JPH0795617B2 - 半導体レ−ザ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体レ−ザ装置およびその製造方法

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JPH0795617B2 JP15410587A JP15410587A JPH0795617B2 JP H0795617 B2 JPH0795617 B2 JP H0795617B2 JP 15410587 A JP15410587 A JP 15410587A JP 15410587 A JP15410587 A JP 15410587A JP H0795617 B2 JPH0795617 B2 JP H0795617B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、特に量産性,信頼性に優れた半導体レーザ
装置およびその製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、半導体レーザ装置の製造工程で用いられる結晶成
長法は、従来の液相成長法から、層厚,組成の精密制御
が可能なうえ、同時に多数枚処理による大量生産性が容
易であるなどの特徴を有するMO−CVD法(Metal−Organi
c Chemical Vapor Deposition:有機金属熱分解気相成
長)に移行する傾向にある。このMO−CVD法を適用した
従来の半導体レーザ装置の製造として、例えば第4図に
示すようなJ.J.ColemanらがApplied Physics Letters v
ol.37 No.3P262(1980)で提案した内部電流狭窄型のレ
ーザ構造が挙げられる。
第4図において、21はn形GaAsからなる基板、22はn形
AlGaAsからなる第1クラッド層、23はAlGaAsからなる活
性層、24はp形AlGaAsからなる第2クラッド層、25はn
形GaAsからなる電流ブロック層、26はp形AlGaAsからな
る第3クラッド層、27はp形GaAsからなるコンタクト
層、28はp電極、29はn電極、30はストライプ状溝、31
は再成長界面(第4図の××××で示された部分)で、
ストライプ状溝30底部の第2クラッド層24と第3クラッ
ド層26の接している部分である。
次に製造工程について説明する。
まず、MO−CVD法による第1回目の結晶成長で、基板21
上に第1クラッド層22,活性層23,第2クラッド層24,電
流ブロック層25を順次形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術により
電流ブロック層25に共振器方向に沿ってストライプ状溝
30を形成する。この時、ストライプ状溝30底部には第2
クラッド層24が露出している。
次に、MO−CVD法による第2回目の結晶成長で、ストラ
イプ状溝30内の第2クラッド層24上および電流ブロック
層25上に第3クラッド層26,コンタクト層27を順次形成
する。
そして、結晶成長後、基板21側にn電極29、コンタクト
層27側にp電極28を蒸着,スパッタ等により形成するこ
とにより素子が完成する。
次に動作について説明する。
この構成では、n電極29に負(−),p電極28に正(+)
の順方向の電圧を印加すると、電流は電流ブロック層25
により狭窄されてストライプ状溝30内を効率良く流れ、
活性層23のストライプ状溝30直下の領域に電流が流れ
る。この結果、活性層23のストライプ状溝30直下の領域
に電子とホールが注入され、注入された電子とホールの
再結合により光が発生する。そして流す電流を十分に増
加させることによりレーザ発振が生じる。
この構造において実用上十分な低しきい値の半導体レー
ザ装置を得るためには、第2クラッド層24の層厚を0.5
μm以下にする必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような従来の半導体レーザ装置では、MO−CVD法
による第1回目の結晶成長で形成された第2クラッド層
24と第2回目の結晶成長で形成された第3クラッド層26
の界面、つまり再成長界面31が活性層23のストライプ状
溝30直下のレーザ光を生じる領域に非常に近接して位置
している。また、再成長界面31の近傍の領域は結晶性が
悪く、格子欠陥や転位等を多数含んでいる。このため、
この半導体レーザ装置を長時間動作させた場合、活性層
