JPH0787672A - バッテリチャージャ - Google Patents

バッテリチャージャ

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Publication number
JPH0787672A
JPH0787672A JP25221193A JP25221193A JPH0787672A JP H0787672 A JPH0787672 A JP H0787672A JP 25221193 A JP25221193 A JP 25221193A JP 25221193 A JP25221193 A JP 25221193A JP H0787672 A JPH0787672 A JP H0787672A
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JP
Japan
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charging
battery
secondary battery
main body
terminal voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP25221193A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamaki Shimamura
玉希 島村
Koichi Tsuchida
浩一 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shintom Co Ltd
Original Assignee
Shintom Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shintom Co Ltd filed Critical Shintom Co Ltd
Priority to JP25221193A priority Critical patent/JPH0787672A/ja
Publication of JPH0787672A publication Critical patent/JPH0787672A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電容量を小さくすることにより装置の小型
化が可能であり、かつ誤動作することのないバッテリチ
ャージャを提供すること。 【構成】 このバッテリチャージャは、CPU10,R
OM12,RAM14,電源回路20,リレー30,5
0,スイッチングトランジスタ32,52を含んで構成
する。本体装置内の二次電池に対して充電を行う場合
は、CPU10の制御によりスイッチングトランジスタ
32をオン状態にし、電源回路20の出力電圧を充電用
出力端子44に印加する。一方、予備側に接続されたバ
ッテリユニット内の二次電池に対して充電を行う場合に
は、スイッチングトランジスタ52をオン状態にし、電
源回路20の出力電圧を充電用出力端子64に印加す
る。CPU10は、常に本体側に対して優先的に充電を
行うようにスイッチングトランジタ32,52の一方を
オン状態に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用電話機等の本体
装置とともに予備のバッテリユニットに対して充電を行
うバッテリチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用電話機の普及が目覚まし
く、手軽に持ち運びができるように小型化および軽量化
が進んでいる。ところで、このような携帯用電話機は、
内蔵された電池のみによって長時間使用可能に形成され
ており、この内蔵電池は夜間時に充電することにより繰
り返し使用が可能な二次電池が用いられるのが普通であ
る。また、現在の技術レベルでは夜間に1回充電しただ
けで日中会話しつ続けることは困難であるため、使用頻
度が高い場合には携帯用電話機本体とは別に充電済みの
二次電池単体あるいはこの二次電池を収容したバッテリ
ユニットを携帯して、本体側の電池容量がなくなったと
きに交換するという使用形態が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した携
帯用電話機に用いられる二次電地は主に夜間に充電され
ており、この充電を速やかに行う必要がある。二次電池
を充電する方法としては、携帯用電話機本体から二次
電池を抜き出し、予備の二次電池とともに使用済みのも
のについてのみ充電を行う、携帯用電話機本体とバッ
テリユニットのいずれもが収納可能なバッテリチャージ
ャを用意し、それらを択一的にセットすることによりそ
れぞれに内蔵された二次電池に対して充電を行う、携
帯用電話機本体とバッテリユニットとの両方を同時に収
納することができるバッテリユニットを用意し、それら
に内蔵された二次電池に対して同時に充電を行う、等の
方法が考えられる。利用者の手間等を考えるとの方法
が最適であり、実際に類似した構造を有するコードレス
電話機等においても、複数台の携帯用送受話機に対して
同時に充電を行うバッテリチャージャが存在する。
【0004】しかし、の充電方法を用いた場合には、
携帯用電話機本体内の二次電地と、バッテリユニット内
の二次電池が共に空になった場合には、これらに対して
同時に充電が行われるため、充電用電力を供給する電源
回路を大型にしなければならず、放熱構造等を含めると
バッテリチャージャの装置全体が大きくなるという問題
がある。特に近年、省スペース等の要求からバッテリチ
ャージャも小型化が要求されており、このような要求に
合った小型で高性能なバッテリチャージャが望まれてい
た。
【0005】また、の方法で充電を行う場合には、形
状が異なる携帯用電話機本体とバッテリユニットのいず
れもが収納可能にバッテリユニットを形成する必要があ
るため、本体側の収納部分にバッテリユニットをセット
する等の誤った操作が行われる可能性があり誤動作が生
じるという問題がある。特に、本体装置に比べバッテリ
ユニットは小さいため、傾斜した向きにセットされると
電気的接続が不十分になり、火花の発生による発熱ある
いはバッテリチャージャ自体の故障を招くことになる。
また、バッテリユニットとして小容量タイプと大容量タ
イプの2種類が用意されている場合には、バッテリユニ
ットの大きさも2種類になるため、バッテリユニットの
収納部においても確実に収納が行われるとは限らない。
【0006】そこで、本発明は、上述した課題に鑑みて
創作されたものであり、充電容量を小さくすることによ
り装置の小型化が可能であり、かつ誤動作することのな
いバッテリチャージャを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、本体装置に収容された第1
