JPH0794059B2 - 水平連続鋳造装置 - Google Patents

水平連続鋳造装置

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JPH0794059B2
JPH0794059B2 JP61011516A JP1151686A JPH0794059B2 JP H0794059 B2 JPH0794059 B2 JP H0794059B2 JP 61011516 A JP61011516 A JP 61011516A JP 1151686 A JP1151686 A JP 1151686A JP H0794059 B2 JPH0794059 B2 JP H0794059B2
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induction heating
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初義 神代
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/10Supplying or treating molten metal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水平連続鋳造装置に関する。
背景技術 第7図は本発明の前提となる構成を示している誘導加熱
用コイル1を備えたタンデイツシユ2の断面図である。
第7図を参照して、従来技術のタンデイツシユ2の構成
について説明する。タンデイツシユ2は溶融金属3を貯
留する炉体4と、炉蓋5とを含む。この炉体4と炉蓋5
とは、溶融金属3に臨んで設けられる耐火壁6,7と、こ
の耐火壁6,7を外部から被覆する鉄皮8,9とをそれぞれ含
む。
炉体4の外周部には、誘導加熱用コイル1がタンデイツ
シユ2を巻回して設けられる。これらのコイル1と耐火
壁6との間には、第1電極10が配置され、タンデイツシ
ユ2の底部に配置された第2電極11との間で溶融金属3
のタンデイツシユ2外への漏出を検出する。すなわち第
1および第2電極10,11の各端子14,15間が導通すれば、
タンデイツシユ2内の溶融金属がタンデイツシユ2外に
漏出し、第1電極10に接触していることになる。また炉
体4の底部付近には、タンデイツシユノズル12が設けら
れる。またタンデイツシユ2には、タンデイツシユ2内
の溶融金属3から発生する鉱滓などを排出するための排
滓口13が形成される。
発明が解決しようとする問題点 (1)上述したような本発明の前提となる構成を示して
いるタンデイツシユ2は、誘導加熱用コイル1と一体構
造とされている。したがつて、単一のタンデイツシユ2
を用いて多品種の鋼種を鋳造する場合に、以前に鋳造さ
れた品種の溶融金属および溶融金属に含まれる添加元素
などがタンデイツシユ2内に残留し、当該溶融金属に不
所望な不純物が混入し、鋳造される製品の組成が安定し
ないと言う問題点があつた。
(2)上述したような誘導加熱用コイル1と一体構造の
タンデイツシユ2を用いて鋳造回数を増大するには、こ
のようなタンデイツシユ2を複数用い、タンデイツシユ
2を乗載する台車などを準備して、このような複数のタ
ンデイツシユ2を移動して鋳造作業を行なう必要があ
る。このような場合、一般に誘導加熱用コイル1および
その制御装置などは高価であり、少なくとも誘導加熱用
コイル1はタンデイツシユ2の台数と同数準備しなけれ
ばならず、製造コストがかさんでしまう問題点があつ
た。
(3)一般にタンデイツシユ2の耐火壁6,7の寿命は長
いものでも50鋳造回数程度であり、耐火壁6,7が損耗す
ると、新しい耐火物に張り替えて使用温度までバーナ等
により30〜40時間かけて加熱焼成(シンターリング)を
行なう必要がある。したがつて、上述したような一体構
造のタンデイツシユ2の場合には上記加熱焼成時におい
