JPH0792922A - 再剥離性光拡散広告シート - Google Patents

再剥離性光拡散広告シート

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JPH0792922A
JPH0792922A JP25779193A JP25779193A JPH0792922A JP H0792922 A JPH0792922 A JP H0792922A JP 25779193 A JP25779193 A JP 25779193A JP 25779193 A JP25779193 A JP 25779193A JP H0792922 A JPH0792922 A JP H0792922A
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Naonori Nishimaki
尚能 西巻
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Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に取り替えができ、また、取り外した後
に、接着剤や広告シートが電照広告基材の表面に残るこ
とがなく、さらに、照明したときに、広告図柄の明るさ
が全面均一である再剥離性光拡散広告シートを提供す
る。 【構成】 透明プラスチックシート1の片面に図柄層2
が形成され、さらにその上に、微細孔と微細孔より大き
い径を有する内部の気泡とが連続するとともに内部の気
泡が他の気泡と細径管にて連続した構造の厚さ150〜500
μmの発泡合成樹脂層3が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明の再剥離性光拡散広告シ
ートは、主たる部分が透明プラスチック成形品よりなる
電照広告基材の表面に固定して使用するものである。よ
り詳しくは、広告用図柄が印刷された透明プラスチック
シートの片面に、この透明プラスチックシートを平滑な
電照広告基材の表面に固定する機能と光源からの光を拡
散する機能との2つの機能を有する発泡合成樹脂層を形
成したものである。
【0002】
【従来の技術】電照広告は、透明プラスチックシートの
片面に広告用図柄が印刷された広告シートを、主たる部
分が透明プラスチック成形品よりなる電照広告基材の表
面に接着し、下方あるいは後方の光源より照明するもの
である。従来から用いられている広告シートは、接着剤
あるいは両面テープなどを用い、電照広告基材に接着さ
れていた(図4参照)。
【0003】ところで、近年、広告すべき製品は需要の
多様化に応じて多種類になる傾向にあり、これに応じて
ある一つの商品を広告する期間は短くなっている。この
ため、電照広告においても、広告内容を次々と変更して
いく必要性が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の広告シ
ートは、接着剤あるいは両面テープなど接着力の比較的
強力なものを用い、電照広告基材に接着されるので、一
旦取り付けたものを取り外すには手間がかかり、広告シ
ートの取り替えは面倒な作業となっていた。また、取り
外した後に、接着剤が電照広告基材の表面に残ったり、
接着剤の付いている部分と付いていない部分の境目で広
告シートが破れ、接着剤のみならず広告シートの一部も
電照広告基材の表面に残ったりすることがあり、これら
の汚れを取り除くのも、面倒な作業となっていた。
【0005】さらに、従来の広告シートは、下方の光源
から照明する場合(図5参照)には、電照広告の前方か
ら見たときに、光源から近い下部と遠い上部とでは広告
図柄の明るさが不均一であった。また、後方の光源から
照明する場合(図6参照)であっても、電照広告基材の
前面の面積よりも光源が小さいため、電照広告の前方か
ら見たときに、光源から近い部分と遠い部分とでは広告
図柄の明るさが不均一であった。
【0006】したがって、この発明は以上のような欠点
を取り除き、容易に取り替えができ、また、取り外した
後に、接着剤や広告シートが電照広告基材の表面に残る
ことがなく、さらに、照明したときに、広告図柄の明る
さが全面均一である再剥離性光拡散広告シートを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、この発明の再剥離性光拡散広告シートは、
透明プラスチックシートの片面に図柄層が形成され、さ
らにその上に、微細孔と微細孔より大きい径を有する内
部の気泡とが連続するとともに内部の気泡が他の気泡と
細径管にて連続した構造の厚さ150〜500μmの発泡合成
樹脂層が形成されているように構成した(図1参照)。
【0008】また、透明プラスチックシートの片面に図
柄層が形成され、さらにもう一方の面に、微細孔と微細
