JPH0795517A - 情報取り扱い装置 - Google Patents

情報取り扱い装置

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JPH0795517A
JPH0795517A JP5236510A JP23651093A JPH0795517A JP H0795517 A JPH0795517 A JP H0795517A JP 5236510 A JP5236510 A JP 5236510A JP 23651093 A JP23651093 A JP 23651093A JP H0795517 A JPH0795517 A JP H0795517A
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erasing
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Application number
JP5236510A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Koseki
広明 小関
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0795517A publication Critical patent/JPH0795517A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の装置における画像情報の消去と同等であ
り、機密保持ができ、しかも、所定の消去の場合、当該
情報を再び顕在化できる電子スチルカメラを提供する。 【構成】電子スチルカメラにおいて、光学系1,撮像系
2等を介してメモリカ−ド10に記録された画像データ
をコマ毎に消去処理する場合、通常消去処理と予約消去
処理と完全消去処理の3通りの消去が可能である。上記
完全消去されたコマの画像データは、画像データそのも
のが消去され、データの復活は不可能であるが、上記通
常消去処理と予約消去処理により消去されたコマの画像
データは、操作部18の特殊な操作によって画像データ
ファイルとして復活させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報取り扱い装置、詳
しくは、主情報領域と管理情報領域とが形成された情報
記録媒体に情報を記録、または、消去可能な情報取り扱
い装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報取り扱い装置に関して、特開
昭62−232702号公報に開示の装置は、複数の記
録トラック毎にフィールド画像、または、フレーム画像
等の画像情報がアナログ信号の態様でFM記録されたフ
ロッピディスクに対し、その特定の単一の記録トラック
に対して消去を行うモードと、所要に応じて全ての記録
トラックに亘って消去を行うモードとを有することによ
って使い勝手を向上させるようにしたものであった。
【0003】また、特開昭62−232709号公報に
開示の情報取り扱い装置は、使用者が錯誤により本来消
去を意図した記録トラック以外の記録トラックについて
消去を行ってしまうことを回避するべく、消去動作の開
始に先だって、フロッピディスクに記録された画像情報
を順次再生してモニタで確認し、所要に応じて消去を中
止することができる装置に関するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭62−232702号,232709号公報に
開示の装置における消去は、いずれも当該トラックに対
してアナログ信号の態様でFM記録された信号に対して
消去信号により完全に消去を行ってしまうものである。
従って、消去動作の開始に先だって順次再生してモニタ
で確認するとはいえ、この確認を誤って消去してしまっ
た場合には原理的に2度と再生することはできない。
【0005】また、機密保持等の目的で再生不能にする
のであれば、上記開示された装置では、完全に消去する
以外に方途はない。しかしながら、このような機密保持
を要する画像等の情報は、本来、完全に消去してしまう
ことが望まれる場合は、むしろ希であり、特定の条件下
では再び顕在化可能にしておきたいという要請があるの
が普通である。
【0006】ところが、上記特開昭62−232702
号や232709号公報に開示の装置では、上述のごと
く、記録画像を不可視的状態に置くということは、即
ち、完全に消去することを意味するものであるため、特
定の場合については再び顕在化したいという要請に応え
るということは原理的に不可能であった。即ち、機密保
持に主眼をおくとすれば、完全に消去してしまう以外に
方法がなく、また一方、再び、顕在化可能にしておくこ
とに主眼を置くとすれば消去しないままにして置かねば
ならない。従って、後者の場合、機密保持の要請には沿
うことができなかった。
【0007】本発明は、叙上の点に鑑みてなされたもの
であり、画像等の記録情報を完全に消去せずとも、通常
の操作では再生不能である点で従来の装置における消去
とは等価な状態に至らしめるようにして機密保持の要請
に応え得ると共に、所要に応じて、一旦、消去状態と等
価な状態にされても特定の条件下では、当該情報を再び
顕在化可能にすることができるようにした情報取り扱い
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、および、作用】本発明の
情報取り扱い装置は、本来の記録の客体となる主情報を
記録するための主情報領域とこの主情報に係る管理情報
を記録するための管理情報領域とが形成されてなる情報
記録媒体が適用されたときには、上記管理情報領域の管
理情報を改変することによって、この管理情報に対応す
る上記主情報領域に格納された主情報のデータを消去す
ることなく該主情報を当該装置における通常の操作によ
っては再生不可能なるも、他の所定の装置、乃至は、特
殊な操作によってのみ再生可能な所定状態におく情報消
去モードを設定するための手段を備えてなることを特徴
とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図3は、本発明の第1実施例である情報
取り扱い装置の電子スチルカメラのブロック構成図と外
観図である。なお、本実施例の電子スチルカメラは、I
