JPH0792170A - サンプリングカップ - Google Patents

サンプリングカップ

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JPH0792170A
JPH0792170A JP25234693A JP25234693A JPH0792170A JP H0792170 A JPH0792170 A JP H0792170A JP 25234693 A JP25234693 A JP 25234693A JP 25234693 A JP25234693 A JP 25234693A JP H0792170 A JPH0792170 A JP H0792170A
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JP
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support frame
container
cup
bar code
sample
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JP25234693A
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Susumu Nishikawa
進 西川
Mariko Ikuma
まり子 伊熊
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 親検体から子検体を簡単に分注できるように
し、かつ子検体を誤りなく識別できるようにする。 〔構成〕 子検体を分注するためのサンプリングカップ
1を、繰返し使用する支持枠2と、使い捨ての収容体3
とから構成する。収容体3に、バーコード配置片3cを
設け、このバーコード配置片3cに貼付する。このバー
コードにより、カップ本体3a内の子検体を、誤りなく
識別できる。支持枠2により収容体3が高い位置まで持
ち上げられているので、分注ヘッドの上下動が少なくて
済み、分注が容易である。使い捨ては収容体3のみであ
るので、コストダウンを図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検体容器内の親検体か
らサンプリングされた子検体を分注するためのサンプリ
ングカップに係り、特に分注作業および仕分け作業が容
易で安価なサンプリングカップに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人体から採取した血液等の検体
は、採血管等の検体容器に収容されるが、同一の検体に
対し各種の検査を行なう場合には、検体容器内の親検体
を、サンプリングカップに子検体として分注する必要が
ある。
【0003】ところで、親検体からサンプリングされる
子検体の量が少量であるため、従来はサンプリングカッ
プを小型に形成し、使用したサンプリングカップは、そ
の都度廃棄する方法が採られている。
【0004】ところが、従来のこの種のサンプリングカ
ップは、親検体用の検体容器に比較して上下寸法が極端
に小さいため、分注ヘッドを有する分注装置を用い検体
容器からサンプリングした検体を、子検体としてサンプ
リングカップに分注する際に、分注ヘッドを大きく上下
動させなければならず、分注作業に長時間を要するとい
う問題がある。
【0005】また、従来のサンプリングカップは前述の
ように小型であるため、各サンプリングカップにバーコ
ードを配して仕分けすることができない。このため従来
は、分析装置に送り込まれるサンプリングカップの順番
を予め決めておき、この順番により仕分けする方法を採
っている。
【0006】ところがこの方法の場合、何等かの理由で
子検体が分注されたサンプリングカップの順番が入れ換
わってしまってもこれを検出できず、また子検体が分注
されたサンプリングカップが1本脱落した場合には、そ
れ以後の順番がすべて1番ずつずれてしまうという問題
があり、信頼性の点から問題である。
【0007】そこで一部では、例えば特公昭62−44
223号公報に示されているように、親検体用の検体容
器とほぼ同一寸法の支持枠内に、子検体を収容する収容
体を一体に設けるようにしたサンプリングカップが提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】支持枠を有する前記従
来のサンプリングカップは、支持枠によりサンプリング
カップの大型化が図られているため、分注作業の際に分
注ヘッドの上下動の範囲を最小限に抑えて作業時間の短
縮を図ることができるとともに、サンプリングカップの
外面にバーコードを貼着することができるため、高い信
頼性が得られるという利点がある。
【0009】ところで、この種のサンプリングカップ
