JPH0788830B2 - 遠心または軸流圧縮機のサージコントロール方法 - Google Patents

遠心または軸流圧縮機のサージコントロール方法

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JPH0788830B2
JPH0788830B2 JP25373488A JP25373488A JPH0788830B2 JP H0788830 B2 JPH0788830 B2 JP H0788830B2 JP 25373488 A JP25373488 A JP 25373488A JP 25373488 A JP25373488 A JP 25373488A JP H0788830 B2 JPH0788830 B2 JP H0788830B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種の産業プラントなどに於いて用いられる
遠心または軸流圧縮機のサージコントロール方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、遠心または軸流圧縮機のサージコントロールを行
う場合にパラメータとして体積または重量による入口流
量を用い、この入口流量と出口圧力,圧縮比,圧力差,
ヘツドなどの運転条件とによりサージリミツト値を設定
し、これに基づいてサージコントロールを行つている。
即ち、上記の運転条件によりこの入口流量よりも小さい
入口流量になるとサージングが発生する入口流量の最低
値をサージリミツト値として設定し、この設定された最
低値よりも小さな入口流量にならないようにリサイクル
バルブなどを調整して圧縮機にサージングが発生するの
を防止している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような従来の遠心または軸流圧縮
機のサージコントロール方法に於いては入口圧力,温
度,ガス成分などが変化した場合、各運転条件に於ける
サージリミツト値のばらつきが大きくなる。第2図は従
来の遠心圧縮機のサージコントロール方法に於ける各遠
心圧縮機のサージ限界の入口体積流量Qと圧縮比Rとの
関係を表わすグラフである。なお、第2図(a)〜
(d)はそれぞれ1台目〜4台目の遠心圧縮機に対応
し、実線および点線はそれぞれ異なる運転条件に対応し
ている。図に於いて、各遠心圧縮機とも図に示すように
運転条件の変化に伴いサージリミツト値が約10%以上ば
らついている。サージリミツト値はこれらのばらつきを
カバーする必要があるために大きめに設定したり、或い
は運転条件の変化に伴いサージリミツト値を設定する関
係式を変えてサージリミツト値を変更したりしている。
このように、サージリミツト値を大きめに設定した場合
には、サージリミツト値に於ける入口流量の最低値が必
要以上に大きくなるために遠心または軸流圧縮機の低流
量運転域に於ける必要馬力が増加する。また、運転条件
の変化に伴いサージリミツト値を変更する場合は、変更
作業が煩雑で運転員の負担が増加するなどの不具合を抱
えている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る遠心または軸流圧縮機のサージコントロー
ル方法は上記の課題を解決することを目的にしており、
入口体積流量Qと回転数Nとの比Q/Nをパラメータにし
てサージ限界の入口最低体積流量をサージリミツト値と
して設定し、これに基づいてサージコントロールを行う
ことを特徴としている。
〔作用〕
即ち、本発明に係る遠心または軸流圧縮機のサージコン
トロール方法に於いては、出口圧力,圧縮比,圧力差,
ヘツドなどの運転条件に対しサージングが発生しない入
口体積流量の最低値をサージリミツト値にするパラメー
タとして、入口体積流量Qと回転数Nとの比Q/Nを用い
ている。
一般に、単段または多段の遠心または軸流圧縮機の性能
は各段のインペラーの性能により決定される。各段のイ
ンペラーの性能はそのインペラーの入口体積流量Qと回
転数Nとの比Q/Nによつて決定され、また各段のインペ
ラーのサージリミツト値は圧力,温度,ガス物性などが
変化してもこの比Q/Nはほぼ一定値である。遠心または
軸流圧縮機の全体性能としてのサージリミツト値は各運
転条件に於いて何れか1つのインペラーにどの位の流量
以下でサージングが起きるかで決まる。また、各段のイ
ンペラーの入口体積流量Q′はほぼQ′=Q×RCで表わ
される。但し、Qは遠心または軸流圧縮機の入口体積流
量、即ち1段目のインペラーの入口体積流量、Rは出口
圧力Pdと入口圧力Psとの圧縮比、Cはそのインペラーが
何段目かによつて決まる値でほゞ一定値である。従つ
て、遠心または軸流圧縮機のサージリミツト値(Q/N)
は次の関係式により表わされ、この関係式を用いるこ
とにより運転条件が変化してもサージリミツト値(Q/
N)の誤差を小さく抑えてサージコントロールを行う
ことができる。
(Q/N)=A0RC+A1 または近似式として、 (Q/N)=B0R+B1 但し、A0,A1,C,B0,B1は一定値である。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図および第2図に基づき説明す
る。第1図は本発明の一実施例に係る遠心圧縮機のサー