23のストライプ状溝30直下の領域から再成長界面31の近
傍の領域にしみ出したレーザ光により、再成長界面31の
近傍の領域の格子欠陥や転位が増殖し、やがて活性層23
のストライプ状溝30直下の領域に達する。この結果、動
作電流が次第に上昇し、ついには発振が不可能な状態に
なるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、長時間動作させても再成長界面領域に格子欠陥や
転位が増殖することなく、安定に動作する半導体レーザ
装置およびその製造方法を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の第1の発明に係る半導体レーザ装置は、第1
導電形の半導体基板と、この半導体基板上に順次形成さ
れた第1導電形の第1クラッド層と、活性層と、第2導
電形の第2クラッド層と、この第2クラッド層上に形成
され、共振器方向に沿ったストライプ状の領域の両側に
第1導電形の反転領域を有する第2導電形の第3クラッ
ド層と、この第3クラッド層上に形成され、第3クラッ
ド層のストライプ状の領域上にストライプ状溝を有する
第1導電形の電流ブロック層と、この電流ブロック層上
およびストライプ状溝内の第3クラッド層上に形成され
た第2導電形の第4クラッド層及び第2導電形のコンタ
クト層とから構成し、第2クラッド層および第3クラッ
ド層の層厚の和を、活性層で生じたレーザ光が第3クラ
ッド層と第4クラッド層の界面に到達しない層厚とした
ものである。
また、この発明の第2の発明に係る半導体レーザ装置の
製造方法は、第1導電形の半導体基板上に第1導電形の
第1クラッド層,活性層,第2導電形で高濃度の第2ク
ラッド層,第2導電形で低濃度の第3クラッド層,第1
導電形で高濃度の電流ブロック層を順次形成する工程
と、この電流ブロック層に共振器方向に沿ってエッチン
グを行ってストライプ状溝を形成する工程と、このスト
ライプ状溝内の第3クラッド層上および電流ブロック層
上に第2導電形の第4クラッド層及び第2導電形のコン
タクト層を形成する工程と、電流ブロック層中の不純物
を第3クラッド層の電流ブロック層直下の領域に拡散さ
せて第1導電形の反転領域を形成する工程とを含むもの
である。
〔作用〕
この発明の第1の発明の半導体レーザ装置においては、
電流が電流ブロック層および反転領域によって狭窄さ
れ、活性層のストライプ状溝直下の領域に流れ込んでレ
ーザ光が生じるが、このレーザ光はストライプ状溝底部
の再成長界面(すなわち、ストライプ状溝内の第3クラ
ッド層と第4クラッド層の界面)にはほとんど到達しな
い。
また、この発明の第2の発明の半導体レーザ装置の製造
方法においては、ストライプ状溝が形成された後,ある
いはコンタクト層が形成された後(第2回目の結晶成長
工程終了後)、電流ブロック層中からの不純物の拡散に
より第2導電形の第3クラッド層の電流ブロック層直下
の領域に第1導電形の反転領域が形成される。
〔実施例〕
第1図はこの発明の第1の発明の半導体レーザ装置の一
実施例の構造を示す断面図である。
この図において、1はp形GaAsからなる基板、2はp形
Al0.43Ga0.57Asからなる第1クラッド層、3はp形Al
0.14Ga0.86Asからなる活性層、4はn+形Al0.43Ga0.57As
からなる第2クラッド層、5はn形Al0.43Ga0.57Asから
なる第3クラッド層、6はp+形GaAsからなる電流ブロッ
ク層、7はn形Al0.43Ga0.57Asからなる第4クラッド
層、8はn形GaAsからなるコンタクト層、9はn電極、
10はp電極、11は再成長界面、12はZnの固相拡散によっ
てp形に反転された反転領域で、n形の第3クラッド層
5の共振器方向に沿ったストライプ状の領域の両側に形
成されている。13はストライプ状溝である。
各層の層厚は、例えば第1クラッド層2が0.5〜5μ
m、活性層3が0.02〜2μm、第2クラッド層4が0.1
〜0.5μm、第3クラッド層5が0.1〜1.0μm、電流ブ
ロック層6が0.5〜2.0μm、第4クラッド層7が0.1〜
5.0μm、コンタクト層8が0.5〜10μmとなっている。
ここでは、第2クラッド層4の層厚0.1〜0.5μmの低し
きい値,低動作電流化を実現するのに適した層厚であ
る。また、再成長界面11を活性層3から離して信頼性を
向上させるという観点からは、第2,第3クラッド層4,5
の層厚を合わせた厚さを0.8μm以上に構成することが
適切である。
