JPH079056Y2

JPH079056Y2 - 組合せはかりの集合シュート

Info

Publication number: JPH079056Y2
Application number: JP1990020571U
Authority: JP
Inventors: 聖二山野
Original assignee: Yamato Scale Co Ltd
Current assignee: Yamato Scale Co Ltd
Priority date: 1990-02-28
Filing date: 1990-02-28
Publication date: 1995-03-06
Anticipated expiration: 2005-02-28
Also published as: JPH03110324U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、組合せはかりに設けられている例えば計量
ホッパや補助ホッパから排出された物品を集めて１つの
所定位置に排出する組合せはかりの集合シュートに関す
る。

〔従来の技術〕

組合せはかりに設けられている従来の集合シュート13を
第３図を参照して説明する。１は分散フィーダ、２は分
散フィーダ１上に物品を供給するクロスヘッドフィーダ
である。分散フィーダ１の周囲には放射状に複数台の直
進フィーダ３、３……が設けられており、振動器４が振
動したとき、分散フィーダ１から供給された物品をその
先端側に搬送する。そして、これら直進フィーダ３の先
端には供給ホッパ５が設けられており、物品を保持する
ことができる。これら供給ホッパ５、５……の下方に
は、それぞれ計量ホッパ６、６……が設けられ、これら
が空のとき、供給ホッパ５の供給ゲート７が開かれて、
物品が供給される。これら計量ホッパ６には、それぞれ
重量検出器８が設けられ、計量ホッパ６に供給された物
品の重量値を検出する。これら計量ホッパ６の外側の下
方には、それぞれ補助ホッパ９、９……が設けられ、こ
れらが空のとき、計量ホッパ６の図の外側ゲート10が開
かれて、物品が供給される。そして、これら計量ホッパ
６及び補助ホッパ９内の物品の重量値に対して組合せ演
算等が行われ（この演算は演算部等で行われるが、詳細
な説明を省略する。）、どの計量ホッパ６及び補助ホッ
パ９から物品を排出するか選択され、例えば或る計量ホ
ッパ６が選択されると、その計量ホッパ６の図の内側ゲ
ート11が開かれて、物品が計量ホッパ６の下側の分割シ
ュート12と逆円錐台状の集合シュート13を経て、下方の
集合ホッパ14に投入される。なお、集合ホッパ14が設け
られていない場合は、集合シュート13の排出口15から包
装機等（図示せず）に直接供給される。また、或る補助
ホッパ９が選択されると、補助ホッパ９のゲート16が開
かれて、物品が補助ホッパ９の下側の分割シュート17と
集合シュート13を経て集合ホッパ14等に投入される。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、従来の集合シュート13では、組合せに選択され
た計量ホッパ６の物品は、第３図に示すように分割シュ
ート12を経て、集合シュート13の図に示すＡ点付近に落
下して、その位置からＢ点付近まで飛び跳ねて、集合シ
ュート13の出口付近で回り込みを起した後、排出口15か
ら排出される。また、計量ホッパ６と補助ホッパ９内の
物品が組合せに同時に選択された場合、各ホッパ６、９
から排出された物品どうしが集合シュート13のＣ点付近
で衝突して飛び跳ねを起し、集合シュート13内で回り込
みを起して、排出口15から排出される。このために、計
量ホッパ６及び補助ホッパ９より集合シュート13に物品
が投入されてから排出口15より物品の排出が終了するま
での時間が長くかかるという問題がある。そして、これ
らの問題が包装機等に供給する物品の供給速度の高速化
の障害となっている。

