JPH079538A - 合成樹脂シ−トの押出成形方法 - Google Patents
合成樹脂シ−トの押出成形方法Info
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- JPH079538A JPH079538A JP5150542A JP15054293A JPH079538A JP H079538 A JPH079538 A JP H079538A JP 5150542 A JP5150542 A JP 5150542A JP 15054293 A JP15054293 A JP 15054293A JP H079538 A JPH079538 A JP H079538A
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- Japan
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- sheet
- resin
- cooling
- cooling zone
- temperature
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/92—Measuring, controlling or regulating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92504—Controlled parameter
- B29C2948/92704—Temperature
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C2948/00—Indexing scheme relating to extrusion moulding
- B29C2948/92—Measuring, controlling or regulating
- B29C2948/92819—Location or phase of control
- B29C2948/92923—Calibration, after-treatment or cooling zone
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】塩素化塩化ビニルシ−トでも、反り並びに成形
歪の発生を充分に防止して、押出成形できる合成樹脂シ
−トの押出成形方法を提供する。 【構成】シ−ト押出機1からのシ−ト状合成樹脂Bをポ
リシングロ−ル3に通過させ、更に冷却ステ−ジAを走
行ロ−ル4群により通過させ、次いで、引取りロ−ル5
で引き取る方法において、冷却ステ−ジAを複数の冷却
ゾ−ンA1,A2,A3に分け、各冷却ゾ−ンにおいてシ
−ト状樹脂の上側並びに下側にヒ−タ71,72,73
を配設し、各冷却ゾ−ンの出口でのシ−ト状樹脂の上面
温度と下面温度とを等しくするようにその冷却ゾ−ンの
ヒ−タを加熱制御する。
歪の発生を充分に防止して、押出成形できる合成樹脂シ
−トの押出成形方法を提供する。 【構成】シ−ト押出機1からのシ−ト状合成樹脂Bをポ
リシングロ−ル3に通過させ、更に冷却ステ−ジAを走
行ロ−ル4群により通過させ、次いで、引取りロ−ル5
で引き取る方法において、冷却ステ−ジAを複数の冷却
ゾ−ンA1,A2,A3に分け、各冷却ゾ−ンにおいてシ
−ト状樹脂の上側並びに下側にヒ−タ71,72,73
を配設し、各冷却ゾ−ンの出口でのシ−ト状樹脂の上面
温度と下面温度とを等しくするようにその冷却ゾ−ンの
ヒ−タを加熱制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂シ−トの押出成
形方法に関し、特に、塩素化塩化ビニルシ−トの押出成
形に有用なものである。
形方法に関し、特に、塩素化塩化ビニルシ−トの押出成
形に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂シ−トの押出成形法は、カレン
ダ−加工、プレス加工等に較べ、プロセスが連続的であ
り、製造能率に優れ、加工工程の簡素化を図り得る等の
有利性があり、近来、合成樹脂シ−トの製造方法の主流
となっている。
ダ−加工、プレス加工等に較べ、プロセスが連続的であ
り、製造能率に優れ、加工工程の簡素化を図り得る等の
有利性があり、近来、合成樹脂シ−トの製造方法の主流
となっている。
