JPH0788076A - 内視鏡スコープ - Google Patents
内視鏡スコープInfo
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- JPH0788076A JPH0788076A JP5239443A JP23944393A JPH0788076A JP H0788076 A JPH0788076 A JP H0788076A JP 5239443 A JP5239443 A JP 5239443A JP 23944393 A JP23944393 A JP 23944393A JP H0788076 A JPH0788076 A JP H0788076A
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- endoscope
- internal pressure
- check valve
- scope
- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スコープ部の内圧が外気圧より大きいときに
は自動的に内圧を外気に開放することができる内視鏡ス
コープを提供すること。 【構成】 観察領域の撮像を行う手段を備える挿入部4
と、この挿入部に接続される把持部6と、一端がこの把
持部に接続されるユニバーサルコード7と、このユニバ
ーサルコードの他端に接続されるコネクタ8と、逆止弁
23とを具備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した
内視鏡スコープであり、前記逆止弁23は、内視鏡スコ
ープの内圧が、外気圧より大きいときに開いて内圧を外
部に放出するものである。
は自動的に内圧を外気に開放することができる内視鏡ス
コープを提供すること。 【構成】 観察領域の撮像を行う手段を備える挿入部4
と、この挿入部に接続される把持部6と、一端がこの把
持部に接続されるユニバーサルコード7と、このユニバ
ーサルコードの他端に接続されるコネクタ8と、逆止弁
23とを具備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した
内視鏡スコープであり、前記逆止弁23は、内視鏡スコ
ープの内圧が、外気圧より大きいときに開いて内圧を外
部に放出するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡スコープに係
り、特に、内圧が外気圧より大きいときに開いて内圧を
外気に開放する逆止弁を利用してスコープの内圧開放お
よび密閉を簡便な機構で達成できる内視鏡スコープに関
する。
り、特に、内圧が外気圧より大きいときに開いて内圧を
外気に開放する逆止弁を利用してスコープの内圧開放お
よび密閉を簡便な機構で達成できる内視鏡スコープに関
する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡装置には、ファイバースコープ式
や電子内視鏡等があるが、図2を用いてその概略を説明
する。図2において、この内視鏡装置は、内視鏡画像を
表示するモニタ1と操作制御スイッチ等を備えた装置本
体2と被検体の体腔内に挿入して用いられるスコープ3
とを具備する。そして、このスコープ3の挿入部である
チューブ状の可撓管4の先端には、CCDカメラなどを
含む光学系や鉗子孔や洗浄用ノズルなどを備えた硬性部
5が設けられている。他方、可撓管4の基端側には、ス
コープ3の可撓管4の屈曲動作であるアングル操作など
を行う操作部6と、装置本体2にビデオカメラ信号を伝
送するユニバーサルコード7とが設けられている。この
ユニバーサルコード7と装置本体2とはユニバーサルコ
ード7の先端部に設けられたコネクタ部8によって接続
される。また、可撓管4の内側には、図示されていない
が、ライトガイドファイバーバンドルや送気チューブや
送水チューブや配線用ケーブルなどが組み込まれてい
る。
や電子内視鏡等があるが、図2を用いてその概略を説明
する。図2において、この内視鏡装置は、内視鏡画像を
表示するモニタ1と操作制御スイッチ等を備えた装置本
体2と被検体の体腔内に挿入して用いられるスコープ3
とを具備する。そして、このスコープ3の挿入部である
チューブ状の可撓管4の先端には、CCDカメラなどを
含む光学系や鉗子孔や洗浄用ノズルなどを備えた硬性部
5が設けられている。他方、可撓管4の基端側には、ス
コープ3の可撓管4の屈曲動作であるアングル操作など
を行う操作部6と、装置本体2にビデオカメラ信号を伝
送するユニバーサルコード7とが設けられている。この
ユニバーサルコード7と装置本体2とはユニバーサルコ
ード7の先端部に設けられたコネクタ部8によって接続
される。また、可撓管4の内側には、図示されていない
が、ライトガイドファイバーバンドルや送気チューブや
送水チューブや配線用ケーブルなどが組み込まれてい
る。
【0003】このような可撓管4、硬性部5、操作部