Cメモリカードを情報記録媒体として適用するものであ
り、その構成を信号の流れに沿って上記図1のブロック
構成図を参照して説明する。
【0010】光学系1を介して入射した被写体の光学像
は、その結像面に配設されたCCD等で構成される撮像
系2によってアナログの電気信号に変換される。この撮
像系2から出力された撮像信号は、クランプ回路3によ
ってDCレベルを一定に保たれた後、アナログ/ディジ
タル変換回路(以下、A/D変換回路と略記する。)4
によってディジタル信号に変換され、フレームメモリ6
に書き込まれて一時的に保管される。
【0011】フレームメモリ6への書き込みが全て終わ
ると、次に、メモリコントローラ5のコントロールによ
りフレームメモリ6からデータを読み出して、離散型コ
サイン変換回路(以下、DCTと略記する。また、図中
では、DCT/IDCTと記載する。)7においてデー
タ圧縮に必要なデータ変換を行い、コーダ/デコーダ8
へ出力する。このコーダ/デコーダ8のコーダ部では、
圧縮処理を施すために必要な各種のデータやテーブルが
書き込まれている補助メモリ9を参照しながら、該映像
データを圧縮処理する。そして、圧縮されたデータは、
データバス20を通って該電子スチルカメラに着脱可能
に取り付けられた情報記録媒体たるICメモリカード1
0に書き込まれる。
【0012】次に、上述のように記録した映像データを
再生する場合の信号の流れに沿って、該電子スチルカメ
ラについての説明を続ける。上記ICメモリカード10
から読み出されたデータは、データバス20を通ってコ
ーダ/デコーダ8に入力され、該コーダ/デコーダ8の
デコーダ部において上記圧縮処理されたデータを元に戻
す伸長処理が施される。この伸長されたデータは、DC
T回路7において逆DCT処理されてフレームメモリ6
に書き込まれる。全てのデータの伸長処理が終了する
と、今度はフレームメモリ6からデータがメモリコント
ローラ5のコントロールによって読み出されて、その出
力がディジタルプロセス11によって例えばNTSCに
準拠したビデオ信号に変換処理される。
【0013】そして、D/A(ディジタル/アナログ)
変換回路12によってアナログ信号に変換されて、バッ
ファ13により例えば75Ωインピーダンス整合をとら
れた後に、電子ビューファインダ(以下、EVFと略記
する)14において撮影者に観察可能に画像が再生され
る。そしてこれと同時に、該ビデオ信号は外部への映像
出力端子15へ出力されるようになっている。
【0014】該電子スチルカメラは、これら構成要素の
他に、日付けや時刻等の文字情報を生成して画面上にオ
ンスクリーン表示を行うキャラクタジェネレータ16
と、後述する各種の動作モード等を表示するLCD表示
部17と、各種の操作を行う操作部18とを有してい
て、上述の各構成要素は、システムコントローラ19に
より制御されるようになっている。
【0015】次に、ストロボ・測光制御系について説明
すると、測光系23は、上記システムコントローラ19
の制御の基に、上記撮像系2,内部ストロボ21および
外部ストロボ端子22を介して図示しない外部ストロボ
を駆動制御するようになっている。なお、上記ICメモ
リカード10等の記録媒体に記録するときには、例え
ば、パソコン上で認識可能なフォーマット、具体的には
DOSフォーマットに変換して記録するようになってい
る。
【0016】次に、上記操作部18等の配置について詳
述する。図2および図3の本実施例の電子スチルカメラ
の外観図には、上記操作部18等の配設状態が示されて
いる。なお、図2は、該カメラの平面図、また、図3
は、図2のA矢視図であって、同カメラの接眼部より見
た図である。
【0017】図に示すように、該カメラ本体上面の中央
部には、上述した表示部17としてのLCD48が配設
されており、後述する各操作等の表示がなされるように
なっている。該LCD表示部48の一側方には、ズーム
スイッチ(ZOOMスイッチ)T31,W32が配設さ
れている。これらのスイッチは、それぞれテレモード,
ワイドモード選択用のズームスイッチである、また、上
記ZOOMスイッチT31,W32の図中、下方にはア
ップスイッチ(UPスイッチ)33,ダウンスイッチ
(DOWNスイッチ)34が配設されている。これらの
スイッチ33,34は、該カメラが記録モード時にある
ときには、モードの調整、たとえば、ホワイトバランス
の微調整,シャッタースピードの変更,露出補正値の変
更,パワーフォーカスのフォーカシング等に使用され、
また、再生モード時には、コマ送り、コマ戻しに使用さ
れるようになっている。
【0018】次に、図2において上記LCD表示部48
の下方に配設されている上記操作部18を構成する操作
スイッチ群の機能について説明する。図中、WBスイッ
チ35は、記録モード時に、ホワイトバランスモードの
変更に使用される。VIEW ERASEスイッチ36
は、記録モード時には、押している間だけ直前に記録さ
れた画像が再生され、再生モード時には、コマ消去スイ
ッチとして使用される。
【0019】また、+/−スイッチ37は、記録モード
時に、露出モードの変更に使用される。FOCUSスイ
ッチ38は、記録モード時に、オートフォーカスあるい
はパワーフォーカスのフォーカスモードの変更に使用さ
れ、再生モード時には、後述する復活・コマ詰めモード
の変更に使用される。
【0020】STスイッチ39は、記録モード時に、ス
トロボモードの変更に使用される。PICTUREスイ
ッチ40は、記録モード時に、色合い等の変更に使用さ
れる。DRIVEスイッチ41は、記録モード時には、
記録スピードモードの変更に使用され、再生モード時に
は、再生スピードの変更に使用される。
【0021】MODEスイッチ42は、記録モード時
に、圧縮モードの変更に使用される。TIMEスイッチ
43は、時刻の設定に使用される。POWERスイッチ
44は、本実施例のカメラのパワーオン・オフ操作に使
用される。トリガスイッチ45は、撮影動作を指示する
のに使用される。
【0022】上記各操作スイッチ群のさらに下方の、カ
メラ本体縁部には、記録モードと再生モードの切り換
え、または、画像伝送時の送信モードと受信モードとの
切り換えに使用するCAMERA/PLAY切換えスイ
ッチ46と、記録モード時に、フルオート撮影モードと
マニュアル撮影モードとの切り換え、または、該カメラ
