JPH0795019A - 電気回路および受信回路 - Google Patents
電気回路および受信回路Info
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- JPH0795019A JPH0795019A JP5233567A JP23356793A JPH0795019A JP H0795019 A JPH0795019 A JP H0795019A JP 5233567 A JP5233567 A JP 5233567A JP 23356793 A JP23356793 A JP 23356793A JP H0795019 A JPH0795019 A JP H0795019A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の基準電位の間の高低関係を保持し、こ
れらの基準電位を必要とする受信回路の感度劣化を防止
する。 【構成】 分圧回路41は、3つの抵抗42、43、4
4を直列に接続し、その抵抗42側の一端を+5Vの電
源に接続し、さらに抵抗44側の他端を接地したもので
ある。抵抗42と抵抗43の接続点はオフセット電圧調
整用抵抗17に接続され、これを介してオペアンプ12
に第1の基準電位を供給している。また、抵抗43と抵
抗44の接続点はコンパレータ13の正入力端子に接続
され、これに第2の基準電位を供給している。直列回路
の2点を分圧して第1および第2の基準電位を得ている
ので、これら基準電位の高低関係が保たれることにな
る。
れらの基準電位を必要とする受信回路の感度劣化を防止
する。 【構成】 分圧回路41は、3つの抵抗42、43、4
4を直列に接続し、その抵抗42側の一端を+5Vの電
源に接続し、さらに抵抗44側の他端を接地したもので
ある。抵抗42と抵抗43の接続点はオフセット電圧調
整用抵抗17に接続され、これを介してオペアンプ12
に第1の基準電位を供給している。また、抵抗43と抵
抗44の接続点はコンパレータ13の正入力端子に接続
され、これに第2の基準電位を供給している。直列回路
の2点を分圧して第1および第2の基準電位を得ている
ので、これら基準電位の高低関係が保たれることにな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の基準電位を必要と
する電気回路や受信回路に係わり、特に基準電位に関す
るこれらの回路動作を安定化させることのできる電気回
路や受信回路に関する。
する電気回路や受信回路に係わり、特に基準電位に関す
るこれらの回路動作を安定化させることのできる電気回
路や受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の基準電位を必要とする電気回路と
して、例えば、半導体受光素子から出力される電気信号
をオペアンプで差動増幅したのち、コンパレータで波形
整形する光受信回路が存在する。このような光受信回路
では、オペアンプの一方の入力端子に入力される基準電
位と、コンパレータの一方の入力端子に入力される基準
電位の、2種類の基準電位が必要である。そこで、光受
信回路を例として説明を行うことにする。
して、例えば、半導体受光素子から出力される電気信号
をオペアンプで差動増幅したのち、コンパレータで波形
整形する光受信回路が存在する。このような光受信回路
では、オペアンプの一方の入力端子に入力される基準電
位と、コンパレータの一方の入力端子に入力される基準
電位の、2種類の基準電位が必要である。そこで、光受
信回路を例として説明を行うことにする。
【0003】図3は、従来の光受信回路の回路構成の一
例を表わしたものである。この光受信回路は、光信号を
受光する半導体受光素子11と、この半導体受光素子1
1の出力を増幅するオペアンプ12と、このオペアンプ
12の出力波形を整形するコンパレータ13とを備えて
いる。
例を表わしたものである。この光受信回路は、光信号を
受光する半導体受光素子11と、この半導体受光素子1
1の出力を増幅するオペアンプ12と、このオペアンプ
12の出力波形を整形するコンパレータ13とを備えて
いる。
【0004】半導体受光素子11のカソードは+5Vの
電源(図示せず)に接続され、アノードはオペアンプ1
2の負入力端子14に接続されている。オペアンプ12
