JPH0784235A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH0784235A
JPH0784235A JP25226293A JP25226293A JPH0784235A JP H0784235 A JPH0784235 A JP H0784235A JP 25226293 A JP25226293 A JP 25226293A JP 25226293 A JP25226293 A JP 25226293A JP H0784235 A JPH0784235 A JP H0784235A
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JP
Japan
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emitting element
light emitting
modulated
emitted
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Pending
Application number
JP25226293A
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English (en)
Inventor
Ichiro Negishi
一郎 根岸
Toshio Konno
俊男 昆野
Tetsuji Suzuki
鉄二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単で高信頼性を有する表示装置を提
供する。 【構成】 2個の揺動反射鏡Mg1,Mg2に個別に入射
させた光束を同時に偏向させる。一方の揺動反射鏡Mg
1には、夫々特定な偏光面の光毎に別の画像情報で強度
変調された光束を入射させて、この揺動反射鏡Mg1だ
けで複数の光情報の光偏向動作を可能にする。揺動反射
鏡Mg1で偏向された光束は、夫々特定な偏光面を有す
る光毎に毎に分離して、各別の空間光変調素子に夫々書
込み、揺動反射鏡Mg2で偏向された光束は別の空間光
変調素子に書込む。読出し光の光源LSから放射された
光を所定の波長域の3つの読出し光に分解して、3個の
空間光変調素子に供給し、それから画像情報を読出し
て、強度変調されている状態の光に合成して共通の投射
レンズLpに入射させ、スクリーンSに投射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20及び図21は高解像度なカラー画
像を表示できるような表示装置として以前に提案されて
いる表示装置の構成例を示す斜視図である。図20及び
図21において、REA,REAr,REAg,REA
bは、それぞれ多数の発光素子(例えば多数の発光ダイ
オード)を直線状に配列して構成してある発光素子アレ
イであり、また、CSAは3色分解(または3色合成)
光学系(Pr,Pbはプリズム、DPはダイクロイック
プリズム、Mr,Mbは反射面)、L,Lr,Lg,L
bは結像レンズ、DMr,DMg,DMb,Mbは光偏
向素子、SLMr,SLMg,SLMbは光書込み型の
空間光変調素子(光ー光変換素子…以下、単に空間光変
調素子と記載する)、PBSは偏光ビームスプリッタ、
LSは読出し光の光源、Lpは投射レンズ、Sはスクリ
ーンである。
【0003】図20に示す表示装置において空間内に並
列的に配置されている3個の発光素子アレイREAr,
REAg,REAbから個別に放射された光は、個別に
設けられている結像レンズ(Lr,Lg,Lb)と光偏向素
子(DMr,DMg,DMb)とを介して、それぞれ対応し
て設けられている個別の空間光変調素子(SLMr,SL
Mg,SLMb)に結像され、また図21に例示されてい
る表示装置においては、1個の発光素子アレイREAに
おける直列的に3分割された領域r,g,bからそれぞれ
個別に放射された光が、1個の結像レンズLと1個の光
偏向素子Mgとを介して、それぞれ対応して設けられて
いる個別の空間光変調素子(SLMr,SLMg,SLM
b)に結像される。読出し光の光源LSから放射された
読出し光が、偏光ビームスプリッタPBSと3色分解
(または3色合成)光学系とを介して、前記した3個の空
間光変調素子(SLMr,SLMg,SLMb)に書込ま
れ、前記の3個の空間光変調素子(SLMr,SLMg,
SLMb)から、それぞれ個別の光学的な情報が読出さ
れると、前記した3個の空間光変調素子(SLMr,S
LMg,SLMb)から読出された光学情報は3色分解
(または3色合成)光学系CSAによって合成された後
に、偏光ビームスプリッタPBSを介して投射レンズL
pに入射され、投射レンズLpによってスクリーンSに
カラー画像が映出される。
【0004】N個の画素情報によってそれぞれ強度変調
されている状態で、発光素子アレイにおけるN個の発光
素子から出射されたN本の光束が、結像レンズ(L,L
r,Lg,Lb)を介して光偏向素子(DMr,DMg,DM
b,Mb)に入射すると、前記の光偏向素子(DMr,D
Mg,DMb,Mb)によって前記の光束は、前記した
3個の空間光変調素子(SLMr,SLMg,SLMb)
における光導電層部材に結像した状態で、それぞれの空
間光変調素子(SLMr,SLMg,SLMb)の上下方
向に所定の移動態様での垂直走査動作を繰返えし、前記
した3個の空間光変調素子(SLMr,SLMg,SLM
b)では前記の入射光束によって書込み動作を行なう。
【0005】前記した空間光変調素子SLM( 図中に複
数個の空間光変調素子SLMを示す場合には、符号SL
Mに添字を付して区別しているが、各空間光変調素子を
区別することなく説明する場合には、空間光変調素子S
LMのように記載する)は、例えば図7に例示されてい
るように、透明基板BP1と透明電極Et1と光導電層部
材PCLと誘電体ミラーDMLと光変調材層部材PML
と透明電極Et2と透明基板BP2とを積層して構成され
ている。透明電極Et1,Et2は透明導電物質の薄膜で構
成されており、また、光導電層部材PCLは使用される
光の波長域において光導電性を示す物質を用いて構成さ
れ、さらに、誘電体ミラーDMLは所定の波長帯の光を
反射させうるように多層膜として構成された周知形態の
ものが使用でき、さらにまた光変調材層部材PMLは、
印加されている電界強度に応じて光の状態( 光の偏光状
態、光の旋光状態、光の散乱状態 )を変化させる光変調
材( 例えばネマティック液晶、ニオブ酸リチウム、BS
O、PLZT、高分子ー液晶複合膜等 )を用いて構成さ
れる。
【0006】図7中のEは透明電極Et1,Et2間に所定
の電圧を印加するための電源であり、この電源Eは図中
では交流電源であるとして示されているが、光変調材層
部材PMLの構成物質に応じて直流電源となされたり交
流電源となされたりするのである。また、図中のWLは
空間光変調素子SLMにおける基板BP1 側から入射さ
れて光導電層部材PCLに集光される書込み光であっ
て、この書込み光WLは表示の対象にされている情報に
よって強度変調されているものである。透明電極Et1,
Et2間に電源Eから所定の電圧が供給されている空間光
変調素子SLMにおける透明基板Et1側から、表示の対
象にされている情報によって強度変調されているN本の
書込み光WLが入射されて、透明基板BP1 と透明電極
Et1とを通して光導電層部材PCLに集光されると、前
記したN本の書込み光WLが集光された部分の光導電層
部材PCLの電気抵抗値が、照射された光量に応じて変
化して、光変調材層部材PMLの両端には、前記した表
示の対象にされている情報によって強度変調されている
とともに一直線的に配列されているN本の書込み光WL
のそれぞれ照射光量に対応している状態の電界強度分布
を示す電界が印加されることになるが、前記した電界の
電界強度の分布は、時系列信号における順次の画素信号
と対応している状態のものである。
【0007】それで、空間光変調素子SLMにおける透
明基板BP2 側から読出し光RLを入射させると、その
読出し光RLは透明基板BP2 →電極Et2→光変調材層
部材PML→誘電体ミラーDMLの経路により誘電体ミ
ラーDMLに達してそこで反射し、読出し光の反射光は
誘電体ミラーDML→光変調材層部材PML→電極Et2
→透明基板BP2 →の経路で空間光変調素子SLMから
出射する。前記のようにして空間光変調素子SLMから
出射したN本の光束は、時系列信号における順次の画素
信号と対応した電界強度の分布を有する電界が印加され
ている光変調材層部材PMLを往復した光束であるか
ら、そのN本の光束は時系列信号における順次の画素信
号と対応して光の状態が変化しているものになってい
る。
【0008】空間光変調素子SLMにおける光変調材層
部材PMLの構成材料が、 (1)それに印加された電界強
度に応じてその中を通過する光の散乱状態を変化させる
ようなものであった場合には、前記のようにして空間光
変調素子SLMから出射されたN本の読出し光の反射光
束は、時系列信号におけるN個の順次の画素情報と対応
して光の強度が変化している状態のものになっており、
また、空間光変調素子SLMにおける光変調材層部材P
MLの構成材料が、 (2)それに印加された電界強度に応
じてその中を通過する光の偏光の状態、あるいは複屈折
の状態を変化させるようなものであった場合には、前記
のようにして空間光変調素子SLMから出射されたN個
の読出し光の反射光束は、時系列信号におけるN個の順
次の画素情報と対応して偏光の状態、あるいは偏光面の
状態が変化している状態のものになっている。前記した
(2)の場合には空間光変調素子SLMから出射した光束
を検光子(偏光ビームスプリッタPBSでも同じ)に通過
させることにより、空間光変調素子SLMから出射され
たN本の読出し光の反射光束を、時系列信号におけるN
個の順次の画素情報と対応して光の強度が変化している
状態のものにすることができる。
【0009】ところで、図20及び図21を参照して既
述した従来の表示装置の内で、図20について説明した
表示装置は空間内に並列的に配置されている3個の発光
素子アレイREAr,REAg,REAbからそれぞれ
個別に放射された光を、それぞれ個別に設けられている
結像レンズ(Lr,Lg,Lb)と光偏向素子(DMr,D
Mg,DMb)とを介して、それぞれ対応して設けられ
ている個別の空間光変調素子(SLMr,SLMg,SL
Mb)に結像させ、前記の各個別の空間光変調素子(S
LMr,SLMg,SLMb)に光情報の書込みを行なう
ようにしているために、光学レンズの製造公差、鏡筒へ
のレンズの取付け誤差、光学軸(光軸)の偏心、光偏向
器の誤差などが存在するために、例えば図20に例示し
た従来の表示装置のように、3個の発光素子アレイRE
Ar,REAg,REAbからそれぞれ個別に放射された
光を、それぞれ個別に設けられている結像レンズ(Lr,
Lg,Lb)と光偏向素子(DMr,DMg,DMb)とを
介して、それぞれ対応して設けられている個別の空間光
変調素子(SLMr,SLMg,SLMb)に結像させる
ようにした場合には、前記した各発光素子アレイREA
r,REAg,REAbと個別の空間光変調素子(SLM
r,SLMg,SLMb)との間に個別に形成されている
各光路中に設けられている各光学部材で生じる画像歪
は、互に関連性が無いものであるために、高解像度を有
する複数の画像を良好に重ね合わせた状態で表示するこ
とは極めて困難である。
【0010】また図21について説明した従来の表示装
置は、1個の発光素子アレイREAにおける直列的に3
分割された領域r,g,bから並列的に個別に放射され
た光を、共通の結像レンズLと共通の光偏向素子Mgと
を介して、それぞれ対応して設けられている個別の空間
光変調素子(SLMr,SLMg,SLMb)に結像さ
せるようにしているが、前記した1個の発光素子アレイ
REAにおける直列的に3分割された領域r,g,bか
ら並列的に個別に放射された光は、結像レンズLの光軸
に対して、それぞれ異なる状態で入射されるために、前
記した1個の発光素子アレイREAにおける直列的に3
分割された領域r,g,bから放射された光情報による
画像は、それぞれ個別の画像歪を有するものになってい
るために、重ね合わせが良好に行なわれ難く、表示画像
のMTFの低下と色ずれが生じることが問題になる。そ
れで複数の光情報を用いて表示が行なわれる例えばカラ
ー画像情報を高い解像度の状態で表示させる場合の支障
になっており、それの解決策として、図16乃至図19
に例示されているような表示装置が提案された。
【0011】図16乃至図19において、REAα,R
EAβ,REAγ,REAδ,REAεp,REAεs等
は、それぞれ多数の発光素子(例えば多数の発光ダイオ
ード)を直線状に配列して構成されている発光素子アレ
イであり、またDM1-1,DM1-2,DM2-1,DM2-2,
DM3,DM4,DM5-1,DM5-2等はダイクロイックミ
ラー、CSA1,CSA2,CSA3等は3色分解(ある
いは3色合成)光学系(Pr,Pb,Pα,Pβ,はプ
リズム、DPはダイクロイックプリズム、Mr,Mb,M
α,Mβは反射面)、Mbは光偏向素子(揺動反射
鏡)、SLMr,SLMg,SLMb等は光書込み型の空
間光変調素子、PBS,PBS1,PBS2等は偏光ビー
ムスプリッタ、M1,M2は全反射鏡、LSは読出し光の
光源、Lpは投射レンズ、Sはスクリーンであって、前
記した光書込み型の空間光変調素子SLMr,SLMg,
SLMbは、図7を参照して動作の説明を行なったよう
な構成態様のものであってもよい。
【0012】さて、図16乃至図19に示してある表示
装置は、表示の対象にされている情報を波長範囲と偏光
面との何れか一方または双方を異にしている複数の光情
