JPH0797349B2 - 情報処理システムにおける資源管理方法 - Google Patents

情報処理システムにおける資源管理方法

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JPH0797349B2
JPH0797349B2 JP1052081A JP5208189A JPH0797349B2 JP H0797349 B2 JPH0797349 B2 JP H0797349B2 JP 1052081 A JP1052081 A JP 1052081A JP 5208189 A JP5208189 A JP 5208189A JP H0797349 B2 JPH0797349 B2 JP H0797349B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンピユータによる情報処理システムにおけ
る資源管理方法に係り、特に、データベースのアクセス
時の排他制御を多種類のオプシヨンで行なうことのでき
る資源管理方法に関する。
[従来の技術] 一般に、コンピユータによる情報処理システムにおい
て、マルチタスク環境で各タスクがプリンタやデイスク
装置等の資源に関して競合するのを避けるように制御す
るために、OS等の機能の一部として排他制御方法があ
る。従来のコンピユータシステムの排他制御方法として
は、例えば、1974年マグローヒル社発行、マドニツク
ドノバン著の「オペレーテイング システムズ、」第25
9頁〜261頁(“Operating Systems"Madnic,Donovan,McG
raw−Hill,1974,pp259−261)(以下「文献1」とい
う)に記載のように、完全な排他専有(後記oオプシヨ
ンに相当)と共用(後記sオプシヨンに相当)との2種
類のオプシヨンだけ用いて資源を専有の行なうものが知
られている。
しかし、データベースでフアイルやレコードに対する排
他制御を行なうためには、上記の2種類のオプシヨンだ
けでは不十分で、最近、より多くの種類のオプシヨンを
用いて、データベースのフアイルやレコードをきめ細か
く管理することが必要になつて来ている。例えば、新幹
線の座席予約システムで、停電事故などのためある列車
全体の座席の予約状態を収録したデータ(すなわち、フ
アイル)を書き替える必要があるときには、データベー
スをフアイル単位で排他専有とし、その間他人がそのフ
アイルに対して一切読み書きできないように管理しなけ
ればならないが、ある列車のある座席のキヤンセルがあ
つたようなときには、そのフアイルのうちの、キヤンセ
ルのあつた座席のデータ(すなわち、レコード)の書き
替えのため、レコード単位の排他専有とし、同一フアイ
ル中の他のレコードに対しては他人が読み書きのため入
り込めるようにして差支えない。また、ある列車(フア
イル)の座席の空き満つ状況の統計をとつているときに
は、他人が読みだけのために入るのは差支えないが、書
き替えのために入ることは許されない。このようなこと
は、座席予約システムに限らず、例えば会社における作
業員管理システムの部単位(例えばフアイル単位)での
データ書き替えと個人単位(例えばレコード単位)での
データ書き替えなど、色々な分野で必要とされている事
項である。
なお、データベースの排他制御を2種類以上のオプシヨ
ンで行なうことをごく簡単に述べたものとして、「アン
イントロダクシヨン トウ データベースシステム
ズ、ボリウムII」、第110頁〜第115頁(“An Introduct
ion to Database Systens",vol.II,pp110−115,C.J.Dat
e,Addison−Wesley,1983) (以下「文献2」という)がある。
[発明が解決しようとする課題] 一般に、資源の専有、非専有等の状態を管理するには、
ユーザ名、フアイル名、時刻、等を登録する管理テーブ
ルを用いる。上記文献1のような、2種類のみのオプシ
ヨン(oとs)により排他制御を行なうための管理テー