の正入力端子15には、第1の分圧回路16から160
kΩの抵抗17を介して第1の基準電位が入力されてい
る。第1の分圧回路16は510Ωの2つの抵抗18、
19を直列に接続し、その一端を+5Vの電源(図示せ
ず)に接続し、他端を接地して、抵抗18と抵抗19の
接続点から第1の基準電位をとりだすようにしたもので
ある。オペアンプ12の負入力端子14と出力端子20
の間には、160kΩの帰還抵抗21が接続されてい
る。
電源(図示せず)に接続され、アノードはオペアンプ1
2の負入力端子14に接続されている。オペアンプ12
の正入力端子15には、第1の分圧回路16から160
kΩの抵抗17を介して第1の基準電位が入力されてい
る。第1の分圧回路16は510Ωの2つの抵抗18、
19を直列に接続し、その一端を+5Vの電源(図示せ
ず)に接続し、他端を接地して、抵抗18と抵抗19の
接続点から第1の基準電位をとりだすようにしたもので
ある。オペアンプ12の負入力端子14と出力端子20
の間には、160kΩの帰還抵抗21が接続されてい
る。
【0005】オペアンプ12の出力端子20はコンパレ
ータ13の負入力端子22に直接接続されている。この
ように、直流信号を受信する必要性から、コンデンサを
介さないDC結合としている。コンパレータ13の正入
力端子23には、第2の分圧回路24から第2の基準電
位が入力されている。第2の分圧回路24は3.6kΩ
の抵抗25と1.3kΩの抵抗26とを直列に接続した
構成となっている。抵抗25側の一端は+5Vの電源
(図示せず)に接続されており、抵抗26側の他端は接
地されていて、これらの接続点から第2の基準電位をと
りだすようにしたものである。コンパレータ13での比
較結果に基づく出力信号は出力端子27に送出される。
ータ13の負入力端子22に直接接続されている。この
ように、直流信号を受信する必要性から、コンデンサを
介さないDC結合としている。コンパレータ13の正入
力端子23には、第2の分圧回路24から第2の基準電
位が入力されている。第2の分圧回路24は3.6kΩ
の抵抗25と1.3kΩの抵抗26とを直列に接続した
構成となっている。抵抗25側の一端は+5Vの電源
(図示せず)に接続されており、抵抗26側の他端は接
地されていて、これらの接続点から第2の基準電位をと
りだすようにしたものである。コンパレータ13での比
較結果に基づく出力信号は出力端子27に送出される。
【0006】このような光受信回路で、第1の分圧回路
16は、+5Vを2つの510Ωの抵抗18、19で分
圧しているので、第1の基準電位は+2.5Vである。
また、第2の分圧回路24では、+5Vを3.6kΩの
抵抗25と1.3kΩの抵抗26で分圧しているので、
第2の基準電位は+1.3Vである。
16は、+5Vを2つの510Ωの抵抗18、19で分
圧しているので、第1の基準電位は+2.5Vである。
また、第2の分圧回路24では、+5Vを3.6kΩの
抵抗25と1.3kΩの抵抗26で分圧しているので、
第2の基準電位は+1.3Vである。
【0007】半導体受光素子11に光信号が入射してい
ないとき、オペアンプ12の出力電位は第1の基準電位
と同じで+2.5Vである。コンパレータ13に供給さ
れている第2の基準電位は+1.3Vであるから、コン
パレータ13の出力電位はL(ロー)レベルになってい
る。
ないとき、オペアンプ12の出力電位は第1の基準電位
と同じで+2.5Vである。コンパレータ13に供給さ
れている第2の基準電位は+1.3Vであるから、コン
パレータ13の出力電位はL(ロー)レベルになってい
る。
【0008】半導体受光素子11に光が入射すると、カ
ソードからアノード方向に電流が流れる。この電流のほ
とんどが帰還抵抗21を流れるため、オペアンプ12の
出力は第1の基準電位より低くなる。すなわち、受光時
のオペアンプ12の出力は、+2.5Vを基準としてこ
れより低い側に振れ、第2の基準電位である+1.3V
よりも低くなる。従って、このときのコンパレータ13
の出力電位はH(ハイ)レベルになる。
ソードからアノード方向に電流が流れる。この電流のほ
とんどが帰還抵抗21を流れるため、オペアンプ12の
出力は第1の基準電位より低くなる。すなわち、受光時
のオペアンプ12の出力は、+2.5Vを基準としてこ
れより低い側に振れ、第2の基準電位である+1.3V
