JPH0794271A - マイクロ波加熱調理用発熱シート - Google Patents
マイクロ波加熱調理用発熱シートInfo
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- JPH0794271A JPH0794271A JP26293193A JP26293193A JPH0794271A JP H0794271 A JPH0794271 A JP H0794271A JP 26293193 A JP26293193 A JP 26293193A JP 26293193 A JP26293193 A JP 26293193A JP H0794271 A JPH0794271 A JP H0794271A
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- JP
- Japan
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- heat
- sheet
- generating sheet
- food
- conductive powder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 迅速且つ確実に所要の温度にまで発熱するこ
とができ、スパーク発生の危険もなく、耐久性にも勝れ
たマイクロ波加熱調理用発熱シートを得る。 【構成】 耐熱性ある誘電性繊維3からなる紙状の基材
2内に、マイクロ波の照射により発熱するカーボンブラ
ック等の導電性粉体4を抄き込んだ。
とができ、スパーク発生の危険もなく、耐久性にも勝れ
たマイクロ波加熱調理用発熱シートを得る。 【構成】 耐熱性ある誘電性繊維3からなる紙状の基材
2内に、マイクロ波の照射により発熱するカーボンブラ
ック等の導電性粉体4を抄き込んだ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジにより食品
を加熱調理する際に、該食品に焦げ目を付けるために使
用するマイクロ波加熱調理用発熱シートに関するもので
ある。
を加熱調理する際に、該食品に焦げ目を付けるために使
用するマイクロ波加熱調理用発熱シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子レンジによる食品の加熱原理は、マ
イクロ波による誘電加熱であって、食品中に含まれる水
の分子をマイクロ波の照射により激しく振動させ、その
とき発生する摩擦熱を利用して食品を内部から加熱する
ものである。このため調理時間が短く、エネルギー効率
が良く、栄養素の損失が少ない等の多くのメリットがあ
る。
イクロ波による誘電加熱であって、食品中に含まれる水
の分子をマイクロ波の照射により激しく振動させ、その
とき発生する摩擦熱を利用して食品を内部から加熱する
ものである。このため調理時間が短く、エネルギー効率
が良く、栄養素の損失が少ない等の多くのメリットがあ
る。
【0003】しかしながら、一方で、食品内部からの自
己加熱であるため、それに起因する多くの欠点も合わせ
持っている。例えば、食品の焦げ目はアミノカルボニル
反応によるもので、特有の香気を発生し、飲食時の嗜好
性向上に有効であることが知られているが、電子レンジ
による調理品は外皮に焦げ目がつかないため、嗜好性が
良くないという欠点がある。また、揚げ物等を再加熱す
る場合には、内部水分が外部に移行するため外皮がベタ
つくといった欠点もある。
己加熱であるため、それに起因する多くの欠点も合わせ
持っている。例えば、食品の焦げ目はアミノカルボニル
反応によるもので、特有の香気を発生し、飲食時の嗜好
性向上に有効であることが知られているが、電子レンジ
による調理品は外皮に焦げ目がつかないため、嗜好性が
良くないという欠点がある。また、揚げ物等を再加熱す
る場合には、内部水分が外部に移行するため外皮がベタ
つくといった欠点もある。
【0004】前記問題点を解決するため、最近では、マ
イクロ波を吸収して発熱する発熱シートが各種提案さ
れ、この発熱シートに食品を接触させた状態で電子レン
ジにかけることにより、該発熱シートの熱で食品に焦げ
目をつけることができるようになった。
イクロ波を吸収して発熱する発熱シートが各種提案さ
れ、この発熱シートに食品を接触させた状態で電子レン
