JPH079845A - 風向調整装置 - Google Patents

風向調整装置

Info

Publication number
JPH079845A
JPH079845A JP15347793A JP15347793A JPH079845A JP H079845 A JPH079845 A JP H079845A JP 15347793 A JP15347793 A JP 15347793A JP 15347793 A JP15347793 A JP 15347793A JP H079845 A JPH079845 A JP H079845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind direction
direction adjusting
link
link body
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15347793A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Sugiyama
康二 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP15347793A priority Critical patent/JPH079845A/ja
Publication of JPH079845A publication Critical patent/JPH079845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動車の車室に開口するベンチレータ11に風
向調整装置を設ける。筒状のケース体12の通風路14に、
弾性変形可能な垂直ルーバ21〜25を並設する。各垂直ル
ーバ21〜25の中央軸部21c 〜25c を回動自在に軸支し、
前後の軸部21f 〜25f ,21i 〜25i を回動自在かつ前後
動自在に軸支する。各垂直ルーバ21〜25の上下に、それ
ぞれ前後一対のリンク体61〜64を進退自在に設ける。モ
ータおよびギアユニット45により各リンク体61〜64を進
退駆動する。各リンク体61〜64から、各垂直ルーバ21〜
25の両側面に当接する押圧ピン71a 〜75a ,71b 〜75b
を突設する。外側の押圧ピン71a ,71b ,75a ,75b は
間隔を狭く設定し、内側の押圧ピン73a ,73b ほど間隔
を広く設定する。 【効果】 風向が滑らかに、かつ、多彩に変化し、自然
風に近いゆらぐような快適な配風を実現できる。通気抵
抗が小さく、騒音も抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車の空調
装置の空気吹出口などに設けられて風向を連続的に変化
させる風向調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車の空調装置の空気
吹出口などに設けられる風向調整装置において、ケース
体内部の通風路に複数の風向調整羽根を並設し、これら
の風向調整羽根を連動して回動させることにより、風向
を変化させる構成が知られている。
【0003】しかしながら、このような構成では、複数
の風向調整羽根を回動させると、通風路を直進してくる
風は風向調整羽根の表面に当接して反射を繰り返しなが
ら方向を変えることになる。そこで、風向を曲げる過程
において、通気抵抗が大きくなり、風量損失が生じると
ともに、騒音が発生するなどの問題を有している。
【0004】そこで、例えば、実開昭51−2849号
公報に記載されているように、弾性変形可能な風向調整
羽根を用いた風向調整装置が知られている。
【0005】この風向調整装置は、板ばね材からなる複
数の風向調整羽根と、これらの風向調整羽根の前後の端
部に連結された前側の保持部材および後側の保持部材と
を備えている。また、これらの前後の保持部材は、複数
のリンク体により、互いに平行な位置関係を保ったまま
移動可能に連結されている。そして、これらの保持部材
を互いに接近する方向に移動させることにより、各風向
調整羽根を前後方向から押圧して弧状に弾性変形させ、
風を滑らかに誘導しながら風向を左右に変更するように
なっている。
【0006】しかしながら、この実開昭51−2849
号公報に記載された構成によると、各風向調整羽根の前
後の端部を軸支し、これらの端部を前後方向に押圧して
弧状に弾性変形させるため、各風向調整羽根による強い
