JPH0796997A - スピアバルブの飛び出し防止機構 - Google Patents

スピアバルブの飛び出し防止機構

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Publication number
JPH0796997A
JPH0796997A JP5236521A JP23652193A JPH0796997A JP H0796997 A JPH0796997 A JP H0796997A JP 5236521 A JP5236521 A JP 5236521A JP 23652193 A JP23652193 A JP 23652193A JP H0796997 A JPH0796997 A JP H0796997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
spear valve
casing
spear
mouth
Prior art date
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Pending
Application number
JP5236521A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yumekawa
正弘 夢川
Shuichi Kaneko
修一 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧力が残っている樽からスピアバルブを取り
外す際に、スピアバルブが飛び出すのを防止し、樽内の
残留圧力を短い時間で放出でき、樽内の圧力が抜けた後
のスピアバルブの取り外しを容易に行う。 【構成】 中空状のケーシング10Aの側壁外周面の外
ねじ10aが飲料用の樽11の口金12に螺合されるこ
とによって装着されて樽11の口を密閉するとともに、
樽の口金12に装着されるディスペンス・ヘッドによっ
て作動して樽11の口を開口し炭酸ガスの導入および樽
内の飲料の注出を行うスピアバルブ10において、ケー
シング10Aの内側と外側を連通するガス抜き孔10E
が外ねじ10aが形成されている側壁の上部部分に形成
され、ケーシング10Aが樽の口金12に螺合されてい
るときガス抜き孔10Eが口金12の内壁面によって閉
鎖され、ケーシング10Aと樽の口金12の螺合が完全
に解除される前に、ガス抜き孔10Eが開口されて樽1
1内を大気に連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビール等の飲料用樽
の口金に装着されるスピアバルブに関し、特にスピアバ
ルブを樽から取り外す際に、樽内に残留する炭酸ガスの
圧力によってスピアバルブが飛び出すのを防止するスピ
アバルブの飛び出し防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生ビール等の飲料用の樽の口金
にはスピアバルブが取り付けられており、この樽の口金
にディスペンスヘッドを装着し、このディスペンスヘッ
ドによりスピアバルブを開けて樽内に炭酸ガスを注入す
ることにより、樽からの飲料の注出を行う。樽内の飲料
は、注入される炭酸ガスの圧力によって押し出されてデ
ィスペンサに送られ冷却された後、ジョッキ等に注がれ
る。
【0003】スピアバルブは、点検やパッキンの交換の
際に樽から取り外されるが、樽内には飲料の注出のため
に注入された炭酸ガスが残っているため、スピアバルブ
を回してねじが外れた途端に、スピアバルブが炭酸ガス
の圧力によって飛び出してしまう危険がある。
【0004】この様な取り外しの際の飛び出しを防止す
るために、従来のスピアバルブには、図3に示すよう
な、バルブ本体1Aから下方に延びる吊下げ管1Bの途
中にバタフライ型のストッパ2が取り付けられているも
のがある。
【0005】この従来のスピアバルブ1は、樽3への装
着時には、図4のように、ストッパ2が樽3の口金3A
の上端部分に当接して折り畳まれることにより、スムー
スに樽3に装着されるが、樽3から抜き出そうとする
と、図5に示すように、このストッパ2が樽3の内壁面
および口金3Aの内端部分に係合して抜き出せないよう
になっている。
【0006】このため、スピアバルブ1の取り外し時に
樽3内に炭酸ガスが残留していて、その圧力によりスピ
アバルブ1が樽3から飛び出そうとしても、ストッパ2
が樽3の内壁面および口金3Aの内端部分に係合するこ
とによりその飛び出しが防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のスピアバルブ1は、樽3内の残留炭酸ガス
を全て放出した後に樽3から取り外そうとしても、反対
にストッパ2によってそのままでは取り外すことが出来
ない。このため、スピアバルブ1を取り外す場合は、図
6のように、樽3を逆様にしストッパ2を閉じてから抜
き出さなければならない。
【0008】この様に、樽3を逆様にしてスピアバルブ
1を抜き出す作業は、樽3が重い場合には力を要するた
めに面倒な作業となり、また樽3を逆様にすることによ
って樽3内に残っている飲料が零れて、周囲を汚してし
まうという不都合がある。
【0009】本願の発明者は、上記のような従来の飛び
出し防止機構を備えたスピアバルブの有する問題点を解
消するために、従来から清涼飲料水用のペットボトルに
用いられている圧力を抜くための手法を、スピアバルブ
に応用することも考えた。
【0010】この清涼飲料水用のペットボトルに用いら
れている手法とは、図7に示すように、ペットボトル4
の口部4Aの外周面に縦方向の溝(ベントスロット)4
Bを形成するものであり、キャップを緩めていく過程で
ボトル4内の圧力をベントスロット4Bから大気中に放
出してやるものである。このペットボトルの手法をスピ
アバルブに適用したのが図8であり、スピアバルブ5の
バルブ本体外周面にベントスロット5Aが形成されてい
る。
【0011】しかしながら、上記のように、スピアバル
ブ5のバルブ本体外周面にベントスロットを形成すると
いう方法では、図9に示すように、ベントスロットの溝
面5aと口金6の内歯6aの先端部との間の隙間xは非
常に狭い。
【0012】スピアバルブが取り付けられる生ビール等
の飲料用の樽は、ペットボトルに比べて容量が大きくま
た内部の圧力も高いため、上記のようなペットボトルに
用いられている手法をそのままスピアバルブに適用し、
例えベントスロットの幅を広くとったとしても、樽内の
圧力が抜けるのに時間がかかるという問題が生じる。こ
のため、上記ペットボトルの手法を、スピアバルブの飛
び出し防止機構として用いるには不都合である。
【0013】この発明は、上記のような従来のスピアバ
ルブの飛び出し防止機構の有している問題点を解決する
ためになされたものである。すなわち、この発明は、圧
力が残っている樽からスピアバルブを取り外す際に、ス
ピアバルブが飛び出すのを防止することが出来るととも
