JPH0792458A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH0792458A
JPH0792458A JP5237030A JP23703093A JPH0792458A JP H0792458 A JPH0792458 A JP H0792458A JP 5237030 A JP5237030 A JP 5237030A JP 23703093 A JP23703093 A JP 23703093A JP H0792458 A JPH0792458 A JP H0792458A
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liquid crystal
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crystal display
display device
fine particles
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JP5237030A
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English (en)
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Yuzo Hisatake
雄三 久武
Makiko Satou
摩希子 佐藤
Masahito Ishikawa
正仁 石川
Hitoshi Hado
仁 羽藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 画素ごとに複数のストライプ状導電体部13
a(14a)と非導電体部13b(14b)とで形成し
た上下電極13、14を相互にずらして対向させた電極
配置として横方向電界を発生させる。、さらに、これら
電極間に配置する液晶層20の層厚dよりも小寸法の微
粒子30または突起31を基板面の一方に配置する。 【効果】 散乱特性が高く、駆動電圧の低い、明るくコ
ントラスト比の高い階調性に優れた液晶表示素子や、階
調表示しても表示が反転する視角のない極めて広い視角
依存性である液晶表示素子が得られ、こうした特性の電
圧印加時の状態が、電圧印加状態において実用的に維持
される効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,液晶表示素子に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】近年,液晶表示素子(以下LCDと略
称)はワードプロセッサ,パーソナルコンピューター,
投影形TV,小型TVなどに広く利用されている。
【0003】これらのLCDを光制御の観点から分類す
ると、明暗の変化を液晶分子の偏光効果と偏光子を組み
合わせにより生じさせるものと、液晶の相転移を利用
し、光の散乱と透過により生じさせるもの、および染料
を添加し、染料の可視光吸収量を制御し、色の濃淡変化
により生じさせるもの等に分けられる。
【0004】前者の偏光効果と偏光子を組み合わせたL
CDは、例えば90゜捻れた分子配列をもつツイステッ
ドネマティック(TN)型液晶であり、原理的に薄い液
晶層厚、低電圧で偏光制御できることから、早い応答速
度、低消費電力にて、高いコントラスト比を示し、時計
や電卓、単純マトリクス駆動や、スイッチング素子を各
画素ごとに具備したアクティブマトリクス駆動で、ま
た、カラーフィルターと組み合わせて、フルカラーの表
示の液晶TVなどに応用されている。
【0005】しかし、これら偏光効果と偏光子を組み合
わせたLCDは、原理上偏光板を用いることから素子の
透過率が著しく低く、また分子配列の方位性により見る
角度・方位によって表示色やコントラスト比が大きく変
化するといった視角依存性を持ち冷陰極線管(CRT)
の表示性能を完全に越えるまでにはいたらない。
【0006】一方、後者の液晶の相転移を利用したも
の、および染料の可視光吸収量を制御したLCDは、例
えば、ヘリカル構造の分子配列をもつコレステリック相
からホメオトロピック分子配列のネマティック相への相
転移を電場印加で生じさせるPC型液晶およびこれに染
料を添加してなるホワイト・テーラー(White-Taylor)
型GH液晶であり、偏光子を用いず、原理的に偏光効果
を用いないことから、明るく、広い視認角を示し、自動
車機器や、投影型表示器などに応用されている。
【0007】しかし、充分な光の散乱を得るには、液晶
相厚を充分厚くしたり、散乱を生じさせるヘリカル強度
を強めたりする必要があり、高い駆動電圧を要し、応答
速度も極めて遅いといった問題点をもっているため表示
量(画素数)の多い表示素子への応用は困難とされてい
た。また、印加電圧の増加に伴い、透過率が急激に変化
するために階調性をもたらすことも困難とされていた。
さらに、その印加電圧−透過率特性にヒステリシスがあ
り、マルチプレクス駆動することが困難など実用的に問
題があった。
【0008】また、図5に示すように基板44、41で
挟む有機高分子42中に液晶を球状カプセル43として