弾性力が生じ、風向を調整する操作性が悪化しやすいと
の問題を有している。また、各風向調整羽根を前後方向
に押圧して弧状に弾性変形させる過程において、各風向
調整羽根が波打ち状に彎曲して変形し、風向を調整する
操作性が悪化することがあるなどの問題を有している。
【0007】また、例えば、特開平4−136657号
公報に記載されているように、弾性変形可能な複数の風
向調整羽根を備え、各風向調整羽根の前端部をそれぞれ
ケース体の軸受部材に回動自在に軸支するとともに、こ
れらの各風向調整羽根の後側部を板状の連結部材に固定
して連結した風向調整装置が知られている。そして、板
状の連結部材は、リンク体を介して軸受部材に接続さ
れ、この軸受部材に平行な位置関係を保ったまま移動で
きるように支持されている。そして、この連結部材をモ
ータにより左右方向に移動させることにより、各風向調
整羽根の連結部材に固定されていない部分が弧状に彎曲
し、風を滑らかに誘導しながら風向を左右に変更できる
ようになっている。
【0008】しかしながら、この特開平4−13665
7号公報に記載された構成によると、板状の連結部材を
モータにより移動させた状態で、各風向調整羽根が一斉
に同じ方向に彎曲するため、風向が急激に変化し、風が
いきなり吹き付けられることなどがあり、空調効果の向
上が困難であるとの問題を有している。また、連結部材
を大きく移動させ、各風向調整羽根を大きく彎曲させた
状態では、各風向調整羽根の彎曲した部分に通風路を直
進してくる風が当接し、風量損失が生じ、あるいは騒音
が発生するなどの問題を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、風向調
整羽根を弧状に変形させて風を円滑に誘導する構成にお
いて、実開昭51−2849号公報に記載された構成で
は、風向を調整する操作性が悪化しやすいとの問題を有
している。また、特開平4−136657号公報に記載
された構成では、風向が急激に変化し、空調効果の向上
が困難であるとともに、各風向調整羽根を大きく彎曲さ
せた状態では、風量損失が生じ、あるいは騒音が発生す
るなどの問題を有している。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、風向調整羽根を変形させて風を円滑に誘導できる
とともに、風向を滑らかに調整できる風向調整装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の風向調整装置
は、ケース体内側の通風路に複数の風向調整羽根を並設
し、これらの風向調整羽根を、駆動手段により進退駆動
されるリンク体により連動させて風向を調整する風向調
整装置であって、前記ケース体は、このケース体の両側
方向に沿って所定の間隔で複数設けられた軸支部と、各
軸支部の下流側にそれぞれ設けられた前部案内部と、各
軸支部の上流側にそれぞれ設けられた後部案内部とを備
え、前記各風向調整羽根は、それぞれ可撓性を有する板
状をなし、前記軸支部に回動自在に軸支される中央軸部
と、前記前部案内部に回動自在かつ上下流方向に進退自
在に支持された前部軸部と、前記後部案内部に回動自在
かつ上下流方向に進退自在に支持された後部軸部とを備
え、前記リンク体は、それぞれ前記ケース体の両側方向
に沿って進退自在に設けられた前部リンク体および後部
リンク体を有し、前記前部リンク体には、前記各風向調
整羽根の中央軸部と前部軸部との間に位置する部分の両
側面に対向してそれぞれ対をなす当接部が設けられ、前
記後部リンク体には、前記各風向調整羽根の中央軸部と
後部軸部との間に位置する部分の両側面に対向してそれ
ぞれ対をなす当接部が設けられているとともに、これら
の対をなす当接部間の離間寸法は、互いに複数の寸法に
異ならせて設定され、前記駆動手段は、前記前部リンク
体と前記後部リンク体とを前記ケース体の両側方向に沿
って互いに反対方向に進退駆動するものである。
【0012】
【作用】本発明の風向調整装置では、駆動手段により前
部リンク体と後部リンク体とを反対方向に進退駆動する
と、各リンク体に設けられた当接部が各風向調整羽根の
側面に当接する。この状態で、各風向調整羽根は、中央
軸部を中心として回動するとともに、前後の軸部が中央
軸部側に移動しながら回動して、各風向調整羽根が彎曲
する。すると、通風路を流れる空気が各風向調整羽根に
沿って誘導され、風向が滑らかに変化する。そして、各
