JPH0798240A - 超音波水位計測方法およびその装置 - Google Patents

超音波水位計測方法およびその装置

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JPH0798240A
JPH0798240A JP5241307A JP24130793A JPH0798240A JP H0798240 A JPH0798240 A JP H0798240A JP 5241307 A JP5241307 A JP 5241307A JP 24130793 A JP24130793 A JP 24130793A JP H0798240 A JPH0798240 A JP H0798240A
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道雄 佐藤
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誠喜 空本
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明雄 上原
Hideo Namihira
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水槽内の水位を、その水中等の温度分布や流動
分布等の変化に拘らず、安定的かつ高精度で計測する。 【構成】水12を収容する水槽13の内底上に中実の導
波棒14を直立させる。導波棒14の例えば上端上には
超音波トランスジューサ15を接合する。超音波トラン
スジューサ15には超音波発信器17を接続して超音波
トランスジューサ15から正弦波の超音波を導波棒14
に与えて振動させる。導波棒14の振動を電圧で検出す
る超音波受信器18からの共振状態を示す電圧に基づい
て水12の水位を検出する水位演算器19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉等の圧力容器やタ
ンク内の水位を計測する場合に好適な超音波水位計測方
法およびその装置に係り、特に、圧力容器やタンク内の
水の温度分布や流動分布等の変化に拘らず安定して水位
を測定することができる超音波水位計測方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波を利用した超音波
水位計測装置は実用化されており、産業界で広く利用さ
れている。この種の従来の超音波を利用した代表的な水
位計測方法としては、例えば図8で示す気中式と、図9
で示す水中式とがある。
【0003】気中式は例えば「超音波技術便覧(改訂新
版)」(昭和46年1月30日,日刊工業新聞社発行,
改訂4版,pp748 〜751 )等に記載されており、図8に
示すように水槽1内に収容された水2の水面2aの上方
に、超音波トランスジューサ3を配設し、この超音波ト
ランスジューサ3に超音波送受信器4と波形表示器5と
を順次電気的に接続している。
【0004】そして、超音波トランスジューサ3から水
面2aに向けて送信された超音波パルス6は、気中を伝
播し水面2aに当って反射し、そのエコーが再び超音波
トランスジューサ3aで受信される。この受信された超
音波パルス7は超音波トランスジューサ3の音響放射面
3aと水面2aまでの気中を往復しているので、超音波
の送信パルス6と受信パルス7との時間間隔T1 は、超
音波トランスジューサ3の音響放射面3aと水面2aま
での距離の往復時間となる。したがって、水位は次の
(1)式によって算出することができる。
【0005】
【数1】L=D1 −V・T1 /2 ……(1) ここで、L(m)は水位,D(m)は超音波トランスジ
ューサ3の音響放射面3aと水槽1の内底面間の距離,
V(m/sec) は気体中の音速度,T1 (sec) は超音波パル
スの往復伝播時間である。
【0006】一方、水中式水位計測方法は、図9に示す
ように超音波トランスジューサ3を水2内に設置し、そ
の超音波トランスジューサ3の音響放射面3aから水面
2aに向けて送信された超音波送信パルス6は、水中を
伝播し、水面2aに当って反射し、このエコーが再び超
音波トランスジューサ3で受信される。この受信された
超音波パルス7は超音波トランスジューサ3の音響放射
面3aと水面2aまでの水中を往復しているので、超音
波送信パルス6と受信パルス7との時間間隔T2 は、超
音波トランスジューサ3の音響放射面3aと水面2aま
での距離の往復時間となる。したがって、水位は次の
(2)式によって算出することができる。
【0007】
