JPH0794254B2 - 包装用容器およびその製造方法 - Google Patents

包装用容器およびその製造方法

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JPH0794254B2
JPH0794254B2 JP4346466A JP34646692A JPH0794254B2 JP H0794254 B2 JPH0794254 B2 JP H0794254B2 JP 4346466 A JP4346466 A JP 4346466A JP 34646692 A JP34646692 A JP 34646692A JP H0794254 B2 JPH0794254 B2 JP H0794254B2
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synthetic resin
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paperboard
packaging container
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修 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として海苔などの乾
物類を包装するのに適した板紙製の包装用容器およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海苔などの乾物類を包装するには
角筒状をした金属製の包装用容器が使用されてきたが、
使用後の廃棄物処理の観点から板紙製のものが要求され
てきた。そこで、本出願人等は板紙を角形状に巻回して
その端縁において接着してなる角筒状の主体の一端開口
に金属または合成樹脂製の底蓋を嵌着した包装用容器の
開発を続け特許出願してきたが、板紙を多角形状に巻回
してその端縁において接着した角筒状の主体は復元力に
よって主体成形後底蓋嵌着作業を行うまでの間開口形状
が所定の形状に保持されておらず、このため主体の一端
開口に金属または合成樹脂製の底蓋を嵌着する際に手作
業で主体の開口形状を底蓋の嵌合部分の形状に修正しな
がら行う必要があり、自動化による量産化が不可能でコ
ストダウン上のネックとなっていた。また、このように
して製造された包装用容器は金属製の底蓋が嵌着された
のちにおいても開口に歪みが残り、内容物の包装後に蓋
を施蓋することが難しく、包装作業に時間がかかるとい
う問題があるうえにユーザーが内容物を出し入れする際
の蓋の開閉にも手こずるという問題があった。このよう
な問題を解決するために板紙製の主体に合成樹脂を含浸
硬化させて保形することも考えられるが、屈曲部が旧状
に復元しようとしている主体全体を合成樹脂の含浸硬化
により保形しようとすると大量の合成樹脂を使用するこ
ととなり、高価となるうえに廃棄処理上の問題があり、
しかも、表面に印刷したりラベル貼りを行ううえの支障
となるなどの問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、前記のような問題点を解決して角筒状に
成形された主体が成形後に歪むことなく所定の開口形状
が保持されるようにして底蓋の嵌着作業や蓋の開閉操作
を容易にできるようにした安価な板紙製の包装用容器を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明は、板紙素材を巻回してその端縁において接
着してなる角筒状の主体の一端開口に金属または合成樹
脂製の底蓋を嵌着した包装用容器において、前記主体の
各屈曲部の内面にそれぞれ多数の縦条溝群を形成すると
ともに、該主体のうち前記縦条溝群が形成されている屈
曲部内面部分には保形用の合成樹脂を含浸硬化させてこ
の合成樹脂により主体が所要の角筒状に保形されている
ことを特徴とする包装用容器を第1の発明とし、送りロ
ーラをもって送り出される板紙素材の片面に所要の間隔
をおいて配置された条溝形成用のカッターをもって屈曲
補助用の縦条溝群を所要の間隔をおいて複数群刻み込ん
だうえこの縦条溝群が形成された部分に液状合成樹脂を
塗布含浸させて成形型に送り込み、前記液状合成樹脂を
硬化させつつ板紙素材を角筒状に巻回成形したうえ板紙
の端縁を接着して角筒状の主体とし、この主体の一端開
口に金属または合成樹脂製の底蓋を嵌着することを特徴
とする包装用容器の製造方法を第2の発明とするもので
ある。
【0005】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1において1は帯状の板紙素材2を送り
だす送り出しローラ、3は送り出しローラ1に続いて設
けられる4本の複列刃式の条溝形成用の回転式のカッタ
であり、該カッタ3は角筒状に成形される板紙素材2の
内面に屈曲部形成用の縦条溝群4を刻み込むものであ
る。5はカッタ3の上部に設けられる押えローラ、6は
板紙素材2の前記縦条溝群4が形成された屈曲部内面に
臨んで配設されるノズルで、該ノズル6は保形用の液状
合成樹脂を板紙素材2の屈曲部内面に吹き付け含浸させ
るためのものである。
【0006】7は板紙素材2を角形状に成形する開閉可
能なヒンジ部より2つ割り可能な成形型であり、該成形
型7には板紙素材2に吹き付け含浸された合成樹脂を加
熱硬化させる加熱装置が設けられている。なお、成形型
7の広幅側の側壁面は内側に凹んだ凹曲面に形成されて
いて、板紙素材2が成形後に残存する歪みを補正吸収し
て成形形状が正確になるようにしている。そして、成形
型7により角筒状に成形された板紙素材は板紙の端縁が
図示しない糊付け装置により接着されて筒状素材8とさ
れ、所要長さに切断されて角筒状の主体11とされる。
【0007】このように構成されたものは、送り出しロ
