JPH078940Y2 - 可撓性流体輸送管 - Google Patents
可撓性流体輸送管Info
- Publication number
- JPH078940Y2 JPH078940Y2 JP8232589U JP8232589U JPH078940Y2 JP H078940 Y2 JPH078940 Y2 JP H078940Y2 JP 8232589 U JP8232589 U JP 8232589U JP 8232589 U JP8232589 U JP 8232589U JP H078940 Y2 JPH078940 Y2 JP H078940Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- reinforcing
- fluid transport
- plastic
- flexible fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は海底特に深海底から産出される高温、高圧の原
油やガス等の流体を常時動的環境下で輸送するのに使用
される可撓性流体輸送管に関するものである。
油やガス等の流体を常時動的環境下で輸送するのに使用
される可撓性流体輸送管に関するものである。
この種の可撓性流体輸送管は、例えば第３図に示すよう
に、原油、ガス等の高温、高圧の流体を輸送するプラス
チック管１の内側に外圧に対する座屈防止用のインター
ロック構造をした補強管２を備えている。更に詳細に述
べると、この補強管２は金属帯をその両端縁がインター
ロックされて噛み合うように螺旋状に巻いて形成された
構造となっている。なお、３はプラスチック管１と補強
管２の間に設けられ、プラスチック管１を構成するプラ
スチック樹脂の食い込み防止用テープ層、４はプラスチ
ック管１の上に断面形状がＣ形の金属条２本を開口部を
向き合わせて互いに噛み合うように密巻きして設けられ
た内圧補強層、５は内圧補強層４の上に断面形状の平形
の金属条２本を相互に巻方向を逆にして粗巻きして設け
た軸力補強層、６は軸力補強層５の上に押出被覆された
防蝕用のプラスチックシースである。
に、原油、ガス等の高温、高圧の流体を輸送するプラス
チック管１の内側に外圧に対する座屈防止用のインター
ロック構造をした補強管２を備えている。更に詳細に述
べると、この補強管２は金属帯をその両端縁がインター
ロックされて噛み合うように螺旋状に巻いて形成された
構造となっている。なお、３はプラスチック管１と補強
管２の間に設けられ、プラスチック管１を構成するプラ
スチック樹脂の食い込み防止用テープ層、４はプラスチ
ック管１の上に断面形状がＣ形の金属条２本を開口部を
向き合わせて互いに噛み合うように密巻きして設けられ
た内圧補強層、５は内圧補強層４の上に断面形状の平形
の金属条２本を相互に巻方向を逆にして粗巻きして設け
た軸力補強層、６は軸力補強層５の上に押出被覆された
防蝕用のプラスチックシースである。
しかしながら、このような流体輸送管は、補強管２に対
して耐食性の点よりステンレススチール帯が用いられ、
且つ十分な座屈強度を得るため、その肉厚は例えば内径
４インチ管では0.6mm、内径８インチ管では1.2mmと大き
くする必要がある。
して耐食性の点よりステンレススチール帯が用いられ、
且つ十分な座屈強度を得るため、その肉厚は例えば内径
４インチ管では0.6mm、内径８インチ管では1.2mmと大き
くする必要がある。
従って、流体輸送管の単位長さ当たりの重量が大きくな
り、特に海上から深海用まで長尺のライザー（立上げ
管）として懸垂使用された場合、自重による過大な張力
が発生して、該ライザーの上端で破断する恐れがあっ
た。
り、特に海上から深海用まで長尺のライザー（立上げ
管）として懸垂使用された場合、自重による過大な張力
が発生して、該ライザーの上端で破断する恐れがあっ
た。
また、このような補強管２が用いられるため、その材料
コストが著しく高い上、加工が複雑となり、流体輸送管
の製造コストが高くなるという問題もあった。
コストが著しく高い上、加工が複雑となり、流体輸送管
の製造コストが高くなるという問題もあった。
本考案は上記の問題を解決し、流体輸送管の軽量化、材
料コスト及び製造コストの低減化を図ることを目的する
ものである。
料コスト及び製造コストの低減化を図ることを目的する
ものである。
上記の目的を達成するために、本考案は、流体を輸送す
るプラスチック管の内側に外圧に対する座屈防止用の補
強管を備えた可撓性流体輸送管において、前記補強管は
各々独立して形成された複数個の断面中空パイプ状のリ
ングを軸方向に連続して配備したことを特徴とするもの
である。
るプラスチック管の内側に外圧に対する座屈防止用の補
強管を備えた可撓性流体輸送管において、前記補強管は
各々独立して形成された複数個の断面中空パイプ状のリ
ングを軸方向に連続して配備したことを特徴とするもの
である。
流体輸送管を構成する補強管として、従来のものは薄い
殻構造のため耐外圧強度上効果的な構造と言い難いが、
本考案のものは各々独立して形成された断面中空パイプ