【数2】L=D2 +V・T2 /2 ……(2) ここで、D2 は超音波トランスジューサ3の音響放射面
3aと水槽1の底面間の距離,T2 は超音波パルスの往
復伝播時間である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の超音波水位計測方法では、超音波が伝播する
気体中や水中に温度分布や流動分布があると、図10に
示すように超音波8が温度分布の境界面9で屈折や散乱
を起こし、曲がって伝播するために超音波が直進しなく
なる。このため、図8および図9において、送信パルス
6と受信パルス7との間の時間間隔T1 ,T2 は超音波
が直進する場合に比して長く測定され、水位の測定誤差
を生ずる。また、最悪の場合は受信パルス7が送信元の
超音波トランスジューサ3の音響放射面3aからずれて
しまって受信パルス7を受信できず、水位計測が不能に
陥る場合がある。
【0009】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、気中または水中に温度分
布や流動分布等があっても、水位を安定かつ高精度に測
定することができる超音波水位計測方法およびその測定
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために次のように構成される。
【0011】本願の請求項1に記載の発明(以下、第1
の発明という)は、正弦波の超音波を、水に接する導波
体に与えて振動させ、この導波体の共振状態の変化に基
づいて、その水位を計測することを特徴とする。
【0012】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、正弦波の超音波を送信する
一方、受信する超音波トランスジューサと、この超音波
トランスジューサに接合されて超音波を伝播させる一
方、水に接する導波体と、この導波体の共振状態を前記
超音波トランスジューサを介して検出し、その共振状態
の変化に基づいてその水位を算出する水位演算手段とを
有することを特徴とする。
【0013】さらに、本願の請求項3に記載の発明(以
下、第3の発明という)は、超音波トランスジューサ
を、導波体を内蔵する水槽の外部に設置したことを特徴
とする。
【0014】さらにまた、本願の請求項4に記載の発明
(以下、第4の発明という)は、導波体が、水を貯蔵す
る水槽の側壁であることを特徴とする。
【0015】
【作用】
〈第1〜第4の発明〉まず、時間的に周波数の変化する
正弦波信号(例えばリニアFM信号)の超音波を、超音
波トランスジューサから導波棒等の導波体に与えると、
超音波がこの導波体内部を伝播して導波体が振動する。
【0016】そして、導波体は、その材質や長さおよび
直径で決まる固有の共振周波数を持っているので、この
共振周波数で導波体内に超音波の定在波が発生し、超音
波の共振系が構成される。
【0017】このために、導波体からの反作用として超
音波トランスジューサに力が加わるので、超音波トラン
スジューサの出力電圧を測定することにより導波体の共
振状態を測定することができる。
【0018】そして、この導波体の共振状態の変化と、
導波体に接する水の水位とは対応しているので、水位演
算器は、この導波体の共振状態の変化に基づいて水位を
算出することができる。また、導波体の共振状態は水中
や気中の温度分布や流動分布に影響を受けないので、こ
れら温度分布や流動分布の如何に拘らず、水位を安定し
て高精度で計測することができる。
【0019】〈第3の発明〉超音波トランスジューサを
水槽の外部に設置するので、超音波トランスジューサが
冠水する等の水の影響を受けるのを防止して、超音波ト
ランスジューサの健全性と信頼性とを共に高めることが
できる。
【0020】〈第4の発明〉水槽の側壁を導波体として
使用するので、導波体を別途設ける必要がなく、その
分、部品点数の削減を図ることができ、構成の簡単化と
コスト低減とを共に図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図7に基づい
て説明する。なお、図1〜図7中、同一または相当部分
には同一符号を付している。
【0022】図1は本発明の一実施例の全体構成を示す
構成図、図2は図1の要部構成図であり、これらの図に
おいて、超音波水位計測装置11は、水12を収容する
原子炉の圧力容器やタンク等の水槽13内に、導波体で
ある例えば中実丸棒状の導波棒14を立設している。
【0023】導波棒14は、その上端上に、超音波トラ
ンスジューサ15を、その音響放射面15aを密着させ
て接合し、この超音波トランスジューサ15の上端と導
