JPH0792197A - 入力電流を検知する方法および装置 - Google Patents

入力電流を検知する方法および装置

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JPH0792197A
JPH0792197A JP6068833A JP6883394A JPH0792197A JP H0792197 A JPH0792197 A JP H0792197A JP 6068833 A JP6068833 A JP 6068833A JP 6883394 A JP6883394 A JP 6883394A JP H0792197 A JPH0792197 A JP H0792197A
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toroidal winding
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JP6068833A
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David Carl Coburn
デイビッド・カール・コバーン
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/20Instruments transformers
    • H01F38/22Instruments transformers for single phase ac
    • H01F38/28Current transformers
    • H01F38/30Constructions
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R15/00Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
    • G01R15/14Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
    • G01R15/18Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using inductive devices, e.g. transformers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力電流に対して大きさおよび位相が関連し
ている出力信号を発生する電流センサを提供する。 【構成】 入力電流の第1および第2の部分をそれぞれ
第1および第2の方向に沿って伝導する第1および第2
の導体12,14、ならびに第1および第2の導体に磁
気結合され、入力電流の第1および第2の部分間の電流
差に関連して出力信号を発生する環状電流比較器16を
有する。第1および第2の導体はそれぞれ第1および第
2の所定の抵抗を有し、第1の方向は環状電流比較器の
中孔24内において第2の方向に対してほぼ反対であ
る。環状電流比較器は、好ましくはトロイド状巻線22
の周りに巻回されて磁気結合されたフィードバック用お
よび検知用二次巻線26,28を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流を検知する電流セ
ンサに関し、更に詳しくは、検知した入力電流に関連す
る出力信号を発生する電流センサに関する。
【0002】
【従来の技術】電力およびエネルギ使用量を計測する誘
導式または電子式電力量計のような多くの電気装置は、
線路電流を検知し、該線路電流に関連する出力信号を発
生する電流センサを必要とする。これらの装置は、広い
範囲の線路電流に対して精確なセンサを必要とする。
【0003】長い間、誘導式電力量計を使用して、個々
の電気エネルギ使用者による消費エネルギを測定してい
た。この消費はキロワット時で測定されるものである。
誘導式電力量計は一般に別々の電圧コイルおよび電流コ
イルを有するとともに、これらのコイルからの磁束の組
合せによって駆動される回転円板を有している。従来の
誘導式電力量計は線路電流が流れる導体が鉄心内の周り
に巻き付けられ、電流コイルを形成している電流検知回
路を有している。導体を流れる電流により鉄心内に磁束
が発生する。この鉄心内の磁束は同様な電圧コイルから
の磁束と組み合わされて、顧客の消費電気エネルギに関
連する速度で円板を回転する。
【0004】上述した電流検知回路に変流器を使用し
て、比較的大きな線路電流、すなわち約320アンペア
より大きな線路電流を縮尺している。これは比較的大き
な線路電流を適切に測定するのに必要な電流コイル鉄心
の周りの巻数が不可能な程大きくなるからである。変流
器は線路導体と電流検知回路との間に設けられる。この
