JPH0792084A - 光学系の透過率測定装置及び測定方法 - Google Patents

光学系の透過率測定装置及び測定方法

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JPH0792084A
JPH0792084A JP23821393A JP23821393A JPH0792084A JP H0792084 A JPH0792084 A JP H0792084A JP 23821393 A JP23821393 A JP 23821393A JP 23821393 A JP23821393 A JP 23821393A JP H0792084 A JPH0792084 A JP H0792084A
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JP
Japan
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optical system
transmittance
light flux
output
optical systems
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Application number
JP23821393A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Shimozono
裕明 下薗
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学系の透過率測定の精度向上を図る。 【構成】平行光束生成手段1からの光束を光強度検出手
段5で直接受光したときの出力と、平行光束生成手段1
からの光束中に光学系aと光学系bを配置したときの出
力と、光学系bと光学系cを配置したときの出力と、光
学系cと光学系aを配置したときの出力とから、光学系
a、b、cの透過率を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光学系、特に一群又
は複数群からなる光学系の透過率測定装置及び測定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学系の透過率測定に関しては、
JIS B7107に写真レンズの分光透過率の測定方
法が開示されている。
【0003】図3はJIS B7107において方法1
(有限開口による測定方法)として開示されている方法
の測定装置である。モノクロメーターの射出スリット2
1からでる光束は、コリメーターレンズ22で平行光束
に変換され、その平行光束は光線束制限用絞り23でそ
の光束径を制限されている。
【0004】光線束制限用絞り23のあとに、被検レン
ズ24を配置し、光束を視野絞り25、リレーレンズ2
6を介して積分球27に導いたとき(図3(1))の光
電出力Fs と、被検レンズ24及び視野絞り25を取り
除き、光線束制限用絞り23からの光束をリレーレンズ
26で直接積分球27に導いたとき(図3(2))の光
電出力をFo とから Fs /Fo ×100(%) により被検レンズ24の透過率を求めている。
【0005】図4はJIS B7107において方法2
(近軸開口による測定方法)として開示されている方法
の測定装置である。モノクロメーターの射出スリット2
1からでる光束は、コリメーターレンズ22で平行光束
に変換され、その平行光束は光線束制限用絞り23でそ
の光束径を制限されている。
【0006】光線束制限用絞り23のあとに、被検レン
ズ24を配置し、光束を視野絞り25を介して積分球2
7に導いたとき(図4(1))の光電出力Fs と、被検
レンズ24及び視野絞り25を取り除き、光線束制限用
絞り23からの光束を直接積分球27に導いたとき(図
4(2))の光電出力をFoとから Fs /Fo ×100(%) により被検レンズ24の透過率を求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す方法(JI
S B7107における方法1)では、被検レンズ24
の有無によりリレーレンズ26を移動させるため、リレ
ーレンズ26への入射光束及び出射光束の形状が、被検
レンズ24の有無で異なるためリレーレンズ26の透過
率が一定でなく、透過率測定に誤差が生じるという問題
があった。また被検レンズ24の有無で積分球へ入る光
束の収束角が異なることも測定の誤差要因となってい
た。
【0008】また図4に示す方法(JIS B7107
