JPH0784513A - 電力系統運用訓練シミュレータ - Google Patents

電力系統運用訓練シミュレータ

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JPH0784513A
JPH0784513A JP22873393A JP22873393A JPH0784513A JP H0784513 A JPH0784513 A JP H0784513A JP 22873393 A JP22873393 A JP 22873393A JP 22873393 A JP22873393 A JP 22873393A JP H0784513 A JPH0784513 A JP H0784513A
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JP22873393A
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Kenichi Mitamura
謙一 三田村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷特性に定電力特性と定電流特性とを加味
して、より実系統に近い模擬を行えるようにした。 【構成】 負荷の電圧特性の模擬として、定電力特性、
定電流特性、定インピーダンス特性を加味した模擬方式
を採用し、負荷の値を周期的に保存し、訓練終了後にこ
の保存されている負荷の値を復元する負荷値保存・復元
手段及び負荷値を保存する負荷値保存エアリを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統の応動を模擬
し、被訓練者の系統運用の訓練を行う電力系統運用訓練
シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統運用訓練シミュレータは給電指
令所や総合制御所等で、電力系統の監視・制御を行う運
転員の訓練を目的としている。教官は、マンマシン装置
を介して初期系統データ、事故情報の設定等を行い、新
たに初期系統データや事故情報を設定した場合は、被訓
練者を交えた実際の訓練を行う前に、実際の訓練と同等
の手段を動作させ、電力系統運用訓練シミュレータの動
きを確認する。そして確認内容に従い、周波数変動模擬
用の各種定数及び発電機の動特性模擬用の各種定数を調
整する。
【0003】訓練が開始されると、被訓練者はマンマシ
ン装置を介して系統の監視・制御を行い、電話等を介し
て指令を出す。教官は被訓練者の指示に従い、現地側の
代行操作を行う。電力系統運用訓練シミュレータの各手
段により、被訓練者、教官及び設定された事故に対する
電力系統の応動を模擬する。この様に電力系統運用訓練
シミュレータは被訓練者があたかも実系統で監視・制御
している様な状況を作り出すものである。
【0004】以下、従来の方式について図3を用いて具
体的に説明する。図3は従来の電力系統運用訓練シミュ
レータの構成を示した機能ブロック図である。1は教官
用マンマシン装置、2は被訓練者用マンマシン装置、3
は系統模擬監視・制御手段、4はシミュレータデータ保
存エリア、5は電力系統応動模擬手段、6は負荷模擬手
段、7は発電機模擬手段、8は模擬用定数変更手段であ
る。
【0005】教官は教官用マンマシン装置1を介して訓
練用の初期系統データや事故情報を新たに設定するかあ
るいは既に保存されているケースをシミュレータデータ
保存エリア4に復元する。初期系統データには電力系統
の応動を模擬するために必要な負荷電力、発電機出力、
開閉器の開閉状態等が含まれる。
【0006】訓練用の初期系統データや事故情報を新た
に設定した場合は、実際の訓練に先立って、教官は周波
数変動模擬用の各種定数、発電機の動特性模擬用の各種
定数等の調整を行う。この調整は実際の訓練と同じ各種
手段を使用して行う。以下にまず各種定数を調整する場
合について説明する。
【0007】各種定数を調整するために、教官は教官用
マンマシン装置1より訓練の開始を指示する。訓練の開