ては、連続鋳造動作を休止させねばならず、生産効率が
低下すると言う問題点があつた。
(4)また誘導加熱用コイル1が耐火壁6の外側部に密
着して設置されているので、耐火壁6の隙間などから溶
融金属3が外部に漏出し、誘導加熱用コイル1を焼損さ
せてしまうと言う問題点があつた。
本発明の目的は、上述の各問題点を解決し、水平連続鋳
造の操業を確実に行うことができるようにした改良され
た水平連続鋳造装置を提供することである。
問題点を解決するための手段 本発明は、耐火性材料から成り、溶融金属を貯留し、る
つぼ形に形成されるタンデイツシユ22であつて、最下端
の側部には、溶融金属を取出すためのタンデイツシユノ
ズル32と、このタンデイツシユノズル32の外方端に固定
される接続ノズル33とが設けられ、タンデイツシユ22の
軸線に関してタンデイツシユノズル32および接続ノズル
33とは反対側で上部に排滓口29が形成され、底部31は、
排滓口29側からタンデイツシユノズル32および接続ノズ
ル33に向けて傾斜して下降する形状に構成されるタンデ
イツシユ22と、 導電性材料から成り、タンデイツシユ22の外周面に固定
され、その外周面を、タンデイツシユノズル32および接
続ノズル33よりも上方でかつタンデイツシユ22の軸線に
関してタンデイツシユノズル32および接続ノズル33の反
対側ではタンデイツシユノズル32および接続ノズル33よ
りも下方で、囲む通電検出用帯体47と、 通電検出用帯体47を密着して外囲してタンデイツシユ22
に固定され、中空筒状であつて、内部の通路50に冷却水
が注入されてタンデイツシユ22を冷却する冷却部材49
と、 導電性材料から成り、タンデイツシユ22の底部31でタン
デイツシユノズル32の近傍に、溶融金属24の貯留空間27
a内に先端部を臨ませて設けられる検出部材56と、 冷却部材49が挿入、離脱可能であり、冷却部材49の外周
部を、タンデイツシユノズル32および接続ノズル33より
も上方でかつタンデイツシユ22の軸線に関してタンデイ
ツシユノズル32および接続ノズル33の反対側ではタンデ
イツシユノズル32および接続ノズル33よりも下方で、囲
み、タンデイツシユノズル22内の溶融金属を誘導加熱し
て溶融金属の溶融状態を保持する誘導加熱用コイル53
と、 タンデイツシユ22の下方に配置される炉体枠44と、 誘導加熱用コイル53が取付けられる傾動フレーム23であ
つて、排滓口29側の下端部が水平軸線まわりに傾動可能
に炉体枠44にピン結合される傾動フレーム23と、 炉体枠44上で、タンデイツシユ22に近接/離反すること
ができ、タンデイツシユ22に近接して前記接続ノズル33
に接続された状態でタンデイツシユ22内の溶融金属から
鋳片を形成し、タンデイツシユ22から離反して接続ノズ
ル33から外れて傾動フレーム23を傾動可能とするモール
ド34と、 通電検出用帯体47および検出部材56に接続され、これら
の帯体47および検出部材56間の短絡によつてタンデイツ
シユ22内の溶融金属が漏洩したことを検出して報知する
溶湯漏れ検出手段67,68とを含むことを特徴とする水平
連続鋳造装置である。
作 用 本発明に従えば、タンデイツシユ22は、タンデイツシユ
ノズル32と接続ノズル33とを備え、通電検出用帯体47と
冷却部材49と検出部材56とが取付けられており、このよ
うな構成を有するタンデイツシユ22は、傾動フレーム23
に取付けられている誘導加熱用コイル53に着脱可能とさ
れ、こうして複数のタンデイツシユ22に対して単一の誘
導加熱用コイル53を準備すればよいので設備が簡略化さ
れ、またこのようにタンデイツシユ22の交換が可能であ
るので、溶融金属の鋳造の作業能率が向上される。
また本発明に従えば、炉体枠44には、傾動フレーム23
が、水平軸線まわりに傾動可能にピン結合されており、
これによつて排滓口29からタンデイツシユ22内の鉱滓を
容易に排出することができ、生産性が向上される。
実施例 第1図は本発明の一実施例の水平連続鋳造装置21の構成