を伝送モードに設定するためのAUTO/MANUAL
切換えスイッチ47とが配設されている。また、カメラ
本体の手前側側面には、該カメラの前記EVF14のた
めの接眼部49が配設されている。
【0023】一方、カメラ本体の前面には、上記内部ス
トロボ21(図1参照)、および、撮影レンズとしての
光学系1が配設されていて、上述したように、システム
コントローラ19に制御された測光系23によって各種
の発光制御がなされるようになっている。さらに、カメ
ラ本体の一側面前方には、上記外部ストロボ端子22
(図1参照)が配設されており、該端子22に図示しな
い外部ストロボが接続されるようになっている。
【0024】本実施例のカメラにおける画像データの記
録は、ICメモリカ−ド10に記録されるが、該メモリ
カ−ド10は、通常のDOSフォーマットによりフォー
マットされている。図20は、上記DOSフォーマット
における各データの配置を示す図である。
【0025】該DOSフォーマットにおいて、まず、主
情報である画像データの管理を行うものであって、画像
データの記録領域情報がチェーン形式で記録される管理
情報であるFAT(FILE ALLOCATION TABLE)情報が管理
情報領域であるFAT領域101に記録され、続いて、
ファイル名等の属性情報が記録される管理情報であるデ
ィレクトリ(階層構造)エントリが管理情報領域である
ディレクトリ領域102に記録される。更に、主情報で
ある画像データが記録される。該画像データは、各々ヘ
ッダ情報と画像ファイルにより構成され、主情報領域で
あるデータ領域103に記録される。各画像ファイルに
はそれぞれ1コマ分の画像に関するデータが書き込まれ
ている。
【0026】本実施例のカメラにおいては、記録された
画像情報を消去する消去機能として、3つの機能があ
る。即ち、通常消去,予約消去,完全消去の3通りであ
る。通常消去は、通常の消去処理であって、消去された
コマの画像情報を単に再生可能状態に戻す復活処理が簡
単にはできない消去処理である。しかし、特殊な操作に
より復活は可能である。予約消去は、消去されたコマの
画像情報が簡単なキー操作により比較的に容易に復活さ
せることができる消去処理である。完全消去は、消去さ
れたコマの画像情報を復活させることができない消去処
理である。
【0027】表1は、上記通常消去,予約消去,完全消
去におけるデータ処理状態を示す。また、表2は、消去
した画像データの復活方法と各消去の効果を示す。
【0028】
【表1】
【表2】
【0029】上記表1のデータ処理状態を詳しく説明す
ると、通常消去処理においては、FATの最初の番地を
00 H(符号 Hは、16進数であることを示す)とす
る。そして、ディレクトリエントリのファイル名の最初
の番地を00 Hとする。データ領域のヘッダと画像デー
タは変えない。
【0030】また、予約消去処理においては、通常消去
を行わず、ディレクトリエントリのファイル名をある決
められたファイル名に書き換える。または、ディレクト
リエントリのファイルの属性情報を書き換える。なお、
上記属性情報は、READ ONLY,HIDDEN,SYSTEM ,ARCHIV
E 等である。しかし、データ領域のヘッダと画像データ
は変えない。
【0031】また、完全消去処理においては、通常消去
のように、FATやディレクトリエントリの情報を1部
書き換えるだけではなく、データ領域のヘッダ、およ
び、画像データを全て、00 H、または、ランダム値に
書き換える。更に、FATやディレクトリエントリの情
報も書き換える。
【0032】そして、表2に示す本実施例のカメラの特
徴である消去コマの復活処理において、通常消去により
消去されたコマの画像データファイルとしての復活は、
FATとディレクトリエントリを書き換えることによっ
て復活させる。また、予約消去によって消去したコマの
画像データファイルとしての復活は、ディレクトリエン
トリのファイル名、または、ファイルの属性情報を書き
換えることによって復活させる。完全消去されたコマの
画像データファイルとしての復活はできない。なお、各
消去処理の効果は、表2に記載する通りである。
【0033】また、上記各消去処理における記録コマの
1コマから複数コマ、更に、全コマに対しての消去機能
の可,不可を表3に示す。また、各消去処理により消去
された消去コマに対する消去画像データの復活の可,不
可を表4に示す。
【0034】
【表3】
【表4】
【0035】なお、上記1コマ消去、または、復活は、
記録コマの1コマのみの消去、または、復活動作であ
る。上記複数コマ消去、または、復活は、指定された任
意の複数の記録コマの消去、または、復活動作である。
更に、全コマの消去、または、復活は、全ての記録コマ
の消去、または、復活動作である。
【0036】また、本実施例のカメラは、記録画像情報
のコマ詰め処理を行うコマ詰め機能を有しているが、そ
の機能の1つとして、コマNO.1より連続して画像記
録コマを詰めてゆく処理と、他の1つとして、指定のコ
マNO.より連続して詰めてゆく処理とがある。
【0037】以下に上記消去処理、復活処理、および、
コマ詰め処理について、フローチャートを用いて説明す
る。上記消去処理、復活処理、および、コマ詰め処理
は、カメラの再生モードにおける通常再生処理中に、上
記各処理のためのサブルーチンがコールされて実行され
る。図4に上記通常再生処理のフローチャートを示す。
【0038】本処理において、ステップS1にて1コマ
再生が行われ、モニタには表示画面M1 に示すようにコ
マNO.1の画像が表示される。なお、該モニタの表示
画像はEVF14の表示画面にも同一画面が表示され
る。以下の処理においても同様とする。また、LCD表
示部17の表示L1 には現在の表示コマNO.1と、記
録コマ数、例えば、10が表示される。
【0039】そこで、ERASEスイッチ36が押圧さ
れると、消去処理を実行するため、ステップS4にジャ
ンプし、後述するサブルーチン「消去処理」がコールさ
れる。また、UPスイッチ33とDOWNスイッチ34
を同時に押した場合、モニタには図4のマルチ画像表示
面M2 が表示される。そして、復活処理、および、コマ
詰め処理のサブルーチンがコールされる(ステップS
6,7)。なお、上記復活処理、および、コマ詰め処理
については、後で図14〜図17のフローチャートを用
いて説明する。
