JPH079292A - 彫刻機 - Google Patents
彫刻機Info
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- JPH079292A JPH079292A JP18673293A JP18673293A JPH079292A JP H079292 A JPH079292 A JP H079292A JP 18673293 A JP18673293 A JP 18673293A JP 18673293 A JP18673293 A JP 18673293A JP H079292 A JPH079292 A JP H079292A
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- Japan
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- engraved
- engraving
- cooling
- engraving machine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】設備費やランニングコストを削減し、しかも環
境破壊を起こすことなしに被彫刻物を一定温度に冷却す
ることを実現し、これにより被彫刻物を硬化させて安定
的に固定することができるようにして、被彫刻物の彫刻
加工時における変形を防止し、予め設定された形状の彫
刻加工を確実に行うことができるようにする。 【構成】ベース12と、ベース12より立設された本体
支柱部14と、本体支柱部14に上下動自在に装着され
た主軸ヘッド部16と、ベース12の上面に前後・左右
に移動できるように一体に設置した移動テーブル18と
を有する彫刻機10において、移動テーブル18の上面
に、被彫刻物をペルチェ素子44により冷却して硬化さ
せ、硬化させた状態で固定する冷却バイス20を配設し
た。
境破壊を起こすことなしに被彫刻物を一定温度に冷却す
ることを実現し、これにより被彫刻物を硬化させて安定
的に固定することができるようにして、被彫刻物の彫刻
加工時における変形を防止し、予め設定された形状の彫
刻加工を確実に行うことができるようにする。 【構成】ベース12と、ベース12より立設された本体
支柱部14と、本体支柱部14に上下動自在に装着され
た主軸ヘッド部16と、ベース12の上面に前後・左右
に移動できるように一体に設置した移動テーブル18と
を有する彫刻機10において、移動テーブル18の上面
に、被彫刻物をペルチェ素子44により冷却して硬化さ
せ、硬化させた状態で固定する冷却バイス20を配設し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、彫刻機に関し、さらに
詳細には、ゴム、熱可塑性樹脂などの被彫刻物を彫刻加
工するための彫刻機に関するものであり、特に、ゴム印
などを彫刻加工する際に用いて好適な彫刻機に関する。
詳細には、ゴム、熱可塑性樹脂などの被彫刻物を彫刻加
工するための彫刻機に関するものであり、特に、ゴム印
などを彫刻加工する際に用いて好適な彫刻機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム、熱可塑性樹脂などの軟性材
料よりなる被彫刻物を彫刻機に固定して、彫刻機により
被彫刻物を彫刻加工してゴム印などを作成する場合にお
いては、彫刻機の彫刻用カッターやドリルなどが被彫刻
物に当接した際に被彫刻物が変形してしまい、被彫刻物
を予め設定した形状に彫刻加工することができないとい
う問題点があった。
料よりなる被彫刻物を彫刻機に固定して、彫刻機により
被彫刻物を彫刻加工してゴム印などを作成する場合にお
いては、彫刻機の彫刻用カッターやドリルなどが被彫刻
物に当接した際に被彫刻物が変形してしまい、被彫刻物
を予め設定した形状に彫刻加工することができないとい
う問題点があった。
【0003】このため、被彫刻物を冷却して硬化させる
ようにして彫刻機に固定し、彫刻機の彫刻用カッターや
ドリルなどが被彫刻物に当接しても、被彫刻物が変形す
ることがないようにすることが提案されていた。
ようにして彫刻機に固定し、彫刻機の彫刻用カッターや
ドリルなどが被彫刻物に当接しても、被彫刻物が変形す
ることがないようにすることが提案されていた。
【0004】そして、被彫刻物を冷却して硬化させるよ
うにして彫刻機に固定するために、例えば、特公昭62
−40131号公報ならびに実開平1−74034号公
報に開示されたような冷凍チャック法を用いたり、ある
