JPH0794677B2 - 洗浄剤 - Google Patents

洗浄剤

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JPH0794677B2
JPH0794677B2 JP18442392A JP18442392A JPH0794677B2 JP H0794677 B2 JPH0794677 B2 JP H0794677B2 JP 18442392 A JP18442392 A JP 18442392A JP 18442392 A JP18442392 A JP 18442392A JP H0794677 B2 JPH0794677 B2 JP H0794677B2
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JP
Japan
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cleaning
butyl ether
cfc
mtbe
cleaning agent
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實 上野
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東京電線工業株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/43Solvents

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄剤、殊にプリント回
路基板、電子部品ならびに精密機械部品などの洗浄剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路基板、電子部品なら
びに精密機械部品などの洗浄剤としてクロロフルオロカ
ーボン(以下、「フロン」という)が用いられており、
特に、適度の洗浄力を有するとともに、不燃性、低毒
性、安定性ならびに電気絶縁性に優れ、沸点、表面張力
ならびに蒸発潜熱が低いエタン系のトリクロロトリフル
オロエタン(以下、「CFC−113」という)が多用
されてきた。
【0003】ところが、CFC−113は安定性がきわ
めて高く地表で放出されたものの殆どが分解されること
なくそのままの状態で対流圏に滞留し、これが次第に成
層圏に達すると、太陽からの強い紫外線によって光分解
して塩素原子(Cl)を放出する。
【0004】放出された塩素原子(Cl)が成層圏内の
オゾン分子と反応してオゾン分子を分解して酸素分子に
変換させる。
【0005】従って、成層圏内のオゾン層にオゾンホー
ルが形成されて太陽から過度の紫外線が地表に照射さ
れ、その結果、皮膚ガンの増加や生体系の変化などが心
配され、フロンの使用禁止が各国で採択されている。
【0006】そこで、例えばテルペンなどを主剤とした
成層圏内のオゾン層を破壊する心配のない代替品が市販
されているが、引火性が強く防災面で不備であったり、
CFC−113と同様な充分な洗浄効果を得ることが困
難である、という問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のCFC−113からなる洗浄剤の代
替品は防災面で不備であったり、充分な洗浄効果を有し
ていない、という点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明である洗浄剤は、
メチル第三ブチルエーテルの油水中型乳濁液(エマルジ
ョン)を含む構成、更に、前記構成において界面活性剤
を含む構成を有し、CFC−113の代替品としてきわ
めて有効な洗浄剤を提供する、という目的を達成する。
【0009】本発明である洗浄剤中のメチル第三ブチル
エーテル(MTBE)の含有量は10〜40%程度(好
ましくは10〜25%)である。含有量が10%以下で
はメチル第三ブチルエーテル(MTBE)が少ないため
に洗浄効果が充分でなく、40%を越えると粘度が高く
なって流動性が低下するため充分な洗浄効果が得られな
いためである。
【0010】本発明に用いられる界面活性剤としては、
例えば多価アルコール型、ポリエチレングリコール型の
非イオン界面活性剤が好ましく、親水性−疎水性バラン
ス(HLB値)を9.0前後に調整するとよい。
【0011】また、本発明である洗浄剤は例えば通常の
乳濁液を製造する際に用いられる可溶化反転法を用いて
製造することができる。
【0012】そして、本発明である洗浄剤は溶解速度な
らびに溶解量が大きいメチル第三ブチルエーテル(MT
BE)が溶剤として作用することにより充分な洗浄効果
を発揮することができるばかりか、殊に油水中型の乳濁
液であるため引火性が低いとともに毒性もきわめて低く
安全性の面でも優れている。
【0013】また、可溶化剤とし界面活性剤を用いた場
合には、その界面活性剤の界面エネルギ減少作用によっ
て水溶性の汚れも簡単に溶解するため、水溶性の汚れに
対する洗浄効果も発揮することができるものである。
【0014】更に、メチル第三ブチルエーテル(MTB
E)は揮発性ではあるが、大気中で速やかに分解するた
めCFC−113のように成層圏内のオゾン層に作用す
るということもなく環境破壊の心配もない。
【0015】次に本発明である洗浄剤による洗浄評価の
結果を図1に示す。
【0016】尚、評価は基板に塗ったハンダフラックス
表面における洗浄前と洗浄後の接触角を液滴法によって
測定しその差(Δθ)を以て行なった。
【0017】また、測定方法は以下の通りである。
【0018】即ち、図2に示したように、上端に回転円