よりも低くなる。従って、このときのコンパレータ13
の出力電位はH(ハイ)レベルになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで抵抗17は、
オペアンプ12の入力バイアス電流による出力端子20
の電位オフセットをキャンセルするためのものであり、
これにより出力端子20の基準電位は第1の分圧回路1
6の出力する第1の基準電位と等しくなる。したがっ
て、第1の分圧回路16の供給電圧がばらつくと、出力
端子20から出力される基準電位もばらつくことにな
る。第1の分圧回路16と第2の分圧回路24は独立し
ているので、これらを構成するそれぞれの抵抗18、1
9、25、26の抵抗値がばらつくと、オペアンプ12
に入力される基準電位とコンパレータ13に入力される
基準電位の高低関係が逆転して、受信感度が劣化すると
いう問題があった。特に、受信する光が弱いときには、
2つの基準電位を非常に近い値に設定する必要があるの
で受信感度の劣化が起きやすかった。この対策として、
従来、各基準電位を個々の製品で調整していたが、この
調整作業は製品自体のばらつきや、歩留りの悪化、調整
工数の増大といった別の問題を引き起こしていた。
オペアンプ12の入力バイアス電流による出力端子20
の電位オフセットをキャンセルするためのものであり、
これにより出力端子20の基準電位は第1の分圧回路1
6の出力する第1の基準電位と等しくなる。したがっ
て、第1の分圧回路16の供給電圧がばらつくと、出力
端子20から出力される基準電位もばらつくことにな
る。第1の分圧回路16と第2の分圧回路24は独立し
ているので、これらを構成するそれぞれの抵抗18、1
9、25、26の抵抗値がばらつくと、オペアンプ12
に入力される基準電位とコンパレータ13に入力される
基準電位の高低関係が逆転して、受信感度が劣化すると
いう問題があった。特に、受信する光が弱いときには、
2つの基準電位を非常に近い値に設定する必要があるの
で受信感度の劣化が起きやすかった。この対策として、
従来、各基準電位を個々の製品で調整していたが、この
調整作業は製品自体のばらつきや、歩留りの悪化、調整
工数の増大といった別の問題を引き起こしていた。
【0010】このような、複数の基準電位の変動による
異常動作は光受信回路等の受信回路に特有の問題ではな
く、複数の基準電位の高低関係が保持されることを前提
として設計された電気回路に共通する問題である。
異常動作は光受信回路等の受信回路に特有の問題ではな
く、複数の基準電位の高低関係が保持されることを前提
として設計された電気回路に共通する問題である。
【0011】そこで本発明の目的は、複数の相異なる基
準電位を発生する分圧回路の出力にばらつきあるいは変
動があっても、それが原因で異常動作をすることのない
電気回路を提供することにある。
準電位を発生する分圧回路の出力にばらつきあるいは変
動があっても、それが原因で異常動作をすることのない
電気回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、第1の基準電位を入力する第1の基準端子とこれよ
りも低い電位の第2の基準電位を入力する第2の基準端
子とを有する回路素子と、3つの抵抗分を直列接続しそ
の一端を他端に対して高電位の電源に接続しこれらの抵
抗分の接続点のうち高電位側の接続点を第1の基準端子
に接続し他の接続点を第2の基準端子に接続した分圧回
路とを電気回路に具備させている。
は、第1の基準電位を入力する第1の基準端子とこれよ
りも低い電位の第2の基準電位を入力する第2の基準端
子とを有する回路素子と、3つの抵抗分を直列接続しそ
の一端を他端に対して高電位の電源に接続しこれらの抵
抗分の接続点のうち高電位側の接続点を第1の基準端子
に接続し他の接続点を第2の基準端子に接続した分圧回
路とを電気回路に具備させている。
【0013】すなわち請求項1記載の発明では、3つの
抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により相異なる2
つの電位を発生させて、これらをそれぞれ所定の回路素
子の第1の基準電位を入力する第1の基準端子とこれよ
りも低い電位の第2の基準電位を入力する第2の基準端
子に供給している。従って、2つの基準電位の間の高低
関係は常に保たれ、基準電位の変動に伴う回路素子の異
