JPH079262A - 工作物のワイヤ放電加工方法 - Google Patents
工作物のワイヤ放電加工方法Info
- Publication number
- JPH079262A JPH079262A JP15891693A JP15891693A JPH079262A JP H079262 A JPH079262 A JP H079262A JP 15891693 A JP15891693 A JP 15891693A JP 15891693 A JP15891693 A JP 15891693A JP H079262 A JPH079262 A JP H079262A
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- JP
- Japan
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- electric discharge
- processing
- workpiece
- wire
- machining
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- Pending
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ワイヤ放電加工において加工精度を向上するこ
とにより、加工寸法誤差による不良品の発生を無くし、
工作物の原価低減を可能とすること。 【構成】ワイヤ放電加工機により工作物を加工するに際
し、ワイヤ放電加工機の上部ワイヤガイドヘッド部にイ
ンプロセス計測装置を取付け、放電加工中適宜に、工作
物の定点に対する所定の既加工点の位置を前記インプロ
セス計測装置により計測し、計測結果に基づく所定の既
加工点の位置の初期値からの変位をＮＣプログラムに自
動的にフィールドバックし、加工位置を補正すること。
とにより、加工寸法誤差による不良品の発生を無くし、
工作物の原価低減を可能とすること。 【構成】ワイヤ放電加工機により工作物を加工するに際
し、ワイヤ放電加工機の上部ワイヤガイドヘッド部にイ
ンプロセス計測装置を取付け、放電加工中適宜に、工作
物の定点に対する所定の既加工点の位置を前記インプロ
セス計測装置により計測し、計測結果に基づく所定の既
加工点の位置の初期値からの変位をＮＣプログラムに自
動的にフィールドバックし、加工位置を補正すること。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工作物のワイヤ放電加
工方法に関するものである。
工方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】工作物をワイヤ放電加工機により加工す
る際、最初電極線により工作物の端面又は丸穴より原点
出しを行い、以降ＮＣプログラム指令により加工を実行
している。
る際、最初電極線により工作物の端面又は丸穴より原点
出しを行い、以降ＮＣプログラム指令により加工を実行
している。
【０００３】複雑形状穴の多数個ある工作物をワイヤ放
電加工機により加工する際には、ワイヤ放電加工の途中
において、工作物とワイヤガイド間の相対的熱変位量の
偏差に寄因する加工寸法誤差を生じる。またそれ故、加
工精度を確保するため工作物の長さを短くする方法も余
儀なくされている。これを解決するためには、工作物と
ワイヤガイド間の相対的熱変位量を少なくすることが必
要であるが、機械の構造及び室温管理・加工条件などを
最適化するだけの対策では限界がある。
電加工機により加工する際には、ワイヤ放電加工の途中
において、工作物とワイヤガイド間の相対的熱変位量の
偏差に寄因する加工寸法誤差を生じる。またそれ故、加
工精度を確保するため工作物の長さを短くする方法も余
儀なくされている。これを解決するためには、工作物と
ワイヤガイド間の相対的熱変位量を少なくすることが必
要であるが、機械の構造及び室温管理・加工条件などを
最適化するだけの対策では限界がある。
【０００４】ここで、工作物とワイヤガイド間の相対的
熱変位量とは、工作物の定点とワイヤガイド間の定点と
の間の距離の初期値が、熱（加工の進行中に発生する）
により変化する変位量をいう。
熱変位量とは、工作物の定点とワイヤガイド間の定点と
の間の距離の初期値が、熱（加工の進行中に発生する）
により変化する変位量をいう。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ワイ
ヤ放電加工の途中において上部ワイヤガイドと工作物の
位置関係をインプロセス計測により補正し、加工精度を
向上することにより、加工寸法誤差による不良品の発生
を無くし、工作物の原価低減を可能とするワイヤ放電加
工方法を提供することにある。
ヤ放電加工の途中において上部ワイヤガイドと工作物の
位置関係をインプロセス計測により補正し、加工精度を
向上することにより、加工寸法誤差による不良品の発生
を無くし、工作物の原価低減を可能とするワイヤ放電加
工方法を提供することにある。
【０００６】
【発明を解決するための手段】上記課題は本発明のワイ
ヤ放電加工方法によって達成される。
ヤ放電加工方法によって達成される。
【０００７】すなわち、ワイヤ放電加工機により工作物
を加工するに際し、該ワイヤ放電加工機の上部ワイヤガ
イドヘッド部にインプロセス計測装置を取付け、放電加
工中適宜に、工作物の定点に対する所定の既加工点の位
置を前記インプロセス計測装置により計測し、計測結果