における方法2)では、被検レンズ24を入れない状態
での光量測定が、光束を積分球27で直接受光する方法
で行われるので、コリメーターレンズ22からの光束を
太くすることができず、有効径の大きなレンズに対して
は、光軸近傍の値で近似せざるを得ないという問題があ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたものであり、平行光束生成手段
と、光強度検出手段と、平行光束生成手段からの平行光
束を光強度検出手段で直接受光したときの出力と、平行
光束生成手段からの光束中に透過率が未知の光学系aと
透過率が未知の光学系bを配置したときの光強度検出手
段の出力と、平行光束生成手段からの光束中に光学系b
と透過率が未知の光学系cを配置したときの光強度検出
手段の出力と、平行光束生成手段からの光束中に光学系
cと光学系aを配置したときの光強度検出手段の出力を
記憶する記憶手段と、上記各出力値を基に光学系a、光
学系b、光学系cの透過率を算出する演算手段とを備え
たことを特徴とする光学系の透過率測定装置を提供す
る。
【0010】また、本発明は、平行光束生成手段からの
平行光束を光強度検出手段で直接受光したときの出力を
P、平行光束生成手段からの光束中に透過率が未知の光
学系aと透過率が未知の光学系bを配置したときの光強
度検出手段の出力をPab、平行光束生成手段からの光
束中に光学系bと透過率が未知の光学系cを配置したと
きの光強度検出手段の出力をPbc、平行光束生成手段
からの光束中に光学系cと光学系aを配置したときの光
強度検出手段の出力をPcaとする場合、上記演算手段
が、光学系aの透過率Ta、光学系bの透過率Tb、光
学系cの透過率Tcを数3により算出する演算手段であ
ることを特徴とする光学系の透過率測定装置を提供す
る。
【0011】
【数3】
【0012】さらに、本発明は、光学系aと光学系bの
合成の透過率をTab、光学系bと光学系cの合成の透
過率をTbc、光学系cと光学系aの合成の透過率をT
caを測定し、各値から数4により光学系aの透過率T
a、光学系bの透過率Tb、光学系cの透過率Tcを求
めることを特徴とする光学系の透過率測定方法を提供す
る。
【0013】
【数4】
【0014】本発明の測定装置の構成を、図1により説
明する。本発明の測定装置は、平行光束生成手段1(実
施例ではレーザー光源2、凸レンズ3、凸レンズ4)
と、光強度検出手段5(実施例では集光レンズ6、フォ
トダイオード7)と、記憶手段8(実施例ではマイクロ
コンピューター9の記憶部10)と、演算手段11(実
施例ではマイクロコンピューター9の演算部12)とを
備える。また、図1において13は光学系a、光学系b
又は光学系c、14は光学系b、光学系c、又は光学系
aである。
【0015】光強度検出手段5は、平行光束生成手段1
からの光束のほぼ光軸上に配置される。また、平行光束
生成手段1と光強度検出手段5は、光学系2個が配置で
きる程度に、間隔をおいて配置される。
【0016】次に本発明の測定方法を図1及び図2によ
り説明する。本発明の測定方法は以下の手順からなる。
第1に、光学系aと光学系bを平行光束生成手段1から
の光束中に配置し、光学系a、及び光学系bを透過後の
光強度検出手段5の出力を記憶手段8に記憶する(ステ
ップ1)。
【0017】第2に、光学系bと光学系cを平行光束生
成手段1からの光束中に配置し、光学系b、及び光学系
cを透過後の光強度検出手段5の出力を記憶手段8に記
憶する(ステップ2)。
【0018】第3に、光学系cと光学系aを平行光束生
成手段1からの光束中に配置し、光学系c、及び光学系
aを透過後の光強度検出手段5の出力を記憶手段8に記
憶する(ステップ3)。
【0019】第4に、平行光束生成手段1からの平行光
束を直接光強度検出手段5で受光し、その出力を記憶手
段8に記憶する(ステップ4)。最後に、光学系aとb
の合成の透過率、光学系bとcの合成の透過率、光学系
cとaの合成の透過率(ステップ5)及び、光学系a、
b、cの各透過率を演算手段11で求める(ステップ
6)。
【0020】
【作用】本発明に用いた透過率測定の作用を以下に説明
する。透過率が未知の3個の光学系a、b、cに対し
て、光学系aとbの合成の透過率をTab、光学系bと
cの合成の透過率をTbc、光学系cとaの合成の透過
率をTcと、光学系aの透過率をTa、光学系bの透過
率をTb、光学系cの透過率をTc とすると、数5の
3つの式が成立する。
【0021】
【数5】
【0022】従って、Tab、Tbc、Tcaを知るこ