ブルとしては、従来より、1個の資源に対してエントリ
を1個だけ設けて、このエントリに以下の3つの情報を
記録したものが使われていた。
(a)資源名 (b)資源の専有オプシヨン(共用/排他専有) (c)資源の専有者(専有者番号ビツトマツプ) そして、資源専有要求があつた時、該当資源名を持つエ
ントリがテーブル中になかつたならば、専有は許可され
ると共に、新しくエントリが追加される。また、該当資
源名を持つエントリがテーブル中に存在した場合、専有
要求オプシヨンとすでにエントリ中にある専有オプシヨ
ンが、双方とも、「共用」の場合のみ専有が許可され、
その他の場合は専有不可となる。
このような、1つの資源に対して1つのエントリを使つ
て資源を管理する方法は、2種類の専用オプシヨン、す
なわち、排他専有(oオプシヨン)と、共用(sオプシ
ヨン)とを扱う場合には有利であるが、上記文献2に示
されるような多種類の専有オプシヨンを扱う場合には不
利であつて、適用することが困難である。
ここで、上記文献2に簡単に紹介され、また、本発明で
用いられるところの、各種のオプシヨンについて説明す
る。本発明では、以下に示すように、上記oおよびsオ
プシヨンに加えて、i,e、およびnの各オプシヨンが用
いられる。なお、上記文献2では、各オプシヨンに別の
記号(X,IS,S,IX,SIX)が用いられており、その対応
は、 o⇔X S⇔IS i⇔S e⇔IX n⇔SIX である(左側が本明細書、右側が文献2)。
o:自分だけ独り、フアイルを占有し、入力/更新をした
い(自分では読み/書き自由とする)。その間は、他の
ユーザには該フアイルを一切アクセスさせない(読み/
書きいずれも不可)。
s:自分が当該フアイルのデータを入力する(レコード単
位で、読みだけ行う)。その間、現在アクセス中のレコ
ード以外のレコードは、他のユーザがアクセスしてもよ
い。
e:自分が当該フアイルのデータの入力/更新を行なう
(レコード単位で、読み/書きを行なう)。その間、現
在アクセス中のレコード以外のレコードは、他のユーザ
がアクセスしてもよい。
i:自分が当該フアイルのデータを入力する(フアイル単
位で、データの読みだけを行なう)。その間、他ユーザ
による当該フアイルの更新を禁止する(フアイル単位で
書き替えが不可とされるが、読みは可能)。
n:自分が当該フアイルのデータの入力/更新を行なう
(レコード単位で読み/書きを行なう)。その間、現在
アクセス中のレコード以外のレコードの入力のみを他ユ
ーザに許す。
今、例えば、4人のユーザA,B,C,Dが、Aはoオプシヨ
ンにより、Bはiオプシヨンにより、Cはeオプシヨン
により、ならびに、Dはsオプシヨンにより、それぞれ
フアイルをアクセスしようと意図していたとする。
データベースの立場からみると、例えば、ユーザBとユ
ーザD(iとsオプシヨン)、ユーザCとユーザD(e
とsオプシヨン)は、それぞれ一緒にアクセスさせても
よいが、ユーザBとユーザC(iとeオプシヨン)とは
一緒にアクセスさせてはならない。また、ユーザA(o
オプシヨン)は、他の誰とも、一緒にアクセスしないよ
うにする必要がある。
これらの処理は、各ユーザがフアイルをオープンすると
きに、フアイルに対する排他制御として実現しなければ
ならない。また、ユーザCとユーザD(eとsオプシヨ
ン)については、個々のレコードをアクセスする時点
で、レコードに対する排他制御が必要である。
フアイル・オープン時の排他制御を考える。従来の(文
献1のような)1資源あたり1つのエントリを用いる資
源管理方式では、ユーザAにoオプシヨン(排他専有)
を割り当て、またはユーザDにsオプシヨン(共用)を
割り当てることはできるが、以下に述べるように、ユー
ザBやCなどに割当てるべきオプシヨン(オプシヨンi,
e、または、n)を実現することはできない。
すなわち、sオプシヨンとe,i、または、nオプシヨン
の関係に着目すると、sオプシヨンによる資源専有状態
とe,i,nオプシヨンによる資源専有状態は、その間に資
源の解放を介在させることなく、連続的に遷移できるこ