いはワーク台上の被彫刻物に対して直接的にフロンガス
などの冷媒ガスを吹き付けたりするなどの手段が提案さ
れている。
うにして彫刻機に固定するために、例えば、特公昭62
−40131号公報ならびに実開平1−74034号公
報に開示されたような冷凍チャック法を用いたり、ある
いはワーク台上の被彫刻物に対して直接的にフロンガス
などの冷媒ガスを吹き付けたりするなどの手段が提案さ
れている。
【0005】上記特公昭62−40131号公報に開示
された冷凍チャック方法では、固定すべきワーク(被彫
刻物)を冷凍枠のキャビティ内に収容し、これを液体の
凍結温度以下に冷却した後、上記キャビティ内に液体を
注入し、この液体を凝固させてワークを固定する手段が
採られている。
された冷凍チャック方法では、固定すべきワーク(被彫
刻物)を冷凍枠のキャビティ内に収容し、これを液体の
凍結温度以下に冷却した後、上記キャビティ内に液体を
注入し、この液体を凝固させてワークを固定する手段が
採られている。
【0006】また、上記実開平1−74034号公報に
開示された冷凍チャックは、被彫刻物と液体とを収容す
る凹部を形成した冷凍チャックの内部に冷却媒体を通
し、凹部に収容された液体を凍結させて被彫刻物を固定
するようになされている。
開示された冷凍チャックは、被彫刻物と液体とを収容す
る凹部を形成した冷凍チャックの内部に冷却媒体を通
し、凹部に収容された液体を凍結させて被彫刻物を固定
するようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭62−40131号公報ならびに実開平1−740
34号公報に示されたような冷凍チャック法にあって
は、冷凍枠のキャビティを冷却する大きな冷凍庫が必要
であったり、冷却媒体を循環させる冷凍装置や配管設備
などが必要であったりするため、設備費が高価にならざ
るを得ないという問題点があった。
公昭62−40131号公報ならびに実開平1−740
34号公報に示されたような冷凍チャック法にあって
は、冷凍枠のキャビティを冷却する大きな冷凍庫が必要
であったり、冷却媒体を循環させる冷凍装置や配管設備
などが必要であったりするため、設備費が高価にならざ
るを得ないという問題点があった。
【0008】また、直接的にフロンガスなどの冷媒ガス
を被彫刻物に吹き付ける手段では、冷媒ガスを大量に消
費するためにランニングコストが高価なものとなり、ま
た、コスト節減のために一定のサイクルで冷媒ガスの吹
き付けを行う場合には、彫刻中に被彫刻物の温度が変化
する恐れがあって、温度管理が困難になるとともに、さ
らには、冷媒ガスとしてフロンガスを用いた場合には、
多量のフロンガスを大気中に放出するので環境破壊を引
き起こすなどの問題点が指摘されていた。
を被彫刻物に吹き付ける手段では、冷媒ガスを大量に消
費するためにランニングコストが高価なものとなり、ま
た、コスト節減のために一定のサイクルで冷媒ガスの吹
き付けを行う場合には、彫刻中に被彫刻物の温度が変化
する恐れがあって、温度管理が困難になるとともに、さ
らには、冷媒ガスとしてフロンガスを用いた場合には、
多量のフロンガスを大気中に放出するので環境破壊を引
き起こすなどの問題点が指摘されていた。
【0009】本発明は、従来技術の有する上記したよう
な種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、設備費やランニングコストを増大する
ことなく、しかも環境破壊を招来することなしに、被彫
刻物を一定温度に冷却することを実現し、これにより被
彫刻物を硬化させて安定的に固定することができるよう
にして、被彫刻物の彫刻加工時における変形を防止し、
予め設定された形状の彫刻加工を確実に行うことができ
るようにした彫刻機を提供しようとするものである。
な種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、設備費やランニングコストを増大する
ことなく、しかも環境破壊を招来することなしに、被彫
刻物を一定温度に冷却することを実現し、これにより被
彫刻物を硬化させて安定的に固定することができるよう
にして、被彫刻物の彫刻加工時における変形を防止し、
予め設定された形状の彫刻加工を確実に行うことができ
るようにした彫刻機を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における彫刻機は、ベースと、上記ベースの
上面に配設されたテーブルと、上記ベースより立設され
た本体支柱部と、上記本体支柱部に装着された主軸ヘッ
