JPH0788538A - 膨出部形成用アルミニウム合金管 - Google Patents

膨出部形成用アルミニウム合金管

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Publication number
JPH0788538A
JPH0788538A JP5214252A JP21425293A JPH0788538A JP H0788538 A JPH0788538 A JP H0788538A JP 5214252 A JP5214252 A JP 5214252A JP 21425293 A JP21425293 A JP 21425293A JP H0788538 A JPH0788538 A JP H0788538A
Authority
JP
Japan
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aluminum alloy
forming
tube
bulging
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP5214252A
Other languages
English (en)
Inventor
Otonobu Sukimoto
己信 鋤本
Hitoshi Akiyoshi
鈞 秋好
Seijiro Taguchi
誠次郎 田口
Kazuo Sugiyama
一夫 杉山
Isao Watanabe
勲 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP5214252A priority Critical patent/JPH0788538A/ja
Publication of JPH0788538A publication Critical patent/JPH0788538A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルジ加工によりその周壁に複数の膨出部を
1直線状に並ぶように形成した場合における膨出部の破
断を防止する。膨出部を形成するための作業を簡単にす
る。コストを安くする。 【構成】 バルジ加工を施して、その周壁に複数の膨出
部6を1直線状に同時に形成するのに使用するアルミニ
ウム合金管5である。JIS A6063合金押出型材製管
を調質することにより形成する。伸びが40%以上、再
結晶集合組織における結晶粒径が60μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バルジ加工を施し
て、その周壁に複数の膨出部を1直線状に同時に形成す
るのに使用するアルミニウム合金管に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車用吸気マニホルドとし
て、図1に示すように、一端が開口するとともに他端が
蓋によって閉鎖され、かつ周壁に複数の孔(2) が形成さ
れるとともに各孔(2) の周囲に分岐管接続用筒状外方突
出部(3) が一体的に設けられたアルミニウム押出型材製
主管(1) と、各一端が外方突出部(3) に嵌め合せ状態で
接続された複数のアルミニウム展伸材製分岐管(4) とを
備えたものが考えられている。このマニホルドにおい
て、主管(1) の製造を次のようにして行うことが考えら
れている。すなわち、アルミニウム押出型材製管(5) の
周壁に複数の筒状膨出部(6) を、バルジ加工により1直
線状に並ぶように形成した後(図2参照)、各筒状膨出
部(6) の先端閉鎖壁(7) に孔をあけ、ついでバーリング
加工により上記先端閉鎖壁(7) における孔の周囲の部分
を外方に曲げるとともにその先端部を拡管して、分岐管
接続用筒状外方突出部(3) を形成するとともに、孔(2)
を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記主
管(1) を製造するための膨出部(6) 付き管(5) の場合に
は、各膨出部(6) の高さを管(5) の外径の14%以上に
する必要があり、アルミニウム押出型材製管(5) の周壁
に、このような筒状膨出部(6) を1直線状に並ぶように
形成するのは、1度のバルジ加工ではできなかった。な
ぜならば、加工度が大きくて膨出部(6) に破断が生じる
からである。
【0004】この発明の目的は、上記問題を解決した膨
出部形成用アルミニウム合金管を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による膨出部形
成用アルミニウム合金管は、バルジ加工を施して、その
周壁に複数の膨出部を1直線状に同時に形成するのに使
用するアルミニウム合金管であって、JIS A6063合
金押出型材製管を調質することにより形成され、伸びが
40%以上、再結晶集合組織における結晶粒径が60μ
m以下となされていることを特徴とするものである。
【0006】上記において、膨出部形成用アルミニウム
合金管の伸びを40%以上、再結晶集合組織における結
晶粒径を60μm以下としたのは、このようなアルミニ
ウム合金管の周壁に、バルジ加工によって、管の外径の
14%以上の高さを有する複数の筒状膨出部を1直線状
に並ぶように同時に形成しても、膨出部に破断が生じな
いからである。
【0007】この発明による膨出部形成用アルミニウム
合金管は、たとえばJIS A6063合金押出型材製管
に、冷間加工率40%以上の引抜き加工を施した後、3
50〜420℃の範囲で焼鈍することにより、伸びが4
0%以上、再結晶集合組織における結晶粒径が60μm
以下となるように調質することによって製造される。
【0008】この方法によれば、冷間加工率40%以上
の引抜き加工と、これに引き続いて行われる350〜4
20℃の範囲での焼鈍との2つの工程によって、JIS A
6063合金製押出形材管を、上述した効果を奏する伸