とができれば、上記の3式はTa、Tb、Tcの3個を
未知数とする連立方程式となり、数6によりTa、T
b、Tcを求めることができる。
【0023】
【数6】
【0024】また、2個の光学系の合成の透過率を測定
するとき、2個の光学系がアフォーカル系を構成するよ
うに配置することにより、平行光束を平行光束のまま出
射させることができる。
【0025】本発明の測定装置及び測定方法は、これら
の演算原理と光学配置に基づき構成されたものであり、
2個の光学系をアフォーカル系にして平行光束中に配置
することで、2個の光学系の合成の透過率を求めること
ができる。そして、透過率が未知の3個の光学系に対し
て、3個から2個を選ぶ3通りの組合せでの各合成の透
過率を測定で求め、演算により各光学系の透過率を得
る。
【0026】
【実施例】実施例の測定装置を図1により説明する。実
施例の測定装置は、平行光束生成手段1と、光強度検出
手段5と、平行光束生成手段1からの光束を光強度検出
手段5で直接受光したときの出力と、平行光束生成手段
1からの光束中に光学系aと光学系bを配置したときの
光強度検出手段5の出力と、平行光束生成手段1からの
光束中に光学系bと光学系cを配置したときの光強度検
出手段5の出力と、平行光束生成手段1からの光束中に
光学系cと光学系aを配置したときの光強度検出手段5
の出力の記憶手段8と、上記出力値から光学系a、b、
cの各透過率を算出する演算手段11とを備える。以
下、各部位毎の説明を行う。
【0027】(平行光束生成手段1)レーザー光源2
と、凸レンズ3と、凸レンズ4からなる。レーザー光源
2からの光束は凸レンズ3及び凸レンズ4により平行光
束に変換され出射される。
【0028】(光強度検出手段5)集光レンズ6と、フ
ォトダイオード7からなる。入射してくる平行光束を集
光レンズ6でフォトダイオード7上に集光する。受光し
た光強度に比例した出力値は、A/D(アナログ−デジ
タル)変換されマイクロコンピューター9に送られる。
【0029】(記憶手段8)光強度検出手段5で得た出
力値を記憶する。マイクロコンピューター9の記憶部1
0を用いる。
【0030】(演算手段11)記憶手段8(マイクロコ
ンピューター9の記憶部10)の値を基に、光学系の透
過率の算出を行う。マイクロコンピューター9の演算部
12を用いて実行する。2個の光学系(図1の13、1
4)を光束中に入れて、光強度の出力をみる場合、2個
の光学系は、1個目の光学系に平行で入射する光束が2
個目の光学系から平行に出射するように光束中に配置さ
れる。2個の光学系の焦点位置を一致させてアフォーカ
ル系を構成するように配置することで実現できる。こう
することにより、光束中に光学系を入れた場合でも、入
れない場合でも平行光束を光検出手段5に導ける。
【0031】次に、実施例の測定方法を図1及び図2に
より説明する。第1に、光学系aと光学系bを平行光束
生成手段1からの光束中に配置し、光学系a、及び光学
系bを透過後の光強度検出手段5の出力Pabを記憶手
段8に記憶する(ステップ1)。
【0032】第2に、光学系bと光学系cを平行光束生
成手段1からの光束中に配置し、光学系b、及び光学系
cを透過後の光強度検出手段5の出力Pbcを記憶手段
8に記憶する(ステップ2)。
【0033】第3に、光学系cと光学系aを平行光束生
成手段1からの光束中に配置し、光学系c、及び光学系
aを透過後の光強度検出手段5の出力Pcaを記憶手段
8に記憶する(ステップ3)。
【0034】第4に、平行光束生成手段1からの平行光
束を直接光強度検出手段5で受光し、その出力Pを記憶
手段8に記憶する(ステップ4)。この値Pは、100
%透過率の基準となる。最後に、光学系aとbの合成の
透過率、光学系bとcの合成の透過率、光学系cとaの
合成の透過率(ステップ5)、及び光学系a、b、cの
各透過率を、数7による演算機能を持つ演算手段11で
求める(ステップ6)。
【0035】
【数7】
【0036】ところで、本発明は上述の実施例に限定さ
れない。平行光束生成手段については、白色光源と、分
光手段であるモノクロメーターとを用いて構成し、光学
系の分光透過率を測定する構成としてもよい。光強度検
出手段については、集光レンズにより光束を積分球に導
く構成としてもよい。また、集光レンズからの光束を光
ファイバーを介して光電変換素子へ導く構成としてもよ
い。
【0037】測定手順については、ステップ1からステ
ップ6までの手順で説明したが、ステップ1からステッ
プ4までは、この順番に限らず、ステップ1からステッ