ジにかけることにより、該発熱シートの熱で食品に焦げ
目をつけることができるようになった。
【0005】しかしながら、従来のこの種の発熱シート
はいずれも、発熱温度が低いとか、スパークが発生し易
いとか、耐久性に劣るといった問題を有しており、食品
に望みどおりの焦げ目をつけることが困難であった。
はいずれも、発熱温度が低いとか、スパークが発生し易
いとか、耐久性に劣るといった問題を有しており、食品
に望みどおりの焦げ目をつけることが困難であった。
【0006】例えば、特公昭60−15548号公報や
実開昭63−185005号公報等には、紙やポリエチ
レンシート等からなる基材上に金属の蒸着膜を形成した
ものが開示されているが、本来電気抵抗が小さくジュー
ル熱を発生しにくい金属蒸着膜をマイクロ波の照射によ
り発熱させるためには、その膜厚を、マイクロ波の限界
深度以下の非常に薄い範囲内において、最適な抵抗値と
電流量とを得られるような大きさに設定しなければなら
ず、このため、膜厚制御が非常に難しいばかりでなく、
膜厚のばらつきによるスパークの発生といった問題があ
り、また、発熱温度が低い(180℃/1分)ため、食
品に望みどおりの焦げ目を付けることも困難であった。
しかも、支持体として紙やフィルムを用いているため、
紙の場合には燃焼し易く、フィルムの場合には収縮し易
いといった不都合もあった。
実開昭63−185005号公報等には、紙やポリエチ
レンシート等からなる基材上に金属の蒸着膜を形成した
ものが開示されているが、本来電気抵抗が小さくジュー
ル熱を発生しにくい金属蒸着膜をマイクロ波の照射によ
り発熱させるためには、その膜厚を、マイクロ波の限界
深度以下の非常に薄い範囲内において、最適な抵抗値と
電流量とを得られるような大きさに設定しなければなら
ず、このため、膜厚制御が非常に難しいばかりでなく、
膜厚のばらつきによるスパークの発生といった問題があ
り、また、発熱温度が低い(180℃/1分)ため、食
品に望みどおりの焦げ目を付けることも困難であった。
しかも、支持体として紙やフィルムを用いているため、
紙の場合には燃焼し易く、フィルムの場合には収縮し易
いといった不都合もあった。
【0007】そこで、このような欠点の少ない発熱体と
して、実開昭64−56193号公報には、耐熱紙にチ
タン酸バリウム等の強誘電体を抄き込み、マイクロ波の
照射によってこの強誘電体を発熱させるようにしたもの
が開示されている。このときの強誘電体の発熱は、誘電
分極に伴う誘電損失によるものであって、その発熱エネ
ルギー量は、 P=ωε・tan δ・E2 ≒5/9・εr ・tan δ・f・E2 ×10-10 εr : 誘電率 tan δ: 誘電力率 f : 周波数 E : 電界強度 で表され、誘電率εr が高いものほど発熱エネルギー量
も多くなる。
して、実開昭64−56193号公報には、耐熱紙にチ
タン酸バリウム等の強誘電体を抄き込み、マイクロ波の
照射によってこの強誘電体を発熱させるようにしたもの
が開示されている。このときの強誘電体の発熱は、誘電
分極に伴う誘電損失によるものであって、その発熱エネ
ルギー量は、 P=ωε・tan δ・E2 ≒5/9・εr ・tan δ・f・E2 ×10-10 εr : 誘電率 tan δ: 誘電力率 f : 周波数 E : 電界強度 で表され、誘電率εr が高いものほど発熱エネルギー量
も多くなる。
【0008】ところで、このように強誘電体が高い誘電
率を示すのは、その温度がキュリー温度以下の場合だけ
であり、ここで使用されているチタン酸バリウムのキュ
リー温度は120℃であるから、発熱温度が120℃を
越えた時点で、該チタン酸バリウムは実質的に常誘電体
としてしか作用しなくなってしまう。
率を示すのは、その温度がキュリー温度以下の場合だけ
であり、ここで使用されているチタン酸バリウムのキュ
リー温度は120℃であるから、発熱温度が120℃を
越えた時点で、該チタン酸バリウムは実質的に常誘電体
としてしか作用しなくなってしまう。
【0009】一方、食品の焦げは220〜250℃で発
生することが知られており、前記の如くチタン酸バリウ
ムが120℃を越えた時点で常誘電体としてしか機能し
なくなると、常誘電体としての誘電率は食品中の水分の
誘電率より低いため、発熱体の温度上昇速度は急激に鈍
化して食品よりも遅くなり、焦げ目付け以前に食品中の