風向調整羽根は、中央軸部よりも上流側の部分が下流側
の部分に対して反対側に向かって彎曲され、通風路を流
れる空気を整流する。さらに、各風向調整羽根の両側面
に対向してそれぞれ対をなして設けられた当接部間の離
間寸法は、複数の寸法に異ならせて設定されており、各
リンク体を進退駆動した際に、各当接部は異なる時点で
各風向調整羽根に当接する。そこで、各風向調整羽根は
互いに異なる時点で彎曲し、風向の急激な変化が抑制さ
れるとともに、多彩な配風特性が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の風向調整装置の一実施例の構
成を図面を参照して説明する。
【0014】図1ないし図7において、11は風向調整装
置を備えたベンチレータで、このベンチレータ11は、自
動車のインストルメントパネルなどに取り付けられる略
角筒状をなすケース体12を有している。そして、このケ
ース体12は、内側に通風路14が形成され、下流側となる
前側に空気吹出口15が開口形成され、上流側となる後側
に空気吸込口16が開口形成されている。そして、この空
気吸込口16を図示しない空調装置に接続し、空気吹出口
15を車室内に開口する状態で、このケース体12が自動車
のインストルメントパネルに取り付けられるようになっ
ている。
【0015】また、図5および図6に示すように、通風
路14の空気吹出口15近傍には、ケース体12の両側方向を
長手方向とする複数の水平ルーバ17が上下方向に所定の
間隔で並設されている。これらの水平ルーバ17は、両端
部がケース体12の側板部12a,12a に回動自在に軸支さ
れているとともに、上下方向を長手方向とする縦リンク
18により相互に連結されている。そして、一つの水平ル
ーバ17に設けられた操作レバー17a を回動操作すること
により、各水平ルーバ17が連動して回動し、風向を上下
に調整できるようになっている。
【0016】さらに、図1ないし図6に示すように、各
水平ルーバ17の後側には、略垂直板状をなす風向調整羽
根としての第1ないし第5の垂直ルーバ21,22,23,2
4,25がケース体12の両側方向に沿って所定間隔で並設
されている。そして、各垂直ルーバ21〜25は、弾性変形
可能な合成樹脂板あるいは金属板などから略矩形板状に
形成されている。また、各垂直ルーバ21〜25には、前後
方向の中央部に、上下方向を長手方向とする略円柱状を
なす中央軸状部21a 〜25a が一体に形成されているとと
もに、これらの中央軸状部21a 〜25a の上下の端部に円
板状をなすフランジ部21b 〜25b が形成され、さらに、
これらのフランジ部21b 〜25b から、上下方向に向かっ
て中央軸部21c 〜25c が突設されている。
【0017】そして、図5に示すように、ケース体12の
上板部12b および下板部12c には、このケース体12の両
側方向に所定間隔を介して、かつ、ケース体12の上下面
に相対向して、円孔状をなす軸支部31a 〜35a が形成さ
れており、これらの軸支部31a 〜35a に、各垂直ルーバ
21〜25の中央軸部21c 〜25c がそれぞれ回動自在に嵌合
されている。
【0018】また、各垂直ルーバ21〜25の前端部には、
上下方向を長手方向とする略円柱状をなす前部軸状部21
d 〜25d が一体に形成されているとともに、これらの前
部軸状部21d 〜25d の上下の端部に円板状をなすフラン
ジ部21e 〜25e が形成され、さらに、これらのフランジ
部21e 〜25e から、上下方向に向かって前部軸部21f〜2
5f が突設されている。
【0019】そして、ケース体12の上板部12b および下
板部12c には、各軸支部31a 〜35aの前側に位置して、
ケース体12の前後方向を長手方向とする前部案内部とし
ての前部長孔31b 〜35b が形成されており、これらの前
部長孔31b 〜35b に、各垂直ルーバ21〜25の前部軸部21
f 〜25f がそれぞれ回動自在かつ前後方向に摺動自在に
嵌合されている。
【0020】また、各垂直ルーバ21〜25の後端部には、
上下方向を長手方向とする略円柱状をなす後部軸状部21
g 〜25g が一体に形成されているとともに、これらの後
部軸状部21g 〜25g の上下の端部に円板状をなすフラン
ジ部21h 〜25h が形成され、さらに、これらのフランジ
部21h 〜25h から、上下方向に向かって後部軸部21i〜2
5i が突設されている。
【0021】そして、ケース体12の上板部12b および下