は、感染防止のために、使用後に廃棄されるものである
が、前記従来のサンプリングカップは、支持枠と収容体
とが一体構造になっているため、支持枠を含めたサンプ
リングカップ全体を廃棄せざるを得ず、コスト高にな
る。また、廃棄したサンプリングカップも嵩高になりそ
の処分も容易でないという問題がある。
【0010】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、分注作業時間を短縮することができるとともに、バ
ーコードを配置するスペースを確保して分析結果の信頼
性を高めることができ、しかもコストを低減できるサン
プリングカップを提供することを目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、簡単にバーコードを
貼着することができ、またインクジェトプリンタ等でバ
ーコードを印字する場合にも、印字ボケがないサンプリ
ングカップを提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、子検体が有する情報
の種類等を、目視確認することができるサンプリングカ
ップを提供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、支持枠を繰返し使用
する際の準備作業が容易なサンプリングカップを提供す
るにある。
【0014】本発明の他の目的は、支持枠をラックとし
て使用することができるサンプリングカップを提供する
にある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、分析コストを
さらに引下げることができるサンプリングカップを提供
するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る発明は、検体容器内の親検
体からサンプリングされた子検体が分注されるサンプリ
ングカップにおいて、前記子検体を収容する収容体と、
上端部に前記収容体が着脱可能に装着される装着部を設
けた支持枠と、でサンプリングカップを構成にしたこと
を特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項2に係る発明は、支
持枠の少なくとも周方向一箇所に、上下方向に延びる平
坦部を設けるようにしたことを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項3に係る発明は、支
持枠の周方向複数箇所に、上下方向に延びる平坦部を設
け、かつ各平坦部の色彩を相互に異ならしめるようにし
たことを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項4に係る発明は、収
容体を、装着部に装着されるカップ本体と、カップ本体
の外縁から支持枠の外面にそって垂下する少なくとも一
つのバーコード配置片とから構成するようにしたことを
特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項5に係る発明は、支
持枠の上端部に複数の装着部を設けるようにしたことを
特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項6に係る発明は、収
容体を、複数のカップ本体と複数のバーコード配置片と
から構成し、かつ各カップ本体および各バーコード配置
片を、一体構造としたことを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項7の発明は、前記支
持枠に識別手段が設けられている場合に、前記収容体
が、上記支持枠の識別手段に対応する部分に開口部また
は透明部を有するをさらに特徴とする
【0023】また、本発明の請求項8の発明は、支持枠
の装着部縁辺および/または収容体のカップ本体縁辺に
巾広部を形成したことを特徴とする。この広巾部は段差
をもって構成してもよい。
【0024】さらに、本発明の請求項10の発明は、検
体容器内の親検体からサンプリングされた子検体が分注
されるサンプリングカップにおいて、該サンプリングカ
ップが、前記子検体を収容する収容体と、上端部に前記
収容体が着脱可能に装着される装着部を設けた支持枠
と、この支持枠と前記収容体の間に挾持される別体のバ
ーコード配置片とを具備し、前記バーコード配置片が、
前記支持枠と収容体の間に挾まれる支持片と、この支持
片から下方に延びるバーコード表示片とからなることを
特徴とする。
【0025】
【作用】本発明の請求項1に係る発明は、収容体と支持
枠とを備え、サンプリングカップの大型化を図ってい
る。このため、分注作業時間を短縮することが可能とす
るとともに、バーコードを配置するスペースを確保する
ことが可能となる。また、収容体は使い捨てであるが、
支持枠は繰返し使用できるので、分析コストを低減する