また、ストライプ状溝13底部の幅は1.0〜10μmになっ
ている。
また、各層のキャリア濃度は、第1クラッド層2では、
加熱による電流ブロック層6から第3クラッド層5への
Zn拡散工程時に、第1クラッド層2から拡散したZnが活
性層3を経て第2クラッド層4中に反転領域を形成しな
いような低濃度、例えば1.0×1016cm-3〜5×1017c
m-3、活性層3では4×1018cm-3以下、第2クラッド層
4では第1クラッド層2および電流ブロック層6からの
Zn拡散によってp形に反転しないような高濃度、例えば
2.0×1017cm-3以上、第3クラッド層5では第2クラッ
ド層4とは逆に電流ブロック層6からのZn拡散により容
易にp形に反転するような低濃度、例えば1.0×1017cm
-3以下、電流ブロック層6では第3クラッド層5中にZn
拡散による反転領域12を形成するような高濃度、例えば
2×1018cm-3以上、第4クラッド層7では1.0×1016cm
-3〜1.0×1018cm-3,コンタクト層8ではn電極9とオー
ミックコンタクトを形成ために1×1018cm-3以上になっ
ている。
なお、活性層3の導電形をp形として構成したが、アン
ドープ,あるいはn形の導電形としても良く、活性層3
の導電形がn形の際のキャリア濃度もp形の場合と同じ
で4×1018cm-3以下にすることが適切である。
第2図(a)〜(c)はこの発明の第2の発明の半導体
レーザ装置の製造方法を説明するための図である。
これらの図において、第1図と同一符号は同一部分を示
す。
次に第1図に示した半導体レーザ装置の製造工程につい
て説明する。
まず、第2図(a)に示すように、MO−CVD法による第
1回目の結晶成長で基板1上に、第1クラッド層2,活性
層3,第2クラッド層4,第3クラッド層5,電流ブロック層
6の各層を順次形成する。
次に、第2図(b)に示すように、フォトリソグラフィ
技術とエッチング技術により、電流ブロック層6に共振
器方向に沿ってストライプ状溝13を形成する。この時、
ストライプ状溝13底部では第3クラッド層5の表面が露
出している。
次に、第2図(c)に示すように、MO−CVD法で成長を
行う前に結晶成長炉内にAsH3(アルシン)とキャリアガ
スのみを流して加熱することにより、Znが高濃度にドー
ピングされた電流ブロック層6から第3クラッド層5へ
のZnの固相拡散を行う。この結果、第3クラッド層5の
電流ブロック層6直下のn形領域内に、Znの固相拡散に
よりp形の反転領域12が形成される。この時、第2クラ
ッド層4は、n形のドーパントが高濃度にドーピングさ
れているので、p形に反転することはない。
次に、結晶成長炉内でそのままMO−CVD法による第2回
目の結晶成長を行い、ストライプ状溝13内の第3クラッ
ド層5上および電流ブロック層6上に、第4クラッド層
7,コンタクト層8の各層を順次形成する。
そして結晶成長後、コンタクト層8側に、例えばNi/Au
・Ge/Auからなるn電極9、基板1側に、例えばTi/Au,T
i/Pt/Auからなるp電極10を蒸着スパッタ等の方法で形
成することにより第1図に示した素子が完成する。
次に動作について説明する。
ストライプ状溝13を介さない基板1とコンタクト層8間
の領域では、共振器方向に対して垂直方向の各層の導電
形が基板1側からp形の第1クラッド層2,n+形の第2ク
ラッド層4,p形の反転領域12,p+形の電流ブロック層6,n
形の第4クラッド層7が存在し、pnpnという導電形で構
成されている。
したがって、p電極10に正(+),n電極9に負(−)と
なるように順方向の電圧を印加した場合、反転領域12お
よび電流ブロック層6で構成されるp形領域と第2クラ
ッド層4によるn形領域との間に形成されるpn接合は逆
バイアスとなる。これに対しストライプ状溝13を介した
基板1とコンタクト層8間の領域では、第1クラッド層
2のp形領域,第2,第3,第4クラッド層4,5,7のn形領
域で構成されているので、逆バイアスとなるようなpn接
合は存在せず、順バイアスとなる。このため、電流は電
流ブロック層6と反転領域12で構成されるp形領域に狭
窄されてストライプ状溝13領域に効果的に流れ、活性層
3のストライプ状溝13直下の領域に集中する。そして、
流す電流を増加させることによりレーザ発振が生じる。
ところで、従来より生じていた再成長界面が活性層に近
接しすぎて活性層より生じたレーザ光により悪影響を受
けていたという問題を解決する方法としては、第2クラ
ッド層4と第3クラッド層5の層厚の和を0.8μm以
