JPH0788397B2 - 組織由来腫瘍増殖阻害物質 - Google Patents

組織由来腫瘍増殖阻害物質

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JPH0788397B2
JPH0788397B2 JP61089844A JP8984486A JPH0788397B2 JP H0788397 B2 JPH0788397 B2 JP H0788397B2 JP 61089844 A JP61089844 A JP 61089844A JP 8984486 A JP8984486 A JP 8984486A JP H0788397 B2 JPH0788397 B2 JP H0788397B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 Bichel〔Bichel,Nature231;449−450(1971)〕は、腫
瘍増殖平衡時期に腹水腫瘍担持マウスから多くの腫瘍を
切除すると残りの腫瘍細胞が著しく増殖すると報告して
いる。十分に進行した腹水腫瘍を担持したマウスから得
た無細胞腹水を増殖性腹水腫瘍を有するマウスに注入す
ると、腹水細胞の増殖が著しく抑制された。Bichel(同
上)は、進行した腫瘍を有するマウスと早期腫瘍を有す
るマウスの2匹のマウスを外科的に結合した〔併体結合
(parabiotic)〕マウスでは、早期腫瘍の増殖が著しく
抑制されることも知見している。これらの知見に基い
て、併体結合マウスの腹膜中を循環し、十分に進行した
腹水腫瘍により産生される無細胞腹水中に存在する分散
可能な抑制因子(diffusible inhibitory principle)
の存在を仮定した〔Bichel,Europ.J.Cancer:291−296
(1970)およびBichel(同上)〕。この抑制因子の性質
は明らかにされていなかつたが、腹水腫瘍の増殖率は腫
瘍組織の量に依存し、産生される抑制因子の量によつて
決定されると推測された。
腫瘍増殖抑制活性を有する物質についても記載されてい
る〔Holleyら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA77:5989(1980)
およびHolleyら,Cell Biol.Int,Reports:525−526(1
983)〕。これらの刊行物には、アフリカミドリザルBSC
−1細胞から単離した増殖抑制物質がBSC−1細胞,ヒ
ト乳癌細胞および正常ヒト乳細胞の増殖を抑制した旨の
報告がある。最近この物質がB−TGF〔Assoianら,J.Bio
l.Chem.258:7155−7160(1983)〕と呼称される25000ダ
ルトンの2本鎖ヒト血小板由来ポリペプチドと同一もし
くは極めて近似していることが判明した〔Tuckerら,Sci
ence226:705−707(1984);Robertsら,Proc.Nat.Acad.S
ci.82(Jan):119−123(1985)〕。またMc Mahonら
は、ラツト肝から非悪性ラツト肝細胞の増殖を抑制する
が悪性ラツト肝細胞の増殖を抑制しない26000ダルトン
の物質を取り出した〔Proc.Natl.Acad.Sci.USA79,456−
460(1982)〕。他の増殖抑制物質は培養雛(chick)脊
髄細胞中で同定された〔Kagenら,Experimental Neurolo
gy58:347−360(1970);Harringtonら,Proc.Natl.Acad.
Sci.USA77:423−427(1980)およびSteckら,J.Cell Bio
l.83:562−575(1979)〕。
Iwataら〔J.Cellular Biochem.Suppl.:401(1982)〕
は、増殖刺激および増殖抑制活性を検定するためのマイ
クロ力価プレートシステムについて記載している。Toda
roら〔Todaroら,Tumor Cell Heterogeneity;Origins an
d Implications,Bristol−Myers Cancer Symposia,Volu
me4,Owens,A.H.,Coffey,D.S.およびBaylin,S.B.編(Aca
demic Press,1982),pp.205−224〕およびIwataら〔Fe
d.Proc.Fed.AM.Soc.Exp.Biol.42:1833(1983)〕は、培
養中に増殖したヒト腫瘍細胞の組織細胞液から腫瘍抑制
活性を単離したと報告した。これらの報告中に記載され
た知見は予備的であり、詳細ではない。
1984年4月20日付で米国特許商標局に出願された(U.S.
Serial NNo.602,520)共同発明者としてKenenth K.Iwat
aが含まれている特許出願(発明の名称“Substantially
Purified Tumor Growth Inhibitory Factor(TI
F)”)は、培養中に増殖したヒト腫瘍細胞中に存在、
由来する余り特定されていない物質の予備同定に関す
る。前記物質は、既に報告された〔Todaroら,Tumor Cel
l Heterogeneity;Origins and Implications,Bristol−
Myers Cancer Symposia,Vol.4,Owens,A.H.,D.S.,および
Baylin,S.B.編(Academic Press,1982),pp.205−224;I
wataら,Fed.Proc.Fed.Am、Soc.Exp.Biol.42:1833(198
3)〕腫瘍抑制活性に類似している。
Todaro〔Todaro,G.J.,Epigenetic Regulation of Cance
r,Terry Fox Cancer Research Conference(カナダ,バ
ンクーバー,ブリテツシユ・コロンビア大学)Abs.13
(1984)〕は最近、腫瘍細胞増殖抑制作用を有し夫々70
および90個のアミノ酸残基から構成される2個の因子を
報告した。これらの因子のソース即ち種の細胞、組織タ
イプ或いは因子の精製方法についての開示はなかつた。
発明の要旨 本発明は、複数の酸性ポリペプチドから成るヒト組織由
来の酸性化エタノール抽出物に関し、前記ポリペプチド
の各々は約20000ダルトン未満の分子量を有しており、
正常なヒト包皮フイブロブラストの成長を刺激しながら
ヒト腫瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系(CCL64)の増
殖を抑制する性質を有する。ヒト腫瘍細胞増殖に対する
抑制活性は、酸性化エタノール抽出物の温度を約3分間
約100℃に上げても、或いは酢酸を添加してもこわれ
ず、約23℃よりむしろ約4℃で酸性化エタノール抽出物
を作成したときの方が抑制活性は高い。
本発明はまた、実質的に全ての血液、全ての細胞外可溶
性成分および実質的に全ての細胞内可溶性成分が除去す
べく処理されたヒト臍帯から誘導された酸性化エタノー
ル抽出物に関する。前記抽出物は、非還元条件下で約30
000ダルトン未満の見かけ分子量を有しており、正常な
ヒト包皮フイブロブラストの成長を刺激しながらヒト腫
瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系(CCL64)の増殖を抑
制する性質を有する。ヒト腫瘍細胞増殖の抑制活性は、
酸性化エタノール抽出物の温度を約100℃に約3分間上
げても、また酸性化エタノール抽出物が酢酸中最高約1.
0モルまで酢酸を添加してもこわれない。
本発明はまた、複数の酸性ポリペプチドから成るヒト組
織例えばヒト臍帯あるいはヒト胎盤から誘導された酸性
化エタノール抽出物の製造方法に関し、前記ポリペプチ
ドの各々は約20000ダルトン未満の分子量を有してお
り、正常なヒト包皮フイブロブラストの成長を刺激しな
がらヒト腫瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系(CCL64)
の増殖を抑制する性質を有する。前記方法は、適当な条
件下で、組織を処理して溶解細胞(lysed cell)および
細胞由来の溶解(solubilized)タンパク質を産生し、
溶解タンパク質を回収し、溶解タンパク質から見かけ分
子量約20000ダルトン未満のポリペプチドを別個に回収
し、こうして回収されたポリペプチドを検定してヒト腫
瘍細胞の増殖を抑制するか、樹立ミンク肺細胞系(CCL6
4)の増殖を抑制するか、或いは正常なヒト包皮線維芽
細胞の成長を促進するポリペプチドを同定し、こうして
同定されたポリペプチドを含む酸化性エタノール抽出物
を回収することから成る。
本発明はまた、約20000〜30000ダルトンの見かけ分子量
を有しており、正常なヒト包皮フイブロブラストの成長
を刺激しながらヒト腫瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系
(CCL64)の増殖を抑制する性質を有する組織由来増殖
阻害物質(tissue−derived growth inhibitor,TGI)か
ら成るヒト臍帯からの酸性化エタノール抽出物の製造方
法に関する。前記方法は、適当な条件下で、臍帯組織か
ら静脈および動脈を除去し、組織を洗浄して痕跡血液を
全て取り除き、組織を処理して溶解細胞を産生、細胞由
来の可溶性タンパク質を除去し、酸性化エタノール抽出
によつて分解細胞から残りのタンパク質を溶解、単離さ
せて溶解タンパク質を産生し、溶解タンパク質から見か
け分子量約20000〜30000ダルトンのTGIを別個に回収
し、こうして別個に回収されたTGIを検定してヒト腫瘍
細胞の増殖を抑制し、樹立ミンク肺細胞系(CCL64)の
増殖を抑制し正常なヒト包皮フイブロブラストの成長を
促進する活性を同定し、こうして同定されたTGIを含む
酸性化エノール抽出物を回収することから成る。
本発明はまた、約5000〜16000ダルトンの見かけ分子量
を有しており、ヒト腫瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系
(CCL64)の増殖を抑制するが正常なヒト包皮フイブロ
ブラストの成長を抑制しない性質を有する少なくとも1
個のポリペプチドから成り組織由来増殖阻害物質−1
(TGI−1)と呼称される物質を提供する。前記物質
は、 a)約26−36%のアセトニトリルで0.05%トリフルオロ
酢酸含有アセトニトリルの直線勾配を用いて酸性化エタ
ノール抽出物を高性能液体クロマトグラフイーにかけた
とき規定された活性として回収可能であり、約17−23%
の2−プロパノールで0.05%トリフルオロ酢酸含有2−
プロパノールの直線勾配を用いて酸性化したエタノール
抽出物を高性能液体クロマトグラフイーにかけたとき規
定された活性として回収可能であり、 b)0.05%トリフルオロ酢酸含有2−プロパノールの直
線勾配を用いて高性能液体クロマトグラフイーにかけた
とき、約26%2−エタノールで溶出され優先的にヒト腫
瘍細胞の増殖を抑制するが樹立ミンク肺細胞系(CCL6
4)の増殖は抑制しない活性と約23%2−エタノールで
溶出され優先的に樹立ミンク肺細胞系(CCL64)の増殖
を抑制するがヒト腫瘍細胞の増殖を抑制しない活性の2
個の活性に分離されうる。本発明は更にTGI−1の製造
方法も提供する。
本発明はまた約20000〜30000ダルトンの見かけ分子量を
有しており、正常なヒト包皮フイブロブラストの成長を
抑制しないがヒト腫瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系
(CCL64)の増殖を抑制する性質を有する少なくとも1
個のポリペプチドから成り組織由来増殖阻害物質(TG
I)と呼称される物質を提供する。前記物質は、約28−3
4%のアセトニトリルで0.05%トリフルオロ酢酸含有ア
セトニトリルの直線勾配を用いて酸性化エタノール抽出
物を高性能液体クロマトグラフイーにかけたとき規定さ
れた活性として回収可能であり、約0.6−0.7M NaClでNa
Clの直線勾配を用いて陽イオン交換樹脂にかけたとき規
定された活性を有するシングルピークとして溶離されう
る。
本発明はまた、約5000〜16000ダルトンの見かけ分子量
を有しており、正常なヒト包皮フイブロブラストの成長
を抑制しないがヒト腫瘍細胞および樹立ミンク肺細胞系
(CCL64)の増殖を抑制する性質を有する少なくとも1
個のポリペプチドから成り組織由来増殖抑制因子−2
(TGI−2)と呼称される物質を提供する。前記物質
は、約35−39%のアセトニトリルで0.05%トリフルオロ
酢酸含有アセトニトリルの直線勾配を用いて酸性化エタ
ノール抽出物を高性能液体クロマトグラフイーにかけた
とき規定された活性として回収可能であり、約23−27%
の2−プロパノールで0.05%トリフルオロ酢酸含有2−
プロパノールの直線勾配を用いて酸性化したエタノール
抽出物を高性能液体クロマトグラフイーにかけたとき規
定された活性として回収可能である。本発明は更にTGI
−2の製造方法も提供する。
更に、本発明は、CM−I,CM−II,CM−IIIおよびCM−IVと
呼称されるポリペプチドの不均一集合体(population)
を提供する。前記ポリペプチドの各々は、ヒト腫瘍細胞
の増殖を実質的に抑制する性質を有し、CM−Iを除き樹
立ミンク肺細胞系(CCL64)の増殖を実質的に抑制する
作用を有し、何れのペプチドも正常なヒト包皮フイブロ
ブラストの成長を抑制しない。前記集合体は酸性化エタ
ノール抽出物を陽イオン交換クロマトグラフイーにかけ
