JPH0791541B2 - コークス炉炭化室付着カーボンの燃焼除去方法 - Google Patents

コークス炉炭化室付着カーボンの燃焼除去方法

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JPH0791541B2
JPH0791541B2 JP60071391A JP7139185A JPH0791541B2 JP H0791541 B2 JPH0791541 B2 JP H0791541B2 JP 60071391 A JP60071391 A JP 60071391A JP 7139185 A JP7139185 A JP 7139185A JP H0791541 B2 JPH0791541 B2 JP H0791541B2
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carbonization chamber
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coke oven
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洋治 中川
康孝 紫原
謙一 浅井
敏昭 甫立
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコークス炉炭化室の内部に付着するカーボンの
除去方法に関するものである。
(従来の技術) コークス炉炭化室の各部には、石炭乾留時にカーボンが
固く付着する。炉壁面に付着するカーボンは、放置すれ
ばコークスの押し出しを困難にさせる外、炭化室の有効
容積の減少、炉壁の熱伝導率低下等の原因となるので定
期的な除去作業が必要である。又炭化室上面(天井面)
及び炉壁面上部に付着するカーボンは放置すれば、石炭
装入時の均し(レベリング)を困難にさせる為、やはり
定期的な除去作業が必要である。又上昇管基部や上昇管
立管部に付着するカーボンは、放置すれば発生ガスの流
出を困難にさせるため定期的な除去作業が必要である。
従って、従来よりこれ等のカーボンの除去法として、炉
壁面に付着するカーボンについては例えば特公昭60−23
48号公報記載のように先端の尖った長さ5〜6mのヤリ状
の治具を用い、炉上から入力で突き落としているのが一
般的方法である。しかしこの方法では、カーボン層が炉
壁から完全に剥離してしまい、カーボンの有する炉壁目
地部のシール機能が損われるという基本的な欠点に加え
て、高熱重筋労働である事や、この突き落とし作業中に
生産作業がストップする等の欠点がある。炭化室上面
(天井面)及び炉壁面上部に付着するカーボンについて
は、炉上からは死角となるので突き落しが困難である。
また、この作業に替わる方法として押し出し1時間前頃
から装入口及び上昇管を開放して自然通風で空気を導入
して燃焼除去しているのが従来の方法である。しかし押
し出し前1時間ではまだコークス炉ガスは3〜5Nm3/HrC
oolt.(at4800kcal/Nm3)発生しており、導入した空気
と共に上昇管から放出する事になり、不経済となってい
る。又空気を導入する装入口部は冷却され、スポーリン
グ等による損傷をまねいている。さらに上昇管基部や上
昇管立管に付着するカーボンについては、上記装入口か
らの導入空気による燃焼法の他にコークス押し出し前に
均し小蓋を開放して空気を導入燃焼させる他、該部又は
上昇管立管上部より機能的に突き落とす等を行なってい
るが、いずれもこの間、発生しているコークス炉ガスを
放出させている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来法の欠点である手作業等のような付着カ
ーボンの完全剥離による炉壁損傷と目地部の損傷に伴う
シール性能の低下、生産性の阻害あるいは高熱悪環境下
の作業の解消を図り、また、付着カーボンの除去に際し
てガス回収率および室温低下を招くことがない。また、
各炭化室毎の付着カーボン量に応じた燃焼除去を行なう
ことのできる極めて効果的な付着カーボン除去方法の提
供にある。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明の要旨とするところはコークス炉炭化室の付
着カーボンを該炭化室内に複数の噴射ノズルを挿入して
酸素含有気体を噴射しつつ燃焼除去する方法において、
該コークス炭化室内の壁面に付着した付着カーボン層厚
に応じて、該層厚に対応した部位近傍に挿入した噴射ノ
ズルで、且つ炉壁面と平行した噴射気体の噴射条件を設
定することを特徴としたコークス炉炭化室付着カーボン
の燃焼除去方法である。
以下本発明の付着カーボンの燃焼除去方法について詳細
に述べる。
コークス炉炭化室壁温度は均一では無く、コークスサイ
ドからプッシャーサイドにかけて約50〜100℃の温度テ
ーパーがあり、又上部と下部では約20〜80℃の差があ
る。カーボンの成長速度は例えば式(1)で示す様に炭
化壁面の温度に大きく依存しており、この事は炭化室内
付着カーボンの厚みが均一でない事を示しており、4m炉
について観察した例(炭化室付着カーボン状況)は第1
図の通りである。
Sc=カーボン成長速度〔mm/day〕 T=炭化室壁面温度〔゜K〕 VM=石炭揮発分〔%〕 M=石炭水分〔%〕 K1,K2=定数 炭化室カーボンは、理想的には、全面均一にレンガ目地
シール機能を補完する程度に薄く付着している事が、望
ましいので、現に部分的に厚みが違っているカーボンを
燃焼除去するに当ってはカーボンの厚い部分には送風量
を増加させたり、或いは酸素含有量を増加させる又は送
風時時間を増加させる等により、他の薄い部分よりも多
量のカーボンを燃焼させる必要がある。これを、炭化室
壁面に均等に送風(あるいは同一酸素含有量又は同一送
風時間)したり、あるいは、カーボン付着量に無関係に