分散保持したNCAP形LCDは散乱モードの液晶表示
素子であり、偏光板をもちいないため、明るく、広い視
認角を示し、自動車機器や、投影型表示器などに応用さ
れている。しかしながら、外部から印加した電圧は有機
高分子中と液晶とに分圧され、液晶には印加電圧の一部
しか印加されず、実用的には動作電圧が高まり問題であ
った。また、充分な光の散乱を得るには、液晶厚を充分
厚くする必要があり、応答速度も極めて遅いといった問
題点をもっているため表示量(画素数)の多い表示素子
への応用は困難とされていた。さらに、その印加電圧−
透過率特性にヒステリシスがあり、マルチプレクス駆動
することが困難など実用的に問題があった。これと同様
の動作原理で動作する網目状有機高分子中に液晶を保持
した高分子分散形LCDにおいても、同様の問題があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現
在、液晶表示素子は透過率が低く、視角依存性を持つ
か、高い駆動電圧を要し、応答速度も遅いといった問題
点をもっていた。
【0010】こうした背景のもと、発明者等は先願の特
願平5−184273号において、対向して複数の画素
を形成する電極をそれぞれ有する2枚の基板間にネマテ
ィック液晶組成物からなる液晶層を挟持し、前記両基板
の電極が画素毎に、最も広い幅が50μm以下である微
細な領域を単位とした導電体部と非導電体部からなり、
両基板間で一方の電極の導電体部と他方の電極の非導電
体部の少なくとも一部が対向して配置されてなることを
特徴とした液晶表示素子を提案している。この液晶表示
素子は各画素において、実効的に一様な分子配列にて光
透過状態、2種以上の電界方向をもって、その境界部に
ウォ−ル状の分子配列を形成し、光散乱状態を得るもの
であり、前述した問題点を解決しうるものである。この
特願平5−184273号において提案した液晶表示素
子は、各画素における電圧を印加した際に生じる前記ウ
ォ−ルのうち、0〜2%程度のウォ−ルが電圧を印加し
つづけても、およそ10〜30sec.程度で消えてし
まうことがある。これは、前記液晶表示素子を例えば、
高温度下にて使用し、前記液晶表示素子に用いる液晶組
成物の粘性が著しく低下した場合などにおいて生じるこ
とがある。
【0011】本発明は、この特願平5−184273号
において提案した液晶表示素子の特性をより高めること
を目的とし、各画素における電圧を印加した際に生じる
前記ウォ−ルのうち、0〜2%程度のウォ−ルが電圧を
印加しつづけても、およそ10〜30sec.程度で消
えてしまう現象に対し、これを解決する手段を提供する
ことによって、前記液晶表示素子の表示特性をより向上
させることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するため手段】本発明は前記問題を解決す
る手段として、対向して複数の画素を形成する電極をそ
れぞれ有する2枚の基板間にネマティック液晶組成物か
らなる液晶層を挟持し、前記両基板の電極が画素毎に、
最も広い幅が50μm以下である微細な領域を単位とし
た導電体部と非導電体部からなり、両基板間で一方の電
極の導電体部と他方の電極の非導電体部の少なくとも一
部が対向して配置されてなることを特徴とした液晶表示
素子において、 前記両基板間間隙に基板法線方向の長
さが前記液晶層厚dより短い微粒子を混入させる。もし
くは、基板法線方向の高さが前記液晶層厚dより低い突
起を前記両基板の少なくとも一方に設けたことを特徴と
している。
【0013】またさらに、特にその分子配列として、前
記基板表面上で液晶分子長軸を一方向に配列させるチル
ト配向を誘起する手段を有しており、2枚の基板上での
液晶分子配列方向の交差角がθ(0゜≦θ≦90゜)で
あり、2枚の基板表面上でのチルト配向によって液晶組
成物をユニフォ−ムツイスト配列させるように決まるセ
ルツイスト角がψである液晶表示素子であり、液晶組成
物に電圧を印加しない状態で、ψが±θ(便宜的にツイ
スト方向が左まわりの時+、右回りの時−とする。)の
とき、液晶のツイスト角ωが±θ+180゜または、±
θ−180゜であり、ψが±(θ−180゜)のとき、
液晶のツイスト角ωが±θであり(以上複号同順)、こ
れら双方の基板における各画素を構成する電極が電極の
ある部分と無い部分が互いに対向する基板の対向する部
分に配置された構造からなり、かつ双方の基板における
プレチルト角の差が0.5゜以下であることを特徴とし
たである液晶分子配列からなることを特徴としている。
【0014】また、これらの構造に用いる前記両基板間
間隙に混入させた微粒子が前記基板の少なくとも一方の
基板に固定されているか、もしくは前記両基板間間隙に
混入させた微粒子の基板法線方向の長さが前記液晶層厚
の半分(d/2)以上の大きさとすることを特徴として
おり、また、特に前記微粒子もしくは突起の分散密度β
が、20個/mm2 以上5000個/mm2 以下である
ことを特徴とし、さらに、前記微粒子もしくは突起が、
遮光性材料からなるもしくは、前記液晶組成物の常光屈
折率もしくは異常光屈折率と等しい屈折率である材料か