水分の蒸発の方が早く進行して食品が固くなってしまう
ことになる。
生することが知られており、前記の如くチタン酸バリウ
ムが120℃を越えた時点で常誘電体としてしか機能し
なくなると、常誘電体としての誘電率は食品中の水分の
誘電率より低いため、発熱体の温度上昇速度は急激に鈍
化して食品よりも遅くなり、焦げ目付け以前に食品中の
水分の蒸発の方が早く進行して食品が固くなってしまう
ことになる。
【0010】いいかえれば、食品の焦げは220〜25
0℃で発生するため、発熱体がこの温度にまで昇温すれ
ば焦げ目付けが可能になるのであるが、電子レンジのマ
イクロ波は、発熱体だけでなく食品にも照射されるた
め、食品が水分蒸発を起こして硬くなる以前に焦げ目つ
けがなされるためには、発熱体が食品よりも速やかに発
熱して前記温度に到達しなければならない。
0℃で発生するため、発熱体がこの温度にまで昇温すれ
ば焦げ目付けが可能になるのであるが、電子レンジのマ
イクロ波は、発熱体だけでなく食品にも照射されるた
め、食品が水分蒸発を起こして硬くなる以前に焦げ目つ
けがなされるためには、発熱体が食品よりも速やかに発
熱して前記温度に到達しなければならない。
【0011】ところが、前記従来の発熱体は、チタン酸
バリウム等の強誘電体を使用していたため、キュリー温
度でその性状が変化することにより発熱速度が遅くな
り、食品が水分蒸発を起こして硬くなる以前に焦げ目を
つけることができないという欠点を有するものであっ
た。
バリウム等の強誘電体を使用していたため、キュリー温
度でその性状が変化することにより発熱速度が遅くな
り、食品が水分蒸発を起こして硬くなる以前に焦げ目を
つけることができないという欠点を有するものであっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、迅速
且つ確実に所要の温度にまで発熱することができ、スパ
ーク発生の危険もなく、耐久性にも勝れたマイクロ波加
熱調理用発熱シートを得ることにある。
且つ確実に所要の温度にまで発熱することができ、スパ
ーク発生の危険もなく、耐久性にも勝れたマイクロ波加
熱調理用発熱シートを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明によれば、耐熱性ある誘電性繊維からなる紙
状基材内に、マイクロ波の照射により発熱する導電性粉
体を抄き込んであることを特徴とするマイクロ波加熱調
理用発熱シートが提供される。食品との直接接触を避け
ると共に食品の付着を防ぐため、発熱シートの表面に保
護膜をコーティングすることもできる。
め、本発明によれば、耐熱性ある誘電性繊維からなる紙
状基材内に、マイクロ波の照射により発熱する導電性粉
体を抄き込んであることを特徴とするマイクロ波加熱調
理用発熱シートが提供される。食品との直接接触を避け
ると共に食品の付着を防ぐため、発熱シートの表面に保
護膜をコーティングすることもできる。
【0014】
【作用】発熱シートにマイクロ波を照射すると、シート
内に抄き込まれた導電性粉体が速やかに所定の温度にま
で発熱するため、食品に水分蒸発を起こして硬くなる以
前に焦げ目をつけることができる。また、細かい導電性
粉体を誘電性繊維中に抄き込むことにより、シートとし
ての電気抵抗が大きくなるため、発生する電流は効率良
くジュール熱に変換され、スパークが発生しにくい。更
に、耐熱性の誘電性繊維を使用することにより、燃焼や
収縮といった問題を生じることがない。
内に抄き込まれた導電性粉体が速やかに所定の温度にま
で発熱するため、食品に水分蒸発を起こして硬くなる以
前に焦げ目をつけることができる。また、細かい導電性
粉体を誘電性繊維中に抄き込むことにより、シートとし
ての電気抵抗が大きくなるため、発生する電流は効率良
くジュール熱に変換され、スパークが発生しにくい。更
に、耐熱性の誘電性繊維を使用することにより、燃焼や
収縮といった問題を生じることがない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面に基づいて
詳細に説明する。図1に示す発熱シート1は、耐熱性あ
る誘電性繊維3からなる紙状の基材2内に、マイクロ波
の照射により発熱する導電性粉体4を均一且つ密に抄き
込んだものである。
詳細に説明する。図1に示す発熱シート1は、耐熱性あ