【0003】この押出成形法によって合成樹脂シ−トを
製造するには、シ−ト成形用ダイ例えば、T型マニホ−
ルドダイから押し出されてくるシ−ト状合成樹脂をポリ
シングロ−ルに通して艶出しを行い、ポリシングロ−ル
から出てくるシ−ト状合成樹脂を走行ロ−ル群で移送
し、この移送中に自然冷却によって冷却固化し、冷却固
化したシ−ト状合成樹脂を引取りロ−ルで引き取ってい
る。
製造するには、シ−ト成形用ダイ例えば、T型マニホ−
ルドダイから押し出されてくるシ−ト状合成樹脂をポリ
シングロ−ルに通して艶出しを行い、ポリシングロ−ル
から出てくるシ−ト状合成樹脂を走行ロ−ル群で移送
し、この移送中に自然冷却によって冷却固化し、冷却固
化したシ−ト状合成樹脂を引取りロ−ルで引き取ってい
る。
【0004】この押出成形法により成形した合成樹脂シ
−トにおいては、反りの発生が往々にして観られる。こ
の反りの発生原因の一つとして、シ−ト巾の両端部がシ
−ト巾の中央部よりも速く冷却されることを挙げること
ができ、本出願人においては、ポリシングロ−ルまたは
その近傍にシ−ト状樹脂の巾両端部を加熱するためのヒ
−タを設け、シ−ト状樹脂の巾両端部の冷却速度を巾中
央部の冷却速度に接近させることを既に提案し、反りの
殆どない塩化ビニル樹脂シ−トの押出成形を可能とし
た。
−トにおいては、反りの発生が往々にして観られる。こ
の反りの発生原因の一つとして、シ−ト巾の両端部がシ
−ト巾の中央部よりも速く冷却されることを挙げること
ができ、本出願人においては、ポリシングロ−ルまたは
その近傍にシ−ト状樹脂の巾両端部を加熱するためのヒ
−タを設け、シ−ト状樹脂の巾両端部の冷却速度を巾中
央部の冷却速度に接近させることを既に提案し、反りの
殆どない塩化ビニル樹脂シ−トの押出成形を可能とし
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の実験結果によれば、出願人が提案したこの方法によ
り塩素化塩化ビニルシ−トを押出成形しても、反り並び
に成形歪(二次加工時に現れる残留歪)を満足に防止す
ることは困難である。
者の実験結果によれば、出願人が提案したこの方法によ
り塩素化塩化ビニルシ−トを押出成形しても、反り並び
に成形歪(二次加工時に現れる残留歪)を満足に防止す
ることは困難である。
【0006】その原因としては、(1)冷却ステ−ジで
シ−ト状樹脂が空冷される際、ポリシングロ−ルの近傍
ほど、外気と温度差が大であるために、冷却速度が速く
急冷されるが、塩素化塩化ビニルにおいてはガラス転移
温度が高く、従って、押出温度とガラス転移温度との差
が小さく、ポリシングロ−ルを出た近傍でこのガラス転
移温度に達し、上記ポリシングロ−ル近傍の急速冷却で
ガラス転移温度を通過し、ガラス転移温度を境としての
樹脂の熱膨張係数の急変、ヤング率等の力学的特性の急
変等が生じること、(2)シ−ト状樹脂の走行ロ−ルに
接する下面側では、走行ロ−ルの蓄熱による温度上昇の
ために、上面側に較べ冷却速度が遅く、両面での冷却速
度が異なる、等が推定される。
シ−ト状樹脂が空冷される際、ポリシングロ−ルの近傍
ほど、外気と温度差が大であるために、冷却速度が速く
急冷されるが、塩素化塩化ビニルにおいてはガラス転移
温度が高く、従って、押出温度とガラス転移温度との差
が小さく、ポリシングロ−ルを出た近傍でこのガラス転
移温度に達し、上記ポリシングロ−ル近傍の急速冷却で
ガラス転移温度を通過し、ガラス転移温度を境としての
樹脂の熱膨張係数の急変、ヤング率等の力学的特性の急
変等が生じること、(2)シ−ト状樹脂の走行ロ−ルに
接する下面側では、走行ロ−ルの蓄熱による温度上昇の
ために、上面側に較べ冷却速度が遅く、両面での冷却速
度が異なる、等が推定される。
【0007】本発明の目的は、塩素化塩化ビニルシ−ト
でも、反り並びに成形歪の発生を充分に防止して、押出
成形できる合成樹脂シ−トの押出成形方法を提供するこ
とにある。
でも、反り並びに成形歪の発生を充分に防止して、押出
成形できる合成樹脂シ−トの押出成形方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂シ−ト
の製造方法は、シ−ト押出機からのシ−ト状合成樹脂を
ポリシングロ−ルに通過させ、更に冷却ステ−ジを走行
ロ−ル群により通過させ、次いで、引取りロ−ルで引き
取る方法において、冷却ステ−ジを複数の冷却ゾ−ンに