を示す断面図であり、第2図は第1図の簡略化した軸直
角断面図であり、第3図は連続鋳造装置21のタンデイツ
シユ22と傾動フレーム23とに関する分解斜視図である。
第1図〜第3図を参照して、連続鋳造装置21について説
明する。連続鋳造装置21は基本的に溶融金属24を貯留す
るタンデイツシユ22と、後述するような構成を有する傾
動フレーム23とを含む。
タンデイツシユ22は、溶融金属24を貯留する炉体25と炉
蓋26とを含む。炉体25の内壁面には、たとえばアルミ
ナ、マグネシア、黒鉛質などの耐火性材料からなる耐火
壁27が形成され、また炉蓋26についても同様に耐火壁28
が形成される。また炉体25には、溶融金属24などから発
生する鉱滓を排出するための排滓口29が形成され、また
耐火壁27を被覆してたとえばステンレス鋼などから成る
鉄皮55が設けられる。
炉体25の底部31は、タンデイツシユ22の前記排滓口29側
からその反対側に向けて傾斜して下降する形状に構成さ
れている。その最下端部には、耐火壁27と同一材料など
の耐火性材料から成る溶融金属24を取出すためのタンデ
イツシユノズル32が配置される。タンデイツシユノズル
32の外方端には、やはり耐火性材料から成る接続ノズル
33が固定され、この接続ノズル33にはモールド34が固定
される。
モールド34は、たとえば金属銅または銅合金などの熱伝
導性の良好な金属材料から成り、直円筒状の内筒である
モールド筒35と、モールド筒35との間にたとえば冷却水
などの流体の通路36を形成し、モールド筒35と同軸の直
円筒状である外筒37とを含む。前記通路36内には、仕切
部材38が設けられる。仕切部材38は直円筒状の円筒部39
と、円筒部39の外周に周方向にわたつて設けられ、外筒
37の内周面と固定される支持部材40とを含んで構成され
る。また前記外筒37にはたとえば冷却水を注入する注水
口41と、前記通路36を流過して昇温された冷却水を排出
する排水口42とが設けられる。
このようなモールド34には車輪43が設けられ、タンデイ
ツシユ22が据付けられる炉体枠44上に設置されたレール
45上を、タンデイツシユ22から近接/離反することがで
きる。またこの炉体枠44には、タンデイツシユ22外に漏
出した溶融金属24などが、炉体枠44の外方に飛反しない
ようにする貯留凹所46が形成される。
前記タンデイツシユ22の炉体25の耐火壁27の側部外周面
には、導電性材料から成る通電の検出用帯体47がタンデ
イツシユ22の軸線に関してタンデイツシユノズル32およ
び接続ノズル33を避けて斜めに巻回される。すなわち検
出用帯体47のタンデイツシユノズル32側は、耐火壁27の
側部外周面の炉蓋26近傍からモールド34付近に亘つて被
覆し、排滓口29側は炉蓋26から所定の長さだけ下方の位
置から炉体25の底部31付近に亘つて設けられる。このよ
うな検出用帯体47には端子48が設けられ、炉体25の外方
に突出する。この検出用帯体47を密着して外囲し、たと
えばステンレス鋼などから成る中空円筒状の冷却部材49
が設けられ、内部の通路50にたとえば冷却水などが注入
され炉体25を冷却する。
このような冷却部材49の外周部には円環状の支持リング
51,52を介して、溶融金属24の誘導加熱用コイル53が、
検出用帯体47と同様にタンデイツシユ22の軸線に関して
前記タンデイツシユノズル32および接続ノズル33を避け
て斜めに巻回されて設けれらる。このような誘導加熱用
コイル53は保持部材54内に収納され、このような保持部
材54は傾動フレーム23に固定される。
炉体25において、検出用帯体47および検出用帯体47によ
つて被覆されない耐火壁27の外周部を被覆して、たとえ
ばステンレス鋼などによつて形成される鉄皮55が設けら
れる。また炉体25の底部31の最下端部には、前記検出用
帯体47と対を成す導電性材料から成る検出部材56が、そ
の先端部56aをタンデイツシユ22の貯留空間27a内に臨ま