波棒14の下端とを上下一対のサポート16a,16b
により、水槽13の底部と上蓋部13aの各内面に固定
し、導波棒14をほぼ直立させている。
【0024】超音波トランスジューサ15は超音波発信
器17と超音波受信器18とにそれぞれ電気的に接続さ
れる。超音波発信器17は、時間と共に周波数の変化す
る正弦波電気信号を超音波トランスジューサ15に与え
ることにより、ここで正弦波の超音波に変換させ、その
音響放射面15aから導波棒14に与えて導波棒14を
振動させるようになっている。この導波棒14は、その
材質や長さと直径で決まる固有の共振周波数を持ってお
り、このときの超音波トランスジューサ15と導波棒1
4の共振状態は等価的には図3に示す等価回路で表現す
ることができる。例えば、尾上守夫監修「電気電子のた
めの固体振動論の基礎」pp117 〜157 ,昭和51年9
月,オーム社刊。
【0025】なお、図3中、Cd は超音波トランスジュ
ーサ15の制動容量(F),Lは導波棒14の質量によ
り発生する等価インダクタンス(H),Cは導波棒14
の等価キャパシタンス(F),rは導波棒14の内部摩
擦により発生する等価抵抗(Ω),Rは導波棒14から
水中にリークする超音波Uにより発生する放射抵抗
(Ω)である。
【0026】一方、超音波トランスジューサ15は、そ
の音響放射面15aにより導波棒14の振動を受信して
圧電手段により電圧に変換する。この出力電圧は超音波
受信器18により検出されてから水位演算器19と波形
表示器20に与えられるようになっている。
【0027】波形表示器20は超音波受信器18からの
電圧を超音波発信器17からの出力の周波数で掃引し
て、図1の波形表示器20の表示画面で示すように導波
棒14の共振特性を波形で表示するものである。
【0028】図1中、波形21は水槽13内に水12が
無い、つまり水位ゼロのときに、導波棒14に、実線2
1aで示す振動振幅を有する定在波の超音波が発生した
ときの共振特性を示しており、この波形21中、21b
は共振点を、21cは反共振点をそれぞれ示し、Vs2は
その共振点21bの電圧を、Vp1は反共振点21cの電
圧をそれぞれ示している。また、波形22は、水槽13
内の水位が上昇したときに、導波棒14に、破線22a
で示す振動振幅を有する定在波の超音波が発生したとき
の共振特性を示しており、この波形22中、22bは共
振点を、22cは反共振点をそれぞれ示し、Vs2はその
共振点22bの電圧を、Vp2は反共振点22cの電圧を
それぞれ示している。
【0029】一方、水位演算器19は、導波棒14と水
面12aの接する距離、つまり、水位と、これに対応す
る導波棒14の共振特性、つまり共振周波数,反共振周
波数および共振先鋭度Qの各測定値とを予めデータテー
ブルとして記憶させておき、例えば図4に示すように、
導波棒14の各共振特性の各パラメータに応じてテーブ
ルルックアップを行なって該当する水位を読み出し、水
位表示器23にデジタル等で表示させるものである。
【0030】次に、本実施例の作用を水位の無い場合、
つまり水位がゼロの場合と、水位が上昇する場合とに分
けて説明する。
【0031】まず、水槽13内に水の無い場合(水位が
ゼロ)について作用を説明する。
【0032】超音波発信器17では、時間と共に周波数
の変化する正弦波電気信号が発生し、この電気信号が超
音波トランスジューサ15に与えられる。
【0033】超音波トランスジューサ15では、この電
気信号を超音波に変換して、音響放射面15aから正弦
波の超音波が導波棒14の上端から放射され、その内部
を伝播する。
【0034】導波棒14には、その材質や長さおよび直
径で決まる固有振動周波数が存在するので、導波棒14
は超音波を伝播させるときに、ある周波数で共振し、図
1中、実線21aで示す振動振幅を有する定在波の超音
波が発生する。このとき、導波棒14が共振状態となる
と、導波棒14から超音波トランスジューサ15へ反作
用として応力が伝播される。そこで、超音波トランスジ
ューサ15はその導波棒14の振動を検出して電圧に変
換し、この電圧は超音波受信器18により測定される。
ここで測定された電圧はさらに波形表示装置20に与え
られて共振特性21として測定され、共振周波数21b
と、これよりも若干高い周波数の反共振周波数21cも
同時にを測定される。このときの超音波トランスジュー
サ15と導波棒14の共振状態は等価的には図3に示す
等価回路で表現することができる。
【0035】次に、水槽13中の水位が上昇した場合に
ついて説明する。
【0036】前記したように導波棒14が共振状態にあ