【0040】図4のマルチ画像表示面M2 は、コマN
O.1,3,5,8が記録された状態であり、コマN
O.2,6,4,7が復活可能な通常消去されており、
黄色ミュート画面となるが図面上は、ハッチングで示
す。なお、予約消去されたコマは、緑色ミュート画面と
する。図面上、同様にハッチングで示す。更に、マルチ
画像表示面M2 上では、コマNO.9が未記録のコマ
か、または、完全消去コマでおり、黒色ミュート画面と
する。図面上、格子線で示す。なお、これらの図面上の
表示(ハッチング,格子線)は、以下の説明でも同一と
する。
【0041】上記マルチ画像表示面の表示コマ数は、通
常記録コマ数と通常・予約消去コマ数に1コマを加えた
コマ数N0 より少なくないコマ数であって、NK =P×
P(但し、Pは2,3,4,……数)の表示を行うもの
とする。なお、上述のように1コマを加えるのは、記録
コマ、および、通常・予約消去コマの最終コマ位置を識
別するために、最後の記録、または、通常・予約消去コ
マの直後のコマを黒ミュート表示とするためである。ま
た、P×Pのマルチ画面上、上記余分のコマ(コマ数で
NK−N0)の表示は、黒色ミュート表示画面とする。図
5の場合は、記録コマと通常・予約消去コマの合計のコ
マ数N0 が13コマであり、P×Pのマルチ表示とし
て、上記13コマより多い表示コマ数NK が16コマの
マルチ画面である。
【0042】さて、ERASEスイッチ36の操作によ
りサブルーチン「消去処理」がコールされた場合、図6
のフローチャートに示すように、更に、キー操作により
1コマ消去処理,複数コマ消去処理,全コマ消去処理の
サブルーチンがコールされる(ステップS15,14,
13)。
【0043】まず、ERASEスイッチ36を押圧しな
がらトリガスイッチ45の2段目を押すと、ステップS
15において1コマ消去処理がコールされるが(図6参
照)、該トリガスイッチ45の2段目までを1回押した
場合、1コマ消去処理での通常消去処理1がコールさ
れ、2回押した場合、1コマ消去処理での予約消去処理
1がコールされ、また、3回押した場合、1コマ消去処
理での完全消去処理1がコールされる(図7参照)。こ
の通常消去処理1の処理ルーチンについては、図8のフ
ローチャートにより後で詳細に説明する。
【0044】また、ERASEスイッチ36を押圧しな
がらMODEスイッチ42を押すと、図6のステップS
13にて、全コマ消去処理がコールされる。その後、E
RASEスイッチ36を押圧したまま、トリガスイッチ
45の2段目まで1回押すと、全コマ消去処理のうちの
通常消去処理2がコールされ、2回押すと、全コマ消去
処理のうちの予約消去処理2がコールされ、また、3回
押すと、全コマ消去処理のうちの完全消去処理2がコー
ルされる。このルーチンのフローチャートは図9に示さ
れている。また、上記通常消去処理2の処理ルーチンに
ついては、図10により後で説明する。
【0045】更にまた、ERASEスイッチ36を押圧
しながらUP、または、DOWNスイッチ33,34を
押すと、図6のステップS14にて、複数コマ消去処理
がコールされる。そして、複数コマNO.を指定後、E
RASEスイッチ36を押圧したままの状態で、トリガ
スイッチ45の2段目まで1回押すと、複数コマ消去処
理のうちの通常消去処理3がコールされ、2回押すと、
複数コマ消去処理のうちの予約消去処理3がコールさ
れ、また、3回押すと、複数コマ消去処理のうちの完全
消去処理3がコールされる。この処理ルーチンのフロー
チャートは、図11,12に示され、また、上記通常消
去処理3の処理ルーチンのフローチャートは、図13に
示されており、後で詳細に説明する。
【0046】なお、上記各処理において通常消去,予約
消去,完全消去の指定を行うキー操作のために、専用の
通常消去スイッチ,予約消去スイッチ,完全消去スイッ
チを設けて、該スイッチを操作することで上記各消去処
理を指定するようにしてもよい。
【0047】次に、前記図7のステップS25にてコー
ルされる1コマ通常消去処理のサブルーチン「通常消去
処理1」について図8により説明する。まず、ステップ
S31にてカメラが通常消去モードに設定されると、図
7のモニタ表示画面M1 とLCD表示L1 がモニタ表示
画面M32とLCD表示L32に変化し、画面M32上では消
去の対象となる指定コマNO.の画面にて、通常消去を
表す表示「ERASE1」が点滅する。続いてコマN
O.が表示される。また、表示L32 上にて、指定コマ
NO.が表示され、通常消去の表示「E1」が点滅す
る。
【0048】そして、ステップS32にて消去実行操作
を行う。即ち、ERASEスイッチ36から手を離す。
ステップS33で上記消去実行操作により、1コマの通
常消去が実行される。そのとき、モニタ表示画面M33の
表示「ERASE1」とLCD表示L33の表示「E1」
とが点灯状態になる。上記消去が実行された後は、モニ
タ表示画面M34の黄色ミュート画面となり、LCD表示
L34のように表示「E1」が、例えば、「9」となり、
記録コマ数が9となったことを表示する。
【0049】上記図8は、1コマ通常消去処理を示すフ
ローチャートであるが、これに対して1コマ予約消去処
理では、上記通常消去動作が予約消去動作に入れ替わる
ことになり、上記図8のモニタ表示画面M32,M33に対
応する表示は、図示しないが予約消去を表す「ERAS
E2」となる。また、LCD表示L32,L33の表示は、
予約消去を表す「E2」となる。更に、消去後における
モニタ表示画面M34は、緑色ミュート画面となる。LC
D表示L34は、変わらない。
【0050】更に、図8の1コマ通常消去処理に対して
1コマ完全消去処理では、通常消去動作が完全消去動作
に入れ替わることになり、図8のモニタ表示画面M32,
M33に対応する表示は、図示しないが完全消去を表す
「ERASE3」となる。また、LCD表示L32,L33
の表示は、予約消去を表す「E3」となる。更に、消去
後におけるモニタ表示画面M34は、黒色ミュート画面と
なる。LCD表示L34は、変わらない。
【0051】次に、前記図9のステップS45にてコー
ルされる全コマ通常消去処理のサブルーチン「通常消去
処理2」について図10により説明する。まず、ステッ
プS51にてカメラが通常消去モードに設定され、図4
のモニタ表示画面M1 とLCD表示L1 がモニタ表示画