とが判る。例えば、eオプシヨンのユーザは、iまたは
nオプシヨンのユーザさえいなくなれば、資源を専有す
ることが可能であるから、なにも資源が完全に解放され
るまで待たなくても、sオプシヨンを残したままでeオ
プシヨンに移ることができる。しかし、このような連続
的な遷移を行なうためには、(iまたはnの)ユーザが
資源解放を行なうときに、そのユーザの専有オプシヨン
の種類をシステムが識別することができなければなら
ず、さもないと、そのときシステムは、完全解放かそれ
ともsに戻してもよいかわからないことになる。(一般
に、ユーザは、オプシヨンの種類を覚えているわけでは
ない)。ところが、上記従来技術のような1エントリを
用いる方式では、そのような識別をシステムが行なうこ
とはできず、このため、e,i、またはnオプシヨンを実
現することはできなかつたものである。また、上記文献
2でも、単にe,i,nのようなオプシヨンが簡単に紹介さ
れているだけであつて、これを計算機上で実現するため
の方法については、全く考慮されていない。
なお、2つのエントリを用いて資源の共有/解放を制御
するものとして例えば特開昭62−287359号公報(文献
3)があるが、文献3は、2つの独立した資源名を1つ
1つのエントリに設定し(即ち、文献1と同様に1資源
当り1つのエントリを用い)、oモード(oオプシヨ
ン)とsモード(sオプシヨン)のいずれのモードであ
ろうと常に、レコードを専有する際に2つのエントリを
使用するものである(モードの種類に応じて、oまたは
sモードでは1つのエントリ、それ以外のオードでは2
つのエントリを用いることは考えていない)。このた
め、文献3の方式も文献1と同様に、モード間の連続的
な遷移を行なうことができない。
従つて、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消
し、oオプシヨンまたはsオプシヨンだけでなく、その
他の種々のオプシヨン、すなわちi,e、またはnオプシ
ヨンによる資源のアクセスも容易に実現できると共に、
システムがそれらのオプシヨンの種類を覚えていて異な
るオプシヨン間の連続的な遷移を可能とする情報処理シ
ステムにおける資源管理方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明の情報処理システムに
おける資源管理方法は、その基本構想として、2個のエ
ントリを生成できる資源管理テーブルを設け、1個の資
源の専有状態をオプシヨンの種類に応じて(あるオプシ
ヨンでは1個のエントリで表現し、別のオプシヨンでは
2個のエントリで表現するというように)、1個または
2個のエントリで表現するように構成する。
具体的には、前記2個のエントリは主エントリと付加エ
ントリから成り、oオプシヨン(排他専有)またはsオ
プシヨン(共用)で専有されている資源は、(従来と同
様に)1エントリのみ(主エントリのみ)で表現し、上
記以外のオプシヨン(e,i、またはnオプシヨン)で専
有されている資源は、主および付加エントリで表現す
る。さらに、sオプションと、e、iまたはnオプショ
ンとの両オプションにより専有されている資源について
も、主及び付加エントリで表現する。
上記oまたはs以外のオプシヨン(e,i、またはn)の
場合、最初のエントリ(主エントリ)の専有者ビツトマ
ツプには、全専有者を登録する。この主エントリの専有
オプシヨンは便宜上sとする。
また、この場合、2番目のエントリ(付加エントリ)の
専有者ビツトマツプには、専有者のうち、sオプシヨン
以外の者(e,i、またはnオプシヨンの専有者)が登録
される。このエントリの専有オプシヨンには、専有状態
に応じて、e,i、または、nが書かれる。
[作用] 上記構成に基づく作用を説明する。
資源の専有が要求されたとき、当該資源の専有状態は、
資源管理テーブル中の最大2個のエントリを検索するこ
とにより、決定される。
oまたはsオプシヨンにより当該資源の専有状態は、主
エントリのみによつて表現されている。
今、sオプシヨンのみの専有者を持つ資源に対して、更