ような変流器は一般に二次巻線の公称電流が5アンペア
の定格であるが、変流器の熱定格を越えることなく、約
20アンペアの二次電流を通常流すことができる。導体
と電流検知回路との間に変流器を設けた場合でも、誘導
式電力量計はまだ20アンペアのような比較的大きな電
流を測定できなければならない。
【0005】しかしながら、このような比較的大きな電
流は、電子回路または集積回路を一般に利用して、個々
の電気エネルギの使用者の電流電圧使用量を測定する電
子式電力量計によって精確に検知することができない。
集積回路は一般に5mA以下および5ボルト以下のよう
な小さい信号レベルを受け入れて測定するように設計さ
れている。従って、電子式電力量計の電流センサは、比
較的大きな線路電流をセンサの集積回路によって受け入
れられる比較的小さな入力レベルに低減する大きな変成
比を有していなければならない。
【0006】このような比較的小さい出力信号を発生す
るために、典型的な変流器は不可能な程大きく、高価に
なるであろう。この増大した大きさおよび価格は部分的
には一次および二次巻線のアンペア回数が適当な動作の
ために等しくなければならないという要求条件に起因し
ている。また、巻線数は、最大入力線路電流が集積回路
の5mAの電流限界よりも小さい値に低減されるように
選択されなければならない。線路電流は一般に0.5A
から200Aで変化するので、200Aを5mA以下の
値に変換するために典型的な変流器の変成比は約100
000:1である必要がある。100000:1の変成
比は比較的大きな巻線数を必要とし、不可能な程大き
く、高価な変流器を必要とするであろう。
【0007】不可能な程大きく、高価であることに加え
て、典型的な変流器の磁心は、線路導体に流れる交流
(AC)が直流の上に重畳された場合飽和する。直流電
流、そして磁心の飽和は、一般に線路導体に接続された
種々の電気装置による交流電流信号の半波整流に起因す
るか、または線路導体上に直流成分を故意に重畳して、
適正な電流検知および消費電気エネルギの測定を妨害す
ることによりメータの不正操作を行おうとする人に起因
している。
【0008】更に、典型的な変流器は、多相電力量計の
他の変流器のような隣接する電気装置に影響を与える外
部磁界を発生する。また、典型的な変流器における変流
は、多相電力量計に使用されている隣接する電流センサ
のような外部源からの入射磁界によって悪影響を受け
る。このような典型的な変流器の別の電流センサは、1
980年1月に発行された米国特許第4,182,98
2号および1985年1月に発行された米国特許第4,
492,919号に記載されている(以下、それぞれ
´982および ´919特許と略称する)。この ´9
82および ´919特許は、線路導体を異なる断面積
を有する1つ以上の主分路および並列な補助分路に分割
することを開示している。電流は2つの分路の断面積に
ほぼ比例して2つの分路に分割される。補助分路はトロ
イド状の磁心の中孔を通過する。変流器は、トロイド状
の磁心と、1巻きの一次巻線を形成している補助分路
と、二次巻線を形成しているトロイド状の磁心の周りに
巻回された多巻き巻線との組合わせで構成されている。
【0009】前記 ´982および ´919特許に開示
されている分路は、温度変動によって実質的に抵抗が変
動する銅から構成されている。これは銅がかなりの熱抵
抗係数を有しているからである。更に、広い範囲の可能
性のある線路電流にわたる線路電流を適当な大きさにす
るためには、主分路および補助分路の断面積はそれぞれ
不可能な程大きくなったり、小さくなる。その上、並列
な主分路および補助分路は、外部源から発生する磁界の
みならず、他の分路に流れる電流によって発生する磁界
によって影響される。例えば、主分路の電流は補助分路
に流れる電流によって発生磁界によって影響される。更
に、電流分割器の平行な導体間の磁気結合によって2つ
の平行な導体間に相互インダクタンスが発生する。この
インダクタンスは比較的簡単な抵抗分割器を複雑なイン
ピーダンス分割器に変形するととともに、主分路および
平行な補助分路に流れる電流の位相シフトをインダクタ
ンスによって生じる。適切な計測精度には電流センサの
縮小拡大された出力信号の大きさおよび位相角の両方が
線路電流の大きさおよび位相角を正確に反映しているこ
とが必要であるので、電流センサの出力信号に反映され
る並列な分路の位相シフトは計測精度を損なう。
【0010】同軸電流センサが、1991年11月19
日に発行された米国特許第5,066,904号に開示
されている。この同軸電流センサは、線路導体に流れる
電流を2つの同軸的に配列された導体間に分割する。中
心導体はトロイド状の磁心の中孔に通され、トロイド状
の磁心内に電流の流れを誘起する。また、検知およびフ