ドとを有し、上記テーブルに対して上記主軸ヘッドが上
下前後左右方向に相対的に移動できるようにした彫刻機
において、上記移動テーブルの上面に、被彫刻物を熱電
子素子による冷却手段により硬化させ、硬化させた状態
で固定する冷却バイスを配設するようにしたものであ
る。
に、本発明における彫刻機は、ベースと、上記ベースの
上面に配設されたテーブルと、上記ベースより立設され
た本体支柱部と、上記本体支柱部に装着された主軸ヘッ
ドとを有し、上記テーブルに対して上記主軸ヘッドが上
下前後左右方向に相対的に移動できるようにした彫刻機
において、上記移動テーブルの上面に、被彫刻物を熱電
子素子による冷却手段により硬化させ、硬化させた状態
で固定する冷却バイスを配設するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】彫刻機の移動テーブルの上面に、ゴムや熱可塑
性樹脂などの被彫刻物を冷却手段により硬化させて固定
する冷却バイスを配設し、上記彫刻機の主軸ヘッド部に
取付けられた主軸ヘッドの彫刻用カッターまたはドリル
などにより、冷却バイスのワーク台に固定された被彫刻
物に所定の彫刻加工を行う。
性樹脂などの被彫刻物を冷却手段により硬化させて固定
する冷却バイスを配設し、上記彫刻機の主軸ヘッド部に
取付けられた主軸ヘッドの彫刻用カッターまたはドリル
などにより、冷却バイスのワーク台に固定された被彫刻
物に所定の彫刻加工を行う。
【0012】従って、変形しやすいゴム、熱可塑性樹脂
などの被彫刻物に彫刻加工する場合でも、冷却バイスの
ワーク台の上に被彫刻物を硬化させて固定することがで
きるので、彫刻用カッターまたはドリルなどが被彫刻物
に当接しても、被彫刻物が変形することが防止されるの
で、被彫刻物を予め設定された形状に確実に彫刻加工す
ることができる。
などの被彫刻物に彫刻加工する場合でも、冷却バイスの
ワーク台の上に被彫刻物を硬化させて固定することがで
きるので、彫刻用カッターまたはドリルなどが被彫刻物
に当接しても、被彫刻物が変形することが防止されるの
で、被彫刻物を予め設定された形状に確実に彫刻加工す
ることができる。
【0013】即ち、冷却バイスのワーク台に載置された
被彫刻物が、材料に応じた適性温度で硬化され固定され
るので、彫刻用カッターまたはドリルなどにより、所望
の彫刻加工を確実に行うことできるようになる。
被彫刻物が、材料に応じた適性温度で硬化され固定され
るので、彫刻用カッターまたはドリルなどにより、所望
の彫刻加工を確実に行うことできるようになる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による彫刻機
の一実施例を詳細に説明するものとする。
の一実施例を詳細に説明するものとする。
【0015】図1は、本発明による彫刻機の外観を示す
全体斜視図であり、図2は、図1に示された彫刻機の側
面側の要部を示す断面図であり、図3は、図1に示され
た彫刻機の正面側の要部を示す断面図であり、図4は、
冷却バイスの分解斜視図である。
全体斜視図であり、図2は、図1に示された彫刻機の側
面側の要部を示す断面図であり、図3は、図1に示され
た彫刻機の正面側の要部を示す断面図であり、図4は、
冷却バイスの分解斜視図である。
【0016】彫刻機10は、ベース12と、ベース12
より立設された本体支柱部14と、本体支柱部14に上
下動自在に装着された主軸ヘッド部16と、ベース12
の上面に彫刻機10の前後左右に移動できるように一体
に設置されている移動テーブル18とを有して構成され
ている。
より立設された本体支柱部14と、本体支柱部14に上
下動自在に装着された主軸ヘッド部16と、ベース12
の上面に彫刻機10の前後左右に移動できるように一体
に設置されている移動テーブル18とを有して構成され
ている。
【0017】移動テーブル18の上面には、被彫刻物A
を熱電子素子による冷却手段で固定する冷却バイス20
が固定され、主軸ヘッド部16に取付けられた主軸ヘッ
ド22の彫刻用カッター22aにより、冷却バイス20
に固定されたゴムなどの被彫刻物Aに所定の彫刻加工が
なされる。
を熱電子素子による冷却手段で固定する冷却バイス20
が固定され、主軸ヘッド部16に取付けられた主軸ヘッ
ド22の彫刻用カッター22aにより、冷却バイス20
に固定されたゴムなどの被彫刻物Aに所定の彫刻加工が
なされる。
【0018】彫刻機10の本体支柱部14には、主軸ヘ
ッド部駆動モータ24と、主軸ヘッド部駆動モータ24
により回転駆動される垂直な主軸送りねじ26が設置さ
れており、この主軸ヘッド部駆動モータ24の回転によ