面M52とLCD表示L52になる。該画面M52上では全コ
マ通常消去を示す表示「ALL ERASE1」が点滅
する。また、該表示L52には、全コマを対象とすること
を示す表示「ALL」が表示され、更に、通常消去する
ことを示す表示「E1」が点滅する。
【0052】そして、ステップS52にて消去実行操
作、即ち、それまで押圧状態になっていたERASEス
イッチ36から手を離す。ステップS53で上記全コマ
消去実行操作に基づいて、全コマの通常消去が実行され
る。そのとき、表示画面M53の表示「ALL ERAS
E1」と表示L53の表示「ALL」と「E1」とが点灯
状態になる。上記消去が実行された後は、モニタ画面は
表示画面M54のように黄色ミュート画面となり、LCD
表示は、表示L54のようにコマNO.と記録枚数「0」
が表示される。
【0053】上記図10は、全コマ通常消去処理を示す
フローチャートであるが、これに対して全コマ予約消去
処理、または、全コマ完全消去処理では、上記通常消去
動作が予約消去動作、または、完全消去動作にそれぞれ
入れ替わることになり、上記図10のモニタ表示画面M
52,M53に対応する表示は、図示しないが全コマ予約消
去を表す「ALL ERASE2」、または、全コマ完
全消去を表す「ALLERASE3」となる。また、L
CD表示L52,L53に対応する表示も、全コマ予約消去
を表す「ALL」,「E2」、または、全コマ完全消去
を表す「ALL」,「E3」となる。更に、消去後にお
けるモニタ表示画面M54は、緑色ミュート画面、また
は、黒色ミュート画面となる。LCD表示L54は、変わ
らない。
【0054】前記図6のステップS15にてコールされ
るサブルーチン「複数コマ消去処理」について図11,
図12により説明する。まず、ステップS61にてカメ
ラがコマ選択モードに設定される。ここではERASE
スイッチ36とUP/DOWNスイッチ33,34は、
一旦、離してもよい。そして、UP/DOWNスイッチ
33,34を操作して消去するコマNO.の範囲を指定
する。前記図4のモニタ表示画面M1 とLCD表示L1
がモニタ表示画面M62とLCD表示L62に変化する。該
画面M62上では通常消去を示す表示「ERASE1」が
点滅し、指定スタートコマNO.と現在のコマNO.が
表示される。また、該表示L62にも指定スタートコマN
O.、および、区間表示「−」が表示され、現在のコマ
NO.が点滅する。
【0055】選択が終了した場合、ステップS63でコ
マ選択決定操作、即ち、ERASEスイッチ36を押圧
し、その状態を保つ。ステップS64でモニタ表示画面
がマルチ画面表示となり、消去コマ画面を表示する。例
えば、モニタ表示画面M64に示すようにコマNO.1か
らコマNO.5の画面が消去の対象として表示される。
なお、選択されなかったコマは黒色ミュート画面として
表示される。一方、LCD表示は表示L64に示すように
指定消去コマNO.の範囲としてスタートコマNO.か
ら選択された最終コマNO.、および、区間表示「−」
を表示する。
【0056】そして、図12に示すように、ステップS
65,66でのキー操作判別で、ステップS67,6
8,69にジャンプし、「完全消去処理3」,「予約消
去処理3」,「通常消去処理3」の複数コマの消去処理
のサブルーチン処理が選択される。上記キー操作判別
は、既に説明したようにERASEスイッチ36を押圧
したままの状態でのトリガスイッチ45の2段目までの
押圧回数により判別される。
【0057】次に、上記ステップS69にてコールされ
る指定複数コマの通常消去処理であるサブルーチン「通
常消去処理3」について図13により説明する。ステッ
プS71において、カメラが通常消去モードに設定さ
れ、モニタ表示画面は、M71に示すマルチ画面が表示さ
れる。この表示画面M71は、消去される複数のコマ画面
の通常消去表示「ERASE1」が点滅する。LCD表
示は、表示L71に示すように複数コマ消去表示「PL
U」と、通常消去表示「E1」を点滅表示する。
【0058】そこで、ステップS72において、消去実
行するためにERASEスイッチ36を離すと、モニタ
表示画面M72には、マルチ画面中の消去コマに通常消去
表示「ERASE1」が点灯され、LCD表示L72は、
上記表示「PLU」と通常消去表示「E1」が点灯す
る。ステップS73にて複数コマの通常消去が実行され
ると、モニタ表示画面M73は、各消去コマ画面が黄色ミ
ュート画面となる。また、LCD表示L73には、表示
「PLU」と記録コマが無くなったことを示す表示
「0」が表示される。その後、モニタ画面は1コマ表示
画面M74となり、LCD表示も、例えば、コマNO.1
と記録枚数0が表示される。
【0059】なお、上記図13は、複数コマの通常消去
処理を示すフローチャートであるが、これに対して複数
コマ予約消去処理、または、複数コマ完全消去処理で
は、上記通常消去動作が予約消去動作、または、完全消
去動作にそれぞれ入れ替わることになり、上記図13の
モニタ表示画面M72,M73に対応する表示は、予約消去
を表す「ERASE2」、または、完全消去を表す「E
RASE3」となる。また、LCD表示L72,L73に対
応する表示も、予約消去を表す「E2」、または、完全
消去を表す「E3」となる。更に、消去後におけるモニ
タ表示画面M74は、緑色ミュート画面、または、黒色ミ
ュート画面となる。LCD表示L74は、変わらない。
【0060】上記複数コマ選択処理における画面表示方
法の変形例の1つとして、指定するコマを1コマずつ表
示して、消去する全コマを確認し、その後、消去動作時
に消去指定コマを25〜49程度の分割マルチ画面の左
上から表示してゆく変形例が提案できる。また、上記画
面表示方法の変形例の別の1つとして、指定するコマを
25〜49程度の分割マルチ画面の左上から表示してゆ
く方法も提案できる。この場合、上記分割数は、指定す
るコマ数が増加に伴い自動的に増加するように構成する
ことも可能である。
【0061】更に、上記複数コマの選択処理における指
定方法の変形例の1つとして、UP/DOWNスイッチ
33,34の操作によりモード指定を行って、2〜10
コマずつの単位で消去コマを指定してゆく方法も提案で
きる。更に、上記複数コマの選択処理における指定方法
の変形例の他の1つとして、画像データのヘッダファイ
ルに記録されたフラグにより選別し、連写した1組の撮