ジコントロール方法に於ける各遠心圧縮機のサージ限界
の入口体積流量Qと回転数Nとの比Q/Nと圧縮比Rとの
関係を表わすグラフである。なお、第1図(a)〜
(d)はそれぞれ1台目〜4台目の遠心圧縮機に対応
し、実線および点線はそれぞれ異なる運転条件に対応し
ている。
図において、本実施例に係る遠心圧縮機のサージコント
ロール方法は4台の遠心圧縮機が第2図に於ける従来例
と全く同一の場合である。即ち、それぞれの遠心圧縮機
のインペラー段数は1台目が5段、2台目が3段、3台
目が4段、4台目が3段、そして回転数の変更が可能で
ある場合である。サージリミット値は、 サージリミット(Q/N)=A0×RC+Al 但し、Qは1段目の入口体積流量 で示され、1段目のインペラーにおいてサージが先に起
こる場合は、Qそのものが1段目の入口体積流量を示し
ていることから(Q/N)=ほぼ一定、即ちA0=0とな
ってRに関係せず、第1図ではほぼ垂直な線となる。ま
た、逆に2段目以降のインペラーにおいて先にサージが
起こる場合は、A0は0ではなくなって右上がりの曲線と
なる。即ち、第1図においてほぼ垂直な線のところは第
1段目、右上がりの曲線のところは2段目以降にサージ
が起こることが判る。これより、1台目の遠心圧縮機は
第1図(a)に示すように2段目以降のインペラーにサ
ージングが起こり、サージリミツト値は(Q/N)=A0R
C+A1または(Q/N)=B0R+B1により表わされる。ま
た、2台目の遠心圧縮機は第1図(b)に示すように圧
縮比Rによりサージングの起こるインペラーが変わる。
サージリミツト値は(Q/N)=▲A ▼RC+▲A
▼または(Q/N)=▲B ▼R+B▲B ▼に
より表わされる。但し、最低はA3である。また、3台目
の遠心圧縮機は第1図(c)に示すように1段目のイン
ペラーにサージングが起こる。サージリミツト値は(Q/
N)=一定である。また、4台目の遠心圧縮機は第1
図(d)に示すように1段目のインペラーにサージング
が起こり、サージリミツト値は(Q/N)=一定であ
る。なお、圧縮比R=出口圧力Pd/入口圧力Psであり、A
0,A1,B0,B1,▲A ▼,▲A ▼,▲B ▼,▲
▼,C,A3はそれぞれ定数である。
このように、各遠心圧縮機とも運転条件の変化に伴うサ
ージリミツト値のばらつきは約4%以下になる。これに
対して、従来の遠心圧縮機のサージコントロール方法に
於けるサージリミツト値は第2図に示すように各遠心圧
縮機とも約10%以上ばらついており、この比較から遠心
圧縮機のサージコントロール方法に於けるサージリミツ
ト値のパラメータとして、入口体積流量Qを用いるより
も回転数Nとの比Q/Nを用いる方が運転条件の変化に伴
うサージリミツト値のばらつきを小さくすることがで
き、運転条件の変化に伴うサージリミツト値の設定を変
更する必要がなくなるので、最低のサージリミツト値の
設定が可能になる。なお、軸流圧縮機に於いても同様で
もある。
〔発明の効果〕
本発明に係る遠心または軸流圧縮機のサージコントロー
ル方法は前記の通り行われ、サージリミツト値のばらつ
きを小さく抑えることができるので、サージリミツト値
を大きめに設定する必要がなくなり圧縮機の低流量域に
於ける必要馬力が低減される。また、運転条件の変化に
伴いサージリミツト値を変更する必要もなくなり運転員
の負担が軽減されるなどの効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る遠心圧縮機のサージコ
ントロール方法に於けるサージ限界の入口体積流量と回
転数との比と圧縮比との関係を表わすグラフ、第2図は
従来の遠心圧縮機のサージコントロール方法に於けるサ
ージ限界の入口体積流量と圧縮比との関係を表わすグラ
フである。 Q……入口体積流量、N……回転数、R……圧縮比。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口体積流量Qと回転数Nとの比Q/Nをパ
    ラメータとしてサージ限界の入口最低体積流量をサージ
    リミット値として設定し、これに基づいてサージコント
    ロールを行うことを特徴とする遠心または軸流圧縮機の
    サージコントロール方法。
JP25373488A 1988-10-11 1988-10-11 遠心または軸流圧縮機のサージコントロール方法 Expired - Fee Related JPH0788830B2 (ja)

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WO2008018380A1 (fr) * 2006-08-10 2008-02-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de commande pour moteur à combustion interne équipé d'un turbocompresseur
JP4306703B2 (ja) * 2006-08-10 2009-08-05 トヨタ自動車株式会社 過給機付き内燃機関の制御装置
CN113591223B (zh) * 2021-08-09 2024-01-23 同济大学 一种燃料电池车用离心压缩系统喘振边界预测方法
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