JPH078791U - 工事現場等用の情報表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】屋外で使用した場合であっても、各種表示情報
を瞬時に、且つ確実に変更することが出来ると共に、局
地の天気の状態をリアルタイムに知ることが出来る工事
現場等用の情報表示装置を提供する。 【構成】入力された表示情報を所定の情報記録媒体３に
書込み可能な情報入力装置２と、情報記録媒体３に記録
された表示情報を読み取って外部表示する情報表示体５
を備えた情報表示機４とからなり、情報表示機本体4aに
は、工事現場等の局地的な気圧を計測する気圧計測装置
６及び気圧計測装置６を介して計測された気圧によって
予め記憶された文字、図形及び記号若しくはこれらの組
合せによる天気情報を情報表示体５に表示させる制御装
置７が具備されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は工事現場等用の情報表示装置、更に詳しくは、主として工事現場等に 一定の期間仮設される仮設ゲート等に取付けられて各種の情報を表示し、且つ工 事等の終了と共に取り外されるべく使用される非常設簡易型の工事現場等用の情 報表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上記工事現場等に一定の期間仮設される仮設ゲート等に取付けられる情 報表示手段としては、一般に黒板やホワイトボード等が存在し、各工事等に関す る伝達情報等を開示すべく用いられてなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、上記工事現場等用の情報表示手段に黒板やホワイトボード等を用 いた場合には下記の様な問題点があった。

【０００４】 即ち、上記工事現場等用の情報表示手段に黒板やホワイトボード等を用いた場 合に於いて、該黒板やホワイトボード等が取付けられる箇所はその大半が砂埃等 が立ちこめたり、又雨や直射日光等があたる屋外である。

【０００５】 よって、上記黒板やホワイトボード等に表示される表示情報が砂埃、雨や直射 日光等で十分確認することが出来ないだけでなく、該砂埃、雨や直射日光等を介 して前記黒板やホワイトボード等の書込み表示部やチョークやマーカーペン等の 筆記具も短期間で使いものにならなくなるだけでなく、重要な緊急連絡等の表示 情報を瞬時に、且つ効率良く開示することが出来なくなる。

【０００６】 更に、上記工事現場等は、市街地等の平地とは限らず、例えば、山深い山間等 の極めて天候が変化しやすい局地で行われることも多い。

【０００７】 従って、上記の様な局地で工事等を行う場合に於いて、工事関係者等は予めテ レビやラジオ等の天気予報を聴いて各工事の段取りを行うことになるが、如何せ ん、工事現場等が上記の如く極めて天候が変化しやすい局地であった場合には、 予期せぬ不意な天気の崩れによって作業を緊急停止しなければならず、確実な工 期の見通しもはかることが出来ないという極めて重大な問題をも生じていた。

【０００８】 即ち、本考案は上記問題を全て解決するものであり、砂埃等が立ちこめたり、 又雨や直射日光等があたる屋外で使用した場合であっても、各種表示情報を瞬時 に、且つ確実に変更することが出来ると共に、工事等が行われる局地の天気の状 態をリアルタイムに知ることで、不意な天気の崩れによる作業の緊急停止等に伴 う危険を予め回避することが出来るだけでなく、確実な工期の見通しをはかるこ とが出来る情報表示装置を提供することを課題とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するために、全く新しい工事現場等用の情報表示 装置を考案し以下の手段を講じたものである。

【００１０】 即ち、本考案は、手書きの文字、図形及び記号若しくはこれらの組合せによる 表示情報を入力可能で、且つ入力された表示情報を所定の情報記録媒体３に書込 み可能な情報入力装置２と、前記情報記録媒体３に記録された表示情報を読み取 って外部表示する情報表示体５を備えた情報表示機４とからなり、しかも該情報 表示機本体4aには、該情報表示機本体4aが配設された工事現場等の局地的な気圧 を計測する気圧計測装置６及び該気圧計測装置６を介して計測された気圧によっ て予め記憶された文字、図形及び記号若しくはこれらの組合せによる天気情報を 前記情報表示体５に表示させる制御装置７が具備されてなり、しかも該制御装置 ７が、予め設定された表示時間及び／又は表示順番毎に前記天気情報及び前記情 報記録媒体３の表示情報を前記情報表示体５に順次表示させる点にある。