板部12c には、各軸支部31a 〜35aの後側に位置して、
前後方向を長手方向とする後部案内部としての後部長孔
31c〜35c が形成されており、これらの後部長孔31c 〜3
5c に、各垂直ルーバ21〜25の後部軸部21i 〜25i がそ
れぞれ回動自在かつ前後方向に摺動自在に嵌合されてい
る。
【0022】また、図6および図7において、41は駆動
手段で、この駆動手段41は、ケース体12の一側面にねじ
止めされた断面略L字状をなすブラケット42と、ケース
体12の一側面から一体または別体に突設された軸受部材
43となどを備え、これらのブラケット42および軸受部材
43などにより、ケース体12の一側の側板部12a の外側に
支持されている。
【0023】そして、この駆動手段41は、ブラケット42
に支持されたモータユニット44と、このモータユニット
44により回転駆動され、ブラケット42および軸受部材43
に回転自在に支持されたギヤユニット45とを有してい
る。
【0024】また、ギヤユニット45は、ブラケット42お
よび軸受部材43に回転自在に軸支された垂直状の回動軸
47を有しているとともに、この回動軸47と同軸状をなす
第1ないし第4の円板体51〜54を有している。そして、
第2および第3の円板体52,53は、回動軸47に固着され
ているとともに、第2の円板体52は、周面に歯合部を形
成した歯車とされている。そして、この第2の円板体52
には、モータユニット44の出力軸44a に固着された駆動
ギヤ44b が歯合されており、このモータユニット44の出
力軸44a を回転することにより、ギヤユニット45が回転
駆動されるようになっている。
【0025】さらに、第1の円板体51と第2の円板体52
とは、上側前部リンク用駆動ピン52a により互いに接続
されているとともに、第3の円板体53と第4の円板体54
とは下側後部リンク用駆動ピン53a により互いに接続さ
れている。また、第1の円板体51の上側には、上側後部
リンク用駆動ピン51a が突設されているとともに、第4
の円板体54の下側には、下側前部リンク用駆動ピン54a
が突設されている。
【0026】そして、これらの駆動ピン51a 〜54a は、
回動軸47に対して偏心した位置に形成されており、上側
後部リンク用駆動ピン51a と上側前部リンク用駆動ピン
52aとは回動軸47を挾んで反対側に位置しているととも
に、下側後部リンク用駆動ピン53a と下側前部リンク用
駆動ピン54a とは回動軸47を挾んで反対側に位置してい
る。さらに、各前部リンク用駆動ピン52a ,54a はほぼ
同じ平面位置に設けられているとともに、各後部リンク
用駆動ピン51a ,53a はほぼ同じ平面位置に設けられて
いる。
【0027】また、ケース体12の両側の側板部12a ,12
a には、上下の端部近傍に位置して、それぞれ前後一対
の矩形状の通孔56が形成されており、これらの通孔56を
摺動自在に挿通する状態で、後部リンク体を構成する上
側後部リンク体61、前部リンク体を構成する上側前部リ
ンク体62、後部リンク体を構成する下側後部リンク体6
3、および前部リンク体を構成する下側前部リンク体64
がケース体12の両側方向に進退自在に支持されている。
また、各リンク体61〜64は、それぞれ細長矩形板状をな
し、各前部リンク体62,64は、各垂直ルーバ21〜25の中
央軸部21c 〜25cと前部軸部21f 〜25f とのほぼ中間位
置に配置され、各後部リンク体61,63は、各垂直ルーバ
21〜25の中央軸部21c 〜25c と後部軸部21i 〜25i との
ほぼ中間位置に配置されている。
【0028】そして、上側後部リンク体61の、ケース体
12の一側の側板部12a の外側に突出した部分は、上側に
延設されたうえで外側に延設され、さらに前側に延設さ
れて、リンク部61a が形成されている。このリンク部61
a の下面には、前後方向を長手方向とする案内凹条61b
が形成されており、この案内凹条61b に、ギヤユニット
45の上側後部リンク用駆動ピン51a が回転自在かつ前後
方向に摺動自在に嵌合されている。
【0029】また、上側前部リンク体62の一端部は、後
側に向かって延設されて、リンク部62a が形成されてい
る。このリンク部62a には、前後方向を長手方向とする
案内溝62b が形成されており、この案内溝62b に、ギヤ
ユニット45の上側前部リンク用駆動ピン52a が回転自在