に基づく所定の既加工点の位置の初期値からの変位をＮ
Ｃプログラムに自動的にフィードバックし、加工位置を
補正することを特徴とするワイヤ放電加工方法である。
を加工するに際し、該ワイヤ放電加工機の上部ワイヤガ
イドヘッド部にインプロセス計測装置を取付け、放電加
工中適宜に、工作物の定点に対する所定の既加工点の位
置を前記インプロセス計測装置により計測し、計測結果
に基づく所定の既加工点の位置の初期値からの変位をＮ
Ｃプログラムに自動的にフィードバックし、加工位置を
補正することを特徴とするワイヤ放電加工方法である。
【０００８】インプロセス計測装置は接触式電子プロー
ブのような繰返し測定精度１μm 以下のものが望まし
い。
ブのような繰返し測定精度１μm 以下のものが望まし
い。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を図１を用いて説明する。こ
こでは、ワイヤ放電加工によって得られる工作物とし
て、プレス金型のストリッパプレートを例示する。ただ
し、以下の実施例は本発明を制限するものではない。
こでは、ワイヤ放電加工によって得られる工作物とし
て、プレス金型のストリッパプレートを例示する。ただ
し、以下の実施例は本発明を制限するものではない。
【００１０】図１はワイヤ放電加工機において、工作物
１を電極線３により、ワイヤ放電加工する際の取付け状
態を示したものである。ワイヤ放電加工機は工作物１を
取付け治具２により組付けられたテーブル４と上部ワイ
ヤガイドヘッド５や下部ワイヤガイドアーム６を備えた
アーム７により構成される。加工の際の工具である電極
線３はワイヤ搬送プーリ８を通して、下部ワイヤガイド
９や上部ワイヤガイド１０により、正確な位置に保持さ
れ、工作物１との間で放電加工が行われ、加工により消
耗した電極線３はワイヤ搬送プーリ８により排出され
る。接触式電子プローブ１１は、上部ワイヤガイドヘッ
ド５に取付けられ、測定の都度上部ワイヤガイドヘッド
５の上昇・下降により測定位置が与えられる。
１を電極線３により、ワイヤ放電加工する際の取付け状
態を示したものである。ワイヤ放電加工機は工作物１を
取付け治具２により組付けられたテーブル４と上部ワイ
ヤガイドヘッド５や下部ワイヤガイドアーム６を備えた
アーム７により構成される。加工の際の工具である電極
線３はワイヤ搬送プーリ８を通して、下部ワイヤガイド
９や上部ワイヤガイド１０により、正確な位置に保持さ
れ、工作物１との間で放電加工が行われ、加工により消
耗した電極線３はワイヤ搬送プーリ８により排出され
る。接触式電子プローブ１１は、上部ワイヤガイドヘッ
ド５に取付けられ、測定の都度上部ワイヤガイドヘッド
５の上昇・下降により測定位置が与えられる。
【００１１】本発明の主旨は、上部ワイヤガイドヘッド
５に接触式電子プローブ１１を取付けたことにあり、そ
の使い方を図２を用いて説明する。図２は、図１から工
作物１と取付け治具２の部分のみを上から見たものであ
る。通常の加工方法は、電極線３により工作物１の端面
又は芯出丸穴１２から原点決めが行われ、以降ＮＣプロ
グラムに基づいて加工が実行される。その手順は図２の
点線のような順序で行われ、加工原点は、加工開始以前
に設定したまま、加工終了まで同一ということになって
いる。しかし、加工中の機械や加工液温度・室温の温度
変化によりガイドと工作物１の位置関係はμm 単位のレ
ベルでは変動することが考えられる。
５に接触式電子プローブ１１を取付けたことにあり、そ
の使い方を図２を用いて説明する。図２は、図１から工
作物１と取付け治具２の部分のみを上から見たものであ
る。通常の加工方法は、電極線３により工作物１の端面
又は芯出丸穴１２から原点決めが行われ、以降ＮＣプロ
グラムに基づいて加工が実行される。その手順は図２の
点線のような順序で行われ、加工原点は、加工開始以前
に設定したまま、加工終了まで同一ということになって
いる。しかし、加工中の機械や加工液温度・室温の温度
変化によりガイドと工作物１の位置関係はμm 単位のレ
ベルでは変動することが考えられる。
【００１２】本発明の要点は、接触式電子プローブ１１
により、加工開始前に工作物１の芯出丸穴１２を測定し
ておき、一定時間経過後、あるいは加工形状穴１３の一
定数を加工終了後、図２の一点鎖線のように芯出丸穴１
２に戻り、接触式電子プローブ１１により再度測定し、
前に設定した数値とのずれ量（熱変位量）を確認し、Ｎ
Ｃプログラムを補正することにある。これら一連の測定
〜補正作業はＮＣ装置と連動し、自動で実行できるもの
とする。
により、加工開始前に工作物１の芯出丸穴１２を測定し
ておき、一定時間経過後、あるいは加工形状穴１３の一
定数を加工終了後、図２の一点鎖線のように芯出丸穴１
２に戻り、接触式電子プローブ１１により再度測定し、
前に設定した数値とのずれ量（熱変位量）を確認し、Ｎ
Ｃプログラムを補正することにある。これら一連の測定
〜補正作業はＮＣ装置と連動し、自動で実行できるもの
とする。
【００１３】ここでは、上部ワイヤガイド１０と工作物
１との相対的熱変位量測定方法の例として、接触式電子
プローブを考えたが、これと同等以上の高精度測定が可
能なものであれば他の方法でも良い。
１との相対的熱変位量測定方法の例として、接触式電子
プローブを考えたが、これと同等以上の高精度測定が可
能なものであれば他の方法でも良い。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、工作物と上部ワイヤガ
