JPH079263U - 刃物における刀身の切断物付着防止構造 - Google Patents

刃物における刀身の切断物付着防止構造

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JPH079263U
JPH079263U JP2735693U JP2735693U JPH079263U JP H079263 U JPH079263 U JP H079263U JP 2735693 U JP2735693 U JP 2735693U JP 2735693 U JP2735693 U JP 2735693U JP H079263 U JPH079263 U JP H079263U
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明宗 沼田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 刀身本体1の側面4に凸部6が一体成形さ
れ、刃部3とこの凸部6との間の側面4ばかりではな
く、この凸部6上にも粗面4aが刃部3に沿って施され
ている。このような刀身により材料8を切断すると、切
片8aはまず刀身本体1の側面4で刃部3付近の粗面4
aに接触し、その後凸部6により押し広げられる。この
粗面4aの表面あらさは粗いため、この粗面4aにより
切片8aは付着しにくくなる。特に、切片8aが粘着性
を有するものにあっては、その付着防止効果は大きい。
その場合、凸部6上にも粗面4aが施されているため、
粘着性切片8aがより一層付着しにくくなる。 【効果】 凸部6による付着防止作用に粗面4aによる
付着防止作用が付加されて、付着防止効果はより一層高
められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は包丁等の各種刃物において、その刀身に切断物が付着するのを防止 する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、このような構造を有する包丁の刀身としては、例えば実開平1−627 68号公報に示すものがある。この刀身においては、刀身本体の一側面に複数の 凸部が一体成形されている。そして、この凸部により、切断物が刀身本体に付着 するのを防止している。
【0003】 本考案はこのような凸部を有する刀身において切断物付着防止効果をより一層 高めることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
後記する実施例の図面に示すように、本考案にかかる刃物の刀身においては、 刀身本体1の側面4に凸部6が一体成形され、刃部3とこの凸部6との間の側面 4ばかりではなく、この凸部6上にも粗面4aが刃部3に沿って施されている。
【0005】
【作用】
このような刀身により材料8を切断すると、切片8aはまず刀身本体1の側面 4で刃部3付近の粗面4aに接触し、その後凸部6により押し広げられる。この 粗面4aの表面あらさは粗いため、この粗面4aにより切片8aは付着しにくく なる。特に、切片8aが粘着性を有するものにあっては、その付着防止効果は大 きい。その場合、凸部6上にも粗面4aが施されているため、粘着性切片8aが より一層付着しにくくなる。
【0006】
【実施例】 以下、本考案の一実施例にかかる包丁を図面を参照して説明する。 刀身本体1の背部2と腹側の刃部3との間にある刀身本体1の両側面4,5の うち、一方の側面4には凸部6が鍛造等により一体成形されている。図1(a) に示す場合には、複数の凸部6が刃部3付近でこれに沿って等間隔で並設され、 刀身本体1のあご部7から刃部3の尖端3aへ向かうに従い刃部3から背部2へ 延びるように、刃部3の延設方向に対しほぼ同一角度θだけ傾斜している。一方 、図1(b)に示す場合には、一連の凸部6が刃部3に沿って波形状に形成され ている。
【0007】 前記刀身本体1の両側面4,5には帯状に粗面4a,5aが刃部3付近でその 尖端3aからあご部7にわたり形成され、前記凸部6上もこの粗面4aにより覆 われている。両側面4,5にはこの粗面4a,5aと背部2との間で帯状の研磨 面4b,5bが残り、刃付けされて研磨された刃部3やこの研磨面4b,5bの 表面あらさよりも粗面4a,5aの表面あらさが粗くなっている。この粗面4a ,5aは従来周知のショットブラストやホーニング等の表面処理手段により加工 される。
【0008】 ちなみに、前記表面あらさは十点平均あらさで表される。この十点平均あらさ は、断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分において、平均線に平行、且つ、 断面曲線を横切らない直線から縦倍率の方向に測定した最高から5番目までの山 長の標高の平均値と最深から5番目までの谷底の標高の平均値との差の値をマイ クロメートルで表したものをいう。この表面あらさは場所によっても異なるため 、数箇所で測って各距離の平均により決める。
【0009】 図2に示すように、このような刀身により材料8を切断すると、切片8aはま ず刀身本体1の一側面4で刃部3付近の粗面4aに接触し、その後凸部6により 押し広げられる。この粗面4aの表面あらさは前述したように粗いため、この粗 面4aにより切片8aは付着しにくくなる。特に、切片8aが粘着性を有するも のにあっては、その付着防止効果は大きい。その場合、凸部6上にも粗面4aが 施されているため、粘着性切片8aがより一層付着しにくくなる。
【0010】 なお、前述した実施例以外にも凸部6の形状や数や配列を変更したり、粗面4 a,5aの領域内で両側面4,5間にわたる貫通孔を形成したり、この両側面4 ,5にそれぞれ凸部6を設けたりしても良い。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、刀身本体1の側面4に凸部6を一体成形して切片8aの付着 を防止するようにした包丁等の刀身において、刀身本体1の側面4で粗面4aを 刃部3と凸部6との間ばかりではなく、凸部6上にも施したので、凸部6による 付着防止作用に粗面4aによる付着防止作用が付加されて、付着防止効果はより 一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は包丁の刀身の一例を示す正面図であ
り、(b)は同じく別例を示す正面図である。
【図2】図1(a)のX−X線部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…刀身本体、3…刃部、4…側面、4a…粗面、6…
凸部、8a…切片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刀身本体(1)の側面(4)に凸部
    (6)を一体成形し、刀身本体(1)の刃部(3)とこ
    の凸部(6)との間の側面(4)ばかりではなく、この
    凸部(6)上にも粗面(4a)を刃部(3)に沿って施
    したことを特徴とする刃物における刀身の切断物付着防
    止構造。
JP2735693U 1993-05-25 1993-05-25 刃物における刀身の切断物付着防止構造 Expired - Lifetime JP2543284Y2 (ja)

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JPH079263U true JPH079263U (ja) 1995-02-10
JP2543284Y2 JP2543284Y2 (ja) 1997-08-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271959A (ja) * 2005-03-03 2006-10-12 Kyocera Corp セラミック製刃物
JP2007104993A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Tom Co Ltd 麺帯圧延機およびその圧延ロール

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271959A (ja) * 2005-03-03 2006-10-12 Kyocera Corp セラミック製刃物
JP2007104993A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Tom Co Ltd 麺帯圧延機およびその圧延ロール

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