6、ユニバーサルコード7およびコネクタ部8を備える
スコープ部3は、通常、洗浄や簡単な消毒が行えるよう
にその内部は密閉されており、気密状態が維持されてい
る。そのため内視鏡の内部と外気との間で圧力差が生じ
る事態になると、特に内視鏡の内部の圧力が外気圧より
大きくなると、気密状態が維持されていることから可撓
管4のチューブが硬性部5の近辺で破裂する現象が起こ
る。このような現象は内視鏡をEOG(EthyleneOxide
Gas)滅菌する場合や航空機で輸送する場合に起こる。
前者の場合は、滅菌するとき内視鏡を所定の槽の内に入
れて、一旦この槽内の空気を抜き出した後EOGを充満
させて滅菌を行うので、槽内の空気を抜き出した際に圧
力差が発生して上記のような現象が起こる。また、後者
の場合は航空機が上空に達したとき、気圧が低下しスコ
ープ部3の内部が外気圧より高くなった際に上記のよう
な現象が起こる。
6、ユニバーサルコード7およびコネクタ部8を備える
スコープ部3は、通常、洗浄や簡単な消毒が行えるよう
にその内部は密閉されており、気密状態が維持されてい
る。そのため内視鏡の内部と外気との間で圧力差が生じ
る事態になると、特に内視鏡の内部の圧力が外気圧より
大きくなると、気密状態が維持されていることから可撓
管4のチューブが硬性部5の近辺で破裂する現象が起こ
る。このような現象は内視鏡をEOG(EthyleneOxide
Gas)滅菌する場合や航空機で輸送する場合に起こる。
前者の場合は、滅菌するとき内視鏡を所定の槽の内に入
れて、一旦この槽内の空気を抜き出した後EOGを充満
させて滅菌を行うので、槽内の空気を抜き出した際に圧
力差が発生して上記のような現象が起こる。また、後者
の場合は航空機が上空に達したとき、気圧が低下しスコ
ープ部3の内部が外気圧より高くなった際に上記のよう
な現象が起こる。
【0004】これを防止するためにスコープ部3は気密
状態を開放するための内部開放用バルブ9を備えてい
る。この内部開放用バルブ9は内視鏡のどの部分に設け
てもよいが、通常コネクタ部8の部分に配設されてい
る。その従来のものの構造を図3に示す。図3におい
て、筒状の穴10を有しコネクタ部8内部に通じる内穴
11をも有する金属製の取付け部材12の上に、外気と
通じる穴13と上記筒状の穴10と連通する小穴19が
形成された金属製の口金部材14が取付けられている。
筒状の穴10の内部にはスプリング15により口金部材
14側へ押し付けられているステンレスなどからなるボ
ール16が配置され、このボール16が取付け部材12
と口金部材14の間の小穴19を囲むように設置され密
閉性を高めるためのゴムからなるOリング17に押し付
けられていることによりスコープ部3の内部の気密性は
保たれている。取付け部材12と口金部材14はその側
部にて押しネジ18により堅固に固定されている。
状態を開放するための内部開放用バルブ9を備えてい
る。この内部開放用バルブ9は内視鏡のどの部分に設け
てもよいが、通常コネクタ部8の部分に配設されてい
る。その従来のものの構造を図3に示す。図3におい
て、筒状の穴10を有しコネクタ部8内部に通じる内穴
11をも有する金属製の取付け部材12の上に、外気と
通じる穴13と上記筒状の穴10と連通する小穴19が
形成された金属製の口金部材14が取付けられている。
筒状の穴10の内部にはスプリング15により口金部材
14側へ押し付けられているステンレスなどからなるボ
ール16が配置され、このボール16が取付け部材12
と口金部材14の間の小穴19を囲むように設置され密
閉性を高めるためのゴムからなるOリング17に押し付
けられていることによりスコープ部3の内部の気密性は
保たれている。取付け部材12と口金部材14はその側
部にて押しネジ18により堅固に固定されている。
【0005】このような内部開放用バルブ9を有するス
コープ部3の気密状態を開放するには、従来は図4に示
すように、バルブ9の口金部材14の穴13より小径の
アダプタ20をこの口金部材14に押し込み、押し込ん
だ後に回動させて固定していた。これによりバルブ9内
のボール16がスプリング15の弾性力に抗してOリン
グ17から押し離されて、内穴11と筒状の穴10と小
穴19と外気と通じる穴13とが連通してスコープ部3
の気密状態が開放される。なお、符号21はアダプタ2
0に添付されている銘板であり、内視鏡の不使用時に
は、アダプタ20を取り付けておくようにとの注意書き
が記されているものである。このようにして内視鏡の気
密状態を開放して、通常、収納ケースに入れて運搬した
りEOG滅菌を行っていた。
コープ部3の気密状態を開放するには、従来は図4に示
すように、バルブ9の口金部材14の穴13より小径の
アダプタ20をこの口金部材14に押し込み、押し込ん
だ後に回動させて固定していた。これによりバルブ9内
のボール16がスプリング15の弾性力に抗してOリン
グ17から押し離されて、内穴11と筒状の穴10と小
穴19と外気と通じる穴13とが連通してスコープ部3
の気密状態が開放される。なお、符号21はアダプタ2