常動作を防止することができる。
抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により相異なる2
つの電位を発生させて、これらをそれぞれ所定の回路素
子の第1の基準電位を入力する第1の基準端子とこれよ
りも低い電位の第2の基準電位を入力する第2の基準端
子に供給している。従って、2つの基準電位の間の高低
関係は常に保たれ、基準電位の変動に伴う回路素子の異
常動作を防止することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、信号入力端子
と、この信号入力端子に入力された信号を増幅して出力
するとともにこの出力信号のオフセット電位が第1の基
準電位に設定された増幅器と、この増幅器の出力信号を
第2の基準電位と比較するコンパレータと、3つの抵抗
分を直列接続しその一端を他端に対して高電位の電源に
接続しこれらの抵抗分の接続点のうち高電位側の接続点
に現われた電位を第1の基準電位として増幅器に供給
し、他の接続点に現われた電位を第2の基準電位として
コンパレータに供給する分圧回路とを受信回路に具備さ
せている。
と、この信号入力端子に入力された信号を増幅して出力
するとともにこの出力信号のオフセット電位が第1の基
準電位に設定された増幅器と、この増幅器の出力信号を
第2の基準電位と比較するコンパレータと、3つの抵抗
分を直列接続しその一端を他端に対して高電位の電源に
接続しこれらの抵抗分の接続点のうち高電位側の接続点
に現われた電位を第1の基準電位として増幅器に供給
し、他の接続点に現われた電位を第2の基準電位として
コンパレータに供給する分圧回路とを受信回路に具備さ
せている。
【0015】すなわち請求項2記載の発明では、3つの
抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により相異なる2
つの電位としての第1および第2の基準電位を発生させ
て、増幅器とコンパレータに供給している。増幅器に入
力された基準電位は出力信号のオフセット電位として用
いられ、コンパレータに入力された基準電位は出力信号
の電位が切り替わる閾値として用いられる。これらの基
準電位の高低関係は常に保たれるので、分圧回路の抵抗
の抵抗値にばらつきがあっても、それが原因で受信感度
が劣化することはない。
抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により相異なる2
つの電位としての第1および第2の基準電位を発生させ
て、増幅器とコンパレータに供給している。増幅器に入
力された基準電位は出力信号のオフセット電位として用
いられ、コンパレータに入力された基準電位は出力信号
の電位が切り替わる閾値として用いられる。これらの基
準電位の高低関係は常に保たれるので、分圧回路の抵抗
の抵抗値にばらつきがあっても、それが原因で受信感度
が劣化することはない。
【0016】請求項3記載の発明では、半導体受光器に
よって光信号を電気信号に変換することにより光受信回
路を構成している。
よって光信号を電気信号に変換することにより光受信回
路を構成している。
【0017】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施例における光受信回
路の回路構成を表わしたものである。この図で図3と同
一部分には同じ符号を付しており、それらの説明を適宜
省略する。本実施例の光受信回路は、オペアンプ12の
基準電位とコンパレータ13の基準電位の両方を供給す
る分圧回路41を備えている。分圧回路41は、3つの
抵抗42、43、44を直列に接続し、その抵抗42側
の一端を+5Vの電源(図示せず)に接続し、抵抗44
側の他端を接地している。本実施例で抵抗42は3k
Ω、抵抗43は1kΩ、抵抗44は5.1kΩである。
抵抗42と抵抗43の接続点はオフセット電圧調整用抵
抗17に接続され、これを介してオペアンプ12に第1
の基準電位を供給している。また、抵抗43と抵抗44
の接続点はコンパレータ13の正入力端子に接続され、
第2の基準電位を供給している。
路の回路構成を表わしたものである。この図で図3と同
一部分には同じ符号を付しており、それらの説明を適宜
省略する。本実施例の光受信回路は、オペアンプ12の
