JPH0784678B2 - バレルメッキ装置 - Google Patents

バレルメッキ装置

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JPH0784678B2
JPH0784678B2 JP5037433A JP3743393A JPH0784678B2 JP H0784678 B2 JPH0784678 B2 JP H0784678B2 JP 5037433 A JP5037433 A JP 5037433A JP 3743393 A JP3743393 A JP 3743393A JP H0784678 B2 JPH0784678 B2 JP H0784678B2
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barrel
sliding contact
fixed
plating
side sliding
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JP5037433A
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Inventor
春行 長谷川
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春行 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト、ナット等の機
械部品、抵抗、コンデンサ等の電子部品等の部品素材
(以下「被処理物」という。)の表面に電気メッキによ
り所定のメッキ層を形成するためのバレルメッキ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バレルメッキ装置の給電方式とし
て、キャプタイヤケーブル方式と液中摺動接点方式が採
用されているが、キャプタイヤケーブル方式においては
被処理物が長尺物等の場合ケーブルと被処理物とが絡ま
りケーブルが切断されることがあり、一方液中摺動接点
方式においてはメッキ液中の摺動接点部にメッキ液中の
金属が析出し電気のロスや接点不良の原因となってい
た。また、近年筒状バレルの回転中心に固定軸を設け、
該固定軸に給電端子を突設したバレルメッキ装置も提案
されている(特公平3ー48280号公報)が、この装
置においても被処理物が長尺物等の場合固定軸に突設し
た給電端子と被処理物とが干渉して被処理物の撹拌や筒
状バレルの回転に支障をきたすおそれがあった。さら
に、従来の装置においては、給電端子の配置が特に考慮
されていないことから被処理物の表面に均一なメッキ層
を形成することが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来のバ
レルメッキ装置の有していた問題点を解決し、ケーブル
の切断や接点不良等による装置の故障がなく、被処理物
の表面に均一なメッキ層を形成することができ、かつ電
気のロスが少ないバレルメッキ装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、バレルメッキ装置において、
一対の立設板に軸受を介して回転可能に設けた筒状バレ
ルと、該筒状バレルの内周面に略等間隔に配設した給電
端子と、該給電端子とバレル側導電体を介して接続した
筒状バレルの回転軸心に設けた円錐形の摺接面を有する
バレル側摺動接点と、該バレル側摺動接点を挿通してバ
レル側摺動接点の摺接面と摺接する摺接面を有するとと
もに一端を固定側導電体に接続した固定側摺動接点と、
前記バレル側摺動接点を固定側摺動接点側に付勢するコ
イルバネと、前記バレル側摺動接点及び固定側摺動接点
をメッキ液からシールするシール部材とからなることを
要旨とする。
【0005】
【作用】上記のように構成されたバレルメッキ装置の筒
状バレル内に被処理物を収容した後、バレルメッキ装置
の筒状バレルをメッキ液中に浸漬し、固定側導電体をマ
イナスに印加することによって、固定側導電体に接続し
た固定側摺動接点、バレル側摺動接点、バレル側導電体
を介して筒状バレルの内周面に略等間隔に配設した給電
端子をマイナスに印加し、筒状バレルを回転しながら電
解反応によりメッキ液から金属を電解析出して給電端子
と接触してマイナスに印加された被処理物表面に均一な
メッキ層を形成する。この場合、給電端子は筒状バレル
の内周面に配設され筒状バレルとともに回転するので、
給電端子と被処理物とが干渉して被処理物の撹拌や筒状
バレルの回転に支障をきたすおそれがなく、またバレル
