は、まず図1
5(b)〜(h)に示すように『DEF』がマスキング
された状態でスクロール表示を行なう。そして、図15
(b)〜(h)のいづれかの状態でマスキングキー39
が押されたら、もしくは図15(h)の状態で所定時間
経過したら自動的に、マスキングが解除されたスクロー
ル表示、即ち図15(i)〜(o)のような表示が行な
われるようにするものである。
【0127】また、上記図13の処理では、マスキング
が行なわれている表示状態では『(DEF)』の文字桁
の部分が桁詰されて図14(b)のように表示されるよ
うにしたが、このようにマスキング部分が文字列の中央
に位置する場合、桁詰により文字が見づらくなることが
考えられる。そこで、マスキング部分にスペース等を挿
入し、図14(b)の表示に代えて図16(a)のよう
な表示を行なうようにしてもよい。
【0128】さらに、『(』及び『)』の文字はマスキ
ングが解除された場合には図14(c)のようにそのま
ま『(』及び『)』として表示されるようにしたが、こ
れをスペースに代えて図16(b)のように表示した
り、もしくは図16(c)のように桁詰して表示するよ
うにしてもよい。これらの『(』及び『)』の表示の扱
いについては図15のようなスクロール表示の場合も各
種変更例が考えられる。
【0129】また、上記図13の処理例はマスキング部
分が1つである(『(』及び『)』は1組だけ存在す
る)場合のみに限定した処理として説明されているが、
もちろん複数組の『(』及び『)』を用いて複数のマス
キング部分が設定できるようにしてもよい。この場合、
マスキング解除により全てのマスキング部分が同時に表
示されるようにする他、マスキングキー39の操作等に
応じて順次1つづつマスキングが解除されるようにして
もよい。
【0130】また、最初はマスキングが実行されない状
態で表示され、ユーザー操作や表示経過時間に応じてマ
スキングが実行されるようにしてもよい。
【0131】以上本発明の実施例として実施例1〜実施
例3を説明し、各種変形例を示してきたが、本発明とし
てはさらに多様な実施例が考えられる。特に特定の文字
に応じて実行される所定の処理としては、上述の実施例
ではスクロールの停止、順次的な一括表示、マスキング
表示がなされる例を説明したが、さらに、部分的もしく
は全文が点滅表示されるようにしたり、部分的もしくは
全文が通常と異なる色で表示されるようにしたりするな
どの処理も実現可能である。
【0132】また、実施例では記録再生装置としたが、
本発明は記録専用装置、再生専用装置であっても適用で
き、またミニディスクシステムに限らず、例えばコンパ
クトディスクシステムのように他のディスクシステムの
記録又は再生装置や、磁気テープ、光テープを用いたア
ナログ又はデジタル記録方式のテープメディアによる記
録又は再生装置においても適用できる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、表示情報
となる文字情報のうち文字列内に挿入される或る特定の
文字についてを、或る所定の処理のためのコマンドとみ
なしてそれに応じた表示処理が実行できるように構成し
ているため、文字情報を区切ってスクロールの停止、順
次的な一括表示、マスキング表示などを行なうことがで
き、文字列の見やすい表示、わかり易い表示を実現する
ことができるという効果がある。
【0134】また、文字情報をユーザーが任意に登録で
きるシステムである場合は、そのような表示処理の設定
をユーザーが全く任意に行なうことができ、ユーザーそ
れぞれに合った表示動作が実現可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置の正面図及び表
示部の説明図である。
【図2】実施例の記録再生装置の要部のブロック図であ
る。
【図3】実施例の記録再生装置に用いられるリモートコ
マンダーの平面図である。
【図4】ディスクにおけるP−TOCセクター0の説明
図である。
【図5】ディスクにおけるU−TOCセクター0の説明
図である。
【図6】ディスクにおけるU−TOCセクターのリンク
構造の説明図である。
【図7】ディスクにおけるU−TOCセクター1の説明
図である。
【図8】第1の実施例の表示処理のフローチャートであ
る。
【図9】第1の実施例の表示動作の説明図である。
【図10】第2の実施例の表示処理のフローチャートで
ある。
【図11】第2の実施例の表示動作の説明図である。
【図12】第3の実施例の操作部の説明図である。
【図13】第3の実施例の表示処理のフローチャートで
ある。
【図14】第3の実施例の表示動作の説明図である。
【図15】第3の実施例の表示動作の変形例の説明図で
ある。
【図16】第3の実施例の表示動作の変形例の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 8 エンコーダ/デコーダ部 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファRAM 14 エンコーダ/デコーダ部 19 操作入力部 30 記録再生装置 31 表示部 31M 動作状態表示部 31C ミュージックカレンダー表示部 31L レベル表示部 39 マスキングキー 43 ジョグダイヤル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/34 P 8224−5D 33/10 D (72)発明者 荒牧 純一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数単位の音声情報とともに記録
    動作又は再生動作のための管理情報が記録され、さらに
    該管理情報内には文字情報も記録される記録媒体に対す
    る記録又は再生装置において、 表示手段と、 記録媒体から読み込まれる前記文字情報を表示データと
    して前記表示手段に供給し文字表示を実行させることが
    できるとともに、表示データとなる文字列内に或る特定
    の文字データが存在した場合は、その特定の文字データ
    を所定の表示動作を実行すべきコマンドとして把握し、
    当該所定の表示動作を実行できるように構成された制御
    手段と、 を有することを特徴とする記録又は再生装置。
  2. 【請求項2】 前記特定の文字データに基づく所定の表
    示動作の実行タイミング及び/又はその表示動作の終了
    タイミングは、タイマ計数動作に基づいて設定されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。
  3. 【請求項3】 前記特定の文字データに基づく所定の表
    示動作の実行及び/又はその表示動作の終了は、所定の
    操作手段の操作に応じてなされることを特徴とする請求
    項1に記載の記録又は再生装置。
JP5263091A 1993-09-28 1993-09-28 記録又は再生装置 Withdrawn JPH0798578A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011198390A (ja) * 2011-06-27 2011-10-06 Fujitsu Ltd スクロール制御プログラム、記録媒体、スクロール制御装置およびスクロール制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011198390A (ja) * 2011-06-27 2011-10-06 Fujitsu Ltd スクロール制御プログラム、記録媒体、スクロール制御装置およびスクロール制御方法

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