ことが可能となる。
【0026】また、本発明の請求項2に係る発明は、支
持枠の少なくとも周方向一箇所に、上下方向に延びる平
坦部を設けている。このため、バーコードをラベラー等
を用いて貼着する場合には、貼着作業が容易となり、ま
たバーコードを、インクジェットプリンタ等を用いて支
持枠に直接印字する場合には、印字ボケを防止すること
が可能となる。
【0027】また、本発明の請求項3に係る発明は、支
持枠の周方向複数箇所に平坦部を設け、かつ各平坦部の
色彩を相互に異ならしめている。このため、バーコード
が配されている平坦部の色彩を目視することにより、子
検体が有している情報の種類等を確認でき、感染防止や
安全性確保の点で有利であり、また情報の誤伝達等を防
止する上からも有利である。
【0028】また、本発明の請求項4に係る発明は、収
容体を、カップ本体とバーコード配置片とから構成して
いるので、バーコード配置片により、カップ本体の装着
部の装着状態を安定させることが可能となるとともに、
支持枠を繰返し使用する際に、バーコードを剥がしたり
印字を消す必要がなく、準備作業が容易となる。
【0029】また、本発明の請求項5に係る発明は、支
持枠の上端部に複数の装着部を設け、単一の支持枠に複
数の子検体を分注できるようにしているので、支持枠
を、複数のサンプリングカップを収容して一体として取
扱うためのラックとして使用することができ、特別なラ
ックを用意する必要がない。
【0030】また、本発明の請求項6に係る発明は、収
容体を、複数のカップ本体と複数のバーコード配置片と
から構成し、各カップ本体および各バーコード配置片を
一体構造としているので、収容体の製作が容易でコスト
ダウンを図ることが可能となるとともに、支持枠への装
着状態をより安定させることが可能となり、また収容体
の支持枠への着脱作業も容易となる。
【0031】また、本発明の請求項7の発明は、前記収
容体が、支持枠の識別手段に対応する部分に開口部また
は透明部を具備しているので、支持枠の識別手段を利用
する際に障害にならない。
【0032】また、本発明の請求項8のように、支持枠
の装着部縁辺および/または収容体のカップ本体縁辺に
巾広部を形成した場合は、この巾広部に子検体の情報等
のを表示部が形成される。
【0033】この広巾部を段差をもって構成すると、支
持枠と収容体の凹凸係合部が増え、収容体は支持体にし
っかりと係着される。
【0034】さらに、本発明の請求項10の発明は、バ
ーコード配置片が収容体のカップ本体と別体に形成され
ているので、バーコード配置片の成形が容易であるとと
もに、バーコード配置片をカップ本体と別の材質、例え
ば、紙あるいは薄い合成樹脂シート等の安価な材質で形
成することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1および図2は、本発明の第1実施例に係るサンプリン
グカップを示すもので、このサンプリングカップ1は、
親検体用の検体容器(図示せず)とほぼ同一寸法の円筒
状をなす支持枠2と、この支持枠2上端の装着部2aに
装着された収容体3とを備えており、収容体3内には、
親検体からサンプリングされた血液等が子検体として分
注されるようになっている。
【0036】この収容体3は、図1および図2に示すよ
うに、逆截頭円錐形の容器状ををなすカップ本体3a
と、このカップ本体3aを装着部2aに挿入した際に装
着部2aの外周縁に冠着される係合縁部3bとを備えて
おり、係合縁部3bの周方向一箇所からは、支持枠2の
外面にそってバーコード配置片3cが垂下されている。
そして、このバーコード配置片3cの外面には、ラベラ
ー等を用いてバーコード(図示せず)が上下方向に貼着
され、このバーコードの情報により、各サンプリングカ
ップ1が仕分けされるようになっている。
【0037】前記支持枠2は、何回も繰返し使用できる
よう、例えば硬質プラスチックの成形加工により形成さ
れるようになっており、一方、収容体3は、使い捨ての
ため例えば発泡ポリスチレンで成形加工されている。収
容体3をそれ以外の合成樹脂材料で形成することはもち
ろん可能である。
【0038】次に、本実施例の作用について説明する。
使用に際しては、支持枠2上端の装着部2aに収容体3
を装着したサンプリングカップ1を完成させた後、この
サンプリングカップ1を、図示しないラックに所定本数
(通常は5〜7本)挿入配置する。そして、ラック単位
でサンプリングカップ1を搬送し、親検体からの子検体
の分注を行なう。
【0039】ところでこの際、サンプリングカップ1の
収容体3は、支持枠2により親検体用の検体容器とほぼ
同一の高さ位置まで持ち上げられているので、分注ヘッ
ドにより分注する際に、分注ヘッドの上下動を最小限に
抑えることができる。このため、多数の子検体を分注す