らなることを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明は、上記目的を達成するものであり以下
その達成原理および手法について説明する。
【0016】本発明に液晶表示素子の構造の一つは本発
明者等による先願の特願平5−184273号おいて提
案した、分子配列構造、および電極構造を用いている。
この特願平5−184273において提案した分子配列
構造の概略を図3に示す。ここで上基板11、下基板1
2、上電極13、下電極14、導電体部13a,14
a、非導電体部13b,14b、配向膜15,16、液
晶層20である。この分子配列構造は、いわゆるスプレ
イ配列およびそれに捩じれを加えた分子配列であり、な
おかつ上下基板表面における液晶分子Mのプレチルト角
が上下でほぼ等しいことを特徴としている。こうした、
分子配列では電界の印加の仕方によってはその分子のチ
ルト方向が図示するごとく、2方向となる。これは電圧
を印加しない状態での液晶分子配列が液晶層の上半分と
下半分で対称な形をしていることによっている。つまり
は、液晶分子のチルト方向が2以上(図1の場合1)の
自由度を持っていることによる。よって、電圧を印加し
た際にのみ図示するように、電気力線eの方向が2方向
になると、分子のチルト方向の境界部にディスクリネ−
ションライン(ウォ−ル)DLを発生させることがで
き、入射光を散乱させる機能を得ることができるわけで
ある。このように液晶分子のチルト方向が2以上の自由
度を持たせるには、例えば、液晶組成物として負の誘電
異方性を持つネマティック液晶組成物を用い、液晶分子
配列を上下基板におけるプレチルト角が90゜である完
全な垂直配列としてもよい。この場合、液晶分子のチル
トダウン方向の自由度が2以上となる。
【0017】いずれにせよ、このように液晶分子が電圧
を印加していない状態で実効的に一様な分子配列であ
り、液晶分子のチルトアップ方向、もしくはチルトダウ
ン方向の自由度が2以上である液晶分子配列に対し、斜
め電界が微細な領域毎に相反する2方向以上に印加され
るように考慮した電極にて前述したようなウォ−ルを発
生させた場合、前記斜め電界が、微細な領域毎に相反す
るするように構成されているため、電圧を印加しつづけ
ても液晶分子は、前記ウォ−ルが発生した状態の分子配
列を維持しにくい。これは液晶分子配列が、あまり微細
に配列形状を変化させることが困難であるからである。
つまりは、電界、磁界等の外力のみでは、こうした困難
な分子配列形態を維持する力が不足していることにな
る。特願平5−184273号に示す液晶表示素子で
は、液晶層厚を維持するための基板間隙剤等によって前
記微細に配列形状を変化させた分子配列形状をほぼ維持
する作用を得ていた。
【0018】本発明では前述した機能、作用によって得
た前記ウォ−ルを持った分子配列を、電圧を印加した状
態にて完全に維持させる実用的な手段を提供する。
【0019】図1および図2に本発明の一概要の液晶表
示素子の構造を示す。本発明の液晶表示素子は図2の構
成、および同様の機能を有する構成の液晶分子配列、電
極構造に、図示するように、液晶層厚より小さい微粒子
30(図1)もしくは突起31(図2)を加えた構造か
らなる。このように、液晶層中に微粒子、突起をもうけ
た場合、発明者等は、前記ウォ−ルDLの出現場所にこ
の微粒子30、突起31があれば、これらの存在によっ
て、前述した微細に配列形状を変化させ分子配列状態、
つまりはウォ−ルを多数出現させた分子配列状態を維持
することを見出だした。こうした微粒子、突起が、多数
のウォ−ルを維持する機能をもつことからこれらを以下
「ウォ−ル支持体」と称する。このような機能を得る手
段としては、本発明に示した方法の他、液晶層厚に等し
い大きさの微粒子を前記液晶層内に基板間隙を維持する
目的上の数より、多く混入させる(つまりは基板間隙剤
の必要以上の混入)ことによっても得られる。しかしな
がら、この場合、多数のウォ−ルを維持するためには、
多数の基板間隙剤を混入させる必要が生じ、光透過状態
を得る時に悪影響を及ぼす。具体的にのべると基板間隙
剤による光散乱、および基板間隙剤表面の液晶分子配向
による光散乱の影響である。本発明ではこれらの影響を
低減させるため、前記ウォ−ル支持体として、液晶層厚
dより小さいことを特徴とする微粒子、突起を用いるこ
ととした。このように液晶層厚dより小さい微粒子、突
起を用いることによってこれらに起因した光散乱は問題
のないレベルとすることができることを、発明者等は実
験により確認している。
【0020】このように図1、図2の構成、および同様
の機能を有する構成の液晶分子配列、電極構造に、液晶
層厚dより小さい微粒子、突起を加えれば、前述したウ
ォ−ルは電圧を印加している限り、完全に維持される。
【0021】また、これら微粒子、突起そのものの光散
乱を極力避けるためには、これら微粒子、突起が遮光性
の材料もしくは液晶組成物の常光屈折率、もしくは異常
光屈折率と等しい屈折率からなる材料を用いると良い。
遮光性の材料を用いた場合、これら微粒子、突起を混入
した分透過率の低下を招くが、そのものによる光散乱は
完全に防止できる。また、液晶組成物の常光屈折率、も