部分的に送風量(あるいは酸素含有量)を増減したの
で、燃焼後の炭化室壁面の状態は、カーボンが全く存在
せず、しかも冷却降温している部分や、尚厚く残存して
いる箇所等が出現し始めに述べた様な理想状態からはほ
ど遠く、場合によっては炉体の損傷(冷却によるスポー
リング)を生ずる。本発明は、コークス炉炭化室に現に
付着しているカーボン量の炭化室内分布を検出しこれに
もとづいて、各ヘッダー毎の送風量(又は酸素濃度、又
は送付時間)を決定するものである。現に付着している
カーボン量の炭化室内分布を検出する方法としてはコー
クス押し出し時にラムヘッドに高さ方向に2〜4点取付
けられた検出装置を介して行なえば良い。例えばラムヘ
ッド両端に伸縮可能な移動フレームを設置しこの移動量
を電気的又は光学的に連続検出するか、又は、ラムヘッ
ド両端にレーザー或いは超音波の発受信装置を設置する
等により連続的に炉体各部について直接カーボン付着厚
みを測定してもよい。このカーボン付着量の炭化室内分
布を知る事により、一定量の厚みを各部均等に残す事を
前提として炭化室内各部の除去すべきカーボン量を計算
しこれに応じて該付着部の近傍に挿入される噴射ノズル
の噴射条件である例えば送風量(或いは酸素濃度又は送
風時間もしくは噴射ノズルの位置)を各噴射ノズル毎に
決定して噴射旋回流により燃焼除去する事ができる。
第2図は、本発明の一実施態様例を示す図であり、1は
コークス押出機、2は押出機ラムヘッドに取付けられた
複数個のカーボン厚み検出装置、3は変換器、4は発信
器、5は地上側送受信器、6は地上側プロセスコンピュ
ーター、7は装入車、8は受信器、9はマイコン、10は
各噴射ノズル上下降装置(複数)、11は調節弁(複
数)、12は噴射ノズル(複数)、13は酸素を含む気体の
圧力源である。コークス押出時に、カーボン厚み検出装
置2によって検出される炭化室各部のカーボンの厚み
は、コークス押出機ラム位置検出装置(図示されていな
い)によって検出される位置と共に、変換器3、発信器
4を経て地上側プロセスコンピューター6に伝送され
る。プロセスコンピューター6は、炭化室各部のカーボ
ン付着量分布、並に除去すべきカーボン量分布を計算
し、各噴射ノズル12毎の噴射条件である例えば送風量
(又は気体中の酸素濃度、送付時間、噴射ノズルの上下
降)のいずれか、もしくは組合せ等の制御の内容を設定
する。この制御は送信器5、挿入車側受信器8を経てマ
イコン9に伝送される。
該炭化室の付着カーボン燃焼除去に際してマイコン9か
らの各調節弁11及び各噴射ノズル12の上下降装置10へ信
号が伝送されて噴射条件が設定される。この噴射条件に
基づいて該炭化室の付着カーボン層厚に対応した燃焼除
去により局部的な炉体の過冷あるいは目地保護用付着カ
ーボンを残存せしめた均一除去が可能となった。
また、付着カーボン量に対応した噴射条件による炉壁と
平行した噴射気体の旋回乱流により燃焼除去効率が極め
て優れている。
(実施例) 次に上述の本発明方法により1400T/日(90室)のコーク
ス炉付着カーボンの燃焼除去を行なった結果を表−1に
示す。
表−1は、第1図に示す炭化室内カーボン付着分布に類
似した炭化室について送風量、酸素濃度、噴射ノズル上
下位置を制御した場合及びベースとして一定条件の場合
について燃焼除去後の炭化室内24点についてのカーボン
付着厚みの平均値及びバラツキを示したものである。こ
れから明らかに本発明方法の有効性が確認された。
(発明の効果) 以上、述べた如く、本発明の付着カーボン除去方法を用
いる事により、炭化室各部のカーボンを均一に薄く残存
せしめる様に燃焼除去が可能であり、炉体の局部的過冷
却による損傷や、カーボン燃焼むらによる残存等を生ず
る事がない。また。除去作業が極めて容易で人力を必要
とせず、しかも除去が短時間で効率的に行ない得るとと
もに発生ガス回収率も阻害されない等優れた除去法であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は4mコークス炉における炭化室壁面付着カーボン
分布の一例を示す図、第2図は本発明方法を実施する付
着カーボン燃焼除去装置の一実施例の断面図を示す。 1……押出機、2……カーボン厚み検出装置 7……装入車 10……各噴射ノズルの上下降装置 12……噴射ノズル、13……気体圧力源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甫立 敏昭 福岡県北九州市八幡東区枝光1−1―1 新日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭60−8387(JP,A) 特開 昭58−208384(JP,A) 特開 昭59−53587(JP,A) 特開 昭59−159884(JP,A) 実開 昭56−111150(JP,U) 実開 昭48−9642(JP,U) 特公 昭49−16081(JP,B1) 実公 昭39−24263(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コークス炉炭化室の付着カーボンを該炭化
    室内に複数の噴射ノズルを挿入して酸素含有気体を噴射
    しつつ燃焼除去する方法において、該コークス炭化室内
    の壁面に付着した付着カーボン層厚に応じて、該層厚に
    対応した部位近傍に挿入した噴射ノズルで、且つ炉壁面
    と平行した噴射気体の噴射条件を設定することを特徴と
    したコークス炉炭化室付着カーボンの燃焼除去方法。
JP60071391A 1985-04-04 1985-04-04 コークス炉炭化室付着カーボンの燃焼除去方法 Expired - Lifetime JPH0791541B2 (ja)

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