り、主軸送りねじ26に係合している主軸ヘッド部16
が上下に移動できるようになっている。
ッド部駆動モータ24と、主軸ヘッド部駆動モータ24
により回転駆動される垂直な主軸送りねじ26が設置さ
れており、この主軸ヘッド部駆動モータ24の回転によ
り、主軸送りねじ26に係合している主軸ヘッド部16
が上下に移動できるようになっている。
【0019】主軸ヘッド部16内に取付けられた主軸ヘ
ッド22は、主軸駆動モータ28により駆動ベルト30
を介して回転駆動される。
ッド22は、主軸駆動モータ28により駆動ベルト30
を介して回転駆動される。
【0020】ベース12内にはY軸送りねじ32が設置
されており、このY軸送りねじ32には、ベース12の
上面に設置された移動テーブル18が係合し、Y軸送り
ねじ32の端部には、テーブルY軸駆動モータ36が接
続されている。そして、上記Y軸送りねじ32が、本体
支柱部14に設置されたテーブルY軸駆動モータ36に
より回転駆動されると、移動テーブル18を彫刻機10
の前後方向に移動させることができる。
されており、このY軸送りねじ32には、ベース12の
上面に設置された移動テーブル18が係合し、Y軸送り
ねじ32の端部には、テーブルY軸駆動モータ36が接
続されている。そして、上記Y軸送りねじ32が、本体
支柱部14に設置されたテーブルY軸駆動モータ36に
より回転駆動されると、移動テーブル18を彫刻機10
の前後方向に移動させることができる。
【0021】また、上記移動テーブル18内にはX軸送
りねじ38が設置されており、このX軸送りねじ36の
端部には、テーブルX軸駆動モータ40が設置されてお
り、このテーブルX軸駆動モータ40が回転駆動される
と、移動テーブル18を彫刻機10の左右方向に移動さ
せることができる。
りねじ38が設置されており、このX軸送りねじ36の
端部には、テーブルX軸駆動モータ40が設置されてお
り、このテーブルX軸駆動モータ40が回転駆動される
と、移動テーブル18を彫刻機10の左右方向に移動さ
せることができる。
【0022】さらに、上記移動テーブル18の上面に
は、底面が広くなっている蟻溝状の凹溝34が、移動テ
ーブル18の長手方向中央部に形成されており、この凹
溝34に嵌合された図示しないボルトにより、冷却バイ
ス20が移動テーブル18の所定位置に固定されるよう
になっている。
は、底面が広くなっている蟻溝状の凹溝34が、移動テ
ーブル18の長手方向中央部に形成されており、この凹
溝34に嵌合された図示しないボルトにより、冷却バイ
ス20が移動テーブル18の所定位置に固定されるよう
になっている。
【0023】上記主軸ヘッド部駆動モータ24、主軸駆
動モータ28、テーブルY軸駆動モータ36およびテー
ブルX軸駆動モータ40の回転駆動制御は、それぞれ図
示しないCPUからのプログラムに基づいた信号により
コントロールされる。また、主軸ヘッド22の彫刻用カ
ッター22aが、被彫刻物Aに接触した状態を検出する
センサー(図示せず)が設けられており、センサーによ
る検出信号がCPUに送られ、各駆動モータによる移動
テーブル18の移動方向がコントロールされることにな
る。
動モータ28、テーブルY軸駆動モータ36およびテー
ブルX軸駆動モータ40の回転駆動制御は、それぞれ図
示しないCPUからのプログラムに基づいた信号により
コントロールされる。また、主軸ヘッド22の彫刻用カ
ッター22aが、被彫刻物Aに接触した状態を検出する
センサー(図示せず)が設けられており、センサーによ
る検出信号がCPUに送られ、各駆動モータによる移動
テーブル18の移動方向がコントロールされることにな
る。
【0024】一方、上記移動テーブル18の上面に固定
されている冷却バイス20は、図4の分解斜視図に示す
ように構成されている。
されている冷却バイス20は、図4の分解斜視図に示す
ように構成されている。
【0025】冷却バイス20は、例えば、ワーク台42
の上面に、ゴム、熱可塑性樹脂などの被彫刻物Aを冷却
して硬化させて固定するものであり、この冷却バイス2
0が彫刻機10の移動テーブル18上に設置され、主軸
ヘッド部16に設置された彫刻用カッター22aによ
り、被彫刻物Aの彫刻が行われることになる。
の上面に、ゴム、熱可塑性樹脂などの被彫刻物Aを冷却
して硬化させて固定するものであり、この冷却バイス2
0が彫刻機10の移動テーブル18上に設置され、主軸
ヘッド部16に設置された彫刻用カッター22aによ
り、被彫刻物Aの彫刻が行われることになる。
【0026】冷却バイス20は、上記した被彫刻物Aが