に、e,i、またはnオプシヨンの専有要求がされたとす
ると、当該主エントリの専有者ビツトマツプに当該要求
をした専有者名が追加されると共に、新しく、e,i、ま
たはnのオプシヨンを書いた付加エントリが追加され
る。追加されたe,i、またはnオプシヨンの専有者名
は、付加エントリの専有者ビツトマツプにも書かれる。
e,i、またはnオプシヨンで専有中の資源について、s
オプシヨン以外の全専有者が専有を解除したとき、主お
よび付加の2個のエントリの双方について、専有者ビツ
トマツプが更新されるが、このとき、付加エントリ中の
専有者ビツトマツプは空になる。従つて、付加エントリ
を削除すれば、当該資源は、自然に、sオプシヨンのみ
の専有状態もしくは未専有状態(主エントリもなくなる
場合)に戻る。
[実施例] 以下に、本発明の一実施例を図面によつて詳細に説明す
る。
第1図は本発明を実施するための計算機システムのブロ
ツク図である。1は中央処理装置であり、2は主記憶装
置である。主記憶装置2の中には排他制御に用いられる
資源テーブル3がある。5はデイスクであり、6はその
中にあるフアイルXであり、これに対して複数のユーザ
4がアクセスしようとしている。7はフアイル6に含ま
れるレコードの1つである。なお、第4図以降の図面で
も、第1図と同一名称の構成には同一符号を付し、説明
を省略する。
まず、すでに説明しているが、本発明により導入された
オプションであるe、i、nの各オプションについて、
新幹線の予約システムを例として具体的に説明する。な
お、本発明では、これらの各オプションに、それぞれ、
共用レコード更新、共用レコード非更新、共用レコード
独占更新という名称を付与する。
e(共用レコード更新)オプションは、レコード単位に
フアイルを入力更新するユーザのためのファイル専用オ
プションであり、例えば、ある列車(ファイル)の特定
の座席(レコード)をキャンセルするとき、または、予
約するときにファイルに対してかけられる排他制御であ
る。このeオプションでは、他のユーザによる他のレコ
ードの入力更新、すなわち、前記の特定の座席以外の座
席(レコード)に対する他のユーザの読み書きが許容さ
れる。このeオプションと共存可能な他のオプション
は、e、sオプションである。
i(共用レコード非更新)オプションは、ファイル単位
に専有を行って入力を行うユーザのためのファイル専有
オプションであり、例えば、列車(ファイル)の座席の
空き、塞がり状況の統計をとる場合にはファイルに対し
てかける排他制御である。このiオプションでは、他の
ユーザによるレコードの更新を許容しない。すなわち、
他のユーザは、この排他制御がかけられている間、座席
(レコード)の予約、キャンセル等の更新を行うことが
できない。このiオプションは、i、sオプションと共
存可能であるが、e、nオプションとは共存しない。
n(共用レコード独占更新)オプションは、レコード単
位にファイルを入力更新し、他のユーザによるレコード
の更新を許容しないユーザのためのファイル専有オプシ
ョンであり、例えば、東京駅の窓口だけから座席の予約
を行うことができる特別列車(ファイル)に対して、東
京駅の窓口(ユーザ)がかけるオプションである。この
nオプションでは、大阪、名古屋等の他のユーザは、こ
の排他制御がかけられている間、座席の予約状況等を表
示させて見ることはできるが、座席(レコード)の予
約、キャンセル等の更新を行うことはできない。このn
オプションは、e、i及び自分以外のnオプションの共
存せず、sオプションと共存可能である。
次に、第2図の状態遷移マトリツクスおよび第3図の資
源専有処理のフローチヤートを用いて、第1図の各部の
動作を説明する。なお、第2図中、Yは専有要求オプシ
ヨン(縦軸)による専有が可能、Nは同専有が不可能で
あることを示す。ユーザがフアイルをオープン(フアイ
ルを開く動作)すると、フアイルに対する資源専有処理
が行なわれる。例えば、ユーザAがoオプシヨンでオー
プンした場合、資源テーブル3中で、同一資源名のエン