の二次電池と、第2の二次電池単体あるいは第2の二次
電池が収容されたバッテリユニットと、の両方に対して
充電を行うバッテリチャージャにおいて、充電用電圧を
出力をする電源回路と、前記電源回路から出力された充
電用電圧を前記第1の二次電池および第2の二次電池の
いずれか一方に印加する切替スイッチと、前記第1およ
び第2の二次電池の両方が充電可能に配置されたとき
に、前記本体装置に収容された第1の二次電池に対して
優先的に充電を行うよう前記切替スイッチを切り替える
制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御手段は、前記第1二次電池の端子電圧を検
出する第1の電圧検出手段を含み、前記第1の電圧検出
手段によって検出した端子電圧が第1の設定値を越える
まで前記第1の二次電池に対して充電を行い、前記端子
電圧が前記第1の設定値を越えた後は前記第1の二次電
池に対して充電を行うとともに、前記端子電圧が前記第
1の設定値より低い第2の設定値以下になったときに再
び前記第1の二次電池に対して充電を行うよう前記切替
スイッチを切り替えることにより、前記本体装置側を優
先的に充電することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記本体装置が収納されたことを機械的なオンオフ
動作により検出する第1の検出スイッチと、前記第1の
二次電池の端子電圧を検出する第2の電圧検出手段と、
前記第2の二次電池単体あるいは前記第2の二次電池が
収容されたバッテリユニットのそれぞれが収納されたこ
とを機械的なオンオフ動作により検出する第2の検出ス
イッチと、前記第2の二次電池の端子電圧を検出する第
3の電圧検出手段と、前記第1の検出スイッチのオンオ
フ動作が前記本体装置が収納されている状態を示し、か
つ、前記第2の電圧検出手段によって検出された端子電
圧が所定の値以上であるときに、前記第1の二次電池が
充電可能に配置されたことを検出する第1の収納状態検
出手段と、前記第2の検出スイッチのオンオフ動作が前
記第2の二次電池単体あるいは第2の二次電池が収容さ
れたバッテリユニットが収納されている状態を示し、か
つ、前記第3の電圧検出手段によって検出された端子電
圧が所定の値以上であるときに、前記第2の二次電池が
充電可能に配置されたことを検出する第2の収納状態検
出手段と、をさらに含み、異物等の接触による誤動作を
防止することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明は電源回路と切替スイッチとを
有しており、電源回路から出力された充電用電圧をこの
切替スイッチを切り替えることにより、本体装置内の第
1の二次電池あるいは予備側の第2の二次電池のいずれ
か一方に印加している。したがって、電源回路の容量と
しては、いずれか一方の二次電池に対して充電可能なも
のであればよく、2つの二次電池に同時に充電可能な容
量のものを用いる必要がないため、放熱構造等を含め装
置全体を小型化することが可能となる。特に、近年にお
いては充電時間が短い急速充電タイプの二次電池が使用
されることが多く、しかも本体装置側の二次電池と予備
側の二次電池が完全に放電された状態になることは希で
あるため、切替スイッチを切り替えて択一的に充電を行
うようにしても実用上特に差し支えはない。
【0011】また、択一的に充電を行う場合には充電を
行う順番を設定する必要があるが、本発明では制御手段
を設けて、本体側に対して優先的に充電を行うよう切替
スイッチの切り替えを行っている。これにより、予備側
に優先して本体側の充電が行われるため、充電中に本体
装置を使用した場合には充電を中断して本体装置を使用
することができる。
【0012】また、請求項2の発明は、上述した制御手
段を第1の二次電池の端子電圧を検出する第1の電圧検
出手段を含んで構成しており、第1の二次電池の端子電
圧が第1の設定値を越えるまではこの第1の二次電池に
対して充電を行う。この第1の設定値は例えば満充電状
態に対応して設けられており、本体装置内の第1の二次
電池が満充電になった後は、予備側の第2の二次電池に
対して充電を行うようになっている。さらに、第1の二
次電池の端子電圧が上述した第1の設定値よりも低い第
2の設定値以下になると、再び第1の二次電池に対して
充電を行うようになっている。この第2の設定値は、本
体装置側の第1の二次電池に対してどの程度充電量が低
下した場合に追充電を行うかを設定するものであり、本
体装置の動作によって第1の二次電池が消費された場合
に追充電を行うようになっている。
【0013】請求項2に発明によれば、本体装置の動作
状況をも考慮して本体装置内の第1の二次電池に対して
優先的に充電が行われるようになっており、本体装置を
常に動作可能な状態に置くことが可能となる。
【0014】また、請求項3の発明は、第1および第2
の二次電池のそれぞれが充電可能に配置されたことを第
1および第2の収納状態検出手段によって検出すること
により誤動作を防止している。
【0015】具体的には、第1の収納状態検出手段は、
本体装置が収容されたことを機械的なオンオフ動作によ
り検出するとともに、この本体装置内の第1の二次電池
の端子電圧が所定の値以上であるときに充電可能である
と判断する。したがって、異物等が接触して上述した機
械的なオンオフ動作が行われた場合には、検出される端
子電圧が所定の値に達することがないため、充電動作を
開始することもない。
【0016】また、第2の収納状態検出手段も同様にし
て第2の二次電池の配置状態を判断しており、誤動作に
よって充電が開始されることはない。
【0017】請求項3の発明によれば、スイッチの機械
的なオンオフ動作とともに端子電圧を測定して二次電池
の確実な配置を判断しており、異物等が接触することに
より本体装置の誤動作が生じることを防止することがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を適用した一実
施例のバッテリチャージャについて詳細に説明する。な
お、このバッテリチャージャは携帯用電話機内の二次電
池に対して充電を行うものであり、この携帯用電話機本
体とともにバッテリユニットを同時にセットし、それぞ
れに収容された二次電池に対して充電を行うものであ
る。また、充電対象となる二次電池としては、例えばリ
チウムイオン電池を考えるものとする。また、携帯用電
話機本体の充電のみに対応する構成を「本体側」、この
携帯用電話機とは別に用意されたバッテリユニットの充
電のみに対応する構成を「予備側」と称して説明する。 (1)バッテリチャージャの構成 図1は、本実施例のバッテリチャージャの全体構成を示
す図である。
【0019】同図において、CPU10は、バッテリチ
ャージャ全体の制御を行うものである。ROM12は、