基準電位とコンパレータ13の基準電位の両方を供給す
る分圧回路41を備えている。分圧回路41は、3つの
抵抗42、43、44を直列に接続し、その抵抗42側
の一端を+5Vの電源(図示せず)に接続し、抵抗44
側の他端を接地している。本実施例で抵抗42は3k
Ω、抵抗43は1kΩ、抵抗44は5.1kΩである。
抵抗42と抵抗43の接続点はオフセット電圧調整用抵
抗17に接続され、これを介してオペアンプ12に第1
の基準電位を供給している。また、抵抗43と抵抗44
の接続点はコンパレータ13の正入力端子に接続され、
第2の基準電位を供給している。
【0019】一般に、オペアンプやコンパレータの入力
インピーダンスは非常に大きく、分圧回路41の各部の
電位は、オペアンプ12やコンパレータ13と接続され
ていない場合とほとんど同じである。従って、抵抗42
と抵抗43の接続点の第1の基準電位は+3.4V、抵
抗43と抵抗44の第2の基準接続点の電位は+2.8
Vになる。各抵抗値がばらつけばこれらの基準電位は変
動するが、これらの高低関係は常に保たれる。
インピーダンスは非常に大きく、分圧回路41の各部の
電位は、オペアンプ12やコンパレータ13と接続され
ていない場合とほとんど同じである。従って、抵抗42
と抵抗43の接続点の第1の基準電位は+3.4V、抵
抗43と抵抗44の第2の基準接続点の電位は+2.8
Vになる。各抵抗値がばらつけばこれらの基準電位は変
動するが、これらの高低関係は常に保たれる。
【0020】半導体受光素子11に光が入射していない
とき、オペアンプ12の出力電位は第1の基準電位と同
じで+3.4Vである。コンパレータ13に供給されて
いる第2の基準電位は+2.8Vであるから、コンパレ
ータ13の出力電位はLレベルになっている。
とき、オペアンプ12の出力電位は第1の基準電位と同
じで+3.4Vである。コンパレータ13に供給されて
いる第2の基準電位は+2.8Vであるから、コンパレ
ータ13の出力電位はLレベルになっている。
【0021】半導体受光素子11に光が入射すると、カ
ソードからアノード方向に電流が流れる。この電流のほ
とんどが帰還抵抗21を流れるため、オペアンプ12の
出力電位は第1の基準電位より低くなる。すなわち、受
光時のオペアンプ12の出力は、+3.4Vを基準とし
てこれより低い側に振れ、光強度があるレベルを越える
と第2の基準電位である+2.8Vよりも低くなる。従
って、このときのコンパレータ13の出力電位はHレベ
ルになる。
ソードからアノード方向に電流が流れる。この電流のほ
とんどが帰還抵抗21を流れるため、オペアンプ12の
出力電位は第1の基準電位より低くなる。すなわち、受
光時のオペアンプ12の出力は、+3.4Vを基準とし
てこれより低い側に振れ、光強度があるレベルを越える
と第2の基準電位である+2.8Vよりも低くなる。従
って、このときのコンパレータ13の出力電位はHレベ
ルになる。
【0022】オペアンプ12に供給されている第1の基
準電位とコンパレータ13に供給されている第2の基準
電位の高低関係は常に保持されるので、半導体受光素子
11に入射する光が弱い場合でも、上記のような光受信
回路の動作は安定して行われる。すなわち、分圧回路4
1を構成する各抵抗42〜44のばらつきに対して各基
準電位は比較的安定するようになっているので、コンパ
レータ13への最小受信光レベルでの微小振幅に対して
も、最適な閾値で識別が可能になり、製品個々のばらつ
きも極小で安定した特性を得ることができる。
準電位とコンパレータ13に供給されている第2の基準
電位の高低関係は常に保持されるので、半導体受光素子
11に入射する光が弱い場合でも、上記のような光受信
回路の動作は安定して行われる。すなわち、分圧回路4
1を構成する各抵抗42〜44のばらつきに対して各基
準電位は比較的安定するようになっているので、コンパ
レータ13への最小受信光レベルでの微小振幅に対して
も、最適な閾値で識別が可能になり、製品個々のばらつ
きも極小で安定した特性を得ることができる。
【0023】以上説明した実施例では、半導体受光素子
11が光を受けると、オペアンプ12の出力信号が第1
の基準電位のマイナス側に表われる。コンパレータ13
の第2の基準電位をオペアンプ12の第1の基準電位よ
り低く設定したのはそのためである。ところで、オペア
ンプの出力信号が第1の基準電位のどちら側に振れるか