ィードバック用の二次巻線がトロイド状の磁心の周りに
巻回されている。トロイド状の磁心内の電流により該電
流に比例して検知巻線内に電流が誘起される。検知用二
次巻線に誘起された電流に従って増幅器は、制御および
補償信号をフィードバック用の二次巻線に供給する。制
御信号によるフィードバック巻線内の電流の流れは、中
心導体内の電流の流れによって誘起される電流に大きさ
がほぼ等しく、方向が反対の他の電流をトロイド状の磁
心内に誘起する。この結果生じるトロイド状の磁心内の
正味の電流は入力電流の変化がない定常状態においてほ
ぼゼロである。入力電流の変化により、トロイド状磁心
内には、中心導体に流れる電流に対してほぼ直線的に電
流が誘起される。これは、過大な交流線路電流または重
畳された直流電流により磁心が飽和することを防止する
ように定常状態においてトロイド状磁心内の正味の電流
がほぼゼロを維持されているからである。また、フィー
ドバック用二次巻線は中心導体を流れる電流に比例する
出力電流を発生する。
【0011】同軸電流センサは、特に電力量計に使用さ
れる線路電流の検知および拡大縮小化の技術を大幅に進
歩させたが、更に改良することが要望されている。特
に、同軸導体は、各導体に流れる電流によって生じる磁
界およびその結果として生じる他の導体内の自己インダ
クタンスにより磁気結合する。この相互インダクタンス
はその結果として生じる拡大縮小された出力電流に位相
シフトまたはエラーを生じる。更に、同軸電流センサ
は、設計が比較的複雑であるので、製造するのに費用が
かかる。その上、電流が同軸導体間に分割される比率は
導体の断面積に依存しているので、電流分割比は導体の
第1の端部から材料の一部に穴をあけること等により導
体の抵抗を微調整することにより調節することができ
る。このような導体の除去または穴あけは、導体の配列
および大きさにより困難である。
【0012】特に、電子式電力量計の線路電流の検知に
使用され、入力電流に関連する大きさおよび位相角を有
する出力電流を発生する電流センサを提供することが要
望されているが、電流センサは、まだ出力信号に位相シ
フトを結果として生じる電流センサの平行な導体間の磁
気結合を含む多くの欠陥を有している。特に、約5mA
以下の大きさを有する出力信号を発生し、顧客の消費電
気エネルギを測定するために電子回路または集積回路を
利用した電子式電力量計と使用するための入力電流の大
きさおよび位相に関連している電流センサを提供するこ
とが要望されている。
【0013】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、入力電流を検
知する改良された方法および装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、入力電流信号を検知し、関連
する出力電流信号を発生する改良された方法および装置
を提供することにある。
【0014】本発明の別の目的は、入力電流信号を検知
し、該入力電流信号に大きさおよび位相が関連している
出力電流信号を発生する改良された方法および装置を提
供することにある。
【0015】
【発明の概要】これらおよび他の目的は、本発明によれ
ば第1および第2の導体、および該第1および第2の導
体に磁気結合された検知手段を有する差分電流センサに
より達成される。第1の導体、好ましくは第1の抵抗体
は、第1の所定の抵抗を有し、入力電流の第1の部分を
伝導する。第2の導体、好ましくは第2の抵抗体は、第
2の所定の抵抗を有し、入力電流の第2の部分を伝導す
る。そして、入力電流は、第1および第2の所定の抵抗
に反比例して第1および第2の導体間に分割される。第
1および第2の導体に磁気結合された検知手段は、入力
電流の第1および第2の部分間の電流差に関連する出力
信号を発生する。この出力電流は、顧客の消費電気エネ
ルギを正確に測定するように電子式電力量計の集積回路
によって検出される。
【0016】検知手段は、好ましくは環状電流比較器で
あり、更に好ましくは中孔が貫通しているトロイド状巻
線である。第1および第2の導体の両方がトロイド状巻
線の中孔を通って延在し、組み合わされて変流器の単巻
き一次巻線を形成している。変流器の磁心はトロイド状
巻線によって形成されている。第1の導体は好ましくは
入力電流の第1の部分を第1の方向に伝導し、第2の導
体は入力電流の第2の部分を第2の方向に伝導する。第
1の方向はトロイド状巻線の中孔内において第2の方向
とほぼ反対である。また、第1および第2の導体はトロ
イド状巻線の中孔内においてほぼ平行である。
【0017】入力電流の第1および第2の部分は両者間
の電流差に関連する電流をトロイド状巻線内に誘起す
る。これは入力電流の第1および第2の部分がトロイド
状巻線の中孔内において反対方向に流れるからである。