このCPU10の動作プログラムおよび充電に必要な各
種データを格納するものであり、これらのプログラムや
データを読出して実行することによりCPU10が動作
する。RAM14はCPU10の作業領域として使用さ
れるものであり、内部に各種フラグがセットされるフラ
グ領域16を有している。タイマ18は、プログラムに
より設定された所定時間が経過したときにCPU10に
向け所定の信号を出力するものである。
【0020】また、電源回路20は、充電に必要な各種
の定電圧を発生させるものであり、この各種の定電圧は
電源入力端子22に印加されるDC12Vの電源電圧か
ら作られる。
【0021】また、リレー30,スイッチングトランジ
スタ32,アナログ−デジタル変換回路(A/D)3
4,プルアップ抵抗36,スイッチ38,発光ダイオー
ド40,42のそれぞれは、携帯用電話機本体内のリチ
ウムイオン電池を充電するための構成であり、充電用電
圧が充電用出力端子(+)44と充電用出力端子(−)
46から印加されるようになっている。
【0022】リレー30は、リレー接点30aとリレー
コイル30bから構成されており、CPU10からの指
示によりスイッチングトランジスタ32がオン状態とな
ったときにこのリレーコイル30bに電流が流れ、リレ
ー接点30aがオン状態になる。これにより、電源回路
20の出力電圧が充電用出力端子44に現れるようにな
っている。
【0023】A/D34は、携帯用電話機本体に内蔵さ
れたリチウムイオン電池の端子電圧をデジタルデータに
変換するためのものであり、+側の充電用出力端子44
の電圧(アースに対する相対的電圧)を所定ビット長の
データに変換する。プルアップ抵抗36およびスイッチ
38は、携帯用電話機本体がこのバッテリチャージャに
収納されたことを検出するためのものであり、携帯用電
話機本体がセットされるとスイッチ38がオン状態とな
る。プルアップ抵抗36の一方端は、スイッチ38がオ
フ状態のときは所定の電位(例えば+5V)にあるが、
このスイッチ38がオン状態となることによりアース電
位になるため、この状態をCPU10により監視するこ
とにより、携帯用電話機本体がセットされた状態を検出
する。
【0024】2つの発光ダイオード40,42は、本体
側の充電動作状態を表示するためのものであり、例え
ば、2つの発光ダイオード40,42を交互に点滅させ
ることにより異状表示を行い、一方の発光ダイオードの
みをあるいは2つの発光ダイオードを同時に点滅あるい
は点灯させることにより充電状態表示を行う。
【0025】同様に、リレー50,スイッチングトラン
ジスタ52,A/D54,プルアップ抵抗56,スイッ
チ58,発光ダイオード60,62のそれぞれは、バッ
テリユニットに収容されるリチウムイオン電池を充電す
るための構成である。
【0026】これらの構成は、本体側の構成と1対1に
対応するものであり、これらによって充電用出力端子6
4,66から予備側のリチウムイオン電池の正負の端子
に対して充電用電圧が印加されるようになっている。
【0027】また、抵抗70,アンプ72,A/D74
のそれぞれは、本体側あるいは予備側のリチウムイオン
電池に対する充電電流を検出するためのものである。本
体側および予備側の−側充電出力端子46,66はとも
に抵抗70を介して接地されている。したがって、いず
れかのリチウムイオン電池に対して充電が行われると、
その充電電流が抵抗70を介してアースに流れ込むこと
になるため、この抵抗70の一方端の電圧を検出するこ
とにより、充電電流値を知ることができる。この抵抗7
0は、抵抗70自身で電流を消費することがないよう極
力小さな抵抗値とすることが望ましく、例えば0.5Ω
のものが用いられる。アンプ72は、抵抗70の一方端
の電圧を増幅してA/D74に入力する。A/D74
は、アンプ72で増幅された電圧を所定ビット長のデジ
タルデータに変換してCPU10へ向け出力する。
【0028】また、分圧用抵抗80,サーミスタ82,
A/D84のそれぞれは、バッテリチャージャの動作温
度を検出するためのものである。A/D84は、抵抗8
0とサーミスタ82とによって分圧された電圧値を所定
ビット長のデジタルデータに変換して、CPU10に向
け出力する。このサーミスタ82は、温度が上昇するに
したがい抵抗値が低くなる傾向を有しており、この抵抗
値の変化に応じて抵抗80とサーミスタ82とによる分
圧値も変化するため、温度と分圧値との関係を予め求め
ておけば、CPU10はA/D84から出力されるデー
タに基づいて動作温度を知ることができる。
【0029】図2は、本実施例のバッテリチャージャの
外観斜視図である。同図において、表示部90は、本体
側および予備側の充電状態を示す4つの発光ダイオード
40,42,60,62を有しており、図中Aが本体側
を、Bが予備側をそれぞれ示している。収納部92は、
本体側に対応するものであり、携帯用電話機本体の底部
を下にしてセットすることにより充電を行うためのもの
である。収納部94は、予備側に対応するものであり、
バッテリユニットを立ててセットすることにより充電を
行うためのものである。
【0030】同図に示すバッテリチャージャは、収納部
92に対する携帯用電話機本体のセットと、収納部94
に対するバッテリユニットのセットとを同時に行うこと
ができ、あるいはいずれか一方のみをセットするように
してもよい。
【0031】図3は、本実施例のバッテリチャージャに
セットされる携帯用電話機本体およびバッテリユニット
の形状を示す斜視図である。同図において、携帯用電話
機100は、その裏側の一部に容量の小さなバッテリユ
ニット102、あるいは容量の大きなバッテリユニット
104を連結可能に構成されている。これら2種類のバ
ッテリユニット102,104は、携帯用電話機100
と対向する面およびバッテリチャージャの各充電用出力
端子に電気的に接続される充電用電極106を有する底
面の一部のみが共通形状を有しており、それ以外は異な
る形状を有している。すなわち、容量の大きなバッテリ
ユニット104は、容量の小さなバッテリユニット10
2よりも突出した形状を有しており、いずれのバッテリ
ユニット102,104が連結されて携帯用電話機本体
を構成した場合であっても、図2に示す収納部92にセ
ットできるようになっている。また、異なる形状を有す
る2種類のバッテリユニット102,104のそれぞれ
は、いずれも図2に示した収納部94にセット可能とな
っている。
【0032】図4は、本実施例のバッテリチャージャの
各収納部92,94の底部に設けられたスイッチおよび
各種端子の詳細な配置を示す図である。同図(a)は上
部から見た図を、同図(b)は横方向から見た図をそれ
ぞれ示している。
【0033】同図に示すように、本体側の収納部92の
底面に充電用出力端子44,46が設けられている。こ
れらの各出力端子44,46は、携帯用電話機100に