分け、各冷却ゾ−ンにおいてシ−ト状樹脂の上側並びに
下側にヒ−タを配設し、各冷却ゾ−ンの出口でのシ−ト
状樹脂の上面温度と下面温度とを等しくするようにその
冷却ゾ−ンのヒ−タを加熱制御することを特徴とするこ
とを特徴とする構成である。
の製造方法は、シ−ト押出機からのシ−ト状合成樹脂を
ポリシングロ−ルに通過させ、更に冷却ステ−ジを走行
ロ−ル群により通過させ、次いで、引取りロ−ルで引き
取る方法において、冷却ステ−ジを複数の冷却ゾ−ンに
分け、各冷却ゾ−ンにおいてシ−ト状樹脂の上側並びに
下側にヒ−タを配設し、各冷却ゾ−ンの出口でのシ−ト
状樹脂の上面温度と下面温度とを等しくするようにその
冷却ゾ−ンのヒ−タを加熱制御することを特徴とするこ
とを特徴とする構成である。
【0009】
【作用】ポリシングロ−ルを通過したシ−ト状樹脂が冷
却ステ−ジの中間の複数箇所において、シ−ト状樹脂の
上下面間の温度差をなくするように、ヒ−タにより温度
制御される。而して、加熱によるシ−ト状樹脂の放熱量
の抑制のために、シ−ト状樹脂の急冷が排除され、また
冷却ステ−ジでのシ−ト状樹脂の上下面の温度差が小さ
くされるから、急冷並びに温度差に起因する成形歪、反
りの発生がよく防止される。
却ステ−ジの中間の複数箇所において、シ−ト状樹脂の
上下面間の温度差をなくするように、ヒ−タにより温度
制御される。而して、加熱によるシ−ト状樹脂の放熱量
の抑制のために、シ−ト状樹脂の急冷が排除され、また
冷却ステ−ジでのシ−ト状樹脂の上下面の温度差が小さ
くされるから、急冷並びに温度差に起因する成形歪、反
りの発生がよく防止される。
【0010】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の合成樹脂シ−トの押出成形に使用す
る製造装置を示している。
る。図1は本発明の合成樹脂シ−トの押出成形に使用す
る製造装置を示している。
【0011】図1において、1は合成樹脂押出機であ
り、シ−ト成形用金型2、例えば、T型マニホ−ルドダ
イを備えている。3はポリシングロ−ルであり、通常三
本一組(31は第1ポリシングロ−ル,32は第2ポリ
シングロ−ル,33は第3ポリシングロ−ル)で、高精
度研磨加工・クロムメツキのロ−ルが使用され、各ロ−
ルは、熱油または温水循環によって加熱される。Aは冷
却ステ−ジ、4,…は冷却ステ−ジに設けた走行ロ−ル
群であり、ポリシングロ−ル3からのシ−ト状合成樹脂
Bがこれらのロ−ル群4,…を通過する間に冷却され
る。5は引取りロ−ル、6は定尺切断器である。
り、シ−ト成形用金型2、例えば、T型マニホ−ルドダ
イを備えている。3はポリシングロ−ルであり、通常三
本一組(31は第1ポリシングロ−ル,32は第2ポリ
シングロ−ル,33は第3ポリシングロ−ル)で、高精
度研磨加工・クロムメツキのロ−ルが使用され、各ロ−
ルは、熱油または温水循環によって加熱される。Aは冷
却ステ−ジ、4,…は冷却ステ−ジに設けた走行ロ−ル
群であり、ポリシングロ−ル3からのシ−ト状合成樹脂
Bがこれらのロ−ル群4,…を通過する間に冷却され
る。5は引取りロ−ル、6は定尺切断器である。
【0012】上記冷却ステ−ジAは複数の冷却ゾ−ン、
例えば、3個の等長の冷却ゾ−ンに分けられ、A1は第
1冷却ゾ−ンを、A2は第2冷却ゾ−ンを、A3は第3冷
却ゾ−ンをそれぞれ示している。
例えば、3個の等長の冷却ゾ−ンに分けられ、A1は第
1冷却ゾ−ンを、A2は第2冷却ゾ−ンを、A3は第3冷
却ゾ−ンをそれぞれ示している。
【0013】71は第1冷却ゾ−ンA1においてシ−ト
状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の第1
ヒ−タ、81は第1冷却ゾ−ンA1の出口においてシ−
ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の第
1温度検出器、72は第2冷却ゾ−ンA2においてシ−
ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の第
2ヒ−タ、82は第2冷却ゾ−ンA2の出口においてシ
−ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の
第2温度検出器、73は第3冷却ゾ−ンA3においてシ
−ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の
第3ヒ−タ、83は第3冷却ゾ−ンA3の出口において
シ−ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式
の第3温度検出器である。
状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の第1
ヒ−タ、81は第1冷却ゾ−ンA1の出口においてシ−
ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の第
1温度検出器、72は第2冷却ゾ−ンA2においてシ−
ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の第
2ヒ−タ、82は第2冷却ゾ−ンA2の出口においてシ
−ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の
第2温度検出器、73は第3冷却ゾ−ンA3においてシ
−ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式の
第3ヒ−タ、83は第3冷却ゾ−ンA3の出口において
シ−ト状樹脂Bの上側並びに下側に設けられた非接触式
の第3温度検出器である。
【0014】非接触式のヒ−タには、シ−ト状樹脂の巾
全体にわたるものが使用され、例えば、遠赤外線ヒ−タ
を千鳥配設したものが使用される。また、非接触式の温
度検出器には、例えば、シ−ト状樹脂からの放射熱を熱
伝対に照射し、電気量として検出するものが使用され
る。なお、シ−ト状樹脂の各面の温度は、巾方向の数点
(シ−ト巾が例えば、1000mmの場合、3点)の平均
値で検出される。
全体にわたるものが使用され、例えば、遠赤外線ヒ−タ
を千鳥配設したものが使用される。また、非接触式の温
度検出器には、例えば、シ−ト状樹脂からの放射熱を熱
伝対に照射し、電気量として検出するものが使用され
る。なお、シ−ト状樹脂の各面の温度は、巾方向の数点
(シ−ト巾が例えば、1000mmの場合、3点)の平均
値で検出される。
【0015】図2は冷却ステ−ジにおけるシ−ト状樹脂
両面の温度分布を示す図表であり、はポリシングロ−ル
の出口a3を、a81は第1温度検出器の配設位置を、a
82は第2温度検出器の配設位置を、a83は第2温度検出
器の配設位置をそれぞれ示している。図中b,b’はヒ
−タが未加熱であるときの温度分布である(bはシ−ト
状樹脂の上面側の温度分布、b’は下面側の温度分布で
ある)。
両面の温度分布を示す図表であり、はポリシングロ−ル
の出口a3を、a81は第1温度検出器の配設位置を、a
82は第2温度検出器の配設位置を、a83は第2温度検出
器の配設位置をそれぞれ示している。図中b,b’はヒ
−タが未加熱であるときの温度分布である(bはシ−ト
状樹脂の上面側の温度分布、b’は下面側の温度分布で
ある)。
【0016】本発明により合成樹脂シ−トを押出成形す
るには、シ−ト成形用金型2からシ−ト状樹脂Bを押出
し、この合成樹脂シ−トBをポリシングロ−ル3並びに
冷却ステ−ジAを経て引取り機5で引き取ると共に第1
冷却ゾ−ンA1の出口でのシ−ト状樹脂両面の温度差を
零とするように、第1冷却ゾ−ンA1のヒ−タ71を第
1温度検出器81で制御し、更に、第2冷却ゾ−ンA2
の出口でのシ−ト状樹脂両面の温度差を零とするよう
に、第2冷却ゾ−ンA2のヒ−タ72を第2温度検出器
82で制御し、更に、第3冷却ゾ−ンA3の出口でのシ
−ト状樹脂両面の温度差を零とするように、第3冷却ゾ
−ンA3のヒ−タ73を第3温度検出器83で制御して
いく。
るには、シ−ト成形用金型2からシ−ト状樹脂Bを押出
し、この合成樹脂シ−トBをポリシングロ−ル3並びに
冷却ステ−ジAを経て引取り機5で引き取ると共に第1
冷却ゾ−ンA1の出口でのシ−ト状樹脂両面の温度差を
零とするように、第1冷却ゾ−ンA1のヒ−タ71を第
1温度検出器81で制御し、更に、第2冷却ゾ−ンA2
の出口でのシ−ト状樹脂両面の温度差を零とするよう
に、第2冷却ゾ−ンA2のヒ−タ72を第2温度検出器
82で制御し、更に、第3冷却ゾ−ンA3の出口でのシ
−ト状樹脂両面の温度差を零とするように、第3冷却ゾ
−ンA3のヒ−タ73を第3温度検出器83で制御して
いく。
【0017】図2において、c,c’はかかる制御のも
