JPH0791207A - 地熱タービン動翼防食装置 - Google Patents

地熱タービン動翼防食装置

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JPH0791207A
JPH0791207A JP23958593A JP23958593A JPH0791207A JP H0791207 A JPH0791207 A JP H0791207A JP 23958593 A JP23958593 A JP 23958593A JP 23958593 A JP23958593 A JP 23958593A JP H0791207 A JPH0791207 A JP H0791207A
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blade
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erosion
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geothermal turbine
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Koichi Yoshida
幸一 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は前置ノズルの後端に堆積した蒸気中
のスケールが、後流側の動翼の翼根部を擦過してエロー
ジョンを生じさせるのを防止した地熱タービン動翼防食
装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は翼根部が前置ノズルの内輪後端に堆
積するスケールによってエロージョンを生じる地熱ター
ビン動翼において、上記動翼のエロージョンを生じる部
位の円周線上に頭部を突出して植込まれたボルト体を具
備してなることを特徴とする地熱タービン動翼防食装置
を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地熱タービンの動翼の
翼根部に、前置ノズル内輪後端のスケールによって発生
するエロージョンを防止するための地熱タービン動翼防
食装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来の地熱タービンの初段の動
翼近傍の縦断図の一部分を示す。地熱タービンのひとつ
の段落は、前置ノズル1と動翼2とで構成されるが、前
置ノズル1の内輪3の後端に、地熱蒸気中のスケールが
析出し、スケールの塊4が付着してそれが成長すると、
図に示すように、後置の動翼2の翼根部5に接触する。
その結果、図7に示すように、動翼2の翼根部5の流入
側にエロージョン6が発生する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の地熱タービ
ン動翼には解決すべき次の課題があった。
【0004】即ち、従来の動翼では翼根部5に発生した
エロージョン6によって、動翼2が破壊、飛散し、重大
な事故が発生する恐れがある。
【0005】動翼2が飛散に至らない場合でも、動翼2
の回転に伴ない、翼根部5の全周に亘ってエロージョン
が発生するため、動翼2の飛散防止を目的として、10
0枚前後ある一段分の全動翼を、定検時に植替えねばな
らないという問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題解決のため、エロー
ジョンから動翼を防食した地熱タービン動翼防食装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、次の(1),(2)に記載の地熱タービン
動翼防食装置を提供しようとするものである。
【0008】(1).翼根部が前置ノズルの内輪後端に
堆積するスケールによってエロージョンを生じる地熱タ
ービン動翼において、上記動翼のエロージョンを生じる
部位の円周線上に頭部を突出して植込まれたボルト体を
具備してなることを特徴とする地熱タービン動翼防食装
置。
【0009】(2).上記(1)記載の地熱タービン動
翼防食装置において、ボルト体に代えて動翼の翼根部に
植込まれその前端が前置ノズルの内輪後端と所要の間隙
を保つ突設体を具備してなることを特徴とする地熱ター
ビン動翼防食装置。
【0010】ここに上記(1)の「ボルト体」とはボル
トはもとより、ビス、小ネジその他、棒体にオスネジを
設け、相手側にメスネジを設けて螺合固定される、すべ
てのネジ体を含むものとする。
【0011】また、上記(2)の「突設体」とは動翼の
翼根部に動翼と共に、或は独立して植込まれる板体、屈
折体、その他不定形の固体等すべてを含むものとする。
【0012】なお、上記(1),(2)において、「前
置」、「後端」、「前端」等の前、後は蒸気の流れに対
し、上流側を前、後流側を後という。
【0013】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0014】(1).上記(1)の構成にあっては動翼
のエロージョンを生じる部位の円周線上に頭部を突出し
て植込まれたボルト体を備えるため、前置ノズルの内輪
後端に堆積するスケールが発達するとボルト体の頭部に
よって削り取られ、スケールが動翼に屈かず、従って動
翼にスケールによるエロージョンが生じない。
【0015】(2).上記(2)の構成にあっては上記
(1)のボルト体に代えて動翼の翼根部に植込まれ、そ
の前端が前置ノズルの内輪後端と所要の間隙を保つ突設
体を備えるため、前置ノズルの内輪後端に堆積するスケ
ールが発達して間隙を越えるとその越えた部分が突設体
によって削り取られ、スケールが動翼に屈かず、上記
(1)同様、動翼にスケールによるエロージョンが生じ
ない。
【0016】
【実施例】本発明の第1、第2実施例を図1〜図5によ
り説明する。なお、従来例ないしは先の実施例と同様の
構成部材には同符号を付し、必要ある場合を除き説明を
省略する。
【0017】(第1実施例)請求項1の発明に係る第1
実施例を図1、図2により説明する。
【0018】図1は本実施例に係る動翼近傍の縦断面