連結されたバッテリユニット102あるいは104の底
部に設けられた充電用電極106と対向する位置にあ
り、携帯用電話機本体を収納部92にセットすることに
より上述した充電用電極106が電気的に接触するよう
になっている。
【0034】また、収納部92の底面には、スイッチ3
8が設けられており、携帯用電話機本体をセットしたと
きにこのスイッチ38が操作されオフ状態からオン状態
に移行するようになっている。
【0035】また、予備側の収納部94の底面に充電用
出力端子64,66およびスイッチ58が設けられてお
り、バッテリユニット102あるいは104のいずれか
がセットされたときに各出力端子64,66が充電用電
極106と電気的に接触するとともに、スイッチ58が
操作されてオフ状態からオン状態に移行するようになっ
ている。 (2)バッテリチャージャの動作 次に、上述した構成を有する本実施例のバッテリチャー
ジャの詳細な動作について説明する。
【0036】図5は、本実施例の携帯用電話機に使用さ
れるリチウムイオン電池の充電特性を示す図である。同
図の横軸は充電時間を、縦軸はリチウムイオン電池の端
子電圧をそれぞれ示している。
【0037】同図に示すように、充電時間と端子電圧と
はほぼ比例関係を有しており、充電時間が進むに従って
端子電圧がほぼリニアに上昇する。また、本実施例で用
いるリチウムイオン電池は、端子電圧が約8.4V以上
であるときに満充電状態となり、約7.5Vのときにほ
ぼ80%の充電状態となることが知られている。また、
端子電圧5.5V以下になると、携帯用電話機本体が動
作不可能になる。すなわち、端子電圧が約5.5V以下
になると完全に放電した状態であるといえる。
【0038】ところで、本実施例のバッテリチャージャ
においては、CPU10がリチウムイオン電池の充電状
態を把握するために各種のフラグが用意されている。本
体側の充電に関しては以下のフラグが用意されている。
【0039】a.充電中フラグ b.80%充電フラグ c.満充電フラグ d.追充電フラグ e.異状フラグ また、予備側の充電状態を把握するフラグとしては上述
したd.追充電フラグを除く4種類のフラグが用意されて
いる。
【0040】以下、本体側のリチウムイオン電池に対し
て充電を行う主充電モードと、一旦本体側のリチウム
イオン電池が満充電に達した後に放電状態を監視しなが
ら追加の充電を行う追充電モードと、予備側のリチウ
ムイオン電池に対して充電を行う予備充電モードのそ
れぞれについて場合を別けて説明する。
【0041】主充電モードの動作 図6〜図9のそれぞれは、主充電モードの詳細な動作手
順を示す図である。
【0042】本実施例のバッテリチャージャに電源が投
入されると、まず最初にCPU10は、起動時の初期化
処理を行う(ステップ200)。起動時の初期化処理と
しては、例えば上述した各種フラグのリセットが行われ
る。
【0043】次にCPU10は、動作温度が45℃以下
か否かを判定する(ステップ201)。例えば充電対象
となるリチウムイオン電池の温度が45℃以上であると
きに充電を行うと、寿命や性能低下のおそれがあるた
め、バッテリチャージャ自体の温度を40℃以下に保っ
て充電動作を行っている。この判断はA/D84から出
力されるデータに基づいてCPU10が行うが、温度が
40℃以上である場合にはステップ201において否定
判断を行い、充電動作を中止(ステップ202)すると
ともに、温度異状表示を行う(ステップ204)。例え
ば温度異状表示として2つの発光ダイオード40,42
を交互に点滅させる。
【0044】このステップ204の処理が終了した後、
ステップ201以降の処理が繰り返される。
【0045】温度が45℃以下になってステップ201
で肯定判断が行われると、次にCPU10は、温度異状
表示を停止(ステップ205)するとともに、本体側の
収納部92に携帯用電話機本体がセットれているか否か
を判定する(ステップ206)。携帯用電話機機本体が
セットされると収納部92の底面に設けられたスイッチ
38がオン状態となるため、この状態を監視することに
よりステップ206の判定処理が行われる。
【0046】携帯用電話機本体がセットされていない場
合にはステップ206において否定判断が行われ、次に
CPU10は、本体側の各種表示を停止する(ステップ
207)。具体的には、2つの発光ダイオード40,4
2の両方を消灯状態とする。そして、本体側の満充電フ
ラグがセットされた状態にある場合にはこのフラグをリ
セット(ステップ208)するとともに、本体側の異状
フラグがセットされた状態にある場合にはこのフラグを
リセットし(ステップ209)、その後後述する予備充
電モードに移行する。
【0047】本体側の収納部92に携帯用電話機本体が
セットされている場合には、ステップ206において肯
定判断が行われ、次にCPU10は、本体側の異状フラ
グが立っているか否かを判定する(ステップ210)。
異状フラグが立っている場合には本体側の充電を開始あ
るいは継続することができないため肯定判断が行われた
後、後述する予備充電モードに移行する。一方、本体側
の異状フラグが立っていない場合にはステップ210に
おいて否定判断が行われ、次にCPU10は、本体側の
満充電フラグが立っているか否かを判定する(ステップ
211)。満充電フラグが立っている場合にはその後の
放電状況に応じて追充電を行うために肯定判断が行わ
れ、後述する追充電モードに移行する。一方、満充電フ
ラグが立っていない場合にはステップ211において否
定判断が行われ、次にCPU10は、本体側の80%充
電フラグが立っているか否かを判定する(ステップ21
2)。ここで本体側の80%充電フラグが立っており、
肯定判断が行われる場合の処理については後述する。
【0048】本体側の80%充電フラグが立っていない
場合にはステップ212において否定判断が行われ、次
にCPU10は本体側の充電中フラグが立っているか否
かを判定する(ステップ213)。ここで充電中フラグ
も立っていない場合にはステップ213において否定判
断が行われ、次に本体側のリチウムイオン電池が満充電
状態にあるか否かの判定動作が開始される。
【0049】まずCPU10は、充電対象であるリチウ
ムイオン電池の端子電圧の測定間隔が200ms以上か
否かの判定を行い(ステップ214)、測定間隔が20
0ms以上である場合のみ端子電圧の測定を行う(ステ
ップ215a)。この端子電圧の測定は、充電用出力端
子44を介して入力される本体側のリチウムイオン電池
の端子電圧をA/D34によりデジタルデータに変換
し、このデータの内容をCPU10に取り込むことによ
り行われる。端子電圧の測定が終了した後、あるいは端
子電圧の測定間隔が200msより短い場合(ステップ
214で否定判断が行われた場合)には、次にCPU1
0は、測定回数が5回に達したか否かを判定し(ステッ