る誘電性繊維3からなる紙状の基材2内に、マイクロ波
の照射により発熱する導電性粉体4を均一且つ密に抄き
込んだものである。
【0016】前記誘電性繊維3は、マイクロ波の照射に
より誘電分極する際の誘電損失が小さく、従って誘電作
用による発熱を生じにくい素材からなるもの、例えばア
ルミナ(Al2 O3 )とシリカ(SiO2 )を主成分と
するセラミックスファイバーやガラス繊維等が好適に使
用されるが、誘電発熱を生じるものであっても、十分な
耐熱性を有するものであれば使用することができる。該
誘電性繊維3の製造方法としては、原料をルツボに入
れ、1500〜2000℃程度の高温で溶融した後、圧
搾空気や高速ガス等でノズルから吹き飛ばして繊維状と
する方法が一般的であるが、これに限定されるものでは
ない。
より誘電分極する際の誘電損失が小さく、従って誘電作
用による発熱を生じにくい素材からなるもの、例えばア
ルミナ(Al2 O3 )とシリカ(SiO2 )を主成分と
するセラミックスファイバーやガラス繊維等が好適に使
用されるが、誘電発熱を生じるものであっても、十分な
耐熱性を有するものであれば使用することができる。該
誘電性繊維3の製造方法としては、原料をルツボに入
れ、1500〜2000℃程度の高温で溶融した後、圧
搾空気や高速ガス等でノズルから吹き飛ばして繊維状と
する方法が一般的であるが、これに限定されるものでは
ない。
【0017】一方、導電性粉体4としては、体積固有抵
抗が105 Ω・cm以下で、且つ粒子径が50μm以
下、嵩比重が2g/cm3 以下の粉体が好ましく、例え
ばカーボンブラック、活性炭、ITO(インジウムと錫
の酸化物)、窒化チタン等が適している。ここで、前記
体積固有抵抗は、粉体の電気の通り易さを示したもので
あるが、この値が105 Ω・cm以下であっても、発熱
シート1内に含まれる粉体粒子数が少なければ発熱シー
ト1としての表面抵抗が高くなり、発熱性が低下する。
発熱シート1中の粉体粒子数を増加させるには、該粉体
の粒子径及び嵩比重を小さくすることが必要であり、従
って、前記の如く粒子径を50μm以下、嵩比重を2g
/cm3 以下とすることが必要であり、より好ましく
は、粒子径を0.5μm以下、嵩比重を1g/cm3 以
下とすることである。
抗が105 Ω・cm以下で、且つ粒子径が50μm以
下、嵩比重が2g/cm3 以下の粉体が好ましく、例え
ばカーボンブラック、活性炭、ITO(インジウムと錫
の酸化物)、窒化チタン等が適している。ここで、前記
体積固有抵抗は、粉体の電気の通り易さを示したもので
あるが、この値が105 Ω・cm以下であっても、発熱
シート1内に含まれる粉体粒子数が少なければ発熱シー
ト1としての表面抵抗が高くなり、発熱性が低下する。
発熱シート1中の粉体粒子数を増加させるには、該粉体
の粒子径及び嵩比重を小さくすることが必要であり、従
って、前記の如く粒子径を50μm以下、嵩比重を2g
/cm3 以下とすることが必要であり、より好ましく
は、粒子径を0.5μm以下、嵩比重を1g/cm3 以
下とすることである。
【0018】また、誘電性繊維3と導電性粉体4との混
合比は、90:10〜60:40(重量%)の範囲が好
適である。導電性粉体4の割合を多くすればそれだけ発
熱量も多くなるが、その代りにシートの赤熱や崩壊とい
った現象が生じ易くなって、食品の炭化や発熱シートの
耐久性の低下といった問題を生じる。
合比は、90:10〜60:40(重量%)の範囲が好
適である。導電性粉体4の割合を多くすればそれだけ発
熱量も多くなるが、その代りにシートの赤熱や崩壊とい
った現象が生じ易くなって、食品の炭化や発熱シートの
耐久性の低下といった問題を生じる。
【0019】前記発熱シート1は、誘電性繊維3と導電
性粉体4とをバインダー5と共に水中に分散し、通常の
抄紙方法で抄き上げた後、熱処理を行うことにより得る
ことができる。このときの熱処理温度は、使用するバイ
ンダー5により異なり、一般的に105〜170℃程度
であるが、これに限定されるものではない。尚、抄紙工
程での誘電性繊維3及び導電性粉体4の歩留まり向上を
図るため、凝集剤を添加しても良いが、添加した凝集剤
は熱処理により燃焼させ、製品中に含まれないようにし
ておくことが望ましい。
性粉体4とをバインダー5と共に水中に分散し、通常の
抄紙方法で抄き上げた後、熱処理を行うことにより得る
