JPH0787954A - 低アルコールスピリッツおよびその製造方法 - Google Patents

低アルコールスピリッツおよびその製造方法

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JPH0787954A
JPH0787954A JP1382991A JP1382991A JPH0787954A JP H0787954 A JPH0787954 A JP H0787954A JP 1382991 A JP1382991 A JP 1382991A JP 1382991 A JP1382991 A JP 1382991A JP H0787954 A JPH0787954 A JP H0787954A
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distillation
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spirits
fluid
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JP1382991A
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Thomas Rohmann
ローマン トーマス
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Joseph E Seagram and Sons Inc
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12HPASTEURISATION, STERILISATION, PRESERVATION, PURIFICATION, CLARIFICATION OR AGEING OF ALCOHOLIC BEVERAGES; METHODS FOR ALTERING THE ALCOHOL CONTENT OF FERMENTED SOLUTIONS OR ALCOHOLIC BEVERAGES
    • C12H3/00Methods for reducing the alcohol content of fermented solutions or alcoholic beverage to obtain low alcohol or non-alcoholic beverages
    • C12H3/04Methods for reducing the alcohol content of fermented solutions or alcoholic beverage to obtain low alcohol or non-alcoholic beverages using semi-permeable membranes

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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】スピリッツの香味を損なうことなく、蒸留スピ
リッツからアルコールの一部を除去する方法を提供す
る。 【構成】樽に入ったスピリッツのプルーフを有する供給
流動体を、高圧下で浸透膜に通過させ、透過物24と残
留物30とに分離するもので、低アルコールスピリッツ
の製造方法においては、この浸透システム20に供給流
動体を一度通過させるだけでよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低アルコール蒸留スピ
リッツおよび蒸留スピリッツからアルコールの一部を除
去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】米国
人の飲酒に対する習慣は、この10年来実質的に変わり
つつあり、特に、ここ2、3年でアルコール類の消費が
減少していることからも明らかである。1989年3月
15日付けニューヨークタイムズ(A1頁)の記載によ
ると、1980年から1987年にかけて、ビールの消
費量は7%、ワインの消費量は14%減り、また、蒸留
スピリッツの消費量は23%減少したとのことである。
【0003】この酒類消費の下降傾向の理由はいくつか
あるが、1985年に蒸留スピリッツの連邦酒税が上が
り、1980年代には、多くの州においても、州酒税が
上がったため、酒類の値段が上昇することになったもの
である。
【0004】一部の米国人の間には、健康に対して意識
するものが増加しており、彼らは運動するなど、アルコ
ール消費低下も含めて、彼らの生活を節制しているもの
である。また、過度の飲酒の危険性に関する社会的意識
が高まっているとの報告も多く見られ、消費者の努力
と、アルコールの影響下における運転抑制に対する法の
強化とが、社会的習慣に深く影響を与えているものであ
る。
【0005】このような傾向下、商業的な影響および社
会的責任感から、酒類の製造業者は、低アルコール酒を
製造するなど、消費者に許容される製品の開発に取り組
んでおり、現在、種々の低アルコール製品、即ち、低ア
ルコールビール、低アルコールワインなどが、市販され