かつ前後方向に摺動自在に嵌合されている。
【0030】そして、下側後部リンク体63の一端部は、
前側に向かって延設されて、上側前部リンク体62のリン
ク部62a とほぼ対称形状をなすリンク部63a が形成され
ている。このリンク部63a には、前後方向を長手方向と
する案内溝63b が形成され、この案内溝63b に、ギヤユ
ニット45の下側後部リンク用駆動ピン53a が回転自在か
つ前後方向に摺動自在に嵌合されている。
【0031】さらに、下側前部リンク体64の一端部は、
下側に延設されたうえで外側に延設され、さらに後側に
延設されて、上側後部リンク体61のリンク部61a とほぼ
対称形状をなすリンク部64a が形成されている。このリ
ンク部64a の上面には、前後方向を長手方向とする案内
凹条64b が形成されており、この案内凹条64b に、ギヤ
ユニット45の下側前部リンク用駆動ピン54a が回転自在
かつ前後方向に摺動自在に嵌合されている。
【0032】また、各リンク体61〜64からは、それぞれ
各垂直ルーバ21〜25の両側面に対向する状態で、対をな
す当接部としての押圧ピン71a 〜75a ,71b 〜75b が一
体または別体に突設されている。すなわち、各押圧ピン
71a 〜75a ,71b 〜75b は、上下方向を長手方向とする
略円柱状をなし、各垂直ルーバ21〜25の一側に位置する
押圧ピン71a 〜75a と、これらの押圧ピン71a 〜75a に
対をなして、各垂直ルーバ21〜25の他側に位置する押圧
ピン71b 〜75b とから構成されている。
【0033】そして、これらの一側の押圧ピン71a 〜75
a と他側の押圧ピン71b 〜75b との間の離間寸法は、各
リンク体61〜64の両端部において小さく、中央部に向か
うにつれて大きくなるように設定されている。すなわ
ち、各リンク体61〜64の両端側に位置する押圧ピン71a
,71b ,75a ,75b は、それぞれ垂直ルーバ21,25に
ほぼ当接する位置に設けられているのに対し、内側に位
置する押圧ピン72a ,72b,74a ,74b は、それぞれ垂
直ルーバ22,24から若干離間した位置に設けられてい
る。そして、中央に位置する押圧ピン73a ,73b は、垂
直ルーバ23からさらに離間した位置に設けられている。
【0034】次に、本実施例の風向調整装置の動作を説
明する。
【0035】まず、図1に示すように、各後部リンク用
駆動ピン51a ,53a と各前部リンク用駆動ピン52a ,54
a との位置が前後方向に揃い、したがって、各リンク体
61〜64の各押圧ピン71a 〜75a ,71b 〜75b の位置が前
後に揃った状態で、各垂直ルーバ21〜25が平板状に支持
され、通風路14を直進してくる風はそのまま直進して空
気吹出口15から正面側に吹き出される。
【0036】そして、この図1に示す初期位置から、モ
ータ44を駆動し、図2に示すように、ギヤユニット45を
所定方向(図示矢印方向)に回転駆動すると、ギヤユニ
ット45の各駆動ピン51a 〜54a が各リンク体61〜64の各
リンク部61a 〜64a を押圧し、各後部リンク体61,63が
左側方向に同時に移動するとともに、各前部リンク体6
2,64が右側方向に同時に移動する。この状態で、各後
部リンク体61,63の両側の端部に位置する押圧ピン71b
,75b が、両側の垂直ルーバ21,25の後部に当接して
押圧するとともに、各前部リンク体62,64の両側の端部
に位置する押圧ピン71a ,75a が、両側の垂直ルーバ2
1,25の前部に当接して押圧し、両側の垂直ルーバ21,2
5を断面略S字状に彎曲させ始める。なお、この状態
で、各垂直ルーバ21,25は、中央軸部21c ,25c を中心
として回動するとともに、各垂直ルーバ21,25の前後の
軸部21f ,21i ,25f ,25f が回動しながら前後の長孔
31b ,31c,35b ,35c 内を摺動する。
【0037】そして、これらの彎曲した垂直ルーバ21,
25により、通風路14の内部の両側部を流れる比較的風速
の遅い風が誘導されて、左側に曲げられ始める。
【0038】続けて、ギヤユニット45を回転駆動する
と、図3に示すように、両側の垂直ルーバ21,25がさら
に彎曲されるとともに、内側の押圧ピン72b ,74b ,72
a ,74a が、内側の垂直ルーバ22,24に当接して押圧
し、これらの垂直ルーバ22,24を断面略S字状に彎曲さ
せ始める。
【0039】そして、これらの彎曲した垂直ルーバ21,
