JPH07901U

JPH07901U - 屑入れ

Info

Publication number: JPH07901U
Application number: JP3720593U
Authority: JP
Inventors: 詩子越智
Original assignee: 詩子越智
Priority date: 1993-06-02
Filing date: 1993-06-02
Publication date: 1995-01-06

Abstract

(57)【要約】【目的】収納部を二層式にしたり、容量を大きくする
場合、転倒を気にせずに高さを高くすることができるた
め、平面的に場所を取らず、邪魔にならない。又、机の
下、等に収納しても、傾けてゴミを投入できるため、取
り扱いが楽であり、どのような場所においても倒れず、
中のゴミが散乱しないので、安心である、等により、き
わめて有効である屑入れを提供する。【構成】屑入れにおいて、投入口（５）を上方部に持
ち、下面を開放した収納部（３）の下方に中底板（４）
を設け、中底板（４）の下方に、ほぼ球面状の底板
（１）を、直脱自在に設け、中底板（４）と、底板
（１）の間に、静止時に収納部（３）が、ほぼ直立状態
となるごとく、おもり（２）を設けることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、傾いても転倒しない屑入れに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、本体が垂直に立つ、平面状の底面、又は、台輪を設けた底面の屑入れがあった。又、起き上がりこぼしの原理を利用した、傾いても転倒しない灰皿、ペンのキャップ等があったが、それらは、おもりの部分を分離できなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは、次のような欠点があった。（イ）足元に置いてある屑入れに気が付かず、蹴飛ばしたり、机下部から屑入れを、引き寄せる時、転倒したりして、中のゴミが散乱することが、しばしばあった。（ロ）ゴミの選別のためには、少なくとも二層（燃えるゴミ・燃えないゴミ）の屑入れが必要で、その為に、二つの屑入れを用意したり、その平面形を大きくすると、場所を占有し、邪魔であった。又、高さを高くして収納量を増やすと、より転倒しやすくなった。（ハ）前記の灰皿、キャップ、等の小物類より、おもりを重くする必要がある屑入れは、収容したゴミを排出する時、おもりの部分を分離する方が好ましい。本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

投入口（５）を上方部に持ち、下面わ開放した収納部（３）の下方に中底板（４）を設け、中底板（４）の下方に、ほぼ球面状の底板（１）を、着脱自在に設け、中底板（４）と、底板（１）の間に、静止時に収納部（３）が、ほぼ直立状態となるごとく、おもり（２）を設ける。本考案は、以上のような構成によりなる屑入れである。

【０００５】

【作用】

手を添えて、収納部（３）を適当な角度に傾けると、斜面状の底板（１）は、その動きに合わせて、床面との接点を変化させる。ゴミを投入口（５）より、収納部（３）に入れ、手を離すと、本体は、おもり（２）を中心にして、揺れ動くが、最後には、直立状態で静止する。ゴミは、落下して、中底板（４）に溜る。収納部（３）に収容されたゴミは、収納部（３）から、おもり（２）を設けた底板（１）を分離して、排出する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の第一実施例を、図１〜３において説明する。（イ）頂部に円形の投入口（５）を設け、下方が開口した、ほぼ円筒形の収納部（３）を形成する。（ロ）収納部（３）の下面に、球面状の底板（１）を設け、底板（１）の上面に、周縁部に段落ちを設けた、凸状の中底板（４）を設ける。底板（１）の形状は、中心部を円形の水平面とし、周辺部を斜面とすることもできる。（ハ）静止時に収納部（３）が直立状態となるごとく、おもり（２）を、底板（１）と中底板（４）の間に設ける。中底板（４）の下方、底板（１）上としてもよい。（ニ）底板（１）の周縁一端部に、中空状の受け金物（８）を設け、収納部（３）の開口縁一端部に、伸縮自在となる軸金物（９）を設けて、一部を受け金物（８）の中空部に、回動自在に埋め込む。

