JPH0791422A - 締結部材および締結装置 - Google Patents

締結部材および締結装置

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JPH0791422A
JPH0791422A JP23649693A JP23649693A JPH0791422A JP H0791422 A JPH0791422 A JP H0791422A JP 23649693 A JP23649693 A JP 23649693A JP 23649693 A JP23649693 A JP 23649693A JP H0791422 A JPH0791422 A JP H0791422A
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JP
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bolt
clip
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tightening
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JP23649693A
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JPH07117091B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kajino
弘 梶野
Shinichi Kondo
伸一 近藤
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Aoyama Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Aoyama Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量なうえに製作容易で安価に提供でき、し
かも、簡単な工具で締結作業や取外作業を簡単に行うこ
とができる締結部材およびこれを用いた締結装置を提供
すること。 【構成】 ボルトのねじ部に密嵌される拡径可能な抱持
部2に少なくとも1個の被締結部材固定用の張出部3を
続かせたクリップ状主体1をばね鋼線材により一連に屈
曲形成してある締結部材と、この締結部材を軸先側がガ
イド面13とされその反対側が抜け止め面14とされた
ねじ部12を有するボルト11に前記抱持部2をもって
嵌合・回動して前記張出部3によりベース部材21に添
わせた被締結部材22を該ベース部材21に締付固定し
た締結装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナットに代わる新規な
締結部材およびこの締結部材を用いた締結装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベース部材に対して被締結部材を
締結するためには、ボルトとナットによる締結方式が一
般的であるが、ボルトとナットによる締結はその双方に
ねじを予め形成しておく必要があるためコスト高とな
り、また、締結作業はインパクトレンチやトルクドライ
バーなどの回動工具を必要とするうえに締結作業にも可
なりの時間を要し、さらに、ナットは重量も大となるな
ど種々の問題をもつものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは上記のような従来の問題点を解決して、軽
量なうえに製作容易で安価に提供でき、しかも、簡単な
工具で締結作業や取外作業を簡単に行うことができる新
規な締結部材およびこの締結部材を用いた締結装置を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、ボルトのねじ部に密嵌される拡
径可能な抱持部に少なくとも1個の被締結部材固定用の
張出部を続かせたクリップ状主体をばね鋼線材により一
連に屈曲形成してあることを特徴とする締結部材と、こ
の締結部材を軸先側がガイド面とされその反対側が抜け
止め面とされたねじ部を有するボルトに抱持部をもって
嵌合・回動して前記張出部によりベース部材に添わせた
被締結部材を該ベース部材に締付固定したことを特徴と
する締結装置とよりなるものである。
【0005】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図1は第1の発明である締結部材の第1の実
施例を示すもので、1はばね鋼線材よりなるクリップ状
主体である。このクリップ状主体1は正常状態でボルト
のねじ部に密嵌される程度の内径を有する略環状をした
1個の抱持部2の両側に翼状とされた被締結部材固定用
の張出部3が略水平に続くようにばね鋼線材により一連
に屈曲形成してあり、ばね鋼線材の両端が突き合わされ
ている張出部3のうち一方は張出端に抱持部2を拡径可
能とする切割部4が残された切割付張出部3aとしてい
る。
【0006】なお、張出部3は1個の抱持部2に対して
少なくとも1個あればよいが、ボルトへの装着および取
外作業性をよくするためには張出部3を2〜4個程度と
してこれらを翼状に均等配設しておくことが好ましく、
また、張出部3が水平であるのに対し、抱持部2はボル
トのねじピッチに対応するように図2に示す第2の実施
例のように1ピッチ分ピッチずれさせたり、或いは1/
2ピッチ分ピッチずれさせておくことによりボルトのね
じ部に装着したときねじ部に対して的確に係合されるよ
うにしてもよく、また、実施例における抱持部2は1個
のみであるが、抱持部2が多段に連続されたコイル状の
もの(図示しない)としてねじ部に対する抱持力を高め
るようにしてもよい。
【0007】さらに、図5、図6に示す第3の実施例の
ように、ばね鋼線材としてその表面に少なくとも1本の
条溝が形成されたものを用いてばね鋼線材よりなるクリ
ップ状主体1の少なくとも内面にボルトのねじ山と係合
される条溝5が形成されたものとしておけば、ボルトの
ねじ部に装着したときこの条溝5がねじ山に係合されて
より的確な係合状態を確保できることとなる。
【0008】
【作用】このように構成されたものは、図3に示すよう
に、ベース部材21に植設されたボルト11に被締結部
材22をこれに明けられたボルト挿通孔23が該ボルト
11に装入されたボルト11の軸先に本発明に係る締結