ることにより回収可能である。本発明は、CM−I,CM−I
I,CM−IIIおよびCM−IVと呼称されるポリペプチドの不
均一集合体の製造方法をも提供する。
有効量の抽出物TGI−1,TGI,TGI−2あるいはCM−I,CM−
II,CM−IIIおよびCM−IVと呼称されるポリペプチドの不
均一集合体と適当な薬学的キヤリアを含む薬剤組成物が
提供され、前記組成物と細胞を接触させることによつて
ヒト腫瘍細胞の増殖を抑制するための方法が提供され
る。組成物は火傷の治瘍、創傷の治癒にも使用される。
本発明はまた、腫瘍の存在を検出する方法にも関する。
前記方法は、検体サンプル中に存在するTGI−1,TGIもし
くはTGI−2の量或いはCM−I,CM−II,CM−IIIもしくはC
M−IVと呼称されるポリペプチドの不均一集合体の量を
定量的に測定し、こうして得られた測定量と正常な検体
サンプル中に存在する量とを比較することから成り、量
に有意差があれば腫瘍が存在することが示される。更
に、本発明は、検体サンプル中に存在する形質転換増殖
因子アルフア(TGF−α)の量とTGI−1,TGIもしくはTGI
−2の量或いはCM−I,CM−II,CM−IIIもしくはCM−IVと
呼称されるポリペプチドの不均一集合体の量とを別個に
定量的に測定し、損雑するTGF−αの量に対するサンプ
ル中のTGI−1,TGI,TGI−2あるいは不均一集合体の量の
比率を測定し、正常な検体サンプルの対照比率を測定
し、正常検体の比率と検体の比率とを比較することから
成り、比率に有意な変動があれば腫瘍の存在が示唆され
るものである、腫瘍の検出方法にも係る。
最後に、本発明は、腫瘍担持検体からのサンプルについ
てサンプル中の1種もしくはそれ以上のTGI−1,TGI,TGI
−2,CM−I,CM−II,CM−IIIおよびCM−IVの存在を測定す
ることから成り、それ等の特定な組合せの存在の有無、
或いはそれ等の特定量もしくは相対量の存在が特定の腫
瘍の型の指標となる腫瘍型の決定方法に関する。
以下、図面についての説明をする。
第1図 ゲル過クロマトグラフイ(23℃) 第1図はヒトの臍帯の粗酸性エタノール抽出物の23℃に
於けるゲル過クロマトグラフイの溶出パターンであ
る。1.0M酢酸1.50ml中の酸性エタノール抽出物2gをバイ
オ−ゲル(Bio−Gel)P10を含む14×100cmカラム(アミ
コン(Amicon);#86012)にかけ、7ml/分の流速で溶
出した。C型コレクシヨンラツク(LKB)装備のスーパ
ーラツク(Super Rac(LKB2211)で1ずつのフラクシ
ヨンを回収した。各フラクシヨン(1/各フラクシヨ
ン)から1mlをとり12×75mmの滅菌スナツプトツプチユ
ーブ(フアルコン(Falcon)2058)に移した。TGI活性
は物質及び方法の欄に記載した方法で測定した。A549ヒ
ト肺ガン細胞の阻害効果は白い三角で、ミンク肺細胞
(CCL64)のそれは白丸で表示されている。最大吸収ス
ケールレンジが1.0AUFSのユビコードS(UvicoodS)(L
KB2138)と1チヤンネルチヤート記録計(LKB2210)
(チヤート速度1mm/分)を使用して280nmの吸収(−)
を測定した。
第2図 ゲル過クロマトグラフイ(4℃) 第2図はヒトの臍帯の粗酸性エタノール抽出物の4℃に
於けるゲル過クロマトグラフイの溶出パターンであ
る。1.0M酢酸150ml中の酸性エタノール抽出物2gをバイ
オ−ゲル(Bio−Gel)P10を含む14×100cmカラム(アミ
コン(Amicon);#86012)にかけ、7ml/分の流速で溶
出した。C型コレクシヨンラツク(LKB)装備のスーパ
ーラツク(Super Rac)(LKB2211)で1ずつのフラク
シヨンを回収した。各フラクシヨン(1/各フラクシ
ヨン)から1mlをとり12×75mmの滅菌スナツプトツプチ
ユーブ(フアルコン(Falcon)1058)に移した。TGI活
性は物質及び方法の欄に記載した方法で測定した。A549
ヒト肺ガン細胞の阻害効果は白い三角で、ミンク肺細胞
(CCL64)のそれは白丸で表示されている。最大吸収ス
ケールレンジが1.0AUFSのユビコードS(UvicordS)(L
KB2138)と1チヤンネルチヤート記録計(LKB2210)
(チヤート速度1mm/分)を使用して280nmの吸収(−)
を測定した。
第3図 ゲル過クロマトグラフイ(4℃)のフラクシ
ヨンによる細胞増殖阻害及び正常ヒト細胞刺激 第3図はヒトの臍帯の粗酸化性エタノール抽出物の4℃
に於けるゲル過クロマトグラフイの溶出パターンであ
る。1.0M酢酸150ml中の酸性エタノール抽出物をバイオ
−ゲル(Bio−Gel)P10を含む14×100cmカラム(アミコ
ン(Amicon);#86012)にかけ、7ml/分の流速で溶出
した。C型コレクシヨンラツク(LKB)装備のスーパー
ラツク(Super Rac)(LKB2211)で1ずつのフラクシ
ヨンを回収した。各フラクシヨン(1/各フラクシヨ
ン)から1mlをとり12×75mmの滅菌スナツプトツプチユ
ーブ(フアルコン(Falcon)2058)に移した。TGI活性
は物質及び方法の欄に記載した方法で測定した。A549ヒ
ト肺ガン細胞の阻害効果は白い三角で、ミンク肺細胞
(CCL64)のそれは白丸で表示されている。正常ヒトフ
イブロブラストの刺激は白い四角で示す。最大吸収スケ
ールレンジが1.0AUFSのユビコードS(UvicordS)(LKB
2138)と1チヤンネルチヤート記録計(LKB2210)(チ
ヤート速度1mm/分)を使用して280nmの吸収(−)を測
定した。
第4図 ゲル過クロマトグラフイからの活性フラクシ
ヨンの逆相高速液体クロマトグラフイ(HPLC) ヒト臍帯の酸性化エタノール抽出物(タンパク質65.8m
g)のバイオ−ゲルP10によるゲル過クロマトグラフイ
に於けるフラクシヨン4を凍結乾燥し、0.05%のトリフ
ルオロ酢酸(TFA)10ml中に再懸濁させた。フラクシヨ
ン4は280nmに於ける吸収の主ピーク後の最初のフラク
シヨンであつた(第2図参照)。この試料をベツクマン
テーブルトツプ遠心機(Beckman TJ−6)にかけ3000rp
mで20分間遠心して不溶物質を除去した。2mlの試料ルー
プ付ウオーターズ(Water′s)U6K注入装置を用いて上
記の上清(supernatant)を三回に分けて注入した。次
いで試料をuボンダパツク(uBONPAPAK)C18カラム(0.
78×30cm)(ウオーターズ#84176)にかけた。流速は2
ml/minであり、ウオーターズUV測定器(Waters Model48
1)を用いて感度2.0AUFSにて206nm(−)で溶出をモニ
ターした。0.05%TFA含有アセトニトリルの0.25%から
の直線濃度勾配(30分間)、次いで0.05%TFA含有アセ
トニトリルの25〜45%直線濃度勾配(240分間)、そし
て0.05%TFA含有アセトニトリルの45〜100%直線濃度勾
配(30分間)によつて溶出を実施した。スーパーラツク
(LKB2211)を用いて12mlずつのフラクシヨンに回収し
た。各フラクシヨンから1mlを牛血清アルブミン(シグ
マB)50μg及び1.0M酢酸50μを含むポリスチレンチ
ユーブ(フアルコン2058)(12×75mm)に移し、TGI活
性を物質及び方法に記載した如くアツセイした。A549ヒ
ト肺ガン細胞阻害を白い三角でミンク肺細胞(CCL64)
のそれを白丸で表示する。溶媒勾配は点線(−−−−
−)で示す。
第5図 高速液体クロマトグラフイ(HPLC)からのTGI
活性プール(TGI−1)のHPLCによるリクロマトグラフ
イ 第4図のHPLCクロマトグラフイに於いて28〜34%アセト
ニトリルにて溶出されたTGI活性のプールフラクシヨン
(1.5mg)(フラクシヨン13−22)を凍結乾燥し、0.05
%のトリフルオロ酢酸(TFA)2ml中に再懸濁させた。こ
の試料をベツクマンテーブルトツプ遠心機(Backman TJ
−6)にかけ3000rpmで20分間遠心し不溶物質を除去し
た。2mlの試料ループ付ウオーターズ(Water′s)U6K
注入装置を用いて上記の上清(supernatant)を二回に
分けて注入した。次いで試料をuボンダパツク(uBONPA
PAK)C18カラム(0.39×30cm)(ウオーターズ#2732
4)にかけた。流速は1ml/minであり、ウオーターズUV測
定器(Waters Model481)を用いて感度2.0AUFSにて206n
m(−)で溶出をモニターした。0.05%TFA含有2−プロ
パノールの0−15%直線濃度勾配(20分間)、次いで0.
05%TFA含有2−プロパノールの15〜35%直線濃度勾配
(120分間)によつて溶出を実施した。スーパーラツク
(LKB2211)を用いて4mlずつのフラクシヨンに回収し
た。各フラクシヨンから1mlを牛血清アルブミン(シグ
マA−6003)50μg及び1.0M酢酸50μを含むポリスチ
レンチユーブ(フアルコン2058)(12×75mm)に移し、
TGI活性を物質及び方法に記載した如くアツセイした。A
549ヒト肺ガン細胞阻害を白い三角で、ミンク肺細胞(C
CL64)のそれを白丸で表示する。溶媒勾配は点線(−−
−−)で示す。
第6図 高速液体クロマトグラフイ(HPLC)からのTGI
活性プール(TGI−2)の逆相HPLCによるリクロマトグ
ラフイ 第4図のHPLCクロマトグラフイに於いて35〜39%アセト
ニトリルにて溶出されたTGI活性のプールフラクシヨン
(0.8mg)(フラクシヨン25〜31)を凍結乾燥し、0.05
%のトリフルオロ酢酸(TFA)2ml中に再懸濁させた。こ
の試料をベツクマンテーブルトツプ遠心機(Beckman TJ
−6)にかけ3000rpmで30分間遠心し不溶物質を除去し
た。2mlの試料ループ付ウオーターズ(Water′s)U6K
注入装置を用いて上記の上清(supernatant)を二回に
分けて注入した。次いで試料をuボンダパツク(uBONPA
PAK)C18カラム(0.39×30cm)(ウオーターズ#2732
4)にかけた。流速は1ml/minであり、ウオーターズUV測
定器(Waters Model481)を用いて感度1.0AUFSにて206n
m(−)で溶出をモニターした。0.05%TFA含有2−プロ
パノールの0.15%からの直線濃度勾配(20分間)、次い
で0.05%TFA含有2−プロパノールの15−35%直線濃度
勾配(120分間)によつて溶出を実施した。スーパーラ
ツク(LKB2211)を用いて4mlずつのフラクシヨンに回収
した。各フラクシヨンから1mlを牛血清アルブミン(シ
グマA−6003)50μg及び1.0M酢酸50μを含むポリス
チレンチユーブ(フアルコン2058)(12×75mm)に移
し、TGI活性を物質及び方法に記載した如くアツセイし
た。A549ヒト肺ガン細胞阻害を白い三角でミンク肺細胞
(CCL64)のそれを白丸で表示する。溶媒勾配は点線
(−−−−)で示す。
第7図 ゲル過クロマトグラフイからの活性フラクシ
ヨンの逆相高速液体クロマトグラフイ(HPLC) ヒト臍帯の酸性化エタノール抽出物のバイオ−ゲルP10
によるゲル過クロマトグラフイに於けるフラクシヨン
5を凍結乾燥し、0.05%のトリフルオロ酢酸(TFA)4ml
中に再懸濁させた。フラクシヨン5は280nmに於ける吸
収の主ピーク後の二番目のフラクシヨンであつた(第2
図参照)。この試料をベツクマンテーブルトツプ遠心機
(Beckman TJ−6)にかけ3000rpmで20分間遠心し不溶
物質を除去した。2mlの試料ループ付ウオーターズ(Wat
er′s)U6K注入装置を用いて上記の上清(supernatan
t)を二回に分けて注入した。次いで試料(1.3ml総量)
をuボンダパツク(uBONDAPAK)C18カラム(0.78×30c
m)(ウオーターズ#84176)にかけた。流速は2ml/min
であり、ウオーターズUV測定器(Waters Model481)を
用いて感度2.0AUFSにて206nm(−)で溶出をモニターし
た。0.05%TFA含有アセトニトリルの0.25%からの直線
濃度勾配(30分間)、次いで0.05%TFA含有アセトニト
リルの25〜45%直線濃度勾配(240分間)、そして0.05
%TFA含有アセトニトリルの45〜100%直線濃度勾配(30
分間)によつて溶出を実施した。スーパーラツク(LKB2
211)を用いて12mlずつのフラクシヨンに回収した。各
フラクシヨンから1mlを牛血清アルブミン(シグマA600
3)50μg及び1.0M酢酸50μを含むポリスチレンチユ
ーブ(フアルコン2058)(12×87mm)に移し、TGI活性
を物質及び方法に記載した如くアツセイした。A549ヒト
肺ガン細胞阻害を白い三角で、ミンク肺細胞(CCL64)
のそれを白丸で表示する。溶媒勾配は点線(−−−−)
で示す。
第8図 高速液体クロマトグラフイ(HPLC)からのTGI
活性プール(TGI−1)の逆相HPLCリクロマトグラフイ 第7図の29−34%アセトニトリルにて溶出されたTGI活
性のプールフラクシヨン(1.1mg)(フラクシヨン14−2
5)を凍結乾燥し、0.05%のトリフルオロ酢酸(TFA)2m
l中に再懸濁させた。この試料をベツクマンテーブルト
ツプ遠心機(Beckman TJ−6)にかけ3000rpmで20分間
遠心し不溶物質を除去した。2mlの試料ループ付ウオー
ターズ(Water′s)U6K注入装置を用いて上記の上清
(1.6ml)(supernatant)を二回に分けて注入した。次
いで試料をuボンダパツク(uBONDAPAK)C18カラム(0.