しくは異常光屈折率と等しい屈折率からなる材料を用い
た場合、つまりは光透過状態を得るときの液晶層の実効
的屈折率(ほぼ常光屈折率、もしくは異常光屈折率と等
しくなる)と等しい材料を用いることとなるので、光制
御上、実効的には液晶層とウォ−ル支持体は同質材料と
なり、前述した微粒子、突起そのものによる光散乱は完
全に防止できる。
【0022】また、このウォ−ル支持体として微粒子を
用いる場合、この微粒子を少なくとも一方の基板に固定
すれば、液晶注入時に液晶が流動することによって、こ
の微粒子の分散性を低下させることはなくなる。また、
電界を印加することによって微粒子が液晶層内を移動す
ることも防げる。
【0023】同様の効果は微粒子を固定する以外に微粒
子の大きさを液晶層厚の半分以上とすることによっても
得られる。発明者等は、液晶層厚の半分以上としておけ
ば微粒子を少なくとも一方の基板に固定しなくても電界
によって微粒子が移動しないことを実験により見出だし
ている。
【0024】以上説明したウォ−ル支持体の分散密度は
20〜5000/mm2 が適している。この分散密度の
範囲内であれば、微粒子、突起の配置場所を完全に制御
しなくても、実用的に出現した全てのウォ−ルを維持す
ることができる。つまりは、ある程度の分散性をもって
微粒子、突起を配置すれば、全てのウォ−ルを維持する
ことができるわけである。この下限値以下の密度では維
持されないウォ−ルが生じる。また、上限以上では、前
述した微粒子、突起そのものの光散乱が問題となってし
まう。本発明の効果はこの分散密度の範囲としなくても
得られるが、より優れた表示性能をえるためにはウォ−
ル支持体の分散密度をこの数に制御することが望まし
い。また、ウォ−ル支持体の表面に化学的処理を施せ
ば、分散密度の最適値の範囲も広くなり得る。
【0025】液晶分子の振るまいは、基板に対して形成
するプレチルト角によって変化する。以下、プレチルト
角、ユニフォームツイスト配列、非ユニフォームツイス
ト配列について述べる。
【0026】ネマティック液晶の分子は細長い棒状をな
している。液晶分子が基板上のラビングした配向膜に接
すると、その棒状分子の長軸が配向膜表面の性質に依存
し、一定方向に配向する。例えば配向膜がポリイミド配
向膜の場合は、ラビングした方向に沿って液晶分子長軸
が並んで配向される。また、ポリスチレン配向膜の場合
は、膜平面方向においてラビング方向に直角な方向に液
晶分子長軸が並ぶ。
【0027】また、別の配向処理の方法として配向膜を
基板に蒸着する方法がある。基板面に対して酸化珪素を
例えば入射角85゜で斜めから蒸着すると、蒸着源の方
向に液晶分子の長軸が向く。
【0028】しかし、実際はこれらの配向処理において
液晶分子Mは配向膜面Sに平行に配向されるのではな
く、図6(a)のように配向膜面すなわち基板面Sに対
してチルト配向によりある所定の角度α0 で起き上って
配向している。この角度α0 はボリイミド配向膜で約1
〜15゜である。この、基板面上において基板面と接す
る液晶分子の長軸LAとのなす角α0 をプレチルト角と
いう。
【0029】このとき、図6(a)に示される様に、液
晶分子長軸LAの基板から起き上がった端部をリーディ
ング部分L、基板側に接近する端部をトレーリング部分
Tとすると、配列された液晶分子Mを説明上、図6
(b)のように、例えば配向膜平面上にTからL方向へ
の矢印Rで表すこととする。
【0030】図7の例では(a)に示すように、フロン
ト基板すなわち上基板1の分子配列をF(実線の矢印)
となるようにして、リア基板すなわち下基板2の分子配
列をR(破線の矢印)となるように配向処理をした場合
であり、各配列は基板平面上で逆方向すなわち180°
異なる方向に向いている。
【0031】この構成において、液晶分子がねじれを有
しないような誘電異方性が正のネマティック液晶(例え
ばカイラル剤未混入)を充填すると、液晶分子Mは図7
(b)のように、上基板1から下基板2にかけて、液晶
層3の厚さ全長にわたって、一定かつ一様な角度で配列
する。一般にこのような分子配列をユニフォーム配列と
いい、従来の液晶表示素子の基本的な構成である。
【0032】この構成の液晶表示素子では、液晶層にし
きい値電圧以上の電圧すなわち駆動電圧が印加される
と、両基板表面近傍の液晶分子の傾く方向に準じて液晶
分子Mが図4のように基板に対してほぼ垂直な方向に一
様に配列する。
【0033】図10は図7(a)の状態から、上基板1
を基準にして、下基板2を角θ(≦90°)ねじった状
態の場合を想定した図である。このときの分子配列がユ
ニフォーム配列を維持するには、両基板間で液晶が角ψ
だけ左まわり(図中矢印の回転方向)にねじれた配列を
とる必要があり、これを実現するには角ψだけねじれる
ように液晶材料を選定すればよい。このようにして得た
分子配列はねじれたユニフォ−ム配列と呼ぶことがで
き、この場合この角ψをユニフォーム配列のツイスト角
という。ちなみに従来技術であるST−LCDはこのψ
を90゜〜270゜としたねじれたユニフォ−ム配列を
している。
【0034】図9はψが180゜のST−LCDにおけ
る印加電圧に対するLCDの透過度の関係を示したもの
である。この図から、ST−LCDはある電圧、つまり