は、半導体受光素子とオペアンプとの接続関係によって
おり、第1の基準電位のプラス側に振れるような回路構
成も当然考えられる。次にこのような変形例について説
明する。
11が光を受けると、オペアンプ12の出力信号が第1
の基準電位のマイナス側に表われる。コンパレータ13
の第2の基準電位をオペアンプ12の第1の基準電位よ
り低く設定したのはそのためである。ところで、オペア
ンプの出力信号が第1の基準電位のどちら側に振れるか
は、半導体受光素子とオペアンプとの接続関係によって
おり、第1の基準電位のプラス側に振れるような回路構
成も当然考えられる。次にこのような変形例について説
明する。
【0024】変形例
【0025】図2は、この変形例における光受信回路の
回路構成を表わしたものである。図1と同一部分には同
じ符号を付しており、その説明を適宜省略する。半導体
受光素子51は、アノードが接地され、カソードがオペ
アンプ12の負入力端子14に接続されている。また、
オペアンプ12の第1の基準電位とコンパレータ13の
第2の基準電位を発生する分圧回路61は、実施例の分
圧回路41と同様に3kΩの抵抗62と、1kΩの抵抗
63と、5.1kΩの抵抗64とを直列に接続して構成
されている。この変形例で唯一異なる点は、抵抗62と
抵抗63の接続点がコンパレータ13の正入力端子に接
続され、抵抗63と抵抗64の接続点がオフセット電圧
調整用抵抗17に接続されていることである。すなわ
ち、この変形例では第1の基準電位が+2.8V、第2
の基準電位が+3.4Vであり、オペアンプ12の基準
電位の方がコンパレータ13の基準電位より低く設定さ
れている。
回路構成を表わしたものである。図1と同一部分には同
じ符号を付しており、その説明を適宜省略する。半導体
受光素子51は、アノードが接地され、カソードがオペ
アンプ12の負入力端子14に接続されている。また、
オペアンプ12の第1の基準電位とコンパレータ13の
第2の基準電位を発生する分圧回路61は、実施例の分
圧回路41と同様に3kΩの抵抗62と、1kΩの抵抗
63と、5.1kΩの抵抗64とを直列に接続して構成
されている。この変形例で唯一異なる点は、抵抗62と
抵抗63の接続点がコンパレータ13の正入力端子に接
続され、抵抗63と抵抗64の接続点がオフセット電圧
調整用抵抗17に接続されていることである。すなわ
ち、この変形例では第1の基準電位が+2.8V、第2
の基準電位が+3.4Vであり、オペアンプ12の基準
電位の方がコンパレータ13の基準電位より低く設定さ
れている。
【0026】半導体受光素子11に光が入射していない
とき、オペアンプ12の出力電位は第1の基準電位と同
じで+2.8Vである。コンパレータ13に供給されて
いる第2の基準電位は+3.4Vであるから、コンパレ
ータ13の出力電位はHレベルになっている。
とき、オペアンプ12の出力電位は第1の基準電位と同
じで+2.8Vである。コンパレータ13に供給されて
いる第2の基準電位は+3.4Vであるから、コンパレ
ータ13の出力電位はHレベルになっている。
【0027】半導体受光素子11に光が入射すると、カ
ソードからアノード方向に電流が流れる。この電流のほ
とんどが帰還抵抗21を流れるため、オペアンプ12の
出力は第1の基準電位より高くなる。すなわち、受光時
のオペアンプ12の出力は、+2.8Vを基準としてこ
れより高い側に振れ、光強度があるレベルを越えると第
2の基準電位である+3.4Vよりも高くなる。従っ
て、このときのコンパレータ13の出力電位はLレベル
になる。
ソードからアノード方向に電流が流れる。この電流のほ
とんどが帰還抵抗21を流れるため、オペアンプ12の
出力は第1の基準電位より高くなる。すなわち、受光時
のオペアンプ12の出力は、+2.8Vを基準としてこ
れより高い側に振れ、光強度があるレベルを越えると第
2の基準電位である+3.4Vよりも高くなる。従っ
て、このときのコンパレータ13の出力電位はLレベル
になる。
【0028】この変形例の光受信回路でも先の実施例の
場合と同様に、オペアンプ12に供給されている第1の
基準電位とコンパレータ13に供給されている第2の基
準電位の高低関係は常に保持されるので、半導体受光素
子11に入射する光が弱い場合でも、光受信回路の動作
は安定して行われる。
場合と同様に、オペアンプ12に供給されている第1の
