JPH079354U - 哺乳瓶 - Google Patents

哺乳瓶

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JPH079354U
JPH079354U JP4038593U JP4038593U JPH079354U JP H079354 U JPH079354 U JP H079354U JP 4038593 U JP4038593 U JP 4038593U JP 4038593 U JP4038593 U JP 4038593U JP H079354 U JPH079354 U JP H079354U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 上部開口に乳首1が取付けられるプラスチッ
ク製哺乳瓶2の底部近傍に小孔3が穿けられ、その小孔
には管体4の下端部が取外し可能に気密に圧入結合され
ると共に、他端部には空気を哺乳瓶の中へ圧入し得る小
形ポンプ5が着脱自在に且つ気密に取付けられる。前記
管体4の内側には、指で押圧することによって送り込ま
れる空気を逆流させない逆止弁6が取付けられている。
この管体4とポンプ5は、哺乳瓶2の側面部に軸方向に
形成された対応する凹部7に押し込まれて嵌着,固定さ
れている。 【効果】 本考案の哺乳瓶は、瓶内の減圧状態が適宜解
消されるから、赤ちゃんは吸乳を中断することなく、ま
た空気を飲み込む不都合ないしに自由に授乳をすること
ができるので健康的なものであり、極めて優れた実用性
を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、哺乳効率の改善された哺乳瓶に関し、特に、赤ちゃんが吸入を中断 することがなくスム−ズな授乳が得られる実用上望ましい哺乳瓶に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、哺乳瓶は、通常、ミルクを入れた透明なガラス製又はプラスチック製の 瓶の開口部に乳首を取付け、赤ちゃんが乳首の小孔からミルクを吸入できるよう に瓶を傾けて授乳に供される。しかし、赤ちゃんの吸乳が始まると、瓶内の圧力 が低下しはじめ、その減圧程度に応じてゴム製の乳首が次第に扁平化して乳の吸 い出しが悪くなる。赤ちゃんがそのまま吸い続けると弾性乳首は密着して乳首の 小さな孔からミルクが吸い出せない状態となるので、通常、赤ちゃんは吸飲を停 止し、口の吸飲力を緩めるか乳首から口を離す。すると乳首の先端部の小孔から 空気が瓶内に流入して弾性乳首は元の状態に戻るので、赤ちゃんは再度吸乳を始 めるというような断続的な吸飲をしなければならなかった。そのため赤ちゃんの ミルクを飲む意欲が阻害されるという問題がある。
【0003】 お母さんが側にいて、このような断続的吸乳を補助する場合には、その繰返し を効率良く頻繁に行えるが、その補助操作は厄介であり、必ずしも常に的確な補 助ができるものではない。近年、軽くて危険性のない可撓性の透明プラスチック 瓶が用いられているが、プラスチック瓶は手で押圧して瓶内圧を付加することが できるので、上記のような不都合を若干軽減できるが、依然として本質的な解決 には至らない。このような空気を乳首の小孔から流入させる方法では、通常、傾 斜状に保持される乳首内に空気が滞留し易く、赤ちゃんはミルクと共にその空気 を一緒に飲み込むため、お腹が直ぐふくれて授乳量が不足し勝ちとなり、また空 気を飲み込むと、折角飲んだミルクを戻すので、授乳が終わると、空気を口から 吐き出させる、いわゆるげっぷをさせなければならないので、その操作もまた結 構厄介な仕事である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような断続的授乳が避けられなかった従来の哺乳における不都合は、現実 に解決してやらねばならない事項であって、そのような不都合を伴わないで、赤 ちゃんが食欲に応じてスム−ズに自由吸飲し得る哺乳具が要望されるところであ る。従って、本考案の課題は、赤ちゃんが授乳を中断なしにスム−ズに吸飲する ことができる哺乳具を提供することにある。また他の課題は、特に、ミルクと一 緒に空気を飲み込んで空気による満腹感を与えることがなく、更に飲み込んだ空 気を吐き出させるためのゲップなどの授乳後の処理を行う必要のない哺乳瓶を提 供することにある。本考案のその他の課題及び技術的特徴は、以下の記載から一 層明らかとなるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は、上部開口に乳首が取付けられる哺乳瓶において、該哺乳 瓶の底部近傍に突出状の小孔が穿けられ、その小孔に着脱自在に取付けられる逆 止弁を備えた管体とその他端に指で押圧することによって空気を哺乳瓶の中へ圧 入し得る小形ポンプが着脱自在に且つ気密に取付けられると共に、前記管体とポ ンプが哺乳瓶の側面に固定し得るように構成させて成る改善された哺乳効率を有 する哺乳瓶を要旨とするものである。
