JPH0786812A - 電力分配器又は合成器 - Google Patents

電力分配器又は合成器

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JPH0786812A
JPH0786812A JP25099693A JP25099693A JPH0786812A JP H0786812 A JPH0786812 A JP H0786812A JP 25099693 A JP25099693 A JP 25099693A JP 25099693 A JP25099693 A JP 25099693A JP H0786812 A JPH0786812 A JP H0786812A
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JP
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matching
lines
conduction
connection
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JP25099693A
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English (en)
Inventor
Kenji Noritake
賢治 則竹
Yoshio Katogi
義夫 加藤木
Masaru Murakami
勝 村上
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SPC Electronics Corp
Original Assignee
SPC Electronics Corp
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Publication date
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な手法で伝送線路の電気的な切り離し及
びインピーダンス整合を行える構成の電力分配器又は合
成器を提供する。 【構成】 特性インピーダンスZoでλg/4長(λg
は伝送信号の波長)の伝送線路101〜104の各一端
部を共通接続する接続点11に、特性インピーダンスが
それぞれZo、Zo/√2、Zo/√3、Zo/√4
で、λg/4長の整合線路131〜134の各一端部を
共通接続すると共に、これら整合線路の各他端部を特性
インピーダンスZoでλg/4長の接続線路141〜1
44を介して共通接続し、さらに、伝送線路101〜1
04の各他端部、並びに整合線路131〜134の各他
端部と接続線路141〜144との接続点に、切換スイ
ッチ121〜124,161〜164を介してアースを
接続し、通電させる伝送線路又は整合線路につながる切
換スイッチを選択的に非導通とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信機の電力増幅段等
に用いられる電力分配器又は合成器に関し、特に、分配
数又は合成数に応じたインピーダンスの整合技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】大電力送信機等においては、微小電力の
情報信号を効率的に増幅する技術の開発が広く行われて
いる。一般にこの種の技術では、終段に複数の電力増幅
ユニットを並設し、電力分配器を用いてこれら電力増幅
ユニットに入力信号を同一位相にて分配するとともに、
各電力増幅ユニットの出力信号を合成器で同一位相にて
合成することで大電力を得ており、電力分配器及び合成
器が重要な役割を果たしている。この電力分配器と合成
器はそれぞれ同一構成であり、使用時の入出力関係のみ
が異なる。以下、便宜のため、電力分配器の場合につい
て説明する。
【0003】図7は従来の電力分配器の基本構成図であ
り、入力信号を4分配する場合の例を示している。図
中、70は整合線路、711〜714は伝送線路で、整
合線路70の一端部の接続点に、4つの伝送線路711
〜714の一端部が共通接続されている。整合線路70
の他端部は入力端(IN)1に接続され、微小電力の信号
が外部回路(図示省略)より導かれる。各伝送線路71
1〜714の他端部は出力端(OUT-1〜OUT-4)21〜2
4に接続され、整合線路70を経て分配された信号を各
々対応する電力増幅ユニット(図示省略)へ導く構成に
なっている。
