JPH079283Y2 - 照明柱の制振装置 - Google Patents

照明柱の制振装置

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JPH079283Y2
JPH079283Y2 JP1987187671U JP18767187U JPH079283Y2 JP H079283 Y2 JPH079283 Y2 JP H079283Y2 JP 1987187671 U JP1987187671 U JP 1987187671U JP 18767187 U JP18767187 U JP 18767187U JP H079283 Y2 JPH079283 Y2 JP H079283Y2
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JP1987187671U
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郁夫 城
正夫 木村
省吾 永津
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川崎製鉄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は湾岸道路や海橋等に付設される照明柱の制振装
置に関し、強風を受けて共振する照明柱の振動を制振す
る装置に関する。
〔従来の技術〕
湾岸道路や海橋等に設置される、強風を受ける照明柱に
対して、カルマン渦等による激しい振動により、照明灯
具に生じる障害や部材の疲労が問題となっている。
これに対して、特開昭61−229003には可撓性長尺材を吊
下した制振装置が開示されている。また照明柱先端部に
内蔵するタイプのばね式ダンパ(実願昭62−135067)等
が開発されているが、広い範囲の振動数帯域では、その
効果が余り発揮されない場合がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は照明柱のもつ振動エネルギーを複数の重量体の
衝突エネルギーに変換・吸収し、照明柱の振動を抑制す
ることを目的とし、簡易な装置で制振効果の大きい制振
装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、水平方向に移動自在な多数の重量体を、該重
量体がそれぞれ独立に容器壁に衝突可能に容器内に収納
し、該容器を照明柱に剛結することを特徴とする照明柱
の制振装置である。
本考案の制振装置は、照明柱の振動振幅の大きな位置
(高さ)に、照明柱の内側または外側に剛結するものと
する。
振動振幅の大きな位置は、振動実験および振動モード解
析より求める。
〔作用〕
第1図に本考案の制振装置の一実施例を模式的に示し
た。水平方向に移動自在な、例えば球状の重量体2を区
画された容器3内にそれぞれ独立に収納している。
本考案の制振装置は上記例のように構成され、第2図に
示すように、照明柱10の振動11の腹12の位置に剛結され
ているので、照明柱10が共振振動し始めた時、振動11の
腹12に当る照明柱10の水平運動に対して、本考案の重量
体2は慣性により静止状態を保持し、重量体2を収納し
ている容器3の壁と重量体2が衝突する。この衝突は照
明柱10の振動11の腹12の水平運動の加速度の大きい時に
起こるように設計すれば、衝突力が最も大となる。
第3図に示すように、容器3内に容器壁との間にクリア
ランスcを隔てて水平運動自在な重量体2が収納されて
おり、容器3が照明柱と共に、片振幅aの振動をした場
合、容器3の時間に対する位置変化は波形13で表わすこ
とができる。重量体2が球である場合、慣性によって静
止を続けようとするが、球と容器底との摩擦により、球
は自転する。従って、球の中心は波形14のように運動す
る。理論的にはこの球の運動波形14の片振幅はaに等し
くなる。そこで容器3に対する球の相対変位は、第3図
(b)に示す波形15のように、片振幅2aで容器の振動数
と同振動数の曲線で表わされる。この相対変位は、実際
には鋼球の運動および遅れを考慮すると、波形15より少
し位相が遅れ、振幅が2aより僅か大きい波形16のように
なり、その最大振幅のところで衝突が起きるようにクリ
アランスcを選定すれば最も効率よく、衝突力が最大と
なり、容器3の振動を抑制し、従って照明柱の振動を制
振する作用をなすこととなる。
重量体2の容器3との相対運動に損失がないものとし、
かつ重量体2と容器壁との衝突によるエネルギーが完全
に消耗して重量体2には反発力が発生しないか、または
重量体2の質量が反発に関与する容器壁の質量に比して
十分大きいと仮定すると、照明柱の振動の腹の変位が最
大の時に振動の加速度が最大となるから、重量体と容器
壁とのクリアランスcが適当であれば、重量体2と容器
壁とは最大の衝突力(質量と加速度の積)を生じて振動
を制止する方向に働くと共に、衝突による全エネルギー
分の減衰作用をなすこととなる。実際には上記の無視し
た重量体の運動抵抗および衝突による反発運動の影響等
による重量体の運動の影響を無視できないので、最適重
量、最適クリアランス等は実験によって定められる。
〔実施例〕
実施例−1 本考案の一実施例として第1図に示すように多数の鋼球
2(重量体)を、円筒状容器3の分割した室内にそれぞ
れ封入した制振装置1を製作した。
この制振装置1は、第2図に示すように照明柱10の垂直
部に取付けるもので、鉛直方向に長い円筒状容器3を鉛
直方向に数層に分割してそれぞれの分割室内に鋼球2
(重量体)を収納したもので、鋼球2の重量の合計は、
照明柱10の重量の1%前後とした。
円筒容器3内には鋼球2の側部に一対のガイド板4を取
付け、鋼球が水平面内で施回運動するのを防ぐようにし
た。また、多方向の振動に対応させるため、このガイド
板4の取付方向を分割室ごとに変えたものも製作した。