78×30cm)(ウオーターズ#84174)にかけた。流速は1
ml/minであり、ウオーターズUV測定器(Waters Model48
1)を用いて感度1.0AUFSにて206nm(−)で溶出をモニ
ターした。0.05%TFA含有2−プロパノールの0−10%
の直線濃度勾配(20分間)次いで0.05%TFA含有2−プ
ロパノールの10−35%直線濃度勾配(220分間)、そし
て0.05%TFA含有2−プロパノールの35〜45%直線濃度
勾配(20分間)及び0.05%TFA含有2−プロパノールの4
5〜100%直線濃度勾配(20分間)によつて溶出を実施し
た。スーパーラツク(LKB2211)を用いて8mlずつのフラ
クシヨンに回収した。各フラクシヨンから1mlを牛血清
アルブミン(シグマ6003)50μg及び1.0M酢酸50μを
含むポリスチレンチユーブ(フアルコン2058)(12×75
mm)に移し、TGI活性を前記の如くアツセイした。A549
ヒト肺ガン細胞阻害を白い三角で、ミンク肺細胞(CCL6
4)のそれを白丸で表示する。溶媒勾配は点線(−−−
−)で示す。
第9図 ヒト臍帯抽出物の陽イオン交換クロマトグラフ
イ CM−TRISACRYLを等量の0.1M酢酸アンモニウム,pH4.0
(1.0M NaCl含有)に再懸濁した。この樹脂を3時間平
衡化させ4℃にて脱気した。この樹脂20mlを1.6×40cm
カラム(フアルマシア(Pharmacia);#19−0362−0
1)に詰めて2カラム容量の1.0M酢酸アンモニウム、pH
4.0次いで0.01Mの酢酸アンモニウムで洗浄した。溶出液
の電導率及びpHが平衡化バツフア(0.01M酢酸アンモニ
ウム、pH4.0)のそれと等しくなるまでカラムを洗浄し
た。ヒト臍帯の酸性化エタノール抽出物1gを1.0M酢酸50
ml中に再懸濁させ、カラム平衡化バツフアに対して、pH
及び電導率がバツフアのものに等しくなるまで4℃で透
析した。この透析した酸性化エタノール抽出物を4℃に
て流1ml/分でカラムにかけ、カラムを平衡化バツフア
で、280nmに於ける吸収(−)が最低値を示すまで洗浄
した(吸収はユビコードS(LKB2138)、感度1.0AUFSに
てモニターした)。次に、グラジエントミキサー(フア
ルマシアGM−1,#19−0495−01)を用いて0.01−1.0M酢
酸アンモニウム,pH4.0の上昇直線モル濃度勾配(200m
l)をかけた。勾配の終了時に、更に30mlの1.0M酢酸ア
ンモニウム,pH4.0をカラム流した。2mlずつのフラクシ
ヨンをスーパーラツクフラクシヨンコレクター(LKB221
1)を使用して12×100mmポリスチレンチユーブ(コロン
ビアダイアグノステイクス(Columbia Diagnostics)B
−2564)中に回収した。各フラクシヨンから1mlを50μ
g牛血清アルブミン(シグマA6003)及び1.0M酢酸50μ
を含む12×75mmチユーブ(フアルコン2058)に移し
た。これを凍結乾燥し物質及び方法の欄に記載の方法に
よつてTGI活性をアツセイした。A549ヒト肺ガン細胞の
阻害効果を白い三角でミンク肺細胞(CCL64)の阻害を
白丸で表示する。塩勾配は点線(−−−)で示す。
第10図 陽イオン交換クロマトグラフイからプールした
フラクシヨンのリクロマトグラフイ CM−TRISACRYLを第9図の説明中に述べたように調製し
た。CM III及びCM IVを含むフラクシヨンからの材料を
プールし凍結乾燥して1.0M酢酸50ml中に再懸濁させ、カ
ラム平衡化バツフアに対して、pH及び電導率がバツフア
のものに等しくなるまで4℃で透析した。この試料を4
℃にて流速1ml/分でカラムにかけ、カラムを120mlの平
衡化バツフアで洗浄した。ユビコードS(LKB2138)、
感度1.0AUFSにて280nmの吸収(−)をモニターした。次
に、グラジエントミキサー(フアルマシアGM−1,#19−
0495−01)を用いて0.01−1.0M酢酸アンモニウム、pH4.
0の上昇直線モル濃度勾配(100ml)をかけた。勾配の終
了時に、更に30mlの1.0M酢酸アンモニウム,pH4.0をカラ
ムに流した。2mlずつのフラクシヨンをスーパーラツク
フラクシヨンコレクター(LKB2211)を使用して12×100
mmポリスチレンチユーブ(コロンビアダイアグノステイ
クスB−2564)中に回収した。各フラクシヨンから1ml
を50μg牛血清アルブミン(シグマA6003)及び1.0M酢
酸50μを含む12×75mmチユーブ(フアルコン2058)に
移した。これを凍結乾燥し物質及び方法の欄に記載の方
法によつてTGI活性をアツセイした。A549ヒト肺ガン細
胞の阻害を白い三角で、ミンク肺細胞(CCL64)の阻害
を白丸で表示する。塩勾配は点線(−−−)で示す。
第11図 陽イオン交換クロマトグラフイ(4℃)による
TGIの分別 実験の第二部に記載したように調製されたタンパク質抽
出物1.65mgを20mM酢酸アンモニウム(pH4.5)に対して
徹底的に透析し、20mM酢酸アンモニウム(pH4.5)で予
め平衡化されたCM−TRISACRYLの5mlカラム(1×6.3c
m)にかけ1.65mlずつのフラクシヨン(12×100mmポリス
チレンチユーブ)に回収した。試料添加後に、1cm光路
石英キユベツトを用いてバウシユ・アンド・ローム(Ba
usch and Lomb)1001分光光度計により測定された280nm
に於ける吸収がベースライン値(0.003より小)に戻る
まで、カラムを20mM酢酸アンモニウムpH4.5で洗浄し
た。直線塩勾配(20mM酢酸アンモニウム,pH4.5中で0−
1.0M NaCl)をかけ、上記のようにして1.65mlずつのフ
ラクシヨンの280nmの吸収を測定した。各フラクシヨン
から10μを50μg牛血清アルブミン(シグマA6003)
及び1.0M酢酸50μを含む12×75mmチユーブに移し、凍
結乾燥し、物質及び方法の欄に記載された方法に従つて
A549ヒト肺ガン細胞に対する阻害活性(▽…▽)アツセ
イを行つた。適当な試料を水で100倍に希釈したものの
電導率にNaCl勾配(−−−)を測定した(YSIモデル32
電導率測定計)。
第12図 陰イオン交換クロマトグラフイ(4℃)による
TGIの分別 実験の第二部に記載したように、調製されたタンパク質
1.65mgを20mM Tris−HCl(pH8.0)に対して徹底的に透
析し3,000gで15分間遠心にかけ透明にした。樹脂をまず
1.0M NaCl含有20mM Tris−HCl(pH8.0)中で3時間、次
いで0.5M Tris−HCl(pH8.0)中で1時間懸濁させてDEA
E−TRISACRYLを調製した。沈降した樹脂をブフナー漏斗
上で1000mlの水で洗浄し、最後に20mM Tris−HCl(pH8.
0)中に再懸濁させ脱気し5mlカラム(1×6.3cm)に注
ぎ、樹脂を20mM Tris−HCl(pH8.0)で平衡化した。透
明になつた試料をカラムにかけ、280nmに於ける吸収
(−),ミンク肺細胞(○…○)に対する阻害活性及び
NaCl勾配(−−−)を第11図及び物質及び方法に於いて
記載したように測定した。NaCl勾配は20mM Tirs−HCl
(pH8.0)中で0から1.0M NaClの範囲で実施した。
第13図 陽イオン交換クロマトグラフイ(4℃)による
TGIの分別 CM−TRISACRYLを最終平衡化バツフアが20mM酢酸アンモ
ニウム,pH4.5であること以外は第9図の説明に於いて記
載した如く調製した。前述のように調製したタンパク質
抽出物(9.9mg)を20mM酢酸アンモニウム(pH4.5)に対
して徹底的に透析し、20mM酢酸アンモニウム(pH4.5)
中のCM−TRISACRYLの15mlカラム(1.5×8.5cm)にかけ
た。280nmに於ける吸収(−)及びA549ヒト肺ガン細胞
に対する阻害活性(▽…▽…▽)を第11図の説明に於い
て記載した如く測定した。NaClの0〜1.0Mの直線勾配の
容量は150mlでありフラクシヨン容量は3.7mlであつた。
第14図 陽イオン交換クロマトグラフイからの活性フラ
クシヨンの逆相高速液体クロマトグラフイ(HPLC) ヒト臍帯のCM−TRISACRYLを用いた陽イオン交換クロマ
トグラフイ(第13図参照)のフラクシヨン59〜78を集
め、それを凍結乾燥し、0.05%のトリフルオロ酢酸(TF
A)10ml中に再懸濁させた。2mlの試料ループ付ウオータ
ーズ(Water′s)U6K注入装置を用いて240μgのタン
パク質を含む透析物質の総計20%を三回に分けて注入し
た。次いで試料をuBONDAPAKC18カラム(0.39×30cm)
(ウオーターズ27324)にかけた。流速は1ml/minであ
り、ウオーターズUV測定器(Waters Model481)を用い
て感度0.5AUFSにて206nm(−)で溶出をモニターした。
0.05%TFA含有アセトニトリルの0−25%の増加直線濃
度勾配(5分間)、次いで0.05%TFA含有アセトニトリ
ルの25〜45%直線濃度勾配(15分間),そして0.05%TF
A含有アセトニトリルの45〜80%直線濃度勾配(15分
間)、最後に0.05%TFA含有アセトニトリル80−100%直
線濃度勾配(5分間)によつて溶出を実施した。スーパ
ーラツク(LKB2211)を用いて1mlずつのフラクシヨンに
回収した。各フラクシヨンから500μを牛血清アルブ
ミン(シグマA0281)50μg及び1.0M酢酸50μを含む
ポリスチレンチユーブ(フアルコン2058)(12×75mm)
に移し、TGI活性を物質及び方法に記載した如くアツセ
イした。A549ヒト肺ガン細胞阻害を白い三角で、ミンク
肺細胞(CCL64)のそれを白丸で表示する。溶媒勾配は
点線(−−−−)で示す。
発明の詳細な説明 複数のポリペプチドを含むヒト組織由来の酸性化エタノ
ール抽出物を調製した。この抽出物の各ポリペプチドは
分子量約20,000ダルトン未満であり、各々は、正常ヒト
包皮フイブロブラストの増殖を亢進させるが、ヒト腫瘍
細胞と樹立ミンク肺細胞系(CCL64)との増殖を阻害す
る特性をもつ。酸性化エタノール抽出物を約100℃に加
熱し約3分間維持しても、又は、抽出物に約1.0モル濃
度までの酢酸を添加しても、ヒト腫瘍細胞増殖の阻害活
性は破壊されない。酸性化エタノール抽出物を約23℃で
なく約4℃で調製すると該抽出物の阻害活性が増進され
る。好適具体例によればヒト組織はヒト臍帯であるが、
ヒト胎盤の如き別の組織の使用も勿論可能である。
また、実質的に血液全部と細胞外可溶性成分全部と細胞
内可溶性成分全部とを除去すべく処理したヒト臍帯か
ら、少なくとも1つの酸性ポリペプチドを含む酸性化エ
タノール抽出物を調製した。このポリペプチドは非還元
性条件下で約30,000ダルトン未満の見掛け分子量を示
し、正常ヒト包皮フイブロブラストの増殖を亢進させる
がヒト腫瘍細胞と樹立ミンク肺細胞系(CCL64)との増
殖を阻害する特性をもつ。酸性化エタノール抽出物を約
100℃に加熱し約3分間維持しても酸性化エタノール抽
出物に約1.0モル濃度までの酢酸を添加してもヒト腫瘍
細胞増殖の阻害活性は破壊されない。
酸性化エタノール抽出物の種々の成分を調製するには、
当業者に公知の技術、例えば、高性能液体クロマトグラ
フイー及びカチオン交換クロマトグラフイーを使用する
とよい。これにより、ヒト腫瘍細胞と樹立ミンク肺細胞
系(CCL64)とに対する増殖阻害性をもちヒト包皮フイ
ブロブラストの増殖を阻害しない見掛け分子量約5,000
〜16,000ダルトンの少なくとも1つのポリペプチドを含
む物質が調製される。この物質は、組織由来増殖阻害物
質(TGI−1)と指称され、酸性化エタノール抽出物の
高性能液体クロマトグラフイーによつて回収できる。即
ち、0.05%のトリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリ
ルの約26〜34%アセトニトリル直線勾配、及び、0.05%