ことができる。このときの熱処理温度は、使用するバイ
ンダー5により異なり、一般的に105〜170℃程度
であるが、これに限定されるものではない。尚、抄紙工
程での誘電性繊維3及び導電性粉体4の歩留まり向上を
図るため、凝集剤を添加しても良いが、添加した凝集剤
は熱処理により燃焼させ、製品中に含まれないようにし
ておくことが望ましい。
【0020】前記バインダー5としては、耐熱性向上を
図るうえで無機系バインダーを使用するのが好ましい
が、抄紙時の湿潤強度向上のため若干の有機系バインダ
ーを加えても良い。無機系バインダーとしては、アルカ
リ金属ケイ酸塩、アルコキシシラン、微粉砕シリカ、水
ガラス等が一般的である。一方、有機系バインダーとし
ては、アラミド、ポリイミド等の耐熱性を有するものが
好ましいが、アクリル等の耐熱性が低いものでも使用可
能である。ただし、耐熱性の低い有機系バインダーを用
いる場合は、シート製造工程中の熱処理時に該バインダ
ーを燃焼させないと、使用時に燃焼が発生し易くなる。
図るうえで無機系バインダーを使用するのが好ましい
が、抄紙時の湿潤強度向上のため若干の有機系バインダ
ーを加えても良い。無機系バインダーとしては、アルカ
リ金属ケイ酸塩、アルコキシシラン、微粉砕シリカ、水
ガラス等が一般的である。一方、有機系バインダーとし
ては、アラミド、ポリイミド等の耐熱性を有するものが
好ましいが、アクリル等の耐熱性が低いものでも使用可
能である。ただし、耐熱性の低い有機系バインダーを用
いる場合は、シート製造工程中の熱処理時に該バインダ
ーを燃焼させないと、使用時に燃焼が発生し易くなる。
【0021】前記発熱シート1がマイクロ波を受けて発
熱するには、前記導電性粉体4の物性値以外にシートと
しての物性値も関係する。すなわち、発熱シート1の表
面抵抗が103 〜104 Ω/cm2 であることが好まし
い。導電性粉体4が前記条件に合致していても、抄紙時
に該導電性粉体4の凝集があったり厚さのバラツキが生
じると、発熱シート1の表面抵抗が変化し、好ましくな
い現象が発生するおそれがある。即ち、発熱シート1の
表面抵抗が105 Ω/cm2 以上になると発熱性の低下
が見られ、102 Ω/cm2 以下になるとスパークが発
生し易くなる。さらに、食品との接触性を向上させて均
一な焦げ目を付けるため、発熱シート1のヤング率は2
00g/cm以下であることが好ましい。
熱するには、前記導電性粉体4の物性値以外にシートと
しての物性値も関係する。すなわち、発熱シート1の表
面抵抗が103 〜104 Ω/cm2 であることが好まし
い。導電性粉体4が前記条件に合致していても、抄紙時
に該導電性粉体4の凝集があったり厚さのバラツキが生
じると、発熱シート1の表面抵抗が変化し、好ましくな
い現象が発生するおそれがある。即ち、発熱シート1の
表面抵抗が105 Ω/cm2 以上になると発熱性の低下
が見られ、102 Ω/cm2 以下になるとスパークが発
生し易くなる。さらに、食品との接触性を向上させて均
一な焦げ目を付けるため、発熱シート1のヤング率は2
00g/cm以下であることが好ましい。
【0022】前記発熱シート1は、食品の下に敷いた
り、食品をはさんだり包んだりして使用するもので、マ
イクロ波の照射により導電性粉体4が発熱して、該発熱
シート1が速やかに所定の温度まで昇温するため、食品
のシート接触面に焦げ目が付くことになる。用途を拡大
するため、該発熱シート1を皿やカップ等の形状に成型
することも可能である。該発熱シート1はヤング率が低
く、柔軟性に富んでいるため、容器への成型が容易であ
る。
り、食品をはさんだり包んだりして使用するもので、マ
イクロ波の照射により導電性粉体4が発熱して、該発熱
シート1が速やかに所定の温度まで昇温するため、食品
のシート接触面に焦げ目が付くことになる。用途を拡大
するため、該発熱シート1を皿やカップ等の形状に成型
することも可能である。該発熱シート1はヤング率が低
く、柔軟性に富んでいるため、容器への成型が容易であ
る。
【0023】図2に示す第2実施例の発熱シート1a
は、食品との直接接触を避けると共に食品の付着を防止
するため、表面に保護膜6をコーティングしたものであ
る。この場合の保護膜6としては、耐熱性を有するもの
が好ましく、例えば、ケイ素系化合物やフッ素樹脂等が
使用可能である。このように耐熱性ある保護膜6を使用