る場合の全体の分注作業時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0040】分注作業後、各サンプリングカップ1のバ
ーコード配置片3cに、ラベラー等を用いてバーコード
を貼着する。これにより、分析装置に送り込まれるラッ
クの順番が、何等かの理由により狂っても、子検体の内
容が誤って伝えられるといった不具合がない。なお、バ
ーコードの貼着は、子検体の分注作業に先立って行なう
ようにしてもよい。
【0041】ラックを分析装置に送り込んで、各子検体
を分析した後、収容体3は廃棄するとともに、支持枠2
は再使用のため初期位置に戻す。なお、支持枠2を再使
用する場合、感染等を防止するため、支持枠2を洗浄、
殺菌するようにしてもよい。
【0042】しかして、分注作業時間を短縮することが
できるとともに、バーコードを配置して分析結果の信頼
性を高めることができ、しかも支持枠2は再使用できる
ので、分析コストを低減できる。また、バーコードは使
い捨ての収容体3に配されるので、支持枠2を再使用す
る際に、バーコードの剥離除去等の作業が不要になり、
再使用のための準備作業が容易となる。
【0043】図3ないし図5は、本発明の第2実施例に
係るサンプリングカップを示すもので、このサンプリン
グカップ11は、親検体用の検体容器(図示せず)とほ
ぼ同一寸法の円筒状をなす支持枠12と、この支持枠1
2上端の装着部12aに装着された収容体13とを備え
ており、このサンプリングカップ11は、前記第1実施
例の場合と同様、支持枠12が繰返し使用で収容体13
が使い捨てとなっている。
【0044】前記支持枠12には、図5に示すように、
周方向の一箇所に上下方向に延びる平坦部14が設けら
れており、この平坦部14には、ラベラー等によってバ
ーコードが貼着されたり、インクジェットプリンタ等に
よってバーコードが印字されるようになっている。そし
てこのバーコードは、支持枠12の再使用に先立ち、剥
離除去されたり消去されるようになっている。
【0045】一方、前記収容体13は、図3および図4
に示すように、小容器状をなすカップ本体13aと、こ
のカップ本体13aを装着部12aに挿入した際に装着
部12aの外周縁に冠着される係合縁部13bとを備え
ており、この係合縁部13bにより、収容体13が装着
部12aに安定保持されるようになっている。なお、そ
の他の点については、前記第1実施例と同一構成となっ
ており、作用も同一である。
【0046】しかして、本実施例の場合には、平坦部1
4にバーコードが配置されるので、ラベラー等を用いて
バーコードを貼着する場合には、簡単にバーコードを貼
着でき、またインクジェットプリンタ等を用いてバーコ
ードを印字する場合には、印字ボケがなくなり、バーコ
ードが誤判読されるといったおそれが全くない。
【0047】図6ないし図8は、本発明の第3実施例に
係るサンプリングカップを示すもので、このサンプリン
グカップ21は、親検体用の検体容器(図示せず)とほ
ぼ同一寸法の筒状をなす支持枠22と、この支持枠22
上端の装着部22aに装着された収容体23とを備えて
おり、このサンプリングカップ21は前記第1実施例の
場合と同様、支持枠22が繰返し使用で収容体23が使
い捨てとなっている。
【0048】前記支持枠22は、図8に示すように、平
面形状が正四角形をなしており、その周面には、4個の
平坦部24a、24b、24c、24dが形成され、か
つ各平坦部24a、24b、24c、24dは、相互に
異なる色彩に着色されている。そして、バーコードが配
された平坦部24a、24b、24cまたは24dの色
彩を目視することにより、子検体が有している情報の種
類等を容易に確認できるようになっている。
【0049】一方、前記収容体23は、図6および図7
に示すように、逆截頭四角錐状をなすカップ本体23a
と、このカップ本体23aを装着部22aに挿入した際
に装着部22aの外周縁に冠着される係合縁部23bと
を備えており、この係合縁部23bの冠着により、収容
体23が装着部22aに安定保持されるようになってい
る。なお、その他の点については、前記第1実施例と同
一構成となっており、作用も同一である。
【0050】しかして、本実施例の場合には、支持枠2
2の4個の平坦部24a、24b、24c、24dの色
彩が相互に異なっているので、バーコードをどの平坦部
24a、24b、24cまたは24dに配置したかによ
り、目視観察によって子検体が有している情報の種類等
を確認でき、感染防止、安全性の確保あるいは情報の誤
伝達防止等の点において有効である。
【0051】図3ないし図5の実施例及び図6ないし図
8の実施例においても、図1、図2の収容体3のバーコ
ード配置片3cに相当するバーコード配置片(図は省
略)を収容体13あるいは23と一体に形成してもよ
い。この場合、バーコード配置片は平坦面に形成し、支