【００１１】 前記情報表示機本体4aには周囲の明るさに応じて前記情報表示体５の輝度を変 化させるための光センサー８及び輝度自動調整装置９が設けられた点にある。

【００１２】

【作用】

上記構成からなる工事現場等用の情報表示装置に於いては、手書きの文字、図 形及び記号若しくはこれらの組合せによる表示情報を入力可能で、且つ入力され た表示情報を所定の情報記録媒体３に書込み可能な情報入力装置２と、前記情報 記録媒体３に記録された表示情報を読み取って外部表示する情報表示体５を備え た情報表示機４とからなり、しかも該情報表示機本体4aには、該情報表示機本体 4aが配設された工事現場等の局地的な気圧を計測する気圧計測装置６及び該気圧 計測装置６を介して計測された気圧によって予め記憶された文字、図形及び記号 若しくはこれらの組合せによる天気情報を前記情報表示体５に表示させる制御装 置７が具備されてなり、しかも該制御装置７が予め設定された表示時間及び／又 は表示順番毎に、前記天気情報及び前記情報記録媒体３の表示情報を前記情報表 示体５に順次表示させることから、各種表示情報を情報入力装置２を介して瞬時 に変更することが出来ると共に、工事等が行われる局地の天気の状態をリアルタ イムに知ることで、不意な天気の崩れによる作業の緊急停止等に伴う危険を予め 回避することが出来るだけでなく、確実な工期の見通しをはかることが出来る。

【００１３】 前記情報表示機本体4aには、周囲の明るさに応じて前記情報表示体５の輝度を 変化させるための光センサー８及び輝度自動調整装置９が設けられてなることか ら、昼間の使用に於いて、直射日光に全く影響されることなく鮮明な表示情報を 確実に表示することが出来る。

【００１４】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

【００１５】 図１に於いて、１は工事現場等用の情報表示装置を示す。

【００１６】 ２は上記情報表示装置１の一方を構成し、且つ手書きの文字、図形及び記号若 しくはこれらの組合せによる表示情報を入力可能な素子パネル2a、入力ペン2b及 び入力キー2c並びに入力情報確認用液晶パネル2dを具備し、しかも入力された表 示情報を挿着脱自在なメモリーカード３に書込み可能な情報入力装置を示す。

【００１７】 尚、上記情報入力装置２は、通常工事現場等の事務所等（図示せず）に予め配 設されて使用されるものである。

【００１８】 ４は上記メモリーカード３に記録された表示情報を読み取って外部表示するた めのＬＥＤパネル５を具備すると共に、上記情報表示装置１の他方を構成する情 報表示機を示す。

【００１９】 尚、上記情報表示機４の情報表示機本体4aには、図２に示す様に、該情報表示 機本体4aが配設された工事現場等の局地的な気圧を計測する気圧計測装置６及び 該気圧計測装置６を介して計測された気圧によって予め記憶された文字、図形及 び記号若しくはこれらの組合せによる天気情報を前記ＬＥＤパネル５に表示させ るためのＣＰＵを具備した制御装置７が具備されてなり、しかも該制御装置７は 、情報表示機本体4aに配設された操作部4bの表示情報切替えスイッチ4cの選択に よって設定された表示時間及び／又は表示順番毎に、前記天気情報及び前記メモ リーカード３の表示情報を前記ＬＥＤパネル５に順次表示させることが出来る。

【００２０】 ８は前記情報表示機本体4aの外周部に設けられた光センサーを示すと共に、９ は該光センサー８によって検出された周囲の明るさに応じて前記ＬＥＤパネル５ の輝度を変化させるための輝度自動調整装置を示す。

【００２１】 10はリレードライバーを示すと共に、11は各表示情報切替えスイッチ4cのリレ ーを示す。

【００２２】 尚、上記情報表示機４の裏面側には、該情報表示機４を仮設ゲート等に容易に 着脱自在とするための着脱手段（図示せず）が予め設けられてなる。

【００２３】 本実施例に於ける工事現場等用の情報表示装置は以上の構成からなるが、次に かかる情報表示装置を使用する場合について説明する。

【００２４】 先ず、図３（イ）に示す様に、上記構成からなる情報表示装置１の他方を構成 する情報表示機４を、例えば、局地の工事現場等に一定の期間仮設される仮設ゲ ート12の壁体12a の容易に確認が出来る様な箇所に取付ける。