トリが検索される(301)。もしも判定(302)の結果、
該当する資源エントリが見つからない場合は、当該資
源、すなわちフアイルは未専有の場合であり、第2図の
遷移マトリツクスに基づいて専有が許可され、主エント
リが作成される(303)(312)。第4図に、このときの
状態を示す。
第4図で、8は、ユーザAのoオプシヨンにより、上記
のようにして作成された資源エントリ(主エントリ)で
ある。主エントリ8中には、主エントリであることを示
すコード、専有オプシヨン(o)、資源名(フアイル
X)、専有者(ユーザA:実際にはビツトマツプで表示さ
れる)が記録されている。この状態のときに、iオプシ
ヨンのユーザBや、eオプシヨンのユーザCが、同一フ
アイル(X)6をオープンしようとすると、資源専有処
理では、まず、資源テーブル3を検索して(301)、該
当フアイルXがユーザAによつてoオプシヨンで専有さ
れているのを知り(302)、次に、第2図の状態遷移マ
トリツクスを参照して(306)、専有不可能であること
が結論される(313)。
同様にして、sオプシヨンの2人のユーザDとD′と
が、フアイルXをオープン中の状態を、第5図に示す。
この状態では、資源テーブル3中に、1つの主エントリ
8が作成され、この主エントリ8には、sオプシヨンの
ユーザDとD′がフアイルXを専有していることが記録
されている。
この状態のときに、iオプシヨンのユーザBが同一フア
イルXをオープンしようとすると、資源専有処理は、資
源テーブル3を検索して(301)、該当フアイルXがユ
ーザDとD′とにsオプシヨンで専有されていることを
知り(302)、次に第2図の遷移マトリツクスを参照し
て(306)、専有可能であることが結論される。そこ
で、第6図に示すように、主エントリ8中にユーザBが
追加して登録され(307)、要求オプシヨンはiであ
り、付加エントリは未だなかつたので(308,309)、新
たに、付加エントリ8′が追加される(310)。
なお、本実施例では、主エントリ8には付加エントリ
8′への登録者を含むユーザ全員B,D,D′が登録され
る。また、第4図〜第6図からわかるように、oオプシ
ヨンおよびsオプシヨンは必ず主エントリ(第1エント
リ)に登録されるが、e,i,nのような特殊モードのオプ
シヨンは付加エントリ(第2エントリ)に登録される。
第6図で、主エントリ8のみに登録されたユーザD,D′
がsオプシヨンのユーザであり、主および付加エントリ
8,8′の双方に、登録されたユーザBがsオプシヨンと
共用可能なiオプシヨンを有するユーザであることを示
している。
全く同様に、eオプシヨンのユーザと、sオプシヨンの
ユーザも、同一フアイルを同時にオープンすることがで
きる。その状態は、第7図に示されている。第7図で、
主エントリ8のみに登録されたユーザDはsオプシヨン
でフアイルXを有し、主および付加エントリ8および
8′の両方に登録されたユーザC,C′は、eオプシヨン
でフアイルXを有している。
次に、第8図に、iオプシヨンのユーザBが、フアイル
(X)6をオープン中とした状態を示す。この場合、主
エントリのみの登録者はおらず、主および付加エントリ
の登録者(ユーザ)Bが、付加エントリに登録したiモ
ードのオプシヨンをフアイルXに対して有していること
を示している。この例でも、e,i、またはnオプシヨン
のような特殊モードのオプシヨンは必ず付加エントリに
登録され、そのときの主エントリはsモードとして、そ
こに同じフアイル名Xとユーザ名Bを入れる。
今、第8図において、eオプシヨンを希望するユーザC
が、フアイルXをオープンしようとしたとする。資源専
有処理では、資源テーブル3を検索して、当該資源に関
して2つのエントリ、すなわち、主エントリ8と付加エ
ントリ8′を発見し、当該フアイル(X)6がiオプシ
ヨンのユーザBにより専有されていることを知る(30
2)。第2図の遷移マトリツクスにより、専有不可能で
あると結論される(306,313)。
第2図の遷移マトリツクスから明らかなように、後から
発行されるオプシヨンが許されるか否かは、発行順には
