JPH0786992A - 無線電話装置 - Google Patents

無線電話装置

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Publication number
JPH0786992A
JPH0786992A JP22746693A JP22746693A JPH0786992A JP H0786992 A JPH0786992 A JP H0786992A JP 22746693 A JP22746693 A JP 22746693A JP 22746693 A JP22746693 A JP 22746693A JP H0786992 A JPH0786992 A JP H0786992A
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JP
Japan
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double
talk state
threshold value
signal
echo
Prior art date
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Application number
JP22746693A
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English (en)
Inventor
Hironori Yoshida
博則 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダブルトーク状態におけるシングルトーク状
態の誤判定を防止し、エコーキャンセル性能向上に寄与
する無線電話装置を提供する。 【構成】 ダブルトーク検出回路9は、絶対値検出器9
1,94及び微分回路92,95により各々受話音声信
号RSと送話音声信号TSの信号レベルを検出した後、
比較器93によりこれらのレベル比を求めて基準閾値と
比較し、レベル比が基準閾値よりも小さくなった場合に
ダブルトーク状態であると判定して適応形フィルタ7の
適応動作を停止させる。遅延回路96はダブルトーク検
出回路9の検出出力を取り込み、一度ダブルトーク状態
と判定された後は、上記基準閾値をダブルトーク状態と
判定し易い閾値に変化させ、その値をシステム総合遅延
時間分だけ固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンズフリー通話時に
発生する音響エコーをキャンセルするためのエコーキャ
ンセラを有する無線電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車電話装置等の車載用の無
線電話装置の中には、ハンドセット通話モードとは別に
ハンズフリー通話モードを備えたものがある。
【0003】ハンズフリー通話モードとは、ハンドセッ
トとは別に通信機本体もしくはダッシュボード等に受話
用のスピーカと送話用のマイクロホンとを設置し、これ
らスピーカおよびマイクロホンを送受話器として使用し
て通話を行なえるようにしたものである。
【0004】このハンズフリー通話モードを使用する
と、話者はハンドセットを持たずに通話を行なうことが
できるため、片手運転になることなく通話を行なうこと
が可能となり、運転中の安全性確保に極めて有効であ
る。
【0005】しかしながら、この様なハンズフリー通話
モードを使用すると、通話中にスピーカから出力された
受話音声がマイクロホンに回り込み、これが相手側に送
られて音響エコーが発生することがある。
【0006】この音響エコーの回り込みに起因する通話
品質劣化を防止するために、この種の無線電話装置の中
には、上記音響エコーを打ち消すためのエコーキャンセ
ラを設けたものが少なくない。
【0007】特に、音声信号をディジタル化して伝送す
る無線電話装置においては、コーデック等による信号遅
延が大きく、回り込んで入力する音響エコーの影響が大
きいことから、通話品質維持のためにはその音響エコー
を打ち消す音響エコーキャンセラは必要不可欠である。
【0008】図6は、この種の従来の無線電話装置にお
けるエコーキャンセラ及びその周辺回路の構成の一例を
示すブロック回路図である。同図において、適応形フィ
ルタ(ADF)7と減算器8とから成る部分がエコーキ
ャンセラである。
【0009】この無線電話装置においては、図示しない
スピーチコーデックから出力されたディジタル受話音声
信号RSは、ディジタル・アナログ(D/A)変換器1
でアナログ信号に変換された後、受話増幅器2で増幅さ
れてスピーカ3から拡声出力される。
【0010】一方、話者からの送話音声をマイクロホン
4で集音して得られる送話音声信号TSは、送話増幅器
5により増幅され、更にアナログ・ディジタル(A/