せて設置され、この検出部材56には端子57が設けられ、
炉体25の外方に突出する。炉体25は、第1図の2点鎖線
l1で示す炉体停止手段58によつて、たとえば鋳造作業中
などにむやみに揺動したりなどしないように固定され
る。一方、前記傾動フレーム23の排滓口29側の下端部に
は、ブラケツト59が設けられ、炉体枠44に形成されたブ
ラケツト60にピン61によつてピン結合される。
ここでタンデイツシユ22、検出用帯体47、鉄皮55および
冷却部材49は一体的に構成され、したがつて冷却部材49
はタンデイツシユ22に固定され、また傾動フレーム23、
保持部材54およびコイル53は一体的に構成される。した
がつて、タンデイツシユ22をコイル53内に収納した後、
冷却部材49に固定された取付部材62を傾動フレーム23
に、たとえばボルト63,64などによつて固定する。
このような構成を有する連続鋳造装置21の鋳造動作につ
いて、第1図〜第3図を参照して説明する。第1図に示
すように、タンデイツシユ22とコイル53とが相互に組合
わされて、溶融金属24に関する鋳造作業を行なつている
場合について説明する。溶融金属24は誘導加熱用コイル
53による誘導加熱によつて、所定の溶融温度に維持され
る。このような溶融金属24は、タンデイツシユノズル32
および接続ノズル33を介してモールド34内に流入し、モ
ールド34によつて半径方向外方側から冷却されて凝固を
開始する。
このとき鋳片65は、モールド34に関してタンデイツシユ
22とは反対側に設けられている鋳片65の引抜手段(図示
せず)によつて、矢符C1方向の引抜、停止、矢符C2方向
の逆進、停止を1サイクルとして間欠的に引抜かれる。
したがつて、モールド34内の溶融金属24は、半径方向外
周部から冷却、凝固して凝固シエル66が形成される。こ
のように鋳片65の鋳造が進行して終了すると、炉体25内
には鉱滓(図示せず)が残留し、この鉱滓はモールド34
をタンデイツシユ22から離反して接続ノズル33から外し
て、傾動フレーム23をピン61の回りに角変位することに
よつて、排滓口29を介してタンデイツシユ22外に排出さ
れる。
続いて別種の溶融金属の鋳造を行なおうとする場合につ
いて説明する。上述したように鉱滓が排出されたタンデ
イツシユ22に関して、前記ボルト63,64を緩め、タンデ
イツシユ22を傾動フレーム23から取外す。次に予め準備
されている他のタンデイツシユをコイル53に第1図に示
すようにボルト63,64などによつて装着する。その後、
炉蓋26を取外して別種の溶融金属を注入する。
以下、前述したような操作を繰返し行なうことによつ
て、単一のコイル53に予め複数個準備されたタンデイツ
シユ22を交互に装着することによつて、溶融金属24内に
不所望な別種の元素が混入し、製造される鋳片65の組成
が不所望に変化してしまうことを防ぐことができる。ま
た前記誘導加熱用コイル53および誘導加熱用コイル53を
駆動する電源装置(図示せず)などは単一個のみを準備
すればよいので、このようなタンデイツシユ22に関連す
る構成が簡略かつ安価に実現することができる。
またタンデイツシユ22内の耐火壁27,28が消耗したと
き、これを張替える作業と並行して、他のタンデイツシ
ユを用いて鋳造を継続することができ、また張り替えら
れた耐火壁27,28のバーナなどによる前述した焼成作業
と並行して他のタンデイツシユによる鋳造をやはり行な
うことができる。したがつて、このような誘導加熱用コ
イル53を備えるタンデイツシユ22の稼動率を、格段に向
上することができる。
また誘導加熱用コイル53は、第7図を参照して説明した
本発明の基礎となる構成と異なり、炉体25の鉄皮55の外
部に設けるようにしたので、炉体25内の溶融金属24が漏
出などした場合であつても、誘導加熱用コイル53が焼損
することを防ぐことができる。またこの誘導加熱用コイ
ル53は第7図を参照して説明した従来技術の誘導加熱用