22,24,25により、通風路14を流れる風が誘導されて左
側に曲げられ、風向が徐々に左側に変化する。
【0040】さらに、ギヤユニット45を回転駆動し、図
4に示すように、初期位置からギヤユニット45が90度
回転し、各後部リンク用駆動ピン51a ,53a と各前部リ
ンク用駆動ピン52a ,54a との位置が両側方向に揃った
状態で、垂直ルーバ21,22,24,25がさらに彎曲される
とともに、中央の押圧ピン73b ,73a が中央の垂直ルー
バ23に当接して押圧し、この中央の垂直ルーバ23を断面
略S字状に彎曲させる。この状態で、通風路14の中央部
を流れる比較的風速の速い風が誘導されて左側に曲げら
れ、風向は最大限左側に曲げられる。
【0041】続けて、ギヤユニット45が初期位置から9
0度から180度の範囲で回転駆動される過程におい
て、各リンク体61〜64がそれぞれ反対方向に移動し、上
記の工程とは反対に、まず、中央の垂直ルーバ23が自ら
の付勢力により平板状に復帰し、順次両側の垂直ルーバ
21,22,24,25が自らの付勢力により平板状に復帰す
る。この状態で、風向は左側向きから正面向きに徐々に
変化する。
【0042】さらに、ギヤユニット45が初期位置から1
80度から360度の範囲で回転駆動される過程におい
て、各垂直ルーバ21〜25が上記の工程と左右対称に彎曲
され、風向が徐々に右側に変化され、続けて正面向きに
変化される。
【0043】そして、ギヤユニット45が360度回転し
た状態で、このギヤユニット45が図1に示す初期位置に
復帰し、上記の工程を繰り返して、風向を左右に変化さ
せる。
【0044】このように、上記の実施例によれば、モー
タ44を一方向に回転し、ギヤユニット45を所定方向に回
転させることにより、各前部リンク体62,64と後部リン
ク体61,63とが反対方向に進退駆動される。そして、こ
れらのリンク体61〜64に設けた各押圧ピン71a 〜75a ,
71b 〜75b を各垂直ルーバ21〜25の側面に当接し、これ
らの垂直ルーバ21〜25を円滑に彎曲させて、通風路14を
流れる空気を誘導し、風向を左右に滑らかに変化させる
ことができる。
【0045】そして、各垂直ルーバ21〜25は、中央軸部
21c 〜25c よりも上流側の部分が下流側の部分に対して
反対側に向かって彎曲されるため、通風路14を流れる空
気を整流して風を滑らかに誘導し、通気抵抗を減少でき
るとともに、騒音を低減することなどができる。
【0046】さらに、各垂直ルーバ21〜25の両側面に対
向してそれぞれ対をなして設けられた押圧ピン71a 〜75
a ,71b 〜75b 間の離間寸法は、中央部で広く、両側部
で狭く設定されているため、各リンク体61〜64を進退駆
動した際に、各垂直ルーバ21〜25を同時に変形させるの
ではなく、各垂直ルーバ21〜25を外側から順次異なるタ
イミングで彎曲させることができる。そこで、通風路14
の外側より徐々に風向変更させることにより、風速の遅
い風から順次速い風を風向変更させ、滑らかに風向を変
更することができる。このようにして、風向の急激な変
化を抑制でき、風向を滑らかに変化できるとともに、多
彩な配風特性が得られ、自然風に近いゆらぐような快適
な配風特性を得ることができる。
【0047】なお、上記実施例では、前部リンク体62,
64と後部リンク体61,63とをそれぞれ上下一対配設して
いるが、風向調整羽根としての垂直ルーバ21〜25の作動
トルクが小さい場合は、上下いずれか片方でもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明の風向調整装置によれば、駆動手
段によって各リンク体を駆動することにより、各風向調
整羽根を彎曲させて、風向を滑らかに変化させることが
できる。そして、各風向調整羽根は、上流側の部分が下
流側の部分に対して反対側に彎曲されるため、通風路を
流れる空気を整流して風を滑らかに誘導し、通気抵抗を
減少できるとともに、騒音を低減することなどができ
る。さらに、各風向調整羽根は互いに異なる時点で彎曲
されるため、風向の急激な変化を抑制でき、風向を滑ら
かに変化できるとともに、多彩な配風特性が得られ、自
然風に近い配風特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す風向調整装置の動作を
示す断面図である。
【図2】同上図1に続く動作を示す断面図である。