びが40%以上、再結晶集合組織における結晶粒径が6
0μm以下のものにすることができる。したがって、そ
の工程数が少なくなって作業が簡単になる。
【0009】上記において、押出型材管に引抜き加工を
施すさいの冷間加工率を40%以上としたのは、40%
未満であれば、焼鈍を施した後の再結晶集合組織におけ
る結晶粒径が60μm以下にならず、伸びも40%未満
になるからである。また、引抜き加工後の焼鈍温度を3
50〜420℃の範囲としたのは、350℃未満では再
結晶が起こらず、420℃を越えると結晶粒が粗大化す
るからである。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を、比較例とともに
示す。
【0011】JIS A6063合金から、全長330mm、
外径69.5mm、肉厚2.4mmである2本の押出管をつ
くった。また、JIS A6063合金製の4本の押出管
に、種々の冷間加工率で引抜き加工を施して上記と同じ
寸法の管をつくった。ついで、全ての管を、種々の条件
で焼鈍した後、引張り強さ、伸びおよび結晶粒径を測定
した。
【0012】その後、全ての管にバルジ加工を施し、各
管の周壁に、図2に示すように、4つの管状膨出部(6)
をピッチ59mmで1直線状に並ぶように形成した。膨出
部(6) 付き管(5) の全長(L) は260mm、外径(D) 70
mm、中心軸(O) から膨出部(6) の先端までの距離(W) は
52mmであった。そして、各管(5) の膨出部(6) に破断
が生じているかどうかを調べた。その結果を、上記冷間
加工率、焼鈍条件、引張り強さ、伸びおよび結晶粒径と
ともに下表に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】この発明の膨出部形成用アルミニウム合
金管によれば、伸びが40%以上、再結晶集合組織にお
ける結晶粒径が60μm以下であるので、このアルミニ
ウム合金管にバルジ加工を施すことによりその周壁に複
数の膨出部を1直線状に並ぶように形成した場合にも、
膨出部が破断することはない。さらに、1回のバルジ加
工により複数の膨出部を同時に形成することができるの
で、従来の方法に比較して工程数が少なくなり、膨出部
を形成するための作業が簡単になる。しかも、素材とし
てJIS A6063合金製押出形材管を用いているので、
コストが安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気マニホルドの構成を示す一部切欠き側面図
である。
【図2】アルミニウム合金管から吸気マニホルドの主管
を製造する途中の膨出部付き管を示す一部切欠き側面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 一夫 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 渡辺 勲 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルジ加工を施して、その周壁に複数の
    膨出部を1直線状に同時に形成するのに使用するアルミ
    ニウム合金管であって、JIS A6063合金押出型材製
    管を調質することにより形成され、伸びが40%以上、
    再結晶集合組織における結晶粒径が60μm以下となさ
    れていることを特徴とする膨出部形成用アルミニウム合
    金管。
JP5214252A 1993-08-30 1993-08-30 膨出部形成用アルミニウム合金管 Pending JPH0788538A (ja)

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JP5214252A JPH0788538A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 膨出部形成用アルミニウム合金管

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JP63303430A Division JPH02147126A (ja) 1988-11-29 1988-11-29 膨出部形成用アルミニウム管およびその製造方法

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JPH0788538A true JPH0788538A (ja) 1995-04-04

Family

ID=16652686

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010140A (ja) * 2010-06-17 2013-01-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 構造用継手部材及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010140A (ja) * 2010-06-17 2013-01-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 構造用継手部材及びその製造方法
US8820813B2 (en) 2010-06-17 2014-09-02 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Structural member
US9381953B2 (en) 2010-06-17 2016-07-05 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Structural member

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