トリフルオロ酢酸を含有する2−プロパノールの約17〜
23%2−プロパノール直線勾配で酸性化エタノール抽出
物を高性能液体クロマトグラフイーにかけると、所定活
性として回収できる。TGI−1を更に、0.05%トリフル
オロ酢酸を含む2−プロパノール直線勾配の高性能液体
クロマトグラフイーで溶出させると2つの活性成分に分
割される。1つの活性は約26%2−プロパノールで溶出
されヒト腫瘍細胞の増殖を優先的に阻害するが樹立ミン
ク肺細胞系(CCL64)の増殖を阻害しない。もう1つの
活性は約23%2−プロパノールで溶出され樹立ミンク肺
細胞系(CCL64)の増殖を優先的に阻害するがヒト腫瘍
細胞の増殖を阻害しない。
また、組織由来増殖阻害物質(TGI)と指称され、少な
くとも1つのポリペプチドから成りこのポリペプチドが
同じく正常ヒト包皮フイブロブラストの増殖を阻害しな
いがヒト腫瘍細胞と樹立ミンク肺細胞系(CCL64)とに
対する増殖阻害性をもつ別の物質が調製される。TGIの
見掛け分子量は約20,000〜30,000ダルトンの範囲であ
り、0.05%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの
約28〜34%アセトニトリル直線勾配の高性能液体クラマ
トグラフイーによつて酸性化エタノール抽出物から所定
活性として回収され、また約0.6〜0.7M NaClのNaCl直線
勾配を溶出するとカチオン交換樹脂後えばCM−トリスア
クリル(TRYSACRYL)樹脂から単一ピークの所定活性と
して回収される。
更に、組織由来増殖阻害物質−2(TGI−2)と指称さ
れる物質が得られる。この物質は、ヒト腫瘍細胞と樹立
ミンク肺細胞系(CCL64)とに対する増殖阻害性を有す
るが正常ヒト包皮フイブロブラストの増殖を阻害しない
見掛け分子量約5,000〜16,000ダルトンのポリペプチド
を1つ以上含んでおり、0.05%トリフルオロ酢酸含有の
アセトニトリルの約35〜39%アセトニトリル直線勾配の
高性能液体クロマトグラフイーによつて酸性化エタノー
ル抽出物から所定活性として回収され、また、0.05%ト
リフルオロ酢酸を含む2−プロパノールの約23〜27%2
−プロパノール直線勾配の高性能液体クロマトグラフイ
ーによつて酸性化エタノール抽出物から所定活性として
回収される。
更に、酸性化エタノール抽出物のカチオン交換クロマト
グラフイーによつて、ポリペプチドの不均一集合体、即
ちCM−I,CM−II,CM−III及びCM−IVが回収される。各集
団はヒト腫瘍細胞の増殖阻害性を有しており、CM−I以
外の全部が樹立ミンク肺細胞系(CCL64)の増殖を実質
的に阻害する特性を有しており、いずれも正常ヒト包皮
フイブロブラストの増殖を阻害しない。
TGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及びCM−
IVと指称されるポリペプチドの不均一集合体又はこれら
の種々の組合せは、薬剤組成物として使用され得る。薬
剤組成物は、有効量のTGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM
−II,CM−III及びCM−IVと指称されるポリペプチドの不
均一集合体を適当な薬剤担体と共に含む。種々の腫瘍増
殖阻害物質の有効量は、処置の指示、患者又は腫瘍の発
達時期次第で当業者に公知の方法で変更するとよい。ま
た、生理食塩水又はその他の水溶液、ゲル、クリーム等
の適当な担体も当業者に公知である。
TGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及びCM−
IVと指称されるポリペプチドの不均一集合体は、ヒト腫
瘍細胞例えば癌腫、黒色腫又は白血病細胞の増殖阻害に
使用され得る。このためには、増殖阻害に有効な量のTG
I−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及びCM−IV
と指称するポリペプチドの不均一集合体を細胞と接触さ
せる。TGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及
びCM−IVと指称するポリペプチドの不均一集合体はまた
火傷の治療又は傷の治癒を助けるために使用される。こ
のためには、有効量のTGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM
−II,CM−III及びCM−IVと指称するポリペプチドの不均
一集合体と適当な薬剤担体とを含有する薬剤組成物を火
傷又は傷と接触させる。
本発明によれば、複数のポリペプチドを含んでおり各ポ
リペプチドが約20,000ダルトン未満の分子量をもち各ポ
リペプチドがヒト腫瘍細胞と樹立ミンク肺細胞系(CCL6
4)との増殖阻害性をもち正常ヒト包皮フイブロブラス
トの増殖を亢進させるような酸性化エタノール抽出物を
ヒト組織から調製する方法が開示される。該方法では、
適当な条件下で、例えば組織の凍結−解凍又は均質化に
よつて組織を処理して溶解細胞と溶解細胞由来の溶解タ
ンパク質とを生成し、溶解タンパク質を回収し、溶解タ
ンパク質から別個に見掛け分子量約20,000ダルトン未満
のポリペプチドを分離回収し、分離回収したポリペプチ
ドをアツセイしてヒト腫瘍細胞の増殖阻害又は樹立ミン
ク肺細胞系(CCL64)の増殖阻害又は正常ヒト包皮フイ
ブロブラストの増殖亢進を示すポリペプチドを同定し、
このように同定されたポリペプチドを含有する酸化性エ
タノール抽出物を回収する。
本発明方法の好ましい実施態様によれば、組織の処理
は、凍結組織を約4℃で適当な時間例えば6時間を要し
て解凍し、約4℃のエタノール含有の適当な酸性抽出用
バツフアーに組織を懸濁させ、適当な時間を要して組織
を均質化して均質組織を形成し、均質組織を約4℃で適
当な時間例えば1晩撹拌して溶解細胞を生成し且つ細胞
由来のタンパク質を可溶化するステツプから成る。
本発明によれば、好ましい酸性抽出バツフアは、約375m
lの95(容量/容量)%エタノールと、7.5mlの濃塩酸と
33mgのフツ化フエニルメチルスルホニル(PMSF)と1ml
のアプロチニン(シグマA6012,0.9%NaCl及び0.9%ベン
ジルアルコール中で9.8ユニツト/mlのトリプシン阻害単
位をもつ)とを約192mlの4℃蒸留水と混合したもので
ある。
本発明の好ましい実施態様によれば、可溶タンパク質の
回収は、例えば遠心分離によつて溶解細胞から溶解タン
パク質を分離し、例えば水酸化アンモニウムの添加によ
つてpHを約5.0に上昇させ、例えば遠心分離によつて沈
殿物を除去し、例えばアルコール、エーテル又は双方の
添加によつて上清からタンパク質を沈殿させ、例えば溶
液を約4℃で約48時間静置し遠心分離することによつて
溶液から沈殿物を除去し、沈殿物から有機相を除去し、
例えば換気フード(fume food)で沈殿物を乾燥させ、
乾燥沈殿物を適当な溶媒例えば1M酢酸に再溶解し、例え
ば透析によつて低分子量溶質を溶液から取出すステツプ
から成る。
本発明は更に、見掛け分子量が約20,000〜30,000ダルト
ンでありヒト腫瘍細胞と樹立ミンク肺細胞系(CCL64)
との増殖阻害性と正常ヒト包皮フイブロブラストの増殖
亢進性とをもつ組織由来の増殖阻害物質(TGI)を含む
酸性化エタノール抽出物をヒト臍帯から調製する方法を
開示している。この方法では、適当な条件下で、臍帯組
織から静脈と動脈とを除去し、痕跡血液を完全に除去す
べく組織を洗浄し、溶解細胞を生成すべく組織を処理
し、細胞由来の可溶性タンパク質を除去し、酸性化エタ
ノール抽出によつて残留タンパク質を可溶化し分離して
溶解タンパク質を生成し、見掛け分子量約20,000〜30,0
00ダルトンのTGIを溶解タンパク質から分離回収し、分
離回収したTGIを検定してヒト腫瘍細胞の増殖阻害、樹
立ミンク肺細胞系(CCL64)の増殖阻害及び正常ヒト包
皮フイブロブラストの増殖亢進を示す活性を同定し、前
記の如く同定されたTGIを含有する酸性エタノール抽出
物を回収する。
本発明の好適実施態様によれば、組織の処理は、凍結組
織を約4℃で適当な時間例えば2時間を要して解凍し、
約4℃で切開して静脈と動脈とを除去し、約4℃の適当
なバツフアに組織を懸濁させ、適当な時間を要して組織
を均質化して溶解細胞と可溶性タンパク質とを形成し、
例えば遠心分離によつて溶解細胞から可溶性タンパク質
を分離し、約4℃の抽出バツフア中で溶解細胞を適当な
時間例えば1晩撹拌して溶解化したタンパク質を生成す
るステツプから成る。
本発明の好ましい酸性抽出用バツフアは、約375mlの95
(容量/容量)%のエタノールと7.5mlの濃塩酸と33mg
のフツ化フエニルメチルスルホニル(PMSF)と1mlのア
プロチニン(SigmaA6012、0.9%NaCl及び0.9%ベンジル
アルコール中で9.8ユニツト/mlのトリプシン阻害単位を
もつ)とを約192mlの4℃蒸留水に混合したものであ
る。
本発明の好ましい実施態様によれば、可溶タンパク質の
回収が例えば遠心分離によつて溶解細胞から溶解タンパ
ク質を分離し、例えば水酸化アンモニウムの添加によつ
てpHを約5.0に上昇させ、例えば遠心分離によつて沈殿
物を除去し、例えばアルコール、エーテル又は双方の添
加によつて上清からタンパク質を沈殿させ、例えば溶液
を約4℃で約48時間静置し遠心分離することによつて溶
液から沈殿物を除去し、沈殿物から有機相を除去し、例
えば換気フード(fume food)で沈殿物を乾燥させ、乾
燥沈殿物を適当な溶媒例えば1M酢酸に再溶解し、例えば
透析によつて低分子量溶質を溶液から取出すステツプか
らなる。
本発明の好適実施態様によれば、溶解タンパク質からの
ポリペプチドの別個の分離回収が、例えばバイオ−ゲル
(Bio−Gel)P−10樹脂を用いたタンパク質のゲル過
クロマトグラフイーによる。
本発明の好適実施態様によれば、ポリペプチドの検定
が、ヒト腫瘍細胞例えばヒト肺癌系(A549)又は樹立ミ
ンク肺細胞系(CCL64)又は正常ヒト包皮フイブロブラ
スト(HuF)を個別に適当な条件下で適当な時間にわた
りポリペプチドと接触させヒト腫瘍細胞の増殖阻害又は
樹立ミンク肺細胞系(CCL64)の増殖阻害又は正常ヒト
包皮フイブロブラストの増殖亢進を示すポリペプチドを
同定するステツプから成る。
組織由来の増殖阻害物質−1(TGI−1)と指称される
物質の調製方法は、先ず酸性化エタノール抽出物を調製
し、次に酸性化エタノール抽出物の高性能液体クロマト
グラフイー例えば逆相HPLCクロマトグラフイーによつ
て、(i)0.05%トリフルオロ酢酸含有のアセトニトリ
ルの約26〜34%アセトニトリル直線勾配か又は(ii)0.
05%トリフルオロ酢酸含有の2−プロパノールの約17〜
23%2−プロパノール直線勾配を用い、酸性化エタノー
ル抽出物からTGI−1を所定活性として回収することか
ら成る。
組織由来の増殖阻害物質(TGI)と指称される物質の調
製方法は、先ず酸性化エタノール抽出物を調製し、次に
酸性化エタノール抽出物の高性能液体クロマトグラフイ
ー例えば逆相HPLCクロマトグラフイーによつて、0.05%
トリフルオロ酢酸含有のアセトニトリルの約28〜34%ア
セトニトリル直線勾配を用いて、酸性化エタノール抽出
物からTGIを所定活性として回収するか、又は、約0.6−
0.7M NaClのNaCl直線勾配で溶出させカチオン交換樹脂
例えばCM−トリスアクリルから単一活性ピークとして回
収することから成る。
組織由来の増殖阻害物質−2(TGI−2)と指称される
物質の調製方法は、先ず酸性化エタノール抽出物を調製
し、次に酸性化エタノール抽出物の高性能液体クロマト
グラフイー例えば逆相HPLCクロマトグラフイーによつ
て、(i)0.05%トリフルオロ酢酸含有のアセトニトリ
ルの約35〜39%アセトニトリル直線勾配か又は(ii)0.