0に添付されている銘板であり、内視鏡の不使用時に
は、アダプタ20を取り付けておくようにとの注意書き
が記されているものである。このようにして内視鏡の気
密状態を開放して、通常、収納ケースに入れて運搬した
りEOG滅菌を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の内視鏡スコープでは、内部の圧力を開放するに
は内部開放用バルブにアダプタを装着しなければならな
い手間が必要であり、また、アダプタは小さいものであ
り、普段はスコープないし内視鏡に取り付けられていな
いものであるため、装着するのを忘れる可能性が高いと
いう不具合があった。その結果、上記のようにEOG滅
菌や航空機による運搬を行うと上記のような事故が発生
するので、アダプタを装着しないでも上記のような事故
が発生しないようにできないものかといった要請があっ
た。
この種の内視鏡スコープでは、内部の圧力を開放するに
は内部開放用バルブにアダプタを装着しなければならな
い手間が必要であり、また、アダプタは小さいものであ
り、普段はスコープないし内視鏡に取り付けられていな
いものであるため、装着するのを忘れる可能性が高いと
いう不具合があった。その結果、上記のようにEOG滅
菌や航空機による運搬を行うと上記のような事故が発生
するので、アダプタを装着しないでも上記のような事故
が発生しないようにできないものかといった要請があっ
た。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、スコープ部の内圧が外気圧より大き
いときには自動的に内圧を外気に開放することができる
内視鏡スコープを提供することにある。
あり、その目的は、スコープ部の内圧が外気圧より大き
いときには自動的に内圧を外気に開放することができる
内視鏡スコープを提供することにある。
【0008】本発明のさらに別の目的は、スコープ部の
内圧が外気圧より大きいときには自動的に内圧を外気に
開放することができるとともにスコープ部の気密性(漏
れ)チェックを行う際に逆にスコープ部内にエアーを送
り込むことができる内視鏡スコープを提供することにあ
る。
内圧が外気圧より大きいときには自動的に内圧を外気に
開放することができるとともにスコープ部の気密性(漏
れ)チェックを行う際に逆にスコープ部内にエアーを送
り込むことができる内視鏡スコープを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、内視鏡スコープの構成を以下のようにし
た。即ち、観察領域の撮像を行う手段を備える挿入部
と、この挿入部に接続される把持部と、一端がこの把持
部に接続されるユニバーサルコードと、このユニバーサ
ルコードの他端に接続されるコネクタと、逆止弁とを具
備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した内視鏡スコ
ープであり、前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧が、
外気圧より大きいときに開いて内圧を外部に放出するも
のであることを特徴とするものである。
めに本発明は、内視鏡スコープの構成を以下のようにし
た。即ち、観察領域の撮像を行う手段を備える挿入部
と、この挿入部に接続される把持部と、一端がこの把持
部に接続されるユニバーサルコードと、このユニバーサ
ルコードの他端に接続されるコネクタと、逆止弁とを具
備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した内視鏡スコ
ープであり、前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧が、
外気圧より大きいときに開いて内圧を外部に放出するも
のであることを特徴とするものである。
【0010】また、観察領域の撮像を行う手段を備える
挿入部と、この挿入部に接続される把持部と、一端がこ
の把持部に接続されるユニバーサルコードと、このユニ
バーサルコードの他端に接続されるコネクタと、内圧開
放バルブと、この内圧開放バルブと一体に設けられる逆
止弁とを具備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した
内視鏡スコープであり、前記内圧開放バルブは、所定の
操作により内視鏡スコープの内部と外部を挿通するもの
であり、前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧が、外気
圧より大きいときに開いて内圧を外部に放出するもので
あることを特徴とするものである。
挿入部と、この挿入部に接続される把持部と、一端がこ
の把持部に接続されるユニバーサルコードと、このユニ
バーサルコードの他端に接続されるコネクタと、内圧開
放バルブと、この内圧開放バルブと一体に設けられる逆
止弁とを具備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した