報に分解して、波長範囲と偏光面との何れか一方または
双方を異にしている前記した複数の光情報の主光線を一
致させて共通の光偏向素子Mgで偏向してから、共通の
結像レンズLwに入射させ、前記の共通の結像レンズL
wから射出した光情報を再びもとの複数の光情報に分解
してから、前記した波長範囲と偏光面との何れか一方ま
たは双方を異にしている複数の光情報における個別の光
情報を、それぞれ少なくとも光導電層部材と光変調材層
部材とを含んで構成されている複数個の光書込み型の空
間光変調素子SLMr,SLMg,SLMbにおける各個
別の光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像
させて、前記した個別の光情報を各個別の光書込み型の
空間光変調素子SLMr,SLMg,SLMbに書込み、
また読出し光の光源LSから放射された光をそれぞれ所
定の波長域を占める複数の読出し光に分解して、前記の
複数の読出し光における個々の波長域を占める読出し光
を、前記した複数個の光書込み型の空間光変調素子SL
Mr,SLMg,SLMbにおける所定のものの読出し
光として使用して、各光書込み型の空間光変調素子SL
Mr,SLMg,SLMbから光情報を読出し、前記した
複数個の光書込み型の空間光変調素子SLMr,SLM
g,SLMbからそれぞれ個別に読出された各光情報
は、それぞれの主光線を一致させて共通の投射レンズL
pに入射させて、スクリーンSに画像を表示させるよう
にしているものである。
【0013】まず、図19に示してある表示装置ににお
いて、3個の発光素子アレイREAα,REAβ,REA
γは、互に異なる波長域の光を放射できるものが使用さ
れており、発光素子アレイREAαでは波長域αの光を
放射し、また、発光素子アレイREAβでは波長域βの
光を放射し、さらに発光素子アレイREAγでは波長域
γの光を放射するものとされており、前記した3個の発
光素子アレイREAα,REAβ,REAγは、それぞれ
表示の対象にされている画像信号によって強度変調され
ている光を放射できるように駆動されている。以下の説
明において、発光素子アレイREAαでは加法混色の3
原色信号における赤の原色の画像信号によって強度変調
されている波長域αの光を放射し、また、発光素子アレ
イREAβでは加法混色の3原色信号における青の原色
の画像信号によって強度変調されている波長域βの光を
放射し、さらに発光素子アレイREAγでは加法混色の
3原色信号における緑の原色の画像信号によって強度変
調されている波長域γの光を放射しているものとされて
いる。
【0014】N個の発光素子が直線状に配列されている
発光素子アレイREAαから放射された、それぞれ表示
の対象にされている画像のN個の画素における赤色の画
像信号によって強度変調されている波長域αのN本の光
束は、ダイクロイックミラーDM1-1と、ダイクロイッ
クミラーDM2-1との双方を透過した後に光偏向素子
(揺動鏡…ガルバノミラー)Mgに入射し、また、N個
の発光素子が直線状に配列されている発光素子アレイR
EAγから放射された、それぞれ表示の対象にされてい
る画像のN個の画素における緑色の画像信号によって強
度変調されている波長域γの光束は、ダイクロイックミ
ラーDM1-1によって反射した後に、ダイクロイックミ
ラーDM2-1を透過して光偏向素子Mgに入射し、さら
に、N個の発光素子が直線状に配列されている発光素子
アレイREAβから放射された、それぞれ表示の対象に
されている画像のN個の画素における青色の画像信号に
よって強度変調されている波長域βのN本の光束は、ダ
イクロイックミラーDM2-1で反射して光偏向素子Mg
に入射する。
【0015】前記のようにして各発光素子アレイREA
α,REAβ,REAγから放射された各波長域α,β,
γの各N本ずつの光束は、それぞれ対応している光束の
主光線が一致した状態で共通な1個の光偏向素子Mgに
入射し、光偏向素子Mgによって光偏向されて結像レン
ズLwに入射する。そして、前記の結像レンズLwから
射出した各波長域α,β,γの各N本ずつの光束は、ダイ
クロイックミラーDM1-2に入射する。前記のダイクロ
イックミラーDM1-2は、波長域αの光束だけを透過さ
せ、波長域β,γの光束を反射させるから、結像レンズ
Lwから射出した波長域αの光束は全反射鏡M1によっ
て反射されて空間光変調素子SLMrにおける光導電層
部材に結像され、また、前記したダイクロイックミラー
DM1-2によって反射した波長域β,γの光束の内で、
波長域γの光束はダイクロイックミラーDM2-2を透過
して空間光変調素子SLMgにおける光導電層部材に結
像され、さらに前記した波長域βの光束はダイクロイッ
クミラーDM2-2で反射して空間光変調素子SLMbに
おける光導電層部材に結像される。
【0016】前記した各発光素子アレイREAα,RE
Aβ,REAγから放射された各波長域α,β,γの光
束は、それぞれ対応している光束の主光線が一致した状
態で入射される共通な1個の光偏向素子Mgと共通な結
像レンズLwとを含んで構成されているとともに、それ
ぞれが同一の光路長を有している各別の光路を経て、そ
れぞれ対応して設けられている空間光変調素子SLM
r,SLMb,SLMgに結像されるようにされている
から、前記の各発光素子アレイREAα,REAβ,RE
Aγから放射された各波長域α,β,γの光束によっ
て、それぞれ対応して設けられている空間光変調素子S
LMr,SLMb,SLMgに結像された光学像は、仮
に、光偏向素子Mgと結像レンズLwとによって何等か
の歪が発生したとしても、その歪は各波長域の光の光学
像について同一であり、したがって、極めて良好な重ね
合わせの状態の画像情報と対応する光情報として結像レ
ンズLwから射出された各波長域α,β,γの光情報
を、各波長域α,β,γ毎に光学的に分解してそれぞれ
の波長域α,β,γの光情報と対応して個別に設けられ
ている各空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMg
に結像された各光情報による画像は、良好な重ね合わせ
の状態が得られるような各原色毎の画像となっているこ
とは明らかである。
【0017】前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgに結像された各光情報による画像は、図
7を参照して既述したような空間光変調素子の書込み動
作によって、それぞれの空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgに書込まれる。図19においてLSは読
出し光の光源であり、この読出し光の光源LSとしては
広い波長域の光を放射できるような光源が用いられる。
読出し光の光源LSから放射された読出し光が入射され
た偏光ビームスプリッタPBSは、S偏光々の読出し光
を反射してダイクロイックミラーDM3に入射させる。
前記したダイクロイックミラーDM3は、緑色光の波長
域の光だけを透過させるような透過特性を有しているも
のが用いられているために、読出し光における緑色光成
分は前記したダイクロイックミラーDM3を透過して全
反射鏡M2に入射する。全反射鏡M2に入射した緑色光成
分は、全反射鏡M2によって反射して書込み光として空
間光変調素子SLMgに入射する。
【0018】また、前記したダイクロイックミラーDM
3で反射した読出し光における赤色光成分と青色光成分
とは、ダイクロイックミラーDM4に入射する。前記し
たダイクロイックミラーDM4は、赤色光の波長域の光
だけを透過させるような透過特性を有しているものが用
いられているために、読出し光における赤色光成分は前
記したダイクロイックミラーDM4を透過して書込み光
として空間光変調素子SLMrに入射する。さらに、前
記したダイクロイックミラーDM4に入射した読出し光
における赤色光成分と青色光成分との内で、青色光成分
はダイクロイックミラーDM4で反射して書込み光とし
て空間光変調素子SLMbに入射する。
【0019】前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgは、図7を参照して既述したような読出
し動作を行なって、空間光変調素子SLMrから読出さ
れた赤の原色の画像情報を含む光情報は、空間光変調素
子SLMr→ダイクロイックミラーDM4→ダイクロイ
ックミラーDM3→偏光ビームスプリッタPBS→投射
レンズLp→図示されていないスクリーンの光路によっ
てスクリーン上に結像され、また空間光変調素子SLM
gから読出された緑の原色の画像情報を含む光情報は、
空間光変調素子SLMg→全反射鏡M2→ダイクロイッ
クミラーDM3→偏光ビームスプリッタPBS→投射レ
ンズLp→図示されていないスクリーンの光路によって
スクリーン上に結像され、さらに空間光変調素子SLM
bから読出された青の原色の画像情報を含む光情報は、
空間光変調素子SLMb→ダイクロイックミラーDM4
→ダイクロイックミラーDM3→偏光ビームスプリッタ
PBS→投射レンズLp→図示されていないスクリーン
の光路によってスクリーン上に結像される。そして、前
記した各空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMg
は、共通な投射レンズLpの主平面から同一の距離に設
置されているから、前記した各空間光変調素子SLM
r,SLMb,SLMgから読出された各原色光の画像
情報は、共通の投射レンズLpによって同一のスクリー
ン上で良好に重なり合った状態の画像として映出される
ことになる。
【0020】次に、図16乃至図18に示す既提案の表
示装置において、REAα,REAβ,REAγREA
δ,REAεp,REAεs等は、それぞれ多数の発光素子
(例えば多数の発光ダイオード)を直線状に配列して構
成されている発光素子アレイであり、またDM3,DM
4,DM5-1,DM5-2等はダイクロイックミラー、CS
A1,CSA2,CSA3等は3色分解(あるいは3色合
成)光学系(Pr,Pb,Pα,Pβ,はプリズム、D
Pはダイクロイックプリズム、Mr,Mb,Mα,Mβは
反射面)、Mgは光偏向素子(揺動反射鏡)、SLM
r,SLMg,SLMb等は光書込み型の空間光変調素
子、PBS,PBS1,PBS2等は偏光ビームスプリッ
タ、M1,M2は全反射鏡、LSは読出し光の光源、Lp
は投射レンズ、Sはスクリーンである。
【0021】図16乃至図18に示してある既提案の表
示装置は、表示の対象にされている情報を波長範囲と偏
光面との何れか一方または双方を異にしている複数の光
情報に分解して、波長範囲と偏光面との何れか一方また
は双方を異にしている前記した複数の光情報の主光線を
一致させて共通の光偏向素子Mgで偏向してから、共通
の結像レンズLwに入射させ、前記の共通の結像レンズ
Lwから射出した光情報を再びもとの複数の光情報に分
解してから、前記した波長範囲と偏光面との何れか一方
または双方を異にしている複数の光情報における個別の
光情報を、それぞれ少なくとも光導電層部材と光変調材
層部材とを含んで構成されている複数個の光書込み型の
空間光変調素子SLMr,SLMg,SLMbにおける各
個別の光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結
像させて、前記した個別の光情報を各個別の光書込み型
の空間光変調素子SLMr,SLMg,SLMbに書込
み、また読出し光の光源LSから放射された光をそれぞ
れ所定の波長域を占める複数の読出し光に分解して、前
記の複数の読出し光における個々の波長域を占める読出
し光を、前記した複数個の光書込み型の空間光変調素子
SLMr,SLMg,SLMbにおける所定のものの読
出し光として使用して、各光書込み型の空間光変調素子
SLMr,SLMg,SLMbから光情報を読出し、前記
した複数個の光書込み型の空間光変調素子SLMr,S
LMg,SLMbからそれぞれ個別に読出された各光情
報は、それぞれの主光線を一致させて共通の投射レンズ
Lpに入射させて、スクリーンSに画像を表示させるよ
うにしているものである。
【0022】図16乃至図18中に示されている各発光
素子アレイREAα,REAβ,REAγREAδ,RE
Aεp,REAεsは、それぞれの発光素子アレイに直線
的に配列されているN個の発光素子が、例えば、表示の
対象にされている画像における1本の直線上のN個の画
素の情報に従った発光量で予め定められた期間にわたり
同時に発光できるようになされている。表示の対象にさ
れている画像情報が、例えば、時系列的な画像信号とし
て画像情報の信号源から表示装置に供給されている場合
には、画像情報の信号源から出力された時系列的な画像
信号におけるN個の画素情報を直並列変換回路によって
同時信号に変換してから発光素子アレイに供給されるの
であり、前記した直並列変換回路としては、例えばシフ
トレジスタが用いられる。
【0023】図16及び図17においてREAδ,RE
Aεp,REAεsは3個の発光素子アレイであり、前記
の各発光素子アレイREAδ,REAεp,REAεsにお
いて、発光素子アレイREAδとしては波長域δの光を
放射するものが使用され、また発光素子アレイREAε
pと発光素子アレイREAεsとしては、前記した波長域
δとは波長域を異にする波長域εの光を放射するものが
使用されるものとしている。すなわち、図16及び図1
7に例示されている表示装置では、3つの異なる情報の
個別のものによってそれぞれ強度変調された状態の光束
を発生させるために用いられる3個の発光素子アレイと
して、同一の波長域εの光を放射できる2個の発光素子
アレイREAεp,REAεsと、前記した波長域εとは
異なる波長域δの光を放射する1個の発光素子アレイR