しきい値電圧Vth以上で状態を急峻に変化することとな
る。このことから、ST型のLCDはしきい電圧以下の
印加電圧下では、電圧無印加の状態に近い分子配列をな
していると考えられ、このST−LCDのように液晶の
ねじれ角が90゜以上270゜以下のLCDの分子配列
を定義するときは、このしきい値電圧以下の印加電圧状
態下(無印加時)で定義することになる。また、こうし
た透過率−印加電圧特性(図9の曲線)において、その
特性の急峻性を一般的には、透過率90%と10%とな
る印加電圧値の差を透過率90%の印加電圧の値で割っ
た値γで表す。
【0035】この構成の液晶表示素子では、前述したね
じれのないユニフォ−ム配列の場合と同様に液晶層にし
きい値電圧以上の電圧が印加されると(電圧印加時)、
両基板表面近傍の液晶分子の傾く方向に準じて液晶分子
Mが図4の配列を捩じったように基板に対してほぼ垂直
な方向に配列する。
【0036】図10からわかるように、ユニフォーム配
列のツイスト角ψは上基板の配向Fの液晶分子のトレー
リング部分TF を基準にして、下基板の配向Rの液晶分
子のリーディング部分LR までの角度を表している。
【0037】ψは、図10のように左回りを+θと、図
11のように右回りを−θと2通りに定義できる。
【0038】一方、図12(b)のような液晶分子の配
列も可能である。このような配列は、前述した図7
(b)の配列同様、ねじれを生じさせないネマティック
液晶組成物を図12(a)の構成下に維持すれば達成で
きる。
【0039】こうした分子配列は、上下基板の分子配列
F、Rが同方向にあり、図12(b)のように、分子配
列は液晶分子のチルト角が上基板11のプレチルト角α
0 から徐々に角度が減少し、液晶層厚dの中点d/2で
基板11と平行になった後、下基板12のプレチルト角
α0 に至るまで逆の角度に傾いていくようになっている
ものである。すなわち、リーディング部分LF 、LR が
互いに近接し、トレーリング部分TF 、TR が互いに離
れて配列する。このような非ユニフォーム配列をスプレ
イ配列という。
【0040】次に、このスプレイ配列に前述したユニフ
ォ−ム配列同様、ねじれを加えた構造を得ることを考え
る。図13のように、図10のユニフォーム配列と同じ
く上基板11の配向Fに対して下基板12の配向Rをθ
だけ交差した状態でスプレイ配列とすることを考える
と、図13に示すように、上基板11の配向Fのトレー
リング部分TF から下基板の配向Rのトレーリング部分
TR とのなす角度で液晶分子がねじれていなければなら
ないこととなる。スプレイ配列におけるこのツイスト角
をωとすると、図13の左回りにωをとると、ωは正で
あるから、スプレイ配列ツイスト角ωLは(θ+180
°)となり、右回りにωをとるとωは負であるから、ス
プレイ配列ツイスト角ωRはその補角である(θ−18
0°)となる。
【0041】また、図14のような構成を考えると、右
回りにωをとると、ωは負であるから、スプレイ配列ツ
イスト角ωRは(−θ−180°)となり、左回りにω
をとると、ωは正であるから、スプレイ配列ツイスト角
ωLはその補角である(−θ+180°)となる。
【0042】このように図13、14の構成では、スプ
レイ配列ツイスト角ωは(±θ+180°)と(±θ−
180°)の4通りのツイスト状態のいずれかを取るこ
とができる。以上のようにスプレイ配列においても、ユ
ニフォ−ム配列時のツイスト角ψの+θ、−θに対応し
て、それぞれねじれ配列が実現できる。
【0043】図13、図14で説明した各ωはユニフォ
ームツイスト配列をさせた場合のツイスト角ψを考える
と、それぞれψ=+θ、−θとなり、角θが0≦θ≦9
0°の範囲では、ψが±θのときねじれたスプレイ配列
を実現するには、そのツイスト角ωがそれぞれ(±θ+
180°)、(±θ−180°)でなければ成立しない
ことを意味する。この場合にωの取り得る値の範囲は、
ω=|θ±180゜|=90゜〜270゜となり、この
ツイスト角は従来のST−LCDの実用解と一致する。
つまり、ねじれたスプレイ配列であって、従来のST−
LCDのツイスト角に等しいツイスト角を得ることを考
えると、ユニフォ−ム配列のツイスト角ψが±θであっ
て液晶のツイスト角ωが(±θ+180°)または(±
θ−180°)となる。
【0044】この液晶分子のねじれ方向、ねじれ度合い
は、液晶に混ぜるカイラル液晶剤の種類、混合量により
制御することができる。具体的な材料としては、左回り
カイラル剤にオクチル−2−オキシ−4−(4´−n−
ヘキシロキシ)−ベンゾール例えばS−811(メルク
ジャパン社製)、右回りカイラル剤に4−シアノ−4´
−(2−メチルブチル)−ビフェニール例えばCB−1
5(メルク・リミテッド社製)を挙げることができる。
【0045】
【実施例】以下本発明の液晶表示素子の実施例を詳細に
説明する。
【0046】(実施例1)図1に示すように、上基板1
1として一画素ごとに複数のストライプからなる導電体
部13aとこれらの間に非導電体部13bを形成したI
TOの共通電極13を有するガラス基板を用い、下基板
12として複数のストライプからなる導電体部14aと