側摺動接点と固定側摺動接点はシール部材によりメッキ
液からシールされているとともに、バレル側摺動接点の
円錐形の摺接面とこれに対応する固定側摺動接点の摺接
面との摺接がコイルバネの付勢力により安定して維持さ
れるため、摺動接点部にメッキ液中の金属が析出した
り、電気のロスや接点不良を起こすおそれがない。
【0006】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。図1はバレルメッキ装置の全体を、図2は筒状バレ
ルを、図3は摺動接点部をそれぞれ示したもので、バレ
ルメッキ装置は筒状バレル3をメッキ槽17のメッキ液
18中に浸漬して使用する。なお、筒状バレル3外のメ
ッキ槽17内には正電極板(図示せず)を設ける。バレ
ルメッキ装置は、一対の立設板1に軸受2を介して回転
可能に設けた筒状バレル3を有し、筒状バレル3の両端
面には平歯車10を一体に形成し、平歯車10はピニオ
ン11、回転軸12、スプロケット13を介して伝達さ
れたモータ(図示せず)の回転力を受けて筒状バレル3
を回転駆動する。またバレルメッキ装置は、被処理物を
収容又は排出する際、あるいはバレルメッキ装置の保守
点検する際にバレルメッキ装置をメッキ槽17から引き
上げるための吊上げビーム14を有している。
【0007】筒状バレル3は、断面が8角形の筒状をし
ており、塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂材料
で構成し、表面にはメッキ液18が流通するよう所定メ
ッシュの細孔(図示せず)を穿設するとともに被処理物
を収容又は排出するための蓋板(図示せず)を設ける。
筒状バレル3の内周面には略等間隔に給電端子4を、給
電端子4と筒状バレル3内に収容された被処理物とが容
易に接触する程度に筒状バレル内周面からわずかに突出
して配設し、給電端子4はバレル側導電体5を介して、
筒状バレル3の回転軸心に設けた円錐形の摺接面6aを
有するバレル側摺動接点6と接続する。給電端子4とバ
レル側導電体5の接続はバレル側導電体5に設けたタッ
プ孔に給電端子4に設けたネジを螺合することにより行
うとともに、給電端子4は被処理物との接触により摩耗
しないように硬度の高い導電性材料、例えばチタン合金
を使用することが望ましい。また、バレル側導電体5
は、その表面を塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹
脂材料で構成したバレル側導電体カバー16で覆い、バ
レル側導電体5がメッキ液18に直接触れないようにす
ることが望ましい。なお、本実施例においては、筒状バ
レル3の断面形状を8角形としたが、これに限定され
ず、例えば、断面6角形、円形等の筒状とすることがで
き、また、筒状バレル3の表面に細孔を穿設することに
代えて、筒状バレル3を篭状体又は網状体で構成しても
よい。
【0008】バレル側摺動接点6は、コイルバネ15に
より、バレル側摺動接点6を挿通してバレル側摺動接点
6の円錐形の摺接面6aと摺接する摺接面7aを有する
固定側摺動接点8側に付勢されて、固定側摺動接点8と
摺接し、固定側摺動接点8はその一端を固定側導電体7
に接続する。バレル側摺動接点6と固定側摺動接点8
は、塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂材料で構
成したカバー90、カバー蓋体91及び筒状バレル3の
平歯車10に固設したボス92並びにOリング93から
なるシール部材9によりメッキ液18に直接触れないよ
うにシールされる。固定側導電体7は、その表面を塩化
ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂材料で構成した固
定側導電体カバー19で覆い、固定側導電体7がメッキ
液18に直接触れないようにすることが望ましい。ま
た、固定側導電体7と固定側導電体カバー19とは、メ
ッキ槽17等の固定側に可撓的に固定する。
【0009】上記のように構成されたバレルメッキ装置
を用いて被処理物にメッキ層を形成する場合、筒状バレ
ル3の蓋板を操作して筒状バレル3内に被処理物を収容
した後、クレーン等により吊り上げていた吊上げビーム
14を下ろしてバレルメッキ装置の筒状バレル3をメッ
キ槽17のメッキ液18中に浸漬し、固定側導電体7を
マイナスに印加することによって、固定側導電体7に接
続した固定側摺動接点8、バレル側摺動接点6、バレル
側導電体5を介して筒状バレル3の内周面に略等間隔に
配設した給電端子4をマイナスに、正電極板をプラスに
印加し、筒状バレル3をモータにより回転しながら電解