【００２５】 尚、上記情報表示機４の情報表示機本体4aには、該情報表示機本体4aが配設さ れた工事現場等の局地的な気圧を計測する気圧計測装置６及び該気圧計測装置６ を介して計測された気圧によって予め記憶された文字、図形及び記号若しくはこ れらの組合せによる天気情報を前記ＬＥＤパネル５に表示させるためのＣＰＵを 具備した制御装置７が具備されてなり、しかも該制御装置７は、情報表示機本体 4aに配設された操作部4bの表示情報切替えスイッチ4cの選択によって設定された 表示時間及び／又は表示順番毎に、前記天気情報及び前記メモリーカード３の表 示情報を前記ＬＥＤパネル５に順次表示させることが出来る。

【００２６】 従って、手書きの文字、図形及び記号若しくはこれらの組合せによる表示情報 を前記情報入力装置２及びメモリーカード３を介して瞬時に変更することが出来 ると共に、工事等が行われる局地の天気の状態をリアルタイムに知ることが出来 る。

【００２７】 更に、上記情報表示機本体4aには、該情報表示機本体4aの外周部に設けられた 光センサー８によって検出された周囲の明るさに応じて前記ＬＥＤパネル５の輝 度を変化させるための輝度自動調整装置９が設けられてなることから、砂埃や昼 間の使用に於ける直射日光等に全く影響されることなく鮮明な表示情報を確実に 表示することが出来るのである。

【００２８】 尚、上記実施例に於いて、情報表示装置の一方を構成し、且つ手書きの文字、 図形及び記号若しくはこれらの組合せによる表示情報を入力可能な情報入力装置 は、素子パネル、入力ペン及び入力キー並びに入力情報確認用液晶パネルを介し て所定の表示情報を挿着脱自在なメモリーカードに書込む構成にしてなるが、必 ずしも素子パネル、入力ペン及び入力キー並びに入力情報確認用液晶パネルを具 備している必要はなく、例えば、ＣＡＤデータや、イメージスキャナ等を介して の表示情報を書込む機能を有していてもよく、又該表示情報が書込まれる情報記 録媒体も決してメモリーカードに限定されず、フロッピーディスクや磁気テープ 等であってもよく、更に図３（ロ）に示す様に、情報記録媒体が所定の記憶部を 有する携帯可能なハンディ機13から構成され、しかも前記情報入力装置を介して 入力された表示情報を赤外線等の電磁波14を介して情報表示機４に設けられた受 信部15を介して入力する構成であってよく、情報表示機及び情報入力装置の具体 的な構成や情報記録媒体を介しての表示情報等の具体的な入出力手段等も決して 限定されない。

【００２９】 更に、上記実施例に於いて、情報表示装置の他方を構成する情報表示機には、 メモリーカードからなる情報記録媒体に記録された表示情報を読み取って外部表 示するためのＬＥＤパネルからなる情報表示体が具備されてなるが、必ずしもＬ ＥＤパネルである必要はなく、情報表示体の具体的な種類、形状、機能等も決し て限定されない。

【００３０】 更に、上記実施例に於いて、情報表示機の情報表示機本体には、該情報表示機 本体が配設された工事現場等の局地的な気圧を計測する気圧計測装置及び該気圧 計測装置を介して計測された気圧によって予め記憶された文字、図形及び記号若 しくはこれらの組合せによる天気情報を情報表示体に表示させるためのＣＰＵを 具備した制御装置が具備されてなり、しかも該制御装置は、情報表示機本体に配 設された操作部の表示情報切替えスイッチの選択によって設定された表示時間及 び／又は表示順番毎に、前記天気情報及び情報記録媒体の表示情報を前記情報表 示体に順次表示させる構成からなるが、制御装置にＣＰＵが一体的に具備されて いてもよく、又操作部の配設箇所や表示情報切替えスイッチの数量、形状等も決 して限定されず、更に気圧計測装置の具体的な機構や種類等も限定されないのは 言うまでもない。

【００３１】 更に、上記実施例に於いて、前記情報表示機本体の外周部には、光センサーが 設けられ、且つ該光センサーによって検出された周囲の明るさに応じて前記情報 表示体の輝度を変化させるための輝度自動調整装置が前記情報表示機本体に設け られてなるが、光センサー及び輝度自動調整装置の具体的な機能、種類等も決し て限定されず、更に必ずしも本考案に於ける必須の要件でないのは言うまでもな い。