磁気的に誘起された電流で入力電流を検知することによ
り、入力電流における過渡電圧を抑制し、電流センサを
保護するように出力信号は入力電流から分離される。
【0018】また、検知手段は、好ましくはトロイド状
巻線内に誘起される電流を磁気的に検知する手段を有す
る。トロイド状巻線内に誘起される電流を磁気的に検知
する手段は、好ましくはトロイド状巻線の周りに巻回さ
れるとともに該トロイド状巻線に磁気結合されて、出力
信号を発生する二次巻線を有する。トロイド状巻線内の
電流を磁気的に検知する手段は、フィードバック用二次
巻線および検知用二次巻線を有し、各二次巻線はトロイ
ド状巻線の周りに巻回されるとともに、トロイド状巻線
に磁気結合され、両者間に増幅回路が設けられている。
フィードバック用および検知用二次巻線および関連する
増幅回路を組み合わせることにより、入力電流信号の大
きさおよび位相に関連する、好ましくは比例する出力信
号を発生する。また、二次巻線および関連する増幅回路
は、トロイド状巻線が飽和することを防止するように電
流の第1およ第2の部分間の電流差によって誘起される
電流に対して大きさが等しく、方向が反対の第2の電流
をトロイド状巻線内に誘起する。
【0019】第1および第2の導体の抵抗はほぼそれぞ
れの断面積に依存している。それぞれの抵抗は導体に切
り欠きを形成することにより容易に調整することができ
る。その結果生じる切り欠きのある導体の抵抗は切り欠
きの大きさに直接関連して変化する。第1および第2の
導体の両方の第1の端部が第1の脚部に接続され、第1
および第2の導体の両方の第2の端部が第2の脚部に接
続されるように第1および第2の導体は好ましくは第1
および第2の脚部間に延在している。第1の導体または
ワイヤは、好ましくは第1の端部からトロイド状巻線の
中孔までトロイド状巻線の第1の面に沿って延在し、ト
ロイド状巻線の中孔から第2の脚部までトロイド状巻線
の第2の面に沿って延在している。第2の導体またはワ
イヤは、好ましくは、第1の脚部からトロイド状巻線の
中孔までトロイド状巻線の第2の面に沿って延在し、ト
ロイド状巻線の中孔から第2の脚部までトロイド状巻線
の第1の面に沿って延在している。第1および第2の脚
部は好ましくは標準の電力量計のベースと係合し、電気
的に接触するように設計されている。
【0020】本発明の電流検知方法および装置は、入力
電流信号を検知し、入力電流が分割される第1および第
2の導体間の電流差に基づいて入力電流信号の大きさお
よび位相に関連する出力電流信号を発生することが可能
である。更に、本発明の電流センサは、第1および第2
の導体間の相互インダクタンスによる出力信号の位相の
エラーをかなり低減または除去する。
【0021】
【実施例の説明】次に、本発明の好適実施例が示されて
いる添付図面を参照して本発明について更に詳細に以下
に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形
態で実施し得るものであり、ここに説明した実施例に限
定されると解釈されるべきものではない。むしろ、本実
施例は、本開示が完璧かつ完全であり、本技術分野に専
門知識を有する者に対して本発明の範囲を完全に伝える
ように設けられているものである。同じ符号が全体にわ
たって同じ構成要素を示している。
【0022】まず、図1および図5を参照すると、本発
明による電流センサ10が示されている。この電流セン
サ10は、第1の導体12および第2の導体14を有す
るとともに、この第1および第2の導体に磁気結合さ
れ、入力信号20の位相および大きさに関連する出力信
号18を発生する検知手段16を有している。図4およ
び図5に図式的に示されているように、第1の導体1
2、好ましくは第1の抵抗体は第1の所定の抵抗R1 を
有し、入力電流Iinの第1の部分I1 が流れる。第2の
導体14は、好ましくは第2の抵抗体は、第2の所定の
抵抗R2 を有し、入力電流Iinの第2の部分I2 が流れ
る。入力電流20は第1および第2の導体の個々の抵抗
の逆の関係で第1および第2の導体間に分割される。特
に、入力電流Iinの第1および第2の部分は次式の通り
である。
【0023】I1 =Iin〔R2 /(R1 +R2 )〕 I2 =Iin〔R1 /(R1 +R2 )〕 検知手段16は、入力電流の第1および第2の部分間の
電流差に関連する(好ましくは比例する)出力信号18
を発生し、第1および第2の導体に磁気結合している。
好ましくは、検知手段16は環状電流比較器を有し、更
に好ましくはトロイド状巻線22を有し、該巻線には図
2に示すように中孔24が貫通している。トロイド状巻
線22は一般に鉄のような導電材からなる多数の個々の
巻線から構成されている。
【0024】次に、図4を参照すると、第1の導体12