【図3】同上図2に続く動作を示す断面図である。
【図4】同上図3に続く動作を示す断面図である。
【図5】同上風向調整装置の縦断面図である。
【図6】同上風向調整装置の正面図である。
【図7】同上風向調整装置の一部の斜視図である。
【符号の説明】
12 ケース体 14 通風路 21,22,23,24,25 風向調整羽根としての垂直ルー
バ 21c ,22c ,23c ,24c ,25c 中央軸部 21f ,22f ,23f ,24f ,25f 前部軸部 21i ,22i ,23i ,24i ,25i 後部軸部 31a ,32a ,33a ,34a ,35a 軸支部 31b ,32b ,33b ,34b ,35b 前部案内部としての前
部長孔 31c ,32c ,33c ,34c ,35c 後部案内部としての後
部長孔 41 駆動手段 61 後部リンク体を構成する上側後部リンク体 62 前部リンク体を構成する上側前部リンク体 63 後部リンク体を構成する下側後部リンク体 64 前部リンク体を構成する下側前部リンク体 71a ,72a ,73a ,74a ,75a ,71b ,72b ,73b ,74
b ,75b 当接部としての押圧ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体内側の通風路に複数の風向調整
    羽根を並設し、これらの風向調整羽根を、駆動手段によ
    り進退駆動されるリンク体により連動させて風向を調整
    する風向調整装置であって、 前記ケース体は、このケース体の両側方向に沿って所定
    の間隔で複数設けられた軸支部と、各軸支部の下流側に
    それぞれ設けられた前部案内部と、各軸支部の上流側に
    それぞれ設けられた後部案内部とを備え、 前記各風向調整羽根は、それぞれ可撓性を有する板状を
    なし、前記軸支部に回動自在に軸支される中央軸部と、
    前記前部案内部に回動自在かつ上下流方向に進退自在に
    支持された前部軸部と、前記後部案内部に回動自在かつ
    上下流方向に進退自在に支持された後部軸部とを備え、 前記リンク体は、それぞれ前記ケース体の両側方向に沿
    って進退自在に設けられた前部リンク体および後部リン
    ク体を有し、前記前部リンク体には、前記各風向調整羽
    根の中央軸部と前部軸部との間に位置する部分の両側面
    に対向してそれぞれ対をなす当接部が設けられ、前記後
    部リンク体には、前記各風向調整羽根の中央軸部と後部
    軸部との間に位置する部分の両側面に対向してそれぞれ
    対をなす当接部が設けられているとともに、これらの対
    をなす当接部間の離間寸法は、互いに複数の寸法に異な
    らせて設定され、 前記駆動手段は、前記前部リンク体と前記後部リンク体
    とを前記ケース体の両側方向に沿って互いに反対方向に
    進退駆動することを特徴とした風向調整装置。
JP15347793A 1993-06-24 1993-06-24 風向調整装置 Pending JPH079845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15347793A JPH079845A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 風向調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15347793A JPH079845A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 風向調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH079845A true JPH079845A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15563434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15347793A Pending JPH079845A (ja) 1993-06-24 1993-06-24 風向調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079845A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000326720A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Nippon Plast Co Ltd 自動車用ベンチレータ