図、図2は図1のII−II矢視断面図(但し、動翼は省い
て示す)である。
【0019】両図において、動翼2の翼根部5の前端の
エロージョンを生じやすい部位の円周線上には、円周を
4等分した各位置に頭部を突出してボルト8が植込まれ
ている。ボルト8の植込みは翼根部5の前端側にメスネ
ジを穿設し、廻り止め9を介してボルト8を螺入して行
なう。ボルト8の頭頂と内輪3の後端とは間隙10を保
ってある。
【0020】その他の構成は従来例と同様につき説明を
省略する。
【0021】次に上記構成の作用について説明する。図
1において、内輪3の後端に図示しないスケールが堆積
し発達して、間隙10を越えると、その越えた部分は回
転する動翼2、翼根部5と共廻りする(紙面と垂直方向
に)ボルト8の頭部により削り取られ、スケールの頂部
は翼根部5の前端に達することができない。従って翼根
部5の前端が従来のようにエロージョンを生じることが
ない。
【0022】なお、ボルト8の材質はスケールより十分
に高い硬度、厳密にはスケールによって容易に摩耗しな
い材質であれば何でもよいが、たとえば表面を硼化処理
(ボロンコーティング)した12Cr鋼等であれば望ま
しい。
【0023】また、本実施例では輪環状に植設される動
翼2群の円周4個所に4個のボルト8を植込んだが、円
周を2等分して対向位置に各1個、計2個植込んでも勿
論よい。要するに回転バランスを崩して振動原因となら
ないよう配慮されれば、1個以上何個であってもよい。
【0024】(第2実施例)請求項2の発明に係る第2
実施例を図3〜図5により説明する。
【0025】図3は図1に対応する本実施例の動翼近傍
の縦断面図、図4は図3のA−A矢視断面図、図5は図
3、図4の板材11の拡大図である。
【0026】これらの図において、11はその概形が図
5に示すような形状をなし、先鋭端13の前端(図の左
側)が、前置ノズル1の内輪3の後端との間に間隙10
を保って翼根部5と当接する姿勢で植込まれる。板材1
1の基部はこの植込みに便なるよう動翼2の翼根部5と
同形をなしている。なお、先鋭端13の前端と内輪3の
後端とが間隙10を保った状態では先鋭端13の部位は
翼根部5の翼根前端12から上流側へ突出した位置にあ
る。
【0027】板材11の先鋭端13は、図4、図5に明
瞭なように動翼2の回転方向14の方向に向かって尖っ
ていて、スケールを効果的に切削できるよう構成されて
いる。その他の構成は従来例と特段の相違はないので説
明を省略する。
【0028】次に上記構成の作用について説明する。
【0029】図3において、内輪3の後端に図示しない
スケールが堆積し、間隙10を越えて発達すると、その
越えた部分は動翼2と共に回転する板材11の先鋭端1
3に削り取られ、動翼2の翼根前端12に達することが
できず、翼根前端12が従来のようにエロージョンを生
じることがない。即ち、第1実施例と同様の作用効果を
奏する。
【0030】板材11の、厚さをも含めた形状は図5に
示す形状に限定されるものではなく、合目的な範囲でど
のような形状が選ばれてもよい。材質も第1実施例の場
合と同様、耐摩耗性に優れた材質、たとえば表面を硼化
処理した12Cr鋼が用いられるのが望ましいが、それ
に限定されるものではない。
【0031】また、取付け個数、位置なども第1実施例
の場合と同様、ロータ7の(従って動翼2の)回転バラ
ンスを崩さない範囲で自由である。
【0032】以上の通り、第1、第2実施例によれば動
翼2の翼根部5の前端にボルト8または板材11を突出
させて植設するので、内輪3の後端に蒸気中のスケール
が析出し、堆積しても動翼2の翼根部5の前端に到達す
る前にボルト8または板材11によって削り取られ、翼
根部5の前端がスケールによって侵食されることがない
という利点がある。
【0033】また、侵食の懸念がないので、全動翼2を
点検時に植替える必要がなく、製品コスト、作業コスト
が著しく低減するという利点がある。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0035】即ち、本発明によれば、動翼がスケールに
よってエロージョンを生じる部位の円周線上に頭部を突
出してボルト体または突設体を植設するので、スケール
が動翼に到達する前にボルト体または突設体によって削
り取られ、動翼がスケールによってエロージョンを生じ
ることがない。
【0036】また、エロージョンを生じる懸念がないの
で、点検時に動翼を交換する必要がなく、製品コストが
著しく低減する。
【0037】また、スケールが原因するエロージョンに
よって動翼が破壊飛散するといった重大な事故が完全に
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の動翼近傍の部分縦断面
図、
【図2】図1のII−II矢視断面図(ロータの軸方向に全
体を見た図で、動翼2の部分は省いて示す)、
【図3】本発明の第2実施例の動翼近傍の部分縦断面図
(図1に対応)、
【図4】図3のA−A矢視断面拡大図、
【図5】図3、図4に示す板材11の拡大図、
【図6】従来例の動翼近傍の部分縦断面図、
【図7】図6の動翼2のみを示す図である。
【符号の説明】
1 前置ノズル 2 動翼 3 内輪 5 翼根部 7 ロータ 8 ボルト 9 廻り止め 10 間隙 11 板材 12 翼根前端 13 先鋭端

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 翼根部が前置ノズルの内輪後端に堆積す
    るスケールによってエロージョンを生じる地熱タービン
    動翼において、上記動翼のエロージョンを生じる部位の
    円周線上に頭部を突出して植込まれたボルト体を具備し
    てなることを特徴とする地熱タービン動翼防食装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の地熱タービン動翼防食装
    置において、ボルト体に代えて動翼の翼根部に植込まれ
    その前端が前置ノズルの内輪後端と所要の間隙を保つ突
    設体を具備してなることを特徴とする地熱タービン動翼
    防食装置。
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