始はマンマシン装置1より系統模擬監視・制御手段3に
通知される。系統模擬監視・制御手段3は電力系統応動
模擬手段5、負荷模擬手段6、発電機模擬手段7を起動
する。電力系統応動模擬手段5はシミュレータデータ保
存エリア4に保存された開閉器の開閉状態を基に電力系
統内の各設備の接続情報を作成し、この接続情報と負荷
電力や発電機出力等のデータを組み合わせて系統内の周
波数や電圧や潮流の変動を模擬する。また、電力系統応
動模擬手段5は教官が設定した事故の発生時刻になると
設定された事故情報に従い、事故を発生させ、送電線の
主保護・後備保護リレー、母線保護リレー等の動作の模
擬を行い、また、周波数、電圧、潮流を基に周波数リレ
ー、過・不足電圧リレー等の動作模擬を行う。電力系統
応動模擬手段5は上記の模擬結果をシミュレータデータ
保存エリア4に保存し、系統模擬監視・制御手段3を起
動する。
【0008】負荷模擬手段6は教官が訓練開始前に設定
した総需要の変動曲線に従って各ベース負荷の値を更新
する。また、電力系統応動模擬手段5によりシミュレー
タデータ保存エリア4に保存された周波数、電圧を基に
負荷の周波数特性分、電圧特性分を計算し、ベース負荷
に加える。この負荷の値をシミュレータデータ保存エリ
ア4に保存する。
【0009】発電機模擬手段7は教官あるいは被訓練者
の設定した指令値に従い、出力が指令値に従う様に発電
機出力を変化させていく。また、教官あるいは被訓練者
が発電機の起動/停止の指令を行った時、指令に従い、
発電機の起動/停止を行う。発電機模擬手段7は発電機
出力及び起動/停止状態をシミュレータデータ保存エリ
ア4に保存する。
【0010】教官用マンマシン装置1は電力系統応動模
擬手段5、負荷模擬手段6及び発電機模擬手段7が保存
したデータをシミュレータデータ保存エリア4から取り
出し、模擬結果を教官に表示する。教官は発電機、負荷
等の模擬状態を確認し、必要に応じて、教官用マンマシ
ン装置1より周波数変動模擬用の定数、発電機の動特性
模擬用の定数等の各種定数を変更する。変更後の各種定
数は模擬用定数変更手段8によりシミュレータデータ保
存エリア4に保存される。シミュレータデータ保存エリ
ア4に保存された変更後の定数は電力系統応動模擬手段
5、負荷模擬手段6、発電機模擬手段7に取り込まれ、
電力系統の模擬に反映される。教官は定数変更後に再
び、発電機、負荷の模擬状態を確認する。事故等に対す
る発電機、負荷等の模擬状態を調整するために各種定数
を変更する場合は、同一の訓練を繰り返す必要があるた
め、教官は教官用マンマシン装置1より、一度訓練の終
了を指示する。訓練の終了は系統模擬監視・制御手段3
に通知され、系統模擬監視・制御手段3は電力系統応動
模擬手段5、負荷模擬手段6、発電機模擬手段7の起動
を中止する。訓練終了後、再度、事故を発生されるた
め、同一の訓練を最初から繰り返す。
【0011】上記の手順を繰り返し、各種定数の調整後
に実際の訓練を行う。訓練の開始/終了の手順等は上記
と同一である。訓練中、被訓練者は、被訓練者用マンマ
シン装置2を介して電力系統の状態の監視を行う。被訓
練者は電力系統の状態を監視しながら被訓練者用マンマ
シン装置2を介して発電機出力の調整や電圧調整等の制
御を行う。この制御内容はシミュレータデータ保存エリ
ア4に反映され、電力系統応動模擬手段5、負荷模擬手
段6及び発電機模擬手段7に取り込まれる。また、教官
の設定した事故情報に従い、事故発生後は、被訓練者用
マンマシン装置2を介して開閉器を投入あるいは開放す
る操作を行い、事故により停電した箇所の復旧を行う。
また、電話等を使用し、教官(この場合は教官は現地側
の人間の代行)に対して指令を出す。
【0012】教官は被訓練者の指示に従い、教官用マン
マシン装置2を介して現地側の発電機の出力調整、開閉
器の投入/開放操作等を行う。教官の操作に対する電力
系統の応動の模擬も被訓練者の場合と同様に行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】電力系統運用訓練シミ
ュレータでは、電力の需要と供給の過不足に伴う電圧、
