JPH0788182A - 体外循環血液治療装置 - Google Patents

体外循環血液治療装置

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JPH0788182A
JPH0788182A JP26940993A JP26940993A JPH0788182A JP H0788182 A JPH0788182 A JP H0788182A JP 26940993 A JP26940993 A JP 26940993A JP 26940993 A JP26940993 A JP 26940993A JP H0788182 A JPH0788182 A JP H0788182A
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JP
Japan
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tube
blood
reaction tube
ozone
reaction
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JP26940993A
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English (en)
Inventor
Akihiro Fujimura
明宏 藤村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用の度ごとに洗浄・消毒する必要がな
く、不通の消毒法では容易に殺菌できないHBV(B型
肝炎ウイルス)等の感染のおそれがなく、あつかい易
く、構造が比較的簡単で、安価に生産し得る体外循環血
液治療装置を得る。 【構成】 人体につなぐ血液送入管と排出管の中間
に、薬剤注入管の開口部以外は密閉された比透過性フィ
ルムから成る反応チューブを挿入し、該チューブ内を通
る血液にチューブ外から物理的諸刺激を加える装置や、
諸種の薬剤を反応チューブ内に注入する装置を設ける等
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はATLV(成人T細
胞白血病ウイルス)・HIV(エイズウイルス)・敗血
症を起こしている際のMRSA(メシチリン耐性黄色ブ
ドウ球菌)・薬剤耐性になっているマラリア原虫・その
他、主として病原体が血液中に存在し、従来の薬剤注射
等の療法で、あまり効果の得られない病原体による病気
を治療する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 上記のような病原体を注射により的
確に不活性化(殺滅・無害化等)する薬剤は現状ではな
い。平成5年特許願第98885号「血液の検査治療装
置」(発明者・出願人、藤村明宏)には、患者の血液を
体外循環させ、その血液を流す装置内で紫外線照射・薬
剤の添加等を行ない、それらの病原体や、病原体を含む
血球等を不活性化する装置が記されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記の装置では、
一人の患者が一度その装置を使うと、内部に残っている
血液を洗浄し、消毒しなければならず、高架な装置の可
動率が低くなる。また、HBV(B型肝炎ウイルス)
等、通常の消毒法では殺滅しがたい病原体が、次に使用
する患者に感染する危険性も大きい。本発明は、1回使
用するごとに洗浄・消毒する必要がなく、外部からの病
原体や汚染物質の侵入のおそれもない、安全性が高く、
取扱いが簡単な、構造が簡単で、比較的安価に生産でき
る体外循環血液治療装置を得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 生体の血管につなぐ
血液送入管と排出管の中間に、非透過性の合成樹脂膜等
より成る、薬剤注入管以外に外界への通路を持たない反
応チューブをつなぎ、該反応チューブを着脱可能に取り
付ける事ができ、該反応チューブに加熱・冷却・超音波
照射・電磁波照射・その他の物理的刺激を加える装置
や、過酸化水素・オゾン・その他の薬剤や中和剤、薬剤
を結合させた抗体、その他を注入する装置等を設けて成
る閉鎖管式ディスポーザブル体外循環血液治療装置を用
い、一人の患者の血液を反応チューブ内に流し、その間
に物理的刺激を加えたり、薬剤を注入したりして治療を
加え、治療後、反応チューブを装置から取りはずし、廃
棄し、次の患者には新たな反応チューブを用いるように
し、課題を解決する。または、そのバリエーションによ
る。
【0005】
【実施例】 図1は本発明を実施した体外循環血液治
療装置の平面図。図2はその縦断正面図である。1は前
後長1m余りの装置本体。2はその前半部の上面に埋め
込まれたステンレス鋼製の温度調節箱。3はその内部に
入っている70℃程度の熱水。4は箱2の上壁下面に取
り付けた30KHz程度の超音波振動子。5は本体の後
半部の上面に埋め込まれた36℃程度の温水を内像した
温度調節箱。6は本体上に置かれたローラー駆動装置。
7はその右面に取り付けた直方体形の紫外線ランプで、
その下面は、接する物体の形に適合する形をなす。8は
電源スイッチ。9、10は駆動装置6から突出した軸に
管をはめ込んだローラー。11、12は9、10と同様
のローラー。13は装置6の後上縁に突出した弾性鋼板
等から成る突出板。
【0006】14は弾性に富んだ合成樹脂から成る血液
送入管。15は同様の血液排出管。16はそれらの右端
に連なる反応チューブで、厚さ0.1mm程度のテフロン
・ポリエステル・ポリエチレン・その他の合成樹脂フィ
ルムから成り、大部分の横幅は100mm程度、前後長が
1m程度、リンゲル液をつめた内空17の上下幅が0.