るときに、水位が上昇し、導波棒14と水面12aが接
する場合には、図1中に複数の破線矢印で示したよう
に、導波棒14内の超音波の一部Uが水中に漏洩し、図
3で示す放射抵抗Rが増大する。
【0037】このために、導波棒14の振動振幅は破線
22aに示したように水中からの反作用により実線21
aの場合よりも振幅が小さくなる。これにより、共振周
波数22b,反共振周波数22cおよび共振先鋭度Q
は、水位がゼロの場合から変化し、図1中の破線で示す
ような共振特性22を示す。水位ゼロの場合の共振特性
21と、水位有りの共振特性22とを比較すれば、導波
棒14が水に接したことは判定可能である。また、この
場合の共振状態を示す等価回路は図3中の放射抵抗Rが
水位ゼロの場合よりも大きくなった場合に相当する。
【0038】したがって、共振周波数(FS)21b,
22b、反共振周波数(fp)21c,22cおよび共
振先鋭度(Q)は、次の(3)式〜(6)式によりそれ
ぞれ計算することができる(参考文献:例えばWalter G
uyton Cady著「Piezoelect-ricity」pp335 〜395 ,改
訂新版)。
【0039】
【数3】
【0040】したがって、図1において、導波棒14と
水面12aの接する距離、つまり水位が上昇すると、そ
れに比例して図3に示す放射抵抗Rが比例して増大する
ので、前記(3)式〜(6)式により示すように、共振
周波数21b,22b、反共振周波数21c,22cお
よび共振先鋭度Qは、水位の変化に対応して変化するこ
とになる。
【0041】したがって、水位と、共振周波数21b,
22b、反共振周波数21c,22cおよび共振先鋭度
の関係のデータを予め収録しておけば、図4に示すよう
に、共振周波数21b,22b、反共振周波数21c,
22cおよび共振先鋭度Qの各測定値から導波棒14と
水の接する距離をそれぞれ算出し、水槽13内の水位を
測定することができる。
【0042】なお、共振周波数21b,22b、反共振
周波数21c,22cおよび共振先鋭度Qは、前記
(3)式〜(6)式に示すように、それぞれ放射抵抗R
によって一義的に決まるので、どのパラメータからも水
位を求めることができる。
【0043】したがって本実施例によれば、導波棒14
中の定在波の超音波に基づいて水槽13内の水位を求め
るので、水槽13内の水12の温度分布と、流動分布の
影響とを受けずに高精度で水位を計測することができ
る。
【0044】また、超音波トランスジューサ15および
導波棒14は耐熱性および耐放射線性に優れているの
で、高温環境下および放射線環境下でも超音波水位計測
装置11を使用することができる。
【0045】さらに、従来のパルスエコー法では、超音
波の送受信パルス間の時間の測定に当っては、そのパル
スの波高値の閾値を設定する必要があり、閾値の設定方
法によっては、測定誤差を生ずるが、本実施例では、水
位の測定値として導波棒14の共振周波数,反共振周波
数等を利用するので、閾値を設定する必要がなく、その
分、測定精度が良好である。
【0046】図5は、本発明の他の実施例の超音波水位
計測装置11aを示すものであり、これは超音波トラン
スジューサ15を水槽13の外部に設置したことに特徴
がある。
【0047】つまり、超音波水位計測装置11aは、導
波棒14の上部を水槽13の上蓋13aよりも上方の外
部へ延出させ、その外部上端に超音波トランスジューサ
15を接合することにより、水槽13の外部から超音波
信号を水槽13内の導波棒14に導波するものである。
【0048】図6は本発明のさらに他の実施例を示すも
のであり、これは図5で示す超音波水位計測装置11a
の導波棒14の上下を逆転させて、超音波トランスジュ
ーサ15を水槽13の底部の下方へ配設する一方、特願
平4−68262号で提案した原子炉水位計測装置であ
る超音波水位計測装置31を併用したものであり、超音
波水位計測装置31を水槽13内の水12が静水の場合
に使用することにより、本発明の超音波水位計測装置1
1bにより求めた水位の校正を行なえるようにしたもの
である。
【0049】なお、超音波水位計測装置31は、水槽1
3の内底面上に立設した中空の導波管32の上下両端を
開口する一方、その側周壁には複数の側孔を軸方向に所
要のピッチで穿設している。また、水槽13の外底面に
は、導波管32の中心軸に同心状に超音波トランスジュ
ーサ33を設けており、この超音波トランスジューサ3
3には超音波送受信器34,超音波処理装置35,水位
表示装置36をこの順に順次接続している。
【0050】超音波トランスジューサ33は導波管32