周波数の変動あるいは事故発生に伴う電圧、周波数の変
動が潮流計算、周波数動揺計算、過渡安定度計算等の計
算手法を用いて計算される。
【0014】電力系統内の負荷は電圧、周波数の変動に
応じて変動する特性があり、これを各々電圧特性、周波
数特性と呼ぶ。これらの特性の模擬は上記の計算手法に
より計算された電圧及び周波数を用いて行う。周波数特
性については、周波数特性定数を設け、これに周波数の
計算値を掛けることで模擬している。負荷の電圧特性に
は、電圧変動に影響を受けない定電力特性部分、電圧変
動に線形的に影響をうける定電流特性部分、電圧変動に
2次関数的に変動を受ける定インピーダンス特性部分等
がある。従来の電力系統運用訓練シミュレータでは、計
算手法として潮流計算と周波数動揺計算を交互に繰り返
す比較的簡略な手法を用いていた。潮流計算を用いた場
合、実際の系統で事故が発生した場合の様な電圧低下は
模擬できず、計算で得られる電圧は基準電圧近辺の値で
あった。この様な計算の制約があったため、負荷の電圧
特性の模擬については、定電力特性による模擬のみ、定
電流特性による模擬のみ、定インピーダンス特性による
模擬のみを行う簡略な模擬方式を採用していた。しかし
ながら、最近は、過渡安定度計算を組込んだ様な高度な
電力系統運用訓練シミュレータが開発されている。過渡
安定度計算等を用いた場合、事故発生時等の電圧低下も
模擬できる。このため、従来の負荷の模擬方式を用いた
のでは、高度な計算機能を組み込んで電圧等の計算精度
を向上させたにもかかわらず、負荷の模擬結果が実際の
電力系統の負荷の特性と異なったものとなる。例えば、
定電力特性のみの模擬を用いた場合、事故等で電圧が大
きく変動しているにもかかわらず、負荷の値が全く変わ
らない、また、定インピーダンス特性のみの模擬を用い
た場合、電圧の変動に対して負荷の値が大きく変わりす
ぎることがある。
【0015】また、周波数変動模擬用の定数、発電機の
動特性模擬用の定数等の各種定数は、新たに初期系統を
作成した場合、あるいは事故パターンを作成した場合、
発電機等の模擬状態を確認後、必要に応じて調整してい
た。事故等に対して定数を調整する場合、定数を変更す
る毎に同一の事故を発生させ、確認する必要がある。こ
のため、教官は、同一の訓練を何度も開始/終了させ定
数を変更していた。通常調整する定数の数が多いため、
定数の調整には時間を要していた。
【0016】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものである。負荷の電圧特性の模擬精度を向上させ
るため、本発明では、負荷の定電力特性、定電流特性、
定インピーダンス特性用の定数を設け、これらの特性を
全て加味して負荷特性の模擬を行う。また、これらの負
荷電圧特性模擬用の各種定数はマンマシン装置を介し
て、変更可能とし、調整を容易とする。
【0017】また、周波数変動模擬用の定数、発電機の
動特性模擬用の定数等の各種定数を教官の指定した更新
幅に従い、自動更新し、その都度訓練を開始すること
で、各種定数調整の支援を行う。
【0018】
【課題を解決するための手段】負荷電圧特性の模擬精度
向上のために、本発明の〔請求項1〕に係る電力系統運
用訓練シミュレータでは、従来の負荷模擬手段を負荷の
定電力特性、定電流特性、定インピーダンス特性全てを
加味した負荷特性の模擬方式とし、その他の電力系統運
用訓練シミュレータの各手段に加え、負荷の値を周期的
に保存し、訓練終了後、保存した負荷の値を復元する負
荷値保存復元手段及び負荷値を保存する負荷値保存エリ
アを付加する構成とした。
【0019】周波数変動模擬用の定数、発電機の動特性
模擬用の定数等の各種定数調整の支援のために、本発明
の〔請求項2〕に係る電力系統運用訓練シミュレータで
は、従来の電力系統運用訓練シミュレータの各手段に加
え、教官が指定した更新幅に従い、各種定数を逐次更新
し、更新の都度、教官が指定した時間、訓練を行う模擬
用定数更新手段及び教官が設定した初期系統の状態を保
存する初期系統状態保存エリアを付加する構成とした。
【0020】
【作用】本発明の〔請求項1〕に係る電力系統運用訓練