05%トリフルオロ酢酸含有の2−プロパノールの約23〜
27%2−プロパノール直線勾配を用い、酸性化エタノー
ル抽出物からTGI−2を所定活性として回収することか
ら成る。
CM−I,CM−II,CM−III及びCM−IVと指称されるポリペプ
チドの不均一集合体の調製方法では、先ず酸性化エタノ
ール抽出物を調製し、次にイオン交換クロマトグラフイ
ー例えばカチオン交換クロマトグラフイーによつて酸性
化エタノール抽出物からポリペプチド不均一集合体を回
収する。
本発明によれば、腫瘍の存在の検出方法が開示される。
該方法は、被検者から採取したサンプル例えば血液、羊
水、腹膜液、腹腔液、脳脊髄液又は尿中に存在するTGI
−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及びCM−IV
と指称されるポリペプチドの不均一集合体の量を定量的
に測定し、この測定量と正常被検者のサンプル中の同じ
物質の存在量とを比較することから成り、この量の有意
差、例えば有意な増量は腫瘍の存在の指標となる。
本発明によれば、腫瘍の存在のまた別の検出方法が開示
される。該方法は、被検者のサンプル中に存在するTGI
−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及びCM−IV
と指称するポリペプチドの不均一集合体と形質転換増殖
因子アルフア(TGF−α)との双方を別々に定量的に測
定し、該サンプル中のTGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM
−II,CM−III及びCM−IVと指称するポリペプチドの不均
一集合体の存在量の該サンプル中のTGI−αの存在量に
対する比率を決定し、正常被検者のサンプルについて上
記同様の比率を決定し、被検者のサンプルで得られた比
率と正常被検者のサンプルで得られた比率とを比較す
る。両者の値の有意な変化が腫瘍の存在の指標となる。
本発明によれば、腫瘍の型決定方法が提供される。該方
法では、腫抑をもつ被検者のサンプルについてTGI−1,T
GI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及びCM−IVと指称
するポリペプチドの不均一集合体のうちの1種以上の存
在を測定する。これらの成分の特異的結合例えばTGIとC
M−II又はTGI−1とTGI−2の如き結合の有無によつて
特定腫瘍型例えば黒色腫又は癌腫を判定できる。
最後に、もう一つの腫瘍の型決定方法が開示される。該
方法では、腫瘍をもつ被検者のサンプルについてサンプ
ル中のTGI−1,TGI,TGI−2又はCM−I,CM−II,CM−III及
びCM−IVと指称されるポリペプチドの不均一集合体の存
在量を定量的に判定し、夫々の特異的な量又は相対量の
存在、例えばTGIの量の有意な増加、又はTGI−1対CM−
IIの比の如き比の有意な変化から腫瘍の型を判定する。
実験の詳細な説明 実験の第1部 材料及び方法 実験の第1部で「TGI活性」なる用語は、特に注釈がな
ければTGI−1,TGI−2,CM−I,CM−II,CM−III及びCM−IV
の活性を意味する。
組織抽出物からの組織由来腫瘍増殖阻害物質(TGI)の
単離 デイボレン(Davoren)等、バイオケミカル・バイオフ
イジカル・アクタ(Biochem.Biophys.Acta)63:150(19
62)及びロバート(Robert)等、プロシーデイングス・
オブ・ナシヨナル・アカデミツク・サイエンス(Proc.N
atl.Acad.Sci.)米国,77:3494(1980)により記載の酸
/エタノール抽出法の変法を用いヒト臍帯又は胎盤の組
織を抽出した。
抽出用バツフアーは、375mlの95(容量/容量)%エタ
ノール(パンクチリアス,標準強度190,ユー・エス・イ
ンダストリアル・ケミカルズ(U.S.Industrial Chemica
ls),#UN 1170と7.5mlの濃塩酸と33mgのフツ化フエニ
ルメチルスルホニル(PMSF)(シグマP−7627)と1ml
のアプロチニン(シグマA6012,0.9%NaCl及び0.9%ベン
ジルアルコール中で19.8ユニツト/mlのトリプシン阻害
単位をもつ)とを4℃の蒸留水192mlと混合したもので
ある。400〜600gの凍結ヒト臍帯又は胎盤(アドバンス
ト・バイオテクノロジイー(Advanced Biotechnologie
s))(−80℃で保存)を4℃で6時間を要して解凍し
た。解凍した組織を4℃の冷却キュイジナール(Cuisin
art)フードプロセツサ(型式DLC−7−PRO)に入れ、
4℃の抽出用バツフア200mlに懸濁した。懸濁した組織
をフードプロセツサで均質化した。最初の1分間の均質
化によつて懸濁液が黄白色(クリームホワイト)になつ
た。この白色懸濁液に4℃の抽出用バツフアを更に200m
l加えた。懸濁液は暗褐色に変色した。組織懸濁液を4
℃で合計10分間均質化した。抽出用バツフアをこの均質
組織混合物に添加し、組織均質液1g当りの最終容量を6m
lとした。
均質組織懸濁液を3インチの撹拌棒を備えた大型4ビ
ーカーに移し、ラブ・ライン・マルチマグネスチア(La
b−line Multimagnestir)多段ミキサー、型式#1278,
の1/2最大撹拌能力で撹拌した。4℃で撹拌を伴つて1
晩抽出し、均質液を1遠心ボルト(ソーバル(Sorval
l))に移し、ソーバル(Sorvall)H−6000Aロータを
備えたソーバル(Sorvall)RC−3B遠心機で4℃で3500r
pm(RCF=350)を30分間維持して遠心した。上清を大型
4ビーカーに移し、濃水酸化アンモニウムを徐々に添
加してpH5.0に調整した。pHが上昇すると上清が茶色か
ら橙色に変色する。2.0M酢酸アンモニウム、pH5.2を総
量の1%になるように添加し、溶液を沈殿させた。ソー
バルRC−3Bで4℃で4500rpm(RCF=5900)で4時間遠心
して沈殿物を除去した。上清を大型6フラスコに移
し、4倍容の無水エーテル(−20℃)(ベイカー(Bake
r)9244−3)と2倍容の95%エタノール(4℃)とを
加えた。混合物を−220℃で48時間静置し生じた沈殿物
を沈降させた。
48時間の沈殿の終了後、エーテル化した材料を換気フー
ドで室温に戻した。酸性化エタノール抽出物を室温まで
加温すると、沈殿物の凝集が促進される。エーテルとエ
タノールとの透明有機相を水吸引器で除去し、沈殿物を
換気フードに数時間維持して残留有機相を蒸発させた。
「乾燥した」沈殿物を1.0M酢酸に溶解し、排除限界分子
量3500の透析膜(スペクトロポー(Spectropor)3,スペ
クトラム・メジカル・インダストリー(Spectrum Medic
al Industries),ロス・アンジエルス,カルフオルニ
ア)を用い1.0M酢酸(ベイカー#9507−5)に大まかに
透析した。透析した酸性化エタノール抽出物を250mlの
コーニング(Corning)円錐遠心管(コーニング25350)
で凍結乾燥し、未精製の酸性化エタノール抽出物として
保存した。
酸性化エタノール抽出物からTGIを沈殿させる変形手順
として、4倍容のエーテルと2倍容のエタノールとの添
加に代えて、4℃で2倍容のエタノールだけを添加して
もよい。酸性化エタノール抽出物沈殿ステツプからエー
テルを削除する利点は、引火性の溶媒を要するステツプ
が削除されるので、大量の材料の処理及び大規模化に伴
なう難点が解消されることである。
ゲル過クロマトグラフイー 凍結乾燥した酸性化エタノール粗抽出物を1.0M酢酸(10
−30mg/ml)に再懸濁させ、ソーバルH−6000Aロータを
備えたソーバルRC−3B遠心機で4℃で3500rpmで30分間
遠心して清澄化した。次にサンプルをカラムで処理す
る。23℃又は4℃の1.0M酢酸を用いバイオ−ゲルP10,10
0−200メツシユ(バイオ−ラツド(Bio−Rad):150−10
40)で100〜150mlのサンプルをクロマトグラフイーにか
けた。
カラム(14×100cm)(アミコン(Amicon),#86012)
は23℃又は4℃の1.0M酢酸中に、平衡しガス抜きしたバ
イオ−ゲルP10を13.8収容していた。2mg/mlのブルー
デキストラン(シグマ#D5751)を含む1.0M酢酸50mlを
添加して間隙体積を測定した。較正後、100mg/mlのウシ
血清アルブミン(シグマ#A−4503)を含む1.0M酢酸10
0mlを加え続いて1.0M酢酸で大まかに洗浄してカラムを
「コンデシヨニング」した。
サンプルを適用した後、Cタイプ収集ラツクを備えたス
パーラツク(SuperRac)(LKB2211)を使用し、各1
の画分を、2プラスチツク組織培養ローラボトル(フ
アルコン(Falcon),3207)に流量7ml/分で収集した。
画分を吸光範囲2.0AUFSに設定した280nmのユビコード
(Uvicord)S(LKB2138)でモニターしシングルチヤネ
ルチヤートレコーダ(LKB2210)で記録した。1mlずつの
部分サンプルを各画分から取出し、凍結乾燥し、後述の
如くにTGI活性を検定した。各画分の残りは、ヴアーチ
ス(Virtis)凍結装置24型を使用し2凍結乾燥ジヤー
(ヴアーチス#6503−2050)で凍結乾燥した。
高性能液体クロマトグラフイー(HPLC) バイオ−ゲルP10−カラムから得たTGI活性を含む個々の
画分を凍結乾燥し、各画分中のタンパク質の量に応じて
1〜10mlの0.05%トリフルオロ酢酸(TFA)(ピアス(P
ierce)#28901)に再懸濁させた。HPLC用の水は、Mill
i−Q水精製システムで得た。全てのHPLCクロマトグラ
フイー処理に於いて出発バツフアは0.05%TFA含有のMil
li−Q水から成る。注入以前に、ベツクマン(Beckma
n)卓上遠心機(ベツクマンTJ−6)で3000rpmで20分間
サンプルを遠心して不溶物質を除去した。上清をウオー
ターズuボンダパツク(Waters uBondapak)分析C18
ラム(0.39×30cm)(Waters PN27324)か又は準完成
(semipreparative)カラム(0.78×30cm)(Waters PN
84176)に注入した。いずれを使用するかは個々の実験
で特定する。ウオータース全自動勾配制御装置(ウオー
タース510型)をカラム溶出に使用し、206nmに設定した
可変波長u.v.デテクタ(ウオータースラムダマツクス
(Lombda−max)481型)でモニタした。溶出用溶媒とし
て0.05%TFA含有のアセトニトリル(ベイカー9017−
3)又は2−プロパノール(フイツシヤー(Fisher)A4
52)を使用した。画分を、B型収集ラツクを備えたスー
パーラツク(SuperRac)(LKB2211)によつて13×100mm
又は16×100mmのシリカガラス(siliconized)(ピア
ス,アクアシル(Aquasil)#42799)試験管に収集し
た。各収集画分の部分サンプルを採取し後述の如くTGI
活性を検定した。
イオン交換クロマトグラフイー 酸性化エタノール及びエーテル抽出物により得られた凍
結乾燥物質とバイオ−ゲルP−10ゲル過クロマトグラ
フイーより得られた種々の凍結乾燥画分との双方を別々
にイオン交換クロマトグラフイーで処理した。これらの
処理ではCM,SP及びDEAE−トリスアクリル(LKB)イオン
交換樹脂を使用した。クロマトグラフイー用サンプルを
1.0M酢酸で最終濃度約20mg/mlに希釈した。pHと導電率
との双方が出発(平衡)バツフアに等しくなるまでサン
プルを4℃で透析した。全部のイオン交換クロマトグラ
フイー処理を4℃で実施した。
a. CM−及びSP−トリスアクリルを使用したイオン交換
クロマトグラフイー 樹脂を1.0M NaClを含む等容の0.1M酢酸アンモニウム,pH
4.0に水性懸濁液として懸濁させた。樹脂を少なくとも
3時間平衡させ、4℃でガス抜きした。20mlの樹脂を1.