【0006】 しかして、本考案の哺乳瓶は、特に、軽く指で押すことによって空気を瓶内に 圧入することができるポンプと、これに関連して逆止弁を備えた空気送入管を組 合せた空気補給具を哺乳瓶に取付けたことに技術的特徴がある。かかる構成を有 する本考案の哺乳瓶は、その補給具により哺乳瓶の底部近傍に設けた小孔から少 量ずつの空気を哺乳瓶の中へ補給して赤ちゃんの吸飲に伴う瓶の中の減圧を適度 に緩和し、赤ちゃんの吸飲を中断させることなくスム−ズに授乳させることがで き、空気を飲み込むこともないのでミルクを戻す恐れがなく、ゲップをさせる必 要もなくなる。このポンプによる瓶内への空気の補給は、多少常圧を超えても赤 ちゃんの吸飲を助けるから、異状な加圧常態が形成されないかぎり実用的に極め て望ましい。
【0007】 本考案の哺乳瓶の側面部の底部近傍にポンプから圧入される空気を瓶内に送り 込む管体が取付けられる僅かに突出状の小孔が設けられ、管体の一端がその小孔 に着脱自在に且つ気密に結合される。また、その管体の他端には、空気を瓶内に 送り込むための小形ポンプが着脱自在に取付けられ、その管体の内部には、ポン プ側から瓶内へは空気を通すが、瓶側からポンプ方向へは空気を通さない一方通 行を許容する逆流防止弁が取付けられている。瓶底部近傍に形成された上記突出 状小孔に管体を着脱自在に取付ける方法は、特に制限されないが、水道蛇口やガ ス鋼管とホ−スの気密連結のような従来知られた結合手段が有利に採用される。 また着脱自在に且つ気密に取付けられる管体と球体のポンプの取付けも、従来知 られた類似の連結方式が好都合に採用できる。
【0008】 本考案の哺乳瓶に用いられるポンプは、弾性ゴム材料で構成された球状ゴム弾 性体が好適であり、これを指で押すことによって内部の空気が押し出される柔軟 性を有する弾性体が実用上有利に採用される。その球状弾性体には、空気を哺乳 瓶内に案内する管体の一端が気密に連結される孔と空気吸入用の小孔がそれぞれ 形成され、空気吸乳小孔は、これを、例えば、親指で押えて押圧することにより ポンプ内部の空気が押し出され、空気は管体を通って哺乳瓶内に供給され、指を 離すとその小孔からポンプ内に空気が外部より流入する。ポンプの内容積は、例 えば、内容積が3〜10cc程度であって、あまり小容量では給気操作が厄介となる し、また大きすぎると過剰供給によりミルクを溢出させる恐れがあるので好まし くない。
【0009】 また、このポンプと瓶とを連結する管体は、これもある程度弾性を有するフレ キシブルのものが好ましく、例えば、シリコ−ンゴム製の管体が実用上有利に用 いられる。その管体の内径及び長さは、哺乳瓶の形状や大きさ、あるいはポンプ の内容量等によってそれぞれ適宜選択されるが、例えば、内径は3mmないし数mm 程度の範囲のものが好ましく、また長さは数cmないし10cm程度が実用的である。 更に、管体内の適当箇所には、ポンプ内の空気を瓶内へ圧入するための逆止弁が 気密に取付けられる。この逆止弁は、比較的小さな空気圧力に対して逆流を防止 機能を有するものであればよく、通常知られた各種方式のものが使用でき、また その素材に特に制限はない。
【0010】 本考案の哺乳瓶は、透明なガラス製でもプラスチック製であってもよいが、透 明なプラスチック瓶が実用的である。その哺乳瓶本体の成形においては、所定の 金型を用いて、例えば、射出成形あるいはブロ−成形等によって好都合に製造で きる。また、この哺乳瓶に取付けられる給気用管体と小形ポンプは、授乳の際に は哺乳瓶の側面に固定される。この固定は、それらが瓶から簡単に外れないよう に固定することが実用上望ましく、例えば、瓶の側面に管体と球状ポンプの大部 分を嵌入状に収納し得る対応する形状の凹部を形成させて固定することが実用的 である。また要すれば、凹部に納めた管体等を更にその外側から押えるようにベ ルトを取付けて固定する方式を採用することもできる。
【0011】 本考案の哺乳瓶は、瓶本体,乳首部,給気用管体及びポンプが分離状に提供さ れ、授乳に際して組立られる。組立において、該管体は、瓶の凹部の下側部分に 形成される上向きの小孔に、その下端部を圧入状に係着固定させ、上端部にポン プを取付けて瓶の側面部に形成された凹部に嵌入状に収納される。このようにセ ットした後、哺乳瓶内に温度を調節したミルクの所定量を入れ、瓶の開口部に乳 首部材を螺着等により取付けて授乳に供される。
【0012】 授乳においては、哺乳瓶は、通常、その底部を上側に傾斜させ、赤ちゃんが乳 首の小孔から吸飲し易いように保持される。本発明の哺乳瓶は、そのような授乳 状態において、適度にポンプを指で繰返し押すことにより、瓶の底部近傍の小孔 から瓶内へ空気が供給され、吸飲されたミルクによる減圧が解消される。補給さ れる空気は、瓶の底部近傍に供給されるので、通常、バブリング現象なしに瓶の 底部空間に供給されるから、乳首の小孔から空気が吸入される間、授乳を中断し たり、あるいは授乳後に戻すなどの不利益現象は実質的に解消される。