すると、発熱シートの発火を防止することが可能にな
る。即ち、発熱性を向上させるために発熱シート中の導
電性粉体4の混合比率を高くすると、該導電性粉体自体
が発火するおそれがあるが、耐熱性ある保護膜6をコー
ティングすることにより、その発火を防ぎ、使用時の安
全性を向上させることができる。
は、食品との直接接触を避けると共に食品の付着を防止
するため、表面に保護膜6をコーティングしたものであ
る。この場合の保護膜6としては、耐熱性を有するもの
が好ましく、例えば、ケイ素系化合物やフッ素樹脂等が
使用可能である。このように耐熱性ある保護膜6を使用
すると、発熱シートの発火を防止することが可能にな
る。即ち、発熱性を向上させるために発熱シート中の導
電性粉体4の混合比率を高くすると、該導電性粉体自体
が発火するおそれがあるが、耐熱性ある保護膜6をコー
ティングすることにより、その発火を防ぎ、使用時の安
全性を向上させることができる。
【0024】《実験例》次に、本発明の発熱シートにつ
いて行った性能実験の結果について説明する。実験は、
下記に示す2つの本発明品と比較例とについて、それぞ
れ発熱性と焦げ性及び再加熱性とを評価した。使用した
発熱シートの構成と評価方法は下記のとおりである。ま
た、実験結果は表1に示す。
いて行った性能実験の結果について説明する。実験は、
下記に示す2つの本発明品と比較例とについて、それぞ
れ発熱性と焦げ性及び再加熱性とを評価した。使用した
発熱シートの構成と評価方法は下記のとおりである。ま
た、実験結果は表1に示す。
【0025】[本発明品1]アルミナ・シリカ系セラミ
ックス繊維85部と、体積固有抵抗が2.0Ω・cm、
平均粒径が43nm、嵩比重が0.38g/mlのカー
ボンブラック15部を、シリカ系バインダーと共に紙状
にシート化した。
ックス繊維85部と、体積固有抵抗が2.0Ω・cm、
平均粒径が43nm、嵩比重が0.38g/mlのカー
ボンブラック15部を、シリカ系バインダーと共に紙状
にシート化した。
【0026】[本発明品2]アルミナ・シリカ系セラミ
ックス繊維70部と、体積固有抵抗が2.0Ω・cm、
平均粒径が43nm、嵩比重が0.38g/mlのカー
ボンブラック30部を、シリカ系バインダーと共に紙状
にシート化した後、シリカ系コート剤を表面に塗工し
た。
ックス繊維70部と、体積固有抵抗が2.0Ω・cm、
平均粒径が43nm、嵩比重が0.38g/mlのカー
ボンブラック30部を、シリカ系バインダーと共に紙状
にシート化した後、シリカ系コート剤を表面に塗工し
た。
【0027】[比較例]12μmのポリエチレン(PE
T)フィルムに、70Åの厚さでアルミニウムを蒸着
し、さらに紙を積層した。
T)フィルムに、70Åの厚さでアルミニウムを蒸着
し、さらに紙を積層した。
【0028】
【表1】
【0029】〈評価方法〉 (1)発熱性 :13×13cmの大きさの発熱シート
を電子レンジにて600Wで1分間加熱後、すみやかに
非接触表面温度計で温度測定を行った。さらに食材を想
定し、水100g共存時の温度を同様に測定した。 (2)焦げ性 :食パンを発熱シートに載せ、電子レン
ジにて600Wで30秒間加熱後、食パンの発熱シート
との接触面の焦げ性を下記の基準で目視判定した。 ○:全体に程良い焦げ目がついている △:部分的に焦げ目がついている ×:まったく焦げていない (3)再加熱性:天ぷら85gを発熱シートに載せ、電
子レンジにて700Wで45秒間加熱後、衣のクリスピ
ー感を下記の基準で評価した。 ○:揚げたてと同様に衣がカリッとしている △:カリッとした歯触りは無いが、ベタついてはいない ×:水分や油分がしみだし、衣がベタッとしている
を電子レンジにて600Wで1分間加熱後、すみやかに
非接触表面温度計で温度測定を行った。さらに食材を想
定し、水100g共存時の温度を同様に測定した。 (2)焦げ性 :食パンを発熱シートに載せ、電子レン
ジにて600Wで30秒間加熱後、食パンの発熱シート
との接触面の焦げ性を下記の基準で目視判定した。 ○:全体に程良い焦げ目がついている △:部分的に焦げ目がついている ×:まったく焦げていない (3)再加熱性:天ぷら85gを発熱シートに載せ、電
子レンジにて700Wで45秒間加熱後、衣のクリスピ
ー感を下記の基準で評価した。 ○:揚げたてと同様に衣がカリッとしている △:カリッとした歯触りは無いが、ベタついてはいない ×:水分や油分がしみだし、衣がベタッとしている