プ215b)、5回未満である場合には、否定判断を行
ってステップ201以降の処理を繰り返す。測定回数が
5回に達した場合には肯定判断が行われ、次にCPU1
0は、端子電圧測定を5回行った内の3回以上が8.2
V以上であったか否かを判定する(ステップ216)。
【0050】5回の測定結果に基づいて判断を行うの
は、携帯用電話機本体が動作可能な状態でバッテリチャ
ージャにセットされた場合等を考慮し、正確に満充電状
態を把握するためである。5回の測定結果中3回以上が
8.2V以上である場合にはステップ216において肯
定判断が行われ、次にCPU10は、満充電表示を行う
(ステップ217)とともに本体側の満充電フラグをセ
ット(ステップ218)した後、ステップ201に戻っ
て処理を繰り返す。
【0051】満充電状態にない場合には5回の測定結果
中3回以上が8.2V以上にはならずステップ216に
おいて否定判断が行われ、次にCPU10は、ステップ
215aで測定した端子電圧が1V以下か否かを判定す
る(ステップ219)。例えば、異物等によりスイッチ
38が動作してオン状態になった場合には、充電用出力
端子44,46には外部からの電圧が印加されないため
端子電圧が1V以下であり、ステップ219において肯
定判断が行われた後、次にCPU10は、異常表示(ス
テップ220)および本体側の異常フラグのセット(ス
テップ221)を行った後、ステップ201に戻って処
理を繰り返す。なお、ステップ220の異常表示とし
て、例えば2つの発光ダイオード40,42を交互に点
滅させる。
【0052】ステップ215aにおいて測定した端子電
圧が1V以下でない場合にはステップ219において否
定判断が行われ、次にCPU10は、本体側の充電を開
始する(ステップ222)。その後、予備側の充電中表
示がなされている場合にはこの表示を停止し(ステップ
223)、本体側の充電中表示を行う(ステップ22
4)とともに、本体側の充電中フラグをセットする(ス
テップ225)。なお、ステップ224の充電中表示と
しては、一方の発光ダイオード40を点滅させる。
【0053】次にCPU10は、充電開始からちょうど
1分経過したか否かを判定する(ステップ226)。1
分経過した場合には肯定判断が行われ、次にCPU10
は、本体側の充電を中断(ステップ227)するととも
に本体側の端子電圧を測定してこの端子電圧が5.8V
以上か否かを判定する(ステップ228a)。リチウム
イオン電池が完全に放電された状態から充電を開始した
場合であっても1分程度充電すればその端子電圧は5.
8V以上になるため、通常はステップ228aにおいて
肯定判断が行われ、本体側の充電が再開(ステップ22
8b)された後ステップ201に戻って処理が繰り返さ
れる。なお、このようにして本体側の充電が再開された
場合には、本体側の充電中フラグがセットされた状態を
維持しているため、上述したステップ213(充電中フ
ラグの判定)において肯定判断が行われ、ステップ22
6以降の処理が行われる。
【0054】また、本体側のリチウムイオン電池の端子
電圧が5.8Vよりも低い場合にはステップ228aに
おいて否定判断が行われる。この場合には、リチウムイ
オン電池が寿命に達したか、あるいは何らかの異常があ
るかであり、CPU10は充電を中止して(ステップ2
29)、本体側の異常フラグをセット(ステップ23
0)するとともに、異常表示(ステップ231)を行っ
た後、上述したステップ201に戻って処理を繰り返
す。ステップ231の異常表示としては、例えば2つの
発光ダイオード40,42を交互に点滅させる。
【0055】充電開始から1分でない場合、すなわち1
分未満あるいは1分より多くの時間が経過した場合には
ステップ226で否定判断が行われ、次にCPU10
は、本体側のリチウムイオン電池の充電量が80%に達
したか否かを判定する(ステップ227)。正確に充電
量を判断するためには図5に示したようにリチウムイオ
ン電池の端子電圧が7.5Vに達したか否かを測定すれ
ばよいが、端子電圧を測定するためには一旦充電を中断
しなければならないため、ここでは充電を継続するため
に簡略的に充電電流を監視することにより充電量80%
の判定を行っている。すなわち充電中の抵抗70の両端
電圧をアンプ72により増幅し、その電圧値をA/D8
4によってデジタルデータに変換し、このデータに基づ
いて充電電流が所定の値以下に低下したか否かを監視す
ることにより充電量が80%に達したか否かを判定す
る。例えば、充電電流が50mA以下になった場合には
充電量がほぼ80%以上であることが知られている。
【0056】充電量が80%に達しない場合にはステッ
プ227において否定判断が行われ、次にCPU10
は、充電開始から6時間経過か否かを判定する(ステッ
プ228)。充電開始から6時間以内の場合には否定判
断が行われ、ステップ201に戻って処理が繰り返され
る。一方、充電開始から6時間経過するとステップ22
8において肯定判断が行われる。この場合には、6時間
充電を行っても充電量が80%に達しない場合であり、
リチウムイオン電池の異状あるいは寿命であるため、C
PU10は充電を中止し(ステップ229)、本体側の
異状フラグをセット(ステップ230a)するとともに
異状表示(ステップ230b)を行った後、ステップ2
01に戻って処理を繰り返す。なお、ステップ231の
異状表示としては、2つの発光ダイオード40,42を
交互に点滅させる。
【0057】充電開始から6時間以内に充電量が80%
に達した場合には、ステップ227において肯定判断が
行われ、次にCPU10は、充電量が80%に達したか
否かの正確な測定を行う。すなわち、CPU10はまず
本体側の充電を中断し(ステップ231)、端子電圧の
測定間隔が200ms以上か否かを判定する(ステップ
232)。200ms以上である場合には肯定判断が行
われ、次にCPU10は、本体側のリチウムイオン電池
の端子電圧を測定する(ステップ233a)。端子電圧
の測定が終了すると、あるいは端子電圧の測定間隔が2
00ms以下でありステップ232において否定判断が
行われると、次にCPU10は、測定回数が5回に達し
たか否かを判定し(ステップ233b)、5回未満であ
る場合には否定判断を行ってステップ201以降の処理
を繰り返す。測定回数が5回に達した場合には肯定判断
が行われ、次にCPU10は、5回の測定結果中3回以
上が7.5V以上か否かを判定する(ステップ23
4)。3回以上が7.5V以上でない場合には否定判断
が行われる。正常なリチウムイオン電池の場合には、充
電電流が50mA以下になった場合には充電量が80%
に達しており、その端子電圧が7.5V以上でなければ
ならないため、端子電圧が7.5Vより低い場合にはリ
チウムイオン電池が寿命あるいは何らかの異常であり、
次にCPU10は、本体側の異常フラグをセット(ステ