【0004】各伝送線路711〜714は、特性インピ
ーダンスZoでλg/2長(λgは伝送信号の波長)の
線路である。この線路長をλg/2とするのは、対応す
る出力端(21〜24)が開放になったときに、接続点
から当該伝送線路をみたインピーダンスを無限大とし、
あたかも接続されていないようにするためである。
【0005】また、接続点から伝送線路711〜714
側をみた合成インピーダンスZanはZo/4となる
が、入力端1におけるインピーダンスZn(例えばZ
o)との整合を考慮して、整合線路70は、線路長がλ
g/4で、その特性インピーダンスZtは、 Zt=√(Zan・Zn) であることが要求される。この式にZan=Zo/4、
Zn=Zoを代入すると、図7の構成例における整合線
路70の特性インピーダンスZtはZo/√4となる。
この構成において、Zoを50[Ω]、整合線路70の
特性インピーダンスZtを上述のようにZo/4に固定
し、分配数を1〜4に変えたときの特性実測値を表1に
示す。
【0006】
【表1】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信機器に
用いられる電力分配器では、夜間などトラフィック減少
によって回線容量が小さくて良いときや、電力増幅ユニ
ットが何らかの原因で故障したとき等に、不要あるいは
故障した電力増幅ユニットを、他の電力増幅ユニットの
動作に影響を与えることなく、しかも、入力端1に接続
される他の線路とのインピーダンス整合をとりながら迅
速に切り離すことが望まれる。
【0008】しかしながら、従来の電力分配器は、伝送
線路711〜714自体を切り離すものではないので、
上記場合には電力増幅ユニットを機械的に取り外す措置
をとる必要があり、迅速な対応が困難となる。また、電
力増幅ユニットを取り外すと等価的に分配数が減少する
が、従来の電力分配器は、整合線路70の特性インピー
ダンスZtが固定値なので、表1から明らかなように、
分配数によっては十分な整合がとれず、線路上のVSW
Rが増大する。例えば、接続数が”4 ”から”1 ”
に変化すると伝送信号入力点(入力端1)でのVSWR
が実用不可レベルにまで増大し、伝送損失も1.94
[dB]に達する。
【0009】このような問題を解消する方策として、出
力端21〜24と電力増幅ユニットとの間にスイッチを
設けて接続制御を行ったり、整合線路の特性インピーダ
ンスを可変にすることも考えられるが、前者の場合は迅
速な接続切換は可能になるものの、インピーダンス不整
合の問題が依然として残り、後者の場合は部品構成が複
雑になるとともにインピーダンス調整に時間を要する欠
点がある。
【0010】本発明は、上記問題点等に鑑みて創案され
たものであり、簡易な構成及び操作で伝送線路の迅速な
切り離しとそれに伴うインピーダンス整合を可能にする
電力分配器又は合成器を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、給電線路がそ
の長さとその終端状態によってそのインピーダンスが変
わる点に着目し、複数の同一長線路と導通切換手段との
組合せのみで、上記目的を達成し得る電力分配器又は合
成器を実現する。
【0012】即ち、第一の発明に係る電力分配器又は合
成器は、図1に示すように、n個(nは自然数)の伝送
線路101〜10nの各一端部を共通接続する接続点1
1に、m個(mは自然数でm≦n)の整合線路131〜
13mの各一端部を共通接続すると共に、整合線路13
1〜13mの各他端部を各々接続線路141〜14mを
介して接続点15に共通接続し、さらに、伝送線路10
1〜10nの各他端部に、導通切換手段、例えば切換ス
イッチ121〜12nを介してアースを接続すると共
に、整合線路131〜13mの各他端部と接続線路14
1〜14mとの接続点に、例えば切換スイッチ161〜
16mを介してアースを接続して成る。使用に際して
は、通電させる伝送線路又は整合線路につながる上記切
換スイッチをアースに対してオフ、つまり非導通状態に
する。
【0013】なお、伝送線路101〜10n及び接続線
路141〜14mは、特性インピーダンスZoでk・λ
g/4長(kは奇数の自然数、λgは伝送信号の波長)
であり、整合線路131〜13mは、例えば特性インピ
ーダンスZtm(Ztm=Zo、Zo/√2、・・・Zo/
√n)でk・λg/4長の線路とする。この第一の発明
を電力分配器として使用する場合は、接続点15が入力
端となり、接続線路141〜14mと整合線路131〜
13mと切換スイッチ161〜16mとで整合回路、伝