板1が固着されているとともに下端をモータ2の回転軸
に連結した回転軸3を上面を開放した容器体4の底部中
心にシリコンシール5を介して水密状態で貫通支持させ
た洗浄装置の前記回転円板1に、例えば2×5cm2程
度の平面矩形状であるベークライト製の基板表面に銅を
エッチングした配線基板6(住友ベークライト社製)を
載置して回転させ、基板6の上方に配置したシリンジ7
によりイソプロピルアルコールを溶媒としたフラックス
(商品名「SOLDERITE F−230V」田村製
作所社製)0.5mlを滴下して均一に添付し、この基
板6を真空デシケータを用いて乾燥し、そのフラックス
添付表面の接触角を液滴法により測定した。
【0019】次に、図3の三相状態図に示したように、
10重量%の界面活性剤[モノオレイン酸酸化エチレン
縮合物(20)ソルビタン(商品名「TO−10」日光
ケミカルズ社製)、およびモノオレイン酸ソルビタン
(商品名「SO−10」日光ケミカルズ社製)]のもの
でメチル第三ブチルエーテル(MTBE)[東京化成工
業株式会社製]を0〜40重量%の範囲で調整した各種
の油水中型乳濁液からなる本発明の洗浄液に基板6を浸
して10分間超音波振動を与え、これを30mlの純水
でリンスした後に真空デシケータを用いて乾燥し、表面
の接触角を液滴法により測定した。
【0020】尚、前記液滴法による接触角の測定は基板
6表面上にマイクロシリンジを用いて6μlの液滴を1
0滴置いたものを測定し、その平均値を接触角値とし
た。
【0021】また、使用した洗浄剤はエマルジョン調整
装置、超音波破砕機(キネマティカ社製)、ホモジナイ
ザを用い反転乳化法により調整した。
【0022】図1によれば、メチル第三ブチルエーテル
(MTBE)の含有量が6%(モル分率)を越えると
(好ましくは10〜25%(モル分率))洗浄前と洗浄
後の接触角の差(Δθ)が10°以上となり大きな洗浄
効果を有していることが確認でき、殊にメチル第三ブチ
ルエーテル(MTBE)の含有量が20%(モル分率)
ではCFC−113について前記測定方法によって測定
して求めた洗浄前と洗浄後の接触角の差(Δθ)13.
35°とほぼ同等以上の値を示し、充分に代替可能であ
ることが立証された。
【0023】尚、図1においてメチル第三ブチルエーテ
ル(MTBE)の含有量が20%(モル分率)を越える
と洗浄前と洗浄後の接触角の差(Δθ)の値が低下する
傾向が確認されるが、これはメチル第三ブチルエーテル
(MTBE)の含有量の増加に伴ってエマルジョンの粘
度が徐々に高くなるために洗浄剤の基板6表面上での流
動性が悪くなるためであると考えられる。
【0024】また、CFC−113の代替品として市販
されているリン酸イオンやアニオン系の界面活性剤を含
む洗浄剤[商品名「プラクリーンHN」および「プラク
リーンNCS」日化精工株式会社製]について洗浄前と
洗浄後の接触角の差(Δθ)を前記測定方法を用いて求
めたが接触角の差(Δθ)を求めることができず、洗浄
後の基板表面に殆ど洗浄されていないフラックスが不均
一に付着している様子が肉眼で確認された。従って、こ
れらの洗浄剤はCFC−113の代替品としての機能を
有しているとは言いがたい。
【0025】
【実施例】メチル第三ブチルエーテル(MTBE)20
重量%、界面活性剤(モノオレイン酸酸化エチレン縮合
物(20)ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン)1
0重量%、水70重量%を混合し、これを超音波破砕機
により処理した後ホモジナイザを用いて1300rpm
で10分間回転させ乳化させて製品を得た。
【0026】
【発明の効果】前記構成を有する本発明の洗浄剤はCF
C−113と同等以上の充分な洗浄力を有し、主剤とな
るメチル第三ブチルエーテル(MTBE)は大気中で速
やかに分解するためCFC−113のように成層圏内の
オゾン層に作用するということがなく環境破壊の心配も
なく、CFC−113などの「フロン」からなる洗浄剤
の代替品として使用することが可能である。
【0027】また、油水中型の乳濁液であるため引火性
が低いとともに毒性もきわめて低く安全性の面でも優れ
ている。
【0028】更に、可溶化剤として界面活性剤を用いた
場合にはその界面活性剤の界面エネルギ減少作用によっ
て水溶性の汚れも簡単に溶解するため水溶性の汚れに対
する洗浄効果も発揮することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄剤の実施例におけるメチル第三ブ
チルエーテル(MTBE)の含有量(モル分率)とハン
ダフラックス表面における洗浄前と洗浄後の接触角との
の差(Δθ)との関係図。
【図2】ハンダフラックス表面における接触角を測定す
るための測定装置の概略図。
【図3】メチル第三ブチルエーテル(MTBE)と界面
活性剤と水との三相状態図。
【符号の説明】
1 回転円板 2 モータ 3 回転軸 4 容器体 5 シリコンシール 6 基板 7 シリンジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチル第三ブチルエーテルの油水中型乳
    濁液を含むことを特徴とする洗浄剤。
  2. 【請求項2】 界面活性剤を含むことを特徴とする請求
    項1記載の洗浄剤。
JP18442392A 1992-06-18 1992-06-18 洗浄剤 Expired - Lifetime JPH0794677B2 (ja)

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