内視鏡スコープであり、前記内圧開放バルブは、所定の
操作により内視鏡スコープの内部と外部を挿通するもの
であり、前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧が、外気
圧より大きいときに開いて内圧を外部に放出するもので
あることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、ゴムなどからなる逆止弁を
利用し、通常時には、この逆止弁をスプリングにて押圧
しているので、この逆止弁を介しての空気の流通はな
く、スコープ部の内圧が外気圧より大きいときにのみこ
の逆止弁が開いてスコープ部内から外気へ空気を放出す
る。従って、EOG滅菌を行う場合や航空機を利用して
運搬する場合などの気圧の変動のある場合にも対応でき
る。
利用し、通常時には、この逆止弁をスプリングにて押圧
しているので、この逆止弁を介しての空気の流通はな
く、スコープ部の内圧が外気圧より大きいときにのみこ
の逆止弁が開いてスコープ部内から外気へ空気を放出す
る。従って、EOG滅菌を行う場合や航空機を利用して
運搬する場合などの気圧の変動のある場合にも対応でき
る。
【0012】また、内圧開放バルブと一体的に設けられ
る逆止弁を利用するこのような機構で気密状態を維持し
ているので、スコープ部の気密性(漏れ)チェックを行
う際には、内圧開放バルブからスコープ部の内部にエア
ーを送り込むことができる。よって、このようにしてエ
アーを送り込みながらスコープ部を水の中に沈めること
により気密性(漏れ)のチェックを行うことができる。
る逆止弁を利用するこのような機構で気密状態を維持し
ているので、スコープ部の気密性(漏れ)チェックを行
う際には、内圧開放バルブからスコープ部の内部にエア
ーを送り込むことができる。よって、このようにしてエ
アーを送り込みながらスコープ部を水の中に沈めること
により気密性(漏れ)のチェックを行うことができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、従来技術において説明したものと同一部
材には同じ符号を付してある。図1は、本発明の内視鏡
スコープの内圧開放用バルブの一実施例を示す図であ
る。スコープ部3は、図2を用いて説明したように、チ
ューブ状の可撓管4、硬性部5、操作部6、ユニバーサ
ルコード7およびそのコネクタ部8を備えており、その
スコープ3内部は一体的に気密状態が維持されている。
そして、この実施例ではコネクタ部8に逆止弁を利用し
た内圧開放用バルブが配設されている例で説明する。
明する。なお、従来技術において説明したものと同一部
材には同じ符号を付してある。図1は、本発明の内視鏡
スコープの内圧開放用バルブの一実施例を示す図であ
る。スコープ部3は、図2を用いて説明したように、チ
ューブ状の可撓管4、硬性部5、操作部6、ユニバーサ
ルコード7およびそのコネクタ部8を備えており、その
スコープ3内部は一体的に気密状態が維持されている。
そして、この実施例ではコネクタ部8に逆止弁を利用し
た内圧開放用バルブが配設されている例で説明する。
【0014】図1において、この内視鏡スコープの内圧
開放用バルブ25は以下に示す構成となっている。筒状
の穴10を有しコネクタ部8内部に通じる内穴11をも
有する金属製の取付け部材12がコネクタ部8に取り付
けられている。この取付け部材12の上には、外気と通
じる穴13と上記筒状の穴10と連通しこの穴10より
小径の筒状の穴22が形成された金属製の口金部材14
が取付けられている。この取付け部材12と口金部材1
4はその側部にて押しネジ18により堅固に固定されて
いる。そして、上記取付け部材12側の筒状の穴10に
は逆止弁23とこれを押し付けるためのスプリング15
が配置されている。また、口金部材14側の小径の筒状
の穴22には側面に通気用の穴24aが形成され先端が
上記取付け部材12側の筒状の穴10の側に開口しつば
24bを有する略円柱状の容器24を移動可能に挿入し
てある。この略円柱状の容器24は側面に通気用の穴2
4aを有するバケツ状のもので、その開口部につば24
bが形成されているようなものである。取付け部材12
と口金部材14の間には小径の筒状の穴22を囲むよう
に密閉性を高めるためのゴムからなるOリング17が設
置されている。従って、通常時は、筒状の穴10の内に
おいて、スプリング15により逆止弁23を押し付ける
と略円柱状の容器24のつば24b部分をもOリング1
7に押圧することになり、これによりスコープ部3内の
気密状態を維持している。なお、逆止弁23はある程度
硬度のあるゴムで形成されており、漏斗状をしていてこ
の漏斗状部分は略円柱状の容器24の開口部に密着して
入っている。この逆止弁23は、スコープ部内の圧力が
外気圧より高いとき、例えば、圧力差が0.2Kgf/cm2
程度以上になったときに、漏斗状部分がひらき、図1に