ール1を介して送り出されてくる帯状の板紙素材2が回
転式のカッタ3と押えローラ5間を通過されることによ
り板紙素材2の片面に、成形しようとする断面形状に対
応する数の屈曲補助用の縦条溝群4が多数条刻み込まれ
る。そして、板紙素材2の屈曲部に多数条の縦条溝群4
が形成された後は該各屈曲部の縦条溝群4に臨んで配設
されているノズル6より熱可塑性の液状合成樹脂が噴霧
されて板紙素材2の各縦条溝群4が形成されている部分
に液状合成樹脂が塗布される。
【0008】そして、液状合成樹脂が所要部分に塗布含
浸された板紙素材2は成形型7に送り込まれて角筒状に
成形されることとなるが、この際、含浸された液状合成
樹脂が硬化されつつ板紙素材が角筒状に巻回成形された
うえ端縁が接着されて筒状素材8は送り出され、その後
所要長さに切断されて各屈曲部の内面にそれぞれ屈曲補
助用の縦条溝群4が形成されるとともに、主体11のう
ち前記縦条溝群4が形成されている屈曲部の内面にのみ
帯状に保形用の合成樹脂12が含浸硬化されている角筒
状の主体11が得られる。この間、角筒状に成形される
筒状素材8は成形型7の広幅側の側壁面は内側に凹んだ
凹曲面に形成されていることにより残存する歪みを補正
吸収するよう広幅側が若干凹曲面となるように成形さ
れ、成形型7より送りだされると筒状素材8は僅かに膨
らんで予定された成形形状となる。しかして、このよう
に成形されたうえ切断された角筒状の主体11は次工程
の底蓋嵌合工程で図2に示されるようにその底部に金属
製または合成樹脂製の底蓋13が嵌着される。なお、図
中14は角筒状の主体11の上部外周面に環状に形成し
ておく隆条部であり、該隆条部14は主体11の開口部
に施蓋される蓋15のストッパとして機能するとともに
主体11の上部が歪まないように保形性を高める役割を
も兼ねている。
【0009】このように構成されたものは、主体11の
各屈曲部の内面にのみ屈曲補助用の縦条溝群4が形成さ
れて屈曲部の復元力を著しく弱めているうえ該縦条溝群
4が形成された屈曲部内面には保形用の合成樹脂12が
含浸硬化されて保形・補強されているので主体11は成
形された後は常に所要の角筒状に保形されており、主体
11の成形後底蓋13の嵌着作業を行うまでの間も開口
形状が所定の形状に保持されることとなるので主体11
の一端開口に金属または合成樹脂製の底蓋13を嵌着す
る際に手作業で主体11の開口形状を底蓋13の嵌合部
分の形状に修正しながら行う必要がなく、自動化による
量産化が可能でコストダウンできる。また、このように
して製造された包装用容器は、底蓋13が嵌着されたの
ちにおいても開口に歪みが残ることがないので、内容物
の包装後に蓋15を施蓋することが容易で、海苔等の内
容物の充填包装作業を簡略化できるうえにユーザーが内
容物を出し入れする際の蓋15の開閉も容易化される。
【0010】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、第1の発明は主体の各屈曲部の内面にそれぞれ多数
の縦条溝群を形成されたうえこの屈曲部内面部分のみは
合成樹脂の含浸硬化により角筒状の主体の断面形状が常
に所定形状に保持されるので底蓋の嵌着や蓋の開閉操作
を容易に行うことができ、しかも、補強・保形用の合成
樹脂の使用量が少ないので安価に提供できるうえに廃棄
処理上の問題がなく、また、表面には合成樹脂の含浸が
ないので印刷したりラベル貼りを行ううえの支障となる
こともないなどの特長があり、また、第2の発明は前記
のような特長のある第1の発明の包装用容器を安価に量
産できるもので、従来の問題点を解決した包装用容器お
よびその製造方法として業界にもたらすところ大なもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の発明の実施例の工程を説明する斜視図で
ある。
【図2】第1の発明の実施例を示す一部切欠斜視図であ
る。
【図3】第1の発明の実施例の要部の断面図である。
【符号の説明】
2 板紙素材 4 縦条溝群 7 成形型 11 角筒状の主体 12 合成樹脂 13 底蓋 15 蓋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板紙素材を巻回してその端縁において接
    着してなる角筒状の主体(11)の一端開口に金属または合
    成樹脂製の底蓋(13)を嵌着した包装用容器において、前
    記主体(11)の各屈曲部の内面にそれぞれ屈曲補助用の縦
    条溝群(4) を形成するとともに、該主体(11)のうち前記
    縦条溝群(4) が形成されている屈曲部内面部分には保形
    用の合成樹脂(12)を含浸硬化させてこの合成樹脂(12)に
    より主体(11)が所要の角筒状に保形されていることを特
    徴とする包装用容器。
  2. 【請求項2】 送りローラをもって送り出される板紙素
    材の片面に所要の間隔をおいて配置された条溝形成用の
    カッタをもって屈曲補助用の縦条溝群を所要の間隔をお
    いて複数群刻み込んだうえこの縦条溝群が形成された部
    分に液状合成樹脂を塗布含浸させて成形型に送り込み、
    前記液状合成樹脂を硬化させつつ板紙素材を角筒状に巻
    回成形したうえ板紙の端縁を接着して角筒状の主体と
    し、この主体の一端開口に金属または合成樹脂製の底蓋
    を嵌着することを特徴とする包装用容器の製造方法。
JP4346466A 1992-12-25 1992-12-25 包装用容器およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0794254B2 (ja)

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