状のリングを軸方向に連続して配備した構造なので、断
面強度を従来のものより十分に大きくすることができ、
且つ単位長さ当たりの重量も小さくなって軽量化され、
特に海中では大きな浮力を受け水中重量が小さくなって
軽量化が促進され、使用中に破断する恐れがなくなり、
更に構造も簡単なため材料コストが低下し、製造価格面
で大きなコストダウンが図れる。
殻構造のため耐外圧強度上効果的な構造と言い難いが、
本考案のものは各々独立して形成された断面中空パイプ
状のリングを軸方向に連続して配備した構造なので、断
面強度を従来のものより十分に大きくすることができ、
且つ単位長さ当たりの重量も小さくなって軽量化され、
特に海中では大きな浮力を受け水中重量が小さくなって
軽量化が促進され、使用中に破断する恐れがなくなり、
更に構造も簡単なため材料コストが低下し、製造価格面
で大きなコストダウンが図れる。
次に本考案の一実施例を図面により詳細に説明すると、
第１図において、１は海底特に深海底から産出される高
温、高圧の原油やガス等の流体を通して輸送するための
プラスチック管で、流体が油の場合には一般に加工性、
耐食性に優れ可撓性を有するナイロンが管材として多く
用いられる。７はプラスチック管１の内側に設けられ、
該管の外圧に対する座屈防止用の補強管で、この補強管
７は各々独立して形成された複数個の断面中空パイプ状
のリング８を軸方向に連続して配備したものである。該
リング８は断面中空丸パイプ状でもよいが、図示するよ
うに補強管７の外径が大きくならないように断面中空矩
形パイプ状としてもよい。また断面の圧縮強度を上げる
ために第２図のように補強リブ９を設けることも有効で
ある。
第１図において、１は海底特に深海底から産出される高
温、高圧の原油やガス等の流体を通して輸送するための
プラスチック管で、流体が油の場合には一般に加工性、
耐食性に優れ可撓性を有するナイロンが管材として多く
用いられる。７はプラスチック管１の内側に設けられ、
該管の外圧に対する座屈防止用の補強管で、この補強管
７は各々独立して形成された複数個の断面中空パイプ状
のリング８を軸方向に連続して配備したものである。該
リング８は断面中空丸パイプ状でもよいが、図示するよ
うに補強管７の外径が大きくならないように断面中空矩
形パイプ状としてもよい。また断面の圧縮強度を上げる
ために第２図のように補強リブ９を設けることも有効で
ある。
補強管７が上記のような断面中空パイプ状のリング構造
となっているので、断面強度が大きくなり、且つ単位長
さ当たりの重量の小さくなり軽量化されるほか、構造も
簡単となることから材料コストの低減化も可能となる。
また材質は従来のようなステンレススチール等の金属材
料でもよいが、断面強度が十分大きいことから、ガラ
ス、コンクリート、FRP等の安価な無機、有機材料も採
用することができ、益々補強管７の軽量化と材料コスト
の低減化を促進することができる。
となっているので、断面強度が大きくなり、且つ単位長
さ当たりの重量の小さくなり軽量化されるほか、構造も
簡単となることから材料コストの低減化も可能となる。
また材質は従来のようなステンレススチール等の金属材
料でもよいが、断面強度が十分大きいことから、ガラ
ス、コンクリート、FRP等の安価な無機、有機材料も採
用することができ、益々補強管７の軽量化と材料コスト
の低減化を促進することができる。
複数個の断面中空パイプ状のリング８は軸方向に50〜50
0mmの間隔をおいて結束テープ10に接着して相互に連結
され連続して整然と配備されている。この結束テープ10
は一枚の広幅テープを使用して断面中空パイプ状のリン
グ８の外周を覆うようにしてもよいが、複数本の狭幅テ
ープを使用して該リング８の円周方向に均等間隔に配設
して、リング８の軸方向に沿わせるようにしてもよい。
0mmの間隔をおいて結束テープ10に接着して相互に連結
され連続して整然と配備されている。この結束テープ10
は一枚の広幅テープを使用して断面中空パイプ状のリン
グ８の外周を覆うようにしてもよいが、複数本の狭幅テ
ープを使用して該リング８の円周方向に均等間隔に配設
して、リング８の軸方向に沿わせるようにしてもよい。
前記補強管７は、この外周上にプラスチック管１を押出
被覆することにより、この内部に設けられる。この際、
結束テープ10にはプラスチック管１の押出被覆時に牽引
力が作用して伸びたり、切断する恐れがあるので、これ
に耐え得るような引張強度を有するプラスチック材或い
はガラス繊維のテープで形成されている。
被覆することにより、この内部に設けられる。この際、
結束テープ10にはプラスチック管１の押出被覆時に牽引
力が作用して伸びたり、切断する恐れがあるので、これ
に耐え得るような引張強度を有するプラスチック材或い
はガラス繊維のテープで形成されている。
前記補強管７を構成する断面中空パイプ状のリング８を
結束テープ10を用いずに軸方向に連続して配備する他の
手段としては、該リング自体に凹凸係合部（図示せず）
を設けて、該リング相互を屈曲自在に係合して連結する
ようにしてもよい。
結束テープ10を用いずに軸方向に連続して配備する他の