上、すなわち再成長界面11を活性層3のストライプ状溝
13直下の領域で生じたレーザ光による悪影響を受けない
(レーザ光がほとんど到達しない)距離まで離すことが
考えられる。しかし、第2,第3クラッド層4,5を単に厚
くするだけで電流ブロック層6直下に反転領域12を形成
しない構成では、電流が電流ブロック層6のみで狭窄さ
れ、活性層3のストライプ状溝13直下の領域へ至るまで
に第2,第3クラッド層4,5中を活性層3に対して平行方
向に拡がってしまい、活性層3のストライプ状溝13直下
の領域以外にも電流が流れることになるので、しきい値
電流,動作電流が高くなり、信頼性が著しく悪化する。
ところが、この実施例では、第2クラッド層4の層厚と
第3クラッド層5の層厚の和を低しきい値,低動作電流
化を実現するための層厚0.8μmで構成するとともに、Z
nを電流ブロック層6からn形の低キャリア濃度の第3
クラッド層5中へ拡散させてp形の反転領域12を形成し
ており、この反転領域12および電流ブロック層6で構成
されるp形領域によって電流が狭窄されるため、活性層
3のストライプ状溝13直下の領域以外に電流が流れなく
なる。このため、有効に電流を活性層3のストライプ状
溝13直下の領域に集中させることができ、従来のものと
同様なしきい値電流,動作電流の半導体レーザ装置が得
られる。
また、再成長界面11を活性層3から0.8μm以上離した
ので、活性層3で生じたレーザ光が再成長界面11に到達
する強度は、例えば0.3μm程度しか離れていない場合
に比べて著しく弱い。これはレーザ光の強度分布が活性
層3から離れるに従って指数関数的に減衰するからであ
る。したがって、再成長界面11近傍の転位や欠陥は、レ
ーザ光による活性化のエネルギーが著しく減少すること
と、活性層3まで転位や欠陥が移動する距離が長くなる
ことの2つの理由により、再成長界面11領域から活性層
3への転位や欠陥の移動による活性層3の劣化の割合は
大幅に減少する。
なお、上記実施例では活性層3に対して基板1と反対側
のクラッド層が第2,第3,第4クラッド層4,5,7の3層で
構成された半導体レーザ装置について説明したが、第3
図に示すように、第2,第3クラッド層4,5の層厚の和が
1.0μm以上ある場合は第2,第3クラッド層4,5のみで光
閉じ込め効果が十分であるので、第4クラッド層7を形
成せずにストライプ状溝13内の第3クラッド層5上およ
び電流ブロック層6上に直接コンタクト層8を形成すれ
ばよい。
また、上記実施例ではMO−CVD法により結晶成長を行う
場合について述べたが、この発明はこれに限定されるこ
とはなく、他の気相成長法、例えばMBE法,VPE法を用い
た場合でも何ら差し支えることはない。
また、上記実施例では第2クラッド層4と第3クラッド
層5のAl組成比を同じに構成して第3クラッド層5中に
反転領域12を形成したが、第3クラッド層5のAl組成比
が大きいほどZnが拡散し易くなるので、第3クラッド層
5のAl組成比は第2クラッド層4のAl組成比より大きく
してもよく、このように構成することにより容易に反転
領域12を第3クラッド層5中に形成することが可能にな
る。
また、上記実施例ではウエハの加熱によるZnの固相拡散
工程を第2回目の結晶成長前に行って反転領域12を形成
したが第2回目の結晶成長終了後に行っても特に問題は
なく、同様に反転領域12を形成することができる。
〔発明の効果〕
この発明の第1の発明の半導体レーザ装置は以上説明し
たとおり、第1導電形の半導体基板と、この半導体基板
上に順次形成された第1導電形の第1クラッド層と、活
性層と、第2導電形の第2クラッド層と、この第2クラ
ッド層上に形成され、共振器方向に沿ったストライプ状
の領域の両側に第1導電形の反転領域を有する第2導電
形の第3クラッド層と、この第3クラッド層上に形成さ
れ、第3クラッド層のストライプ状の領域上にストライ
プ状溝を有する第1導電形の電流ブロック層と、この電
流ブロック層上およびストライプ状溝内の第3クラッド
層上に形成された第2導電形の第4クラッド層及びコン
タクト層とから構成し、第2クラッド層および第3クラ
ッド層の層厚の和を、活性層で生じたレーザ光が第3ク
ラッド層と第4クラッド層の界面に到達しない層厚とし
たので、活性層で生じたレーザ光が再成長界面にはほと
んど到達せず、長時間動作させても再成長界面領域の格
子欠陥や転位の増殖が起こらなくなり、信頼性が高く、
安定に動作するという効果がある。