【0030】
【発明の効果】このように、本発明の発熱シートは、シ
ート内に抄き込まれた導電性粉体がマイクロ波の照射に
より速やかに所定の温度にまで発熱するため、食品が水
分蒸発を起こして硬くなる以前に焦げ目をつけることが
でき、また、導電性粉体を誘電性繊維中に抄き込んだこ
とにより、シートとしての電気抵抗が大きくなり、発生
する電流が効率良くジュール熱に変換されるため、スパ
ークが発生しにくい。更に、耐熱性の誘電性繊維を使用
することにより、燃焼や収縮といった問題を生じること
がなく、耐久性も高いという利点がある。
ート内に抄き込まれた導電性粉体がマイクロ波の照射に
より速やかに所定の温度にまで発熱するため、食品が水
分蒸発を起こして硬くなる以前に焦げ目をつけることが
でき、また、導電性粉体を誘電性繊維中に抄き込んだこ
とにより、シートとしての電気抵抗が大きくなり、発生
する電流が効率良くジュール熱に変換されるため、スパ
ークが発生しにくい。更に、耐熱性の誘電性繊維を使用
することにより、燃焼や収縮といった問題を生じること
がなく、耐久性も高いという利点がある。
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図である。
1,1a 発熱シート 2 基材 3 誘電性繊維 4 導電性粉
体 6 保護膜
体 6 保護膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 そこで、このような欠点の少ない発熱体
として、実開昭64−56193号公報には、耐熱紙に
チタン酸バリウム等の強誘電体を抄き込み、マイクロ波
の照射によってこの強誘電体を発熱させるようにしたも
のが開示されている。このときの強誘電体の発熱は、誘
電分極に伴う誘電損失によるものであって、その発熱エ
ネルギー量は、 P=ωε・tan δ・E2 ≒5/9・εr・tan δ・f・E2×10−10 εr : 比誘電率 tan δ: 誘電力率 f : 周波数 E : 電界強度 で表され、比誘電率εrが高いものほど発熱エネルギー
量も多くなる。
として、実開昭64−56193号公報には、耐熱紙に
チタン酸バリウム等の強誘電体を抄き込み、マイクロ波
の照射によってこの強誘電体を発熱させるようにしたも
のが開示されている。このときの強誘電体の発熱は、誘
電分極に伴う誘電損失によるものであって、その発熱エ
ネルギー量は、 P=ωε・tan δ・E2 ≒5/9・εr・tan δ・f・E2×10−10 εr : 比誘電率 tan δ: 誘電力率 f : 周波数 E : 電界強度 で表され、比誘電率εrが高いものほど発熱エネルギー
量も多くなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】 発熱シートにマイクロ波を照射すると、シー
ト内に抄き込まれた導電性粉体が速やかに所定の温度に
まで発熱するため、食品が水分蒸発を起こして硬くなる
以前に焦げ目をつけることができる。また、細かい導電
性粉体を誘電性繊維中に抄き込むことにより、シートと
しての電気抵抗が大きくなるため、発生する電流は効率
良くジュール熱に変換され、スパークが発生しにくい。
更に、耐熱性の誘電性繊維を使用することにより、燃焼
や収縮といった問題を生じることがない。
ト内に抄き込まれた導電性粉体が速やかに所定の温度に
まで発熱するため、食品が水分蒸発を起こして硬くなる
以前に焦げ目をつけることができる。また、細かい導電
性粉体を誘電性繊維中に抄き込むことにより、シートと
しての電気抵抗が大きくなるため、発生する電流は効率
良くジュール熱に変換され、スパークが発生しにくい。
更に、耐熱性の誘電性繊維を使用することにより、燃焼
や収縮といった問題を生じることがない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符合の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符合の説明】 1,1a 発熱シート 2 基材 3 誘電性繊維 4 導電性粉
体5 バインダー 6 保護膜
体5 バインダー 6 保護膜
Claims (5)
- 【請求項1】 耐熱性ある誘電性繊維からなる紙状基材