送線路101〜10nと切換スイッチ121〜12nと
で分配回路を構成する。
【0014】また、第二の発明に係る電力分配器又は合
成器は、図2に示すように、伝送線路101〜10n、
整合線路131〜13m、接続線路141〜14mの接
続構成は第一の発明と同様であるが、伝送線路101〜
10nの各他端部に、切換線路211〜21nと、導通
切換手段、例えば切換スイッチ221〜22nとを介し
て開放線路231〜23nを接続すると共に、整合線路
131〜13mの各他端部と接続線路141〜14mと
の接続点に、切換線路241〜24mと例えば切換スイ
ッチ251〜25mとを介して開放線路261〜26m
を接続した点が異なる。この場合、切換線路241〜2
4m及び開放線路261〜26mは、特性インピーダン
スZoでk・λg/4の線路であり、使用に際しては、
通電させる伝送線路又は整合線路につながる上記切換ス
イッチをオンとする。
【0015】なお、第一又は第二の発明において、整合
線路131〜13mは、少なくとも2個の整合線路の特
性インピーダンスと近似する特性インピーダンスZtm'
でλg/4長の共用線路を含む構成であっても良く、ま
た、各導通切換手段(切換スイッチ)は、単向性半導体
素子と、この単向性半導体素子の導通制御を行う導通制
御回路とで構成しても良い。更に、伝送線路101〜1
0nにつながる個々の導通切換手段と整合線路141に
つながる導通切換手段とをそれぞれ対応せしめ、いずれ
かの伝送線路の導通又は非導通切換時に、対応する整合
線路の導通又は非導通切換が連動するようにしても良
い。
【0016】
【作用】第一の発明の電力分配器又は合成器にあって
は、切換スイッチ121〜12nが非導通状態のとき、
分配された信号は減衰されることなく各伝送線路101
〜10nに導かれる。他方、ある伝送線路に対応する切
換スイッチ、例えば第一切換スイッチ121を導通側に
切り換えると当該伝送線路101の他端部は短絡とな
り、信号が負荷(電力増幅ユニット等)に行かない。こ
のとき接続点11から当該伝送線路101をみたインピ
ーダンスは無限大(開放)となるので、等価的に切り離
された状態となり、他の伝送線路102〜10nに影響
を及ぼさない。伝送線路101が切り離されると合成イ
ンピーダンスZanが変わるので、そのインピーダンス
Zanを整合させる整合線路、例えば3回路接続用の整
合線路131につながる切換スイッチ161を非導通状
態、他の切換スイッチ162〜16mを導通状態とす
る。これにより、非導通状態にある整合線路131及び
接続線路141が通電して分配回路側との整合がとれる
一方、導通状態にある整合線路132〜13m及び接続
線路142〜14mについては、各接続点11,15の
各点において開放となるので、等価的に切り離された状
態となる。
【0017】第二の発明の場合は、分配回路側の切換ス
イッチ221〜22nが導通状態のときに、切換線路2
11と開放線路231とで終端開放のλg/2長線路
(kが1の場合)となり、当該伝送線路101との接続
点が開放となるので、分配された信号が減衰されること
なく全ての伝送線路101〜10nに導かれる。他方、
例えば、第一伝送線路101につながる切換スイッチ2
21が非導通側に切り換わると、切換線路211以下が
終端開放のλg/4長の線路となり、その接続点が短絡
状態となる。更にλg/4長離れた接続点11では開放
となるので、当該伝送線路101は等価的に切り離され
た状態となる。整合線路131〜13m及び接続線路1
41〜14mの選択切換の場合も同様であり、伝送線路
の切換及びそれに伴うインピーダンスの整合がこれら切
換スイッチ221〜22n,251〜25mの導通制御
のみで実現される。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。 (第一実施例)図3は本発明の第一実施例の構成図であ
り、第一の発明において、k=1、m=4、n=4とし
た場合の電力分配器の例を示す。なお、図1における電
力分配器と同一の部品については同一符号を付してその
説明を省略する。
【0019】まず、分配回路は、それぞれ特性インピー
ダンスがZoで線路長がλg/4の4個の伝送線路10
1〜104と、各伝送線路101〜104の各々に対応
する出力端(OUT−1〜OUT−4)21〜24とで
構成し、各伝送線路と出力端との間の接続点に、各々、
その一端がアース電位のスイッチ121〜124の他端
を接続する。
【0020】整合回路では、1回路接続用の整合線路1