ップ235)するとともに異常表示(ステップ236)
を行った後、ステップ201に戻って処理を繰り返す。
【0058】5回測定した端子電圧が3回以上7.5V
以上である場合にはステップ234において肯定判断が
行われ、次にCPU10は、本体側の充電を再開(ステ
ップ237)し、80%充電表示(ステップ238)を
行うとともに、本体側の80%充電フラグをセットする
(ステップ239)。なお、ステップ238の80%充
電表示は2つの発光ダイオード40,42の両方を同時
に点滅させる。
【0059】80%充電フラグのセットが行われると、
あるいは上述したステップ212(80%充電フラグの
判定)において肯定判断が行われると、次にCPU10
は、80%の充電量に達した後さらに30分経過したか
否かを判定する(ステップ240)。30分経過するま
では否定判断が行われ、ステップ201に戻って処理が
繰り返される。また、30分経過した場合にはステップ
240において肯定判断が行われ、次にCPU10は、
充電を終了(ステップ241)するとともに80%充電
表示を停止する(ステップ242)。続けてCPU10
は、満充電表示(ステップ243)を行うとともに、本
体側の満充電フラグをセット(ステップ244)した
後、ステップ201に戻って処理を繰り返す。なお、ス
テップ243の満充電表示としては、例えば2つの発光
ダイオード40,42の両方を同時に点灯させる。
【0060】このようにして主充電モードの動作が行わ
れ、本体側のリチウムイオン電池が充電されて満充電状
態となる。
【0061】追充電モードの動作 図10は、追充電モードの詳細な動作手順を示す図であ
る。
【0062】上述した主充電モードのステップ225に
おいて本体側の充電中フラグがセットされると、ステッ
プ211において肯定判断が行われ、以下に示す追充電
モードの動作が開始される。
【0063】まず、CPU10は、追充電フラグが立っ
ているか否かを判定する(ステップ300)。追充電モ
ードの動作が開始された直後においては、通常は追充電
フラグはセットされていないため否定判断が行われ、次
にCPU10は、本体側のリチウムイオン電池の端子電
圧を測定するための動作を開始する。
【0064】まず端子電圧の測定間隔が200ms以上
か否かを判定し(ステップ301)、200ms以上で
ある場合には肯定判断を行って端子電圧の測定を行う
(ステップ302a)。端子電圧の測定が終了すると、
あるいは測定間隔が200msより短い場合にはステッ
プ301において否定判断が行われ、次にCPU10
は、測定回数が5回に達したか否かを判定し(ステップ
302b)、5回未満である場合には否定判断を行って
ステップ201以降の処理を繰り返す。測定回数が5回
に達した場合には肯定判断が行われ、次にCPU10
は、5回の測定結果中3回以上が8V以下か否かを判定
する(ステップ303)。8Vより高い場合にはほぼ満
充電状態を維持しており追充電する必要はないため、ス
テップ303において否定判断が行われた後、予備充電
モードに移行する。
【0065】5回の測定結果中3回以上が8V以下にな
った場合にはステップ303において肯定判断が行わ
れ、次にCPU10は、追充電を開始(ステップ30
4)するとともに追充電フラグをセットする(ステップ
305)。このようにして追充電フラグがセットされる
と、あるいは既に追充電フラグがセットされた状態にあ
り上述したステップ300において肯定判断が行われる
と、次にCPU10は、追充電開始から1時間経過した
か否かを判定する(ステップ306)。1時間経過して
いない場合は否定判断が行われ、上述した主充電モード
のステップ201に戻って処理が繰り返される。この場
合には、主充電モードのステップ211において肯定判
断が行われ、この追充電モードの動作が継続されるた
め、開始された追充電は1時間を経過するまで継続され
ることになる。
【0066】一方、追充電開始から1時間が経過すると
ステップ306において肯定判断が行われ、次にCPU
10は、追充電を終了(ステップ307)するととも
に、追充電フラグをリセットし(ステップ308)、主
充電モードのステップ201に戻って処理を繰り返す。
【0067】このようにして追充電モードの動作が行わ
れ、満充電状態にあった本体側のリチウムイオン電池が
消費されると、追充電が行われ、再び満充電状態に達す
るよう制御が行われる。
【0068】予備充電モードの動作 図11〜図14のそれぞれは、予備充電モードの詳細な
動作手順を示す図である。
【0069】上述したように、携帯用電話機本体がセッ
トされていない場合やセットはされているが異常フラグ
が立っている場合、あるいは本体側のリチウムイオン電
池が満充電状態にあり追充電も必要がない場合には、以
下に示す予備充電モードの動作が開始される。なお、こ
の予備充電モードの動作は、上述した主充電モードの動
作と類似しており、基本的な流れは共通であるため、共
通する処理内容については説明を簡略化する。
【0070】まずCPU10は、予備側の収納部94に
バッテリユニットがセットされているか否かを判定する
(ステップ400)。セットされていない場合には否定
判断を行った後、予備側の表示を停止するとともに予備
側の満充電フラグおよび異常フラグをリセットする(ス
テップ401,402,403)。その後、主充電モー
ドのステップ201に戻って処理を繰り返す。
【0071】予備側のバッテリユニットがセットされて
いる場合には、次にCPU10は、異常フラグおよび満
充電フラグが立っているか否かを判定する(ステップ4
04,405)。少なくとも一方のフラグが立っている
場合にはそれぞれにおいて肯定判断が行われた後、主充
電モードのステップ201以降の処理が繰り返される。
【0072】これらのフラグがいずれも立っていない場
合には、次にCPU10は、予備側の80%充電フラグ
および予備側の充電中フラグが立っているか否かを判定
する(ステップ406,407)。いずれのフラグも立
っていない場合には、次にCPU10は、予備側のバッ
テリユニットに収容されたリチウムイオン電池の端子電
圧を測定し(ステップ408)、この端子電圧が8.2
V以上か否か(ステップ409)および1V以下か否か
(ステップ410)を判定する。
【0073】主充電モードの場合には端子電圧を5回測
定してこの端子電圧が8.2V以上であるか否かの判定
を行っていたが、予備側のリチウムイオン電池の場合に
は単体で充電を行うため電圧の変動がほとんどなく、1
回の端子電圧測定により正確な値を知ることができる。
【0074】端子電圧が8.2V以上である場合にはス
テップ409において肯定判断が行われ、次にCPU1
0は、満充電表示を行うとともに予備側の満充電フラグ
をセット(ステップ411,412)した後、主充電モ
ードのステップ201以降の処理を繰り返す。
【0075】また、端子電圧が1V以下である場合には