持枠12、22の平坦部14、24a等に対応する位置
に設けるのが望ましい。その理由は、子検体収容体に直
接バーコードを付与するのに都合がよいだけでなく、平
面接触により、支持枠に対する収容体の位置決め、回り
止めが可能になるからである。
【0052】図9ないし図11は、本発明の第4実施例
に係るサンプリングカップを示すもので、このサンプリ
ングカップ31は、前記第1実施例の場合と同様、繰返
し使用される支持枠32と使い捨ての収容体33とを備
えている。
【0053】支持枠32は、図9乃至図11に示すよう
に、縦方向に長い方形枠状をなしており、その天面に
は、例えば5個の装着部32aが形成され、また全体の
寸法は、複数のサンプリングカップを一体として取扱う
ためのラック(図示せず)とほぼ同一寸法に設定されて
いる。
【0054】一方、前記収容体33は、図9および図1
0に示すように、前記各装着部32aに対応する小容器
状の複数のカップ本体33aと、これらのカップ本体3
3aを一体に連結して支持枠32の上端部に冠着される
係合縁部32bとを備えており、支持枠32の長辺に対
応する一方の係合縁部32bからは、すべてのカップ本
体33aに対応する大きさのバーコード配置片33cが
支持枠32の外面にそって垂下されている。そして、こ
のバーコード配置片33cには、各カップ本体33aに
対応する複数のバーコードが、ラベラー等を用いて貼着
されるか、あるいはインクジェットプリンタ等を用いて
印字されるようになっている。
【0055】なお、その他の点については、前記第1実
施例と同一構成となっており、作用も同一である。
【0056】しかして、本実施例の場合には、サンプリ
ングカップ31に複数のカップ本体33aが設けられて
いるので、第1実施例の場合に比較して、さらに分析コ
ストを引下げることができる。
【0057】支持枠からの子検体収容体の取外し作業等
を、自動機を用いて行う場合のために、各実施例におけ
る収容体のバーコード配置片あるいは支持枠に差し込
み、引き抜き用の係合部34を形成しておくのがより望
ましい。
【0058】なお、前記各実施例においては、1つの子
検体に対し1つのバーコードを配置する場合について説
明したが、1つの子検体に対して複数のバーコードを配
置してより多くの情報量が得られるようにしてもよい。
ただしこのようにするためには、前記第1実施例の場合
には、収容体3に複数のバーコードを配置片3cを設け
る必要があり、また、前記第2実施例の場合には、支持
枠12に複数の平坦部14を設ける必要があり、さらに
前記第4実施例の場合には、支持枠32の長辺に対応す
る両側に、バーコード配置片33cを設ける必要があ
る。
【0059】図12及び図13は、本発明の請求項7に
対応する第5実施例のサンプリングカップを示すもの
で、この実施例では図12に示すように、支持枠32に
認識用の符号孔32cや識別ラベル32dなどの識別手
段が設けられているとともに、収容体31は、上記支持
枠32の識別手段(符号孔32c、識別ラベル32d)
に対応する部位が開口部(切欠き部を含む)または透明
部35で構成され、これにより、支持枠32の識別手段
が収容体31によって遮蔽されないようにしてある。
【0060】さらに、図14の実施例は、支持枠32の
装着部縁辺および/または収容体31のカップ本体縁辺
に巾広部36を形成し、この巾広部36に子検体の情報
を表示することができるようにしてある。
【0061】このように、支持枠32の装着部縁辺およ
び/または収容体31のカップ本体縁辺に巾広部36を
設ける場合は、さらに、図15のように、巾広部36に
段差37を形成してもよい。特に、支持枠32と収容体
31の巾広部36の双方に段差部37を形成して凹凸係
合させると、収容体31が支持枠32に安定して係着と
される。
【0062】なお、図12乃至図15は図9のサンプリ
ングカップを引用して説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、図1のものに図12乃至図15の
構成を加えることも含むものである。
【0063】図16及び図17は、本発明の請求項10
に対応する第6実施例のサンプリングカップを示すもの
で、この実施例では図16に示すように、バーコード配
置片43cを収容体43とは別体に形成し、支持枠42
と収容体43の間に挾持するようにしたものである。こ
のため、本実施例のバーコード配置片43cは、前記支
持枠42と収容体43に挾持させる支持片43c1と、
この支持片43c1から下方に延びるバーコード表示片
43c2と、を一体形成した構成になっている。
【0064】図16及び図17の実施例では、バーコー
ド配置片43cの支持片43c1に、収容体43のカップ
本体43aを嵌装する貫通孔43c3が形成されてい
る。かくして、図17に示すように、収容体43のカッ