シミュレータでは、従来と同様に、新たに初期系統ある
いは事故ケースを作成した場合は、各種の定数を調整す
る。このため、教官は教官用マンマシン装置を介して訓
練を開始する。従来の手段の内、負荷模擬手段を除く各
手段は従来と同様の模擬を行う。負荷模擬手段では、従
来の総需要変動に従った負荷のベース値の模擬、負荷の
周波数特性分の模擬に加え、負荷の電圧特性の模擬とし
て、負荷の定電力特性、定電流特性、定インピーダンス
特性を全て加味した模擬方式を用い、負荷の模擬を行
う。この負荷値は従来と同様にシミュレータデータ保存
エリアに保存される。教官はマンマシン装置を介して負
荷の状態を監視する。この負荷の値は負荷値保存復元手
段により教官が指定した周期に従い、時系列的に負荷値
保存エリアに保存される。訓練終了後、教官は負荷の模
擬状態を確認するためにマンマシン装置を介して負荷値
保存復元手段を起動する。負荷値保存復元手段は、負荷
値保存エリアより1周期分の負荷の計算値を取り出し、
シミュレータデータ保存エリアに復元する。その後、教
官の指定に従い、逐次負荷の計算値を取り出し、シミュ
レータデータ保存エリアに復元する。シミュレータデー
タ保存エリアに復元された負荷値は教官用マンマシン装
置を介して確認することができる。教官は必要に応じて
負荷電圧特性計算用の各種定数をマンマシン装置を介し
変更する。変更された値は、シミュレータデータ保存エ
リアに保存される。負荷電圧特性計算用の定数変更後、
教官は、同一の手順で、訓練を開始し、定数変更後の負
荷の模擬状態を監視する。
【0021】上記により負荷電圧特性模擬用の各種定数
を変更後、従来と同様の手順で、被訓練者を交えた訓練
を行う。本発明の〔請求項2〕に係る電力系統運用訓練
シミュレータでは、教官は訓練開始前に教官用マンマシ
ン装置を介して周波数変動模擬用の定数、発電機の動特
性模擬用の定数等の各種定数の更新幅を設定する。ま
た、各種定数を調整するために行う訓練の実行時間を設
定する。その後、教官はマンマシン装置を介して模擬用
定数更新手段を起動する。模擬用定数更新手段は初期系
統の状態を初期系統状態保存エリアに保存し、その後、
系統模擬監視・制御手段を起動し、従来の訓練を行う。
教官はマンマシン装置を介して発電機、負荷等の模擬状
態を監視する。模擬用定数更新手段は教官が前もって設
定した訓練の終了時間になると系統模擬監視・制御手段
に通知し、訓練を終了する。その後、教官が設定した定
数の更新幅に従い、周波数変動模擬用の定数、発電機の
動特性模擬用の定数等の各種定数を更新し、初期系統状
態保存エリアに保存された初期系統に状態をシミュレー
タデータ保存エリアに復元し、再び訓練を開始する。教
官は同様に、マンマシン装置を介して発電機、負荷等の
模擬状態を監視する。再び、教官が設定した時間になる
と訓練が終了する。
【0022】
【実施例】先ず本発明の〔請求項1〕に係る電力系統運
用訓練シミュレータの実施例から以下説明する。図1は
〔請求項1〕に係る電力系統運用訓練シミュレータを説
明する実施例の機能ブロック構成図である。図1におい
て図3と同一部分に関しては同一符号を付して説明を省
略する。
【0023】図1において、9は教官の指定した周期に
従い、訓練中の負荷の値を保存し、訓練終了後、教官の
指定に従い、負荷値をシミュレータデータ保存エリア4
に復元する負荷値保存復元手段であり、10は訓練中の負
荷値を保存するための負荷値保存エリアである。
【0024】教官は教官用マンマシン装置1を介して従
来と同様に初期系統データ及び事故情報を設定する。設
定された情報は、従来と同様にシミュレータデータ保存
エリア4に保存される。
【0025】教官は被訓練者と共に行う実際の訓練を行
う前に、訓練時と同様の各手段を起動して、各種定数の
調整を行う。周波数変動模擬用の各種定数、発電機の動
特性模擬用の定数等の調整は従来と同様の手順で行う。
【0026】以下負荷の電圧特性の模擬方式及びこの模
擬に必要な電圧特性模擬用定数の調整について説明す
る。教官は負荷の模擬状態を確認するため、教官用マン