【００３２】 然して、情報表示装置を構成する各部の具体的な材質、形状、機構等も本考案 の意図する範囲内で任意に設計変更自在である。

【００３３】

【考案の効果】

叙上の様に、本考案は、手書きの文字、図形及び記号若しくはこれらの組合せ による表示情報を入力可能で、且つ入力された表示情報を所定の情報記録媒体に 書込み可能な情報入力装置と、前記情報記録媒体に記録された表示情報を読み取 って外部表示する情報表示体を備えた情報表示機とからなり、しかも該情報表示 機本体には、該情報表示機本体が配設された工事現場等の局地的な気圧を計測す る気圧計測装置及び該気圧計測装置を介して計測された気圧によって予め記憶さ れた文字、図形及び記号若しくはこれらの組合せによる天気情報を前記情報表示 体に表示させる制御装置が具備されてなり、しかも該制御装置が、予め設定され た表示時間及び／又は表示順番毎に、前記天気情報及び前記情報記録媒体の表示 情報を前記情報表示体に順次表示させることから、各種表示情報を情報入力装置 を介して瞬時に変更することが出来ると共に、工事等が行われる局地の天気の状 態をリアルタイムに知ることが出来る。

【００３４】 更に、前記情報表示機本体には、周囲の明るさに応じて前記情報表示体の輝度 を変化させるための光センサー及び輝度自動調整装置が設けられてなることから 昼間の使用に於いて、直射日光に全く影響されることなく鮮明な表示情報を確実 に表示することが出来る。

【００３５】 従って、砂埃等が立ちこめたり、又雨や直射日光等があたる屋外で使用した場 合であっても、各種表示情報を瞬時に、且つ確実に変更して作業者等に開示する ことが出来ると共に、工事等が行われる局地の天気の状態をリアルタイムに知る ことで、不意な天気の崩れによる作業の緊急停止等に伴う危険を予め回避して確 実な工期の見通しをはかることが出来るだけでなく、屋外に於いて何度でも繰り 返して使用することが可能であるという格別な効果を有するに至った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に於ける工事現場等用の情報表示装置を
示す斜視図。

【図２】本考案の工事現場等用の情報表示装置の構成を
示す参考図。

【図３】本考案の工事現場等用の情報表示装置を示し、
同図（イ）は情報表示装置の情報表示機の使用状態を示
す斜視図、同図（ロ）は情報表示装置の他の実施例を示
す斜視図。

【符号の説明】

１…工事現場等用の情報表示装置 ２…情報入力装置 ３…メモリーカード（情報記録媒体） ４…情報表示機 4a…情報表示機本体 ５…ＬＥＤパネル（情報表示体） ６…気圧計測装置 ７…制御装置 ８…光センサー ９…輝度自動調整装置

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手書きの文字、図形及び記号若しくはこ
   れらの組合せによる表示情報を入力可能で、且つ入力さ
   れた表示情報を所定の情報記録媒体(3) に書込み可能な
   情報入力装置(2) と、前記情報記録媒体(3) に記録され
   た表示情報を読み取って外部表示する情報表示体(5) を
   備えた情報表示機(4) とからなり、しかも該情報表示機
   本体(4a)には、該情報表示機本体(4a)が配設された工事
   現場等の局地的な気圧を計測する気圧計測装置(6) 及び
   該気圧計測装置(6) を介して計測された気圧によって予
   め記憶された文字、図形及び記号若しくはこれらの組合
   せによる天気情報を前記情報表示体(5) に表示させる制
   御装置(7) が具備されてなり、しかも該制御装置(7)
   が、予め設定された表示時間及び／又は表示順番毎に、
   前記天気情報及び前記情報記録媒体(3) の表示情報を前
   記情報表示体(5) に順次表示させることを特徴とする工
   事現場等用の情報表示装置。
2. 【請求項２】 前記情報表示機本体(4a)には、周囲の明
   るさに応じて前記情報表示体５の輝度を変化させるため
   の光センサー８及び輝度自動調整装置９が設けられた請
   求項１記載の工事現場等用の情報表示装置。