関係ない。例えば、第8図のように、先のiオプシヨン
による専有状態に対する後のeオプシヨンによる専有が
不可能であれば、逆に、先のeオプシヨンによる専有状
態に対する後のiオプシヨンによる専有も不可能であ
る。
なお、第3図中、該当する資源エントリが未専有で、要
求オプシヨンがe,i、またはnのいずれかの場合は(30
4)、ステツプ305により該当する付加エントリが作成さ
れて、専有が行なわれる(312)。また、既専有の状態
がe,i、または、nオプシヨンのモードで、要求オプシ
ヨンがe,i、または、nのときは、付加エントリのビツ
トマツプが更新される(309,311)。
以上の動作をまとめると、次のようになる。
資源の専有が要求された時、当該資源の専有状態は、テ
ーブル中の最大2個のエントリを検索することにより、
決定される。
ファイルがどのユーザからも専有されていない初期状態
の場合、制御テーブルには、何のエントリも登録されて
いない。この状態で、あるユーザAがファイルXをoま
たはsオプションで専有すると、管理テーブル内には、
oまたはsオプションによる主エントリが生成され、フ
ァイルXとユーザAとが登録される。
前記初期状態で、あるユーザBがファイルXをe、iま
たはnオプションで専有するとする。この場合、管理テ
ーブル内には、e、i、またはnオプションに伴うsオ
プションによる主エントリが生成され、ファイルXとユ
ーザBとが登録されると共に、e、iまたはnオプショ
ンに対応する付加エントリが生成され、ファイルXとユ
ーザBとが登録される。この場合、ファイルXは、ユー
ザBによって、eオプションのみにより専有されるが、
管理テーブル内には、主エントリと付加エントリとが生
成されることになる。
また、ユーザAがファイルXをsオプションで専有して
いる状態で、ユーザBがファイルXをeオプションで専
有しようとするものとする。このeオプションによるフ
ァイルXの専有は、ユーザAがファイルXをsオプショ
ンで専有している状態であっても許され、この場合、管
理テーブル内にユーザAによりすでに生成されているs
オプションによる主エントリ内に、ユーザBが追加して
登録され、同時に、eオプションに対応する付加エント
リが生成され、ファイルXとユーザBとが登録される。
この場合、主エントリには、ユーザA、Bが登録され、
付加エントリには、ユーザBのみが登録されることにな
る。
この状態でさらに、ユーザCがファイルXをeオプショ
ンで専有しようとするものとする。このeオプションに
よるファイルXの専有は、ユーザAがファイルXをsオ
プションで専有し、同時に、ユーザBがファイルXをe
オプションで専有している状態であっても許され、この
場合、管理テーブル内にユーザAによりすでに生成され
ているsオプションによる主エントリ内に、ユーザCが
追加して登録され、同時に、ユーザBにより生成された
eオプションに対応する付加エントリ内にユーザCが追
加して登録される。すなわち、この場合、主エントリ内
には、ユーザA、B、Cが登録され、付加エントリ内に
は、ユーザB、Cが登録されることになる。
また、ユーザBがファイルXをe、iまたはnオプショ
ン、例えば、eオプションで専有している状態で、ユー
ザDがファイルXをeオプションで専有しようとするも
のとする。eオプションによるファイルXの専有は、ユ
ーザBがファイルXをeオプションで専有している状態
であっても許され、この場合、管理テーブル内にユーザ
Bによりすでに生成されているeオプションによる主エ
ントリ内及びeオプションに対応する付加エントリ内に
ユーザDが追加して登録される。すなわち、この場合、
主エントリ及び付加エントリ内には、ユーザB、Dが登
録されることになる。
前述したようなファイルの専有状態が解除される場合、
エントリ内に登録されているユーザが順次消去されるこ
とになり、登録されているユーザが無くなったときにそ
のエントリが消去され、初期状態に戻されることにな
る。
なお、上記第4図〜第8図の実施例では、資源テーブル