5mm程度、前後端は三角形状に細くなり、管14、15
に連なる。
【0007】18は装置6上に置かれたオゾン発生器。
19は薬剤容器。20はその上面の通気孔をふさぐ栓。
21は容器内面を囲み、底面は容器に接着されている軟
質合成樹脂フィルムから成る隔離膜。22はその中に入
っている過酸化水素水。23はオゾン発生器と薬剤容器
に連なる弾性に富む合性樹脂から成る輸送管。24は反
応チューブ16と同剤質の、管23に連なる薬剤注入チ
ューブで、その底面はチューブ16の前端近くの上面に
開口している。
【0008】25は装置6上に置かれ、容器19と同構
造をし、カタラーゼ水溶液を内蔵した解毒剤容器。26
は栓。27は輸送管。28はチューブ24と同様の薬剤
注入チューブである。次にこの使用法や動作を説明す
る。図示しないが、本体1の左方に置かれたベッド上に
寝ている患者の左腕の血管に、血液送入管14の先に付
けた注射針を刺し、右腕の血管に、血液排出管15の先
に取り付けた注射針を刺す。
【0009】ローラー駆動装置6と紫外線ランプ7を数
cm持ち上げ、内部にリンゲル液が入っている反応チュー
ブ16を本体1上に置き、オゾン発生器18と薬剤容器
19の注射針形ノズルに、管23の端を、その端に張り
付けた閉鎖膜を破って突き刺し、突出板13の先を持ち
上げ、ローラー11、12との間に管27を挟み、管2
7の端を容器25につなぎ、装置6とランプ7を押し下
げ、図の状態にセットする。
【0010】ついで、電源スイッチ8を入れると、ロー
ラー駆動装置6中のモーターが動き、ローラー9が管1
4と23を本体1の上面との間に挟み付け、右方に移動
し、管内の物質を右方に輸送する。同時に、ローラー1
0はローラー9より高い位置を通り、左進する。ローラ
ー9が図におけるローラー10の位置にまで達し、つい
で上に上がる時、ローラー10は図におけるローラー9
の位置に達して下がり、管14と23を加圧しつつ、右
進に転ずる。同時に、ローラー9は左進する。
【0011】このような両ローラーの運動の反復によ
り、管14内のリンゲル液、ついで血液が、毎分200
ml程度の流量で、反応チューブ16に送り込まれる。ま
た、オゾン発生器18内で発生したオゾンガスが管23
からチューブ24を経て、反応チューブ16の内空17
に送り込まれる。管14からチューブ16内に入った血
液の平均流速は毎秒6.66cm程度になり、約15秒で
管15に達する。ローラー9、10に連動して、ローラ
ー11、12も動き、管15内の血液を患者にもどす。
【0012】血液が反応チューブ16内を通る前半に、
まず、チューブ24を通じてオゾンが注入され、超音波
振動子4による温度調節箱2の上面の振動を受け、チュ
ーブ内の血液とオゾンの混和が促進され、血液中の病原
体のオゾンによる消毒、殺滅が行なわれる。また、超音
波振動は病原体が細胞内に多量に存在し、弱っている白
血球(T細胞等)を破壊し、その中の病原体を外部(血
漿中)に放出させ、オゾンに接触しやすくする場合もあ
る。
【0013】同時に、温度調節箱2上を通過する約7.