マシン装置1を介して訓練の開始を要求する。その後
は、従来と同様の手順で系統模擬監視・制御手段3、電
力系統応動模擬手段5、負荷模擬手段6、発電機模擬手
段7の各手段が起動される。また、系統模擬監視・制御
手段3は負荷値保存復元手段9を起動する。
【0027】負荷模擬手段6では、次式を用いて負荷の
電圧特性の模擬を行う。その他の総需要変動に従ったベ
ース負荷の模擬及び周波数特性分の模擬は従来と同様で
ある。
【0028】負荷値=負荷ベース値・(α+β・(V/
V0 )+γ・(V/V0 )2 ) α:負荷特性調整定数(定電力特性) β:負荷特性調整定数(定電流特性) γ:負荷特性調整定数(定インピーダンス特性) V:現在電圧 V0 :初期電圧 上式を用いることにより、定電力特性、定電流特性、定
インピーダンス特性を加味した負荷の電圧特性の模擬が
行える。電圧V0 は訓練開始時の負荷電圧である。電圧
Vは従来と同様に、電力系統応動模擬手段5により計算
された値である。
【0029】負荷模擬手段6は上式で模擬した負荷状態
をシミュレータデータ保存エリア4に保存する。この結
果は、教官用マンマシン装置1を介して表示される。教
官はマンマシン装置1を介して負荷の模擬状態を監視す
る。負荷の模擬状態が実際の系統の負荷の状態と合わな
い時は、教官は教官用マンマシン装置1を介し、上式の
α、β、γの値を変更する。これらの値はシミュレータ
データ保存エリア4に保存される。これらシミュレータ
データ保存エリア4に保存されたα、β、γの値は、負
荷模擬手段6に取り込まれ、計算に反映される。
【0030】また、教官が設定した事故発生時刻になる
と、電力系統応動模擬手段5により事故が発生させられ
る。電力系統応動模擬手段5は事故発生に伴う電圧、周
波数、潮流値、リレー動作の模擬を行い、この結果はシ
ミュレータデータ保存エリア4に保存される。電力系統
応動模擬手段5により計算された電圧、周波数の値は負
荷模擬手段6に取り込まれ、負荷の電圧特性、周波数特
性の模擬に使用される。この結果は負荷模擬手段6によ
りシミュレータデータ保存エリア4に保存され、従来と
同様に、教官用マンマシン装置1を介して表示される。
これらシミュレータデータ保存エリア4に保存された負
荷値は、負荷値保存復元手段9により教官が教官用マン
マシン装置1を介して指定した周期に従い、負荷値保存
エリア10に保存される。この場合も同様に負荷の模擬状
態が実際の系統の負荷の状態と合わない時は、教官は教
官用マンマシン装置1を介し、上式のα、β、γの値を
変更する。その後は、上記と同様に変更されたα、β、
γの値が負荷模擬手段6に取り込まれる。
【0031】また、教官は訓練終了後、教官用マンマシ
ン装置1を介して、負荷値保存復元手段9を起動する。
負荷値保存復元手段9は負荷値保存エリア10に保存され
た負荷値を教官が教官用マンマシン装置1を介して指定
した周期に従い、逐次シミュレータデータ保存エリア4
に復元する。シミュレータデータ保存エリア4に復元さ
れた負荷値は教官用マンマシン装置1を介して確認する
ことができる。これにより教官は訓練中のみならず訓練
終了後も負荷の模擬状態を確認することができる。
【0032】負荷の電圧特性模擬用の各種定数調整終了
後は従来と同様の手順で被訓練者を交えた訓練を行う。
以上述べたように、本実施例によれば、負荷の電圧特性
を定電力特性、定電流特性、定インピーダンス特性の全
てを加味して行なうため、実際の電力系統の負荷の動き
により近い模擬を行なうことができる。また、α、β、
γの値をマンマシン装置を介して調整することで、負荷
の模擬状態を調整することができる。
【0033】また、訓練中の負荷の値は指定に従い、周
期的に保存され、訓練終了後に再度確認することができ
るので、教官がα、β、γの値を調整するのが容易とな
る。次に、本発明の〔請求項2〕に係る電力系統運用訓
練シミュレータの実施例を以下説明する。
【0034】図2は〔請求項2〕に係る電力系統運用訓
練シミュレータを説明する実施例の機能ブロック構成図
である。図2において図3と同一部分に関しては同一符
号を付して説明を省略する。