おいて、下から上にエアーが略円柱状の容器24内へ放
出される。しかし、逆にスコープ部3内の圧力が外気圧
より低いか等しいときには、漏斗状部分が密着して閉じ
るので、外からの空気も水分も流入できない。また、略
円柱状の容器24の通気用の穴24aの大きさおよび数
はエアーが十分に出入りできる程度であればよい。
開放用バルブ25は以下に示す構成となっている。筒状
の穴10を有しコネクタ部8内部に通じる内穴11をも
有する金属製の取付け部材12がコネクタ部8に取り付
けられている。この取付け部材12の上には、外気と通
じる穴13と上記筒状の穴10と連通しこの穴10より
小径の筒状の穴22が形成された金属製の口金部材14
が取付けられている。この取付け部材12と口金部材1
4はその側部にて押しネジ18により堅固に固定されて
いる。そして、上記取付け部材12側の筒状の穴10に
は逆止弁23とこれを押し付けるためのスプリング15
が配置されている。また、口金部材14側の小径の筒状
の穴22には側面に通気用の穴24aが形成され先端が
上記取付け部材12側の筒状の穴10の側に開口しつば
24bを有する略円柱状の容器24を移動可能に挿入し
てある。この略円柱状の容器24は側面に通気用の穴2
4aを有するバケツ状のもので、その開口部につば24
bが形成されているようなものである。取付け部材12
と口金部材14の間には小径の筒状の穴22を囲むよう
に密閉性を高めるためのゴムからなるOリング17が設
置されている。従って、通常時は、筒状の穴10の内に
おいて、スプリング15により逆止弁23を押し付ける
と略円柱状の容器24のつば24b部分をもOリング1
7に押圧することになり、これによりスコープ部3内の
気密状態を維持している。なお、逆止弁23はある程度
硬度のあるゴムで形成されており、漏斗状をしていてこ
の漏斗状部分は略円柱状の容器24の開口部に密着して
入っている。この逆止弁23は、スコープ部内の圧力が
外気圧より高いとき、例えば、圧力差が0.2Kgf/cm2
程度以上になったときに、漏斗状部分がひらき、図1に
おいて、下から上にエアーが略円柱状の容器24内へ放
出される。しかし、逆にスコープ部3内の圧力が外気圧
より低いか等しいときには、漏斗状部分が密着して閉じ
るので、外からの空気も水分も流入できない。また、略
円柱状の容器24の通気用の穴24aの大きさおよび数
はエアーが十分に出入りできる程度であればよい。
【0015】次に、この内圧開放用バルブ25の動作・
作用を場合分けして説明する。 (a) EOG滅菌する場合や航空機で輸送する場合のよう
に、内視鏡の内部と外気との間で圧力差が生じる事態、
つまり内視鏡の内部の圧力が外気圧より大きくなる場合
はつぎのように作用する。このときは逆止弁23および
略円柱状の容器24のつば24b部分はスプリング15
により密閉性を高めるためのOリング17に押し付けら
れているが、内部の圧力が外気圧より大きいので、逆止
弁23の漏斗状部分が略円柱状の容器24の内で開放状
態となる。その結果、内視鏡の内部のエアーは、取付け
部材12の内穴11、取付け部材12の筒状の穴10、
逆止弁23、略円柱状の容器24の通気用の穴24a、
口金部材14側の小径の筒状の穴22、および口金部材
14の外気と通じる穴13を通って放出され、外気と同
じ圧力となる。
作用を場合分けして説明する。 (a) EOG滅菌する場合や航空機で輸送する場合のよう
に、内視鏡の内部と外気との間で圧力差が生じる事態、
つまり内視鏡の内部の圧力が外気圧より大きくなる場合
はつぎのように作用する。このときは逆止弁23および
略円柱状の容器24のつば24b部分はスプリング15
により密閉性を高めるためのOリング17に押し付けら
れているが、内部の圧力が外気圧より大きいので、逆止
弁23の漏斗状部分が略円柱状の容器24の内で開放状
態となる。その結果、内視鏡の内部のエアーは、取付け
部材12の内穴11、取付け部材12の筒状の穴10、
逆止弁23、略円柱状の容器24の通気用の穴24a、
口金部材14側の小径の筒状の穴22、および口金部材
14の外気と通じる穴13を通って放出され、外気と同
じ圧力となる。
【0016】(b) 逆に、洗浄や簡単な消毒を行う場合、
つまり内視鏡の内部の圧力が外気圧より若干小さいと
か、水中に入れる場合はつぎのように作用する。このと
きは逆止弁23および略円柱状の容器24のつば24b
部分はスプリング15により密閉性を高めるためのOリ
ング17に押し付けられている。しかも内部の圧力より
外気圧の方が高いかほぼ等しいため逆止弁23の漏斗状
部分は密閉状態のままである。従って、口金部材14の
外気と通じる穴13、口金部材14側の小径の筒状の穴
22、および略円柱状の容器24の通気用の穴24aを
通って入ってきた空気や水分は、Oリング17、略円柱
状の容器24のつば24b部分、および逆止弁23で構
成される密閉性部分により阻まれて流入できない。その
結果、安心して日常の洗浄や簡単な消毒を行うことがで
きる。
つまり内視鏡の内部の圧力が外気圧より若干小さいと