5秒間、血液は70℃程度に加熱され、熱に弱い病原体
はそれにより死滅する。同時に、ランプ7からの紫外線
が厚さ0.5mmの血液を透過し、箱2の上面で反射する
間に、病原体に吸収され、殺菌効果を現わす。これらの
各効果は相乗作用を示し、強い殺菌力や、病原体を含む
白血球の不活性化力を現わす。また、健康な血球や補体
その他の血液成分に対する悪影響を最小限にとどめ、治
療効果を確保し得る範囲で、オゾンの血液中における濃
度、超音波の強度、加熱温度、紫外線量等を最小限に選
ぶ。時には一部の動作を省略したり、有効性の大きい1
動作のみを用いたりする。
【0014】温度調節箱2上で加熱された血液も、温度
調節箱5上で36℃程度に冷却され、管15を通って体
内に帰った際、悪影響を及ぼす事はない。オゾン分子は
酸素3原子から成り、血液内で酸素分子になるので、体
内に帰った際、悪影響を及ぼす事はない。この場合、チ
ューブ24を三角形にし、チューブ16の血液薄層中に
血液の流路と同じ幅でオゾンが入るようにしているの
で、血液の小範囲に高濃度にオゾンが入り、正常白血球
等に悪影響を及ぼした後、低濃度に薄まるような事がな
い。また、血液を薄層化する事により、深達性の小さい
紫外線が、血液全体にほぼ照射される事になり、加熱や
冷却も短時間に行ない得る。
【0015】ここで、オゾン発生器18への通電を止
め、オゾンの発生を停止させるか、オゾンも用いたま
ま、薬剤容器19中の過酸化水素の消毒効果を用いる場
合には、栓20をゆるめ、容器19内への通気を少し可
能にすると、容器19内に外気が徐々に入るようにな
り、内部の過酸化水素が管23内に吸引され、ローラー
9、10の作用で反応チューブ16内に送り込まれ、血
液に混入し、その殺菌力を発揮する。
【0016】その際、隔離膜21が外気と過酸化水素水
との間に存在し、外気中の補体が反応チューブ内に入る
事を防ぐ。また、血液中には、過酸化水素の分解酵素の
カタラーゼが常在するので、カタラーゼの作用が急激に
働き過ぎると、過酸化水素水が血液全体に均等に混じる
前に、水と酸素に分解してしまうので、温度調節箱2内
の水3を1℃程度の冷水にし、上部の血液を冷却し、酵
素活性を押さえ、過酸化水素が血液全体に均等に混じっ
た段階で、温度調節箱5上に到り、血液が36℃にな
り、低温下での殺菌がある程度行なわれた上、36℃下
での殺菌が行なわれ、カタラーゼによる分解が一挙に起
こるようにしてもよい。
【0017】また、カタラーゼ量が少ない体質の人で
は、過酸化水素が分解しきれないまま、体内に血液がも
どり、悪影響を及ぼす場合もあり得るので、解毒剤容器
の栓26をゆるめ、ローラー11と12が管27を突出
板13との間に挟み、内部のカタラーゼ液を右方に送
り、チューブ28を通じて反応チューブ16内に送り、
血液中の過酸化水素を分解しつくし、血液を体内にもど
すようにする。
【0018】なお、過酸化水素水やカタラーゼ水を長時
間血液に加えた場合、送水量はかなり多量になるので、
尿量が非常に多くなり、頻繁に排尿しなければならなく
なるので、反応チューブ16を水分子は通すが、それよ
り大きないっさいの分子を通さない反応膜で造り、チュ
ーブの周囲に高張蔗糖液等を流し、血液中の成分をチュ
ーブ壁を通して周囲に浸透させてもよい。
【0019】その場合、そのような半透膜で多数の中空
糸膜を造り、管15に直列につなぎ、血液をその中に通
し、中空糸膜外に高調液を流し、水分を除去してもよ
い。薬剤容器19に入れる薬剤は過酸化水素のほか、任
意の消毒剤、抗生物質、抗ウイルス剤、その他を用いる
事ができ、解毒剤容器25には、それらの中和剤を入れ
る事ができる。
【0020】薬剤容器19に2種類以上の物質を入れて
もよい。例えば、消毒剤のほか、反応チューブ16内で
の血液凝固を防ぐためのヘパリンを加えた物を入れる等
してもよい。(解毒剤容器25にはヘパリンの中和剤で
あるプロタミンも加える。)物理的刺激や薬剤注入で減
少した血液中の血小板、酵素・その他の生理活性物質
を、管27を通じて補充してもよい。
【0021】上記の実施例はその他種々の設計変更が可
能である。以下その概要を記す。例示した反応チューブ
その他のサイズや材質を任意に変えてもよい。温度調節
箱2、5、紫外線ランプ7、その他を着脱可能にし、他