これらの間に非導電体部14bを形成した画素電極14
とTFTからなるスイッチング素子を配線とともに有す
るガラス基板を用いた。
【0047】上電極13は一画素ごとに幅10μmの複
数のスリットすなわち非導電体部13bを有して幅10
μmの導電体部aを20μmピッチでストライプ状に配
列したパタ−ンでなり、一画素150μm幅の中に6本
の導電体部13aを形成している。対向する下電極14
も同じく10μm幅の導電体部14aと10μm幅の非
導電体部14bを等間隔で配置したパタ−ンを有し、1
50μm幅内に6本の導電体部14aを形成している。
これら電極の導電体部は上下基板を対向させた状態で相
互に10μmずらしてあり、一方の電極の導電体部13
aまたは14aが他方の電極の非導電体部14bまたは
13bに対面する。これらの上下基板にポリイミド配向
膜(商品名SE−7210、日産化学工業製)(プレチ
ルト角測定値6゜)15、16を形成し、図に矢印F、
Rで示す方向にラビング処理を施し液晶分子Mがスプレ
イ配列するように配向処理した。その後、前記上基板側
に前述したウォ−ル支持体30として粒径5.0μmの
微粒子(商品名ミクロパ−ルSP、積水ファインケミカ
ル製)を分散密度1000個/mm2 となるよう乾式散
布法にて散布し、下基板側に基板間隙剤32として液晶
層20の厚みdが7.5μmとなるよう粒径7.5μm
の微粒子(ミクロパ−ルSP、積水ファインケミカル
製)を分散密度100個/mm2 となるよう乾式散布法
にて散布して、これら基板間に誘電異方性が正の液晶材
料(商品名ZLI−3926、メルクジャパン製)(Δ
n=0.2030)を挟持して本実施例の液晶表示素子を得
た。ここで、液晶層厚を厚くし、液晶組成物の屈折率異
方性Δnを大きくしたのは、光散乱状態における光散乱
性を高めるためである。
【0048】このようにして得られた本実施例の液晶表
示素子の両電極間にTFTスイッチ17を介して電源2
1から電圧を印加して電気光学特性(透過率−印加電圧
曲線)を測定した。電圧の印加により、図1のように基
板法線に対して斜め方向に電気力線eが複数方向に生
じ、液晶分子Mが電気力線にそって配列する。透過率−
印加電圧曲線を求めるために、液晶表示素子にHe-Ne レ
ーザー光を入射させ、透過率を測定した。光のスポット
径は2mmで、透過したレーザー光は液晶表示素子から距
離20cmのところにあるフォトダイオードにより検出し
た。図4に0Vから徐々に印加電圧を5Vまで増加、5
Vから徐々に0Vまで減少させていったときの透過率−
印加電圧曲線を示す。電圧を印加していない状態(0V
印加)では透過率約80%と、ウォ−ル支持体を混入し
たにもかかわらず明るい透過率特性を示した。また、印
加電圧2.8Vでは最小透過率0.4%と、良好な散乱
状態が得られた。また、図から明らかなように電気光学
特性にヒステリシスは全くなかった。また、印加電圧
2.8Vおよび0Vにて、応答速度を測定したところ立
上がり6msec、立ち下がり18msecと極めて速
い値を得た。
【0049】次に本実施例の液晶表示素子にTFT17
を介して電圧を印加して、前述したウォ−ルDLの維持
状態を偏光顕微鏡による分子配列観察および透過率測定
による光散乱状態測定によって調べた。本実施例におい
ては印加電圧2.8Vを印加しつづけた場合、10時間
経過しても初期のウォ−ル配列が完全に維持されている
ことが確認された。
【0050】なお、発明者等は、このウォ−ル支持体の
機能を得るものとして、前述した微粒子、突起の他に、
TFT、MIM基板に必然的に設けられる段差(配線電
極や半導体層の厚みにより生じる段差)自体も、前記段
差近傍では同様の機能を得ることを確認している。
【0051】(実施例2)実施例1と同じ基板を用い、
配向膜として垂直配向処理用の処理剤(商品名ODS−
E(Octadecyltriethoxysilaneアルコ−ル溶液)チッソ
製)を用い、基板を垂直配向処理した。ここで垂直配向
処理は前記処理溶液に各基板を浸績することによってい
る。用いる液晶材料として負の誘電異方性を示すネマテ
ィック液晶材料(商品名ZLI−4850、メルクジャ
パン製)(Δn=0.208)を用いること以外、実施
例1同様の条件、材料にて本発明の液晶表示素子を得
た。実施例1同様諸特性を測定したところ、実施例1と
ほぼ同等の優れた結果を得た。
【0052】(比較例1)実施例1において上基板11
に散布した微粒子からなるウォ−ル支持体を散布しない
で、つまりウォ−ル支持体を混入しない構成にて液晶表
示素子を作成した。他の条件や材料は実施例1と同様と
して作成した。実施例1同様諸特性を測定したところ、
電気光学特性等は実施例1、2とほぼ同等の優れた結果
を得たが、前述したウォ−ルDLの維持状態について
は、印加電圧2.8Vにて実施例1同様に調べたとこ
ろ、約30秒後、一部の画素において、発生したウォ−
ルのうち、約0.5%のウォ−ルが消滅したことを確認
した。
【0053】(実施例3)実施例1におけるウォ−ル支
持体30として粒径2.5μmの微粒子(商品名ミクロ
パ−ル、積水ファインケミカル製)を分散密度1500
個/mm2 となるように配向膜材料であるポリイミド