か、水中に入れる場合はつぎのように作用する。このと
きは逆止弁23および略円柱状の容器24のつば24b
部分はスプリング15により密閉性を高めるためのOリ
ング17に押し付けられている。しかも内部の圧力より
外気圧の方が高いかほぼ等しいため逆止弁23の漏斗状
部分は密閉状態のままである。従って、口金部材14の
外気と通じる穴13、口金部材14側の小径の筒状の穴
22、および略円柱状の容器24の通気用の穴24aを
通って入ってきた空気や水分は、Oリング17、略円柱
状の容器24のつば24b部分、および逆止弁23で構
成される密閉性部分により阻まれて流入できない。その
結果、安心して日常の洗浄や簡単な消毒を行うことがで
きる。
【0017】(c) 最後に、スコープ部3の気密性(漏
れ)チェックを時々かつ定期的に行う場合はつぎのよう
に動作する。気密性チェックを行うためにはリークテス
タを用いる。このリークテスタを口金部材14の外気と
通じる穴13から装着し、取付け部材12側の円筒状の
穴10に庇を有する略円柱状の容器24を押し下げてや
る。これはスプリング15の弾性力に抗して逆止弁23
および略円柱状の容器24のつば24b部分を押し下げ
た状態になる。その結果、口金部材14の外気と通じる
穴13、口金部材14側の小径の筒状の穴22、Oリン
グ17と口金部材14との間にできる隙間、取付け部材
12の筒状の穴10、および取付け部材12の内穴11
を通って内視鏡の内部にエアーを送り込むことができ
る。従って、エアーを送り込んだ状態で水中に沈めてみ
ると漏れがあるか否かがチェックできる。気密性チェッ
クが終了した後リークテスタを取り外すと再び逆止弁2
3および略円柱状の容器24のつば24b部分はスプリ
ング15によりOリング17に押し付けられる状態にな
るので気密性を維持できるようになる。
れ)チェックを時々かつ定期的に行う場合はつぎのよう
に動作する。気密性チェックを行うためにはリークテス
タを用いる。このリークテスタを口金部材14の外気と
通じる穴13から装着し、取付け部材12側の円筒状の
穴10に庇を有する略円柱状の容器24を押し下げてや
る。これはスプリング15の弾性力に抗して逆止弁23
および略円柱状の容器24のつば24b部分を押し下げ
た状態になる。その結果、口金部材14の外気と通じる
穴13、口金部材14側の小径の筒状の穴22、Oリン
グ17と口金部材14との間にできる隙間、取付け部材
12の筒状の穴10、および取付け部材12の内穴11
を通って内視鏡の内部にエアーを送り込むことができ
る。従って、エアーを送り込んだ状態で水中に沈めてみ
ると漏れがあるか否かがチェックできる。気密性チェッ
クが終了した後リークテスタを取り外すと再び逆止弁2
3および略円柱状の容器24のつば24b部分はスプリ
ング15によりOリング17に押し付けられる状態にな
るので気密性を維持できるようになる。
【0018】なお、単に上記(a) および(b) の場合の目
的のためのみならば、略円柱状の容器24が存在するこ
とによって逆止弁23と容器24のつば24b部分によ
り密着性をよくしている作用はあるが、この略円柱状の
容器24は必ずしも設ける必要はない。
的のためのみならば、略円柱状の容器24が存在するこ
とによって逆止弁23と容器24のつば24b部分によ
り密着性をよくしている作用はあるが、この略円柱状の
容器24は必ずしも設ける必要はない。
【0019】また、上記実施例では、内圧開放用バルブ
内に逆止弁23を設けた例で説明したが、従来用いられ
ていた内圧開放用バルブ9と逆止弁23とを各々別個に
設けるような構成にしてもよい。
内に逆止弁23を設けた例で説明したが、従来用いられ
ていた内圧開放用バルブ9と逆止弁23とを各々別個に
設けるような構成にしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡スコ
ープによれば、スコープ部の内部の圧力が外気圧より高
いときには、自動的に内部のエアーを外に放出するの
で、EOG滅菌する場合や航空機を利用して運搬する場
合などにスコープ部のチューブが破裂するような事故が
なくなる。また、内圧開放用のアダプタを装着する手間
も必要なくなるので、オペレータの負担を軽減する効果
もある。
ープによれば、スコープ部の内部の圧力が外気圧より高
いときには、自動的に内部のエアーを外に放出するの
で、EOG滅菌する場合や航空機を利用して運搬する場
合などにスコープ部のチューブが破裂するような事故が
なくなる。また、内圧開放用のアダプタを装着する手間
も必要なくなるので、オペレータの負担を軽減する効果
もある。
【図1】本発明の内視鏡スコープの内圧開放用バルブの
一実施例を示す図である。
一実施例を示す図である。
【図2】内視鏡装置の概略を説明するための図である。
【図3】従来の内部開放用バルブの断面図である。
【図4】従来技術を説明するための図である。