プ本体43aを、支持片43c1の貫通孔43c3に通し
て支持枠42の装着部42aに嵌合することにより、バ
ーコード配置片43cが支持枠42と収容体43の間に
安定して支持される。
【0065】図16、図17の実施例では、バーコード
配置片43cが収容体43と別体であるので、収容体4
3の成形が容易であるとともに、バーコード配置片43
cを収容体43とは別の材料にすることができる。すな
わち、収容体43のカップ本体43aは、検体の変質を
防止するために、ポリスチロール、ポリカーボネートな
どの比較的高価な材料を使用する必要があるが、バーコ
ード配置片43cは検体に影響を与えないので、紙、ポ
リスチレン、PETその他材質をを問わない。
【0066】尚、図16、図17の実施例では、カップ
本体43aが複数の場合を例示したが、本発明は図1の
ようにカップ本体が単一の場合にも同様に適用されるも
のである。また、図は省略したが、支持枠42に図12
に示す識別用符号孔32cのような識別手段が設けられ
ている場合は、バーコード表示片43c2に図13に示
すような開口部35を形成してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項2
に係る発明は、サンプリングカップを収容体と支持枠と
から構成し、収容体の上下位置を高くしているので、分
注作業時間を短縮することができるとともに、バーコー
ドを配置するスペースを確保して分析結果の信頼性を向
上させることができる。また、収容体は使い捨てである
が、支持枠は繰返し使用できるので、コストを低く抑え
ることができるとともに、収容体は薄い合成樹脂材を使
用できるのでコストを一層下げることができる。
【0067】また、本発明の請求項2に係る発明は、支
持枠の少なくとも周方向一箇所に平坦部を設けているの
で、バーコードをラベラー等を用いて貼着する場合に
は、平坦面への貼着となるため貼着作業が容易となり、
またバーコードを、インクジェットプリンタ等を用いて
印字する場合には平坦面への印字となるため印字ボケが
なく、バーコードの誤判読を防止することができる。
【0068】また、本発明の請求項3に係る発明は、支
持枠の周方向複数箇所に平坦部を設け、かつ各平坦部の
色彩を相互に異ならしめているので、バーコードが配さ
れている平坦部の色彩を目視確認観察することにより、
子検体が有している情報の種類等を容易に確認でき、感
染防止、安全性の確保および情報の誤伝達防止等を図る
ことができる。
【0069】また、本発明の請求項4に係る発明は、収
容体をカップ本体とバーコード配置片とから構成してい
るので、バーコード配置片により、カップ本体の装着部
への装着状態を安定させることができ、また支持枠を繰
返し使用する際に、バーコードを剥離除去したり印字を
消去する必要がなく、準備作業が容易である。
【0070】また、本発明の請求項5に係る発明は、支
持枠の上端部に複数の装着部を設け、単一の支持枠に複
数の子検体を分注できるようにしているので、支持枠を
ラックとして使用することができ、特別なラックを用意
する必要がない。
【0071】さらに、本発明の請求項6に係る発明は、
収容体を、複数のカップ本体と複数のバーコード配置片
とから構成し、各カップ本体および各バーコード配置片
を一体構造としているので、収容体の製作が容易でコス
トダウンを図ることができるとともに、支持枠への装着
状態をより安定させることができ、また収容体の支持枠
への着脱作業も容易である。
【0072】本発明の請求項7の発明は、収容体によっ
て支持枠の識別手段が遮蔽されてしまう弊害がなくな
り、また、請求項8、9の発明は収容体の上面から情報
等を読み取るのに便利である。
【0073】本発明の請求項10の発明は、バーコード
配置片が収容体のカップ本体と別体であるから、成形が
容易であるとともに、バーコード配置返が材質を問わな
いのでコストを安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るサンプリングカッ
プを示す斜視図である。
【図2】 図1の縦断面図である。
【図3】 本発明の第2実施例に係るサンプリングカッ
プを示す縦断面図である。
【図4】 図3の拡大平面図である。
【図5】 図3の右側面図である。
【図6】 本発明の第3実施例に係るサンプリングカッ
プに示す純断面図である。
【図7】 図6の拡大平面図である。
【図8】 支持枠を図6の上方から見た構成図である。
【図9】 本発明の第4実施例に係るサンプリングカッ
プを示す斜視図である。
【図10】 図9の縦断面図である。
【図11】 支持枠を図10の上方から見た構成図であ
る。
【図12】 本発明の第5実施例による支持枠の斜視図
である。
【図13】 第5実施例に係るサンプリングカップの斜
視図である。
【図14】 本発明の他の実施例を示すサンプリングカ