(SE−7210)に1wt%の濃度にて混合し、この
微粒子入り配向膜材料を配向膜15として上基板上11
に形成し、他の条件、材料は実施例1同様にして本実施
例の液晶表示素子を得た。実施例1同様諸特性を測定し
たところ、実施例1とほぼ同等の優れた結果を得た。
【0054】(実施例4)図2(a)、(b)に本実施
例を示す。図1に示す実施例1と同符号の部分は同一部
分を示す。
【0055】配向膜16を形成する前に、下基板12に
SiNxをCVDにて成膜(膜厚3μm)し、前記導電
体部14aおよび非導電体部14bの各ストライプにそ
って中央に直径が3μmの円形であり、その配置密度が
分散密度800個/mm2 となるようにパタ−ニングし
て、突起状のウォ−ル支持体31とした。これ以外には
ウォ−ル支持体となるものは混入しないで、他の条件、
材料は実施例1同様にして本実施例の液晶表示素子を得
た。なお、図2(b)は一画素のパターンを示してお
り、電極に電圧を供給するTFT17は配線18、19
が交差する位置の近傍にある。
【0056】実施例1同様諸特性を測定したところ、実
施例1とほぼ同等の優れた結果を得た。
【0057】なお、突起条ウォール支持体31は円形の
ものを多数個並べる他、畦状につながった形状にするこ
ともできる。
【0058】(実施例5)実施例1におけるウォ−ル支
持体の分散密度を15個/mm2 、および6000個/
mm2 にて本実施例の液晶表示素子を2つ得た。分散密
度15個/mm2の素子はウォ−ル維持状態以外の特性
は実施例1同様の優れた結果を得たが、実施例1同様の
手法にてウォ−ル維持状態を調べたところ分散密度15
個/mm2の素子は約1時間後一部のウォ−ルが消滅し
ていた。また、6000個/mm2の素子は電圧を印加
しない状態での透過率以外は実施例1同様の優れた結果
を得たが、実施例1同様の手法にて電圧を印加しない状
態での透過率を測定したところ70%と実施例1より低
い値であった。
【0059】(実施例6)実施例1におけるウォ−ル支
持体30として、粒径5.0μmの遮光性微粒子(商品
名ミクロパ−ルBB、積水ファインケミカル製)、基板
間隙剤として、粒径7.5μmの遮光性微粒子(商品名
ミクロパ−ルBB、積水ファインケミカル製)を用いる
以外、実施例1同様の条件、材料にて本実施例の液晶表
示素子を作製した。実施例1同様透過率−印加電圧曲線
を測定したところ、電圧を印加していない状態(0V印
加)では透過率約83%と実施例1以上に明るい透過率
特性を示した。これはウォ−ル支持体、基板間隙剤自体
による光散乱が抑制された分がウォ−ル支持体、基板間
隙剤自体が光を遮光する効果を上回ったためと考えられ
る。また、電圧印加時の透過率等、他の特性については
実施例1とほぼ同様の優れた結果が得られた。
【0060】(実施例7)実施例2におけるウォ−ル支
持体として、配向膜を形成する前に、上基板にSiOx
をCVDにて成膜(膜厚3μm,測定屈折率1.50
2)し、前記導電体部13aおよび非導電体部13bの
中央に直径が3μmの円形であり、その配置密度が分散
密度800個/mm2 となるようにパタ−ニングして、
本発明におけるウォ−ル支持体とした。これ以外にはウ
ォ−ル支持体となるものは混入しないで、他の条件、材
料は実施例2同様にして本発明の液晶表示素子を得た。
実施例2同様の液晶材料(ZLI−4850)を用い
た。その常光屈折率は1.502である。つまり電圧を
印加しない状態、光透過状態における実効的屈折率が前
記ウォ−ル支持体と等しい値となっている。実施例2同
様透過率−印加電圧曲線を測定したところ、電圧を印加
していない状態(0V印加)では透過率約85%と実施
例1乃至6以上に明るい透過率特性を示した。これはウ
ォ−ル支持体自体による光散乱が抑制され、なおかつウ
ォ−ル支持体自体が光を遮光することがないためと考え
られる。また、電圧印加時の透過率等、他の特性につい
ては実施例2とほぼ同様の優れた結果が得られた。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、散乱特性が高く、駆動
電圧の低い、明るくコントラスト比の高い階調性に優れ
た液晶表示素子や、階調表示しても表示が反転する視角
のない極めて広い視角依存性である液晶表示素子が得ら
れ、こうした特性の電圧印加時の状態が、電圧印加状態
において実用的に維持される効果が得られる。
【0062】この本発明による液晶表示素子は、TFT
駆動による大表示容量のディスプレ−に適し、また、優
れた散乱特性が得られることから投射型ディスプレ−へ
の応用に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液晶表示素子の構成を説明
する略断面図。
【図2】本発明の他の実施例の液晶表示素子の構成を説
明するもので(a)は略断面図、(b)は斜視図。
【図3】先願の液晶表示素子の断面略図。
【図4】本発明の実施例の透過率−印加電圧特性を示す
曲線図。
【図5】従来技術のカプセル型高分子分散型液晶表示素
子の表示原理を示す図。
【図6】プレチルト角を説明する図で、(a)は断面略
図、(b)は平面略図。
【図7】ユニフォーム配列を説明する図で、(a)は平