孔より大きい径を有する内部の気泡とが連続するととも
に内部の気泡が他の気泡と細径管にて連続した構造の厚
さ150〜500μmの発泡合成樹脂層が形成されているよう
に構成してもよい(図2参照)。
【0009】以下、図面を参照しながらこの発明の再剥
離性光拡散広告シートについてさらに詳しく説明する。
図1および図2は、この発明の再剥離性光拡散広告シー
トの一実施例を示す断面図である。図3は、この発明の
再剥離性光拡散広告シートの一実施例を示す平面図であ
る。図4は、従来の電照広告を示す斜視説明図である。
図5は、下方の光源より従来の広告シートを照明した場
合を示す断面説明図である。図6は、後方の光源より従
来の広告シートを照明した場合を示す断面説明図であ
る。1は透明プラスチックシート、2は図柄層、3は発
泡合成樹脂層、4は電照広告基材をそれぞれ示す。
【0010】透明プラスチックシート1としては、ポリ
エチレンテレフタレートあるいはポリエチレンなどを材
質とするプラスチックシートを用いるとよい。これらの
プラスッチクシートを用いる理由としては、電照広告が
屋外で使用されることが多く、また、短期間とはいえあ
る程度の広告期間使用されるので、耐久性を有するプラ
スチックシートが望ましいからである。厚みは、25〜10
0μmとする。
【0011】図柄層2は、通常印刷に用いる染料あるい
は顔料を用い、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オ
フセット印刷法などによって、絵柄および文字などから
なる広告用図柄を、透明プラスチックシート1上に形成
したものである。電照広告用という目的から、図柄層2
の大部分は透光性にするのが好ましい。しかし、金属色
などの素材感を感じさせる色を現出する部分や、文字部
分などは、非透光性にするほうが、広告効果がより発揮
されてよい。また、電照広告基材4が複数の表面を有す
る場合、図柄層2は、たとえば図3に示すように電照広
告基材4の上面と四側面とを連結した形に設計してもよ
いし、また、上面と四側面とを別々に切り離した形に設
計してもよい。
【0012】発泡合成樹脂層3は、再剥離性光拡散広告
シートを平滑面に密着固定するためのものであり、ま
た、光拡散機能をも有する。発泡合成樹脂層3は、透明
プラスチックシート1のどちらか片面に形成する。発泡
合成樹脂層3は、表面に微細孔を有する平坦な連続樹脂
面が形成され、微細孔はその径より大きい径を有する内
部の気泡に連続し、内部の気泡は他の気泡と細径管にて
連続した構造を有する。発泡合成樹脂層3を平滑面に重
ね合わせると密着し、接着剤や接着剤を使わないので剥
がすのが簡単で、再び固定させるのも容易であり、再剥
離性を有するものである。発泡合成樹脂層3は、透明プ
ラスチックシート1の片面に印刷形成してもよいし、ま
た、シート状のもの(例えば特開平1-259043号に記載さ
れた発泡シート)を貼り合わせて用いることもできる。
【0013】発泡合成樹脂層3の厚さは、150〜500μm
とする。150μm未満のときには、透明プラスチック性
成形品基材4への密着力が充分ではなく、また、500μ
mを超えると光線透過率が低下するので、前記範囲内に
設定すべきである。
【0014】電照広告基材4は、その主たる部分が透明
プラスチック成形品より構成されている。主たる部分と
は、広告シートを貼り付け電照広告すべき部分のことで
あり、広告シートを貼り付けない部分は不透明であって
もよい。また、透明プラスチック成形品の替わりとし
て、ガラス板など、他の光透過性を有する材質を用いる
こともできる。電照広告基材4の形状は、通常は側面、
上面および下面を組み立てた中空の立体形状であるが、
各側面を一体的に成形したものや、あるいは、パネルな
どの平面形状のものなど、電照広告可能なあらゆる形状
が考えられる。電照広告基材4の表面は、発泡合成樹脂
層3と密着しやすいように平滑面にするのがよい。この
平滑性は通常のプラスチック板の表面程度の平滑性でよ
く、特に鏡面仕上にする必要はない。再剥離性光拡散広
告シートを電照広告基材4の表面に固定して、下方ある
いは後方の光源より照明する。
【0015】この発明の再剥離性光拡散広告シートは、
図3に示した煙草の自動販売機内に陳列される煙草ケー
スの形状をした見本品の電照広告として用いるのに適し
ている。しかし、この発明の再剥離性光拡散広告シート
は、煙草に限らず、同様に自動販売機内に陳列されるジ
ュースなどの清涼飲料水やオーディオ用コンパクトディ
スクケースなどの見本品の電照広告としても用いること
ができる。また、上記のような実物に似せた立体形状の
電照広告に限らず、電照用パネルや看板などの平面的な
電照広告にも用いることができる。
【0016】
【作用】この発明の再剥離性光拡散広告シートの発泡合