本考案の組合せに選択された物品を排出することができ
る例えば計量ホッパと補助ホッパを集合シュートの上側
縁に沿って内側と外側の２列に配置して組合せはかりの
コンパクト化を図ることができると共に、組合せはかり
の例えば計量ホッパ及び補助ホッパより集合シュートに
物品が投入されてから排出口より物品の排出が終了する
までの時間を従来よりも短縮することができる組合せは
かりの集合シュートを提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本願考案は、はかり本体の
周方向に沿って複数台設けられ下側開口部を内側に開く
内側ゲート及び外側に開く外側ゲートを有する第１ホッ
パと、第１ホッパの外側ゲートが開いて排出される物品
の排出位置にそれぞれの第１ホッパに対応して設けられ
ており下側開口部を開閉するゲートを有する第２ホッパ
と、第１ホッパの内側ゲートが開いて排出される物品及
び第２ホッパのゲートが開いて排出される物品をそれぞ
れ受入れて下部に設けた排出口からその下方の１つの所
定位置にそれらの物品を排出する集合シュートとを、具
備し、上記排出口の中心軸線に対して直交する直線に沿
って上記第１ホッパ及び当該第１ホッパと対応する第２
ホッパをその外側に配置して成る組合せはかりにおい
て、上記集合シュートが、第１ホッパの内側ゲートが開
いて排出される物品の排出位置に設けてあって下方にす
ぼむ筒状をなし、上記所定位置に向かって開口する内側
シュートの排出口を下部に有する内側シュートと、この
内側シュートの外側を包囲するように下方にすぼむ筒状
をなし、上記内側シュートの外側面と所定間隔を隔てて
位置する内側面を有すると共に、この内側面と連なる下
部に上記内側シュートの排出口と中心を略一致させて外
側シュートの排出口を形成してあり、第２ホッパのゲー
トが開いて排出される物品の排出位置に設けた外側シュ
ートと、からなる構成としたことを特徴とするものであ
る。

〔作用〕

内側シュートは、第１ホッパの内側ゲートが開いて排出
された物品を排出口に向って略真直に滑落させてその排
出口から排出し、外側シュートに衝突させずに両シュー
トの排出口の下方の所定位置に落下させることができ
る。外側シュートは、第２ホッパのゲートが開いて排出
された物品を排出口に向って略真直に滑落させてその排
出口から排出し、内側シュートに衝突させずに両シュー
トの排出口の下方の上記１つの所定位置に落下させるこ
とができる。

〔実施例〕

本考案の組合せはかりの集合シュート18の一実施例を第
１図及び第２図を参照して説明する。この実施例の集合
シュート18は、第３図に示す集合シュート13（以下、外
側シュート13という）の内側に内側シュート19を設けた
ものである。そして、第１図は、集合シュート18以外が
第３図と同等であるので、同等部分を同一の図面符号で
示し、その詳細な説明を省略する。なお、図に示す計量
ホッパ６は、請求項（１）に記載の第１ホッパであり、
補助ホッパ９は請求項（１）に記載の第２ホッパであ
る。

内側シュート19は、第１図及び第２図に示すように中空
の逆円錐台状に形成されており、上部に大径の投入口20
を有し、下部に排出口21を有している。そして、投入口
20の外周部が分割シュート12（図には２台示してある
が、14台配置されている。）の夫々の下端部の下側に配
置されている。

外側シュート13は、第１図及び第２図に示すように内側
シュート19の外側を包囲するように所定間隔を隔てて設
けられており、中空の逆円錐台状に形成されている。そ
して、上部に大径の投入口22を有し、下部に排出口21よ
りも少し大径の排出口15を有している。この投入口22の
外周部は、図に示すように夫々の分割シュート17（図に
は２台示してあるが、14台配置されている。）の下端部
の下側に配置されており、排出口15は内側シュート19の
排出口21の真下に配置されている。

この集合シュート18の内側シュート19は、計量ホッパ６
から排出されて分割シュート12を通過してきた物品を投
入口20で受入れて、排出口21に向って略真直に滑落させ
て排出口21から排出し、外側シュート13の内壁面に衝突
させずに外側シュート13の排出口15の下方に設けた集合
ホッパ14に投入することができる。外側シュート13は、
補助ホッパ９から排出されて分割シュート17を通過して
きた物品を投入口22で受入れて、排出口15に向って略真
直に滑落させて排出口15から排出し、内側シュート19の
外壁面に衝突させずに集合ホッパ14に投入することがで
きる。