反応によりメッキ液18から金属を電解析出して給電端
子4と接触してマイナスに印加された被処理物表面に均
一なメッキ層を形成する。この場合、給電端子4は筒状
バレル3の内周面に配設され筒状バレル3とともに回転
するので、給電端子4と被処理物とが干渉して被処理物
の撹拌や筒状バレル3の回転に支障をきたすおそれがな
く、バレル側摺動接点6と固定側摺動接点8はシール部
材9により、バレル側導電体5及び固定側導電体7はバ
レル側導電体カバー16及び固定側導電体カバー19に
よりそれぞれ覆われメッキ液からシールされるととも
に、バレル側摺動接点6の円錐形の摺接面6aとこれに
対応する固定側摺動接点8の摺接面8aとの摺接がコイ
ルバネ15の付勢力により安定して維持されるため、摺
動接点部及び導電体にメッキ液中の金属が析出したり、
電気のロスや接点不良を起こすおそれがない。なお、上
記のように構成されたバレルメッキ装置を用い、バレル
メッキ装置の正電極板及び給電端子4間に電流を流さず
無電解メッキにより被処理物にメッキ層を形成すること
が可能であることは、従来のバレルメッキ装置と同様で
ある。
【0010】
【発明の効果】本発明のバレルメッキ装置によれば、バ
レル側摺動接点と固定側摺動接点はシール部材によりメ
ッキ液からシールされているとともに、バレル側摺動接
点の円錐形の摺接面とこれに対応する固定側摺動接点の
摺接面との摺接がコイルバネの付勢力により安定して維
持されるため摺動接点部にメッキ液中の金属が析出した
り、電気のロスや接点不良を起こすおそれがない等の作
用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバレルメッキ装置の全体を示す図。
【図2】本発明のバレルメッキ装置の筒状バレルを示す
図。
【図3】本発明のバレルメッキ装置の摺動接点部を示す
図。
【符号の説明】
1 立設板 2 軸受 3 筒状バレル 4 給電端子 5 バレル側導電体 6 バレル側摺動接点 6a 摺接面 7 固定側導電体 8 固定側摺動接点 8a 摺接面 9 シール部材 15 コイルバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の立設板(1)に軸受(2)を介し
    て回転可能に設けた筒状バレル(3)と、該筒状バレル
    (3)の内周面に略等間隔に配設した給電端子(4)
    と、該給電端子(4)とバレル側導電体(5)を介して
    接続した筒状バレル(3)の回転軸心に設けた円錐形の
    摺接面(6a)を有するバレル側摺動接点(6)と、該
    バレル側摺動接点(6)を挿通してバレル側摺動接点
    (6)の摺接面(6a)と摺接する摺接面(7a)を有
    するとともに一端を固定側導電体(7)に接続した固定
    側摺動接点(8)と、前記バレル側摺動接点(6)を固
    定側摺動接点(8)側に付勢するコイルバネ(15)
    と、前記バレル側摺動接点(6)及び固定側摺動接点
    (8)をメッキ液からシールするシール部材(9)とか
    らなることを特徴とするバレルメッキ装置。
JP5037433A 1993-02-02 1993-02-02 バレルメッキ装置 Expired - Lifetime JPH0784678B2 (ja)

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JP5037433A JPH0784678B2 (ja) 1993-02-02 1993-02-02 バレルメッキ装置

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JPH06228799A JPH06228799A (ja) 1994-08-16
JPH0784678B2 true JPH0784678B2 (ja) 1995-09-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3850737A (en) * 1972-12-26 1974-11-26 Trw Inc Electroplating barrel with internal anode and cathode
JPS6429240U (ja) * 1987-08-14 1989-02-21

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JPH06228799A (ja) 1994-08-16

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