例えば、第1図に鋼球の運動方向を矢印で例示した如く
である。
鋼球としては直径46mm、51mm、57mmの3種を用い、それ
ぞれ種々のクリアランスを持つ容器に収納した。
一方、第4図に示す寸法の八角形照明柱10に対し、共振
振動試験を行ない、測定された加速度応答によって制振
効果を調べた。
この八角形照明柱の共振振動数は、第4図に示す振動方
向20に対して、第1表のようになった。
第1表のうち、強風により生ずるカルマン渦による振動
が最も起こり易いと考えられるのは、2次モードであ
る。制振装置を照明柱の2次モードの腹の位置に取付け
た。これについて、制振効果を測定した。照明柱の定着
部に加速度入力を与えた時に測定されるアーム先端部の
鉛直方向の加速度応答について、制振装置を取付けない
場合の値に対する制振装置を取付けた場合の値の比によ
り制振効果を表わした。
鋼球2と制振装置容器3とのクリアランスcを変化させ
た時の制振効果は第4図に示すようになった。
ただしクリアランスcは、制振装置を付設しない照明柱
の2次モードの腹における変位振幅に対する比で表わし
た。実施例1ではクリアランスcが振幅の約3倍のとき
好成績を示した。これは前述の鋼球の転がりを含めた作
用の説明で示した運動遅れや摩擦抵抗を考慮すると諒解
出来る結果である。
実施例−2 第6図に示す別の実施例を用いて、実施例−1と同様の
試験を行った。第6図の例は、重量体2が、小球4を介
して積み重ねられており、水平移動自在であるが、実施
例−1とは異なり、重量体2が球体ではなく、自転を生
じない形式のものである。
小球4は、重量体2の間に介在して転動し、各重量体2
がそれぞれ独立に水平運動可能なようにこれらを支持し
ている。
重量体2と容器3とのクリアランスcを変化させた時の
制振効果は、クリアランスが片振幅の1〜1.5倍のとき
制振効果が大であった。
実施例−3〜実施例−6 本考案の他の実施例を第7図〜第10図に例示した。実施
例−3(第7図)は、第1図の実施例−1と同様に円筒
状容器3内に多数の鋼球2を封入したもので、鋼球2と
して異なった大きさの鋼球を用いたもので、鋼球2が容
器3の側壁に衝突するタイミングに微差を設けたもので
ある。実施例−4(第8図)は実施例−1のガイド板4
の代りにそれぞれ鋼球2を受ける2本のガイド棒6を設
けたもので、実施例−1とほぼ同様の作動をなすもので
ある。
実施例−5(第9図)は実施例−1の鋼球の重錘の代り
に円柱状の重錘7を封入したもので重錘7は横移動によ
る衝突の他に傾倒による衝突を生じて制振作用をなすも
のである。
実施例6(第10図)は実施例−2(第6図)の変形例
で、各重錘室間に仕切板8を設け、各室内に外径寸法の
異なる円柱状の重錘7を小球4を介して水平移動自在に
封入したもので重錘7が容器壁に衝突するタイミングに
微差を生ずるようにしたものである。
実施例−7(第11図)は実施例−3(第7図)の変形例
を示し、鋼球2を収納する立方体状容器3を上下2段に
設けたもので、内部に仕切等がなく第11図(b)に平面
図を示すように、x、y両方向において制振効果があ
る。また、簡易コンパクトな形状となっている。
〔考案の効果〕
本考案によれば重量体の衝突のエネルギー損失を利用し
て簡易な装置で照明柱の制振を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の制振装置の実施例の(a)模式斜視
図、(b)その平面断面図、第2図は制振装置の照明柱
への取付けを示す側面図、第3図は作用の説明図、第4
図は実施例を取付けた照明柱の側面図、第5図は効果を
示すグラフ、第6図は別の実施例の(a)縦断面図、
(b)そのB−B矢視図、第7図〜第10図はそれぞれ他
の実施例を示す説明図、第7図は縦断面図、第8図は
(a)一部切断斜視図、(b)はその横断面図、第9図
は(a)縦断面図、(b)はその横断面図、第10図は
(a)縦断面図、(b)はその横断面図、第11図は別の
実施例の(a)縦断面図、(b)その横断面図である。 1……制振装置 2……重量体 3……容器 10……照明柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 永津 省吾 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (56)参考文献 特開 昭58−153870(JP,A) 特開 昭62−46042(JP,A) 実開 昭55−71840(JP,U) 実公 昭61−5378(JP,Y2) 実公 昭58−27138(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に移動自在な多数の重量体を、該
    重量体がそれぞれ独立に容器壁に衝突可能に容器内に収
    納し、該容器を照明柱に剛結することを特徴とする照明
    柱の制振装置。
JP1987187671U 1987-12-11 1987-12-11 照明柱の制振装置 Expired - Lifetime JPH079283Y2 (ja)

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JPH0192006U JPH0192006U (ja) 1989-06-16
JPH079283Y2 true JPH079283Y2 (ja) 1995-03-06

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JP2008208709A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Mizushima General Service Kk 1次振動モード用制振装置ならびに制振型鋼管柱

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