載置されるワーク台42と、ワーク台42の下面に密着
してワーク台42を冷却するペルチェ効果を利用した熱
電子素子(以下、ペルチェ素子と称す。)44と、ペル
チェ素子44の周囲を保持する断熱保持板46と、ペル
チェ素子44の下面に発生する熱を外部に放出させる放
熱支持板48と、放熱支持板48の下面に設置して放熱
支持板48の熱を外部に放出させる放熱ボックス50
と、放熱ボックス50の左右側に設置され、外部から放
熱ボックス50内に冷気を流入する吸気用ファン52お
よび放熱ボックス50内から暖気を外部へ排出する排気
用ファン54とを有して構成されている。
載置されるワーク台42と、ワーク台42の下面に密着
してワーク台42を冷却するペルチェ効果を利用した熱
電子素子(以下、ペルチェ素子と称す。)44と、ペル
チェ素子44の周囲を保持する断熱保持板46と、ペル
チェ素子44の下面に発生する熱を外部に放出させる放
熱支持板48と、放熱支持板48の下面に設置して放熱
支持板48の熱を外部に放出させる放熱ボックス50
と、放熱ボックス50の左右側に設置され、外部から放
熱ボックス50内に冷気を流入する吸気用ファン52お
よび放熱ボックス50内から暖気を外部へ排出する排気
用ファン54とを有して構成されている。
【0027】ワーク台42は、熱伝導性の良好なアルミ
板により成形されており、上面に被彫刻物Aが載置され
る凹部42aが形成されている。この凹部42aの上面
および下面は、ペルチェ素子44ならびに被彫刻物Aと
の密着性を良好にするために平滑に彫刻されている。な
お、凹部42aの被彫刻物Aが固定される上面は、被彫
刻物Aの位置ズレを防止するために、格子状の溝や、あ
るいは高さの低い格子状の突条を設けてもよい。
板により成形されており、上面に被彫刻物Aが載置され
る凹部42aが形成されている。この凹部42aの上面
および下面は、ペルチェ素子44ならびに被彫刻物Aと
の密着性を良好にするために平滑に彫刻されている。な
お、凹部42aの被彫刻物Aが固定される上面は、被彫
刻物Aの位置ズレを防止するために、格子状の溝や、あ
るいは高さの低い格子状の突条を設けてもよい。
【0028】ペルチェ素子44は、上面側の吸熱板56
と下面側の放熱板58との間に、導電体により上下が挟
持された多数の半導体素子60を組み付け、この半導体
素子60にリード線62を介して電流を流すことによ
り、吸熱板56と放熱板58との間に温度差を生じさせ
る。
と下面側の放熱板58との間に、導電体により上下が挟
持された多数の半導体素子60を組み付け、この半導体
素子60にリード線62を介して電流を流すことによ
り、吸熱板56と放熱板58との間に温度差を生じさせ
る。
【0029】そして、これら吸熱板56と放熱板58と
の温度差を利用して、上面の吸熱板56側をワーク台4
2の下面に密着させるとともに、放熱板58の下面に放
熱支持板48を密着させ、放熱支持板48側の熱を強制
的に外部に放出させることにより、ワーク台42の表面
を安定した冷却温度に保持することができるものであ
る。
の温度差を利用して、上面の吸熱板56側をワーク台4
2の下面に密着させるとともに、放熱板58の下面に放
熱支持板48を密着させ、放熱支持板48側の熱を強制
的に外部に放出させることにより、ワーク台42の表面
を安定した冷却温度に保持することができるものであ
る。
【0030】上記ペルチェ素子44の周囲を保持する断
熱保持板46は、ペルチェ素子44と同一厚さのセラミ
ック材などにより成形されており、この断熱保持板46
の中央部にはペルチェ素子44が嵌込まれる開口窓部6
4が形成されている。さらに、上記断熱保持板46の側
壁面には、ペルチェ素子44に通電するためのリード線
62が挿入されるリード線穴66が穿設されているとと
もに、断熱保持板46の四隅には、下面の放熱支持板4
8の上に固定するためのボルトを挿通するボルト穴68
が穿設けられている。
熱保持板46は、ペルチェ素子44と同一厚さのセラミ
ック材などにより成形されており、この断熱保持板46
の中央部にはペルチェ素子44が嵌込まれる開口窓部6
4が形成されている。さらに、上記断熱保持板46の側
壁面には、ペルチェ素子44に通電するためのリード線
62が挿入されるリード線穴66が穿設されているとと
もに、断熱保持板46の四隅には、下面の放熱支持板4
8の上に固定するためのボルトを挿通するボルト穴68
が穿設けられている。
【0031】放熱支持板48は、熱伝導性の良好なアル
ミ材により成形されており、下側に取り付けられる放熱
ボックス50の上蓋を兼ねている。そして、断熱保持板