【0013】
【作用】
本考案の哺乳瓶は組立と分解が容易で、各部材は、好ましくは、実質的にプラ スチックとゴムで構成されるから、落としたり一寸した衝撃で破損する恐れのな い安全なものであり、また洗浄も容易で極めて衛生的である。更に、本考案の哺 乳瓶による授乳では、赤ちゃんの吸飲に応じて哺乳瓶内の圧力を適宜、大気圧に 調整することができるから、赤ちゃんはスム−ズに吸乳をすることができ、しか も実質的に空気を飲み込むことがないので、授乳後に赤ちゃんがミルクを戻すと いう現象もないし、げっぷをさせる面倒さもない。
【0014】
【実施例】
次に、本考案の哺乳瓶を添付図面により、更に詳細に説明する。 図1は、本考案の哺乳瓶の一例の模式的斜視図で、図2は、その哺乳瓶の軸と 管体凹部及びポンプを含む部分縦断面図である。
【0015】 図において、上部開口に乳首1が取付けられるプラスチック製哺乳瓶2の底部 近傍に小孔3が穿けられ、その小孔には管体4の下端部が取外し可能に気密に圧 入結合されると共に、他端部には空気を哺乳瓶の中へ圧入し得る小形ポンプ5が 着脱自在に且つ気密に取付けられる。前記管体4の内側には、指で押圧すること によって送り込まれる空気が逆流しないための逆止弁6が取付けられている。こ の管体4とポンプ5は哺乳瓶2の側面部に軸方向に形成された対応する凹部7に 押し込まれて嵌着,固定されている。
【0016】
【考案の効果】
本考案の哺乳瓶は、瓶内の減圧状態が適宜解消されるから、赤ちゃんは吸乳を 中断することなく、また空気を飲み込む不都合ないしに自由に授乳をすることが できるので、赤ちゃんにとっては極めて望ましい健康的なものである。本考案の 哺乳瓶は、赤ちゃんが成長するにつれて自分でポンプを押して吸乳を身体で感じ ながらコントロ−ルすることができるようになるから、本考案に係る空気補給は 極めて優れた実用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の哺乳瓶の一例の斜視図である。
【図2】図1の哺乳瓶の管体の軸と凹部及びポンプを含
む部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 乳首 2 プラスチック製哺乳瓶 3 小孔 4 管体 5 ポンプ 6 逆止弁 7 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部開口に乳首が取付けられる哺乳瓶にお
    いて、該哺乳瓶の底部近傍に突出状の小孔が穿けられ、
    その小孔に着脱自在に取付けられる逆止弁を備えた管体
    とその他端に指で押圧することによって空気を哺乳瓶の
    中へ圧入し得る小形ポンプが着脱自在に且つ気密に取付
    けられると共に、前記管体とポンプが哺乳瓶の側面に固
    定し得るように構成させて成る改善された哺乳効率を有
    する哺乳瓶。
JP4038593U 1993-07-23 1993-07-23 哺乳瓶 Expired - Lifetime JPH0731788Y2 (ja)

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JP4038593U JPH0731788Y2 (ja) 1993-07-23 1993-07-23 哺乳瓶

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JPH079354U true JPH079354U (ja) 1995-02-10
JPH0731788Y2 JPH0731788Y2 (ja) 1995-07-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148106A (ja) * 2002-10-07 2004-05-27 Meiji Milk Prod Co Ltd 実験動物用人工乳首

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004148106A (ja) * 2002-10-07 2004-05-27 Meiji Milk Prod Co Ltd 実験動物用人工乳首
JP4540324B2 (ja) * 2002-10-07 2010-09-08 明治乳業株式会社 実験動物用人工乳首

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0731788Y2 (ja) 1995-07-26

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