基準電位とコンパレータ13に供給されている第2の基
準電位の高低関係は常に保持されるので、半導体受光素
子11に入射する光が弱い場合でも、光受信回路の動作
は安定して行われる。
【0029】以上説明した実施例および変形例では光受
信回路に関して説明を行ったが、本発明は複数の相異な
る基準電位を入力して動作し、しかもこれらの基準電位
の間の高低関係が保持される必要のある回路素子を含む
電気回路に広く適用可能であることはもちろんである。
信回路に関して説明を行ったが、本発明は複数の相異な
る基準電位を入力して動作し、しかもこれらの基準電位
の間の高低関係が保持される必要のある回路素子を含む
電気回路に広く適用可能であることはもちろんである。
【0030】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、3つの抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により
相異なる2つの基準電位を発生させて回路素子に供給し
ているので、2つの基準電位の間の高低関係は常に保た
れ、基準電位の変動に伴う回路素子の異常動作を防止す
ることができるという効果がある。また、各基準電圧
(電位)のばらつきが小さいため、個々の製品で安定し
た特性を得ることができ、また各基準電圧を設定するた
めの調整を無くすことも可能である。したがって、工数
低減につながる効果がある。また、基準電圧を発生させ
る回路が1つとなるので、抵抗部品の削減を図ることが
でき、一般に装置の小型化が進んでいる現状でその効果
は大きい。
ば、3つの抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により
相異なる2つの基準電位を発生させて回路素子に供給し
ているので、2つの基準電位の間の高低関係は常に保た
れ、基準電位の変動に伴う回路素子の異常動作を防止す
ることができるという効果がある。また、各基準電圧
(電位)のばらつきが小さいため、個々の製品で安定し
た特性を得ることができ、また各基準電圧を設定するた
めの調整を無くすことも可能である。したがって、工数
低減につながる効果がある。また、基準電圧を発生させ
る回路が1つとなるので、抵抗部品の削減を図ることが
でき、一般に装置の小型化が進んでいる現状でその効果
は大きい。
【0031】また、請求項2記載の発明によれば、3つ
の抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により相異なる
2つの電位を発生させ、増幅器の出力のオフセット電位
およびコンパレータの閾値として用いているので、これ
らの2つの電位の間の高低関係は常に保持され、分圧回
路の抵抗の抵抗値のばらつきに伴う受信感度の劣化を防
止することができる。更に先の請求項1記載の発明と同
様に個々の製品について安定した受信感度特性を得るこ
とができるという効果もある。
の抵抗分を直列に接続し、それらの分圧により相異なる
2つの電位を発生させ、増幅器の出力のオフセット電位
およびコンパレータの閾値として用いているので、これ
らの2つの電位の間の高低関係は常に保持され、分圧回
路の抵抗の抵抗値のばらつきに伴う受信感度の劣化を防
止することができる。更に先の請求項1記載の発明と同
様に個々の製品について安定した受信感度特性を得るこ
とができるという効果もある。
【0032】また、請求項3記載の発明によれば、半導
体受光器で光信号を電気信号に変換するようにしたの
で、分圧回路の抵抗の抵抗値のばらつきに伴う受信感度
の劣化を防止した光受信回路を構成できる。
体受光器で光信号を電気信号に変換するようにしたの
で、分圧回路の抵抗の抵抗値のばらつきに伴う受信感度
の劣化を防止した光受信回路を構成できる。
【図1】本発明の実施例における光受信回路の回路構成
を表わした回路図である。
を表わした回路図である。
【図2】本発明の変形例における光受信回路の回路構成
を表わした回路図である。
を表わした回路図である。
【図3】従来の光受信回路の回路構成を表わした回路図
である。
である。
11、51 半導体受光素子(半導体受光器) 12 オペアンプ(増幅器) 13 コンパレータ 17 オフセット電圧調整用抵抗17 21 帰還抵抗 41、61 分圧回路