31の特性インピーダンスZt1をZo、2回路用接続用
の整合線路132の特性インピーダンスZt2をZo/√
2、3回路接続用の整合線路133の特性インピーダン
スZt3をZo/√3、4回路接続用の整合線路134の
特性インピーダンスZt4をZo/√4とし、各整合線路
131〜134の線路長をλg/4とするとともに、こ
れら4個の整合線路131〜134の各々の入力側に、
特性インピーダンスZoでλg/4長の接続線路141
〜144の一端部を接続する。そして、これらの整合線
路131〜134と接続線路141〜144との接続点
に、それぞれその一端がアース電位のスイッチ161〜
164の他端を接続する。4個の接続線路141〜14
4の他端部は、各々共通接続してこれを入力端1として
使用する。
【0021】次に、上記構成の電力分配器の動作を4回
路接続時の場合について説明する。4回路接続であるか
ら、各伝送線路101〜104の他端部の切換スイッチ
121〜124は、全てアースに対してオフ状態にあ
り、接続点11から分配されてくる信号が減衰すること
なく各伝送線路101〜104に流れ込み、出力端21
〜24を経て電力増幅ユニット(図示省略)に導かれ
る。
【0022】また、この例では、接続点11から分配回
路をみた合成インピーダンスZanはZo/4となる。
このインピーダンスZanと入力端1(=接続点15)
におけるインピーダンスZn(Zo)との整合をとるた
めには、整合回路において4回路接続用の整合線路13
4との接続が必要となる。そのためには、他の整合線路
131〜133及び対応する接続線路141〜143に
信号が流れてはならないので、これら線路につながる切
換スイッチ161〜163を全てオンにする。これによ
り、各切換スイッチ161〜163からλg/4だけ離
れた各接続点11,15は開放(インピーダンス無限
大)となり、信号の流れ込みが禁止される。つまり、こ
れら整合線路131〜133が等価的に切り離された状
態となる。他方、4回路接続用の整合線路134の他端
部の切換スイッチ164はアースに対してオフ状態とす
る。これにより入力端1から入力された信号は、接続線
路144と4回路接続用の整合線路134のみに流れ込
み、分配回路側との整合がとられる。
【0023】次に、この状態において、第四伝送線路1
04を切り離して3回路接続にしたい場合について説明
する。これは、当該出力端24に接続した電力増幅ユニ
ットが故障した場合や、そのユニットの運用休止を図る
場合に対応する。
【0024】この場合は、第四伝送線路104の他端部
の切換スイッチ124をオンとし、他の切換スイッチ1
21〜123をオフのままとする。これにより、オン状
態の切換スイッチ124からλg/4長離れた接続点1
1が開放となり、第四伝送線路104は等価的に切り離
される一方、他の伝送線路101〜103については影
響を及ぼさない。このとき、接続点11における合成イ
ンピーダンスZanはZo/3となるので、インピーダ
ンス整合をとるためには、特性インピーダンスがZo/
√3である3回路接続用の整合線路133との切換接続
が必要となる。そこで、上述の4回路接続用整合線路1
34につながる切換スイッチ164をオフに切り換える
と共に、それまでオン状態にあった3回路接続用整合線
路133につながる切換スイッチ163をオフに切り換
える。これにより信号は、対応する接続線路143と3
回路接続用整合線路133のみを流れ、分配回路側との
整合がとられる。
【0025】2回路接続あるいは1回路接続の場合も、
同様の要領で伝送線路の切換とインピーダンス整合を行
うことができる。このように、本実施例によれば、伝送
線路101〜104又は整合線路131〜134につな
がる切換スイッチ121〜124,161〜164を選
択的にオンに切り換えるだけで、当該線路の等価的な切
り離しと、これに伴うインピーダンス整合を容易且つ確
実に行えるので、操作性やその信頼性が従来品に比べて
格段に向上する効果がある。
【0026】(第二実施例)図4は本発明の第二実施例
の構成図であり、第一の発明において、k=1、m=
3、n=4とした場合の電力分配器の例を示す。なお、
この実施例は、上記第一実施例の構成を一部変形したも
のなので、図1又は図3における電力分配器と同一の部
品については同一符号を付してその説明を省略する。
【0027】この実施例では、4回路接続時と3回路接
続時における接続点11での合成インピーダンスZan
の差が比較的少ない点に着目し、整合回路の簡略化を図