の物理刺激装置等に交換し得るようにしてもよい。チュ
ーブ16の内面、その他の血液に接触する面を、適度に
ホルマリン処理して水溶性を失わせたゼラチン・ポリビ
ニールアルコール等のゲル・寒天ゲル等で被覆し、血小
板の破壊を防ぎ、凝血を起こしにくくしてもよい。
【0022】温度調節箱2、5の上面等を低周波振動さ
せ、血液凝固を防いでもよい。血液排出管15の中間等
にフィルターを挿入し、凝血塊を濾過してもよい。駆動
ローラー9〜12の個数を更に増す事が望ましい。1秒
間程度、100℃近くに加熱するため、温度調節箱2と
5の中間部等に、ごく小さな前後幅の高温加熱箱や、マ
イクロ波照射装置を設けてもよい。
【0023】流血中の血球は増血幹細胞等に比較して、
放射線に対する抵抗力が大きいので、反応チューブ16
内の血液に、X線・γ線・電子線・その他の強めの放射
線をかけてもよい。反応チューブ内の血液に数10気圧
をかけ、病的白血球を凝固壊死・アポトーシス等に落と
し入れる場合等、ランプ7を硬質ガラス製にし、その下
面の周囲にロの字形パッキングを張り付けておき、数秒
間の周期でローラー9〜12を止め、その間にチューブ
16の周囲をパッキングで加圧し、ランプ7と温度調節
箱2、5の上面との空間に高圧流体を注入し、反応チュ
ーブ内の血液を加圧してもよい。
【0024】更に高圧をかける場合には、反応チューブ
16の中間部を直径10cm程度の球形にし、その前後に
連なる管状部を設け、半球形の金属容器で上下から挟
み、金属容器内に高圧流体を注入する事を断続的に行な
う等すればよい。加圧の前に血液容積の数倍の酸素ガス
をチューブ16内に注入し、加圧時に高圧酸素が血液中
に溶け込み、酸素の酸化作用により、殺菌等を行なった
り、酸素の代わりに炭酸ガスを用い、多量の炭酸ガスを
溶け込ませ、血液を酸性化し、殺菌効果や病的白血球の
凝固等を図ってもよい。
【0025】これらの場合、直列に減圧容器を設け、反
応チューブを減圧環境に置き、余分な酸素ガスや炭酸ガ
スを、反応チューブにつないだ排気管を通して排気すれ
ばよい。反応チューブを減圧容器内で急に減圧し、適度
に余熱しておいた血液の温度における飽和水蒸気圧以下
にし、爆発的に水蒸気を発生させ、弱っている白血球を
破壊し、内部のウイルスを血漿中に放出させ、薬剤等の
作用を受け易くしてもよい。
【0026】超音波振動子4から強力な超音波を発生さ
せ、弱っている白血球を破壊したり、超音波振動子に高
電圧直流パルスをかけ、衝撃波を発生させ、病的白血球
を破壊してもよい。病原体の核酸その他の物質に特異的
に吸収される波長の赤外線・可視光・紫外線等を、レー
ザー光源等でパルス的または連続的に反応チューブ内の
血液に照射し、発熱や化学作用で病原体や病的白血球の
不活性化を図ってもよい。
【0027】特定波長の光を吸収して発熱したり、化学
変化を起こして活性酸素その他の殺菌剤を発生する物
質、化学作用が活性化される物質等を、病原体に特異的
に結合する抗体に結合させ、薬剤容器19を通じて血液
に注入し、レーザー光等を照射してもよい。異なった薬
剤を個別の注入チューブを経て、反応チューブの異なっ
た位置に注入するようにしてもよい。
【0028】管23から塩酸・酢酸・その他の酸、苛性
ソ―ダ・その他のアルカリを注入し、血液を酸性化する
か、アルカリ性化し、病原体等を不活性化し、管27を
通じてそれらの中和剤を注入してもよい。管23から水
を注入し、血漿の浸透圧を低下させ、血球内に水を浸透
させ、弱っている白血球の細胞膜を破壊し、管27から
高調食塩水を入れ、血漿の浸透圧を正常値にもどしても
よい。(この逆を行なってもよい。)この場合、過剰な
食塩水を排除するため、食塩分子及び水を通し得る透析
膜チューブを管15の中間に挿入し、食塩水を排除して
もよい。(カリウムイオン等も漏出する場合には、管2
3等を通じ、あらかじめ、余分のカリウムを血液中に添
加しておけばよい。)反応チューブ16の前後長を更に
長くした場合、側面から見た箱2や5の上面を、振幅が
大きく、波長の短い波形にし、反応チューブをそれにそ
わせ、その上にかぶせるランプ7等の下面をその形に合
わせればよい。
【0029】反応チューブ16をヨードをドーピングし