影画像中、連写された最初の撮影コマの画像データのみ
を残して、他のコマの画像データを消去コマとして指定
する方法も提案できる。
【0062】また、本実施例における1コマ消去,複数
コマ消去,全コマ消去に対する通常,予約,完全消去動
作として、それぞれコマ数に応じた消去処理を対応させ
るようにした変形例を提案することも可能である。この
変形例においては、1コマ消去処理時には通常消去を行
い、複数コマ消去処理時には予約消去を行い、全コマ消
去処理時には完全消去を行うようにする。
【0063】更に、別の変形例として、1コマ消去と全
コマ消去時には、トリガスイッチ45の2段目押圧を1
回行って、通常消去を行い、該スイッチの押圧を2回行
って、完全消去を行うようにして、複数コマ消去時には
予約消去のみを行う変形例を提案することもできる。
【0064】次に、前記図4のフローチャートのステッ
プS7でコールされる復活処理について図14のフロー
チャートにより説明する。なお、本カメラには、予約消
去コマの復活機能に加えて、通常消去コマの復活機能も
備えているものとする。
【0065】UPスイッチ33とDOWNスイッチ34
を同時に押圧し、復活処理、および、コマ詰め処理コー
ルされると、モニタの表示画面は、マルチ表示画面であ
る画面M80が表示される。コマNO.の点滅はしない。
LCD表示L80は、無表示となる。なお、画面M80の例
ではコマNO.2,4,6,7の画面は、通常消去され
ており、黄ミュート画面となっている。コマNO.9の
画面は、黒ミュート画面となっている。
【0066】そこで、ステップS81にてUPスイッチ
33とDOWNスイッチ34の何れもが押圧されていな
い場合には、ステップS82に進む。また、UPスイッ
チ33、または、DOWNスイッチ34の何れかが押圧
されると、図15に示すステップS85にジャンプす
る。
【0067】上記ステップS82において、復活実行操
作、即ち、トリガスイッチ45の2段目までの押圧を行
うと、ステップS83にて、通常・予約消去されている
全てのコマの画像データが復活する。そして、マルチ表
示画面であるモニタ表示画面M82には、全ての消去コ
マ、例えば、コマNO.2,4,6,7の画像が表示さ
れる。そこで、ステップS84において、復活前の状態
に戻すかをトリガスイッチ45の2段目押圧操作により
チェックし、押圧された場合にはステップS82に戻
り、再度画像データが消去された状態に戻す。
【0068】ステップS81にてUPスイッチ33、ま
たは、DOWNスイッチ34を1回押圧し、図15のス
テップS85にジャンプした場合、モニタ表示画面M81
では、コマNO.1が点滅する。LCD表示L81は
「1.1」となる。更に、UP/DOWNスイッチ3
3,34によりモニタ画面M81′からM83に示すように
順送りにコマ送りし、そのコマNO.が点滅する。LC
D表示L81′からL83に上記コマNO.が点灯する。
【0069】ステップS86において、コマ選択操作、
即ち、コマ選択兼用のFOCUSスイッチ38の押圧操
作を行うと、上記点滅中のコマNO.が選択される。そ
して、FOCUSスイッチ38を押圧する度に、コマ復
活指定とコマ詰め指定とが切り換わる。コマ復活指定を
選択した場合、モニタ画面M84,M85のように選択され
たコマが黄ミュート画面と黒ミュート画面が交互に点灯
し、選択の確認のための表示をする。LCD表示L84に
は、選択コマNO.と復活表示「r」が表示される。更
に別のコマを選択する場合、ステップS85に戻り、U
P/DOWNスイッチ33,34によりコマ送り操作を
行う。
【0070】コマ選択が終わった場合、ステップS88
において、復活実行操作、即ち、トリガスイッチ45の
2段目を押圧すると、ステップS89に進み、1コマ、
または、複数コマの画像データの復活が実行される。モ
ニタ表示は、復活したコマ画面が表示された表示画面M
86となる。このとき、復活前の状態を示す表示画面M87
が交互に表示される。LCD表示L85は、「0,0」表
示となる。
【0071】ステップS90で該スイッチ45が押圧さ
れた場合、復活処理終了となる。該スイッチ45が押圧
されない場合、復活前の状態に戻される。なお、タイマ
計時、または、UP/DOWNスイッチ33,34の同
時押圧動作により、最初の処理段階の通常1コマ再生に
戻すようにすることも可能である。
【0072】次に、前記図4のフローチャートのステッ
プS6でコールされるコマ詰め処理について図16のフ
ローチャートにより説明する。UP/DOWNスイッチ
33,34を同時に押圧して、復活処理、および、コマ
詰め処理がコールされると、モニタの表示画面として、
マルチ表示画面である表示画面M90が表示される。LC
D表示L90は、無表示となる。なお、表示画面M90の例
ではコマNO.2,4,6,7の画面は、通常消去され
ており、黄ミュート画面となっている。コマNO.9の
画面は、黒ミュート画面となっている。
【0073】ステップS91にて、UP/DOWNスイ
ッチ33,34によりコマ送り操作を行い、ステップS
92にて、任意の指定コマNO.からのコマ詰めを行う
かコマNO.1からのコマ詰めを行うかの判別を行う。
記録、または、通常消去、または、予約消去コマが選択
されているときは、後述するステップS96に進み(図
17)、記録、または、通常消去、または、予約消去コ
マの最終に続く黒ミュート画面のコマが選択されている
ときは、ステップS93に進む。
【0074】上記ステップS91において、UP/DO
WNスイッチ33,34を操作して、順送りにコマ送り
を行うか、または、UPスイッチ33を長い時間押圧し
て、黒ミュート画面のコマへジャンプしてコマ送りす
る。例えば、表示画面M91の場合は、該コマNO.9ま
で移動させる。LCD表示L91は「9」が2つ点灯す
る。ステップS93にて、コマ詰め実行操作、即ち、ト
リガスイッチ45の2段目を押圧すると、モニタ画面M
92に示すように指定されているコマNO.1のみを点灯
させ、コマNO.2から9までは、コマ詰め表示である
破線4角表示を点灯させる。LCD表示L92は、該指定
コマNO.1とコマ詰め表示の破線4角表示をする。
【0075】続いて、ステップS94でコマNO.1以
下のコマ詰め処理を行う。即ち、モニタ表示画面M93に
示すように通常,予約,完全消去されているコマNO.