は入力電流の第1の部分I1 を第1の方向に沿って流
し、第2の導体14は入力電流の第2の部分I2 を第2
の方向に沿って流す。第1の方向はトロイド状巻線22
の中孔24内において第2の方向のほぼ反対である。更
に、第1および第2の導体は図2に示すようにトロイド
状巻線22の中孔24内でほぼ平行である。
【0025】第1および第2の導体に流れる入力電流の
第1および第2の部分の両方はトロイド状巻線22内に
流れる電流を誘起する。入力電流の第1および第2の部
分における流れが反対方向であるために、その結果とし
てトロイド状巻線22内に誘起される電流は入力電流の
第1および第2の部分によって誘起される個々の電流の
差となっている。そして、その結果としてトロイド状巻
線22内に誘起される電流は入力電流の第1および第2
の部分間の電流の差に関連している。磁気的に誘起され
た電流に基づいて入力電流20を検知することにより、
電流センサ10は出力信号18と線路電流との間を隔離
し、入力電流20への高い過渡電圧を抑制し、電流セン
サ10を保護する。
【0026】第1および第2の導体はトロイド状巻線2
2の中孔24内においてほぼ平行であるので、それぞれ
の導体を通る電流の流れによって生じる磁界による両者
間の相互インダクタンスは大きさがほぼ等しく、極性が
反対である。そして、その結果生じる第1および第2の
導体間の相互インダクタンスはかなり低減または除去さ
れる。従って、出力信号18の位相角は、かなり低減ま
たは除去された相互インダクタンスにより入力電流20
の位相角を一層正確に反映する。
【0027】また、検知手段16はトロイド状巻線22
内に誘起される電流を磁気的に検知する手段を有するこ
とが好ましい。トロイド状巻線22内の電流を磁気的に
検知する手段は、トロイド状巻線22の周りに巻回され
て、該トロイド状巻線22に磁気結合された、出力信号
18を発生する二次巻線を有することが好ましい。更に
好ましくは、トロイド状巻線22内の電流を磁気的に検
知する手段は、図5に示すようにフィードバック用二次
巻線26、検知用二次巻線28、および増幅回路30を
有する。磁気トロイド状巻線22の電流によりかつ該電
流に比例して検知用巻線28に電流が誘起される。増幅
回路30は検知用巻線28に誘起される電流に応答し
て、フィードバック用巻線26に制御信号、すなわち補
償信号を供給する。制御信号によるフィードバック用巻
線26内の電流の流れはトロイド状巻線22内に電流を
発生する。この電流は入力電流の第1および第2の部分
間の電流差によって誘起される電流に対して大きさがほ
ぼ等しく、方向が反対である。定常状態におけるトロイ
ド状巻線22内にその結果生じる正味の電流はほぼゼロ
である。入力電流20の変化によりトロイド状磁心すな
わち巻線22に誘起される電流は入力電流の第1および
第2の部分間の電流差に関連してほぼ直線的に誘起され
る。これは定常状態の正味の電流を最小に維持すること
により、トロイド状磁心22が飽和することが防止され
るためである。また、フィードバック用二次巻線26は
入力電流20の大きさおよび位相に関連する(好ましく
は比例する)出力信号18を発生する。
【0028】集積回路を利用した電子式電力量計が必要
とする大きな変成比を得るために、2つの変成比を定め
る2つの異なる電流変換が本発明の電流センサ10によ
って達成される。2つの変成比の積は全電流センサ10
の変成比であり、出力信号18の大きさと入力電流20
の大きさ間の関係を定める。特に、第1の変成比は入力
電流20を第1および第2の導体間に分割することによ
り得られる。それらの間の電流分割は個々の導体の断面
積および抵抗によって定められる。好ましくは、第1お
よび第2の導体を同じ材料、好ましくはアルミニュウム
材で形成して、同じ固有抵抗を有するようにする。更
に、好ましくは、第1および第2の導体の断面積を同じ
にする。第1および第2の導体間の電流分割を変えるた
めに、図3に示すように、切り欠き32を導体の少なく
とも一方に形成して、その抵抗を調整し、流れる電流を
低減する。切り欠きを形成した導体の抵抗は切り欠きの
大きさ、すなわち深さおよび幅によって直接変化し、よ
り大きな切り欠きはより大きな抵抗を形成する。
【0029】好適実施例では、第1の導体12に切り欠
きを形成し、入力電流20の約42.5%を流し、切り
欠きのない第2の導体14は入力電流の約57.5%を
流す。入力電流が20Aの場合、第1の導体12に流れ
る電流の第1の部分I1 は約8.5Aであり、第2の導
体14に流れる電流の第2の部分I2 は約11.5Aで
ある。従って、入力電流の第1および第2の部分間には
3Aの電流差が存在する。
【0030】第2の変成比は、トロイド状磁心すなわち
巻線22の回りの二次巻線数によって得られる。更に詳
しくは、変流器の一次および二次側のアンペア回数は同