コイル1と比較して、炉体25に第1図に示すように斜め
に巻回して取付けられるので、炉体25中の溶融金属24の
タンデイツシユノズル32付近の底部付近まで加熱するこ
とができ、タンデイツシユノズル32付近の溶融金属24が
むやみに冷却されて、たとえば凝固してしまうことを防
ぐことができる。
また冷却水を用いる冷却部材49を、耐火壁27の外周部に
設けられた検出用帯体47のさらに外部に設けたので、炉
体25中の溶融金属24が漏出した場合を想定しても、この
漏出は検出用帯体47と検出部材56の短絡現象として、端
子48,57が接続された検知回路67によつて直ちに検知さ
れ、警報ブザー68などを直ちに鳴動し、操作者に注意を
喚起するので、漏出した溶融金属24が直ちに冷却部材49
に接触流入し、たとえば水蒸気爆発などを起こしてしま
うことを防ぐことができる。前記検出用帯体47、検出部
材56、検知回路67および警報部材68によつて、溶湯漏れ
検出手段を構成する。
第4図は本発明の第2の実施例のタンデイツシユ22bの
構成を説明する断面図である。本実施例は前述の各実施
例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。本
実施例の注目すべき点は、タンデイツシユ22bの炉体25
およびこれに関連する構成をタンデイツシユ22bの下部
に向かうに従い、先細状となるように構成したことであ
る。すなわち炉体25、検出用帯体47、誘導加熱用コイル
53および傾動フレーム23は、いわゆるテーパ状に形成さ
れることになる。
このようなテーパ状に形成することによつて、タンデイ
ツシユ22bを誘導加熱用コイル53に装着または取外しを
行なう際、相互間の摺動を可及的に低減することがで
き、したがつてこのような着脱動作を極めて簡便に行な
うことができる。このような構成を有するタンデイツシ
ユ22bによつても、上述の各実施例で述べた効果と同様
の効果を実現することができる。
第5図は本発明の第3の実施例のタンデイツシユ22cの
断面図であり、第6図はスライデイングゲート73の簡略
化した正面図である。本実施例は前述の各実施例に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付す。本実施例の
注目すべき点は、たとえば第1図に示す構成を有するタ
ンデイツシユ22において、タンデイツシユノズル32と接
続ノズル33との間に、いわゆるスライデイングゲート73
を設けたことである。スライデイングゲート73は、タン
デイツシユノズル32の内径D1と同径の流過孔74a,75aを
有する挟持部材74,75を設け、この間に前記内径D1と同
径の流過孔76aを有する閉塞板76を設け、これらを案内
部材77によつて相互に固定する。
スライデイングゲート73は、閉塞板76をたとえば第8A図
の矢符B1方向に移動することによつて、流過孔76aと流
過孔74a,75aとが一致し、タンデイツシユ22c内の溶融金
属24がタンデイツシユノズル32、スライデイングゲート
73および接続ノズル33を介してモールド34内に流入す
る。モールド34内の溶融金属24は冷却成型されて、鋳片
65として引出される。
一方、スライデイングゲート73において閉塞板76を矢符
B2方向に変位することによつて、流過孔74a,75aは閉塞
板76によつて閉塞され、溶融金属24のモールド34への流
入が阻止される。
したがつて、炉体25内の溶融金属24の温度が所望の温度
範囲からずれた場合であつても、前記スライデイングゲ
ート73を閉ざした後、溶融金属24の温度を所望の温度に
復帰させ、その後、鋳造作業を継続するようにできる。
このような構成を有するタンデイツシユ22cによつて
も、前述の各実施例で述べた効果と同様の効果を実現す
ることができるとともに、誘導加熱用コイル53の容量を
大きくすることによつて、溶解炉としても用いることが
でき、金属の溶解から鋳造まで単一個のタンデイツシユ