に、樽内の残留圧力を短い時間で放出することが出来、
さらに樽内の圧力が抜けた後のスピアバルブの取り外し
を容易に行うことが出来るスピアバルブの飛び出し防止
機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、中空状のケーシングの側壁外周面にねじ
部を有し、このねじ部が飲料用の樽の口金に螺合される
ことによって装着されて樽の口を密閉するとともに、樽
の口金に装着されるディスペンス・ヘッドによって作動
して樽の口を開口し炭酸ガスの導入および樽内の飲料の
注出を行うスピアバルブにおいて、前記ケーシングの内
側と外側を連通する連通孔が前記ねじ部が形成されてい
る側壁の上部部分に形成され、ケーシングが樽の口金に
螺合されているとき前記連通孔が前記口金の内壁面によ
って閉鎖され、ケーシングと樽の口金の螺合を解除する
際に、この螺合が完全に解除される前に前記連通孔が開
口されて樽内を大気に連通させることを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】上記スピアバルブは、飲料用の樽の口金に螺合
されて樽の口を密閉するとともに、樽の口金に装着され
るディスペンス・ヘッドにより作動されて樽の口を開口
する。そして、ディスペンス・ヘッドを介して導入され
る炭酸ガスの圧力により樽から押し出される飲料をディ
スペンサに注出する。
【0016】飲料の注出が終り樽が空になった後、スピ
アバルブの点検やパッキンの交換のためスピアバルブを
樽から取り外す場合には、スピアバルブと樽の口金との
螺合を解除してゆくと、それまで口金の内壁面によって
閉鎖されていたケーシングの内側と外側を連通する連通
孔が、口金の上端部から露出されて開口される。これに
よって、樽内に残留している炭酸ガスが連通孔を通って
大気中に放出される。このとき、口金との螺合は完全に
解除されていないことによって、炭酸ガスの圧力により
スピアバルブが飛び出す虞はない。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面に基づいて
さらに詳細に説明する。図1は、この発明の実施例によ
るスピアバルブ10を、樽11の口金12に装着された
状態で示す部分断面図である。
【0018】スピアバルブ10は、中空円筒状のケーシ
ング10Aと、このケーシング10Aにその中心を貫通
する状態で固定された吊下げ管10Bと、ケーシング1
0Aの上面を覆う天井板10Cに上下動自在に嵌合され
た図示しない弁体と、ケーシング10A内に収納されて
弁体を閉鎖方向に付勢する図示しないスプリングとから
構成されており、ケーシング10Aの外周面に形成され
た外ねじ10aが口金12の内周面に形成された内ねじ
12aに螺合されることにより樽11に装着されて、樽
11の口を密封する。
【0019】そして、樽11内に充填された飲料の注出
の際には、口金12に装着される図示しないディスペン
ス・ヘッドにより、弁体がスプリングに抗して押し下げ
られて樽11の口が開口され、炭酸ガスがこの開口され
た口からケーシング10Aの側壁に形成された連絡孔1
0Dを介して樽11に導入される。樽11内の飲料は、
導入される炭酸ガスの圧力によって吊下げ管10B内を
上昇し、ディスペンス・ヘッドを介してディスペンサに
供給される。
【0020】スピアバルブ10には、ケーシング10A
の側壁の上部位置に、このケーシング10Aの内側と外
側を連通するガス抜き孔(連通孔)10Eが複数個(こ
の数は任意である)形成されている。
【0021】上記スピアバルブ10は、図1に示すよう
に、外ねじ10aが口金12の内ねじ12aに螺合され
て樽11に装着されると、ケーシング10Aに形成され
たガス抜き孔10Eは、口金12の内側に埋没される。
これによって、ガス抜き孔10Eはスピアバルブ12の
内壁面によって閉鎖され、樽11の口は密閉される。
【0022】飲料の注出が終わった後、スピアバルブ1
0の点検を行う必要がある場合やパッキンを交換する必
要がある場合には、スピアバルブ10を図示しない治具
によって回し、外ねじ10aと内ねじ12aの螺合を解
除してスピアバルブ10を樽11から取り外すが、この
とき、スピアバルブ10の回転に伴い、外ねじ10aと
内ねじ12aの螺合関係によってスピアバルブ10が口
金12内を上昇して行くと、図2に示すように、ガス抜
き孔10Eが口金12の上端面から露出して開口され
る。
【0023】このようにガス抜き孔10Eが開口され、
しかも外ねじ10aと内ねじ12aの螺合が完全に解除
されていない状態において、樽11内に残留している炭
酸ガスの圧力は、連絡孔10Dおよびケーシング10A
の内側を通って、ガス抜き孔10Eから大気中に放出さ
れる。このとき、スピアバルブ10は、外ねじ10aと
内ねじ12aの螺合が完全に解除されていないことによ
り、炭酸ガスの圧力によって飛び出す虞はない。
【0024】樽11内の炭酸ガスの圧力が全て大気中に
放出されてスピアバルブ10が飛び出す虞が無くなった
後、スピアバルブ10をさらに回して外ねじ10aと内
ねじ12aの螺合を完全に解除し、スピアバルブ10を
取り外す。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、飲料
の注出後、スピアバルブの点検やパッキンの交換の為に
樽からスピアバルブを取り外す際には、スピアバルブと
樽の口金との螺合関係が解除される前に、樽内に残留す
る炭酸ガスの圧力が、スピアバルブのケーシングに形成
された連通孔から放出されるので、スピアバルブが炭酸
ガスの圧力によって樽から飛び出す虞はない。しかも、
このスピアバルブは、樽から抜き出す際に口金に係合す
るような飛び出し防止のための突起等を形成する必要が
ないので、樽を逆さにしたり特別な治具を用いたりする
ことなく、容易に樽から抜き出すことが出来る。
【0026】さらに、連通孔の大きさを適宜選択するこ
とにより、短時間で樽内の圧力を抜くことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同実施例をガス抜きの状態で示す部分断面図で
ある。
【図3】従来例を樽への装着状態で示す断面図である。
【図4】同従来例を樽に装着するときの状態で示す断面
図である。
【図5】同従来例をストッパが作動したときの状態で示
す断面図である。
【図6】同従来例を樽から取り外すときの状態で示す断
面図である。
【図7】従来のペットボトルにおけるガス抜きの手法を
示すための説明図である。
【図8】従来のペットボトルにおけるガス抜きの手法を
スピアバルブに適用した場合を示す構想図である。
【図9】従来のペットボトルにおけるガス抜きの手法を
スピアバルブに適用した場合の問題点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 …スピアバルブ 10A…ケーシング 10E…ガス抜き孔 10a…外ねじ 11 …樽 12 …口金