内に、マイクロ波の照射により発熱する導電性粉体を抄
き込んであることを特徴とするマイクロ波加熱調理用発
熱シート。 - 【請求項2】 食品との直接接触を避けると共に食品の
付着を防ぐため、表面に保護膜をコーティングしてある
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波加熱調理
用発熱シート。 - 【請求項3】 誘電性繊維が、アルミナ及びシリカを主
成分とする物質からなることを特徴とする請求項1又は
2に記載のマイクロ波加熱調理用発熱シート。 - 【請求項4】 導電性粉体が、カーボンブラック、活性
炭、ITO、窒化チタンの何れかであることを特徴とす
る請求項1又は2に記載のマイクロ波加熱調理用発熱シ
ート。 - 【請求項5】 導電性粉体の体積固有抵抗が105 Ω・
cm以下で、粒子径が50μm以下、嵩比重が2g/c
m3 以下であることを特徴とする請求項4に記載のマイ
クロ波加熱調理用発熱シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26293193A JPH0794271A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | マイクロ波加熱調理用発熱シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26293193A JPH0794271A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | マイクロ波加熱調理用発熱シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0794271A true JPH0794271A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17382579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26293193A Pending JPH0794271A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | マイクロ波加熱調理用発熱シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0794271A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20130000771A (ko) * | 2011-06-24 | 2013-01-03 | 삼성전자주식회사 | 전자렌지용 트레이 및 이를 갖춘 전자렌지와 전자렌지의 제어방법과 전자렌지용 트레이 제조방법 |
| JP2013139992A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-07-18 | Seiwa Co Ltd | 発熱体及び発熱部材 |
| CN112262736A (zh) * | 2020-10-16 | 2021-01-26 | 中国农业科学院都市农业研究所 | 一种具有硬化外壳的基质块及制备装置、制备方法 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP26293193A patent/JPH0794271A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20130000771A (ko) * | 2011-06-24 | 2013-01-03 | 삼성전자주식회사 | 전자렌지용 트레이 및 이를 갖춘 전자렌지와 전자렌지의 제어방법과 전자렌지용 트레이 제조방법 |
| JP2013139992A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-07-18 | Seiwa Co Ltd | 発熱体及び発熱部材 |
| CN112262736A (zh) * | 2020-10-16 | 2021-01-26 | 中国农业科学院都市农业研究所 | 一种具有硬化外壳的基质块及制备装置、制备方法 |
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