EAδとの計3個の発光素子アレイを使用し、発光素子
アレイREAεpから放射された波長域εの光は、偏光
子PLpを通過させてP偏光々だけが用いられるよう
に、また発光素子アレイREAεsから放射された波長
域εの光は、偏光子PLsを通過させてS偏光々だけが
用いられるようにすることにより、2つの波長域δ,ε
の光によって、結局、3つの異なる情報の個別のものに
よってそれぞれ強度変調された状態の光束を発生できる
ようにしているのである。
【0024】前記した3個の発光素子アレイREAδ,
REAεs,REAεpは、それぞれ表示の対象にされて
いる画像信号によって強度変調されている光を放射でき
るように駆動されている。以下の説明において、発光素
子アレイREAδでは加法混色の3原色信号における赤
の原色の画像信号によって強度変調されている波長域δ
の光を放射し、また、発光素子アレイREAεsでは加
法混色の3原色信号における青の原色の画像信号によっ
て強度変調されている波長域εを放射し、それを偏光子
PLsによってS偏光々だけが出力されるようにし、さ
らに発光素子アレイREAεpでは加法混色の3原色信
号における緑の原色の画像信号によって強度変調されて
いる波長域εを放射し、それを偏光子PLpによってP
偏光々だけが出力されるようにしている。
【0025】N個の発光素子が直線状に配列されている
発光素子アレイREAδから放射されたN本の光束は、
それぞれ表示の対象にされている画像のN個の画素にお
ける赤色の画像信号によって強度変調されている波長域
δの光であり、発光素子アレイREAδから放射された
波長域δのN本の光束は、ダイクロイックミラーDM5-
1を透過した後に光偏向素子(揺動鏡…ガルバノミラ
ー)Mgに入射し、また、N個の発光素子が直線状に配
列されている発光素子アレイREAεpから放射されて
偏光子PLpより射出したN本の光束は、それぞれ表示
の対象にされている画像のN個の画素における緑色の画
像信号によって強度変調されている波長域εのP偏光々
εpであり、この発光素子アレイREAεpから放射され
て偏光子PLpより射出した波長域εpのN本の光束
は、偏光ビームスプリッタPBS1を透過した後に、ダ
イクロイックミラーDM5-1によって反射して光偏向素
子Mgに入射し、さらに、N個の発光素子が直線状に配
列されている発光素子アレイREAεsから放射されて
偏光子PLsより射出したN本の光束は、それぞれ表示
の対象にされている画像のN個の画素における青色の画
像信号によって強度変調されている波長域εのS偏光々
であり、発光素子アレイREAεsから放射された波長
域εのS偏光々のN本の光束は、偏光ビームスプリッタ
PBS1で反射した後に、ダイクロイックミラーDM5-1
で反射して光偏向素子Mgに入射する。
【0026】前記のようにして各発光素子アレイREA
δ,REAεs,REAεpから放射された波長域δの光、
及び波長域εのP偏光々εp、ならびに波長域εのS偏
光々による各N本ずつの光束は、それぞれ対応している
光束の主光線が一致した状態で共通な1個の光偏向素子
Mgに入射し、光偏向素子Mgによって光偏向されて結
像レンズLwに入射する。そして、前記の結像レンズL
wから射出した波長域δの光、及び波長域εのP偏光々
εp、ならびに波長域εのS偏光々による各N本ずつの
光束は、ダイクロイックミラーDM5-2に入射する。前
記のダイクロイックミラーDM5-2は、波長域δの光束
だけを透過させ、波長域εの光束を反射させるから、結
像レンズLwから射出した波長域δの光束は全反射鏡M
1によって反射されて空間光変調素子SLMrにおける
光導電層部材に結像され、また、前記したダイクロイッ
クミラーDM5-2によって反射した波長域εの光束の内
で、波長域εのP偏光々は偏光ビームスプリッタPBS
2を透過して空間光変調素子SLMgにおける光導電層
部材に結像され、さらに前記した波長域εのS偏光々は
偏光ビームスプリッタPBS2を反射して空間光変調素
子SLMbにおける光導電層部材に結像される。
【0027】前記した各発光素子アレイREAδ,RE
Aεs,REAεpから放射された波長域δの光、及び波
長域εのP偏光々εp、ならびに波長域εのS偏光々に
よる各N本ずつの光束は、それぞれ対応している光束の
主光線が一致した状態で入射される共通な1個の光偏向
素子Mgと共通な結像レンズLwとを含んで構成されて
いるとともに、それぞれが同一の光路長を有している各
別の光路を経て、それぞれ対応して設けられている空間
光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに結像される
ようにされているから、前記の各発光素子アレイREA
δ,REAεs,REAεpから放射された波長域δの光、
及び波長域εのP偏光々εp、ならびに波長域εのS偏
光々による各N本ずつの光束により、それぞれ対応して
設けられている空間光変調素子SLMr,SLMb,SL
Mgに結像された光学像は、仮に光偏向素子Mgと結像
レンズLwとによって何等かの歪が発生したとしても、
その歪は各波長域の光の光学像について同一であり、し
たがって極めて良好な重ね合わせの状態の画像情報と対
応する光情報として結像レンズLwから射出された波長
域δの光、及び波長域εのP偏光々εp、ならびに波長
域εのS偏光々による各光情報を、波長域δの光、及び
波長域εのP偏光々εp、ならびに波長域εのS偏光々
毎に光学的に分解してそれぞれの波長域δの光、及び波
長域εのP偏光々εp、ならびに波長域εのS偏光々の
光情報と対応して個別に設けられている各空間光変調素
子SLMr,SLMb,SLMgに結像された各光情報
による画像は、良好な重ね合わせの状態が得られるよう
な各原色毎の画像となっている。
【0028】前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgに結像された各光情報による画像は、図
7を参照して既述したような空間光変調素子の書込み動
作によって、それぞれの空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgに書込まれるのであり、広い波長域の光
を放射できるような読出し光の光源LSから放射された
読出し光が入射された偏光ビームスプリッタPBSは、
S偏光々の読出し光を反射してダイクロイックミラーD
M3に入射させる。前記したダイクロイックミラーDM3
は、緑色光の波長域の光だけを透過させるような透過特
性を有しているものが用いられているために、読出し光
における緑色光成分は前記したダイクロイックミラーD
M3を透過して全反射鏡M2に入射する。全反射鏡M2に
入射した緑色光成分は、全反射鏡M2によって反射して
書込み光として空間光変調素子SLMgに入射する。
【0029】また、前記したダイクロイックミラーDM
3で反射した読出し光における赤色光成分と青色光成分
とは、ダイクロイックミラーDM4に入射する。前記し
たダイクロイックミラーDM4は、赤色光の波長域の光
だけを透過させるような透過特性を有しているものが用
いられているために、読出し光における赤色光成分は前
記したダイクロイックミラーDM4を透過して書込み光
として空間光変調素子SLMrに入射する。さらに、前
記したダイクロイックミラーDM4に入射した読出し光
における赤色光成分と青色光成分との内で、青色光成分
はダイクロイックミラーDM4で反射して書込み光とし
て空間光変調素子SLMbに入射する。
【0030】前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgは、図7を参照して既述したような読出
し動作を行なって、空間光変調素子SLMrから読出さ
れた赤の原色の画像情報を含む光情報は、空間光変調素
子SLMr→ダイクロイックミラーDM4→ダイクロイ
ックミラーDM3→偏光ビームスプリッタPBS→投射
レンズLp→図示されていないスクリーンの光路によっ
てスクリーン上に結像され、また空間光変調素子SLM
gから読出された緑の原色の画像情報を含む光情報は、
空間光変調素子SLMg→全反射鏡M2→ダイクロイッ
クミラーDM3→偏光ビームスプリッタPBS→投射レ
ンズLp→図示されていないスクリーンの光路によって
スクリーン上に結像され、さらに空間光変調素子SLM
bから読出された青の原色の画像情報を含む光情報は、
空間光変調素子SLMb→ダイクロイックミラーDM4
→ダイクロイックミラーDM3→偏光ビームスプリッタ
PBS→投射レンズLp→図示されていないスクリーン
の光路によってスクリーン上に結像されるが、前記した
各空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgは、共
通な投射レンズLpの主平面から同一の距離に設置され
ているから、前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgから読出された各原色光の画像情報は、
共通の投射レンズLpによって同一のスクリーン上で良
好に重なり合った状態の画像として映出されることにな
る。
【0031】次に、図18に示されている既提案の表示
装置の実施例は、波長範囲を異にしている複数の光情報
の主光線を一致させて共通の光偏向手段により偏向し
て、その偏向された光情報を共通の結像レンズに入射さ
せ、結像レンズLwから射出された光情報を、色分解光
学系によって波長範囲を異にしているもとの光情報毎に
分解し、前記した各波長範囲毎の光情報を個別の空間光
変調素子SLMr,SLMb,SLMgに書込み、前記
の個別の空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMg
から個別に読出された光情報を共通の投射レンズによっ
てスクリーン上に1つの画像として映出できるように構
成したものであり、図18においてCSA1,CSA2,
CSA3等は3色分解(あるいは3色合成)光学系(P
r,Pb,Pα,Pβ,はプリズム、DP,DPaはダイ
クロイックプリズム、Mr,Mb,Mα,Mβは反射面)
である。
【0032】3色合成光学系CSA1は、3個の発光素
子アレイREAα,REAβ,REAγから放射された互
に異なる波長域の光、すなわち、発光素子アレイREA
αから放射された波長域αの光と、発光素子アレイRE
Aβから放射された波長域βの光と、発光素子アレイR
EAγから放射された波長域γの光とを前記のようにし
て各発光素子アレイREAα,REAβ,REAγから放
射された各波長域α,β,γの各N本ずつの光束につい
て、それぞれ対応している光束の主光線が一致した状態
となるように前記の各光束を合成して、共通な結像レン
ズLwと共通な光偏向素子Mgに与える。この図18に
例示してある表示装置においても前記した3個の発光素
子アレイREAα,REAβ,REAγは、それぞれ表示
の対象にされている画像信号によって強度変調されてい
る光を放射できるように駆動されており、例えば、発光
素子アレイREAαでは加法混色の3原色信号における
赤の原色の画像信号によって強度変調されている波長域
αの光を放射し、また、発光素子アレイREAβでは加
法混色の3原色信号における青の原色の画像信号によっ
て強度変調されている波長域βの光を放射し、さらに発
光素子アレイREAγでは加法混色の3原色信号におけ
る緑の原色の画像信号によって強度変調されている波長
域γの光を放射しているものとされている。
【0033】前記した光偏向素子Mgから射出された各
波長域α,β,γの各N本ずつの光束は、3色分解光学系
CSA2におけるダイクロイックプリズムDPaに入射
し、波長域αの光はダイクロイックプリズムDPa→全
反射面Mα→プリズムPα→空間光変調素子SLMgの
光路を経て、空間光変調素子SLMrにおける光導電層
部材に結像され、また、前記したダイクロイックプリズ
ムDPaに入射した波長域βの光はダイクロイックプリ
ズムDPa→全反射面Mβ→プリズムPβ→空間光変調
素子SLMbの光路を経て、空間光変調素子SLMbに
おける光導電層部材に結像され、さらに、前記したダイ
クロイックプリズムDPaに入射した波長域γの光はダ
イクロイックプリズムDPa→空間光変調素子SLMg
の光路を経て、空間光変調素子SLMgにおける光導電
層部材に結像される。
【0034】前記した各発光素子アレイREAα,RE
Aβ,REAγから放射された各波長域α,β,γの光
束は、それぞれ対応している光束の主光線が一致した状
態で入射される共通な結像レンズLwと共通な1個の光
偏向素子Mgとを含んで構成されているとともに、それ
ぞれが同一の光路長を有している各別の光路を経て、そ
れぞれ対応して設けられている空間光変調素子SLM
r,SLMb,SLMgに結像されるようにされている
から、前記の各発光素子アレイREAα,REAβ,RE
Aγから放射された各波長域α,β,γの光束によっ
て、それぞれ対応して設けられている空間光変調素子S
LMr,SLMb,SLMgに結像された光学像は、仮
に、光偏向素子Mgと結像レンズLwとによって何等か
の歪が発生したとしても、その歪は各波長域の光の光学
像について同一であり、したがって、極めて良好な重ね
合わせの状態の画像情報と対応する光情報として結像レ
ンズLwから射出された各波長域α,β,γの光情報を、
各波長域α,β,γ毎に光学的に分解してそれぞれの波
長域α,β,γの光情報と対応して個別に設けられている
各空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに結像
された各光情報による画像は、良好な重ね合わせの状態
が得られるような各原色毎の画像となっているのであ
る。
【0035】前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgに結像された各光情報による画像は、図