内に超音波パルスを放射させて、水面12aで反射さ
せ、そのエコーを超音波送受信器34により受信し、超
音波処理装置35により、このような送信パルスと受信
パルスとの往復時間に基づいて水位を検出するものであ
る。
【0051】図7は本発明の他の実施例を示しており、
これは水槽13の側壁13bの一部の上部外側面に超音
波トランスジューサ15を、その音響放射面15aを密
着させて固定することにより、この側壁13bを導波棒
14として兼用するものである。この実施例によれば、
導波棒14を省略することができるので、その分、構成
の簡単化とコスト低減とを共に図ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本願第1〜第4の発
明は、正弦波の超音波を、水に接する導波体に与えて振
動させ、その際の導波体の共振状態の変化に基づいて、
その水位を計測するものであり、この導波体の共振状態
は水中や気体中の温度分布や流動分布に影響を受けない
ので、水中等の温度分布や流動分布の如何に拘らず、水
位を高精度で計測することができる。
【0053】本願第3の発明は、超音波トランスジュー
サを水槽の外部に設置するので、超音波トランスジュー
サが水槽内の水により影響を受けるのを未然に防止し
て、その健全性と信頼性とを共に高めることができる。
【0054】さらに、本願第4の発明は、水槽の側壁の
一部を導波体として兼用するので、導波体を別途設ける
必要がなく、その分、構成の簡単化とコスト低減とを共
に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波水位計測装置の一実施例の
全体構成図。
【図2】図1の要部構成図。
【図3】図1等で示す超音波トランスジューサと導波棒
との共振状態を等価的に示す等価回路図。
【図4】導波棒の共振状態を定量的に示す各パラメータ
と、導波棒と水に接する距離との対応関係を示すグラ
フ。
【図5】本発明の他の実施例の全体構成図。
【図6】本発明のさらに他の実施例の全体構成図。
【図7】本発明の他の実施例の全体構成図。
【図8】従来の気中式超音波水位計測方法を示す図。
【図9】従来の水中式超音波水位計測方法を示す図。
【図10】図8,図9で示す従来例において超音波が伝
播の際に温度分布等の境界面で屈折する状態を示す図。
【符号の説明】
11,11a,11b 超音波水位計測装置 12 水 12a 水面 13 水槽 13a 水槽の上蓋 13b 水槽の側壁 14 導波棒 15 超音波トランスジューサ 15a 音響放射面 17 超音波発信器 18 超音波受信器 19 水位演算器 20 波形表示器 21 水位ゼロの場合の共振状態を示す周波数特性曲線 21a 水位がゼロの場合の導波棒の定在波 22 水位が上昇した場合の導波棒の共振状態を示す周
波数特性曲線 22a 水位が上昇した場合の導波棒の定在波 21b,22b 共振周波数 21c,22c 反共振周波数 23 水位表示器 31 超音波水位計測装置(原子炉水位計測装置) 32 導波管 33 超音波トランスジューサ 34 超音波送受信器 35 超音波信号処理装置 36 水位表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 明雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 波平 英夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波の超音波を、水に接する導波体に
    与えて振動させ、この導波体の共振状態の変化に基づい
    て、その水位を計測することを特徴とする超音波水位計
    測方法。
  2. 【請求項2】 正弦波の超音波を送信する一方、受信す
    る超音波トランスジューサと、この超音波トランスジュ
    ーサに接合されて超音波を伝播させる一方、水に接する
    導波体と、この導波体の共振状態を前記超音波トランス
    ジューサを介して検出し、その共振状態の変化に基づい
    てその水位を算出する水位演算手段とを有することを特
    徴とする超音波水位計測装置。
  3. 【請求項3】 超音波トランスジューサを、導波体を内
    蔵する水槽の外部に設置したことを特徴とする請求項2
    記載の超音波水位計測装置。
  4. 【請求項4】 導波体が、水を貯蔵する水槽の側壁であ
    ることを特徴とする請求項2または3記載の超音波水位
    計測装置。
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