JPH0790492A - 耳発生の著しく小さい絞り缶用表面処理原板およびその製造方法 - Google Patents

耳発生の著しく小さい絞り缶用表面処理原板およびその製造方法

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JPH0790492A
JPH0790492A JP26314793A JP26314793A JPH0790492A JP H0790492 A JPH0790492 A JP H0790492A JP 26314793 A JP26314793 A JP 26314793A JP 26314793 A JP26314793 A JP 26314793A JP H0790492 A JPH0790492 A JP H0790492A
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Hidekuni Murakami
英邦 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、缶絞り成形時における耳発生の著
しく小さい表面処理原板およびその製造方法を提供す
る。 【構成】 C:0.08%以下,Si:0.001〜
0.5%,Mn:0.01〜2.0%,P:0.001
〜0.1%,Al:0.01〜0.8%,残部をFeと
したA層と、C,Si,Mn,P,Al,の少なくとも
1成分がA層に対しC:0.008%以上,Mn:0.
15%以上,P:0.02%以上,Al:0.05%以
上の成分差を有するB層とが、A−Bの2層構造もしく
はA−B−A,B−A−Bの多層構造をなし、A層の鋼
板全厚に対する比率を20〜80%とする。 【効果】 絞り成形時の耳発生が小さくなることから、
製缶時の鋼板歩留り,生産性の改善が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳発生の著しく小さい
絞り缶用表面処理原板およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】飲料缶,食品缶などの製造分野では、2
ピース缶と呼ばれる缶と胴部を一体成形した容器の製造
量が増加しつつある。この2ピース缶は絞り成形により
製造されるが、原板が異方性を有する場合、耳と呼ばれ
る成形後のカップ高さの変動が生ずる。
【0003】これら絞り缶の場合、必要缶高さが決まっ
ているので、原板からの板採りはカップ高さの低い位置
に合わせる必要があり、この耳部は切り落とされ原板か
らの歩留りを低下させる。また成形後のカップの取扱の
点からも、耳の発生は小さいことが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この耳発生現象はイヤ
リングと呼ばれ、従来よりイヤリングを出来る限り小さ
くする手段が講じられており、例えば特開昭62−16
1919号公報には、鋼の成分(C,Si,Mn,P,
S,Al,N)や鋼片加熱温度,熱間圧延温度中の熱延
仕上温度,巻取温度,連続焼鈍条件,冷間圧下率を特定
し、イヤリングの小さい鋼板を得る技術が開示されてい
る。
【0005】これらの技術は、鋼成分,熱延,冷延,焼
鈍条件などを限定し、鋼板自体の異方性を低減させたも
のである。しかしこれら従来の技術においては、単一の
鋼板によりイヤリングが制御されているため、イヤリン
グの低下は必ずしも充分ではなかった。
【0006】またこの場合、圧下率が90%を超えると
急激にイヤリングが大きくなり、従って薄手材を製造す
る場合には熱延板の板厚を薄くせざるを得ず、これが熱
延工程の生産性阻害の要因の1つとなっていた。
【0007】本発明は、イヤリング発生による缶成形時
の鋼板歩留りや生産性の低下、耳発生の小さな鋼板を製
造する際の阻害要因となる熱延板板厚の低下を回避し、
耳発生の著しく小さい絞り缶用表面処理原板およびその
高効率な製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の原板は、C:0.08%以下,Si:
0.001〜0.5%,Mn:0.01〜2.0%,
P:0.001〜0.1%,Al:0.01〜0.8
%,残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼のA層と、
C,Si,Mn,P,Al,の少なくとも1成分がA層
に対しC:0.008%以上,Mn:0.15%以上,
P:0.02%以上,Al:0.05%以上の成分差を
有する鋼のB層とが多層構造をなし、A層の鋼板全厚に
対する比率が20〜80%であることを特徴とする耳発
生の著しく小さい絞り缶用表面処理原板である。
【0009】(2)また前記(1)項の表面処理原板に
おいて、多層構造をA−Bの2層構造もしくはA−B−
A,B−A−Bの三層構造とするものである。
【0010】(3)本発明の製造方法は、C:0.08
%以下,Si:0.001〜0.5%,Mn:0.01
〜2.0%,P:0.001〜0.1%,Al:0.0
1〜0.8%,残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼
のA層と、C,Si,Mn,P,Al,の少なくとも1
成分がA層に対しC:0.008%以上,Mn:0.1
5%以上,P:0.02%以上,Al:0.05%以上
の成分差を有する鋼のB層とが多層構造にあって、A層
の鋼板全厚に対する比率が20〜80%である鋼片を熱
間圧延および冷間圧延し、引き続き焼鈍することを特徴
とする耳発生の著しく小さい缶用表面処理原板の製造方
法である。
【0011】(4)また前記(3)項の製造方法におい
て、熱間圧延工程の仕上げ温度をA層とB層の間の温度
とするものである。
【0012】(5)また前記(3)項または(4)項の
製造方法において、A層とB層からなる多層の鋼片を、
鋳込み法により連続鋳造で製造するものである。
【0013】(6)また前記(1)項または(2)項の
表面処理原板において、A層が更にTi:0.1%,N
b:0.1%以下を含有し、B層のA層とのTiの成分
差が0.01%以上,Nbの成分差が0.01%以上で
あるものである。又は2記載の耳発生の著しく小さい絞
り缶用表面処理原板。
【0014】(7)また前記(3)項,(4)項または
(5)項の製造方法において、A層に更にTi:0.1
%,Nb:0.1%以下を含有させ、B層のA層とのT
iの成分差を0.01%以上,Nbの成分差が0.01
%以上とするものである。
【0015】
【作用】絞り成形における耳の発生は、従来の知見で鋼
板の集合組織に起因していることが明かとなっている。
これまでの耳発生を抑止する方策は、単一の鋼板につい
てその集合組織を制御することにより達成されている。
しかし単一の特性を持つ鋼板の特性を制御しても、完全
に耳発生をなくすることは難しい。
【0016】これは多結晶鋼板中の無数の方位を持った
結晶粒は、単一の鋼板においてはこれらは熱延,冷延,
焼鈍中に比較的類似した挙動をとって形成されているた
め、特定の方位への集積が強くなり、板面内の方位分散
を完全にランダム化することが困難なためである。
【0017】従来の方法では、異方性に対し比較的大き
な影響を持つ[100]方位や[110]方位を制御し
てきたが、その外のマイナーな方位の制御まではできて
いないことがイヤリングを完全に制御できない一因とも
言える。しかし現在の技術では、異方性に対して影響の
小さい方位までを制御することは不可能と言わざるを得
ない。
【0018】本発明者らは、成分の異なる鋼板において
は[100]方位や[110]方位、[111]方位等
の主要な方位だけでなく異方性に対して影響の小さい方
位も変化していることから、これら成分の異なる鋼板を
重ねることでイヤリングの低減を達成すべく研究を重ね
た。
【0019】その結果、適当な数種の元素の変動が異方
性に対して、影響の少い方位も含めた集合組織の変化に
大きく寄与しており、それらの成分が異なる鋼板を複層
化することでイヤリングが格段に小さくなることを知見
し、本発明を完成するに至った。
【0020】即ち本発明の要旨とするところは、板厚方
向の集合組織を異方性に対して影響の少い方位まで含め
て変化させることで、鋼板の全厚平均としては面内に非
常に均一な集合組織を得、低イヤリングを達成すること
にある。そのための手段として、板厚方向への成分変
化,またはその成分変化に応じた熱延条件の制御を行う
ものである。
【0021】以下本発明をさらに詳細に説明する。なお
成分はすべて重量%である。
【0022】先ず複層の構造について説明する。本発明
は複数の異なる集合組織を持つ鋼板を層状に重ね合わせ
ることに特徴があり、面内異方性の低減,すなわち全板
厚を平均した面内結晶方位の均一化には数多くの種類の
集合組織を重ね合わせることが有利である。しかし実際
の製造を行う上では、A−Bの二層,A−B−Aまたは
B−A−Bの三層構造がコスト的に有利である。
【0023】面内異方性の低減効果の大きさについて
は、これらの各層の厚さの比率が重要となるが、複層化
のコスト等を勘案し、どちらか一方の層について全厚の
20%以上(80%以下)とした。すなわちB層を基準
として考えれば、特性の異なるA層が最低20%はつい
ていないと特性の改善効果は小さい。
【0024】次に基本とした成分範囲について述べる。
【0025】Cは加工性を向上させる元素であり、容器
の製造過程における絞り,しごき,フランジ成形性など
の点から低い方が好ましいが、過剰な低減は鋼板を軟質
にして缶強度不足をまねくばかりでなく、コストの上昇
をまねくので、上限を0.0800%とする。
【0026】強度向上のために含まれるSi,Mn,P
の範囲は、それぞれ0.001〜0.5%、0.01〜
2%、0.001〜0.1%とした。下限の値より低い
と強度が充分でなく、又上限値を超えると加工性が劣化
する。
【0027】Alについては、添加による加工性への影
響は比較的小さい。脱酸のため少なからず含有する元素
である。また変態点変化の効果も考慮し、0.01%〜
0.8%と限定した。
【0028】Ti,Nbは炭窒化物を形成し、固溶C,
Nを低減することで鋼板の加工性を格段に向上させる。
しかし過剰な添加は再結晶温度を上昇させ、焼鈍温度上
昇の必要が生じエネルギーコスト的に不利となる。添加
コストや後述する集合組織への影響も考慮し、Ti:
0.1%以下,Nb:0.1%以下とすることが望まし
い。
【0029】耳発生の低減効果を発現させるに必要な板
厚方向の成分差については、含有量の集合組織および変
態点への影響の大きさを考慮し、以下のように限定す
る。
【0030】Cは集合組織を変化させるだけでなく、オ
ーステナイト相生成元素としてAr3変態点にも大きく影
響する。ここで発明の効果を得るための成分差を0.0
050%以上とする。C量の効果は含有C量が0.02
%以下の場合に特に顕著で、これ以上の含有C量の場合
には、成分差はより大きくすることが望ましい。
【0031】Siは特に変態点に関して大きな影響を持
ち、フェライト相を安定化する。特に熱延仕上げ温度の
制御により、板厚方向集合組織に変化を与える場合にそ
の含有量は大きな意味を持つ。本発明の効果を得るに
は、成分差を0.02%以上とする必要が有る。
【0032】Mnも特に変態点を大きく変化させるが、
Siとは逆にオーステナイト相を安定化させる。本発明
の効果を得るには、成分差を0.04%以上とする必要
が有る。
【0033】Pは変態点に関してSiと同様に働くが、
その他に熱延組織を細粒化させることにより冷延・焼鈍
後の集合組織を大きく変化させる。本発明の効果を得る
には成分差を0.01%以上とする必要が有る。
【0034】AlはSiと同様に変態点に影響する。本
発明の効果を得るには、成分差を0.02%以上とする
必要が有る。
【0035】Ti,Nbは炭窒化物形成元素で、熱延終
了までに生成する炭窒化物による熱延板結晶組織の微細
化や、固溶C,N低減および炭窒化物生成による冷延・
焼鈍時の転位挙動変化などにより、焼鈍後の結晶方位に
強く影響を及ぼす。本発明の効果を得るには、固溶C,
Nを完全に固定する必要はない。またC,N当量以上の
添加を行った場合は、固溶Ti,Nbによる集合組織へ
の影響が現れる。本発明の効果を得るには成分差を0.
010%以上とする必要が有る。
【0036】これらの元素について、板厚方向に上記の
成分差を付与することで板厚方向の集合組織は変化し、
面内異方性は格段に低減するが、これらの成分変化に応
じ変態点も板厚方向に変化しているため、熱延仕上げ温
度を適当に選ぶことにより板厚方向の集合組織をより顕
著に変化させることも可能で、それによりさらに異方性
を低減できる。その熱延仕上げ温度については、A層と
B層の中間の温度域を選択するのが望ましい。
【0037】A層とB層の成分差が大きい場合には、比
較的簡単に圧延温度が決定出来る。成分差が小さい場合
や、複数の元素を複合添加する場合には、熱延後の結晶
組織や結晶方位測定により熱延の仕上圧延がオーステナ
イト域かフェライト域か二相域かのどの領域で行なわれ
ていたかを調査し、この結果から、A層とB層が異なる
層で仕上圧延をされるように熱延仕上温度を決定する。
【0038】板厚位置により圧延された相が異なる場
合、冷延焼鈍後の板厚方向集合組織にも顕著な差が見ら
れることとなり、板面内の異方性がより小さくなる。
【0039】次に複層化の方法について述べる。
【0040】これまで複層鋼板の製造法については、鋳
ぐるみ法,鋳込み法(2本ノズル鋳造法),熱延圧着
法,爆着法などが考えられている。本発明による異方性
改善は、これら複層化の方法によらずめざましいものが
あるが、特に鋳込み法による複層鋼板では、板厚方向へ
の特性変化が緩やかなため、板厚方向の集合組織も様々
な中間段階のものが形成され、異方性改善効果が大きく
なることを知見した。即ちより小さな異方性を達成する
には、製法を鋳込み法としてA層からB層にわたり成分
変化が連続的に起きている遷移層を形成していることが
望ましい。
【0041】本発明の表面処理原板は、製造後熱延,必
要に応じて熱延板焼鈍,冷延,焼鈍,メッキラインを通
板され製造される。缶用表面処理としては、通常錫,ク
ロム(ティンフリー)などが施される。
【0042】また本発明による方法で製造した原板は、
面内異方性が小さいため、亜鉛,アルミ等でめっきする
表面処理鋼板の素材として使用し、自動車などの加工用
鋼板としても利用できる。さらに加工性,靱性,耐食
性,耐孔食性,耐熱性などを高めるため、Mo,W,C
u,Vなどを添加しても本発明の効果はなんら損なわれ
るものではない。
【0043】
【実施例】本発明の評価においては、耳発生の程度を示
す指標として、図1及び数1の(1)式によって表され
るイヤリング率を使用する。イヤリング率が大きいほど
耳発生が顕著となる。なお通常の絞り缶用材料として
は、(1)式によるイヤリング率で約5%以下のものが
使用されている。
【0044】
【数1】 イヤリング率(hmax −hmin )/(缶壁平均高さ) ………(1)
【0045】表層及び内層用溶鋼を表1に示す成分に調
整し、2本ノズル鋳込み法によりA−B−Aなる構造を
有する複層鋳片を得た。A層の厚みは両表層同一とし全
厚に対するA層の比率は40%とした。これらのスラブ
を熱延,90%以上の冷延の後、焼鈍,さらに30%の
再冷延を行った鋼板について特性評価を行った。
【0046】表2にその評価結果を示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】表2において、FTは熱延仕上げ温度,F