6×20cmのカラム(フアルマシア(Pharmacia)#19−03
62−01)に充填しカラムの2倍容の1.0M酢酸アンモニウ
ム,pH4.0,及び0.01M酢酸アンモニウム,pH4.0,で順次洗
浄した。流出液が平衡用バツフアー(例えば0.01M酢酸
アンモニウム,フイツシヤーA637),pH4.0の導電率に正
確に一致するまでカラムを洗浄した。サンプルを流量1m
l/分で樹脂に与え(1gm/2ml樹脂)、光学濃度が(例え
ば光学濃度0の付近で)平準化するまで平衡バツフアで
洗浄し、濃度0.01〜1.0M酢酸アンモニウ,pH4.0のカラム
流アダプターを介して200mlの上昇モル濃度直線勾配
(フアルマシア勾配ミキサーGM−1,#19−0495−01)を
作用させた。いくつかの実験では同じカラムに第2の勾
配を作用させた。この第2勾配は1.0M酢酸アンモニウ
ム、pH4.0から50%アセトニトリルを含む1.0M酢酸アン
モニウム,pH4.0の範囲であつた。A型収集ラツクを備え
たスーパーラツク(SuperRac)画分コレクター(LKB221
1)で13×100mlのポリスチレン管(コロンビア・ダイア
グノステイクス(Columbia Diagnostics),B2564)に2m
lの画分を収集した。全部のカラムクロマトグラフイー
に280nmフイルター(LKB2138)とシングルチヤネルレコ
ーダ(LKB2210)とを備えたユヴイコード(Uvicord)S
を使用した。画分を光学濃度に基いて10μ〜1mlの部
分サンプルにしTGI活性を検定した。
b. DEAE−トリスアクリルを使用するクロマトグラフイ
ー クロマトグラフイー用樹脂の調製と処理とをCM−及びSP
−トリスアクリルの場合と全く同様に行なつた。但し、
平衡バツフアとしては、0.1M酢酸アンモニウム,pH6.0,
を使用し、0.1M〜1.0M酢酸アンモニウム,pH6.0,の範囲
の勾配溶出を使用し、サンルプを前記平衡バツフアで平
衡した。
TGI活性の単層アツセイ 10%のウシ胎仔血清(ホイツトテーカーエム・エー・バ
イオ−プロダクツ(Whittaker M.A.Bio−products)14
−501B)と2%のL−グルタミン(ホイツトテーカーエ
ム・エー・バイオ−プロダクツ17−605−A)と1%の
ペニシリンと1%のストレプトマイシンとを含む50μ
のダルベツコ改質イーグル培地(ホイツトテーカーエム
・エー・バイオ−プロダクツ12−6143)を用い96ウエル
の組織培養プレート(ヌンク(Numc)167008)で被検細
胞を継代培養した。ヒト肺癌細胞A549と正常ヒトフイブ
ロブラスト(HuF)とは、ウエル当り5×103細胞の播種
密度を要した。ミンク細胞(ATCC:CCL64)はウエル当り
4.5×103細胞の播種密度を要した。
TGI活性は検定すべきカラム画分の部分サンプルを、1mg
/mlのウシ血清アルブミン(BSA:シグマA−6003)を含
む1M酢酸50μを入れた12×75mmの無菌試験管(フアル
コン2058)に移し凍結乾燥した。アツセイの直前に、凍
結乾燥サンプルを、被検細胞型毎に400μに再懸濁さ
せた。再懸濁サンプルの100μの部分サンプルを、被
検細胞収容ウエルに加えた。各サンプルを3組ずつ検定
した。5%CO2/95%空気の湿潤雰囲気中で37℃で細胞を
72時間インキユベートした。インキユベート期間が終る
と、1μCi/mlの5−〔125I〕ヨード−2′デオキシウ
リジン(125IUdR)(ニユー・イングランド・ニユーク
リア(New England Nuclear);NEX−072)を含む100μ
の完全培地で各ウエルを24時間パルスした。単層を洗
浄バツフアA(ダルベツコのリン酸緩衝生理食塩水,100
mM MgCl2,1mg/mlのBSA含有,pH6.8)で洗い、メタノール
(フイツシヤーA452)中で10分間固定し、15分間風乾し
た。細胞に取込まれた125IUdRを200μの1.0N NaOHで
可溶化しプレートを60℃で20分間インキユベートした。
可溶化125IUdRをタイターテク・スーパーナタント・コ
レクシヨン・システム(Titertek Supernatant Collect
ion System)(スカトロン・インコーポレーテツド(Sc
atron Inc.),7072)で収集した。細胞増殖量を対数増
殖期に細胞のDNAに取込まれた125IUdRの程度によつて概
算した。アツセイ以前に、採取した各ウエルをツアイス
(Zeiss)倒立顕微鏡で観察し細胞増殖量を肉眼で測定
した。増殖の阻害又は亢進を、被検サンプルを含む試験
細胞(例えばヒト腫瘍細胞)に取込まれた125IUdRと未
処置コントロール細胞に取込まれた125IUdRとの比で示
した。処理細胞を顕微鏡検査で観察したときの亢進又は
阻害が125IUdRの取込み量の増減にそれぞれ一致してい
た。
TGI活性の特性決定 a.熱処理 バイオ−ゲルP−10のゲル過クロマトグラフイーで得
られた画分2,4及び6の1mlの部分サンプルを12×75mmの
ポリスチレン管(フアルコン2034)で凍結乾燥し1mlの
1.0M酢酸に再懸濁させた。サンプルを沸騰湯浴で3分間
加熱し、凍結乾燥し、前記同様にTGI活性を検定した。
b.ジチオトレイトール(DTT)による処理 バイオ−ゲルP−10のゲル過クロマトグラフイの結果
得た画分2,4及び6からの3mlアリコートを17×125mmポ
リスチレン製スクリユーキヤツプ管(コロンビア・ダイ
アグノステイクス(Columbia Diagnostics)#2570)内
で凍結乾燥した。処理した試料に最終濃度で0.1MDDT
(カルビオケム(Cal−biochem)#233−153)を含む0.
1M炭酸水素アンモニウム200μ,pH7.4を加えた。対照
試料には200μの0.1M炭酸水素アンモニウム(フイシ
ヤ(Fisher),A643,pH7.4を含ませた。これらの試料を2
3℃で1時間インキユベートし、1.0M酢酸で1mlに希釈
し、3,500ダルトンの分子量カツトオフの18mmの透析膜
(スペクトロポー(Spectropor)3,スペクトラム・メデ
イカル・インダストリーズ(Spectrum Medical Industr
ies)を用いて0.1M酢酸4を4回交換しながら透析し
た。これらの試料を12×75mmポリスチレン管(フアルコ
ン(Falcon#2304)内で凍結乾燥し、前述の如くTGI活
性を分析した。
SDS−ポリアクリルアミドのスラブゲルによる電気泳動 各クロマトグラフイ処理によつて得た試料からのアリコ
ートを電気泳動用に凍結乾燥した。これらの試料を0.1M
トリス−HCl(シグマ(Sigma);T−1503)、pH6.8と、1
5%のグリセロール(コダツク(Kodak);114−9939)
と、2%の硫酸ドデシルナトリウム(SDS)(バイオ−
ラツド(Bio−Rad);116−0302)と、5%の2−メルカ
プト−エタノール(バイオ−ラツド;161−0710)とを含
む試料バツフア80μに希釈し、本質的に前述の方法に
より5〜20%アクリルアミドモノマー勾配で電気泳動処
理した(ラエンムリ(Laemmli),U.K.(1970年)ネーチ
ー誌227,680−685)。これらの試料を2分間煮沸した
後、一定の電流30mA/ゲルを加えながら(ホフア(Hoeff
er電源;PS1200DC)9℃で4時間バイオ−ラツドモデル1
55バーチカル電気泳動セル(バイオ−ラツド165−142
0)内の幅1.5mmのスラブゲル上に配置した。水浴サーキ
ユレータ(ハーク(Haake),A81)により一定の温度を
維持した。ゲルを酢酸5.7%及びメタノール47%中でク
マシーブル−R250(バイオ−ラツド#16−0400)0.5%
により一晩着色し、次いで着色剤を含まない前記と同じ
溶液で脱色した。低いタンパク質濃度を示す特定ゲルを
メリル(Merril)によるシルバー技術(メリル,シー・
アール(C.R.),ゴールドマン,デイー(Goldman,
D.),セドマン,エス(Sedman,S.)及びエバート,エ
ム・エツチ(Ebert,M.H.(1981年)211;1437−1438),
により再着色処理した(バイオ−ラツド,シルバーステ
イニングキツド(silver staining kit);#161−044
3)。
結 果 室温と4℃とにおけるバイオ−ゲルP10でのゲル過ク
ロマトグラフイの結果得られるTGI活性の比較 ヒト臍帯の酸性化エタノール抽出物に由来する成長抑制
活性を見掛け分子量5,000〜16,000ダルトンでバイオ−
ゲルP.10樹脂を用いるゲル過クロマトグラフイにより
溶出した。時には、3,000〜5,000ダルトンの分子量で別
の活性ピークも観察された。分子量の計算は4×100cm
カラム内で1の樹脂を用いてクロマトグラフイにかけ
た分子量基準(即ち炭酸脱水酵素−29,000;RNアーゼー1
4,400;インシユリン−6,000)の溶離プロフイルに基づ
く。前記カラムによつて得られる溶離プロフイルと14×
100cm大カラムによつて得られるプロフイルとは互に重
ね合わせることができた。同じ方法でクロマトグラフイ
にかけたヒト胎盤からの酸性化エタノール抽出物は臍帯
抽出物に極めて類似した溶離プロフイルを示した。
臍帯酸性化エタノール抽出物からの分画1〜3は極めて
濃い茶色を有するが、この色は分画が進むにつれて徐々
に消失する。幸いなことに、腫瘍細胞増殖阻害活性(TG
I)は最も高いタンパク質濃度を有する分画1,2及び3に
溶出されるにも拘らず、この活性の大部分が第1図及び
第2図から明らかなように、観察されるタンパク質ピー
クを越えて延びる。ヒト胎盤物質からの抽出物は主要タ
ンパク質ピークに対するTGIの重なりがヒト臍帯からの
物質について観察される重なりよりも大きかつた(デー
タ図示せず)。5〜20%ポリアクリルアミド勾配でのSD
S−PAGEによるゲル過クロマトグラフイ電気泳動から
の複数の同量アリコートも、分画4では分画1〜3より
かなり少ない量のタンパク質が検出されることを示し
た。分画5及び6では5600及び14,000の主要タンパク質
帯が観察され、分画7に関しては抑制活性が第2図の如
く分画10まで延びているにも拘らず極めて少量のタンパ
ク質しか残らない。より少ないタンパク質の領域に溶出
する大きな活性の顕著な利点はTGIの更に高度な精製を
容易にするという点にある。
第1図及び第2図に夫々示した室温でのバイオ−ゲルP1
0クロマトグラムと4℃でのそれとを比較すると、抑制
活性は明らかに4℃の方がより良く保存される。23℃で
は分画6を越えると活性が全く観察されない(第1図)
が、4℃では活性が更に4分画分延びて分画10まで広が
る。極めて重要なことに、回収される活性の正味量は抽
出物を4℃でクロマトグラフイにかけると少なくとも2
倍大きくなる。80%以上のTGI活性は4℃では7つの分
画に得られる(第2図)のに対し、23℃では3つの分画
にしか得られないからである。これは、3つの分画に溶
出する(23℃)同一量の活性が7つの分画に亘つて広が
る(4℃)ことに起因するのではなく、明らかにTGI活
性の収量の実際的増加に起因していた。2つのカラムか
ら別個に得た分画5の1mlアリコートと、これら分画の1
/5〜1/125希釈物とをヒト肺腺癌(A549)とミンク肺細
胞(CCL64)とに関してテストした(表I)。未希釈分
画のTGI活性は4℃でのクロマトグラフイによつて得ら
れる分画5の方が2倍大きかつた。また、4℃のクロマ
トグラフイによる分画5の25倍希釈物はヒト腫瘍細胞系
に対して最大TGI活性を示し続けた。23℃でのクロマト
グラフイによる同等希釈度の分画は検出し得る活性を全
く示さなかつた。ミンク細胞系についても同様の観察が
なされた。このデータは第1図及び第2図に見られる活
性に基づくものではなく、夫々の第5分画において同等
のTGI活性を示した2つの別個のカラムから得たもので
ある。
ヒト正常フイブロブラスト(HuFs)に対するTGIの作用
と、ヒト形質転換肺癌細胞(A549)に対するTGIの作用
との比較 バイオ−ゲルP−10樹脂でクロマトグラフイー(4℃)
にかけたヒト臍帯酸性化エタノール抽出物から得た分画
のアリコートを、材料及び方法の項で述べたようにヒト
正常細胞とヒト形質転換細胞とについてTGI活性テスト
をした。第3図から明らかなようにヒトA549細胞(白い
三角)に対するTGI活性は分画3から分画12までに及ぶ
が、これらの分画はヒト正常フイブロブラストの成長刺
激作用において85%も増大させた。このように前記抑制
活性はヒト腫瘍細胞に特異的なものである。この観察さ
れた抑制活性は光線顕微鏡検査で示され且つヒト正常フ
イブロブラストに対する刺激作用によつて間接的に示さ
れるように、細胞毒性に起因するものではない。TGIを
予め正常な上皮由来細胞についてテストしたが、同様の
効果が観察された。
120μgを含む分画5のゲル過による1mlアリコート
(第1図及び第2図)を用いてTGI活性分析を行なつ
た。
高性能液体クロマトグラフイ(HPLC) バイオ−ゲルP10カラムでのゲル過により部分的に精
製し、次いで逆相HPLC(uボンダパツク(uBondapak)C
18樹脂)を用いて更に精製したヒト臍帯の酸性エタノー
ル抽出物からのTGIは、A549ヒト癌種及び樹立ミンク肺
細胞系CCL64の成長を双方共抑制したが、正常なヒトフ
イブロブラストの成長は抑制しなかつた。第4図はバイ
オ−ゲルP−10クロマトグラフイステツプから得られた
凍結乾燥分画4(19.8mg/3ml0.05%トリフルオロ酢酸)
のアセトニトリル直線勾配を用いるHPLCによつて得たTG
I活性の溶離プロフイルを示している。
A549ヒト癌種及びミンク細胞の両方に対する成長抑制活
性のピークが2つの別個のものであることが観察され
た。28〜34%のアセトニトリルで溶離する分画(分画13
〜22)と、35〜39%のアセトニトリルで溶離する分画
(分画25〜31)とを別個にプールし、2−プロパノール
直線勾配を用いてC18uボンダパツクカラムで再びクロマ
トグラフイにかけた。
TGI活性の第1ピークをTGI−1と称し、第2ピークをTG
I−2と称することにした。第5図はTGI−1(第4図)
の溶離プロフイルとTGI活性とを示している。注入材料
の濃度は0.05%トリフルオロ酢酸(TFA)1.5ml当り1.5m
gであつた。TGI−1活性は2−プロパノール直線勾配を
用いると17〜23%の間で溶出する。同様にして第6図
は、TGI−2(0.8mg/1.8ml0.05%TFA)(第5図)が2
−プロパノール直線勾配を用いると23〜27%の間(分画
17〜23)で再クロマトグラフイ処理されることを示して
いる。第4図及び第5図のTGI活性は一貫して、A549ヒ
ト癌種細胞に対するよりミンク細胞に対する方が20%高
い。
バイオ−ゲルP−10クロマトグラフイステツプからの別
の分画全量、即ち分画5(第3図参照)をアセトニトリ
ル直線勾配を用いるHPLCによりクロマトグラフイ処理し
た(第7図)。第4図で使用されている材料(分画4)
より後の分画である分画5はTGI−1として溶出する抑
制活性を主に含んでいた。第7図ではTGI−1は29〜34
%アセトニトリルで溶出した。増殖阻害活性はA549ヒト
癌種細胞に対するよりミンク細胞に対する方が35%高か
つた。ここでTGI活性の大部分は前記タンパク質ピーク
から分離された。活性分画(14〜25)をプールし、凍結
乾燥し、且つ2−プロパノール直線勾配を用いる逆相HP
LCによりクロマトグラフイ処理した(第8図)。差動的
阻害活性の証拠が観察された。TGI活性は23%2−プロ
パノール(分画22〜25)の活性ピークで溶出するミンク
細胞に特異的な成長抑制活性と、26%2−プロパノール
(分画25〜26)で溶出するA549ヒト癌種細胞に特異的な
増殖阻害活性とに分割された。従つて後でゲル過クロ
マトグラフイにより溶出され、汚染性タンパク質をより
少なく有する分画〔280nmでの吸光度がより小さく(第
2図)、且つゲル電気泳動によるタンパク質がより少な
い〕は2つの異なる細胞特異的阻害活性を有する。
ヒト胎盤の酸性エタノール抽出物は、ゲル過クロマト
グラフイステツプの後で、0.05%TFA含有直線アセトニ
トリル勾配を用いるC18カラムのアセトニトリル26〜34
%でやはり溶出するTGI活性を含んでいた。
イオン交換クロマトグラフイ ヒト臍帯の凍結乾燥した酸性化エタノール抽出物1gを0.