D)変換器6でディジタル信号に変換された後、音響エ
コーキャンセラの減算器8を通して図示しないスピーチ
コーデックへと供給される。
【0011】また、スピーカ3とマイクロホン4との間
に音響エコー経路EPが存在すると、スピーカ3から出
力された受話音声の一部がそのエコー経路EPを経て音
響エコーとなってマイクロホン4に入力される。
【0012】この音響エコーによるエコー信号ESは、
上記送話音声信号TSと同様に送話増幅器5により増幅
され、A/D変換器6でディジタル信号に変換された
後、音響エコーキャンセラに入力される。この音響エコ
ーキャンセラにおいて、上記エコー信号ESは減算器8
を通過した後、残差信号となって適応形フィルタ(AD
F)7に入力される。
【0013】ここで、適応形フィルタ7は、上記残差信
号を零にするための適応動作を行い、この適応動作によ
り使用空間の音響特性、つまり音響エコー経路EPを推
定する。そして、その音響エコー経路EPの推定結果及
び受話音声信号RSとを基に疑似エコー信号ESSを生
成し、これを減算器8に出力する。
【0014】減算器8では、上記音響エコー経路EPを
通じて回り込み入力するエコー信号ESから上記疑似エ
コー信号ESSを差し引くための演算処理を行い、当該
エコー信号ESを打ち消す。
【0015】ところで、適応形フィルタ7の適応動作
は、受話音声信号RSのみが存在するシングルトーク状
態の場合には、エコー信号のみを打ち消すこととなって
何等問題を生じないが、受話音声信号と前記エコー信号
に近端話者信号が加わった信号とが両者同時に存在する
ダブルトーク状態にあっては、この近端話者信号につい
ても打ち消すような作用として働くことになり、その結
果、エコー経路EPの推定結果に混乱を来すことにな
る。
【0016】かかる不都合を解消するために、従来は、
図6にも開示されるようなダブルトーク検出回路9を設
け、ダブルトーク状態の時には適応形フィルタ7の適応
動作を停止するように制御していた。
【0017】このダブルトーク検出回路9では、まず絶
対値検出器91,94および微分回路92,95により
それぞれディジタル受話音声信号RSおよび送話音声信
号TSの信号レベルが検出される。
【0018】次に、比較器93において、 R=log {(受話信号RSの信号レベル)/(送話信号
TSの信号レベル)} なる演算により上記検出レベルの比Rが求められ、この
レベル比Rが予め設定した閾値と比較される。
【0019】そして、レベル比Rが閾値よりも小さくな
った場合にダブルトーク状態になったと判定して、この
ダブルトーク状態が検出されている期間中は適応形フィ
ルタ7による上記適応動作を停止させるようにしてい
る。
【0020】この制御によれば、ダブルトーク状態にお
いて音響エコーキャンセラが誤ったエコー経路EPの推
定を行なう不具合を防止でき、安定したエコーキャンセ
ル動作を実現できる。
【0021】しかしながら、この従来の無線電話装置で
は、送話音声信号と受話音声信号とのレベル比Rと予め
設定した閾値との比較結果に応じてダブルトーク状態を
検出するようにしていたため、両信号のレベル関係の瞬
時変動によって、実際にはダブルトーク状態であるにも
拘らず、シングルトーク状態と誤検出されることもあっ
た。
【0022】ダブルトーク状態であってもシングルトー
ク状態と誤判定された場合は、近端話者信号(送話音声
信号)までもが残差信号となってエコー経路の推定を乱
すうえ、その送話音声信号が消去されることで、通話品
質に著しい悪影響を及ぼすことになった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の装置によれば、送話音声信号対受話音声信号のレベル
比とある閾値との比較結果に応じてダブルトーク状態を
検出していたため、送話音声信号及び受話音声信号レベ
ルの瞬時変動によって、ダブルトーク状態であってもシ
ングルトーク状態と誤判定されることが多く、この誤判
定結果に基づいてエコー経路推定に劣化を生じるという
問題点があった。
【0024】本発明は上記問題点を除去し、ダブルトー
ク状態におけるシングルトーク状態の誤判定を防止し、
ダブルトーク状態の高い検出精度を維持しながら、エコ
ー経路推定を確実ならしめ、安定したエコーキャンセル
動作を実現できる無線電話装置を提供することを目的と
する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の無線電話装置
は、ハンズフリー通話モードでの通話中に、スピーカか
ら出力された受話音声がマイクロホンに回り込むことに
より発生するエコー信号を打ち消すエコーキャンセラ
と、該エコーキャンセラを通過する送話音声信号と受話
音声信号とのレベル比をある閾値と比較した結果に基づ
きダブルトーク状態であるか否かを検出し、ダブルトー
ク状態検出期間中は前記エコーキャンセラのエコー信号