るために、二つの整合線路を共用するものである。この
共用整合線路133’の特性インピーダンスZt3'はZ
o/((√3+√4)/2)で、線路長はλg/4とす
る。1回路接続用整合線路131、2回路接続用整合線
路132については第一実施例と同一のものである。こ
の構成において、Zoを50[Ω]としたときの特性実
測値を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2から明かなように、本実施例の場合の
不整合による損失は0.024[dB]以下となり、実
用レベルのものであることがわかる。なお、不整合によ
る損失の増大が許容されるならば、整合回路を2回路接
続にして更に簡略化可能となることは勿論である。
【0030】(第三実施例)図5は本発明の第三実施例
の構成図であり、図3の場合と同様、k=1、m=4、
n=4の電力分配器の例を示す。なお、図3における電
力分配器と同一の部品については同一符号を付してその
説明を省略する。
【0031】この実施例では、前記第一実施例における
切換スイッチ121〜124、161〜164に代え
て、それぞれ、単向性半導体素子、例えばPINダイオ
ードと、このPINダイオードの導通制御を行うバイア
ス回路(導通制御回路)とからなる半導体スイッチを用
いる。
【0032】これら半導体スイッチは、図5に示すよう
に、接続線路141〜144と整合線路131〜134
との接続点にアノード(陽端子)を接続し、アースにカ
ソード(陽端子)を接続したPINダイオードCR21
〜CR24と、伝送線路101〜104の他端部にアノ
ードを接続し、アースにカソードを接続したPINダイ
オードCR11〜CR14と、バイアス電流遮断用コン
デンサC11〜C18,C21〜C28と、バイアス用
コイルL11〜L14,L21〜L24とで構成され
る。
【0033】その動作は、整合回路の場合は、選択的に
通電させる一つの整合線路(131〜134のうちの一
つ)以外の整合線路に付随するバイアス用コイル(L1
1〜L14のいずれか3個)を介してPINダイオード
(CR21〜CR24の該当する3個)に正の直流電圧
を印加し、これらをオンさせる。そうすることにより、
オンされたPINダイオードからλg/4長離れた各接
続点11,15において開放となり、選択された整合線
路及び対応する接続線路にしか信号が流れ込まない。
【0034】分配回路においても同様に、使用しない伝
送線路に付随するバイアス用コイルを介してPINダイ
オードをオンさせることで、オンされたPINダイオー
ドからλg/4長離れた伝送線路の接続点(他端部)に
おいて開放となる。これにより正の直流電圧を印加した
PINダイオードが接続された伝送線路のみが等価的に
切り離されることになり、信号は流れない。従って第一
実施例と同様の効果が得られるとともに、半導体スイッ
チであるから導通切換手段の小型化、高寿命化、高信頼
性を図ることができる。なお、本実施例は、単向性半導
体素子を用いることで実現可能なので、必ずしも上記P
INダイオードに限定されるものではない。
【0035】(第四実施例)図6は本発明の第四実施例
の構成図であり、図2の構成の第二の発明において、k
=1、m=4、n=4とした場合の電力分配器の例を示
す。なお、図2における電力分配器と同一の部品につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0036】この実施例では、図2における切換スイッ
チ221〜22n、251〜25mに代えて、それぞ
れ、第三実施例で用いたようなPINダイオードとバイ
アス回路とからなる半導体スイッチを用いる。これら半
導体スイッチは、図6に示すように、切換線路211〜
214,241〜244の端部にアノードを接続し、開
放線路231〜234,261〜264の端部にカソー
ドを接続したPINダイオードCR31〜CR34,C
R41〜CR44と、バイアス電流遮断用コンデンサC
31〜C34,C41〜C44と、バイアス用コイルL
31〜L38,L41〜L48とで構成される。
【0037】その動作は、整合回路においては、選択使
用する一つの整合線路(131〜134のうちの一つ)
に接続されている切換線路(241〜244のうち該当
する一つ)に付随するバイアス用コイル(L41〜L4
4のうち該当する1つ)を介してPINダイオード(C
R41〜CR44のうち該当する1つ)に正の直流電圧
を印加し、PINダイオードをオンさせる。そうするこ
とにより、正の直流電圧を印加しない残りの3個のPI