【0035】図2において、11は教官の指定した更新幅
に従い、周波数変動模擬用の定数、発電機の動特性模擬
用の定数等の各種定数を更新し、教官の指定した時間訓
練を実行する様各種手段を起動する模擬用定数更新手
段、12は教官が設定した初期系統の状態を保存する初期
系統状態保存エリアである。
【0036】教官は教官用マンマシン装置1を介して従
来と同様に初期系統データ及び事故情報を設定する。設
定された情報は、従来と同様にシミュレータデータ保存
エリア4に保存される。
【0037】教官は被訓練者と行う実際の訓練を実施す
る前に、訓練時と同様の各手段を起動して、各種定数の
調整を行う。教官は教官用マンマシン装置1を介して、
値を更新する定数の種別、値の更新範囲(最大値、最小
値)、値の更新幅、各種定数調整用に実行する訓練の実
行時間を指定する。次に定数調整のための訓練の開始で
あることを教官用マンマシン装置1を介して指定する。
教官用マンマシン装置1は模擬用定数更新手段11を起動
する。模擬用定数更新手段11は教官が設定した初期系統
の状態を初期系統状態保存エリア11に保存する。その
後、模擬用定数更新手段12は系統模擬監視・制御手段3
を起動する。以下は従来と同様の手順で訓練が行なわれ
る。
【0038】教官が設定した事故発生時刻になると従来
と同様、電力系統応動模擬手段5により事故が発生させ
られる。電力系統応動模擬手段5は事故発生に伴う電
圧、周波数、潮流値、リレー動作の模擬を行い、この結
果はシミュレータデータ保存エリア4に保存される。こ
れらの結果は従来と同様に教官用マンマシン装置1を介
して確認することができる。教官は教官用マンマシン装
置1を介して定常時(事故が発生しない状態)及び事故
時の発電機、負荷等の状態を確認する。教官が指定した
訓練の実行時間が経過すると、模擬用定数更新手段11は
訓練の終了を系統模擬監視・制御手段3に通知する。そ
の後は従来と同様の手順で訓練を終了する。
【0039】訓練終了後、模擬用定数更新手段11は教官
が指定した更新幅に従い定数の更新を行なう。次の初期
系統状態保存エリア12に保存した初期系統状態をシミュ
レータ保存エリア4に復元し、系統の状態を事故発生前
の状態に戻す。その後、系統模擬監視・制御手段3を起
動し、再度訓練を繰り返す。
【0040】模擬用定数更新手段11は、定数の値が最大
値あるいは最小値に達するか、教官が教官用マンマシン
装置1を介して定数の調整の終了を指定するまで、上記
を繰り返す。
【0041】定数の調整終了後は、従来と同様の手順で
被訓練者を交えた訓練を行う。本実施例によれば、周波
数変動模擬用の定数、発電機の動特性模擬用の定数等の
各種定数を調整する際に、前もって更新幅を設定してお
けば、定数の値が自動で更新され、従来、定数の更新の
都度行なっていた訓練の開始/終了操作も自動で行なわ
れるため、教官の定数調整の負担が大幅に軽減される。
【0042】
【発明の効果】本発明の〔請求項1〕に係る電力系統運
用訓練シミュレータによれば、負荷の電圧特性を定電力
特性、定電流特性、定インピーダンス特性の全てを加味
して行なうため、実際の電力系統の負荷の動きにより近
い模擬を行なうことができる。また、電圧特性模擬用の
各種定数をマンマシン装置を介して調整することで、負
荷の模擬状態を調整することができる。
【0043】また、訓練中の負荷の値は指定に従い、周
期的に保存され、訓練終了後に再度確認することができ
るので、教官が電圧特性模擬用の各種定数を調整するの
が容易となる。
【0044】本発明の〔請求項2〕に係る電力系統運用
訓練シミュレータによれば、電力系統の応動を模擬する
ために設けられている各種定数を調整する際に、前もっ
て更新幅を設定しておけば、定数の値が自動で更新さ
れ、従来、定数の更新の都度行なっていた訓練の開始/
終了操作も自動で行なわれるため、教官の定数調整の負
担が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の〔請求項1〕に係る電力系統運用訓練
シミュレータを説明する機能ブロック構成図
【図2】本発明の〔請求項2〕に係る電力系統運用訓練