打ち消し動作を停止させるダブルトーク検出手段と、前
記ダブルトーク状態検出後の一定期間、前記閾値を固定
の値に制御する閾値制御手段とを具備して構成される。
【0026】
【作用】本発明では、ダブルトーク検出手段からのダブ
ルトーク検出出力を取り込んだ閾値制御手段において、
ダブルトーク検出手段内の比較器で送話音声信号対受話
音声信号のレベル比と比較するために用いる閾値を、ダ
ブルトーク状態をより検出し易い値に変化させ、かつそ
の値を一定の遅延時間だけ固定して保持するようにした
ものである。
【0027】かかる制御によれば、一旦ダブルトーク状
態が検出された後、上記遅延時間の期間は、送話音声信
号対受話音声信号のレベル比の瞬時変動に対しても安定
してダブルトーク状態の検出を行うことができ、ダブル
トーク状態にも拘らずシングルトーク状態と誤判定され
るケースを低減しながら、エコー打ち消し性能も向上さ
せることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る無線
電話装置のエコーキャンセラ及びその周辺回路の構成を
示すブロック図であり、図6に示した従来回路と同様の
機能を果たす部分には同一の符号を付している。
【0029】本発明の無線電話装置では、ダブルトーク
検出回路9の出力側に新たに遅延回路96が設けられて
いる。図2はこの遅延回路96の詳細構成を示すブロッ
ク図であり、遅延部961及び閾値制御部962とを具
備している。
【0030】以下、本発明装置におけるエコーキャンセ
ル動作を説明する。図1において、図示しないスピーチ
コーデックから出力されたディジタル受話音声信号RS
は、ディジタル・アナログ(D/A)変換器1でアナロ
グ信号に変換された後、受話増幅器2で増幅されてスピ
ーカ3から拡声出力される。
【0031】一方、話者からの送話音声をマイクロホン
4で集音して得られる送話音声信号TSは、送話増幅器
5により増幅され、更にアナログ・ディジタル(A/
D)変換器6でディジタル信号に変換された後、音響エ
コーキャンセラの減算器8を通して図示しないスピーチ
コーデックに供給される。
【0032】また、スピーカ3とマイクロホン4との間
に音響エコー経路EPが存在すると、スピーカ3から出
力された受話音声の一部がそのエコー経路EPを経て音
響エコーとなってマイクロホン4に入力される。
【0033】この音響エコーによるエコー信号ESは、
上記送話音声信号TSと同様に送話増幅器5により増幅
され、A/D変換器6でディジタル信号に変換された
後、音響エコーキャンセラに入力される。
【0034】このエコーキャンセラにおいて、上記エコ
ー信号ESは減算器8を通過後、残差信号となって適応
形フィルタ(ADF)7に入力される。ここで、適応形
フィルタ7は、上記残差信号を零にするための適応動作
を行い、この適応動作により使用空間の音響特性、つま
り音響エコー経路EPを推定する。
【0035】そして、その音響エコー経路EPの推定結
果及び受話音声信号RSとを基に疑似エコー信号ESS
を生成し、これを減算器8に出力する。
【0036】減算器8では、上記音響エコー経路EPを
通じて回り込み入力するエコー信号ESから上記疑似エ
コー信号ESSを差し引くための演算処理を行い、当該
エコー信号ESを打ち消す。
【0037】ダブルトーク検出回路9は、送話音声信号
までも打ち消されてしまう不都合を回避するために、上
述した適応形フィルタ7による適応動作をシングルトー
ク状態の時においてのみ実施し、ダブルトーク状態では
禁止する制御を実現すべく設けられたものである。
【0038】すなわち、ダブルトーク検出回路9では、
まず絶対値検出器91,94および微分回路92,95
によりそれぞれディジタル受話音声信号RSおよび送話
音声信号TSの信号レベルを検出する。
【0039】次に、比較器93において、 R=log {(受話信号RSの信号レベル)/(送話信号
TSの信号レベル)} なる演算により上記検出レベルの比Rが求められ、この
レベル比Rが例えば予め固定値として設定されている基
準の閾値と比較される。
【0040】そして、検出されたレベル比Rが基準閾値
よりも小さくなった場合にダブルトーク状態になったと
判定して、このダブルトーク状態が検出されている期間
中は上記適応動作を停止させるように適応形フィルタ7
を制御する。
【0041】この制御によって、ダブルトーク状態の時
には、音響エコーキャンセラが送話音声信号をも対象と
して誤ったエコー経路EPの推定を行なう不具合を回避
でき、安定したエコーキャンセル動作を実現できる。
【0042】更に、本発明では、ダブルトーク検出回路
9の検出出力が遅延回路96(図2参照)にも入力され
る。
【0043】この遅延回路96において、遅延部961
は、ダブルトーク検出回路9の比較器93からのダブル
トーク検出出力を取り込んだ後、自回路に予め設定され