46のボルト穴68に挿通されたボルトが固着されるこ
とになるネジ穴80と、下側の放熱ボックス50に固定
するためのボルトを挿通するためのボルト穴82とが穿
設されている。
ミ材により成形されており、下側に取り付けられる放熱
ボックス50の上蓋を兼ねている。そして、断熱保持板
46のボルト穴68に挿通されたボルトが固着されるこ
とになるネジ穴80と、下側の放熱ボックス50に固定
するためのボルトを挿通するためのボルト穴82とが穿
設されている。
【0032】放熱ボックス50は、上蓋を兼ねた放熱支
持板48と、熱伝導性の良好なアルミ材により成形され
た左右一対の側面板84とからなり、この側面板84の
対向する内側には、多数の放熱フィン86が一体に形成
されている。
持板48と、熱伝導性の良好なアルミ材により成形され
た左右一対の側面板84とからなり、この側面板84の
対向する内側には、多数の放熱フィン86が一体に形成
されている。
【0033】吸気用ファン52および排気用ファン54
は、それぞれ軸流ファンからなり、放熱ボックス50の
左右の開口端部に設置される。
は、それぞれ軸流ファンからなり、放熱ボックス50の
左右の開口端部に設置される。
【0034】次に、冷却バイス20の組み付け方法の一
例に関して説明する。まず、左右一対の側面板84の上
面に放熱支持板48を固定して、放熱ボックス50を組
み立てる。それから、この放熱ボックス50の左右に、
吸気用ファン52および排気用ファン54を設置する。
それから、放熱支持板48の上面に、ペルチェ素子44
を組み付けた断熱保持板46を固定し、さらに断熱保持
板46の上面にワーク台42を固定することにより冷却
バイス20の組み付けが行われる。
例に関して説明する。まず、左右一対の側面板84の上
面に放熱支持板48を固定して、放熱ボックス50を組
み立てる。それから、この放熱ボックス50の左右に、
吸気用ファン52および排気用ファン54を設置する。
それから、放熱支持板48の上面に、ペルチェ素子44
を組み付けた断熱保持板46を固定し、さらに断熱保持
板46の上面にワーク台42を固定することにより冷却
バイス20の組み付けが行われる。
【0035】ここで、上記各構成部材の接触面の間に、
熱伝導性の良好なシリコーン・グリスを塗布するか、あ
るいはシリコーン・シートを挟持するようにして、各構
成部材を締結することにより、各構成部材の密着性を高
めるとともに、各構成部材間の熱伝導性を向上させてい
る。
熱伝導性の良好なシリコーン・グリスを塗布するか、あ
るいはシリコーン・シートを挟持するようにして、各構
成部材を締結することにより、各構成部材の密着性を高
めるとともに、各構成部材間の熱伝導性を向上させてい
る。
【0036】以上の構成において、冷却バイス20を用
いてワーク台42に被彫刻物Aを固定する場合について
説明する。
いてワーク台42に被彫刻物Aを固定する場合について
説明する。
【0037】まず、ワーク台42の凹部42aの上面に
被彫刻物Aを載置した後に、ペルチェ素子44に通電を
開始すると、上面の吸熱板56と下面の放熱板58との
間に温度差が生じ、吸熱板56側が急速冷却されるとと
もに、放熱板58側が高温になる。
被彫刻物Aを載置した後に、ペルチェ素子44に通電を
開始すると、上面の吸熱板56と下面の放熱板58との
間に温度差が生じ、吸熱板56側が急速冷却されるとと
もに、放熱板58側が高温になる。
【0038】従って、吸熱板56の上面に密着している
ワーク台42が冷却されることになるので、ワーク台4
2の凹部42a上の被彫刻物Aが冷凍硬化されるととも
に、大気中の水蒸気が凍結されることになる。このた
め、被彫刻物Aの周囲が氷結されることになって、被彫
刻物Aがワーク台42に一体的に固定されるようになる
ものである。なお、凹部42aに予め水を注入しておく
と、この注入された水が凍結して被彫刻物Aの周囲を氷
結させるので、被彫刻物Aを一層強固にワーク台12に
固定することができる。
ワーク台42が冷却されることになるので、ワーク台4
2の凹部42a上の被彫刻物Aが冷凍硬化されるととも
に、大気中の水蒸気が凍結されることになる。このた
め、被彫刻物Aの周囲が氷結されることになって、被彫
刻物Aがワーク台42に一体的に固定されるようになる
ものである。なお、凹部42aに予め水を注入しておく
と、この注入された水が凍結して被彫刻物Aの周囲を氷
結させるので、被彫刻物Aを一層強固にワーク台12に
固定することができる。
【0039】また、ペルチェ素子44への通電時には、
放熱板58側が高温になり、この熱が放熱支持板48を