ップの縦断面図である。
【図15】 本発明のさらに他の実施例を示すサンプリ
ングカップの縦断面図 である。
【図16】 本発明の第6実施例を示すサンプリングカ
ップの部材構成図である。
【図17】 図16の組み付け構成図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41…サンプリングカップ、
2、12、22、32、42…支持枠、 2a、12
a、22a、32a、42a…装着部、 3、13、2
3、33、43…収容体、 3a、13a、23a、3
3a、43a…カップ本体、 3b、13b、23b、
33b…係合縁部、 3c、33c、43c…バーコー
ド配置片、 14、24a、24b、24c、24d…
平坦部、32c…認識用符号孔、 32d…識別ラベ
ル、 34…係合部、 35…開口部(又は透明部)、
36…巾広部、 37…段差部、 43c1…支持
片、バーコード表示片…43c2、 貫通孔…43c3

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体容器内の親検体からサンプリングさ
    れた子検体が分注されるサンプリングカップにおいて、
    前記子検体を収容する収容体と、上端部に前記収容体が
    着脱可能に装着される装着部を設けた支持枠とを具備す
    ることを特徴とするサンプリングカップ。
  2. 【請求項2】 支持枠は、周方向の少なくとも一箇所
    に、上下方向に延びる平坦部を有していることを特徴と
    する請求項1記載のサンプリングカップ。
  3. 【請求項3】 支持枠は、周方向の複数箇所に、上下方
    向に延びる平坦部を有し、各平坦部は、その色彩が相互
    に異なっていることを特徴とする請求項1記載のサンプ
    リングカップ。
  4. 【請求項4】 収容体は、装着部に装着されるカップ本
    体と、カップ本体の外線から支持枠の外面にそって垂下
    する少なくとも一つのバーコード配置片とを備えている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のサンプリ
    ングカップ。
  5. 【請求項5】 支持枠は、その上端部に複数の装着部を
    有していることを特徴とする請求項1記載のサンプリン
    グカップ。
  6. 【請求項6】 収容体は、各装着部に装着される複数の
    カップ本体と、各カップ本体の外線から支持枠の外面に
    そって垂下する複数のバーコード配置片とを備え、各カ
    ップ本体および各バーコード配置片は、一体構造になっ
    ていることを特徴とする請求項5記載のサンプリングカ
    ップ。
  7. 【請求項7】 前記支持枠に識別手段が設けられている
    とともに、前記収容体は、上記支持枠の識別手段に対応
    する部分が開口部または透明部で構成されていることを
    さらに特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記
    載のサンプリングカップ。
  8. 【請求項8】 支持枠の装着部縁辺および/または収容
    体のカップ本体縁辺に巾広部を形成したことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6または7記載のサンプ
    リングカップ。
  9. 【請求項9】 前記巾広部に段差が形成されていること
    をさらに特徴とする請求項8記載のサンプリングカッ
    プ。
  10. 【請求項10】 検体容器内の親検体からサンプリング
    された子検体が分注されるサンプリングカップにおい
    て、前記子検体を収容する収容体と、上端部に前記収容
    体が着脱可能に装着される装着部を設けた支持枠と、こ
    の支持枠と前記収容体の間に挾持される別体のバーコー
    ド配置片とを具備し、前記バーコード配置片が、前記支
    持枠と収容体の間に挾まれる支持片と、この支持片から
    下方に延びるバーコード表示片とからなることを特徴と
    するサンプリングカップ。
  11. 【請求項11】 前記支持枠に識別手段が設けられてい
    るとともに、前記収容体は、上記支持枠の識別手段に対
    応する部分が開口部または透明部で構成されていること
    をさらに特徴とする請求項10記載のサンプリングカッ
    プ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000512211A (ja) * 1997-05-21 2000-09-19 アボツト・ラボラトリーズ 容 器
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