た合成樹脂等、導電性を持つ材質で造り、上下面に設け
た電極を通じて、直流または高周波交流を通電し、電気
分解により、陽イオン・陰イオン・活性酸素・塩素等を
集積させたり、発生させたりし、殺菌作用等を生じさせ
てもよい。(反応チューブ内に金属メッキし、上下の電
極を形成させ、チューブ外に導びいたリード線を通じ
て、通電してもよい。)その他種々の設形変更や使用法
が可能である。
【0030】なお、このような方法で血液中の病原体を
不活性化しつくす事はできないが、生体には固有の免疫
力や防御力があり、病原体が一定値以下に減少すれば、
治癒傾向が生ずる場合もあり得る。また、HIV等のウ
イルスは頻繁に変異し、特異的な免疫療法や化学療法の
有効性を持続できない事が指摘されており、上記のよう
な非特異的殺菌法等が現段階では相対的に優れていると
もいえる。
【0031】反応チューブ内の血液に紫外線照射・加熱
・その他の刺激を加える事により、正常白血球や病的白
血球の機能が活性化されたり、血漿中の病的物質や正常
血漿成分等を変質させ、非特異蛋白注射療法等のよう
な、刺激療法としての治療効果を得てもよい。
【0032】
【発明の効果】 本発明を実施すれば、使用の度ごと
に洗浄したり、消毒したりする必要がなく、HIV等、
消毒に対する抵抗性の大きい病原体の感染の危険がな
く、取りあつかいが簡単で、比較的構造が簡単なため、
安価に生産する事のできる、体外循環血液治療装置が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した体外循環血液治療装置の平
面図。
【図2】 その縦断正面図。
【符号の説明】
1 装置本体。 2 温度調節箱。 3 熱水。 4 超音波振動子。 5 温度調節箱。 6 ローラー駆動装置。 7 紫外線ランプ。 8 電源スイッチ。 9 ローラー。 10 ローラー。 11 ローラー。 12 ローラー。 13 突出板。 14 血液送入管。 15 血液排出管。 16 反応チューブ。 17 反応チューブの内空。 18 オゾン発生器。 19 薬剤容器。 20 栓。 21 隔離膜。 22 過酸化水素水。 23 輸送管。 24 薬剤注入チューブ。 25 解毒剤容器。 26 栓。 27 輸送管。 28 薬剤注入チューブ。
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 反応チューブ16内の血液を加熱した
際、白血球等から生ずるストレス蛋白(HSP)が生体
に苦痛を与える場合、予め造っておいたストレス蛋白に
対する中和抗体を加えて中和したり、下熱剤・鎮痛剤・
自律神経遮断剤・その他を投与する等してもよい。電磁
波の一種であるx線やγ線、粒子線のα線や電子線、そ
の他の放射線をチューブ16内の血液に加えてもよい。
紫外線その他の電磁波・放射線・超音波・薬剤等をチュ
ーブ16内の血液に加える際、血液を氷点近くに冷却し
ておき、ストレス蛋白等の発生を抑制してもよい。多量
のビタミンcを高濃度に含む水溶液を薬液注入チューブ
24から血液に加え、その還元作用・高浸透圧化作用・
酸性度増加作用等を利用し、病原体を不活性化し、感染
血球をアポトーシスや壊死に落とし入れ、薬剤注入チュ
ーブ28から水を入れ、血液を希釈し、ビタミンCの毒
作用を緩和し、浸透圧を正常にもどす等してもよい。
(ビタミンC以外の物質で同様の事を行なってもよ
い。)反応チューブ内の血液に紫外線照射・加熱・その
他の刺激を加える事により、正常白血球や病的白血球の
機能が活性化されたり、血漿中の病的物質や正常血漿成
分等を変質させ、非特異蛋白注射療法等のような、刺激
療法としての治療効果を得てもよい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 反応チューブ16内の血液を加熱した
際、白血球等から生ずるストレス蛋白(HSP)が生体
に苦痛を与える場合、予め造っておいたストレス蛋白に
対する中和抗体を加えて中和したり、下熱剤・鎮痛剤・
自律神経遮断剤・その他を投与する等してもよい。電磁
波の一種であるx線やγ線、粒子線のα線や電子線、そ
の他の放射線をチューブ16内の血液に加えてもよい。
紫外線その他の電磁波・放射線・超音波・薬剤等をチュ
ーブ16内の血液に加える際、血液を氷点近くに冷却し