とでのシ−ト状樹脂両面の温度分布を示し、ヒ−タ加熱
によるシ−ト状樹脂面からの放熱量の抑制で温度制御し
ているから、ポリシングロ−ルa3近傍での高温箇所で
も冷却速度を充分に低速にでき、急冷を排除できる。ま
た、各位置でのシ−ト状樹脂両面の温度差も途中の数箇
所での温度差を強制的に零にしているから、充分に小さ
くできる。
とでのシ−ト状樹脂両面の温度分布を示し、ヒ−タ加熱
によるシ−ト状樹脂面からの放熱量の抑制で温度制御し
ているから、ポリシングロ−ルa3近傍での高温箇所で
も冷却速度を充分に低速にでき、急冷を排除できる。ま
た、各位置でのシ−ト状樹脂両面の温度差も途中の数箇
所での温度差を強制的に零にしているから、充分に小さ
くできる。
【0018】従って、急冷並びに両面の温度差に基づく
成形歪並びに反りの発生をよく防止できる。本発明は、
塩素化塩化ビニルシ−トの押出し成形に好適に適用で
き、第1冷却ゾ−ン出口のシ−ト状樹脂の温度が塩素化
塩化ビニルのガラス転移温度(120℃〜130℃)
に、第2冷却ゾ−ン出口のシ−ト状樹脂の温度が荷重た
わみ温度(JIS K 7207 A法により、100℃〜120
℃)近くに、第3冷却ゾ−ン出口のシ−ト状樹脂の温度
が荷重たわみ温度よりも5〜10℃程度低く設定され
る。また、上記の第1冷却ゾ−ンと第2冷却ゾ−ンとを
設け、定尺切断後、荷重たわみ温度よりも5〜10℃程
度低い温度で20〜30分以上かけてアニ−リングする
こともできる。
成形歪並びに反りの発生をよく防止できる。本発明は、
塩素化塩化ビニルシ−トの押出し成形に好適に適用で
き、第1冷却ゾ−ン出口のシ−ト状樹脂の温度が塩素化
塩化ビニルのガラス転移温度(120℃〜130℃)
に、第2冷却ゾ−ン出口のシ−ト状樹脂の温度が荷重た
わみ温度(JIS K 7207 A法により、100℃〜120
℃)近くに、第3冷却ゾ−ン出口のシ−ト状樹脂の温度
が荷重たわみ温度よりも5〜10℃程度低く設定され
る。また、上記の第1冷却ゾ−ンと第2冷却ゾ−ンとを
設け、定尺切断後、荷重たわみ温度よりも5〜10℃程
度低い温度で20〜30分以上かけてアニ−リングする
こともできる。
【0019】本発明によれば、樹脂が塩素化塩化ビニル
であっても、反りが僅小であり、しかも荷重たわみ温度
が高いシ−トを押出し成形できる。このことは次の実施
例と比較例との対比からも明らかである。
であっても、反りが僅小であり、しかも荷重たわみ温度
が高いシ−トを押出し成形できる。このことは次の実施
例と比較例との対比からも明らかである。
【0020】実施例 樹脂には塩素化塩化ビニルを使用し、第1冷却ゾ−ンと
第2冷却ゾ−ンとを設け、1冷却ゾ−ン出口のシ−ト状
樹脂両面の温度を125℃、2冷却ゾ−ン出口のシ−ト
状樹脂両面の温度を95℃とするように、ヒ−タ温度を
制御した。定尺切断後、95℃〜83℃の温度範囲で約
30分アニ−リングした。
第2冷却ゾ−ンとを設け、1冷却ゾ−ン出口のシ−ト状
樹脂両面の温度を125℃、2冷却ゾ−ン出口のシ−ト
状樹脂両面の温度を95℃とするように、ヒ−タ温度を
制御した。定尺切断後、95℃〜83℃の温度範囲で約
30分アニ−リングした。
【0021】比較例 冷却ステ−ジをヒ−タ制御なしの通常の空冷とした以
外、実施例と同じにした。 実施例品の反り(上面側に
凸)を測定したところ、1mm以下(横幅1000mm
に対し)、比較例品では10mm以上であった。また、
実施例品の荷重たわみ温度は95.3℃であったが、比
較例の荷重たわみ温度は93.1℃であった。
外、実施例と同じにした。 実施例品の反り(上面側に
凸)を測定したところ、1mm以下(横幅1000mm
に対し)、比較例品では10mm以上であった。また、
実施例品の荷重たわみ温度は95.3℃であったが、比
較例の荷重たわみ温度は93.1℃であった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、上述した通り、ガラス
転移温度が高いために従来の押出し成形方法では、成形
歪が生じ易く、また反りも生じ易い塩素化塩化ビニルシ
−トであっても、高い荷重たわみ温度(従来よりも2℃
〜7℃高くできる)並びに実質状反りを排除して押出成
形でき、押出成形法の利点、即ち、優れた製造能率、工
程の簡素化等の利益を保持しつつ、良品質の塩素化塩化
ビニルシ−トを製造できる。
転移温度が高いために従来の押出し成形方法では、成形