の部分に記録コマ画像を詰めて表示し、それの後続する
コマNO.位置に通常消去コマ,予約消去コマを配置し
て表示する。
【0076】上記ステップS91において、UPスイッ
チ33、または、DOWNスイッチ34を1回押圧する
と、図17のモニタ表示画面M94では、コマNO.1が
点滅する。更に、UP/DOWNスイッチ33,34を
操作して、コマ送りを行う。そこで、モニタ表示画面M
95に示すように移動先のコマNO.を点滅させ、LCD
表示L95には該指定コマNO.を表示する。
【0077】ステップS96でFOCUSスイッチ38
の操作により選択したコマ詰めの先頭コマNO.を指定
する。FOCUSスイッチ38を押圧する度にコマ復活
指定とコマ詰め指定が切り換わるが、ここでは、コマ詰
め指定を選択する。モニタ表示画面M96に示すように該
指定コマNO.のみを点灯させ、指定コマNO.以外の
コマNO.をコマ詰め表示である破線4角表示にする。
LCD表示L96は、該指定コマNO.コマ詰め表示であ
る破線4角表示状態となる。ステップS97でトリガス
イッチ45の2段目押圧を行って、コマ詰めを実行する
と、上記指定コマNO.からコマ詰めが行われる。
【0078】そのとき、モニタ表示画面はM97に示すよ
うに、例えば、コマNO.4以降、コマNO.7までに
連続して記録画像データを移動してコマ詰め表示する。
また、それに後続するコマNO.位置に通常,予約消去
コマを配置して表示する。それらの通常,予約消去コマ
の画面は黄ミュート,緑ミュート画面となっている。上
記モニタ表示画面M97の表示コマ数は、この例の場合で
は、コマNO.4を先頭にコマ詰めを行うことから表示
コマ数が元の9コマから12コマになるので、画面表示
数を増やして、4×4の16分割表示となり、新たに追
加した13コマ以降は黒ミュート画面となる。
【0079】なお、上記記録画像データのコマと通常,
予約消去コマを詰めて並べる順序は、元のコマNO.の
小さい順に並べてもよいし、ヘッダ情報を読み取って、
記録時間順に配列してもよい。また、コマ詰めする前の
元のコマNO.は、マイコン等のメモリ内に一時的に記
録するか、メモリカ−ド10のヘッダー情報として記録
しておく。この情報を読み取って、コマ詰め前の状態に
戻すコマ戻し処理を行うことも可能である。
【0080】次に、本発明の第2実施例の情報取扱い電
子スチルカメラについて説明するが、このカメラは、記
憶容量の大きいメモリカ−ドを適用するカメラであっ
て、大容量のコマ送りを行う大容量コマ送り動作、即
ち、10,100コマの固定コマ数毎、任意の指示コマ
数毎、または、記録枚数を判断し、それに対応したコマ
数毎の能率的なコマ飛びの再生が可能なものである。上
記コマ飛びのコマの間の記録コマは、再生しないか、ミ
ュート画面とするか、また、高速で再生するか(1コマ
再生)、あるいは、マルチ画面で縮小コマで再生するも
のとする。
【0081】なお、本実施例のカメラの装置の構成は、
前記第1実施例のカメラと同様とする。また、本実施例
のカメラでは上記コマ飛び動作時のLCD表示には再生
コマNO.と飛ばし量が表示される。
【0082】図18は、本カメラの「大容量コマ送り
1」のサブルーチンのフローチャートである。本処理に
おいては、ステップS101で1コマ再生を行う。その
ときのモニタ表示画面は画面M101 に示され、LCD表
示L101 には現表示コマNO.と記録済みコマ数が表示
される。
【0083】ステップS102にてUP/DOWNスイ
ッチ33,34を操作してコマ送りを行う。モニタ表示
画面とLCD表示は、例えば、M102 ,L102 のように
表示される。ステップS103では、連続再生指示かど
うかをUP/DOWNスイッチ33,34を所定時間以
上、例えば、5秒以上を押圧したかにより連続再生指示
であるかどうかの判別をする。連続再生指示のとき、ス
テップS106へ、連続再生指示でなければ、ステップ
S104へ進む。該ステップS104では、1コマ送り
再生を実行する。
【0084】上記ステップS106では、記録コマ数が
11コマ以上であるかをチェックし、11コマ以上であ
った場合、ステップS108にジャンプし、11コマ、
または、11コマ以下の場合、ステップS107に進
む。ステップS107では2コマ/秒で連続の1コマの
送り再生を行う。上記ステップS108では1コマ目か
ら9コマ目までの比較的速い5コマ/秒で連続の1コマ
の送り再生を行う。そして、ステップS109で10コ
マ目の表示を0.5秒間行ってステップS105に進
む。ステップS105では更にコマ送りを実行するかど
うかをチェックし、実行するときはステップS102に
戻る。このようにして、記録コマ数が11コマ以上の場
合には、9コマの比較的速い速度と1コマの比較的遅い
速度の連続の1コマの送り再生を繰り返す。
【0085】本実施例のカメラの大容量コマ送り処理の
変形例として、UP/DOWNスイッチの押圧時間によ
り読み飛ばしコマ数を変化せしめるものを提案できる。
この変形例では、例えば、該スイッチの押圧の最初の5
秒間は10コマ分を読み飛ばし、5秒以降は、例えば、
100コマを読み飛ばすようにコントロールする。ま
た、予め指定されたコマ数分が読み飛ばされるようにし
た変形例のカメラも提案できる。
【0086】更に、本実施例のカメラの大容量コマ送り
処理の別の変形例として、画像データがサブディレクト
リ上に記録されている場合、自動的にカレントディレク
トリを該サブディレクトリに移転させ、上記画像データ
を再生可能とするものを提案できる。図19は、上記変
形例のサブルーチン「大容量コマ送り2」のフローチャ
ートを示すが、このルーチンにおけるステップS111
の1コマ再生処理からステップS115コマ送り判別処
理までは、前記図18のルーチンのステップS101か
らS105の処理と同一である。
【0087】そして、本ルーチンにおいては、ステップ
S113でUP/DOWNスイッチ33,34を所定時
間以上押圧され、連続再生の指示であると判別された場
合、ステップS116にジャンプする。そして、現在の
カレントディレクトリの上位、または、下位のサブディ
レクトリに記録された画像データが存在しているどうか
をチェックし、該画像データが存在しないときは、ステ