7を参照して既述したような空間光変調素子の書込み動
作と同様な書込み動作によって、それぞれの空間光変調
素子SLMr,SLMb,SLMgに書込まれる。広い
波長域の光を放射できるような読出し光の光源LSから
放射された読出し光が入射された偏光ビームスプリッタ
PBSは、S偏光々の読出し光を反射して3色分解(ま
たは合成)光学系CSA3のダイクロイックプリズムD
Pに入射させる。前記したダイクロイックプリズムDP
は、緑色光の波長域の光を空間光変調素子SLMgに読
出し光として入射する。また、前記したダイクロイック
プリズムDPから射出した赤色光は、全反射面Mr→プ
リズムPr→空間光変調素子SLMrの光路で書込み光
として空間光変調素子SLMrに入射する。さらに、前
記したダイクロイックプリズムDPから射出した青色光
は、全反射面Mb→プリズムPb→空間光変調素子SL
Mbの光路で書込み光として空間光変調素子SLMbに
入射する。
【0036】前記の各空間光変調素子SLMr,SLM
b,SLMgは、図7を参照して既述したような読出し
動作を行なって、空間光変調素子SLMrから読出され
た赤の原色の画像情報を含む光情報は、空間光変調素子
SLMr→プリズムPr→全反射面Mr→ダイクロイッ
クプリズムDP→偏光ビームスプリッタPBS→投射レ
ンズLp→図示されていないスクリーンの光路によって
スクリーン上に結像され、また空間光変調素子SLMg
から読出された緑の原色の画像情報を含む光情報は、空
間光変調素子SLMg→ダイクロイックプリズムDP→
偏光ビームスプリッタPBS→投射レンズLp→図示さ
れていないスクリーンの光路によってスクリーン上に結
像され、さらに空間光変調素子SLMbから読出された
青の原色の画像情報を含む光情報は、空間光変調素子S
LMb→プリズムPb→全反射面Mb→ダイクロイック
プリズムDP→偏光ビームスプリッタPBS→投射レン
ズLp→図示されていないスクリーンの光路によってス
クリーン上に結像される。そして、前記した各空間光変
調素子SLMr,SLMb,SLMgは、共通な投射レ
ンズLpの主平面から同一の距離に設置されているか
ら、前記した各空間光変調素子SLMr,SLMb,S
LMgから読出された各原色光の画像情報は、共通の投
射レンズLpによって同一のスクリーン上で良好に重な
り合った状態の画像として映出されることになる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図20を参
照して既述した従来の表示装置では、3種類の光情報の
偏向のために3個の光偏向器を使用しているが、前記の
3個の光偏向器は、互いに偏向特性が一致していること
が必要とされるために、光偏向器として高精度の機構部
分と光学系との組合わせによって構成されているものが
必要とされ、また、図21を参照して既述した従来の表
示装置では、光情報の偏向のために1個の光偏向器だけ
しか使用していないが、この従来装置についても高精度
の機構系や光学系が必要とされると共に、必要な性能を
有する光学系を実現するのにコスト高になるという問題
があった。また、図16乃至図19を参照して既述した
従来の表示装置では、3種類の光情報の光束を1つの光
束に合成するために、光情報の数に対応して複雑な合成
光学系を必要としているために、光情報の減衰量が多く
なるために、明るい表示画像をスクリーン上に映出させ
ようとすると、前記の理由によって発生する減衰光量を
加味した高出力の発光素子を使用することが必要とされ
る他に、複数の光情報の重ね合わせのために複雑な調整
機構を用いることが必要とされる等の問題点があった。
それで、前記のような問題点のない表示装置が求められ
た。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は2個の揺動反射
鏡のそれぞれに形成させた反射面に、それぞれ個別に入
射させた光束を、前記した各揺動反射鏡の所定の揺動々
作によって光偏向する手段と、前記の2個の揺動反射鏡
における少なくとも一方のものの反射面には、それぞれ
特定な偏光面を有する光(または、特定な波長域の光)
毎に各別の画像情報によって強度変調されている光束を
入射させる手段と、前記した揺動反射鏡の反射面により
各別に光偏向された光束を各別の結像レンズに入射させ
る手段と、前記の結像レンズから射出した前記の光偏向
された光束が、それぞれ特定な偏光面を有する光(また
は、特定な波長域の光)毎に各別の画像情報によって強
度変調されている光束でない場合には、前記の光束を少
なくとも光導電層部材と光変調材層部材とを含んで構成
されている1個の光書込み型の空間光変調素子の光導電
層部材に結像させる手段と、前記の結像レンズから射出
した前記の光偏向された光束が、それぞれ特定な偏光面
を有する光(または、特定な波長域の光)毎に各別の画
像情報によって強度変調されている光束であった場合に
は、前記したそれぞれ特定な偏光面を有する光(また
は、特定な波長域の光)毎に分離して、前記の分離され
た特定な偏光面を有する光(または、特定な波長域の
光)束毎に少なくとも光導電層部材と光変調材層部材と
を含んで構成されている各別の光書込み型の空間光変調
素子の光導電層部材に結像させる手段と、読出し光の光
源から放射された光をそれぞれ所定の波長域を占める複
数の読出し光に分解する手段と、前記した複数の読出し
光における個々の読出し光を、前記した複数個の光書込
み型の空間光変調素子における所定のものに読出し光と
して与える手段と、前記した複数個の光書込み型の空間
光変調素子から、それぞれ個別に読出された各画像情報
によって変調された光を、各画像情報により強度変調さ
れている状態の光に合成して共通の投射レンズに入射さ
せる手段と、前記した共通の投射レンズから射出した光
をスクリーンに投射する手段とからなる表示装置を提供
する。
【0039】
【作用】2個の揺動反射鏡の一方のものに、それぞれ特
定な偏光面を有する光(または特定な波長域の光)毎に
各別の画像情報によって強度変調されている光束を入射
させて、その揺動反射鏡により、複数の光情報に対して
同一の光偏向動作を行なわせる。各揺動反射鏡によっ
て、それぞれ各別に光偏向された光束は、それぞれの揺
動反射鏡と対応して設けられている結像レンズに入射さ
れ、前記の結像レンズから射出した前記の光偏向された
光束は、その光束がそれぞれ特定な偏光面を有する光
(または、特定な波長域の光)毎に各別の画像情報によ
って強度変調されている光束でない場合には、前記の光
束を少なくとも光導電層部材と光変調材層部材とを含ん
で構成されている1個の光書込み型の空間光変調素子の
光導電層部材に結像させ、また前記の結像レンズから射
出した前記の光偏向された光束が、それぞれ特定な偏光
面を有する光(または、特定な波長域の光)毎に各別の
画像情報によって強度変調されている光束であった場合
には、前記したそれぞれ特定な偏光面を有する光(また
は、特定な波長域の光)毎に分離した後に、前記の分離
された特定な偏光面を有する光(または、特定な波長域
の光)束毎に、少なくとも光導電層部材と光変調材層部
材とを含んで構成されている各別の光書込み型の空間光
変調素子の光導電層部材に結像させる。読出し光の光源
から放射された光は、それぞれ所定の波長域を占める複
数の読出し光に分解され、前記した複数の読出し光にお
ける個々の所定の波長域を占める読出し光は、前記した
複数個の光書込み型の空間光変調素子における所定のも
のに与えられる。前記した複数個の光書込み型の空間光
変調素子から、それぞれ個別に読出された各画像情報に
よって変調された光を、各画像情報により強度変調され
ている状態の光に合成して共通の投射レンズに入射さ
せ、前記した共通の投射レンズから射出した光をスクリ
ーンに投射して、スクリーン上に表示の対象にされてい
る画像を映出させる。
【0040】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の表示装置
の具体的な内容を詳細に説明する。図1乃至図4,図1
0乃至図13は、それぞれ本発明の表示装置のそれぞれ
異なる実施態様を示すブロック図、図5,図6,図8,
図9,図14及び図15は、各構成部材の特性例を示す
図、図7は光書込み型の空間光変調素子の一例構成を示
す断面図、図16,図17及び図19は既提案の表示装
置の構成例を示すブロック図、図18及び図20ならび
に図21は既提案の表示装置の構成例を示す斜視図であ
る。図1乃至図4中に示されているREA1,REA2,R
EA3及び図10乃至図13中に示されているREAr,
REAg,REAb等はそれぞれ発光素子アレイであ
り、前記の各発光素子アレイREA1,REA2,REA
3,REAr,REAg,REAbは、それぞれ多数の発
光素子(N個の発光素子)が一直線上に配列された構成の
ものであって、前記の各発光素子アレイREA1,REA
2,REA3,REAr,REAg,REAbは、それぞれ
異なる情報の個別のものによってそれぞれ強度変調され
た状態の光束を発生させるために用いられている。
【0041】それぞれ表示の対象にされている画像信号
によって強度変調されている光を放射できるように駆動
される前記の各発光素子アレイREA1,REA2,REA
3は以下の説明において、発光素子アレイREA1,RE
Arでは加法混色の3原色信号における赤の原色の画像
信号によって強度変調されている光を放射し、また発光
素子アレイREA2,REAbでは加法混色の3原色信
号における青の原色の画像信号によって強度変調されて
いる光を放射し、さらに発光素子アレイREA3,RE
Agでは加法混色の3原色信号における緑の原色の画像
信号によって強度変調されている光を放射するものであ
るとしている。図5には前記の各発光素子アレイREA
1,REA2,REA3から放射される光の分光特性例を例
示してあり、また図15には前記の各発光素子アレイR
EAr,REAg,REAbから放射される光の分光特性
例を例示してある。また前記の各図中に示されているS
LMr,SLMb,SLMgは、それぞれ光書込み型の
空間光変調素子(単に、空間光変調素子と記載されるこ
ともある)であり、前記した各空間光変調素子SLM
r,SLMb,SLMgとしては、図7を参照して既述
したような構成のものを使用できる。各図中のMg1,
Mg2は揺動反射鏡であり、また、LSは読出し光の光
源、Mcはコールドミラー、Sはスクリーンである。
【0042】まず、図1に示す本発明の表示装置におい
て、それぞれ光偏向器として使用される前記した2個の
揺動反射鏡Mg1,Mg2における一方の揺動反射鏡Mg1
の反射面には、発光素子アレイREA2から放射された
光が偏光子PL1とレンズL1とを介した光と、発光素子
アレイREA3から放射された光が偏光子PL2とレンズ
L1とを介した光とが入射され、また、揺動反射鏡Mg2
の反射面には、発光素子アレイREA1から放射された
光がレンズL3を介して入射される。発光素子アレイR
EA2と発光素子アレイREA3とは、発光素子アレイR
EA2における発光素子列と、発光素子アレイREA3に
おける発光素子列との間隔が、前記した発光素子アレイ
における発光素子ピッチの整数倍となるような状態で同
一基板に配置されていても、あるいは、前記した発光素
子アレイREA2と発光素子アレイREA3とを、前記の
発光素子アレイREA2,REA3における発光素子列が
1直線上に整列された状態として同一基板に配置されて
いてもよい。
【0043】前記した発光素子アレイREA3からは緑
の原色像の画像信号によって強度変調されているN個の
光束が放射され、また発光素子アレイREA2からは青
の原色像の画像信号によって強度変調されているN個の
光束が放射されるが、前記した発光素子アレイREA3
から放射された光は、偏光子PL2によってある特定な
偏光面を有する直線偏光(P波)とされてレンズL1に入
射され、また前記した発光素子アレイREA2から放射
された光は、偏光子PL1によって前記した偏光子PL2
を通過した直線偏光における偏光面に対して直交関係に
ある偏光面を有する特定な偏光面を有する直線偏光(S
波)とされてレンズL1に入射される。
【0044】レンズL1に入射した互に直交する偏光面
を有する前記の2つの直線偏光は、揺動反射鏡Mg1に
よって垂直方向に偏向されてからレンズL2に入射す
る。前記したレンズL1とレンズL2とは、前記した2つ
の発光素子アレイREA3,REA2から放射された光
を、それぞれ対応して設けられている光書込み型の空間
光変調素子の光導電層部材に結像させる結像レンズとし
て機能する。前記のレンズL2から射出した2つの直線
偏光は、図6に示されているような波長に対するP偏光
とS偏光との透過反射特性を有する偏光ビームスプリッ
タPBSαで直交する2つの偏光面の直線偏光に分離さ
れ、発光素子アレイREA3から放射されて偏光子PL2
を通過している方の直線偏光は、前記の偏光ビームスプ
リッタPBSαを透過して、光書込み型の空間光変調素
子SLMgにおける光導電層部材に結像され、また、発
光素子アレイREA2から放射されて偏光子PL1を通過
している方の直線偏光は、前記の偏光ビームスプリッタ
PBSαで反射して、光書込み型の空間光変調素子SL
Mbにおける光導電層部材に結像される。
【0045】このように、2つの発光素子アレイREA
3,REA2の内の発光素子アレイREA3から放射され
た緑の原色像の画像信号によって強度変調されている光
束における偏光子PL2を通過した特定な偏光面を有す
る直線偏光と、発光素子アレイREA2から放射された
青の原色像の画像信号によって強度変調されている光束
における偏光子PL1を通過した特定な偏光面を有する
直線偏光とは、共通の結像レンズL1,L2と、揺動反射