Nダイオードからλg/4長離れた整合線路と接続点で
は短絡(終端開放のλg/4長線路)となり、更にλg
/4長離れた接続点11,15において開放となる。従
って選択された整合線路及び対応する接続線路にしか信
号が流れ込まない。
【0038】分配回路においても同様に、使用する伝送
線路に接続されている切換線路に付随するバイアス用コ
イルを介してPINダイオードに正の直流電圧を印加
し、これをオンさせる。これにより正の直流電圧を印加
しないPINダイオードからλg/4長離れた切換線路
と伝送線路との接続点では短絡となり、更にλg/4長
離れた接続点15では開放となる。従って、正の直流電
圧を印加したPINダイオードが接続された伝送線路の
みが電気的に接続されたことになり、信号を流すことが
できる。
【0039】これにより、第一及び第三実施例と同様の
効果が得られるとともに、この実施例では通電させたい
線路につながるPINダイオードのみを選択的にオンす
ることにより、経常的にオンする場合に比べて制御の単
純化が図れる効果がある。
【0040】以上、第一ないし第四実施例を挙げて本発
明の詳細を説明したが、各説明は合成器についても全く
同様となる。また、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲での構成変更
が可能である。例えば、上記各実施例において、伝送線
路101〜10nにつながる個々の導通切換手段と整合
線路131〜13mにつながる導通切換手段とをそれぞ
れ対応せしめ、いずれかの伝送線路の導通又は非導通切
換時に、対応する整合線路についての導通又は非導通が
連動する構成にすることもできる。このような構成で
は、操作者が特定の伝送線路の切り離しだけを考慮する
だけで足りるので、その操作性が格段に向上するととも
に、インピーダンス不整合による伝送損失の増大を確実
に防止できるので、高信頼性の電力分配器又は合成器を
実現することができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、伝送線路又は整合線路につながる導通切換手段
を選択的に非導通又は導通に切り換えるだけで、当該線
路の接続と切り離し、及びこれに伴うインピーダンス整
合を容易且つ確実に行えるので、操作性やその信頼性が
従来品に比べて格段に向上する効果がある。従って、複
数の電力増幅ユニットを並列設置する際に、不要ユニッ
トや故障ユニットの切り離しを、電子機器類や他の電力
増幅ユニットに影響を与えることなく迅速に行うことが
でき、従来の問題点を解消することができる。
【0042】また、本発明において、m個の整合線路
に、少なくとも二つの整合線路の特性インピーダンスを
近似するλg/4長の共用線路を含ませる構成にしたの
で、伝送線路の数を任意に変えることができる効果があ
り、より汎用性の高い電力分配器又は合成器を実現する
ことができる。
【0043】また、導通切換手段を単向性半導体素子と
その導通制御を行う導通制御回路とで構成したので、小
型にして高寿命、高信頼性の電力分配器又は合成器を簡
易に実現することができ、更に、伝送線路につながる個
々の導通切換手段と整合線路につながる導通切換手段と
をそれぞれ対応せしめ、いずれかの伝送線路の導通又は
非導通切換時に、対応する整合線路の導通又は非導通切
換が連動するようにしたので、より優れた操作性と動作
確実性を担保し得る電力分配器又は合成器を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の原理を説明するための電力分配器
の要部構成図。
【図2】第二の発明の原理を説明するための電力分配器
の要部構成図。
【図3】本発明の第一実施例に係る電力分配器の構成
図。
【図4】本発明の第二実施例に係る電力分配器の構成
図。
【図5】本発明の第三実施例に係る電力分配器の構成
図。
【図6】本発明の第四実施例に係る電力分配器の構成
図。
【図7】従来の電力分配器の概略構成図。
【符号の説明】
101〜10n 伝送線路 121〜12n,161〜16m,221〜22n,2
51〜25m 切換スイッチ 131〜13m 整合線路 141〜14m 接続線路 211〜214,241〜244 切換線路 231〜234,261〜264 開放線路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】これら半導体スイッチは、図5に示すよう
に、接続線路141〜144と整合線路131〜134
との接続点にアノード(陽端子)を接続し、アースにカ