ただし、この実施例では、内側シュート19の投入口20の
上部に分割シュート12を設けたが、この分割シュート12
を設けずに、内側シュート19の投入口20の外周部を計量
ホッパ６の内側ゲート11の下方に配置し、計量ホッパ６
から排出される物品を内側シュート19で直接受け入れる
ようにすることができる。外側シュート13も同様に、分
割シュート17を設けずに、補助ホッパ９から排出される
物品を外側シュート13で直接受け入れるようにすること
ができる。

そして、内側及び外側シュート19、13を逆円錐台状とし
たが、逆三角錘台状、逆四角錘台状又はそれ以外の多角
錘台状とすることができる。要は、下側にすぼむ筒状で
あればよい。

また、内側シュート19の排出口21の下に外側シュート13
の排出口15を配置したが、外側シュート13の排出口15の
下側に内側シュート19の排出口21を配置してもよい。

〔考案の効果〕

本考案は、組合せに選択された物品を排出することがで
きる第１ホッパと第２ホッパを集合シュートの上側縁に
沿って内側と外側の２列に配置して組合せはかりのコン
パクト化を図った組合せはかりにおいて、以上説明した
構成としているので、第１ホッパ及び第２ホッパから排
出された物品を内側シュート及び外側シュート内で飛び
跳ねや回り込みを起させないで夫々のシュートの排出口
から排出して、他方のシュートに衝突させずに両シュー
トの排出口の下方に落下させることができる。これによ
って、組合せはかりの例えば計量ホッパ及び補助ホッパ
より集合シュートに物品が投入されてから排出口より物
品の排出が終了するまでの時間を従来よりも大幅に短縮
することができるという効果がり、この効果により、包
装機等に供給する物品の単位時間当りの供給回数の増大
に寄与することができる。

そして、物品の排出にかかる時間を短縮するために集合
シュートの排出口の下方にゲート付の集合ホッパを取付
けることがあるが、上記効果により集合ホッパの使用を
省略できるという効果もある。集合ホッパを省略するこ
とができることによって、集合ホッパのメンテナンスが
不要となるし、組合せはかりの高さをその分だけ低くす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の集合シュートを組合せは
かりに取付けた状態を示す正面図、第２図は第１図をＡ
−Ａ方向から見た平面図、第３図は従来の集合シュート
を組合せはかりに取付けた状態を示す正面図である。６……計量ホッパ、９……補助ホッパ、10……外側ゲー
ト、11……内側ゲート、13……外側シュート、15、21…
…排出口、16……ゲート、18……集合シュート、19……
内側シュート、20、22……投入口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】はかり本体の周方向に沿って複数台設けら
れ下側開口部を内側に開く内側ゲート及び外側に開く外
側ゲートを有する第１ホッパと、第１ホッパの外側ゲー
トが開いて排出される物品の排出位置にそれぞれの第１
ホッパに対応して設けられており下側開口部を開閉する
ゲートを有する第２ホッパと、第１ホッパの内側ゲート
が開いて排出される物品及び第２ホッパのゲートが開い
て排出される物品をそれぞれ受入れて下部に設けた排出
口からその下方の１つの所定位置にそれらの物品を排出
する集合シュートとを、具備し、上記排出口の中心軸線
に対して直交する直線に沿って上記第１ホッパ及び当該
第１ホッパと対応する第２ホッパをその外側に配置して
成る組合せはかりにおいて、上記集合シュートが、第１ホッパの内側ゲートが開いて
排出される物品の排出位置に設けてあって下方にすぼむ
筒状をなし、上記所定位置に向かって開口する内側シュ
ートの排出口を下部に有する内側シュートと、この内側
シュートの外側を包囲するように下方にすぼむ筒状をな
し、上記内側シュートの外側面と所定間隔を隔てて位置
する内側面を有すると共に、この内側面と連なる下部に
上記内側シュートの排出口と中心を略一致させて外側シ
ュートの排出口を形成してあり、第２ホッパのゲートが
開いて排出される物品の排出位置に設けた外側シュート
と、からなる構成としたことを特徴とする組合せはかり
の集合シュート。