介して放熱ボックス50に熱伝導される。この際に、放
熱ボックス50の左右の端部に設置された吸気用ファン
52および排気用ファン54により、放熱ボックス50
内に冷却風が導入され、内部の熱風が強制的に外部に放
出されているので、効率良く放熱板28の熱を放熱でき
る。
放熱板58側が高温になり、この熱が放熱支持板48を
介して放熱ボックス50に熱伝導される。この際に、放
熱ボックス50の左右の端部に設置された吸気用ファン
52および排気用ファン54により、放熱ボックス50
内に冷却風が導入され、内部の熱風が強制的に外部に放
出されているので、効率良く放熱板28の熱を放熱でき
る。
【0040】従って、上記ペルチェ素子44の吸熱板5
6と放熱板58との間に常に安定した温度差が維持され
ることになり、ワーク台42上の被彫刻物Aの冷却温度
が常時一定の状態で被彫刻物Aを硬化することができる
とともに、ワーク台42に固定することができるので、
変形しやすいゴムや熱可塑性樹脂などの被彫刻物Aを、
主軸ヘッド22の彫刻用カッター22aにより予め設定
された形状に確実に彫刻加工することができる。
6と放熱板58との間に常に安定した温度差が維持され
ることになり、ワーク台42上の被彫刻物Aの冷却温度
が常時一定の状態で被彫刻物Aを硬化することができる
とともに、ワーク台42に固定することができるので、
変形しやすいゴムや熱可塑性樹脂などの被彫刻物Aを、
主軸ヘッド22の彫刻用カッター22aにより予め設定
された形状に確実に彫刻加工することができる。
【0041】なお、ワーク台42の所定位置に温度セン
サを設置しておき、温度センサからの信号によりペルチ
ェ素子44の電流を制御して、ワーク台42上の被彫刻
物Aを適正な設定温度にコントロールすることができ
る。上記ペルチェ素子44は、被彫刻物Aを「−40°
C」程度にまで冷却することが可能であり、吸熱板56
と放熱板58との温度差は、最大で「80°C」程度に
なる。
サを設置しておき、温度センサからの信号によりペルチ
ェ素子44の電流を制御して、ワーク台42上の被彫刻
物Aを適正な設定温度にコントロールすることができ
る。上記ペルチェ素子44は、被彫刻物Aを「−40°
C」程度にまで冷却することが可能であり、吸熱板56
と放熱板58との温度差は、最大で「80°C」程度に
なる。
【0042】また、上記実施例においては、主軸ヘッド
22が上下に移動するとともに、移動テーブル18が前
後左右に移動する彫刻機に関して説明したが、これに限
られることなく、移動テーブルが上下前後左右の三次元
で移動するようにしてもよいし、またそれとは逆に、主
軸ヘッド22が上下前後左右の三次元で移動するように
してもよい。要するに、彫刻用カッター22aと被彫刻
物Aとが、三次元方向に相対的に移動できればよいもの
であり、これを実現する構成はいずれのものであっても
よい。
22が上下に移動するとともに、移動テーブル18が前
後左右に移動する彫刻機に関して説明したが、これに限
られることなく、移動テーブルが上下前後左右の三次元
で移動するようにしてもよいし、またそれとは逆に、主
軸ヘッド22が上下前後左右の三次元で移動するように
してもよい。要するに、彫刻用カッター22aと被彫刻
物Aとが、三次元方向に相対的に移動できればよいもの
であり、これを実現する構成はいずれのものであっても
よい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】ベースと、上記ベースの上面に配設された
テーブルと、上記ベースより立設された本体支柱部と、
上記本体支柱部に装着された主軸ヘッドとを有し、上記
テーブルに対して上記主軸ヘッドが上下前後左右方向に
相対的に移動できるようにした彫刻機において、上記移
動テーブルの上面に、被彫刻物を熱電子素子による冷却
手段により硬化させ、硬化させた状態で固定する冷却バ
イスを配設するようにしたため、被彫刻物を冷却して硬
化させてた状態で彫刻加工を行うことができるようにな
るので、彫刻加工中に被彫刻物が変形することがなく、
予め設定された形状に確実に彫刻加工を行うことができ
る。
テーブルと、上記ベースより立設された本体支柱部と、
上記本体支柱部に装着された主軸ヘッドとを有し、上記
テーブルに対して上記主軸ヘッドが上下前後左右方向に
相対的に移動できるようにした彫刻機において、上記移
動テーブルの上面に、被彫刻物を熱電子素子による冷却
手段により硬化させ、硬化させた状態で固定する冷却バ
イスを配設するようにしたため、被彫刻物を冷却して硬
化させてた状態で彫刻加工を行うことができるようにな