た遅延時間のカウントを開始し、そのカウント完了とと
もに、その旨を閾値制御部962に通知する。
【0044】一方、閾値制御部962は、ダブルトーク
検出回路9の比較器93からのダブルトーク検出出力を
取り込んだ後、遅延部961から上述した遅延時間の経
過が通知されるまでの間、ダブルトーク検出回路9の比
較器93でのダブルトーク状態検出に用いる閾値を上記
基準値とは異なる値に固定する。
【0045】ここで、閾値制御部962がその遅延時間
の間だけ固定保持する閾値は、上記基準閾値より大きな
値すなわちダブルトーク状態をより検出し易い値に設定
されている。また、遅延部961に設定される遅延時間
は、システムの構成条件に応じて設定でき、例えば図3
に示すようなシステム構成にあっては、後述するシステ
ム総合遅延時間をあてることが考えられる。
【0046】以上の回路構成条件によって、遅延回路9
6では、一旦、ダブルトーク状態が検出された後、一定
の期間(システム総合遅延時間)だけ、ダブルトーク状
態をより検出し易いものとする閾値の設定が行われる。
【0047】従って、その閾値の選定によっては、ダブ
ルトーク状態検出後、受話音声信号及び送話音声信号の
多少のレベル変動に対してもシングルトーク状態である
との誤判定を引き起こす可能性を低減できる。
【0048】これにより、エコー経路推定が乱される危
険が減少し、ダブルトーク検出精度の向上とともに、エ
コー打ち消し性能も向上させることができる。
【0049】ここで、システムの総合遅延時間につい
て、図3に示す通信システムを例にして説明する。すな
わち、図3は図1に示す本発明の無線電話装置を用いて
構築される通信システムの一例を示したものであり、1
01と102で示される移動局AとBが本実施例装置に
相当する。これら移動局AとBは無線回線により相互に
通話可能に基地局100を介して対向配置されている。
【0050】このシステムにおいて、移動局AとB間の
通話は、例えば図4に示す如くのタイミングチャートに
従って行われる。このタイミングチャートからも分かる
ように、この例の移動局AとB間の通話に関して、移動
局Aからの送話音声信号が移動局Bに達するには、同図
(a),(b)に示すように時間t1 を要する。同様
に、移動局Bからの送話音声信号が移動局Aに達するに
は、同図(c),(d)に示すように時間t2 を要す
る。
【0051】ここで、移動局Aの動作のみに着目した場
合、送話音声信号は同図(a)であり、受話音声信号は
同図(d)に相当する。従って、このシステムにおける
上記タイミングでの通話に際し、移動局Aにおけるダブ
ルトーク状態は、同図(e)に実線で示す如く、上記時
間t1 とt2 の和に相当する連続した時間として検出さ
れるのが望ましい。
【0052】本発明では、図3に示す形式の通信システ
ムへの適用に際し、上記時間t1 とt2 の和すなわち移
動局A,B間で基地局100を介して通話する時の当該
移動局A,B間における相互方向の音声信号の伝送遅延
時間の和をシステム総合遅延時間として移動局A及びB
の遅延回路96に設定しておくものである。
【0053】この種の従来の装置では、送話音声信号レ
ベルと受話音声信号レベルのピーク値の比とある閾値と
の比較結果に応じてダブルトーク状態を検出していたた
め、上述したシステム総合遅延時間に起因して送話音声
信号レベル及び受話音声信号レベルに変化があった場合
には、ダブルトーク区間中にも拘らず、図4(e)に点
線で示すようにシングルトーク状態と誤判定されること
も多かった。
【0054】この点に関し、本発明装置では、図2に示
すような遅延回路96を設け、一度ダブルトーク状態と
判定された後は、閾値制御部962によりダブルトーク
判定に係る基準閾値をダブルトーク状態と判定し易い閾
値に変化させ、更にその値を遅延部961によりシステ
ム総合遅延時間分だけ固定するようにしている。
【0055】このシステム総合遅延時間を反映させたダ
ブルトーク状態判定制御によって、本発明では、ダブル
トーク状態におけるシングルトーク状態の誤判定を低減
でき、この誤判定により誤った適応動作が行なわれてタ
ップ係数が変化する不具合を防止することができる。
【0056】なお、上記実施例は送話音声信号と受話音
声信号とのレベル比と比較するための基準閾値が固定さ
れていて、ダブルトーク状態が検出された時、この基準
閾値と全く別の新たな閾値を閾値制御部962で設定
し、これを遅延部961で決められている一定遅延時間
だけ保持する機能構成の例であるが、近年、これとは別
のタイプとして、図5(a),(b)に示す如く、閾値
をダブルトーク状態及びシングルトーク状態が検出し易
いように可変制御するものがある。
【0057】このタイプの装置へ本発明を適用する場
合、その遅延回路96は、図5(c)に示す如く、シン
グルトーク状態からダブルトーク状態を検出しようとす