また、この発明の第2の発明の半導体レーザ装置の製造
方法は以上説明したとおり、第1導電形の半導体基板上
に第1導電形の第1クラッド層,活性層,第2導電形で
高濃度の第2クラッド層,第2導電形で低濃度の第3ク
ラッド層,第1導電形で高濃度の電流ブロック層を順次
形成する工程と、この電流ブロック層に共振器方向に沿
ってエッチングを行ってストライプ状溝を形成する工程
と、このストライプ状溝内の第3クラッド層上および電
流ブロック層上に第2導電形の第4クラッド層及び第2
導電形のコンタクト層を形成する工程と、電流ブロック
層中の不純物を第3クラッド層の電流ブロック層直下の
領域に拡散させて第1導電形の反転領域を形成する工程
とを含むので、再成長界面(ストライプ状溝内の第3ク
ラッド層と第4クラッド層の界面)と活性層間の距離を
電流狭窄機能を損なうことなく離すことができ、上記第
1の発明の半導体レーザ装置を容易に得られるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の発明の半導体レーザ装置の一
実施例の構造を示す断面図、第2図はこの発明の第2の
発明の半導体レーザ装置の製造方法の一実施例を説明す
るための図、第3図はこの発明の第1の発明の半導体レ
ーザ装置の他の実施例の構造を示す断面図、第4図は従
来の半導体レーザ装置の構造を示す断面図である。 図において、1は基板、2は第1クラッド層、3は活性
層、4は第2クラッド層、5は第3クラッド層、6は電
流ブロック層、7は第4クラッド層、8はコンタクト
層、9はn電極、10はp電極、11は再成長界面、12は反
転領域、13はストライプ状溝である。 なお、各図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電形の半導体基板と、この半導体基
    板上に順次形成された第1導電形の第1クラッド層と、
    活性層と、第2導電形の第2クラッド層と、この第2ク
    ラッド層上に形成され、共振器方向に沿ったストライプ
    状の領域の両側に第1導電形の反転領域を有する第2導
    電形の第3クラッド層と、この第3クラッド層上に形成
    され、前記第3クラッド層のストライプ状の領域上にス
    トライプ状溝を有する第1導電形の電流ブロック層と、
    この電流ブロック層上および前記ストライプ状溝内の前
    記第3クラッド層上に形成された第4クラッド層および
    第2導電形のコンタクト層とから構成し、前記第2クラ
    ッド層および前記第3クラッド層の層厚の和を、前記活
    性層で生じたレーザ光が前記第3クラッド層および前記
    第4クラッド層の界面に到達しない層厚としたことを特
    徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】半導体基板,電流ブロック層およびコンタ
    クト層がGaAs、第1,第2,第3および第4クラッド層がAl
    xGa1-xAs、活性層がGaAsあるいはAlyGa1-yAsから構成さ
    れ、x>0.3,y<0.2であることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】第1導電形の半導体基板上に第1導電形の
    第1クラッド層,活性層,第2導電形で高濃度の第2ク
    ラッド層,第2導電形で低濃度の第3クラッド層,第1
    導電形で高濃度の電流ブロック層を順次形成する工程
    と、この電流ブロック層に共振器方向に沿ってエッチン
    グを行ってストライプ状溝を形成する工程と、このスト
    ライプ状溝内の前記第3クラッド層上および前記電流ブ
    ロック層上に第2導電形の第4クラッド層および第2導
    電形のコンタクト層を形成する工程と、前記電流ブロッ
    ク層中の不純物を前記第3クラッド層の前記電流ブロッ
    ク層直下の領域に拡散させて第1導電形の反転領域を形
    成する工程とを含むことを特徴とする半導体レーザ装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】拡散は、第2回目の結晶成長直前あるいは
    第2回成長後に結晶成長炉で加熱することにより行われ
    るものであることを特徴とする特許請求の範囲第(3)
    項記載の半導体レーザ装置の製造方法。
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