ステップ410において肯定判断が行われ、次にCPU
10は、異常表示を行うとともに予備側の異常フラグを
セット(ステップ413,414)した後、主充電モー
ドのステップ201以降の処理を繰り返す。
【0076】また、端子電圧が1V以下でない正常時に
おいてはステップ410において否定判断が行われ、次
にCPU10は、予備側のリチウムイオン電池の充電を
開始し、充電中表示を行うとともに予備側の充電中フラ
グをセットする(ステップ415,416,417)。
その後、主充電モードのステップ201以降の処理を繰
り返す。
【0077】このようにして充電中フラグがセットされ
ると、あるいはステップ407(充電中フラグの判定)
において肯定判断が行われると、次にCPU10は、充
電開始からちょうど1分を経過したか否かを判定する
(ステップ418)。ちょうど1分を経過した場合には
肯定判断が行われ、電池の端子電圧を測定することによ
り、この予備側のリチウムイオン電池が正常に動作可能
であるか否かの測定が行われる。
【0078】すなわち、CPU10は、充電を中断(ス
テップ419)した後、端子電圧が5.8V以上である
か否かの判定を行い(ステップ420)、5.8V以上
である場合には正常であるため予備側の充電を再開し
(ステップ421)、その主充電モードのステップ20
1以降の処理を繰り返す。また、端子電圧が5.8Vよ
り低い場合には寿命あるいは何らかの異常であるため、
充電を中止し(ステップ422)、予備側の異常フラグ
をセットするとともに異常表示を行い(ステップ42
3,424)、その後主充電モードのステップ201以
降の処理を繰り返す。
【0079】また、充電開始から1分未満の場合、ある
いは1分より多くの時間が経過した場合には、ステップ
418において否定判断が行われ、次にCPU10は、
充電量が80%に達したか否かの判定を行う(ステップ
425)。この判定処理は上述した主充電モードのステ
ップ227に対応するものであり、例えば充電電流が5
0mA以下になったときに充電量が80%に達したと判
断することができる。
【0080】充電量が80%に達しない場合には否定判
断が行われ、次にCPU10は、充電開始から6時間が
経過したか否かを判定する(ステップ426)。6時間
以内の場合には否定判断が行われ、主充電モードのステ
ップ201以降の処理が繰り返される。
【0081】また、6時間経過した場合には肯定判断が
行われ、充電の中止,予備側の異常フラグのセット,異
常表示(ステップ427,428,429)が行われた
後、主充電モードのステップ201以降の処理が繰り返
される。
【0082】ステップ425において充電量が80%に
達したと判断されると、次にCPU10は、正確な充電
量の測定を開始する。すなわち、予備側の充電を中断し
た後リチウムイオン電池の端子電圧を測定し(ステップ
430,431)、この測定した端子電圧が7.5V以
上か否かを判定する(ステップ432)。7.5Vより
低い場合には予備側の異常フラグをセットするとともに
異常表示を行い(ステップ433,434)、その後主
充電モードステップ201以降の処理を繰り返す。
【0083】また、測定した端子電圧が7.5V以上で
ある場合には、予備側の充電を再開し(ステップ43
5)、80%充電表示を行うとともに予備側の80%充
電フラグをセットする(ステップ436,437)。こ
のようにして80%充電フラグがセットされると、ある
いは既に80%フラグがセットされており上述したステ
ップ406において肯定判断が行われると、次にCPU
10は、充電量が80%に達した後充電時間が30分経
過したか否かを判定する(ステップ438)。30分経
過していない場合には否定判断が行われ、主充電モード
のステップ201以降の処理が繰り返される。30分経
過するとステップ438において肯定判断が行われ、次
にCPU10は、充電を終了するとともに80%充電表
示を停止する(ステップ439,440)。また、満充
電表示を行うとともに予備側満充電フラグをセットし
(ステップ441,442)、その後主充電モードのス
テップ201以降の処理を繰り返す。
【0084】このようにして予備側のバッテリユニット
内のリチウムイオン電池に対する充電が終了する。
【0085】上述したように本実施例のバッテリチャー
ジャは、本体側および予備側の充電に必要な共通の電源
回路20を設け、この電源回路20の出力端をリレー3
0あるいは50を択一的にオン状態にすることにより、
本体側の充電用出力端子44および予備側の充電用出力
端子64に接続している。したがって、携帯用電話機本
体とバッテリユニットとが同時に収納された場合であっ
てもいずれか一方のみに充電が行われるよう形成されて
おり、電源回路20の容量を小型化してバッテリチャー
ジャ全体を小さくすることができる。
【0086】また、携帯用電話機本体とバッテリユニッ
トとが同時に収納された場合には、まず本体側のリチウ
ムイオン電池が満充電状態に達するまで充電を行い、そ
の後本体側のリチウムイオン電池の端子電圧がある電圧
値まで低下した場合には、本体側のリチウムイオン電池
に対して追充電を行い、それ以外の場合には予備側のリ
チウムイオン電池に対して充電を行っている。したがっ
て、常に本体側のリチウムイオン電池が優先的に充電さ
れており、充電中であっても直ちに携帯用電話機本体を
使用することができる。
【0087】さらに、本実施例のバッテリチャージャに
おいては、リチウムイオン電池の充電量がほぼ80%に
達したことを充電電流を監視することにより検出してお
り、この検出後に充電を一旦停止して端子電圧に基づく
正確な充電量の測定を行っている。したがって、充電量
を把握するためにその都度充電を中断する必要はなく、
効率よく充電を行うことができる。
【0088】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施例
が可能である。
【0089】例えば、上述した実施例では二次電池とし
てリチウムイオン電池を用いる場合を例にとり説明した
が、それ以外の二次電池(例えばニッケルカドミウム電
池)を用いる場合であってもよい。この場合にも携帯用
電話機本体を優先的に充電するように制御すれば、充電
の途中で着信あるいは発信の必要が生じた場合にも直ち
に携帯用電話機本体を使用することができる。
【0090】また、上述した実施例では携帯用電話機本
体とそれに使用されるバッテリユニットとを同時にセッ
トして内蔵された二次電池を充電する場合を例にとり説
明したが、本体装置としては携帯用電話機本体に限定さ
れず二次電池が使用されるものであれば何でもよい。例
えば、携帯用のカセットテープレコーダ本体とそのバッ
テリユニットとを同時に収容して充電する場合等が考え
られる。また、予備側の充電対象としてはバッテリユニ