イド間の相対的熱変位量を補正することが可能になり、
加工ピッチ精度が向上し、かつ工作物の長さを長くでき
ることにより、作業能率の向上も図れる。
イド間の相対的熱変位量を補正することが可能になり、
加工ピッチ精度が向上し、かつ工作物の長さを長くでき
ることにより、作業能率の向上も図れる。
【図１】本発明のワイヤ放電加工機によるワイヤ放電加
工を示す斜視図である。
工を示す斜視図である。
【図２】ワイヤ放電加工機における、加工手順の一例を
示す平面図である。
示す平面図である。
１ 工作物 ２ 取り付け治具 ３ 電極線 ４ テーブル ５ 上部ワイヤガイドヘッド ６ 下部ワイヤガイドアーム ７ アーム ８ ワイヤ搬送プーリ ９ 下部ワイヤガイド １０ 上部ワイヤガイド １１ 接触式電子プローブ １２ 芯出丸穴 １３ 加工形状穴
Claims (1)
- 【請求項１】ワイヤ放電加工機により工作物を加工する
に際し、該ワイヤ放電加工機の上部ワイヤガイドヘッド
部にインプロセス計測装置を取付け、放電加工中適宜
に、工作物の定点に対する所定の既加工点の位置を前記
インプロセス計測装置により計測し、計測結果に基づく
所定の既加工点の位置の初期値からの変位をＮＣプログ
ラムに自動的にフィードバックし、加工位置の補正をす
ることを特徴とするワイヤ放電加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15891693A JPH079262A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 工作物のワイヤ放電加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15891693A JPH079262A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 工作物のワイヤ放電加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH079262A true JPH079262A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15682150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15891693A Pending JPH079262A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 工作物のワイヤ放電加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079262A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103203505A (zh) * | 2013-04-15 | 2013-07-17 | 苏州市金马机械电子有限公司 | 可加工斜度的沉降式电火花线切割机床及加工方法 |
| US10427233B2 (en) | 2016-07-27 | 2019-10-01 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine and wire electrical discharge machining method |
| EP3693114A1 (en) | 2019-02-06 | 2020-08-12 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine |
| US10786857B2 (en) | 2015-09-28 | 2020-09-29 | Fanuc Corporation | Wire electric discharge machine |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15891693A patent/JPH079262A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103203505A (zh) * | 2013-04-15 | 2013-07-17 | 苏州市金马机械电子有限公司 | 可加工斜度的沉降式电火花线切割机床及加工方法 |
| US10786857B2 (en) | 2015-09-28 | 2020-09-29 | Fanuc Corporation | Wire electric discharge machine |
| US10427233B2 (en) | 2016-07-27 | 2019-10-01 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine and wire electrical discharge machining method |
| EP3693114A1 (en) | 2019-02-06 | 2020-08-12 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine |
| US11458555B2 (en) | 2019-02-06 | 2022-10-04 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine |
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