部材の抱持部2を当てがってこれに続く張出部3を加圧
すれば、ばね鋼線材よりなるクリップ状主体1は前記抱
持部2が切割部4により拡径されてボルト11の軸先よ
り嵌合されてねじ部を乗り越えてベース部材21側へ移
行してゆく。そして、このクリップ状主体1が被締結部
材22に当接したら、ここでクリップ状主体1の張出部
3に該クリップ状主体1が回動される方向への力を加え
れば、抱持部2をもってねじ部に嵌め込まれているクリ
ップ状主体1は螺動して張出部3により被締結部材22
はベース部材21に締め付けられ、締付後の抜け荷重は
極めて高く充分な締付軸力が得られることとなるもの
で、軽い加圧と僅かな回動力を加えるだげで優れた締付
強度を確保できることとなる。
【0009】また、一旦ボルトに装着した後においてこ
の締付状態を解きたいときには、前記とは逆にクリップ
状主体1に逆方向の回動力を継続的に加えれば、拡径可
能な抱持部2をもってボルトのねじ部に螺合された状態
にあるクリップ状主体1は簡単に取り外せるうえに、取
り外されたクリップ状主体1は殆ど傷付けられることが
ないのでそのまま再使用が可能となる。
【0010】しかして、このような締結部材を製造する
には、ばね鋼線材を屈曲加工により容易に得ることがで
き、冷間鍛造加工や転造加工或いはタッピング加工など
の面倒な加工を必要としないので安価に量産でき、ま
た、このようなばね鋼線材を屈曲して得られる製品は軽
量なため、自動車部品の締結などに用いれば車輌の軽量
化が可能となる。
【0011】なお、このようなボルトのねじ部に密嵌さ
れる拡径可能な略環状の抱持部2に少なくとも1個の被
締結部材固定用の張出部3を続かせたクリップ状主体1
をばね鋼線材により一連に屈曲形成してある締結部材
は、前記したようにボルト11の軸先に抱持部2を当て
がってこれに続く張出部3を加圧し、ボルト11のねじ
部を乗り越えて軸元側へ移行させ、そのうえでクリップ
状主体1の張出部3に該クリップ状主体1が回動される
方向への力を加えて被締結部材を締め付けるものである
が、その挿入作業をより容易化するとともに抜け難くす
るためには、図3に示すように、ボルト11はそのねじ
部12が軸先側を弧状またはテーパ状のガイド面13と
しその反対側を抜け止め面14としたものとし、この特
殊なねじ形状のボルト11と組み合わせた締結装置とす
ることが特に好ましい。
【0012】また、締結部材として線径が1mmで長さ1
4mm、幅(抱持部の外径)4.9mmのばね鋼線材よりな
る第1および第2の実施例の締結部材を用い、ねじ径が
6mmの図3に示す形状のボルトに用いた場合の実験結果
は、表1の通りであり、本発明が極めて有効であること
が確認されている。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明は前記説明からも明らかなよう
に、クリップ状主体がボルトのねじ部に密嵌される拡径
可能な抱持部に少なくとも1個の被締結部材固定用の張
出部を一連に屈曲形成されているばね鋼線材よりなる締
結部材を用いたので、軽量なうえに製作容易で安価に提
供でき、しかも、簡単な工具で締結作業や取外作業を簡
単に行うことができるなど多くのの利点がある。従っ
て、本発明はナットに代わる新規な締結部材およびこの
締結部材を用いた締結装置として業界の発展に寄与する
ところ極めて大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る締結部材の第1の実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明に係る締結部材の第2の実施例を示す斜
視図である。
【図3】本発明に係る締結装置の実施例を示す縦断正面
図である。
【図4】本発明に係る締結装置の実施例を示す平面図で
ある。
【図5】本発明に係る締結部材の第3の実施例を示す一
部切欠斜視図である。
【図6】図5に示す締結部材を用いた締結装置の要部の
断面図である。
【符号の説明】
1 クリップ状主体 2 抱持部 3 張出部 4 切割部 5 条溝 11 ボルト 12 ねじ部 13 ガイド面 14 抜け止め面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトのねじ部に密嵌される拡径可能な
    抱持部(2) に少なくとも1個の被締結部材固定用の張出
    部(3) を続かせたクリップ状主体(1) をばね鋼線材によ
    り一連に屈曲形成してあることを特徴とする締結部材。
  2. 【請求項2】 1個の抱持部(2) に複数個の張出部(3)
    が翼状に均等配設され、該張出部(3) のうちの1個の張
    出端に切割部(4) が設けられて抱持部(2) を拡径可能と
    している請求項1に記載の締結部材。
  3. 【請求項3】 張出部(3) が水平であるのに対し、抱持
    部(2) はボルトのねじピッチに対応するようピッチずれ
    させてある請求項1または2に記載の締結部材。
  4. 【請求項4】 ばね鋼線材よりなるクリップ状主体(1)
    の内面にボルトのねじ山と係合される条溝(5) が形成さ
    れている請求項1または2または3に記載の締結部材。
  5. 【請求項5】 ボルトのねじ部に密嵌される拡径可能な
    略環状の抱持部(2)に少なくとも1個の被締結部材固定
    用の張出部(3) を続かせたクリップ状主体(1) をばね鋼
    線材により一連に屈曲形成してある締結部材を、軸先側
    がガイド面(13)とされその反対側が抜け止め面(14)とさ
    れたねじ部(12)を有するボルト(11)に抱持部(2) をもっ
    て嵌合・回動して前記張出部(3) によりベース部材(21)
    に添わせた被締結部材(22)を該ベース部材(21)に締付固
    定したことを特徴とする締結装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4735138U (ja) * 1971-05-07 1972-12-19
JPS5115554U (ja) * 1974-07-22 1976-02-04
JPS5165922U (ja) * 1974-11-18 1976-05-25

Patent Citations (3)

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