ておき、ストレス蛋白等の発生を抑制してもよい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 反応チューブ16内の血液を加熱した
際、白血球等から生ずるストレス蛋白(HSP)が生体
に苦痛を与える場合、予め造っておいたストレス蛋白に
対する中和抗体を加えて中和したり、下熱剤・鎮痛剤・
自律神経遮断剤・その他を投与する等してもよい。電磁
波の一種であるx線やγ線、粒子線のα線や電子線、そ
の他の放射線をチューブ16内の血液に加えてもよい。
紫外線その他の電磁波・放射線・超音波・薬剤等をチュ
ーブ16内の血液に加える際、血液を氷点近くに冷却し
ておき、ストレス蛋白等の発生を抑制してもよい。多量
のビタミンcを高濃度に含む水溶液を薬液注入チューブ
24から血液に加え、その還元作用・高浸透圧化作用・
酸性度増加作用等を利用し、病原体を不活性化し、感染
血球をアポトーシスや壊死に落とし入れ、薬剤注入チュ
ーブ28から水を入れ、血液を希釈し、ビタミンCの毒
作用を緩和し、浸透圧を正常にもどす等してもよい。
(ビタミンC以外の物質で同様の事を行なってもよ
い。)反応チューブ内の血液に紫外線照射・加熱・その
他の刺激を加える事により、正常白血球や病的白血球の
機能が活性化されたり、血漿中の病的物質や正常血漿成
分等を変質させ、非特異蛋白注射療法等のような、刺激
療法としての治療効果を得てもよい。反応チューブ16
をポリエチレンその他の合成樹脂から成る、内径1mm
〜0.1mm程度の多数の平行な管に分岐させてもよ
い。それらの外面に熱湯や冷却した不凍液等を流し、管
内の血液を加熱したり、冷却したりしてもよい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の血管につなぐ血液送入管と排出
    管の中間に、非透過性の合成樹脂膜等より成る、薬剤注
    入管以外に外界への通路を持たない反応チューブをつな
    ぎ、該反応チューブを着脱可能に取り付ける事ができ、
    該反応チューブ外から加熱・冷却・超音波照射・電磁波
    照射・その他の物理的刺激を加える装置や、過酸化水素
    ・オゾン・その他の薬剤や中和剤、薬剤を結合させた抗
    体、その他を反応チューブ内に注入する装置等を設けて
    成る、閉鎖管式体外循環血液治療装置。
  2. 【請求項2】 生体の血管につなぐ血液送入管と排出
    管の中間に、水分子及び一部のイオンを透過する微孔を
    有する合成樹脂膜等より成る半透膜製の反応チューブ、
    または非透過性反応チューブと半透膜製チューブを直列
    につないだチューブ系を挿入し、該反応チューブを着脱
    可能に取り付ける事ができ、該反応チューブ外から加熱
    ・冷却・超音波照射・電磁波照射・その他の物理的刺激
    を加える装置や、過酸化水素・オゾン・その他の薬剤や
    中和剤、薬剤を結合させた抗体、その他を反応チューブ
    内に注入する装置、その他を設けて成る、治療用に注入
    した薬剤による余分な水分や塩類等を排出するための半
    透膜を含む体外循環血液治療装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000051665A1 (fr) * 1999-03-02 2000-09-08 Yoshiaki Nagaura Procede d'inactivation de virus
JP2005270622A (ja) * 2004-08-27 2005-10-06 Toyobo Co Ltd ポリスルホン系選択透過性中空糸膜束の製造方法
JP2006075247A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Toyobo Co Ltd ポリスルホン系選択透過性中空糸膜束
WO2022237219A1 (zh) * 2021-05-11 2022-11-17 无锡市第二人民医院(南京医科大学附属无锡第二医院、南通大学无锡临床学院) 三氧自体回血治疗仪

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