1 モニタ 2 装置本体 3 スコープ 4 可撓管 5 硬性部 6 操作部 7 ユニバーサルコード 8 コネクタ部 9 内部開放用バルブ 10 筒状の穴 11 内穴 12 取付け部材 13 外気と通じる穴 14 口金部材 15 スプリング 16 ボール 17 Oリング 18 押しネジ 19 小穴 20 アダプタ 21 銘板 22 小径の筒状の穴 23 逆止弁 24 略円柱状の容器 24a…容器24の通気用の穴 24b…容器24の
つば部分 25 内圧開放用バルブ
つば部分 25 内圧開放用バルブ
Claims (3)
- 【請求項1】 観察領域の撮像を行う手段を備える挿入
部と、この挿入部に接続される把持部と、一端がこの把
持部に接続されるユニバーサルコードと、このユニバー
サルコードの他端に接続されるコネクタと、逆止弁とを
具備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した内視鏡ス
コープであり、前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧
が、外気圧より大きいときに開いて内圧を外部に放出す
るものであることを特徴とする内視鏡スコープ。 - 【請求項2】 観察領域の撮像を行う手段を備える挿入
部と、この挿入部に接続される把持部と、一端がこの把
持部に接続されるユニバーサルコードと、このユニバー
サルコードの他端に接続されるコネクタと、内圧開放バ
ルブと、この内圧開放バルブと一体に設けられる逆止弁
とを具備し、かつ、通常時は内部を気密に構成した内視
鏡スコープであり、前記内圧開放バルブは、所定の操作
により内視鏡スコープの内部と外部を挿通するものであ
り、前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧が、外気圧よ
り大きいときに開いて内圧を外部に放出するものである
ことを特徴とする内視鏡スコープ。 - 【請求項3】 前記逆止弁は、内視鏡スコープの内圧と
外圧の差が所定の値より大きいときに開いて内圧を外部
に放出するものであることを特徴とする請求項1または
請求項2のいずれか一項記載の内視鏡スコープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5239443A JPH0788076A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 内視鏡スコープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5239443A JPH0788076A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 内視鏡スコープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0788076A true JPH0788076A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17044854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5239443A Pending JPH0788076A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 内視鏡スコープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788076A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010098A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-01-14 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡装置 |
JP2007135705A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡洗滌消毒装置、該内視鏡洗滌消毒装置の洗滌消毒制御方法 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP5239443A patent/JPH0788076A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010098A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-01-14 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡装置 |
JP2007135705A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡洗滌消毒装置、該内視鏡洗滌消毒装置の洗滌消毒制御方法 |
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