るので、彫刻加工中に被彫刻物が変形することがなく、
予め設定された形状に確実に彫刻加工を行うことができ
る。
【0045】従って、本発明の彫刻機によれば、設備費
やランニングコストを増大することなく、しかも環境破
壊を招来することなしに被彫刻物の一定温度の冷却を実
現し、被彫刻物を硬化させて安定的に固定することがで
きるようになり、被彫刻物の彫刻加工時における変形を
防止することができるので、彫刻加工を確実かつ安定し
て行うことができる。
やランニングコストを増大することなく、しかも環境破
壊を招来することなしに被彫刻物の一定温度の冷却を実
現し、被彫刻物を硬化させて安定的に固定することがで
きるようになり、被彫刻物の彫刻加工時における変形を
防止することができるので、彫刻加工を確実かつ安定し
て行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による彫刻機の外観を示す全
体斜視図である。
体斜視図である。
【図2】図1の彫刻機の側面側の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図1の彫刻機の正面側の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図4】冷却バイスの分解斜視図である。
10 彫刻機 12 ベース 14 本体支柱部 16 主軸ヘッド部 18 移動テーブル 20 冷却バイス 22 主軸ヘッド
Claims (1)
- 【請求項1】 ベースと、前記ベースの上面に配設され
たテーブルと、前記ベースより立設された本体支柱部
と、前記本体支柱部に装着された主軸ヘッドとを有し、
前記テーブルに対して前記主軸ヘッドが上下前後左右方
向に相対的に移動できるようにした彫刻機において、 前記移動テーブルの上面に、被彫刻物を熱電子素子によ
る冷却手段により硬化させ、硬化させた状態で固定する
冷却バイスを配設したことを特徴とする彫刻機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18673293A JPH079292A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 彫刻機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18673293A JPH079292A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 彫刻機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079292A true JPH079292A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16193679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18673293A Pending JPH079292A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 彫刻機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079292A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100711522B1 (ko) * | 2005-06-13 | 2007-04-27 | 이동철 | 조형물의 소재가 되는 에이엘씨블록 가공장치. |
CN111761979A (zh) * | 2020-05-25 | 2020-10-13 | 东莞市博亦德科技实业有限公司 | 一种用于手机钢化膜的精雕装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18673293A patent/JPH079292A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100711522B1 (ko) * | 2005-06-13 | 2007-04-27 | 이동철 | 조형물의 소재가 되는 에이엘씨블록 가공장치. |
CN111761979A (zh) * | 2020-05-25 | 2020-10-13 | 东莞市博亦德科技实业有限公司 | 一种用于手机钢化膜的精雕装置 |
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