鏡Mg1における共通の反射面とを経由して偏光ビーム
スプリッタPBSαに与えられ、偏光ビームスプリッタ
PBSαで前記の異なる偏光面を有する2つの直線偏光
が互いに分離されて、2つの光書込み型の空間光変調素
子SLMg,SLMbの内のそれぞれ対応する光書込み
型の空間光変調素子における光導電層部材に結像される
から、前記した緑の原色像の画像信号によって強度変調
されている光束と、青の原色像の画像信号によって強度
変調されている光束とは、完全な重ね合わせ状態が実現
できる2次元画像情報を前記した2つの光書込み型の空
間光変調素子SLMg,SLMbに書込むことができ
る。
【0046】なお、前記した2個の発光素子アレイRE
A3,REA2が、発光素子アレイREA3における発光
素子列と、発光素子アレイREA2における発光素子列
との間隔を、前記した発光素子アレイにおける発光素子
ピッチの整数倍となるような状態で同一基板に配置して
ある場合、あるいは、前記した発光素子アレイREA3
と発光素子アレイREA2とが、前記の発光素子アレイ
REA3,REA2における発光素子列が1直線上に整列
された状態として同一基板に配置してある場合には前記
した2個の発光素子アレイREA3,REA2の空間的な
位置が、互いにずれているから、前記の2個の発光素子
アレイREA3,REA2の空間的な位置のずれを補正で
きるように、前記した2個の発光素子アレイREA3,
REA2に供給する緑の原色像の画像信号と、青の原色
像の画像信号とに所定の時間遅延を与えておいたり、あ
るいは前記した2つの光書込み型の空間光変調素子SL
Mg,SLMbの配置位置をずらせておくことにより、
前記した緑の原色像の画像信号によって強度変調されて
いる光束と、青の原色像の画像信号によって強度変調さ
れている光束とによって、完全な重ね合わせ状態が実現
できる2次元画像情報を前記した2つの光書込み型の空
間光変調素子SLMg,SLMbに書込むことができる
のである。
【0047】前記した揺動反射鏡Mg1の反射面に入射
させる緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る光束と、青の原色像の画像信号によって強度変調され
ている光束とを発生させるのに、多数の発光素子を直線
上に整列させた構成態様の発光素子アレイにおける直列
的に順次に設定された領域毎に、それぞれ個別の特定な
偏光面を有する光がそれぞれ画像情報によって強度変調
されている状態の光束を発生させることができるように
構成させた発光素子アレイを使用した場合にも、緑の原
色像の画像信号によって強度変調されている光束と、青
の原色像の画像信号によって強度変調されている光束と
によって、完全な重ね合わせ状態が実現できる2次元画
像情報を前記した2つの光書込み型の空間光変調素子S
LMg,SLMbに書込むことができる。なお、前記の
ように多数の発光素子を直線上に整列させた構成態様の
発光素子アレイにおける直列的に順次に設定された領域
毎に、それぞれ個別の特定な偏光面を有する光がそれぞ
れ画像情報によって強度変調されている状態の光束を発
生させることができるような構成態様の発光素子アレイ
としては、例えば発光素子列における順次の発光素子に
おける隣り合うものについて、互いに直交する偏光面を
生じさせることができる偏光子を、各発光素子の前面に
設けた構成のものを使用できる。
【0048】次に、発光素子アレイREA1から放射さ
れた赤の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束はレンズL3に入射され、レンズL3に入射し
た光は、揺動反射鏡Mg2の反射面によって垂直方向に
偏向されてからレンズL4に入射する。前記したレンズ
L3とレンズL4との2つのレンズは、前記した発光素子
アレイREA1から放射された光を、光書込み型の空間
光変調素子SLMrの光導電層部材に結像させる結像レ
ンズとして機能する。それで、前記のレンズL4から射
出した光は、光書込み型の空間光変調素子SLMrにお
ける光導電層部材に結像される。前記した各空間光変調
素子SLMr,SLMb,SLMgに結像された各原色
像と対応する2次元画像情報は、図7を参照して既述し
たような空間光変調素子の書込み動作によって、それぞ
れの空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに書込
まれるが、前記の各空間光変調素子SLMr,SLM
b,SLMgからの読出し動作は次のようにして行なわ
れる。LSは広い波長域の光を放射できるような読出し
光の光源であり、前記した読出し光の光源LSから放射
された広い波長域の読出し光は、コールドミラーMcを
介して偏光ビームスプリッタPBSβに入射される。
【0049】前記の偏光ビームスプリッタPBSβは、
入射光の波長に対してP偏光とS偏光とが、図9に例示
されているような透過反射特性を有するものとされてい
るから、偏光ビームスプリッタPBSβでは、入射光の
全帯域の光のP偏光成分と、緑の原色光のS偏光成分
と、赤の原色光のS偏光成分とを透過させて、それを図
8に例示されているような透過反射特性を有する偏光ビ
偏光ビームスプリッタPBSγに入射させるとともに、
青の原色光の波長域の光のS偏光成分を反射してそれを
全反射鏡M4を介して空間光変調素子SLMbの透明基
板BP2側に入射させる。前記のように偏光ビームスプ
リッタPBSβを透過して、偏光ビームスプリッタPB
Sγに入射した全帯域の光のP偏光成分と、緑の原色光
のS偏光成分と、赤の原色光のS偏光成分との内で、緑
の原色光のS偏光成分と、赤の原色光のS偏光成分と
は、偏光ビームスプリッタPBSγによって反射してダ
イクロイックプリズム(ダイクロイックミラー)DMr
gに入射する。
【0050】前記したダイクロイックミラーDMrgに
入射した赤の原色光の波長域の光のS偏光成分と緑の原
色光の波長域の光のS偏光成分とは、ダイクロイックミ
ラーDMrgによって、分離されて、一方の緑の原色光
の波長域の光のS偏光成分は、ダイクロイックミラーD
Mrgを透過して空間光変調素子SLMgの透明基板B
P2側に入射し、他方の赤の原色光の波長域の光のS偏
光成分は、ダイクロイックミラーDMrgで反射して空
間光変調素子SLMrの透明基板BP2側に入射する。
【0051】前記した各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgは、それぞれ図7を参照して既述したよ
うな読出し動作を行なって、空間光変調素子SLMrか
ら読出された赤の原色の画像情報を含む光情報は、空間
光変調素子SLMr→ダイクロイックミラーDMrgで
反射→偏光ビームスプリッタPBSγを透過→全反射鏡
M5で反射→ダイクロイックミラーDMrgbで反射→
投射レンズLp→スクリーンSの光路によってスクリー
ンS上に結像され、また、空間光変調素子SLMgから
読出された緑の原色の画像情報を含む光情報は、空間光
変調素子SLMg→ダイクロイックミラーDMrgを透
過→偏光ビームスプリッタPBSγを透過→全反射鏡M
5で反射→ダイクロイックミラーDMrgbで反射→投
射レンズLp→スクリーンSの光路によってスクリーン
S上に結像され、さらに、空間光変調素子SLMbから
読出された青の原色の画像情報を含む光情報は、空間光
変調素子SLMb→全反射鏡M4で反射→偏光ビームス
プリッタPBSβを透過→ダイクロイックミラーDMr
gbを透過→投射レンズLp→スクリーンSの光路によ
ってスクリーンS上に結像される。そして、前記した各
空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgは、共通
な投射レンズLpの主平面から同一の距離に設置されて
いるから、前記した各空間光変調素子SLMr,SLM
b,SLMgから読出された各原色光の画像情報は、共
通の投射レンズLpによって同一のスクリーン上で良好
に重なり合った状態の画像として映出されることにな
る。
【0052】次に、図2に示す本発明の表示装置におい
て、発光素子アレイREA2から放射された青の原色像
の画像信号によって強度変調されているN個の光束と、
発光素子アレイREA3から放射された緑の原色像の画
像信号によって強度変調されているN個の光束とが、互
いに直交する方向から偏光ビームスプリッタPBSδに
入射されており、前記した偏光ビームスプリッタPBS
δからは、発光素子アレイREA2から放射された青の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束における、ある特定な偏光面を有する直線偏光(図示
の構成例の場合にはS偏光)の光束をレンズL1に入射さ
せ、また、発光素子アレイREA3から放射された緑の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束における、ある特定な偏光面を有する直線偏光(図示
の構成例の場合にはP偏光)の光束をレンズL1に入射さ
せている。
【0053】そして、前記のレンズL1から射出した前
記の発光素子アレイREA2から放射された青の原色像
の画像信号によって強度変調されているN個の光束にお
けるS偏光成分の光束と、発光素子アレイREA3から
放射された緑の原色像の画像信号によって強度変調され
ているN個の光束におけるP偏光成分の光束とは、揺動
反射鏡Mg1に入射される。また、前記した揺動反射鏡
Mg2には、発光素子アレイREA1から放射された赤の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束がレンズL3を介して入射されている。光偏向器とし
て使用される揺動反射鏡Mg1に入射した互に直交する
偏光面を有する2つの直線偏光は、揺動反射鏡Mg1に
よって垂直方向に偏向されてからレンズL2に入射す
る。前記したレンズL1とレンズL2との2つのレンズ
は、前記した2つの発光素子アレイREA2,REA3か
ら放射された光を、それぞれ対応して設けられている光
書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像させる
結像レンズとして機能する。
【0054】そして、前記のレンズL2から射出した前
記の互に直交する偏光面を有する2つの直線偏光の内
で、発光素子アレイREA2から放射されたある特定な
偏光面を有する直線偏光(図示の構成例の場合にはS偏
光)の光束、すなわち、発光素子アレイREA2から放射
された青の原色像の画像信号によって強度変調されてい
るN個の光束におけるS偏光成分の光束は、偏光ビーム
スプリッタPBSαで反射した後に、光書込み型の空間
光変調素子SLMbにおける光導電層部材に結像され、
また、発光素子アレイREA3から放射された緑の原色
像の画像信号によって強度変調されているN個の光束に
おけるP偏光成分の光束は、前記の偏光ビームスプリッ
タPBSαを透過して、光書込み型の空間光変調素子S
LMgにおける光導電層部材に結像される。
【0055】このように、2つの発光素子アレイREA
2,REA3の内の発光素子アレイREA2から放射され
た青の原色像の画像信号によって強度変調されている光
束における偏光ビームスプリッタPBSδで反射したS
偏光成分と、発光素子アレイREA3から放射された緑
の原色像の画像信号によって強度変調されている光束に
おける偏光ビームスプリッタPBSδを透過したP偏光
成分とが、共通の結像レンズL1,L2と、揺動反射鏡M
g1とを経由して偏光ビームスプリッタPBSαに与え
られることにより、偏光ビームスプリッタPBSαで
は、前記の異なる偏光面を有する2つの直線偏光を互い
に分離して、2つの光書込み型の空間光変調素子SLM
b,SLMgの内のそれぞれ対応する光書込み型の空間
光変調素子における光導電層部材に結像されるから、前
記した青の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る光束と、緑の原色像の画像信号によって強度変調され
ている光束とは、完全な重ね合わせ状態が実現できる2
次元画像情報を前記した2つの光書込み型の空間光変調
素子SLMb,SLMgに書込むことができる。
【0056】また、発光素子アレイREA1から放射さ
れた緑の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束はレンズL3に入射され、レンズL3に入射し
た光は、揺動反射鏡Mg2によって垂直方向に偏向され
てからレンズL4に入射する。前記したレンズL3とレン
ズL4との2つのレンズは、前記した発光素子アレイR
EA1から放射された光を、光書込み型の空間光変調素
子の光導電層部材に結像させる結像レンズとして機能し
て、前記のレンズL4から射出した光は、反射鏡M3で反
射して光書込み型の空間光変調素子SLMrにおける光
導電層部材に結像される。前記した各空間光変調素子S
LMr,SLMb,SLMgに結像された各原色像と対
応する2次元画像情報は、図7を参照して既述したよう
な空間光変調素子の書込み動作によって、それぞれの空
間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに書込まれ
る。前記の各空間光変調素子SLMr,SLMb,SL
Mgからの読出し動作は、図1を参照して既述したとこ
ろと同様であるから、ここでの詳細な記述は省略する。
【0057】次に図3に示す本発明の表示装置におい
て、それぞれ光偏向器として使用される前記した2個の
揺動反射鏡Mg1,Mg2における一方の揺動反射鏡Mg1
の反射面には、発光素子アレイREA3から放射された
光が偏光子PL1とレンズL1とを介した光と、発光素子
アレイREA1から放射された光が偏光子PL2とレンズ
L1とを介した光とが入射され、また、揺動反射鏡Mg2