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の基準電位を入力する第1の基準端
子とこれよりも低い電位の第2の基準電位を入力する第
2の基準端子とを有する回路素子と、 3つの抵抗分を直列接続しその一端を他端に対して高電
位の電源に接続しこれらの抵抗分の接続点のうち高電位
側の接続点を第1の基準端子に接続し他の接続点を第2
の基準端子に接続した分圧回路とを具備することを特徴
とする電気回路。 - 【請求項2】 信号入力端子と、 この信号入力端子に入力された信号を増幅して出力する
とともにこの出力信号のオフセット電位が第1の基準電
位に設定された増幅器と、 この増幅器の出力信号を第2の基準電位と比較するコン
パレータと、 3つの抵抗分を直列接続しその一端を他端に対して高電
位の電源に接続しこれらの抵抗分の接続点のうち高電位
側の接続点に現われた電位を前記第1の基準電位として
前記増幅器に供給し、他の接続点に現われた電位を前記
第2の基準電位として前記コンパレータに供給する分圧
回路とを具備することを特徴とする受信回路。 - 【請求項3】 通信の媒体として光信号を半導体受光器
で電気信号に変換して得られた信号を前記信号入力端子
に入力し、前記増幅器がこれを増幅することを特徴とす
る請求項2記載の受信回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233567A JPH0795019A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 電気回路および受信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233567A JPH0795019A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 電気回路および受信回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0795019A true JPH0795019A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=16957100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5233567A Pending JPH0795019A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 電気回路および受信回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0795019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008236737A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-10-02 | Toshiba Corp | 信号検出回路 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57111119A (en) * | 1980-11-14 | 1982-07-10 | Siemens Ag | Signal evaluating circuit device |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5233567A patent/JPH0795019A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57111119A (en) * | 1980-11-14 | 1982-07-10 | Siemens Ag | Signal evaluating circuit device |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008236737A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-10-02 | Toshiba Corp | 信号検出回路 |
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