面略図、(b)は断面略図。
【図8】電圧印加時のユニフォームツイスト配列の液晶
分子の振るまいを説明する断面略図。
【図9】印加電圧と透過率の関係を説明する曲線図。
【図10】ユニフォームツイスト配列を説明する平面略
図。
【図11】ユニフォームツイスト配列を説明する平面略
図。
【図12】スプレイ配列を説明する図で、(a)は平面
略図、(b)は断面略図。
【図13】スプレイツイスト配列を説明する平面略図。
【図14】スプレイツイスト配列を説明する平面略図。
【符号の説明】
11…上基板 12…下基板 13…上電極 13a…導電体部 13b…非導電体部 14…下電極 14a…導電体部 14b…非導電体部 15、16…配向膜 20…液晶層 30…微粒子ウォール支持体 31…突起状ウォール支持体 32…基板間隙材
フロントページの続き (72)発明者 羽藤 仁 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して複数の画素を形成する電極をそ
    れぞれ有する2枚の基板間にネマティック液晶組成物か
    らなる液晶層を挟持し、前記両基板の電極が画素毎に、
    最も広い幅が50μm以下である微細な領域を単位とし
    た導電体部と非導電体部からなり、両基板間で一方の電
    極の導電体部と他方の電極の非導電体部の少なくとも一
    部が対向して配置されてなることを特徴とした液晶表示
    素子において、 前記両基板間間隙に基板法線方向の長さが前記液晶層厚
    dより短い微粒子を混入させる。もしくは、基板法線方
    向の高さが前記液晶層厚dより低い突起を前記両基板の
    少なくとも一方に設けたことを特徴とする液晶表示素
    子。
  2. 【請求項2】 前記基板表面上で液晶分子長軸を一方向
    に配列させるチルト配向を誘起する手段を有しており、
    2枚の基板上での液晶分子配列方向の交差角がθ(0゜
    ≦θ≦90゜)であり、2枚の基板表面上でのチルト配
    向によって液晶組成物をユニフォ−ムツイスト配列させ
    るように決まるセルツイスト角がψである液晶表示素子
    であり、液晶組成物に電圧を印加しない状態で、ψが±
    θ(便宜的にツイスト方向が左まわりの時+、右回りの
    時−とする。)のとき、液晶のツイスト角ωが±θ+1
    80゜または、±θ−180゜であり、ψが±(θ−1
    80゜)のとき、液晶のツイスト角ωが±θであり(以
    上複号同順)、これら双方の基板における各画素を構成
    する電極が電極のある部分と無い部分が互いに対向する
    基板の対向する部分に配置された構造からなり、かつ双
    方の基板におけるプレチルト角の差が0.5゜以下であ
    ることを特徴とした液晶分子配列からなることを特徴と
    した請求項1の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記両基板
    間間隙に混入させた微粒子が前記基板の少なくとも一方
    の基板に固定されていることを特徴とした液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記両基板
    間間隙に混入させた微粒子の基板法線方向の長さが前記
    液晶層厚dの半分(d/2)以上の大きさであることを
    特徴とした請求項1、2の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、微粒子もし
    くは突起の分散密度βが、20個/mm2 以上5000
    個/mm2 以下で、望ましくは200個/mm2 以上4
    000個/mm2 以下であることを特徴とした液晶表示
    素子。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、微粒子もし
    くは突起が、遮光性材料からなることを特徴とした液晶
    表示素子。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、微粒子もし
    くは突起が、前記液晶組成物の常光屈折率もしくは異常
    光屈折率と等しい屈折率である材料からなることを特徴
    とした液晶表示素子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100781409B1 (ko) * 1998-06-25 2008-05-09 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 시야각이 개선된 액정 표시 장치
JP2009025834A (ja) * 1998-06-23 2009-02-05 Sharp Corp 液晶表示装置
JP2012022342A (ja) * 2011-10-18 2012-02-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶表示装置
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