プ4を任意の順番としてもよい。測定対象として3個の
光学系について説明したが、4個以上ある場合も3個の
組み合せで、上記測定を行い、各光学系の透過率を知る
こともできる。また、上記方法で透過率の既知となった
光学系と、透過率が未知の光学系の合成の透過率から、
未知の光学系の透過率を知ることも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、3個あるいはそれ以上
の光学系を3個組み合せることにより、それらの透過率
を高精度で測定することができる。特に光学系の使用さ
れる共役条件が無限である場合、実際の使用条件に非常
に近い光学配置での測定がなされるため、光学配置の違
いから生ずる収差の影響をほとんど受けることなく、有
効径内のレンズ部材の欠陥、あるいは一般にレンズ表面
の施される反射防止膜の良否等の判断に有効に利用され
る情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透過率測定装置の実施例の構成図。
【図2】本発明の透過率測定方法の実施例の手順を示す
工程図。
【図3】従来の透過率測定装置の構成図。
【図4】従来の透過率測定装置の構成図。
【符号の説明】
1:平行光束生成手段 2:レーザー光源 3:凸レンズ 4:凸レンズ 5:光強度検出手段 6:集光レンズ 7:フォトダイオード 8:記憶手段 9:マイクロコンピューター 10:マイクロコンピューターの記憶部 11:演算手段 12:マイクロコンピューターの演算部 13:光学系a、光学系b又は光学系c 14:光学系b、光学系c又は光学系a 21:モノクロメーターの射出スリット 22:コリメーターレンズ 23:光線束制限用絞り 24:被検レンズ 25:視野絞り 26:リレーレンズ 27:積分球

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行光束生成手段と、光強度検出手段と、
    平行光束生成手段からの平行光束を光強度検出手段で直
    接受光したときの出力と、平行光束生成手段からの光束
    中に透過率が未知の光学系aと透過率が未知の光学系b
    を配置したときの光強度検出手段の出力と、平行光束生
    成手段からの光束中に光学系bと透過率が未知の光学系
    cを配置したときの光強度検出手段の出力と、平行光束
    生成手段からの光束中に光学系cと光学系aを配置した
    ときの光強度検出手段の出力を記憶する記憶手段と、上
    記各出力値を基に光学系a、光学系b、光学系cの透過
    率を算出する演算手段とを備えたことを特徴とする光学
    系の透過率測定装置。
  2. 【請求項2】平行光束生成手段からの平行光束を光強度
    検出手段で直接受光したときの出力をP、平行光束生成
    手段からの光束中に透過率が未知の光学系aと透過率が
    未知の光学系bを配置したときの光強度検出手段の出力
    をPab、平行光束生成手段からの光束中に光学系bと
    透過率が未知の光学系cを配置したときの光強度検出手
    段の出力をPbc、平行光束生成手段からの光束中に光
    学系cと光学系aを配置したときの光強度検出手段の出
    力をPcaとする場合、請求項1の演算手段が、光学系
    aの透過率Ta、光学系bの透過率Tb、光学系cの透
    過率Tcを数1により算出する演算手段であることを特
    徴とする光学系の透過率測定装置。 【数1】
  3. 【請求項3】光学系aと光学系bの合成の透過率Ta
    b、光学系bと光学系cの合成の透過率Tbc、光学系
    cと光学系aの合成の透過率Tcaを測定し、各値か
    ら、数2により光学系aの透過率Ta、光学系bの透過
    率Tb、光学系cの透過率Tcを求めることを特徴とす
    る光学系の透過率測定方法。 【数2】
JP23821393A 1993-09-24 1993-09-24 光学系の透過率測定装置及び測定方法 Pending JPH0792084A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474864B1 (ko) * 2001-03-14 2005-03-09 호야 가부시키가이샤 광 투과율 측정방법 및 그 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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