ップS117に進み、2コマ/秒で連続の1コマの送り
再生を行う。
【0088】しかし、サブディレクトリに画像データが
存在している場合、ステップS118に進み、カレント
ディレクトリを該サブディレクトリに移して、該サブデ
ィレクトリの画像データを再生する。モニタ表示画面M
112 は、上記サブディレクトリ「5」に記録された画像
データの再生画面を示し、LCD表示L112 はカレント
ディレクトリであるサブディレクトリ「5」とカレント
ディレクトリがサブディレクトリに移ったことを示す
「−」と、そのディレクトリのコマNO.1を表示して
いる。
【0089】なお、上記第2実施例による図18の「大
容量コマ送り1」の処理とその変形例の図19の「大容
量コマ送り2」の処理とをコンバインした処理を行わせ
ることも可能である。このコンバインした処理では、
「大容量コマ送り1」の処理で10コマ毎の読み飛ばし
を行っているときに、サブディレクトリ記録の画像デー
タありと判別した場合、該サブディレクトリ中の画像デ
ータの再生を行うことことができ、非常に使い勝手の良
いものとなる。
【0090】
【発明の効果】上述のように本発明の情報取り扱い装置
は、管理情報領域の管理情報を改変することによって、
この管理情報に対応する主情報領域に格納された主情報
のデータを消去することなく主情報を当該装置における
通常の操作では再生不可能とするが、特殊な操作等によ
ってのみ再生可能な所定状態に変換することを可能とす
る。
【0091】従って、消去を行うことによって、通常の
操作では再生不能とする点では従来の装置における消去
とは同等であり、機密保持の要請に応え得る。しかも、
主情報が一時的に消去状態と等価な状態になっても特定
の処理を施すことによって、当該情報を再び顕在化で
き、誤って消去したとしてもデータの消滅が避けられ、
非常に有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電子スチルカメラの
ブロック構成図。
【図2】上記図1のカメラの外観を示す平面図。
【図3】上記図2のA矢視図。
【図4】上記図1のカメラにおける通常の再生を実施す
る「通常再生処理」のフローチャートと表示画面。
【図5】上記図1のカメラにおける「通常再生処理」で
のモニタのマルチ表示画面を示す図。
【図6】上記図4のルーチン「通常再生処理」中でコー
ルされるサブルーチン「消去処理」のフローチャート。
【図7】上記図6のルーチン「消去処理」中でコールさ
れるサブルーチン「1コマ消去処理」のフローチャー
ト。
【図8】上記図7のサブルーチン「1コマ消去処理」中
でコールされるサブルーチン「通常消去処理1」のフロ
ーチャートと表示画面。
【図9】上記図6のサブルーチン「消去処理」でコール
されるサブルーチン「全コマ消去処理」のフローチャー
ト。
【図10】上記図9のサブルーチン「全コマ消去処理」
でコールされるサブルーチン「通常消去処理2」のフロ
ーチャートと表示画面。
【図11】上記図6のサブルーチン「消去処理」でコー
ルされるサブルーチン「複数コマ消去処理」のフローチ
ャートの一部と表示画面。
【図12】上記図6のサブルーチン「消去処理」でコー
ルされるサブルーチン「複数コマ消去処理」のフローチ
ャートの一部。
【図13】上記図11,12のサブルーチン「複数コマ
消去処理」でコールされるサブルーチン「通常消去処理
3」のフローチャートと表示画面。
【図14】上記図4のルーチン「通常再生処理」中でコ
ールされるサブルーチン「復活処理」のフローチャート
の一部と表示画面。
【図15】上記図4のルーチン「通常再生処理」中でコ
ールされるサブルーチン「復活処理」のフローチャート
の一部と表示画面。
【図16】上記図4のルーチン「通常再生処理」中でコ
ールされるサブルーチン「コマ詰め処理」のフローチャ
ートの一部と表示画面。
【図17】上記図4のルーチン「通常再生処理」中でコ
ールされるサブルーチン「コマ詰め処理」のフローチャ
ートの一部と表示画面。
【図18】本発明の第2実施例を示す電子スチルカメラ
における通常再生処理でのサブルーチン「大容量コマ送
り1」のフローチャート。
【図19】上記図18のカメラにおける大容量コマ送り
処理の変形例であるサブルーチン「大容量コマ送り処理
2」のフローチャート。
【図20】従来の電子スチルカメラ等に適用されるメモ
リカ−ドにおけるDOSフォーマットのメモリ領域を示
す図。
【符号の説明】
101…………FAT領域(管理情報領域) 102…………ディレクトリ領域(管理情報領域) 103…………データ領域(主情報領域) S24…………予約消去処理1(情報消去モードを設定
するための手段) S25…………通常消去処理1(情報消去モードを設定
するための手段) S44…………予約消去処理2(情報消去モードを設定
するための手段) S45…………通常消去処理2(情報消去モードを設定
するための手段) S68…………予約消去処理3(情報消去モードを設定
するための手段) S69…………通常消去処理3(情報消去モードを設定
するための手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/781

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本来の記録の客体となる主情報を記録する
    ための主情報領域とこの主情報に係る管理情報を記録す
    るための管理情報領域とが形成されてなる情報記録媒体
    が適用されたときには、上記管理情報領域の管理情報を
    改変することによって、この管理情報に対応する上記主
    情報領域に格納された主情報のデータを消去することな
    く該主情報を当該装置における通常の操作によっては再
    生不可能なるも、他の所定の装置、乃至は、特殊な操作
    によってのみ再生可能な所定状態におく情報消去モード
    を設定するための手段を備えてなることを特徴とする情
    報取り扱い装置。
JP5236510A 1993-09-22 1993-09-22 情報取り扱い装置 Pending JPH0795517A (ja)

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