ている。
【0006】低アルコールビール(ライトビール)は、
特に人気があり、1970年代の半ばから市販されてお
り、ビール市場の大半をしめているものである。実際、
各大手の醸造所は、現在、独自のライトビールを販売し
ている。また、低アルコールワインは、ある期間販売さ
れていたが、成功を収めるには及ばず、これは、推測す
るに、美味でないためであると考えられる。伝えられる
ところによると、新しく改良された低アルコールワイン
が紹介されているが、まだ間もないため、この低アルコ
ールワインの商業的成果を評価するには至らない。
【0007】これまでは、希釈により、低アルコールの
蒸留スピリッツを製造することが試みられてきたが、こ
れでは、味が劇的に変化してしまうため、希釈されたも
のではなく、蒸留された低アルコールスピリッツが入手
可能なものとなれば、店頭におかれ、販売されることに
なるものと考えられる。一般には、ワインやビールとの
混合飲料が好まれているが、現在のところ、高アルコー
ルプルーフのものの香味を有する、低アルコール蒸留ス
ピリッツはない。無論、アルコール分がより少なく、よ
り混合物の多い飲料を要求することは可能であるが、こ
れは、一般的には消費者に受け入れられるものではな
い。なぜならば、それはその蒸留スピリッツが、重要な
香味成分であるからである。すなわち、スピリッツがほ
とんど添加されていないと、飲物の味が変わってしま
い、蒸留スピリッツを多量の水と混ぜたときと同様のも
のになってしまうからである。したがって、この問題の
最善の解決法は、低アルコールだが、香味が損なわれな
い、蒸留スピリッツを提供することである。
【0008】これまで、ビールおよびワインに使用可能
な、効果的なアルコール低下法が提案されてきたが、こ
れらの方法は、蒸留スピリッツのアルコールを低下させ
る際には、使用されていないものである。最も典型的な
タイプの、米国のスピリッツは、連邦州法で定められて
いるように、体積の40%(80プルーフ)以上のアル
コールを含有するものである。
【0009】スピリッツのアルコール含有量を低下させ
る際には、生成した低アルコールスピリッツの、味およ
び香りを損なうもしくは変化させることなしに、アルコ
ール含有量を低下させる工夫が必要となる。蒸留もしく
は熱を使用する過程は、この点から、許容できないもの
である。
【0010】スピリッツを熱にさらすと低アルコールに
なるが、オリジナルのものとは反対の味および香りを有
する物となってしまうものである。したがって、蒸留ス
ピリッツのアルコール含有量を低下させる方法において
は、たとえ、味および香りが許容されるもので商業的に
有効なものであっても、熱は使用できないものである。
【0011】熱に頼らずに混合物の成分を分離するため
に使用される方法の一つには、逆浸透を利用するものが
ある。従来技術の中には、逆浸透を利用することによ
り、アルコール含有物からアルコール成分を減少させる
方法がある。たとえば、米国特許第4499117号に
は、液体を含有する天然アルコールを、低圧力下、限外
濾過する方法が記載されており、残留物と濾液とにわけ
るフィルターとして、分子量分離限界が10000であ
るものが用いられている。ここで得られた濾液は、圧力
下、分子量分離限界が250であるフィルターを用いて
逆浸透にふされ、第2の残留物と濾液とに分離される。
次にこの濾液を、低温下、真空蒸留すると、分子量が2
50より小さい分子が、第3の残留物として残り、アル
コールである蒸留部が得られるものである。ここで、前
記成分を混合すると、低アルコール酒が形成されるもの
である。ただし、この方法は、物理的分離に連続する3
過程を要し、したがって時間も要すため、効果的な方法
とはいえない。さらに、真空蒸留は、その本質的な特性
を担う、味および香りのもとであるスピリッツの揮発成
分をも取り除いてしまうものである。
【0012】また、米国特許第4532140号には、
液体を含有するアルコールを、限外濾過と逆浸透とにふ
すことにより、透過物と濃縮物とを得る方法が記載され
ている。この透過物は、再度逆浸透にふされ、水とアル
コールとに分離されるものである。この2過程より得ら
れた濃縮物は混合されるわけであるが、この方法は、ビ
ールやワインから、単に、アルコール分を減少させるも
のであり、また、この方法によって所望のものを得よう
とすると、多段階の分留が必要となるものである。した
がって、この方法は効果的な方法であるとはいえないも
のである。
【0013】米国特許第4612196号には、逆浸透
により、麦芽酒のアルコール含有量を低下させる方法が
開示されている。ここでは、微小孔を有するポリスルフ
ォン支持体に、ポリアミド活性障害を有する複合薄膜を
使用するものである。この膜は、15℃、580psi
において、5000mg/lの塩化ナトリウム溶液に対
して、98%のクロライドイオン除去能力を有するもの
であり、アルコールの25%から30%は、前記膜を通
過し、麦酒の風味および揮発性を呈するものである。こ
の方法は、500から900psiの圧力下において、
行なわれるものであり、蒸留スピリッツには適用できな
いものである。
【0014】また、米国特許第4717482号には、
400psiにおいて、クロライドイオンの除去率が8