手段としては、該リング自体に凹凸係合部（図示せず）
を設けて、該リング相互を屈曲自在に係合して連結する
ようにしてもよい。
なおプラスチック管１の上には、従来のものと同様に、
断面形状がＣ形の金属条２本を開口部を向き合わせて互
いに噛み合うように密巻きした内圧補強層４、内圧補強
層４の上に断面形状が平形の金属条２本を相互の巻方向
を逆にして粗巻きした軸力補強層５、軸力補強層５の上
に押出被覆された防蝕用のプラスチックシース６がそれ
ぞれ設けられている。これら内圧補強層４、軸力補強層
５及びプラスチックシース６は本考案の輸送管に必須な
ものではなく、用途に応じて適宜選択使用又は省略して
も差し支えない。
断面形状がＣ形の金属条２本を開口部を向き合わせて互
いに噛み合うように密巻きした内圧補強層４、内圧補強
層４の上に断面形状が平形の金属条２本を相互の巻方向
を逆にして粗巻きした軸力補強層５、軸力補強層５の上
に押出被覆された防蝕用のプラスチックシース６がそれ
ぞれ設けられている。これら内圧補強層４、軸力補強層
５及びプラスチックシース６は本考案の輸送管に必須な
ものではなく、用途に応じて適宜選択使用又は省略して
も差し支えない。
以上説明したように、本考案によれば、プラスチック管
の内側に設けられる補強管は各々独立して形成された複
数個の断面中空パイプ条のリングを軸方向に連続して配
備したものであるから、輸送管の軽量化、材料コスト及
び製造コストの低減化が可能となり、また海中等での使
用中に破断する恐れもなく耐久性が向上し、特に特高圧
フレキシブルライザー等として深海での使用にも適した
良品質、高信頼性の輸送管を提供することができる。
の内側に設けられる補強管は各々独立して形成された複
数個の断面中空パイプ条のリングを軸方向に連続して配
備したものであるから、輸送管の軽量化、材料コスト及
び製造コストの低減化が可能となり、また海中等での使
用中に破断する恐れもなく耐久性が向上し、特に特高圧
フレキシブルライザー等として深海での使用にも適した
良品質、高信頼性の輸送管を提供することができる。
第１図は本考案の一実施例を示す半部縦断面正面図、第
２図は本考案要部の他の例を示す縦断面図、第３図は従
来例を示す半部縦断面正面図である。 １……プラスチック管、２……補強管、３……食い込み
防止用テープ層、４……内圧補強層、５……軸力補強
層、６……プラスチックシース、７……補強管、８……
リング、９……補強リブ、10……結束テープ。
２図は本考案要部の他の例を示す縦断面図、第３図は従
来例を示す半部縦断面正面図である。 １……プラスチック管、２……補強管、３……食い込み
防止用テープ層、４……内圧補強層、５……軸力補強
層、６……プラスチックシース、７……補強管、８……
リング、９……補強リブ、10……結束テープ。
Claims (1)
- 【請求項１】流体を輸送するプラスチック管の内側に外
圧に対する座屈防止用の補強管を備えた可撓性流体輸送
管において、前記補強管は各々独立して形成された複数
個の断面中空パイプ状のリングを軸方向に連続して配備
したことを特徴とする可撓性流体輸送管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8232589U JPH078940Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 可撓性流体輸送管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8232589U JPH078940Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 可撓性流体輸送管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0322190U JPH0322190U (ja) | 1991-03-06 |
| JPH078940Y2 true JPH078940Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31629031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8232589U Expired - Lifetime JPH078940Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 可撓性流体輸送管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078940Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-13 JP JP8232589U patent/JPH078940Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0322190U (ja) | 1991-03-06 |
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