【０００７】本考案の第二実施例を、図４において、説明する。円筒形の収納部（３）の上面は、開口させ、それを覆う形状で、中心部に投入口（５）を設けた蓋（６）を、取り外し可能な状態で取り付ける。中底板（４）は、収納部（３）下端部開口より、やや上方内側に取り付け、底板（１）は、収納部（３）より、脱自在とするため、径をやや小さく形成する。第二実施例において、蓋（６）を設けず、中底板（４）を着脱自在とする場合もある。又、本体が小型で、おもり（２）が軽く、楽に持ち上げ可能である場合は、底板（１）、中底板（４）、収納部（３）が一体化して作られる場合もある。

【０００８】以下、本考案の第三実施例を、図５において、説明する。収納部（３）の周壁を、上下、二層に分離し、下層上面に、間仕切板（１０）を設け、同様に、底板（１）の上面に中底板（４）設ける。上下層には、それぞれ所要箇所に投入口（５）を設ける。上下層の収納部（３）の開口縁一端部と、その下面に接する周縁一端部に軸金物（９）、受け金物（８）を、それぞれ設け、それらと点対称となる周縁一端付近に、キャッチ（７）を設ける。軸金物（９）には、伸縮作用が必要ない場合もあり、キャッチ（７）としては、フランス落し、マグネットキャッチ、引掛け締り、小型クレセント、等が考えられる。

【０００９】本考案は以上のような構造で、これを使用する時は、手を添えて適当な角度に、収納部（３）を傾けると、球面状の底板（１）は、その動きに合わせて、床面との接点を辺期させる。ゴミを投入口（５）より、収納部（３）に入れ、手を離すと、本体は、おもり（２）を中心にして、揺れ動くが、最後には、直立状態で静止する。ゴミは、落下して、中底板（４）、もしくは第三実施例の上層の収納部（３）場合、間仕切板（１０）に溜る。第一実施例において、収納部（３）に溜ったゴミは、収納部（３）を、軸金物（９）の軸を伸ばし、中底板（４）の凸部より上方へ持ち上げ、軸金物（９）を中心に、水平状態で回転することにより、下面を開放し、排出する。この時、軸金物（９）の軸を長く伸ばしたり、軸金物（９）を受け金物（８）より外して、収納部（３）を上方に持ち上げることにより、内部のゴミを完全に、容易に排出することができる。第二実施例においては、底板（１）を分離した状態で、床に置き、通常の屑入れ、同様に使用することができる。ゴミの排出は、底板（１）より、収納部（３）を取り外し、蓋（６）を開け、上下を逆さにして行う。蓋（６）がない場合は、中底板（４）を抜き取り、底板（１）、中底板（４）、収納部（３）が一体化して作られている場合は、全体を持ち上げ、上下を逆さにして行う。第三実施例において、上下層の収納部（３）に溜ったゴミは、キャッチ（７）を解除し、収納部（３）を軸金物（９）を中心に、回転することにより、下面を開放し、排出する。

【００１０】

【考案の効果】

収納部を二層式にしたり、容量を大きくする場合、転倒を気にせずに、高さを高くすることができるため、平面的に場所を取らず、邪魔にならない。又、机の下、等に収納しても、傾けてゴミを投入できるため、取り扱いが楽であり、どのような場所においても倒れず、中のゴミが散乱しないので、安心である、等により、きわめて有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の第一実施例を示す断面図で、二点破線
は、収納部を１８０度回転した状態である。

【図３】本考案の第一実施例の接続金物（６）の部分を
示す斜視図である。

【図４】本考案の第二実施例を示す断面図で、二点破線
は、収納部を接続した状態である。

【図５】本考案の第三実施例を示す断面図で、二点破線
は、上層の収納部を１８０度回転した状態である。

【符号の説明】

１底板２おもり３収納部４中底板５投入口６蓋７キャッチ８受け金物９軸金物１０間仕切板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】投入口（５）を上力部に持ち、下面を開
放した収納部（３）の下方に中底板（４）を設け、中底
板（４）の下方に、ほぼ球面状の底板（１）を、着脱自
在に設け、中底板（４）と、底板（１）の間に、静止時
に収納部（３）が、ほぼ直立状態となるごとく、おもり
（２）を設けた屑入れ。