01M酢酸アンモニウム、pH4.0中でCM−トリサクリル(TR
ISACRYL)を用いて直接イオン交換クロマトグラフイに
かけた。0.01から1.0Mまでの酢酸アンモニウム、pH4.0
の直線勾配を適用した。第9図は少なくとも4つの別個
のTGI活性、CM−I、CM−II、CM−III及びCM−IVを示し
ている。CM−Iはその時点ではA549ヒト癌種細胞のみを
60%の抑制率で抑制していた(表2)。CMピークII及び
IIIはA549ヒト癌腫に対しても(夫々80%及び63%)ミ
ンク細胞に対しても(夫々61%及び76%)同程度の増殖
阻害活性を示す。最後の活性ピーク(CM−IV)はミンク
に対する活性特異的を示す(即ちミンク細胞の抑制率
(95%)の方がA549ヒト癌種細胞の抑制率(69%)より
高かつた)。負電荷樹脂を用いるとCM−Iは保持され
ず、CM−IIは多少遅れた。これはCM−IもCM−IIも0.01
M酢酸アンモニウム、pH4.0により勾配が開始される前に
溶出されたからである。
阻害活性を有するタンパク質はいずれもpH4.0で溶解し
得且つ負電荷樹脂に結合するため酸性タンパク質である
が、ピークCM−III及びIVはCM−トリスアクリル樹脂
(0.5M以上の酢酸アンモニウムで溶離)により強く結合
するため、恐らくそれより少し塩基性である。このこと
は正電荷樹脂(即ちDEAE−トリスアクリル)によつて保
持されるTGI活性は皆無であつたという事実によつて実
証される(データ図示せず)。より酸性の阻害因子は夫
々の活性がA549ヒト癌腫細胞に対してより大きな特異性
を示すと思われる。これら4つのTGI活性ピーク(CM−
I、CM−II、CM−III及びCM−IV)は繰返し観察された
(CM−トリスアクリルを用いる6つの別個のクロマトグ
ラフイ処理)。CM−III及びCM−IVに観察されるTGI活性
がカラムからより早く溶離され得るような物質を生じな
いようにし、且つ各活性ピークが別個の存在であるとい
う概念を裏付けるために、CM−III及びCM−IVからの物
質をプールし、凍結乾燥し、且つこの物質が由来するカ
ラムと同じ条件下でCM−トリスアクリルを用いて再びク
ロマトグラフイにかけた。CM−III及びCM−IVはこれら
を誘導せしめた元のカラム分画と全く同じ位置に溶出し
た(0.5M酢酸アンモニウムより大)(第10図)。ミンク
細胞に対するより高いTGI阻害活性は保持され、2つの
細胞系に対する阻害活性相互間の差は活性ピークを中心
に25〜30%で全く同等に維持された。
組織由来腫瘍細胞増殖阻害活性(TGI)の物理学的及び
生物学的特徴 バイオ−ゲルP10によるゲル過クロマトグラフイの結
果得られた分画2、4及び6を熱処理するか(表3)、
又はジチオトレイトール(DTT)処理による還元(表
4)にかけた。テストした分画はいずれも熱処理又は酸
処理の後でTGI活性を保持していた(表5参照)。分画
2、4及び6はヒト癌細胞の成長を抑制し且つヒト正常
細胞の成長を刺激することが判明した。分画2及び6の
TGI活性はDTTで処理すると減少したが、分画4のTGI活
性は少し増加した(表4)。このデータも別個のTGIの
存在を立証する。
TGI活性テストにかけた分画のタンパク質濃度は15〜300
μgであつた。
TGI活性テストにかけた分画のタンパク質濃度は15〜300
μgであつた。
TGIテストにかけた分画のタンパク質濃度は5〜300μg
であつた。
実験の第2部 材料及び方法 血液、静脈及び動脈を除去した組織抽出物からの組織由
来腫瘍増殖阻害物質(TGI)の分離 ヒト臍帯組織から静脈及び動脈を除去し、残りの組織を
入念に洗浄して血液を除去した後、第1部の実験で説明
したように酸/エタノール抽出にかけた。
この組織の洗浄及び均質化に用いたバツフアー(PBS−P
A)はNaCl16gと、Na2HPO4・H2O2.5gと、NaH2PO4・7H2O
0.4gと、フツ化フエニルメチルスルホニル(PMSF)(シ
グマ(Sigma)P7627)116mgと、アプロチニン(Aprotin
in)(0.9%NaCl及び0.9%ベンジルアルコール中にトリ
プシン抑制因子19.8単位/mlを有するシグマA6012)とを
含む水2をHCl及びNaOHでpH7.4に調整したもので構成
した。抽出バツフアは95%(v/v)エタノール(パンク
チリマス,190プルーフ,米国インダストリカルケミカル
ズ(U.S.Industrical Chemicals)、#UN 1170)375ml
と、濃HCl7.5mlと、フツ化フエニルメチルスルホニル
(PMSF)(シグマP−7627)33mgとアプロチニン(シグ
マA6012)1mlとを4℃の蒸留水192mlと混合したもので
構成した。800〜1,000gの凍結したヒト臍帯(アドバン
スト・バイオテクノロジーズ(Advanced Biotechnologi
es);−80℃で保存)をPBS−PA中に4℃で2時間浸漬
することにより解凍した。個々の臍帯を取出し、PBS−P
Aで洗浄した。4℃で切解して臍帯から静脈及び動脈を
除去した。切解処理した臍帯を新しいPBS−PAで洗浄し
て残留血液と血管破片とを除去した。
この組織を4℃冷却キユイジナール(Cuisinart)フー
ドプロセツサ(モデルDLC−7−PRO)内に配置し、200m
lの4℃PBS−PA中に懸濁した。この懸濁組織を前記フー
ドプロセツサにより均質化した。最初の1分間の均質化
後、更に200mlの4℃PBS−PAを加えた。この組織懸濁液
を4℃で合計10分間均質化した。得られたホモジネート
を200ml遠心分離ボトル(ソーバル(Sorvall))に移
し、ソーバルGSAロータを備えたソーバルRC5B遠心分離
器で4℃で5分間9000rpm(RCF=13,000)の遠心分離処
理にかけた。上澄み流体を除去して廃棄し、ペレツトを
新しいPBS−PAで元のホモジネート量まで再懸濁した。
上澄み流体が透明になり、汚染血液又は血液生成物から
の赤い色がなくなるまで前述の如き遠心分離及び再懸濁
を繰返してペレツトを洗浄した。洗浄後得られたペレツ
トは白色であつた。この洗浄ペレツトを元の切解組織1g
当り6mlの最終容量で抽出用バツフア中に再懸濁した。
得られたホモジネートを3インチ撹拌棒付4大ビーカ
ーに移し、LAB−ラインマルチマグネスター(Multimagn
estir)マルチミキサー、モデル#1278の最大撹拌能力
の1/2で撹拌した。4℃で撹拌しながら一晩抽出処理し
た後ホモジネートを1遠心分離ボトル(ソーバル)に
移し、ソーバルH−6000Aロータを備えたソーバルRC−3
B遠心分離器内4℃で30分間3500rpm(RCF=3570)の遠
心分離にかけた。上澄みを4大ビーカーに移し、濃水
酸化アンモニウムをゆつくり加えながらpH5.0に調整し
た。pHを増大しても上澄みは薄い黄色を帯びた透明のま
まであつた。酢酸アンモニウム2.0M溶液、pH5.2を合計
量の1%の量で加えた。このステツプで生じた沈殿物は
ソーバルRC−3Bにより4℃で4時間4500rpm(RCF=590
0)で遠心分離することにより完全に除去した。上澄み
を6大フラスコに移し、これに4倍容の無水エーテル
(−20℃)(ベーカー(Baker)#9244−3)と2倍容
の95%エタノール(4℃)とを加えた。この混合物を静
止状態下−20℃で48時間放置し、形成される沈降物を定
着させた。
48時間沈殿処理した後、この物質を換気フード(fumeho
od)内で室温にした。酸性化エタノール抽出物を室温ま
で暖めると前記沈殿物の凝集が促進される。水吸引器に
よりエーテル及びエタノールの透明有機相を除去し、残
留有機相を蒸発させるべく沈殿物を換気フード内に数時
間放置した。乾燥窒素ガスを抽出物の上に緩やかに流し
て、沈殿物と共に存在する残留有機溶媒の蒸発を促進し
た。「乾燥」した沈殿物を1.0M酢酸中に溶解し、分子量
カツトオフ3500の透析膜(スペクトロポ−3,スペクトラ
ム・メデイカル・インダストリーズ,ロスアンゼルス,
カリフオルニア)を用いて1.0M酢酸(ベーカー#9507−
5)に対し十分に透析した。透析後の酸性化抽出物をコ
ーニング(Corning)の250ml円錐状遠心分離管(コーニ
ング25350)内で凍結乾燥し、粗酸性化エタノール抽出
物として保存するか、又は20mM NH4O2C2H3,pH4.5に対し
て入念に透析した。
実験の第1部で説明したように処理した組織からの最初
の酸/エタノール抽出物のTGI活性と前述の如く処理し
た組織の場合のTGI活性との比較 組織を前述の如く処理した場合に見られる特異的活性と
合計回収活性との増加を表6に示す。この表は第1部で
説明した手順(以後「最初の手順」と称する)に従つて
処理した時の凍結臍帯と前述の如く(以後「改良手順」
と称する)処理した凍結臍帯とに関するタンパク質及び
TGI活性の収量を比較するものである。
これら2つの手順には、後で行なわれるTGI精製にとつ
て重要な明らかな差異が幾つか存在する。例えば組織の
湿潤重量に基づくと、最初の手順による酸性化エタノー
ル抽出ではタンパク質として0.33%(1000gの組織から
3.3g)が回収されるのに対し、改良手順に従うと0.015
%がタンパク質として(340gの組織から0.05g)抽出さ
れるにすぎない。改良手順を用いた場合の活性収量(3.