シミュレータを説明する機能ブロック構成図
【図3】従来の電力系統運用訓練シミュレータを説明す
る機能ブロック構成図
【符号の説明】
1…教官用マンマシン装置 2…被訓練者用マンマシン装置 3…系統模擬監視・制御手段 4…シミュレータデータ保存エリア 5…電力系統応動模擬手段 6…負荷模擬手段 7…発電機模擬手段 8…模擬用定数変更手段 9…負荷値保存復元手段 10…負荷値保存エリア 11…模擬用定数更新手段 12…初期系統状態保存エリア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統運用訓練シミュレータ用の負荷
    電力、発電機出力、開閉器の開閉状態を保存するシミュ
    レータデータ保存エリアと教官の指示に従い、訓練を開
    始あるいは終了する系統模擬監視・制御手段と、被訓練
    者あるいは教官の操作や事故に対する系統内の電圧変
    動、周波数の動揺を計算する電力系統応動模擬手段と、
    時々刻々変化するベース負荷の変動及び負荷の電圧特
    性、周波数特性を模擬する負荷模擬手段と、指令変更、
    負荷変動への追従あるいは事故発生等による発電機出力
    の変動を模擬する発電機模擬手段と、周波数変動模擬用
    の各種定数、発電機の動特性模擬用の各種定数を変更す
    る模擬用定数変更手段と、負荷の値を教官の指定に従い
    周期的に保存し、訓練終了後、シミュレータデータ保存
    エリアに復元する負荷値保存復元手段と、訓練中の負荷
    値を周期的に保存するための負荷値保存エリアからなる
    電力系統運用訓練シミュレータにおいて、負荷電圧特性
    模擬として、定電力特性、定電流特性、定インピーダン
    ス特性を加味し、負荷値を周期的に保存し、この値を訓
    練終了後に復元することで、電圧特性模擬の調整を支援
    することを特徴とした電力系統運用訓練シミュレータ。
  2. 【請求項2】 電力系統運用訓練シミュレータ用の負荷
    電力、発電機出力、開閉器の開閉状態を保存するシミュ
    レータデータ保存エリアと教官の指示に従い、訓練を開
    始あるいは終了する系統模擬監視・制御手段と、被訓練
    者あるいは教官の操作や事故に対する系統内の電圧変
    動、周波数の動揺を計算する電力系統応動模擬手段と、
    時々刻々変化するベース負荷の変動及び負荷の電圧特
    性、周波数特性を模擬する負荷模擬手段と、指令変更、
    負荷変動への追従あるいは事故発生等による発電機出力
    の変動を模擬する発電機模擬手段と、周波数変動模擬用
    の各種定数、発電機の動特性模擬用の各種定数を変更す
    る模擬用定数変更手段と、設定された更新幅に従い、各
    種の模擬用定数を更新し、その都度、訓練を自動的に開
    始/終了させる模擬用定数更新手段とからなる電力系統
    運用訓練シミュレータにおいて、模擬用定数を更新し、
    その都度、自動で訓練を開始/終了することで、教官の
    各種定数の調整を支援することを特徴とした電力系統運
    用訓練シミュレータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212811A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Mitsubishi Electric Corp 系統運用訓練装置
CN103177188A (zh) * 2013-04-02 2013-06-26 东南大学 一种基于特征映射的电力系统负荷动特性分类方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212811A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Mitsubishi Electric Corp 系統運用訓練装置
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