0%より大きい半透膜を使用した、逆浸透が開示されて
いる。この膜は、アルコール含有供給流動体を、残留物
と透過物とに分離するものであり、その透過物には、主
にアルコールと水分とが含まれている。残留物にもアル
コールが含有されているので、新たなる供給流動体と水
とを混ぜて、逆浸透システムを繰り返すものである。こ
の方法は、ビールもしくはワインからアルコールを取り
除くことのみに制限され、残留物の80%から99%が
システムに回収されるものである。したがって、この方
法では残留物のうち比較的少量しか取り除かれないの
で、低アルコール物を得るためにこの方法を採用するの
は、効果的であるとはいえない。
【0015】このほか、米国特許第4788688号に
は、蒸留スピリッツのエタノール成分を取り除く方法が
記載されている。この方法は、単に、アルコール含有量
を低下させる方法として、半透膜に分散させる方法であ
る。この膜は一般に、水とエタノールとを透過するもの
である。しかしながら、エタノール抽出流動体は、膜
に、水を通過させないので、エタノールのみを通過させ
ることに利用されるものである。これらのエタノール抽
出流動体は、以下の2種類のいずれが使用されてもよ
い。エタノールには溶解するが、水とは混和しない流動
体、もしくは、浸透圧が等しい浸透剤の水溶液、もしく
は、エタノール含有流動体の水溶液のいずれでもよい。
この方法は、能率の悪い方法であり、また操作が困難で
あるため、蒸留スピリッツのアルコール含有量を取り除
くための問題解決には、適当であるとはいえない。アル
コールの低下は、単に、半透膜を通過するエタノールの
濃度の差、すなわち、拡散駆動力に因るものであり、物
質移動の速度は、抽出流動体の流動速度を変化させるこ
とにより、制御されるものである。しかしながら、アル
コール含有物の流動速度は、反応容器内において適当な
保持時間を必要とするために、低く押さえられなければ
ならない。この流動速度が制限されなければならないた
め、この方法を、蒸留スピリッツのアルコール含有量を
低下させることに利用することが、商業的に実行可能で
あるか否か、問題となる。いずれにしても、この方法
は、アルコールの除去効果手段として圧力を利用しない
ものである。実際、圧力の使用は、繊維を破壊したり、
膜を欠損させたりすることに繋がり、これにより、抽出
流動体で供給物が汚れ、供給物が破壊されてしまい、商
業的に価値のないものとなってしてしまうため、圧力
は、使用できないものである。
【0016】したがって、本発明の第1の目的は、低ア
ルコール物の味および香味の特性を破壊することなく、
また悪影響を与えることなく、蒸留スピリッツのプルー
フを効果的に低下させる方法を提供するものである。
【0017】本発明の他の目的は、低アルコール物の味
および香味の特性は、蒸発の際の熱により悪影響を受け
るため、蒸発を利用することなく、蒸留スピリッツのア
ルコール含有量を低下させる方法を提供するものであ
る。
【0018】本発明のさらなる目的は、この方法の効果
性および経済的な実行可能性を高めるために、アルコー
ル含有量を低下させる際に利用される装備を、供給流動
体が一度通過するだけである方法において、蒸留スピリ
ッツのアルコール含有量を低下させることである。
【0019】本発明のさらなる目的は、生成物の味およ
び香味の特性に悪影響を与えることなく、所望の量のア
ルコールを抽出しつつ、前記装備を一度使用するのに必
要な、実質的に高い圧力を操作できる、前記タイプの方
法を発展させることである。
【0020】
【課題を解決するための手段および作用】前記の本発明
による目的および優位点は、アルコール含有量を低減さ
せようとするものをリサイクルさせたり、流動体の多段
階分離を行なわなくてもよいので、逆浸透除去方法の効
果を改善した本発明による方法を行なうことにより、得
られるものである。この全除去過程は、目的物を逆浸透
システムに一度通過させるだけでよいものである。蒸留
スピリッツの標準強度を低下させるには、1000から
1500psiの範囲の圧力が必要である。このような
高い圧力を用いることにより、一度の分離過程ですむも
のである。
【0021】本発明は、供給流動体を少なくとも1つの
浸透膜からなる逆浸透システムにふし、浸透膜に対する
蒸留スピリッツの流動圧力を、1000から1500p
siの範囲にして、残留成分と浸透成分とに分離するこ
とにより、蒸留スピリッツのアルコール含有量を低下さ
せるものである。
【0022】
【実施例】本発明による方法においては、たるの濃度に
おいて、120から190プルーフを有する蒸留スピリ
ッツを2成分にわけるものであり、第1成分は、水で約
100プルーフに下げられて、供給タンク10に保持さ
れ、第2成分は、水により約80プルーフに下げられる
ものである。第1成分は、供給流動体であり、パイプ1
2およびフィルター14を通過するものである。このフ
ィルター14は、セルロース材料からなり、このセルロ
ース材料は樽の炭を取り除くものである。もし、この樽
の炭が取り除かれていないと、浸透膜を塞いでしまうこ
とになる。なお、セルロースは、ウイスキーの場合にも
使用されているものである。
【0023】ポンプ16により、供給流動体はパイプ1