22cを用いて処理することができるため、熱量の損失を
防止し、溶融金属24に不所望な成分が混入することを防
ぐことができる。
効 果 本発明によれば、通電検出用帯体47と冷却部材49と検出
部材56とが設けられたタンデイツシユ22が、傾動フレー
ム23に取付けられた誘導加熱用コイル53に挿入、離脱可
能とし、これによつて複数のタンデイツシユ22を交換し
て水平連続鋳造を行うことができ、設備が簡略化される
とともに、多種類の溶融金属の鋳造を行うことが容易で
あり、またタンデイツシユ22の補修を容易に行うことが
でき、こうして水平連続鋳造装置の稼働率を向上するこ
とができる。
さらに本発明によれば、タンデイツシユ22には、タンデ
イツシユノズル32と接続ノズル33とは、タンデイツシユ
22の軸線に関して反対側で上部に排滓口29が形成されて
おり、傾動フレーム23は、排滓口29側の下端部で、水平
軸線まわりに傾動可能に炉体枠44にピン結合されている
ので、傾動フレーム23の下端部を水平軸線まわりに傾動
することによつて、容易に排滓することができ、作業性
が良好である。
さらに本発明によれば、タンデイツシユ22の底部31は、
排滓口29側からタンデイツシユノズル32および接続ノズ
ル33に向けて傾斜して下降する形状に構成されており、
検出部材56はタンデイツシユノズル32付近で、溶融金属
24の貯留空間27aに先端部が臨んで設けられているの
で、溶湯の漏れ検出を確実に行うことができるという優
れた効果が達成される。
また本発明によれば、タンデイツシユ22の外周面に、通
電検出用帯体47が固定され、その通電検出用帯体47を密
着して外囲して冷却部材49がタンデイツシユ22に固定さ
れ、さらにこのタンデイツシユ22には検出部材56が設け
られ、こうしてタンデイツシユ22と通電検出用帯体47と
冷却部材49と検出部材56とが一体的に構成されて誘導加
熱用コイル53に挿入、離脱可能とされるので、タンデイ
ツシユ22、通電検出用帯体47、冷却部材49および検出部
材56の点検補修が容易であり、メンテナンスが容易にな
るという効果が達成される。さらに本発明では、傾動フ
レーム23に揺動加熱用コイル53が取付けられているの
で、このようなコイル53のメンテナンスもまた容易であ
る。
さらに本発明によれば、炉体枠44に、傾動フレーム23が
ピン結合され、この炉体枠44には、モールド34が、タン
デイツシユ22に近接/離反することができるように設け
られ、こうしてタンデイツシユ22にモールド34を近接し
て接続ノズル33に接続された状態で鋳造を行い、またタ
ンデイツシユ22からモールド34を離反して傾動フレーム
23を傾動可能とするので、上述のようにタンデイツシユ
22の交換などが容易であつて、メンテナンスが容易にな
り、さらにタンデイツシユ22の形状が個別的に異なつて
いても、接続ノズル33にモールド34を確実に接続するこ
とが容易である。
さらに本発明では、炉体枠44に、上述のように傾動フレ
ーム23が設けられ、またモールド34が移動することがで
きるように設けられているので、この炉体枠44を交換し
て補修することなどが容易であり、このことによつても
またメンテナンスが容易となる。
さらに本発明によれば、溶融金属を貯留するるつぼ形の
タンデイツシユを、着脱可能にして誘導加熱用コイルに
よつて外囲するように構成したので、金属を加熱する加
熱部が大きく、大容量の加熱装置が実現され、そのため
急速加熱が可能となり、また間欠操業が容易となり、ま
た溶鋼などの溶融金属の均一加熱が可能となり、さらに
タンデイツシユを構成する耐火物の形状を簡単にして製
造を容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の連続鋳造装置21の構成を示
す断面図、第2図は連続鋳造装置21の簡略化した平面
図、第3図は連続鋳造装置21の分解斜視図、第4図は本
発明の第2の実施例のタンデイツシユ22bの断面図、第