3×106単位)は最初の手順の場合より66%少ない組織
(340g対1000g)から得られ、最初の手順により得られ
る収率(2×106単位)より50%大きいため、全体的抽
出効率は増大したことになる。最初の手順では臍帯1g
(湿潤重量)当り2000単位のTGI活性が得られた。改良
手段では臍帯1g(湿潤重量)当り9700単位のTGI活性が
得られた。全体的抽出効率は改良手順に従うと5倍増加
した。また、酸性化エタノールによつてより少ないタン
パク質が抽出されたことから、抽出タンパク質を沈澱さ
せるのに必要なエーテル及びエタノールの量もよりも少
ない。更に、改良手順では抽出されるタンパク質の量及 びタンパク質の種類の数がより少ないため、後で用いる
べき精製過程でもより少ないクロマトグラフイ材料と、
より短い処理時間と、より少ないステツプとで純粋生成
物を得ることができる。
陽イオン交換樹脂CM−トリサクリルでの改良手順により
抽出したTGIの分別は、結合物質を0〜1.0M NaClの直線
勾配によつて溶離した時に施用タンパク質の大部分から
単一ピークとして溶出された。第11図はTGIをCM−トリ
サクリルカラムに施用した場合、この樹脂に結合してい
ない材料(即ち分画1〜24)からは阻害活性が全く検出
されなかつたという事実を示している。NaClを増量しな
がら直線的に加えると(−−)、樹脂に結合したタンパ
ク質の大部分(分画25〜38)が除去され、次いで有意量
の阻害活性(▽…▽,分画39〜49)が除去された。結合
TGIの除去に最も有効なNaCl濃度は約0.6Mであつた(分
画44)。第11図と第10図との比較から推察されるよう
に、第11図の実験で溶出される阻害活性は、溶出用塩濃
度(第11図ではNaCl,第10図ではNH4O2C2H3)が互に類似
している(第11図では0.6M,第10図では0.6〜0.7M)た
め、第9図に示したようなCM−トリスアクリルからのCM
−III及びCM−IVの溶離に極めて近いと思われる。この
データも、改良手順によつて組織を処理すればシングル
タイプのTGIが優先的に分離され、従つてその後の該因
子の特徴が向上することを示唆している。
改良手順による組織から抽出されるTGIの別の特徴は陰
イオン交換樹脂に結合しないことにある。第12図は、こ
の図の説明の項で述べたようにpHを8.0に調整し、且つ
抽出物を(第11図の場合と同じ量)陽イオン交換樹脂DE
AE−トリスアクリルに施用した結果、大部分の阻害活性
が非結合物質(分画1〜30)に対応する一方で、施用タ
ンパク質の大部分(280nmでの吸光度によつて規定)
(−)がカラム樹脂に結合したことを示している。これ
らの結果は第12図の条件では汚染タンパク質がTGIから
除去され得、従つてTGI精製に有用な方法であることを
意味する。これらの結果は更にTGIがpH8.0では陰イオン
交換樹脂に結合しないため陽イオンであることを示して
いる。また、改良手順によつて抽出されるTGIがイオン
特性において、最初の手順でイオン交換樹脂により抽出
されるポリペプチド(GTI−1,TGI−2,CM−I,CM−II,CM
−III及びCM−IV)に類似していることも第12図の結果
から知見される。何故なら前記ポリペプチドはいずれも
陰イオン交換樹脂に結合しないからである。
大量の試料がCM−トリサクリルによつて再現可能に分別
され得、そのため後の精製過程用により多くのTGIを供
給し得る。第13図では組織抽出物9.9mgを、より小さい
試料サイズ(2.65mgのタンパク質)とより小さいCM−ト
リサクリルカラム(5ml)とを用いる第12図の条件と同
じクロマトグラフイ条件でCM−トリスアクリルカラム
(15ml)に施用した。NaCl直線勾配による大部分のタン
パク質物質からのTGI活性の溶出は本質的にこれら2つ
の実験のいずれでも同じであつた。
第14図はuボンダパツクC18カラムを用いるHPLCによるC
M−トリサクリルカラムからのプール試料(第13図、分
画59〜78)の分別を示している。試料施用後、アセトニ
トリル濃度を0.〜25%までに直線的に増加しても有意な
阻害活性は観察されなかつた。しかしながら、A549(ヒ
ト肺癌腫)及びCCL64(ミンク肺、0−0)の双方に対
するTGI活性は28〜34%アセトニトリル(分画21〜31)
で単一ピーク状に溶出し、一方206nmで吸光する材料の
大部分はより低いアセトニトリル濃度(分画11〜19)と
より高いアセトニトリル濃度(分画37〜50)とで溶出し
た。活性プロフイルと、206nmでの吸光度と、TGI活性を
有効に溶出せしめるアセトニトリル濃度とが第7図と第
14図との間で類似しているという事実は、改良手順によ
り分離されるTGIが実験の第1部でTGI−1と名付けたも
のに類似しているか、又はこれと同じであることを強く
立証するものである。
既知分子量の適切なタンパク質基準を用いて、ゲル過
クロマトグラフイ(セフアデツクスG−50,データ図示
せず)によりTGI(最初の手順でTGI−1、CM−III及びC
M−IVと称するもの)の見掛け分子量を測定した。或る
種の干渉タンパク質(例えばヘモグロビン)が存在しな
い場合には、TGI見掛け分子量は非変性条件下で20kDa〜
30kDaの間であると判明した。
ここで詳述した改良手順は、最初の手順で説明したよう
に調製したTGI含有抽出物から不活性又は干渉性化合物
を除去するための強力で簡単な方法を表わしている。こ
の改良手順はまた、必要なクロマトグラフイ材料の量を
減らし、従つてTGIの処理時間を減らすことによりTGIの
分離に用いられる種々のクロマトグラフイ操作ステツプ
の効率を向上せしめる。加えて、既述の如く、ここで説
明した如き臍帯からのTGI抽出法は、先に説明した手順
によるよりも高い再現性をもつてTGI及び他のタンパク
質をクロマトグラフイ処理せしめる。
改良手順に従つて分離したTGIの特徴を逆相高性能液体
クロマトグラフイ及びCM−トリスアクリルイオン交換ク
ロマトグラフイの双方におけるクロマトグラフイ特性に
関して調べた。TGIはrp−HPLCによるTGI−1と類似し
た、又は同じ特性を示し(第7図及び第14図を比較せ
よ)従つて類似の、又は同等の疎水性を有し、且つ陽イ
オン交換樹脂ではCM−III及びCM−IVと類似又は同じ特
性を示し(第9図及び第11図を比較)、従つて類似又は
同等のイオン特性を有することが判明した。従つて、改
良手順で分離されたTGIと、TGI−1と、CM−III及びCM
−IVとは類似又は同等のイオン特性及び疏水性を有する
類似又は同じ化合物であり、従つて類似又は同じ組成を
有すると結論される。従つて、本明細書で説明した改良
手順を用いれば、より高度な分析及び特徴検査に必要な
より純粋な形態のTGIを得るためのより有効な方法が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図は、本発明の抽出物からの種種の条件で
の活性成分の溶出パターンを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レスリー・アイ・ゴールド アメリカ合衆国 ニユー・ヨーク 10028 ニユー・ヨーク、イースト・エイテイー サード・ストリート 500

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の工程a)〜f)によってヒトの臍帯
    から得ることができる精製組織由来増殖阻害物質−1
    (TGI−1)ポリペプチド: a) ヒトの臍帯を酸−エタノールで処理・抽出し、酸
    −エタノール細胞抽出物を生成し、 b) 酸−エタノール抽出物をゲル濾過カラムにかけ、
    溶出してゲル濾過溶出物を得、 c) ゲル濾過溶出物を、高速液体クロマトグラフィー
    カラムにかけて、0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する
    26〜34%アセトニトリル勾配によって溶出するかもしく
    は0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する17〜34%2−プ
    ロパノール勾配によって溶出して可溶化したポリペプチ
    ドを含有するHPLC溶出物を生成し、 d) 可溶化したポリペプチドを回収し、 e) 回収したポリペプチドをアッセイして、樹立ミン
    ク肺細胞系(CCL64)の成長を阻害するか、あるいは正
    常なヒト包皮フィブロブラストの成長を促進するものを
    同定し、そして f) こうして同定された見かけの分子量が5,000〜16,
    000ダルトンの精製組織由来増殖阻害物質(TGI−1)を
    回収する。
  2. 【請求項2】下記の工程a)〜f)によってヒトの臍帯
    から得ることができる組織由来増殖阻害物質−1(TGI
    −1)ポリペプチドの有効量及び適切な薬剤担体からな
    る細胞増殖阻害用薬剤組成物: a) ヒトの臍帯を酸−エタノールで処理・抽出し、酸
    −エタノール細胞抽出物を生成し、 b) 酸−エタノール抽出物をゲル濾過カラムにかけ、
    溶出してゲル濾過溶出物を得、 c) ゲル濾過溶出物を、高速液体クロマトグラフィー
    カラムにかけて、0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する
    26〜34%アセトニトリル勾配によって溶出するかもしく
    は0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する17〜34%2−プ
    ロパノール勾配によって溶出して可溶化したポリペプチ
    ドを含有するHPLC溶出物を生成し、 d) 可溶化したポリペプチドを回収し、 e) 回収したポリペプチドをアッセイして、樹立ミン
    ク肺細胞系(CCL64)の成長を阻害するか、あるいは正
    常なヒト包皮フィブロブラストの成長を促進するものを
    同定し、そして f) こうして同定された見かけの分子量が5,000〜16,
    000ダルトンの精製組織由来増殖阻害物質(TGI−1)を
    回収する。
  3. 【請求項3】下記の工程a)〜f)によってヒトのヒト
    の臍帯から得ることができる組織由来増殖阻害物質−1
    (TGI−1)ポリペプチドの有効量及び適切な薬剤担体
    からなる創傷治癒又は火傷治療用薬剤組成物: a) ヒトの臍帯を酸−エタノールで処理・抽出し、酸
    −エタノール細胞抽出物を生成し、 b) 酸−エタノール抽出物をゲル濾過カラムにかけ、
    溶出してゲル濾過溶出物を得、 c) ゲル濾過溶出物を、高速液体クロマトグラフィー
    カラムにかけて、0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する
    26〜34%アセトニトリル勾配によって溶出するかもしく
    は0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する17〜34%2−プ
    ロパノール勾配によって溶出して可溶化したポリペプチ
    ドを含有するHPLC溶出物を生成し、 d) 可溶化したポリペプチドを回収し、 e) 回収したポリペプチドをアッセイして、樹立ミン
    ク肺細胞系(CCL64)の成長を阻害するか、あるいは正
    常なヒト包皮フィブロブラストの成長を促進するものを
    同定し、そして f) こうして同定された見かけの分子量が5,000〜16,
    000ダルトンの精製組織由来増殖阻害物質(TGI−1)を
    回収する。
  4. 【請求項4】ヒトの臍帯から精製した組織由来増殖阻害
    物質−1(TGI−1)の製造方法であって、 a) ヒトの臍帯を酸−エタノールで処理・抽出し、酸
    −エタノール細胞抽出物を生成し、 b) 酸−エタノール抽出物をゲル濾過カラムにかけ、
    溶出してゲル濾過溶出物を得、 c) ゲル濾過溶出物を、高速液体クロマトグラフィー
    カラムにかけて、0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する
    26〜34%アセトニトリル勾配によって溶出するかもしく
    は0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する17〜34%2−プ
    ロパノール勾配によって溶出して可溶化したポリペプチ
    ドを含有するHPLC溶出物を生成し、 d) 可溶化したポリペプチドを回収し、 e) 回収したポリペプチドをアッセイして、樹立ミン
    ク肺細胞系(CCL64)の成長を阻害するか、あるいは正
    常なヒト包皮フィブロブラストの成長を促進するものを
    同定し、そして f) こうして同定された見かけの分子量が5,000〜16,
    000ダルトンの精製組織由来増殖阻害物質(TGI−1)を
    回収する ことからなる前記方法。
  5. 【請求項5】被検者からの試料中に存在するTGI−1の
    量を定量し、こうして決定された量を正常人からの試料
    中に存在する量と比較することから成り、その量の有意
    の差が腫瘍の存在を示すものである腫瘍の存在の検出方
    法。
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