じである。第1および第2の導体は、変流器の磁心を形
成しているトロイド状巻線22の周りに1巻き(1ター
ン)の一次巻線を効率的に形成するが、検知用二次巻線
28の巻線数は出力信号18を最適化するように変える
ことができる。そして、1巻きの一次巻線と電流の第1
および第2の部分間の電流差との積、すなわち上述した
例では(1巻き)×(11.5−8.5)A=3アンペ
ア回数は、検知用二次巻線28の巻き回数とこれにより
出力される出力信号18との積に等しい。従って、検知
用二次巻線28の巻き回数を増大することにより、第2
の変成比は増大し、その結果の出力信号18は低下す
る。
【0031】電流センサ10全体の変成比、そして出力
信号18と入力電流20の大きさ間の関係は、入力電流
20を第1および第2の導体間に分割することにより定
められる第1の変成比と、一次および二次巻線間のアン
ペア回数関係または変流器を構成するトロイド状磁心
(22)に基づく第2の変成比との積である。図1に示
すように、入力電流20は好ましくは第1および第2の
導体の両方の第1の端部12a,14aを接合した典型
的には銅からなる第1の脚部34によって供給される。
第1および第2の導体の第2の端部12b,14bは好
ましくは第2の脚部36に接合され、この第2の脚部も
銅で構成するのが好ましい。第1の導体12、典型的に
はワイヤは、第1の脚部34からトロイド状巻線22の
第1の面22aに沿ってトロイド状巻線22の中孔24
まで延在し、該中孔24からトロイド状巻線22の第2
の面22bに沿って第2の脚部36まで延在している。
第2の導体14、典型的にはワイヤは、第1の脚部34
からトロイド状巻線22の第2の面22bに沿ってトロ
イド状巻線22の中孔まで延在し、該中孔24からトロ
イド状巻線22の第1の面22aに沿って第2の脚部3
6まで延在している。第1および第2の脚部は、顧客に
供給している入力線路電流20を測定し得るように標準
の電子式電力量計のベースに係合し、かつ電気的に接続
されるように設計されている。
【0032】電流センサ10の特定の構成は大きく変化
するが、検知手段16はその動作および長寿を促進する
ように絶縁材38でカプセル封じすることが好ましい。
更に好ましくは、この絶縁材をプラスチック材とする。
更に、図1および2のカプセル封じされた検知手段16
から延在しているワイヤ40は外部増幅回路30(図示
せず)に接続される。ワイヤ40は共通のプリント回路
基板42まで延在し、この回路基板上で検知用およびフ
ィードバック用二次巻線の各端部とワイヤ40の一方と
の間の電気的接触が行われる。本発明の範囲から逸脱す
ることなく、検知手段16から延在しているワイヤ40
を除去するために増幅回路30を検知手段16とともに
カプセル封じしてもよい。 図面および明細書におい
て、本発明の典型的な好適実施例について例示した。特
定の用語を使用しているが、この用語は包括的で記述的
な意味にのみ使用され、制限のために使用されているも
のではない。本発明の範囲は特許請求の範囲に記載され
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流センサの斜視図である。
【図2】図1の線2−2’に沿った図1の電流センサの
断面図である。
【図3】本発明の導体の抵抗を調整するための切り欠き
の拡大部分斜視図である。
【図4】図1の電流センサの電気回路図である。
【図5】トロイド状巻線ならびに検知用およびフィード
バック用二次巻線を有する本発明の電流センサの簡略構
成図である。
【符号の説明】
10 電流センサ 12 第1の導体 14 第2の導体 16 検知手段 22 トロイド状巻線 24 中孔 26 フィードバック用二次巻線 28 検知用二次巻線 30 増幅回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電流を検知する電流検知装置であっ
    て、 入力電流の第1の部分を伝導する第1の伝導手段と、 前記入力電流の第2の部分を伝導する第2の伝導手段
    と、 前記第1および第2の伝導手段に磁気結合され、前記入
    力電流の前記第1および第2の部分間の電流差に関連す
    る出力信号を発生する検知手段とを有する電流検知装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝導手段は、第1の所定の抵
    抗を有する第1の導体であり、前記第2の伝導手段は、
    第2の所定の抵抗を有する第2の導体であり、前記検知
    手段は、貫通している中孔を持つトロイド状巻線を有す
    る請求項1記載の電流検知装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前記入力電流の前記第