3のうち、フアイル名のエントリについてだけ説明し、
レコードエントリの説明は省略したが、資源テーブル中
に、フアイルに相当するエントリとレコードに相当する
エントリとを一緒に設けることにより、フアイル専有の
後で、レコードアクセスする毎にそのレコードを専有す
るように構成すればよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の情報処理システムにおけ
る資源管理方法によれば、従来のo(排他専有)および
s(共用)オプシヨンだけでなく、e,i、またはnオプ
シヨンを含む多種オプシヨンにより、資源の専有状態
を、フアイル単位またはレコード単位で読みのみまたは
読み書き許容とするように、きめ細かく管理することが
できる。また、資源管理テーブル中に、1資源あたり、
主および付加の2個のエントリを生成できるようにし、
1つの資源の専有状態を、oまたはsオプシヨンで表現
するときには、主エントリのみにより表現し、e,i、ま
たはnオプシヨンで表現するときには、主および付加エ
ントリ双方により表現したので、ごく単純で自然なアル
ゴリズムによつて、異なるオプシヨン間の連続的な遷移
が可能になると共に、上記のごときレコード単位または
フアイル装置単位での排他制御に必要な処理を容易に実
行することができ、オーバヘッドを少なくして処理能力
を向上することができる。また、資源管理テーブルとし
ては、1資源につき最大で主と付加の2エントリを追加
するだけでよいから、該管理テーブルの容量を最小とで
きる等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための計算機システムのブロ
ツク図、第2図は資源専有処理で用いる状態遷移マトリ
ツクスの構成図、第3図は資源専有処理のフローチヤー
ト、第4図ないし第8図は資源が様々な専有オプシヨン
で専有されているときの計算機システムの状態図であ
る。 1……中央処理装置、2……主記憶装置、3……資源管
理テーブル、4……ユーザ、5……デイスク装置、6…
…フアイルX、7……レコード、8,8′……資源エント
リ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−287359(JP,A) 特開 平1−113849(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1資源あたり主エントリおよび付加エント
    リの2個のエントリを生成できる資源管理テーブルを設
    け、該テーブル内で、1個の資源の専有状態を、オプシ
    ョンの種類に応じて、o(排他専有)オプションまたは
    s(共用)オプションで専有されている資源を、前記o
    またはsオプションに対応する前記主エントリのみによ
    り表現し、それ以外のオプションである、e(共用レコ
    ード更新)、i(共用レコード非更新)またはn(共用
    レコード独占更新)オプションで専有されている資源
    を、前記sオプションに対応する主エントリおよびe、
    iまたはnオプションに対応する付加エントリにより表
    現し、また、sオプションと、e、iまたはnオプショ
    ンとの両者で専有されている資源を、前記sオプション
    に対応する主エントリおよびe、iまたはnオプション
    に対応する付加エントリにより表現し、このテーブルを
    使用して資源の管理を行うことを特徴とする情報処理シ
    ステムにおける資源管理方法。
  2. 【請求項2】前記それ以外のオプションにより、あるい
    は、それ以外のオプションとsオプションとの両者によ
    り資源が専有されているとき、主エントリには全専有者
    を登録し、付加エントリには前記それ以外のオプション
    の専有者を登録することを特徴とする請求項1記載の情
    報処理システムにおける資源管理方法。
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