5図は本発明の第3の実施例のタンデイツシユ22cの構
成を示す断面図、第6図はスライデイングゲート73の動
作を説明する図、第7図は本発明の前提となる構成を示
すタンデイツシユ2の構成を示す断面図である。 21……連続鋳造装置、22,22a,22b,22c……タンデイツシ
ユ、23……傾動フレーム、24……溶融金属、25……炉
体、27,28……耐火壁、30……鉄皮、32……タンデイツ
シユノズル、33……接続ノズル、34……モールド、47…
…検出用帯体、53……誘導加熱用コイル、65……鋳片、
73……スライデイングゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−244452(JP,A) 特開 昭60−187459(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火性材料から成り、溶融金属を貯留し、
    るつぼ形に形成されるタンデイツシユ22であつて、最下
    端の側部には、溶融金属を取出すためのタンデイツシユ
    ノズル32と、このタンデイツシユノズル32の外方端に固
    定される接続ノズル33とが設けられ、タンデイツシユ22
    の軸線に関してタンデイツシユノズル32および接続ノズ
    ル33とは反対側で上部に排滓口29が形成され、底部31
    は、排滓口29側からタンデイツシユノズル32および接続
    ノズル33に向けて傾斜して下降する形状に構成されるタ
    ンデイツシユ22と、 導電性材料から成り、タンデイツシユ22の外周面に固定
    され、その外周面を、タンデイツシユノズル32および接
    続ノズル33よりも上方でかつタンデイツシユ22の軸線に
    関してタンデイツシユノズル32および接続ノズル33の反
    対側ではタンデイツシユノズル32および接続ノズル33よ
    りも下方で、囲む通電検出用帯体47と、 通電検出用帯体47を密着して外囲してタンデイツシユ22
    に固定され、中空筒状であつて、内部の通路50に冷却水
    が注入されてタンデイツシユ22を冷却する冷却部材49
    と、 導電性材料から成り、タンデイツシユ22の底部31でタン
    デイツシユノズル32の近傍に、溶融金属24の貯留空間27
    a内に先端部を臨ませて設けられる検出部材56と、 冷却部材49が挿入、離脱可能であり、冷却部材49の外周
    部を、タンデイツシユノズル32および接続ノズル33より
    も上方でかつタンデイツシユ22の軸線に関してタンデイ
    ツシユノズル32および接続ノズル33の反対側ではタンデ
    イツシユノズル32および接続ノズル33よりも下方で、囲
    み、タンデイツシユノズル22内の溶融金属を誘導加熱し
    て溶融金属の溶融状態を保持する誘導加熱用コイル53
    と、 タンデイツシユ22の下方に配置される炉体枠44と、 誘導加熱用コイル53が取付けられる傾動フレーム23であ
    つて、排滓口29側の下端部が水平軸線まわりに傾動可能
    に炉体枠44にピン結合される傾動フレーム23と、 炉体枠44上で、タンデイツシユ22に近接/離反すること
    ができ、タンデイツシユ22に近接して前記接続ノズル33
    に接続された状態でタンデイツシユ22内の溶融金属から
    鋳片を形成し、タンデイツシユ22から離反して接続ノズ
    ル33から外れて傾動フレーム23を傾動可能とするモール
    ド34と、 通電検出用帯体47および検出部材56に接続され、これら
    の帯体47および検出部材56間の短絡によつてタンデイツ
    シユ22内の溶融金属が漏洩したことを検出して報知する
    溶湯漏れ検出手段67,68とを含むことを特徴とする水平
    連続鋳造装置。
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