る時には、ダブルトーク状態を検出し易くするために閾
値を徐々に大きくしていき、ダブルトーク状態が検出さ
れた場合、その時点で設定されている閾値を例えば上記
システム総合遅延時間Tだけそのままの値に保持し、こ
のシステム総合遅延時間Tを越えた後に今度はシングル
トーク状態と判定し易いように閾値を元の基準値まで下
げるように閾値制御部962が比較器93の制御を行う
機能構成で実現することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受話音声信号とエコーキャンセラ通過後の送話音声信号
のレベル比と閾値の比較結果に基づきダブルトーク状態
を検出し、当該検出期間中はエコーキャンセラによるエ
コー経路推定動作を停止せしめるダブルトーク検出手段
の出力側に閾値制御手段を設け、一旦ダブルトーク状態
が検出された後は、上記閾値制御手段により上記閾値を
ダブルトーク状態を検出し易い値に固定し、その値を一
定の遅延時間分だけ保持するようにしたため、ダブルト
ーク状態において、送話及び受話音声信号のレベル変動
に起因してシングルトーク状態であるとの誤判定が起こ
ることを低減でき、エコーキャンセル性能を高めなが
ら、通話品質の大幅な向上が見込めるという優れた利点
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線電話装置のエコー
キャンセラ及びその周辺回路の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した無線電話装置における遅延回路の
詳細構成を示すブロック図。
【図3】本発明に係る無線電話装置を適用した通信シス
テムの概略構成図。
【図4】図3に示した通信システムの移動局AとB間の
通話に係る音声信号及びダブルトーク判定出力の一例を
示すタイミングチャート。
【図5】本発明の他の実施例に係る無線電話装置の閾値
制御方法の一例を示すタイミングチャート。
【図6】従来の無線電話装置のエコーキャンセラ及びそ
の周辺回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 D/A変換器 2 受話増幅器 3 スピーカ 4 マイクロホン 5 送話増幅器 6 A/D変換器 7 適応形フィルタ(ADF) 8 減算器 9 ダブルトーク検出回路 91,94 絶対値検出器 92,95 微分回路 93 比較器 96 遅延回路 961 遅延部 962 閾値制御部 100 基地局 101 移動局A 102 移動局B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンズフリー通話モードでの通話中に、
    スピーカから出力された受話音声がマイクロホンに回り
    込むことにより発生するエコー信号を打ち消すエコーキ
    ャンセラと、 該エコーキャンセラを通過する送話音声信号と受話音声
    信号とのレベル比をある閾値と比較した結果に基づきダ
    ブルトーク状態であるか否かを検出し、ダブルトーク状
    態検出期間中は前記エコーキャンセラのエコー信号打ち
    消し動作を停止させるダブルトーク検出手段と、 前記ダブルトーク状態検出後の一定期間、前記閾値を固
    定の値に制御する閾値制御手段とを具備することを特徴
    とする無線電話装置。
  2. 【請求項2】 基地局を介して移動局を対向配置して成
    る音声通信システムの移動局として用いられ、前記一定
    期間として、前記移動局間で前記基地局を介して通話す
    る時の当該移動局間における相互方向の音声信号の伝送
    遅延時間の和が設定されることを特徴とする請求項1記
    載の無線電話装置。
JP22746693A 1993-09-13 1993-09-13 無線電話装置 Pending JPH0786992A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131593A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ダブルトーク状態判定方法、その方法を用いた反響消去装置、そのプログラム及びその記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131593A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ダブルトーク状態判定方法、その方法を用いた反響消去装置、そのプログラム及びその記録媒体
JP4542538B2 (ja) * 2006-11-24 2010-09-15 日本電信電話株式会社 ダブルトーク状態判定方法、その方法を用いた反響消去装置、そのプログラム及びその記録媒体

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