の反射面には、発光素子アレイREA2から放射された
光がレンズL3を介して入射される。発光素子アレイR
EA3と発光素子アレイREA1とは、発光素子アレイR
EA3における発光素子列と、発光素子アレイREA1に
おける発光素子列との間隔が、前記した発光素子アレイ
における発光素子ピッチの整数倍となるような状態で同
一基板に配置されていても、あるいは、前記した発光素
子アレイREA3と発光素子アレイREA1とを、前記の
発光素子アレイREA3,REA1における発光素子列が
1直線上に整列された状態として同一基板に配置されて
いてもよい。
【0058】前記した発光素子アレイREA1からは赤
の原色像の画像信号によって強度変調されているN個の
光束が放射され、また発光素子アレイREA3からは緑
の原色像の画像信号によって強度変調されているN個の
光束が放射されるが、前記した発光素子アレイREA1
から放射された光は、偏光子PL2によってある特定な
偏光面を有する直線偏光(P波)とされてレンズL1に入
射され、また前記した発光素子アレイREA3から放射
された光は、偏光子PL1によって前記した偏光子PL2
を通過した直線偏光における偏光面に対して直交関係に
ある偏光面を有する特定な偏光面を有する直線偏光(S
波)とされてレンズL1に入射される。
【0059】レンズL1に入射した互に直交する偏光面
を有する前記の2つの直線偏光は、揺動反射鏡Mg1に
よって垂直方向に偏向されてからレンズL2に入射す
る。前記したレンズL1とレンズL2とは、前記した2つ
の発光素子アレイREA1,REA3から放射された光
を、それぞれ対応して設けられている光書込み型の空間
光変調素子の光導電層部材に結像させる結像レンズとし
て機能する。前記のレンズL2から射出した2つの直線
偏光は、図6に示されているような波長に対するP偏光
とS偏光との透過反射特性を有する偏光ビームスプリッ
タPBSαで直交する2つの偏光面の直線偏光に分離さ
れ、発光素子アレイREA1から放射されて偏光子PL2
を通過している方の直線偏光は、前記の偏光ビームスプ
リッタPBSαを透過した後に全反射光M6で反射し
て、光書込み型の空間光変調素子SLMrにおける光導
電層部材に結像され、また、発光素子アレイREA3か
ら放射されて偏光子PL1を通過している方の直線偏光
は、前記の偏光ビームスプリッタPBSαで反射した後
に全反射鏡M7で反射して、光書込み型の空間光変調素
子SLMgにおける光導電層部材に結像される。
【0060】このように2つの発光素子アレイREA
1,REA3の内の発光素子アレイREA1から放射され
た赤の原色像の画像信号によって強度変調されている光
束における偏光子PL2を通過した特定な偏光面を有す
る直線偏光と、発光素子アレイREA3から放射された
緑の原色像の画像信号によって強度変調されている光束
における偏光子PL1を通過した特定な偏光面を有する
直線偏光とは、共通の結像レンズL1,L2と、揺動反射
鏡Mg1における共通の反射面とを経由して偏光ビーム
スプリッタPBSαに与えられ、前記の偏光ビームスプ
リッタPBSαにおいて、前記の異なる偏光面を有する
2つの直線偏光が互いに分離された後に、全反射鏡M
6,M7の内の対応する所定のものを介して2つの光書込
み型の空間光変調素子SLMr,SLMgの内のそれぞ
れ対応する光書込み型の空間光変調素子における光導電
層部材に結像されるから、前記した赤の原色像の画像信
号によって強度変調されている光束と、緑の原色像の画
像信号によって強度変調されている光束とは、完全な重
ね合わせ状態が実現できる2次元画像情報を前記した2
つの光書込み型の空間光変調素子SLMr,SLMgに
書込むことができる。
【0061】なお、前記した2個の発光素子アレイRE
A1,REA3が、発光素子アレイREA1における発光
素子列と、発光素子アレイREA3における発光素子列
との間隔を、前記した発光素子アレイにおける発光素子
ピッチの整数倍となるような状態で同一基板に配置して
ある場合、あるいは、前記した発光素子アレイREA1
と発光素子アレイREA3とが、前記の発光素子アレイ
REA1,REA3における発光素子列が1直線上に整列
された状態として同一基板に配置してある場合には前記
した2個の発光素子アレイREA1,REA3の空間的な
位置が、互いにずれているから、前記の2個の発光素子
アレイREA1,REA3の空間的な位置のずれを補正で
きるように、前記した2個の発光素子アレイREA1,
REA3に供給する赤の原色像の画像信号と、緑の原色
像の画像信号とに所定の時間遅延を与えておいたり、あ
るいは前記した2つの光書込み型の空間光変調素子SL
Mr,SLMgの配置位置をずらせておくことにより、
前記した赤の原色像の画像信号によって強度変調されて
いる光束と、緑の原色像の画像信号によって強度変調さ
れている光束とによって、完全な重ね合わせ状態が実現
できる2次元画像情報を前記した2つの光書込み型の空
間光変調素子SLMr,SLMgに書込むことができる
のである。
【0062】前記した揺動反射鏡Mg1の反射面に入射
させる赤の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る光束と、緑の原色像の画像信号によって強度変調され
ている光束とを発生させるのに、多数の発光素子を直線
上に整列させた構成態様の発光素子アレイにおける直列
的に順次に設定された領域毎に、それぞれ個別の特定な
偏光面を有する光がそれぞれ画像情報によって強度変調
されている状態の光束を発生させることができるように
構成させた発光素子アレイを使用した場合にも、赤の原
色像の画像信号によって強度変調されている光束と、緑
の原色像の画像信号によって強度変調されている光束と
によって、完全な重ね合わせ状態が実現できる2次元画
像情報を前記した2つの光書込み型の空間光変調素子S
LMr,SLMgに書込むことができる。なお、前記の
ように多数の発光素子を直線上に整列させた構成態様の
発光素子アレイにおける直列的に順次に設定された領域
毎に、それぞれ個別の特定な偏光面を有する光がそれぞ
れ画像情報によって強度変調されている状態の光束を発
生させることができるような構成態様の発光素子アレイ
としては、例えば発光素子列における順次の発光素子に
おける隣り合うものについて、互いに直交する偏光面を
生じさせることができる偏光子を、各発光素子の前面に
設けた構成のものを使用できる。
【0063】次に、発光素子アレイREA2から放射さ
れた青の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束はレンズL3に入射され、レンズL3に入射し
た光は、揺動反射鏡Mg2の反射面によって垂直方向に
偏向されてからレンズL4に入射する。前記したレンズ
L3とレンズL4との2つのレンズは、前記した発光素子
アレイREA2から放射された光を、光書込み型の空間
光変調素子SLMbの光導電層部材に結像させる結像レ
ンズとして機能する。それで、前記のレンズL4から射
出した光は、光書込み型の空間光変調素子SLMbにお
ける光導電層部材に結像される。前記した各空間光変調
素子SLMr,SLMb,SLMgに結像された各原色
像と対応する2次元画像情報は、図7を参照して既述し
たような空間光変調素子の書込み動作によって、それぞ
れの空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに書込
まれる。前記の各空間光変調素子SLMr,SLMb,
SLMgからの読出し動作は、図1を参照して既述した
ところと同様であるから、ここでの詳細な記述は省略す
る。
【0064】次に、図4に示す本発明の表示装置におい
て、発光素子アレイREA3から放射された緑の原色像
の画像信号によって強度変調されているN個の光束と、
発光素子アレイREA1から放射された赤の原色像の画
像信号によって強度変調されているN個の光束とが、互
いに直交する方向から偏光ビームスプリッタPBSδに
入射されており、前記した偏光ビームスプリッタPBS
δからは、発光素子アレイREA3から放射された緑の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束における、ある特定な偏光面を有する直線偏光(図示
の構成例の場合にはS偏光)の光束をレンズL1に入射さ
せ、また、発光素子アレイREA1から放射された赤の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束における、ある特定な偏光面を有する直線偏光(図示
の構成例の場合にはP偏光)の光束をレンズL1に入射さ
せている。
【0065】そして、前記のレンズL1から射出した前
記の発光素子アレイREA3から放射された緑の原色像
の画像信号によって強度変調されているN個の光束にお
けるS偏光成分の光束と、発光素子アレイREA1から
放射された赤の原色像の画像信号によって強度変調され
ているN個の光束におけるP偏光成分の光束とは、揺動
反射鏡Mg1に入射される。また、前記した揺動反射鏡
Mg2には、発光素子アレイREA2から放射された青の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束がレンズL3を介して入射されている。光偏向器とし
て使用される揺動反射鏡Mg1に入射した互に直交する
偏光面を有する2つの直線偏光は、揺動反射鏡Mg1に
よって垂直方向に偏向されてからレンズL2に入射す
る。前記したレンズL1とレンズL2との2つのレンズ
は、前記した2つの発光素子アレイREA3,REA1か
ら放射された光を、それぞれ対応して設けられている光
書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像させる
結像レンズとして機能する。
【0066】そして、前記のレンズL2から射出した前
記の互に直交する偏光面を有する2つの直線偏光の内
で、発光素子アレイREA3から放射されたある特定な
偏光面を有する直線偏光(図示の構成例の場合にはS偏
光)の光束、すなわち、発光素子アレイREA3から放射
された緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
るN個の光束におけるS偏光成分の光束は、偏光ビーム
スプリッタPBSαで反射した後に、さらに全反射鏡M
7で反射して光書込み型の空間光変調素子SLMgにお
ける光導電層部材に結像され、また、発光素子アレイR
EA1から放射された赤の原色像の画像信号によって強
度変調されているN個の光束におけるP偏光成分の光束
は、前記の偏光ビームスプリッタPBSαを透過した後
に全反射鏡M6で反射して、光書込み型の空間光変調素
子SLMrにおける光導電層部材に結像される。
【0067】このように、2つの発光素子アレイREA
3,REA1の内の発光素子アレイREA3から放射され
た緑の原色像の画像信号によって強度変調されている光
束における偏光ビームスプリッタPBSδで反射したS
偏光成分と、発光素子アレイREA1から放射された赤
の原色像の画像信号によって強度変調されている光束に
おける偏光ビームスプリッタPBSδを透過したP偏光
成分とが、共通の結像レンズL1,L2と、揺動反射鏡M
g1とを経由して偏光ビームスプリッタPBSαに与え
られることにより、偏光ビームスプリッタPBSαで
は、前記の異なる偏光面を有する2つの直線偏光を互い
に分離して、2つの光書込み型の空間光変調素子SLM
g,SLMrの内のそれぞれ対応する光書込み型の空間
光変調素子における光導電層部材に結像されるから、前
記した緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る光束と、赤の原色像の画像信号によって強度変調され
ている光束とは、完全な重ね合わせ状態が実現できる2
次元画像情報を前記した2つの光書込み型の空間光変調
素子SLMg,SLMrに書込むことができる。
【0068】また、発光素子アレイREA2から放射さ
れた赤の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束はレンズL3に入射され、レンズL3に入射し
た光は、揺動反射鏡Mg2によって垂直方向に偏向され
てからレンズL4に入射する。前記したレンズL3とレン
ズL4との2つのレンズは、前記した発光素子アレイR
EA2から放射された光を、光書込み型の空間光変調素
子の光導電層部材に結像させる結像レンズとして機能し
て、前記のレンズL4から射出した光は、反射鏡M3で反
射して光書込み型の空間光変調素子SLMbにおける光
導電層部材に結像される。前記した各空間光変調素子S
LMb,SLMg,SLMrに結像された各原色像と対
応する2次元画像情報は、図7を参照して既述したよう
な空間光変調素子の書込み動作によって、それぞれの空
間光変調素子SLMb,SLMg,SLMrに書込まれ
る。前記の各空間光変調素子SLMb,SLMg,SL
Mrからの読出し動作は、図1を参照して既述したとこ
ろと同様であるから、ここでの詳細な記述は省略する。
【0069】次に、図10乃至図13に示す本発明の表
示装置において、REAr,REAb,REAgはそれぞ
れ発光素子アレイであり、前記の各発光素子アレイRE
Ar,REAb,REAgは、それぞれ多数の発光素子
(N個の発光素子)が一直線上に配列された構成のもので
あって、前記した3個の発光素子アレイREAr,RE
Ab,REAgは、それぞれ互いに異なる波長域の光を
発光できるものが使用されたり、あるいは、少なくとも
前記した3個の発光素子アレイREAr,REAb,RE
Agの内で、同一の揺動反射鏡に入射させる光を発光さ
せるのに使用される特定な2個の発光素子アレイ、例え