8を経由して、分離過程が行なわれる浸透システム20
に送られるものである。各浸透装置は、多数のデュポン
Bー10アラミドファイバ膜からなるが、これは、その
分離特性、表面密度、および圧力弾性により、選択され
るものである。この浸透装置は、直列、並列、もしく
は、これらの組み合わせで配列されてもよい。この過程
においては、高い圧力が必要とされるため、ファイバ膜
はこのような高い圧力に耐えられるものであり、圧力下
にさらしてもくずれてしまわないものでなければならな
い。したがって、これらのファイバ膜としては、丈夫で
かつ弾性的なものであり、厳しい条件に耐えうるものが
使用される。また、これらの膜のさらなる優位点は、ウ
イスキーのような高アルコール含有流動体の侵食性に対
して、免疫性を有することである。これは、最終生成物
に対する保証にも繋がるものである。これらのポリマー
膜は、2、4ージアミノベンゼンスルフォン酸、カルシ
ウム塩(2:1)、ポリマーと、1、3ーベンゼンジア
ミン、1、3ーベンゼンジカルボニル ジクロライド、
および1、4ーベンゼンジカルボニル ジクロライドと
からなるポリアラミド類である。これらの膜は、25
℃、800psigにおいて、90%以上のクロライド
イオン除去特性を有するものである。
【0024】この浸透システムに適用可能な圧力は、1
000から1500psigの範囲であり、また、温度
は、40度(華氏)から90度(華氏)の範囲である。
高アルコールのものであるため、膜が膨張してしまう可
能性があるが、膜が膨張してしまうと、分離特性に変化
が起こり、浸透速度の低下を招くものである。しかしな
がら、これにより、より高いプルーフの透過物が得られ
るので、本発明の効果は増加するなものである。
【0025】浸透システムにおいては、過度の圧力は逆
浸透を招き、供給流動体を2成分(残留物と透過物)に
分離するものである。これらはより小さな分子サイズを
有するものなので、供給流動体中のほとんどのアルコー
ルおよび水(ただし、ウイスキー香料成分ではなく)
は、この浸透膜を通過し、透過物として知られる流動体
となるものである。この浸透膜を通過しないものは、残
留物であり、これには、スピリッツの香味特性を担う、
ウイスキー香料成分が、含有されているものである。
【0026】保持ライン30における圧力調節バルブに
より、この浸透システムの圧力が調整されるものであ
る。さらに、膜の数および膜の配列により、この浸透シ
ステムの流動性が変化するものである。流動性はまた、
ポンプ16の容量にも依存するものである。
【0027】供給速度および圧力を変化させることによ
り、本発明においては、この供給流動体は、それぞれ3
0%と70%の残留物と透過物とに分離されるものであ
る。これは、浸透装置もしくはROシステムの、供給速
度および圧力を調節することにより得られるものであ
る。この残留物と浸透流動体は、浸透ライン24および
残留ライン30によって、分離されるものである。ここ
で得られた残留流動体は約109プルーフであり、浸透
流動体は約96プルーフである。
【0028】この残留流動体は、供給流動体の濃縮物で
あり、したがって、これには、供給流動体のすべての香
味特性が含有されているものである。低アルコール配合
物は、透過物として取り除かれた供給流動体と同容量の
水をこの残留流動体に加えることにより得られるもので
ある。さらに、この残留物は、供給流動体のすべての特
性を含有するものであるため、これは供給流動体からな
る蒸留スピリッツの混合に使用できるものである。
【0029】この分離方法においては、供給速度および
圧力の調節と同様、浸透装置もしくはROシステムの特
性により、供給流動体を浸透システムに1度通過させる
だけで、分離が行なわれるものである。
【0030】表1には、ROシステムにより調整された
54プルーフの強度を有する配合を、従来の80プルー
フの強度を有する配合、および、水により希釈されて得
られた54プルーフの強度を有する配合とを比較した結
果が記載されている。従来の80プルーフの強度を有す
る配合と、ROシステムにより調整された54プルーフ
の強度を有する配合との比較においては、配合成分は、
実質的にいずれも同様である。しかしながら、従来の8
0プルーフの強度を有する配合と、水により希釈された
54プルーフの強度を有する配合との比較においては、
配合成分は、実質的には同様ではない。さらに、これら
のテストにおいて、ROシステムにより調整された54
プルーフの強度を有する配合は、従来の80プルーフの
強度を有する配合と同様の、口当たりおよび香味特性を
有するものであった。
【0031】
【表1】
【0032】表2は、3つの前記ウイスキー配合成分を
示すものである。いずれの配合調整においては、本発明
による54プルーフの強度を有するROシステム、もし
くは、80プルーフの強度を有する従来の方法とにおい
ても、同様の比率において、同様の配合を使用するもの
である。
【0033】
【表2】
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の方法を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】 14 フィルター 20 浸透システム 24 透過物 30 残留物