歪が生じ易く、また反りも生じ易い塩素化塩化ビニルシ
−トであっても、高い荷重たわみ温度(従来よりも2℃
〜7℃高くできる)並びに実質状反りを排除して押出成
形でき、押出成形法の利点、即ち、優れた製造能率、工
程の簡素化等の利益を保持しつつ、良品質の塩素化塩化
ビニルシ−トを製造できる。
【図1】本発明において使用する成形装置を示す説明図
である。
である。
【図2】本発明並びに従来例の冷却ゾ−ンにおけるシ−
ト状樹脂両面の温度分布を示す図表である。
ト状樹脂両面の温度分布を示す図表である。
1 シ−ト押出機 3 ポリシングロ−ル 4 走行ロ−ル 5 引取りロ−ル A 冷却ゾ−ン 71,72,73 ヒ−タ 81,82,83 温度検出器 B シ−ト状合成樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】シ−ト押出機からのシ−ト状合成樹脂をポ
リシングロ−ルに通過させ、更に冷却ステ−ジを走行ロ
−ル群により通過させ、次いで、引取りロ−ルで引き取
る方法において、冷却ステ−ジを複数の冷却ゾ−ンに分
け、各冷却ゾ−ンにおいてシ−ト状樹脂の上側並びに下
側にヒ−タを配設し、各冷却ゾ−ンの出口でのシ−ト状
樹脂の上面温度と下面温度とを等しくするようにその冷
却ゾ−ンのヒ−タを加熱制御することを特徴とする合成
樹脂シ−トの押出成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150542A JPH079538A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 合成樹脂シ−トの押出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150542A JPH079538A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 合成樹脂シ−トの押出成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079538A true JPH079538A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15499150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5150542A Pending JPH079538A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 合成樹脂シ−トの押出成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079538A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007119851A1 (ja) * | 2006-04-19 | 2007-10-25 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | 制御された反りを有する熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
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1993
- 1993-06-22 JP JP5150542A patent/JPH079538A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007119851A1 (ja) * | 2006-04-19 | 2007-10-25 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | 制御された反りを有する熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
JP2007283700A (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 制御された反りを有する熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
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