T欄の*印は熱延がA層とB層で異なる相で行われたこ
とを示す(熱延板の板厚方向の組織観察,集合組織測定
より判定)。また冷延率は焼鈍前の圧下率(焼鈍後の再
冷延による圧下分は含まない)、イヤリング率は(1)
式による値である。
【0050】本発明例の鋼は、従来成分の単一鋼板を9
0%以上の高冷延率で製造した比較材より低いイヤリン
グ率(1.5%以下)を達成している。また成分条件が
本発明範囲を外れたもの(成分符号h,i,j)は、複
層化によっても特性改善効果は見られない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表面処理原
板およびその製造方法によれば、絞り成形時の耳発生が
小さくなることから、製缶時の鋼板歩留り,生産性の改
善が可能となる。また本発明法は、単一鋼板では集合組
織が特定方向に顕著に集積し耳発生が大きくなる高冷延
率条件において特に改善効果が大きいことから、高冷延
率化が困難で熱延生産性が著しく阻害されている極薄容
器材料の高効率な製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】絞り成形後にカップ円周方向に生ずるイヤリン
グの様子を示す図面である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.08%以下,Si:0.001
    〜0.5%,Mn:0.01〜2.0%,P:0.00
    1〜0.1%,Al:0.01〜0.8%,残部Fe及
    び不可避的不純物からなる鋼のA層と、C,Si,M
    n,P,Al,の少なくとも1成分がA層に対しC:
    0.008%以上,Mn:0.15%以上,P:0.0
    2%以上,Al:0.05%以上の成分差を有する鋼の
    B層とが多層構造をなし、A層の鋼板全厚に対する比率
    が20〜80%であることを特徴とする耳発生の著しく
    小さい絞り缶用表面処理原板。
  2. 【請求項2】 多層構造を、A−Bの2層構造もしくは
    A−B−A,B−A−Bの三層構造とすることを特徴と
    する請求項1記載の耳発生の著しく小さい絞り缶用表面
    処理原板。
  3. 【請求項3】 C:0.08%以下,Si:0.001
    〜0.5%,Mn:0.01〜2.0%,P:0.00
    1〜0.1%,Al:0.01〜0.8%,残部Fe及
    び不可避的不純物からなる鋼のA層と、C,Si,M
    n,P,Al,の少なくとも1成分がA層に対しC:
    0.008%以上,Mn:0.15%以上,P:0.0
    2%以上,Al:0.05%以上の成分差を有する鋼の
    B層とが多層構造にあって、A層の鋼板全厚に対する比
    率が20〜80%である鋼片を熱間圧延および冷間圧延
    し、引き続き焼鈍することを特徴とする耳発生の著しく
    小さい缶用表面処理原板の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱間圧延工程の仕上げ温度を、A層とB
    層の間の温度とすることを特徴とする請求項3記載の耳
    発生の著しく小さい缶用表面処理原板の製造方法。
  5. 【請求項5】 A層とB層からなる多層の鋼片を、鋳込
    み法により連続鋳造で製造することを特徴とする請求項
    3又は4記載の耳発生の著しく小さい缶用表面処理原板
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 A層が更にTi:0.1%,Nb:0.
    1%以下を含有し、B層のA層とのTiの成分差が0.
    01%以上,Nbの成分差が0.01%以上であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の耳発生の著しく小さ
    い絞り缶用表面処理原板。
  7. 【請求項7】 A層に更にTi:0.1%,Nb:0.
    1%以下を含有させ、B層のA層とのTiの成分差を
    0.01%以上,Nbの成分差が0.01%以上とする
    ことを特徴とする請求項3,4又は5記載の耳発生の著
    しく小さい絞り缶用表面処理原板の製造方法。
JP26314793A 1993-09-28 1993-09-28 耳発生の著しく小さい絞り缶用表面処理原板およびその製造方法 Withdrawn JPH0790492A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8009140B2 (en) 2007-01-19 2011-08-30 Hitachi, Ltd. Master-slave manipulator system
JP2023503153A (ja) * 2019-11-27 2023-01-26 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 多層圧延複合板及びその製造方法

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