【表1】
【表1】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの半透膜からなる逆浸透
    システムを用い、前記システムに蒸留スピリッツの供給
    流動体を通過させ、前記浸透膜に対して供給流動体に圧
    力を加え、その圧力が1000psigから1500p
    sigとなるように保持することにより、前記供給流動
    体を、連続して前記システムに1度通過させるだけで、
    透過成分と残留成分とに分離することを特徴とする、蒸
    留スピリッツからアルコールの一部を除去する方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの半透膜からなる逆浸透
    システムを用い、前記システムに50から180の範囲
    のプルーフを有する蒸留スピリッツの供給流動体を通過
    させ、前記システムの温度を40度(華氏)と90度
    (華氏)との間に保ち、前記浸透膜に対する供給流動体
    の圧力を1000psigから1500psigとし、
    25℃、800psigにおいて、90%より大きいク
    ロライドイオン除去性を有する半透膜を保持することに
    より、前記供給流動体を連続して前記浸透膜に1度通過
    させるだけで、透過成分と残留成分とに分離することを
    特徴とする、蒸留スピリッツからアルコールの一部を除
    去する方法。
  3. 【請求項3】 前記システムに前記供給流動体を導入す
    る前に、前記供給流動体を少なくとも1つのフィルター
    に通過させることを特徴とする特許請求の範囲第2項に
    記載の、蒸留スピリッツからアルコールの一部を除去す
    る方法。
  4. 【請求項4】 前記透過流動体が、前記供給流動体に含
    有されるアルコールの26%から67%を含有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の、蒸留スピ
    リッツからアルコールの一部を除去する方法。
  5. 【請求項5】 透過物として回収される前記供給流動体
    が、50%から95%の範囲であることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項に記載の、蒸留スピリッツからアル
    コールの一部を除去する方法。
  6. 【請求項6】 前記システムが、2、4ージアミノベン
    ゼンスルフォン酸、カルシウム塩(2:1)、ポリマー
    と、1、3ーベンゼンジアミン、1、3ーベンゼンジカ
    ルボニル ジクロライド、および、1、4ーベンゼンジ
    カルボニルジクロライドとからなる、少なくとも1つの
    ポリマー膜からなることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項ないし5項に記載の蒸留スピリッツからアルコール
    の一部を除去する方法。
  7. 【請求項7】 前記残留流動体が、前記システムに導入
    される供給流動体となる蒸留スピリッツの香味特性を保
    持する低アルコール蒸留スピリッツを製造すべく、透過
    物として除去された前記供給流動体と同量からなる水と
    混合されることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記
    載の蒸留スピリッツからアルコールの一部を除去する方
    法。
  8. 【請求項8】 前記低アルコール蒸留スピリッツが、香
    味特性を担うコンジナーを希釈することなく、54プル
    ーフである生成物となるよう配合されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項に記載の蒸留スピリッツからア
    ルコールの一部を除去する方法。
  9. 【請求項9】 前記逆浸透システムに導入する前に、樽
    に保存されている濃さの蒸留スピリッツを、水を用いて
    100プルーフとし、供給流動体を少なくとも1つのフ
    ィルターに通過させることにより、前記供給流動体が得
    られるものである、特許請求の範囲第2項に記載の方法
    により得られることを特徴とする、低アルコール物質。
  10. 【請求項10】 前記残留物が水とウイスキー配合物と
    からなるものであり、前記浸透システムに導入される供
    給流動体からなる前記蒸留スピリッツの香味特性を保持
    する、低アルコール蒸留スピリッツを製造すべく、前記
    水とウイスキー配合物が、前記供給流動体と同量である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の蒸留ス
    ピリッツからアルコールの一部を除去する方法。
JP1382991A 1990-01-16 1991-01-11 低アルコールスピリッツおよびその製造方法 Withdrawn JPH0787954A (ja)

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