成樹脂層3は、平滑面に密着し、さらに、再剥離性を有
するものである。したがって、この発明の再剥離性光拡
散広告シートの利用に際しては、電照広告基材4の表面
に、発泡合成樹脂層3側が接するように再剥離性光拡散
広告シートを載置し、若干の圧力を指等で加えて固定す
る。再剥離性光拡散広告シートを取り外す場合にはシー
トの一部を指で持ち上げると容易に外すことができる。
また、発泡合成樹脂層3は内部に気泡を有する構造なの
で、光源からの光は気泡構造を通過すると拡散される。
【0017】
【実施例】厚さ75μmの透明なポリエチレンテレフタレ
ートフィルム表面に、電照広告基材の上面および四側面
に表示する煙草の広告用図柄を印刷し、さらにその上に
ウレタン樹脂を用い厚さ200μmの合成樹脂層を形成
し、図柄の形に添って切断して再剥離性光拡散広告シー
トを作成した(図3参照)。再剥離性光拡散広告シート
の全光線透過率、光拡散度を測定したところ、下記の測
定結果を得られた。 全光線透過率(T) 70.8% 平行光線透過率(PT) 8.0% 光拡散(T-PT) 62.8% Haze((T-PT)/T) 88.7%
【0018】透明なABS樹脂を用い、厚さ1mm、大きさ1
5cm×10cm×1cmの中空の立方形の電照広告基材を用意し
た。再剥離性光拡散広告シートを電照広告基材の表面に
載置して、軽く指で押し付けて固定した。光源として約
10,000カンデラのランプを用い、電照広告基材の下方か
ら照明したところ、広告図柄全面がほぼ均一に照明さ
れ、再剥離性光拡散広告シートの光拡散効果が確認され
た。再剥離性光拡散広告シートの端部を持って引き上げ
たところ、再剥離性光拡散広告シートは電照広告基材か
ら容易に離脱した。
【0019】
【発明の効果】この発明の再剥離性光拡散広告シート
は、上記の構成および作用を有するので、必要に応じ容
易に取り替えできる。また、取り外した後に、接着剤や
広告シートが電照広告基材の表面に残らない。さらに、
発泡合成樹脂層3が、光源からの光を拡散させるので、
照明したときに、広告図柄の明るさが全面均一となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再剥離性光拡散広告シートの一実施例
を示す断面図である。
【図2】本発明の再剥離性光拡散広告シートの一実施例
を示す断面図である。
【図3】本発明の再剥離性光拡散広告シートの一実施例
を示す平面図である。
【図4】従来の電照広告を示す斜視図である。
【図5】下方の光源より従来の広告シートを照明した場
合を示す断面説明図である。
【図6】後方の光源より従来の広告シートを照明した場
合を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 透明プラスチックシート 2 図柄層 3 発泡合成樹脂層 4 電照広告基材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】発泡合成樹脂層3は、再剥離性光拡散広告
シートを平滑面に密着固定するためのものであり、ま
た、光拡散機能をも有する。発泡合成樹脂層3は、透明
プラスチックシート1のどちらか片面に形成する。発泡
合成樹脂層3は、表面に微細孔を有する平坦な連続樹脂
面が形成され、微細孔はその径より大きい径を有する内
部の気泡に連続し、内部の気泡は他の気泡と細径管にて
連続した構造を有する。発泡合成樹脂層3を平滑面に重
ね合わせると密着し、接着剤や両面テープを使わないの
で剥がすのが簡単で、再び固定させるのも容易であり、
再剥離性を有するものである。発泡合成樹脂層3は、透
明プラスチックシート1の片面に印刷形成してもよい
し、また、シート状のもの(例えば特開平1−2590
43号に記載された発泡シート)を貼り合わせて用いる
こともできる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明プラスチックシートの片面に図柄層
    が形成され、さらにその上に、微細孔と微細孔より大き
    い径を有する内部の気泡とが連続するとともに内部の気
    泡が他の気泡と細径管にて連続した構造の厚さ150〜500
    μmの発泡合成樹脂層が形成されていることを特徴とす
    る再剥離性光拡散広告シート。
  2. 【請求項2】 透明プラスチックシートの片面に図柄層
    が形成され、さらにもう一方の面に、微細孔と微細孔よ
    り大きい径を有する内部の気泡とが連続するとともに内
    部の気泡が他の気泡と細径管にて連続した構造の厚さ15
    0〜500μmの発泡合成樹脂層が形成されていることを特
    徴とする再剥離性光拡散広告シート。
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