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状のケーシングの側壁外周面にねじ
    部を有し、このねじ部が飲料用の樽の口金に螺合される
    ことによって装着されて樽の口を密閉するとともに、樽
    の口金に装着されるディスペンス・ヘッドによって作動
    して樽の口を開口し炭酸ガスの導入および樽内の飲料の
    注出を行うスピアバルブにおいて、 前記ケーシングの内側と外側を連通する連通孔が前記ね
    じ部が形成されている側壁の上部部分に形成され、ケー
    シングが樽の口金に螺合されているとき前記連通孔が前
    記口金の内壁面によって閉鎖され、ケーシングと樽の口
    金の螺合を解除する際に、この螺合が完全に解除される
    前に前記連通孔が開口されて樽内を大気に連通させるこ
    とを特徴とするスピアバルブの飛び出し防止機構。
JP5236521A 1993-09-22 1993-09-22 スピアバルブの飛び出し防止機構 Pending JPH0796997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5236521A JPH0796997A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 スピアバルブの飛び出し防止機構

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5236521A JPH0796997A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 スピアバルブの飛び出し防止機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0796997A true JPH0796997A (ja) 1995-04-11

Family

ID=17001936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5236521A Pending JPH0796997A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 スピアバルブの飛び出し防止機構

Country Status (1)

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JP (1) JPH0796997A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087324A1 (ja) * 2009-01-30 2010-08-05 フジテクノ株式会社 飲料容器用フィッティング
JP2010222044A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Asahi Breweries Ltd 飲料容器用フィッティング改造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010087324A1 (ja) * 2009-01-30 2010-08-05 フジテクノ株式会社 飲料容器用フィッティング
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