WO2012057520A2 (ko) * 2010-10-26 2012-05-03 삼성중공업 주식회사 공기 순환 덕트의 공기 흐름 조절 장치와 이를 포함하는 공기 순환 시스템
KR20160037228A (ko) * 2013-07-29 2016-04-05 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 공기 안내 요소
CN113246691A (zh) * 2021-06-03 2021-08-13 宁波均胜群英汽车系统股份有限公司 一种具有导风及风量控制结构的汽车空调出风口

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000326720A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Nippon Plast Co Ltd 自動車用ベンチレータ
WO2012057520A2 (ko) * 2010-10-26 2012-05-03 삼성중공업 주식회사 공기 순환 덕트의 공기 흐름 조절 장치와 이를 포함하는 공기 순환 시스템
WO2012057520A3 (ko) * 2010-10-26 2012-07-05 삼성중공업 주식회사 공기 순환 덕트의 공기 흐름 조절 장치와 이를 포함하는 공기 순환 시스템
KR20160037228A (ko) * 2013-07-29 2016-04-05 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 공기 안내 요소
CN113246691A (zh) * 2021-06-03 2021-08-13 宁波均胜群英汽车系统股份有限公司 一种具有导风及风量控制结构的汽车空调出风口
CN113246691B (zh) * 2021-06-03 2021-09-24 宁波均胜群英汽车系统股份有限公司 一种具有导风及风量控制结构的汽车空调出风口

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4983143B2 (ja) 空調用レジスタ
US6840852B2 (en) Air duct outlets with manual and automatic air stream direction control
US3552295A (en) Air conditioner grill having pivoting horizontal and vertical louvers
JP4506758B2 (ja) 空調装置の吹出口構造
JP5772775B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6008423B2 (ja) 風向調整装置
CN109812869B (zh) 空调室内机、空调器及空调器的控制方法
US20100124876A1 (en) Air duct outlet
JP2019011009A (ja) レジスタ
CN111055657A (zh) 用于汽车的通风口
JP6499609B2 (ja) 車両用レジスタ装置
JPH079845A (ja) 風向調整装置
JP4971927B2 (ja) 風向調整装置
JP2011251590A (ja) 風向調整装置
JP5086798B2 (ja) 車両用空調装置における風向制御機構
JP2003025835A (ja) 空気吹出装置
JP4150462B2 (ja) 空気吹出調整用レジスタ
JP3343770B2 (ja) 風向調整装置
EP3895922A1 (en) Air distribution air vent for vehicle dashboard
JP3136979B2 (ja) 空気調和機における垂直フラップの取り付け構造
JP5680478B2 (ja) 風向調整装置
JPH0432650A (ja) 風向調整装置
JP3135347B2 (ja) 風向調整装置
JP2023109515A (ja) 風向調整装置
US20200331340A1 (en) Ventilation device for a vehicle, associated vehicle