ットに限定されず、二次電池単体であってもよい。この
場合には,本体装置内に内蔵された二次電池に対して充
電を行うとともに、この内蔵された二次電池とは別に同
タイプの二次電池に対して充電を行うようにする。
【0091】また、上述した実施例において、CPU1
0,ROM12,RAM14,タイマ18,A/D3
4,54,74,84等を別々のブロックに表わした
が、これらの全てを1つあるいは複数のLSIの形態で
提供するようにしてもよい。この場合は、専用のLSI
を設計する必要があるが、小型化が可能であるため、特
に二次電池によって動作させる必要のある携帯用機器に
とっては有効である。
【0092】
【発明の効果】上述したように、請求項1の発明によれ
ば、電源回路から出力される充電用電圧を切替スイッチ
を切り替えることにより本体装置内の第1の二次電池あ
るいは予備側の第2の二次電池のいずれか一方に印加し
ており、それぞれの二次電池に同時に充電可能な大きな
電源回路を用いる必要がないため、充電容量を小さくす
ることにより装置の小型化が可能である。
【0093】また、請求項2の発明によれば、本体装置
の動作状況を考慮して本体装置内の第1の二次電池に対
して優先的に充電が行われるようになっており、本体装
置を常に動作可能な状態におくことが可能となる。
【0094】また、請求項3の発明によれば、本体側の
第1の二次電池および予備側の第2の二次電池のそれぞ
れが充電可能に配置されたことを第1および第2の収納
状態検出手段によって検出しており、異物等の接触によ
る誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のバッテリチャージャの全体構成を示
す図である。
【図2】本実施例のバッテリチャージャの外観斜視図で
ある。
【図3】本実施例のバッテリチャージャに収納される携
帯用電話機本体およびバッテリユニットの形状を示す斜
視図である。
【図4】バッテリチャージャの収納部の底部に設けられ
たスイッチおよび各種端子の詳細な配置を示す図であ
る。
【図5】本実施例の携帯用電話機に使用されるリチウム
イオン電池の充電特性を示す図である。
【図6】本実施例の主充電モードの詳細な動作手順を示
す図である。
【図7】本実施例の主充電モードの詳細な動作手順を示
す図である。
【図8】本実施例の主充電モードの詳細な動作手順を示
す図である。
【図9】本実施例の主充電モードの詳細な動作手順を示
す図である。
【図10】本実施例の追充電モードの詳細な動作手順を
示す図である。
【図11】本実施例の予備充電モードの詳細な動作手順
を示す図である。
【図12】本実施例の予備充電モードの詳細な動作手順
を示す図である。
【図13】本実施例の予備充電モードの詳細な動作手順
を示す図である。
【図14】本実施例の予備充電モードの詳細な動作手順
を示す図である。
【符号の説明】
10 CPU 12 ROM 14 RAM 16 フラグ領域 18 タイマ 20 電源回路 22 電源入力端子 30,50 リレー 32,52 スイッチングトランジスタ 34,54,74,84 アナログ−デジタル変換回路
(A/D) 38,58 スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体装置に収容された第1の二次電池
    と、第2の二次電池単体あるいは第2の二次電池が収容
    されたバッテリユニットと、の両方に対して充電を行う
    バッテリチャージャにおいて、 充電用電圧を出力をする電源回路と、 前記電源回路から出力された充電用電圧を前記第1の二
    次電池および第2の二次電池のいずれか一方に印加する
    切替スイッチと、 前記第1および第2の二次電池の両方が充電可能に配置
    されたときに、前記本体装置に収容された第1の二次電
    池に対して優先的に充電を行うよう前記切替スイッチを
    切り替える制御手段と、 を備えることを特徴とするバッテリチャージャ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御手段は、前記第1二次電池の端子電圧を検出す
    る第1の電圧検出手段を含み、前記第1の電圧検出手段
    によって検出した端子電圧が第1の設定値を越えるまで
    前記第1の二次電池に対して充電を行い、前記端子電圧
    が前記第1の設定値を越えた後は前記第1の二次電池に
    対して充電を行うとともに、前記端子電圧が前記第1の
    設定値より低い第2の設定値以下になったときに再び前
    記第1の二次電池に対して充電を行うよう前記切替スイ
    ッチを切り替えることにより、前記本体装置側を優先的
    に充電することを特徴とするバッテリチャージャ。
  3. 【請求項3】 請求項1おいて、 前記本体装置が収納されたことを機械的なオンオフ動作
    により検出する第1の検出スイッチと、 前記第1の二次電池の端子電圧を検出する第2の電圧検
    出手段と、 前記第2の二次電池単体あるいは前記第2の二次電池が
    収容されたバッテリユニットのそれぞれが収納されたこ
    とを機械的なオンオフ動作により検出する第2の検出ス
    イッチと、 前記第2の二次電池の端子電圧を検出する第3の電圧検
    出手段と、 前記第1の検出スイッチのオンオフ動作が前記本体装置
    が収容されている状態を示し、かつ、前記第2の電圧検
    出手段によって検出された端子電圧が所定の値以上であ
    るときに、前記第1の二次電池が充電可能に配置された
    ことを検出する第1の収納状態検出手段と、 前記第2の検出スイッチのオンオフ動作が前記第2の二
    次電池単体あるいは第2の二次電池が収容されたバッテ
    リユニットが収納されている状態を示し、かつ、前記第
    3の電圧検出手段によって検出された端子電圧が所定の
    値以上であるときに、前記第2の二次電池が充電可能に
    配置されたことを検出する第2の収納状態検出手段と、 をさらに含み、異物等の接触による誤動作を防止するこ
    とを特徴とするバッテリチャージャ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014042370A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Makita Corp 充電器

Cited By (1)

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JP2014042370A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Makita Corp 充電器

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