    1および第2の部分間の前記電流差によつて前記トロイ
    ド状巻線内に誘起される電流を磁気的に検知する手段を
    有する請求項2記載の電流検知装置。
  4. 【請求項4】 前記トロイド状巻線内に誘起された前記
    電流を磁気的に検知する前記手段は、前記トロイド状巻
    線の周りに巻回されるとともに該トロイド状巻線に磁気
    結合されて、前記出力信号を発生する二次巻線を有する
    請求項3記載の電流検知装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の導体は切り欠きを有し、該第
    1の導体の抵抗は該切り欠きの大きさに関連して変化す
    る請求項2記載の電流検知装置。
  6. 【請求項6】 前記出力信号は、前記入力電流の前記第
    1および第2の部分間の前記電流差に正比例する請求項
    2記載の電流検知装置。
  7. 【請求項7】 前記入力電流の前記第1および第2の部
    分の大きさの和は、前記入力電流の大きさにほぼ等しい
    請求項2記載の電流検知装置。
  8. 【請求項8】 第1の所定の抵抗を有し、入力電流の第
    1の部分を第1の方向に伝導する第1の抵抗体と、 第2の所定の抵抗を有し、前記入力電流の第2の部分を
    第2の方向に伝導する第2の抵抗体と、 前記入力電流の前記第1および第2の部分に従って前記
    入力電流に関連する出力信号を発生する環状電流比較器
    であって、前記第1および第2の抵抗体が前記電流比較
    器の中孔を通って配置され、前記第2の方向が前記第1
    の方向とほぼ反対である環状電流比較器とを有する電流
    検知装置。
  9. 【請求項9】 前記環状電流比較器は、前記中孔が貫通
    しているトロイド状巻線を有する請求項8記載の電流検
    知装置。
  10. 【請求項10】 前記環状電流比較器は、前記入力電流
    の前記第1および第2の部分の電流差によって前記トロ
    イド状巻線内に誘起される電流を磁気的に検知する手段
    を有する請求項9記載の電流検知装置。
  11. 【請求項11】 前記トロイド状巻線内に誘起される前
    記電流を磁気的に検知する前記手段は、 前記トロイド状巻線の周りに巻回されるとともに該トロ
    イド状巻線に磁気結合された検知用二次巻線と、 前記検知用二次巻線に接続された入力および出力を有す
    る増幅手段と、 前記トロイド状巻線の周りに巻回されるとともに該トロ
    イド状巻線に磁気結合され、第1の端部が前記増幅手段
    の前記出力に接続されたフィードバック用二次巻線であ
    って、前記トロイド状巻線内に誘起された電流の直流成
    分が実質的に除去されるフィードバック用二次巻線とを
    有する請求項10記載の電流検知装置。
  12. 【請求項12】 入力電流を伝導する第1の脚部と、 該第1の脚部に第1の端部が接続された第1のワイヤ
    と、 前記第1の脚部に第1の端部が接続された第2のワイヤ
    と、 出力電流を伝導する第2の脚部であって、前記第1およ
    び第2のワイヤの両方の第2の端部に接続されている第
    2の脚部と、 前記第1および第2のワイヤの両方が通り抜ける中孔を
    有するトロイド状巻線とを有する電流検知装置。
  13. 【請求項13】 前記トロイド状巻線の周りに巻回さ
    れ、前記入力電流に関連する出力信号を発生する二次巻
    線を更に有する請求項12記載の電流検知装置。
  14. 【請求項14】 入力電流を所定の比率を有する第1お
    よび第2の部分に分割し、 前記第1および第2の部分間の電流の差を検知し、 前記検知した電流差に関連する出力信号を発生するステ
    ップを有する、入力電流を検知する方法。
  15. 【請求項15】 前記分割ステップは、入力電流の前記
    第1の部分を第1の方向に伝導し、入力電流の第2の部
    分を第2の方向に伝導するステップを有し、前記検知ス
    テップは、前記第1および第2の部分の電流の両方をト
    ロイド状巻線の中孔を通過させ、前記第1および第2の
    部分間の前記電流差に正比例する電流を前記トロイド状
    巻線内に誘起するステップを有する請求項14記載の方
    法。
JP6068833A 1993-04-07 1994-04-07 入力電流を検知する方法および装置 Withdrawn JPH0792197A (ja)

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TW230238B (en) 1994-09-11
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