ソード(端子)を接続したPINダイオードCR21
〜CR24と、伝送線路101〜104の他端部にアノ
ードを接続し、アースにカソードを接続したPINダイ
オードCR11〜CR14と、バイアス電流遮断用コン
デンサC11〜C18,C21〜C28と、バイアス用
コイルL11〜L14,L21〜L24とで構成され
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特性インピーダンスZoでk・λg/4
    長(kは奇数の自然数、λgは伝送信号の波長)のn個
    (nは自然数)の伝送線路の各一端部を共通接続する接
    続点に、n個接続時の前記伝送線路の合成インピ−ダン
    スをそれぞれ整合させる特性インピーダンスZtmでk・
    λg/4長のm個(mは自然数でm≦n)の整合線路の
    各一端部を共通接続すると共に、該整合線路の各他端部
    を各々特性インピーダンスZoでk・λg/4長の接続
    線路を介して共通接続し、さらに、前記伝送線路の各他
    端部、並びに前記整合線路の各他端部と前記接続線路と
    の接続点に、それぞれ導通切換手段を介してアースを接
    続して成り、通電させる伝送線路又は整合線路につなが
    る前記導通切換手段を選択的に非導通とすることを特徴
    とする電力分配器又は合成器。
  2. 【請求項2】 特性インピーダンスZoでk・λg/4
    長(kは奇数の自然数、λgは伝送信号の波長)のn個
    (nは自然数)の伝送線路の各一端部を共通接続する接
    続点に、n個接続時の前記伝送線路の合成インピ−ダン
    スをそれぞれ整合させる特性インピーダンスZtmでk・
    λg/4長のm個(mは自然数でm≦n)の整合線路の
    各一端部を共通接続すると共に、該整合線路の各他端部
    を各々特性インピーダンスZoでk・λg/4長の接続
    線路を介して共通接続し、さらに、前記伝送線路の各他
    端部、並びに前記整合線路の各他端部と前記接続線路と
    の接続点に、それぞれ特性インピーダンスZoでk・λ
    g/4長の切換線路と導通切換手段とを介して特性イン
    ピーダンスZoでk・λg/4長の開放線路を接続して
    成り、通電させる伝送線路又は整合線路につながる前記
    導通切換手段を選択的に導通とすることを特徴とする電
    力分配器又は合成器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電力分配器又は合
    成器において、前記m個の整合線路は、少なくとも2個
    の整合線路の各特性インピーダンスと近似する特性イン
    ピーダンスZtm'でλg/4長の共用線路を含むことを
    特徴とする電力分配器又は合成器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電力分配器又は合成器に
    おいて、前記導通切換手段は、その陽端子が前記接続線
    路と整合線路との接続点又は前記伝送線路の他端部に電
    気的に接続されるとともに陰端子が前記アースに電気的
    に接続された単向性半導体素子と、この単向性半導体素
    子の導通制御を行う導通制御回路とから成ることを特徴
    とする電力分配器又は合成器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電力分配器又は合成器に
    おいて、前記導通切換手段は、その陽端子が前記切換線
    路の出力端、陰端子が前記開放線路の入力端にそれぞれ
    電気的に接続された単向性半導体素子と、この単向性半
    導体素子の導通制御を行う導通制御回路とから成ること
    を特徴とする電力分配器又は合成器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの項記載の
    電力分配器又は合成器において、前記伝送線路につなが
    る個々の導通切換手段と前記整合線路につながる個々の
    導通切換手段とがそれぞれ対応し、前記伝送線路の導通
    又は非導通切換時に、対応する整合線路の導通又は非導
    通切換が連動することを特徴とする電力分配器又は合成
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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