ば図10及び図11に示されている表示装置における発
光素子アレイREAbと発光素子REAg(あるいは図
12及び図13に示されている表示装置における発光素
子アレイREArと発光素子REAg)は、互いに異な
る波長域の光を発光できるものが使用される。図15中
に示してある2つの波長域Fd,Fuは、図10及び図
11に示されている表示装置において、同一の揺動反射
鏡Mg1に入射させる光を発光させるのに使用される特
定な2個の発光素子アレイREAb,REAg(あるい
は図12及び図13に示されている表示装置において、
同一の揺動反射鏡Mg1に入射させる光を発光させるの
に使用される特定な2個の発光素子アレイREAr,R
EAg)から個別に放射させる光の波長域を例示したも
のである。
【0070】前記のように、同一の揺動反射鏡に入射さ
せる光を発光させるのに使用される特定な2個の発光素
子アレイは、2個の発光素子アレイREAb,REAg
(または発光素子アレイREArと発光素子REAg)
の内の一方のものとして、例えば波長域Fdの光を放射
するものが使用されたとすれば、他方のものとしては波
長域Fuの光を放射するものが使用される、というよう
に、発光素子アレイREAbと発光素子アレイREAg
(または発光素子アレイREArと発光素子REAg)
とは、互に異なる波長域の光を発光できるものが使用さ
れる。前記した特定な2個の発光素子として、前記した
2つの波長域の内のどちらの波長域Fd(またはFu)
の光を放射できるものとするのかは、発光素子アレイと
光書込み型の空間光変調素子との間の光路の構成態様に
よって定められる。前記した同一の揺動反射鏡Mg1に
入射させる光を発光させるのに使用される特定な2個の
発光素子アレイ以外の他の1つの発光素子アレイとして
は、光書込み用の空間光変調素子の書込みができる波長
域内の任意の波長域の光を放射できるものが使用できる
から、前記した波長域Fd,Fuの光のどちらの光を放
射するものでも使用できる。
【0071】図10及び図11に示されている表示装置
においては、発光素子アレイREAb,REArとして
は波長域Fuの光を放射するものが使用され、また、発
光素子アレイREAgとしては波長域Fdの光を放射す
るものが使用されるものとされており、図12及び図1
3に示されている表示装置においては、発光素子アレイ
REAb,REArとしては波長域Fdの光を放射する
ものが使用され、また、発光素子アレイREAgとして
は波長域Fuの光を放射するものが使用されるものとさ
れており、前記した各発光素子アレイREAr,REA
b,REAgでは、それぞれ前記のような波長帯の光
を、それぞれ異なる情報の個別のものによって強度変調
した状態の光束を発生させるために用いられる。以下の
説明においては、発光素子アレイREAbからは、加法
混色の3原色信号における青の原色像の画像信号によっ
て強度変調されている光が放射され、さらに発光素子ア
レイREAgからは加法混色の3原色信号における緑の
原色像の画像信号によって強度変調されている光が放射
され、発光素子アレイREArからは、加法混色の3原
色信号における赤の原色像の画像信号によって強度変調
されている光が放射されているものとされている。
【0072】まず、図10に示す本発明の表示装置で
は、光偏向器として使用される2個の揺動鏡Mg1,M
g2の内の一方の揺動鏡Mg1には、発光素子アレイRE
Abから放射されたある特定な波長域Fuの光と、発光
素子アレイREAgから放射された前記した特定な波長
域とは異なる特定な波長域Fdの光とがレンズL1を介
して入射され、また前記した揺動反射鏡Mg2には、発
光素子アレイREArから放射された波長域Fuの光が
レンズL3を介して入射されている。前記した発光素子
アレイREAbと発光素子アレイREAgとは、発光素
子アレイREAbにおける発光素子列と、発光素子アレ
イREAgにおける発光素子列との間隔が、前記した発
光素子アレイにおける発光素子ピッチの整数倍となるよ
うな状態で同一基板に配置されていても、あるいは、前
記した発光素子アレイREAbと発光素子アレイREA
gとを、前記の発光素子アレイREAb,REAgにお
ける発光素子列が1直線上に整列された状態として同一
基板に配置させたものが使用されてもよい。
【0073】既述のように、前記した発光素子アレイR
EAbからは青の原色像の画像信号によって、波長域F
uの光を強度変調しているN個の光束を放射させるよう
にし、また発光素子アレイREAgからは緑の原色像の
画像信号によって、波長域Fdの光を強度変調している
N個の光束を放射させるようにしているが、前記した発
光素子アレイREAbから放射された波長域Fuの光
と、前記した発光素子アレイREAgから放射された波
長域Fdの光とは、レンズL1を介して揺動反射鏡Mg1
に入射され、前記の揺動反射鏡Mg1により垂直方向に
偏向されてからレンズL2に入射する。前記したレンズ
L1とレンズL2との2つのレンズは、前記した2つの発
光素子アレイREAb,REAgから放射された光を、
それぞれ対応して設けられている光書込み型の空間光変
調素子の光導電層部材に結像させる結像レンズとして機
能する。
【0074】前記のレンズL2から射出した2つの波長
域Fu,Fdの光は、図14に示されているような波長
に対する透過率特性を有するダイクロイックミラーDF
1によって、波長域Fuの光と、波長域Fdの光とに分
離される。すなわち、発光素子アレイREAbから放射
された波長域Fuの光が、青の原色像の画像信号によっ
て強度変調されているN個の光束は、前記のダイクロイ
ックミラーDF1で反射して、光書込み型の空間光変調
素子SLMbにおける光導電層部材に結像され、また、
発光素子アレイREAgから放射された波長域Fdの光
が、緑の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束は、前記のダイクロイックミラーDF1を透
過して、光書込み型の空間光変調素子SLMgにおける
光導電層部材に結像される。
【0075】このように、2つの発光素子アレイREA
b,REAgの内の発光素子アレイREAbから放射さ
れた青の原色像の画像信号によって強度変調されている
波長域Fuの光束と、発光素子アレイREAgから放射
された緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る波長域Fdの光束とは、共通の結像レンズL1,L2
と、揺動反射鏡Mg1における共通の反射面とを経由し
てダイクロイックミラーDF1に与えられ、前記のダイ
クロイックミラーDF1によって異なる波長域の光に互
いに分離されて、2つの光書込み型の空間光変調素子S
LMb,SLMgの内のそれぞれ対応する光書込み型の
空間光変調素子における光導電層部材に結像されるか
ら、前記した青の原色像の画像信号によって強度変調さ
れている光束と、緑の原色像の画像信号によって強度変
調されている光束とは、完全な重ね合わせ状態が実現で
きる2次元画像情報を、前記した2つの光書込み型の空
間光変調素子SLMb,SLMgに書込むことができ
る。
【0076】なお、前記した2個の発光素子アレイRE
Ab,REAgが、発光素子アレイREAbにおける発
光素子列と、発光素子アレイREAgにおける発光素子
列との間隔を、前記した発光素子アレイにおける発光素
子ピッチの整数倍となるような状態で同一基板に配置し
てある場合、あるいは、前記した発光素子アレイREA
bと発光素子アレイREAgとが、前記の発光素子アレ
イREAb,REAgにおける発光素子列が1直線上に
整列された状態として同一基板に配置してある場合に
は、前記した2個の発光素子アレイREAb,REAg
の空間的な位置が、互いにずれているから、前記の2個
の発光素子アレイREAb,REAgの空間的な位置の
ずれを補正できるように、前記した2個の発光素子アレ
イREAb,REAgに供給する青の原色像の画像信号
と、緑の原色像の画像信号とに所定の時間遅延を与えて
おいたり、あるいは前記した2つの光書込み型の空間光
変調素子SLMb,SLMgの配置位置をずらせておく
ことにより、前記した青の原色像の画像信号によって強
度変調されている光束と、緑の原色像の画像信号によっ
て強度変調されている光束とによって、完全な重ね合わ
せ状態が実現できる2次元画像情報を前記した2つの光
書込み型の空間光変調素子SLMb,SLMgに書込む
ことができるのである。
【0077】前記した揺動反射鏡Mg1に入射させる青
の原色像の画像信号によって強度変調されている光束
と、緑の原色像の画像信号によって強度変調されている
光束とを発生させるのに、多数の発光素子を直線上に整
列させた構成態様の発光素子アレイにおける直列的に順
次に設定された領域毎に、それぞれ個別の特定な波長域
の光がそれぞれ画像情報によって強度変調されている状
態の光束を発生させることができるように構成させた発
光素子アレイを使用した場合にも、青の原色像の画像信
号によって強度変調されている光束と、緑の原色像の画
像信号によって強度変調されている光束とによって、完
全な重ね合わせ状態が実現できる2次元画像情報を前記
した2つの光書込み型の空間光変調素子SLMb,SL
Mgに書込むことができる。また、発光素子アレイRE
Arから放射された赤の原色像の画像信号によって強度
変調されているN個の光束はレンズL3に入射され、レ
ンズL3に入射した光は、揺動反射鏡Mg2における反射
面によって垂直方向に偏向されてからレンズL4に入射
する。前記したレンズL3とレンズL4との2つのレンズ
は、前記した発光素子アレイREArから放射された光
を、光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像
させる結像レンズとして機能する。それで、前記のレン
ズL4から射出した光は、光書込み型の空間光変調素子
SLMrにおける光導電層部材に結像される。
【0078】そして、前記のように各発光素子アレイR
EAr〜REAgから放射された光束は、2個の揺動反
射鏡Mg1,Mg2によって垂直方向に偏向されているか
ら、前記した各発光素子アレイREAr〜REAgから
放射されたそれぞれ異なる原色像と対応する2次元画像
情報は、完全な重ね合わせの状態を実現させ得るものと
して、前記した各光書込み型の空間光変調素子における
光導電層部材に結像されることになる。前記した各空間
光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに結像された
各原色像と対応する2次元画像情報は、図7を参照して
既述したような空間光変調素子の書込み動作によって、
それぞれの空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMg
に書込まれる。前記の各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgからの読出し動作は、図1を参照して既
述したところと同様であるから、ここでの詳細な記述は
省略する。
【0079】次に図11に示す本発明の表示装置では、
光偏向器として使用される2個の揺動鏡Mg1,Mg2の
内の一方の揺動鏡Mg1には、発光素子アレイREAb
から放射されたある特定な波長域Fuの光と、発光素子
アレイREAgから放射された前記した特定な波長域と
は異なる特定な波長域Fdの光とが、ダイクロイックミ
ラーDF2とレンズL1とを介して入射され、また前記し
た揺動反射鏡Mg2には、発光素子アレイREArから
放射された波長域Fuの光がレンズL3を介して入射さ
れている。
【0080】既述のように、前記した発光素子アレイR
EAbからは青の原色像の画像信号によって、波長域F
uの光を強度変調しているN個の光束を放射させるよう
にし、また発光素子アレイREAgからは緑の原色像の
画像信号によって、波長域Fdの光を強度変調している
N個の光束を放射させるようにしている。前記した発光
素子アレイREAbから放射された波長域Fuの光は、
ダイクロイックミラーDF2によって反射した後に、レ
ンズL1を介して揺動反射鏡Mg1に入射され、また、前
記した発光素子アレイREAgから放射された波長域F
dの光は、ダイクロイックミラーDF2を透過した後
に、レンズL1を介して揺動反射鏡Mg1に入射され、前
記の揺動反射鏡Mg1により垂直方向に偏向されてから
レンズL2に入射する。
【0081】前記したレンズL1とレンズL2との2つの
レンズは、前記した2つの発光素子アレイREAb,R
EAgから放射された光を、それぞれ対応して設けられ
ている光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結
像させる結像レンズとして機能する。前記のレンズL2
から射出した2つの波長域Fu,Fdの光は、図14に
示されているような波長に対する透過率特性を有するダ
イクロイックミラーDF1により、波長域Fuの光と、
波長域Fdの光とに分離されて、発光素子アレイREA
bから放射された波長域Fuの光が、青の原色像の画像
信号によって強度変調されているN個の光束は、前記の
ダイクロイックミラーDF1で反射して、光書込み型の
空間光変調素子SLMbにおける光導電層部材に結像さ
れ、また、発光素子アレイREAgから放射された波長
域Fdの光が、緑の原色像の画像信号によって強度変調
されているN個の光束は、前記のダイクロイックミラー
DF1を透過して、光書込み型の空間光変調素子SLM
gにおける光導電層部材に結像される。
【0082】このように、2つの発光素子アレイREA
b,REAgの内の発光素子アレイREAbから放射さ
れた青の原色像の画像信号によって強度変調されている
波長域Fuの光束と、発光素子アレイREAgから放射
された緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る波長域Fdの光束とは、共通の結像レンズL1,L2
と、揺動反射鏡Mg1における共通の反射面とを経由し
てダイクロイックミラーDF1に与えられ、前記のダイ
クロイックミラーDF1によって異なる波長域の光に互
いに分離されて、2つの光書込み型の空間光変調素子S
LMb,SLMgの内のそれぞれ対応する光書込み型の
空間光変調素子における光導電層部材に結像されるか
ら、前記した青の原色像の画像信号によって強度変調さ
れている光束と、緑の原色像の画像信号によって強度変
調されている光束とは、完全な重ね合わせ状態が実現で
きる2次元画像情報を、前記した2つの光書込み型の空
間光変調素子SLMb,SLMgに書込むことができ
る。また、発光素子アレイREArから放射された赤の
原色像の画像信号によって強度変調されているN個の光
束はレンズL3に入射され、レンズL3に入射した光は、
揺動反射鏡Mg2における反射面によって垂直方向に偏
向されてからレンズL4に入射する。
【0083】前記したレンズL3とレンズL4との2つの
レンズは、前記した発光素子アレイREArから放射さ
れた光を、光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材
に結像させる結像レンズとして機能する。それで、前記
のレンズL4から射出した光は、光書込み型の空間光変
調素子SLMrにおける光導電層部材に結像される。そ
して、前記のように各発光素子アレイREAr〜REA
gから放射された光束は、2個の揺動反射鏡Mg1,M
g2によって垂直方向に偏向されているから、前記した
各発光素子アレイREAr〜REAgから放射されたそ
れぞれ異なる原色像と対応する2次元画像情報は、完全
な重ね合わせの状態を実現させ得るものとして、前記し
た各光書込み型の空間光変調素子における光導電層部材
に結像されることになる。前記した各空間光変調素子S
LMr,SLMb,SLMgに結像された各原色像と対
応する2次元画像情報は、図7を参照して既述したよう
な空間光変調素子の書込み動作によって、それぞれの空
間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに書込まれ
る。前記の各空間光変調素子SLMr,SLMb,SL
Mgからの読出し動作は、図1を参照して既述したとこ
ろと同様であるから、ここでの詳細な記述は省略する。
【0084】次に、図12に示す本発明の表示装置で
は、光偏向器として使用される2個の揺動鏡Mg1,M
g2の内の一方の揺動鏡Mg1には、発光素子アレイRE
Arから放射されたある特定な波長域Fdの光と、発光
素子アレイREAgから放射された前記した特定な波長
域とは異なる特定な波長域Fuの光とが、レンズL1を
介して入射され、また前記した揺動反射鏡Mg2には、
発光素子アレイREAbから放射された波長域Fdの光
がレンズL3を介して入射されている。前記した発光素
子アレイREArと発光素子アレイREAgとは、発光
素子アレイREArにおける発光素子列と、発光素子ア
レイREAgにおける発光素子列との間隔が、前記した
発光素子アレイにおける発光素子ピッチの整数倍となる
ような状態で同一基板に配置されていても、あるいは、
前記した発光素子アレイREArと発光素子アレイRE
Agとを、前記の発光素子アレイREAr,REAgに
おける発光素子列が1直線上に整列された状態として同
一基板に配置させたものが使用されてもよい。
【0085】既述のように、前記した発光素子アレイR
EArからは赤の原色像の画像信号によって、波長域F
dの光を強度変調しているN個の光束を放射させるよう
にし、また発光素子アレイREAgからは緑の原色像の
画像信号によって、波長域Fuの光を強度変調している
N個の光束を放射させるようにしているが、前記した発
光素子アレイREArから放射された波長域Fdの光
と、前記した発光素子アレイREAgから放射された波
長域Fuの光とは、レンズL1を介して揺動反射鏡Mg1
に入射され、前記の揺動反射鏡Mg1により垂直方向に
偏向されてからレンズL2に入射する。前記したレンズ
L1とレンズL2との2つのレンズは、前記した2つの発
光素子アレイREAr,REAgから放射された光を、
それぞれ対応して設けられている光書込み型の空間光変
調素子の光導電層部材に結像させる結像レンズとして機
能する。
【0086】前記のレンズL2から射出した2つの波長
域Fu,Fdの光は、図14に示されているような波長
に対する透過率特性を有するダイクロイックミラーDF
1によって、波長域Fuの光と、波長域Fdの光とに分
離される。すなわち、発光素子アレイREArから放射
された波長域Fdの光が、赤の原色像の画像信号によっ
て強度変調されているN個の光束は、前記のダイクロイ
ックミラーDF1を透過して、光書込み型の空間光変調
素子SLMrにおける光導電層部材に結像され、また、
発光素子アレイREAgから放射された波長域Fuの光
が、緑の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束は、前記のダイクロイックミラーDF1で反
射した後に、全反射鏡M8で反射して光書込み型の空間
光変調素子SLMgにおける光導電層部材に結像され
る。
【0087】このように、2つの発光素子アレイREA
r,REAgの内の発光素子アレイREArから放射さ
れた赤の原色像の画像信号によって強度変調されている
波長域Fdの光束と、発光素子アレイREAgから放射
された緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る波長域Fuの光束とは、共通の結像レンズL1,L2
と、揺動反射鏡Mg1における共通の反射面とを経由し
てダイクロイックミラーDF1に与えられ、前記のダイ
クロイックミラーDF1によって異なる波長域の光に互
いに分離されて、2つの光書込み型の空間光変調素子S
LMr,SLMgの内のそれぞれ対応する光書込み型の
空間光変調素子における光導電層部材に結像されるか
ら、前記した赤の原色像の画像信号によって強度変調さ
れている光束と、緑の原色像の画像信号によって強度変
調されている光束とは、完全な重ね合わせ状態が実現で
きる2次元画像情報を、前記した2つの光書込み型の空
間光変調素子SLMb,SLMgに書込むことができ
る。
【0088】なお、前記した2個の発光素子アレイRE
Ar,REAgが、発光素子アレイREArにおける発
光素子列と、発光素子アレイREAgにおける発光素子
列との間隔を、前記した発光素子アレイにおける発光素
子ピッチの整数倍となるような状態で同一基板に配置し
てある場合、あるいは、前記した発光素子アレイREA
rと発光素子アレイREAgとが、前記の発光素子アレ
イREAr,REAgにおける発光素子列が1直線上に
整列された状態として同一基板に配置してある場合に
は、前記した2個の発光素子アレイREAr,REAg
の空間的な位置が、互いにずれているから、前記の2個
の発光素子アレイREAr,REAgの空間的な位置の
ずれを補正できるように、前記した2個の発光素子アレ
イREAr,REAgに供給する青の原色像の画像信号
と、緑の原色像の画像信号とに所定の時間遅延を与えて
おいたり、あるいは前記した2つの光書込み型の空間光
変調素子SLMr,SLMgの配置位置をずらせておく
ことにより、前記した赤の原色像の画像信号によって強
度変調されている光束と、緑の原色像の画像信号によっ
て強度変調されている光束とによって、完全な重ね合わ
せ状態が実現できる2次元画像情報を前記した2つの光
書込み型の空間光変調素子SLMr,SLMgに書込む
ことができるのである。
【0089】前記した揺動反射鏡Mg1に入射させる赤
の原色像の画像信号によって強度変調されている光束
と、緑の原色像の画像信号によって強度変調されている
光束とを発生させるのに、多数の発光素子を直線上に整
列させた構成態様の発光素子アレイにおける直列的に順
次に設定された領域毎に、それぞれ個別の特定な波長域
の光がそれぞれ画像情報によって強度変調されている状
態の光束を発生させることができるように構成させた発
光素子アレイを使用した場合にも、赤の原色像の画像信
号によって強度変調されている光束と、緑の原色像の画
像信号によって強度変調されている光束とによって、完
全な重ね合わせ状態が実現できる2次元画像情報を前記
した2つの光書込み型の空間光変調素子SLMr,SL
Mgに書込むことができる。また、発光素子アレイRE
Abから放射された青の原色像の画像信号によって強度
変調されているN個の光束はレンズL3に入射され、レ
ンズL3に入射した光は、揺動反射鏡Mg2における反射
面によって垂直方向に偏向されてからレンズL4に入射
する。前記したレンズL3とレンズL4との2つのレンズ
は、前記した発光素子アレイREAbから放射された光
を、光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像
させる結像レンズとして機能する。それで、前記のレン
ズL4から射出した光は、光書込み型の空間光変調素子
SLMbにおける光導電層部材に結像される。
【0090】そして、前記のように各発光素子アレイR
EAr〜REAgから放射された光束は、2個の揺動反
射鏡Mg1,Mg2によって垂直方向に偏向されているか
ら、前記した各発光素子アレイREAr〜REAgから
放射されたそれぞれ異なる原色像と対応する2次元画像
情報は、完全な重ね合わせの状態を実現させ得るものと
して、前記した各光書込み型の空間光変調素子における
光導電層部材に結像されることになる。前記した各空間
光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに結像された
各原色像と対応する2次元画像情報は、図7を参照して
既述したような空間光変調素子の書込み動作によって、
それぞれの空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMg
に書込まれる。前記の各空間光変調素子SLMr,SL
Mb,SLMgからの読出し動作は、図1を参照して既
述したところと同様であるから、ここでの詳細な記述は
省略する。
【0091】次に図13に示す本発明の表示装置では、
光偏向器として使用される2個の揺動鏡Mg1,Mg2の
内の一方の揺動鏡Mg1には、発光素子アレイREAr
から放射されたある特定な波長域Fdの光と、発光素子
アレイREAgから放射された前記した特定な波長域と
は異なる特定な波長域Fuの光とが、ダイクロイックミ
ラーDF2とレンズL1とを介して入射され、また前記し
た揺動反射鏡Mg2には、発光素子アレイREAbから
放射された波長域Fdの光がレンズL3を介して入射さ
れている。既述のように、前記した発光素子アレイRE
Arからは赤の原色像の画像信号によって、波長域Fd
の光を強度変調しているN個の光束を放射させるように
し、また発光素子アレイREAgからは緑の原色像の画
像信号によって、波長域Fuの光を強度変調しているN
個の光束を放射させるようにしている。
【0092】前記した発光素子アレイREArから放射
された波長域Fdの光は、ダイクロイックミラーDF2
を透過した後に、レンズL1を介して揺動反射鏡Mg1に
入射され、また、前記した発光素子アレイREAgから
放射された波長域Fuの光は、ダイクロイックミラーD
F2で反射した後に、レンズL1を介して揺動反射鏡Mg
1に入射され、前記の揺動反射鏡Mg1により垂直方向に
偏向されてからレンズL2に入射する。前記したレンズ
L1とレンズL2との2つのレンズは、前記した2つの発
光素子アレイREAr,REAgから放射された光を、
それぞれ対応して設けられている光書込み型の空間光変
調素子の光導電層部材に結像させる結像レンズとして機
能する。前記のレンズL2から射出した2つの波長域F
u,Fdの光は、図14に示されているような波長に対
する透過率特性を有するダイクロイックミラーDF1に
より、波長域Fuの光と、波長域Fdの光とに分離され
て、発光素子アレイREArから放射された波長域Fd
の光が、赤の原色像の画像信号によって強度変調されて
いるN個の光束は、前記のダイクロイックミラーDF1
を透過した後に、全反射鏡M9で反射して光書込み型の
空間光変調素子SLMrにおける光導電層部材に結像さ
れ、また、発光素子アレイREAgから放射された波長
域Fuの光が、緑の原色像の画像信号によって強度変調
されているN個の光束は、前記のダイクロイックミラー
DF1で反射した後に、全反射鏡M8で反射して光書込み
型の空間光変調素子SLMgにおける光導電層部材に結
像される。
【0093】このように、2つの発光素子アレイREA
r,REAgの内の発光素子アレイREArから放射さ
れた赤の原色像の画像信号によって強度変調されている
波長域Fdの光束と、発光素子アレイREAgから放射
された緑の原色像の画像信号によって強度変調されてい
る波長域Fuの光束とは、ダイクロイックミラーDF2
と、共通の結像レンズL1,L2と、揺動反射鏡Mg1に
おける共通の反射面とを経由してダイクロイックミラー
DF1に与えられ、前記のダイクロイックミラーDF1に
よって異なる波長域の光に互いに分離されて、2つの光
書込み型の空間光変調素子SLMr,SLMgの内のそ
れぞれ対応する光書込み型の空間光変調素子における光
導電層部材に結像されるから、前記した赤の原色像の画
像信号によって強度変調されている光束と、緑の原色像
の画像信号によって強度変調されている光束とは、完全
な重ね合わせ状態が実現できる2次元画像情報を前記し
た2つの光書込み型の空間光変調素子SLMr,SLM
gに書込むことができる。
【0094】また、発光素子アレイREAbから放射さ
れた青の原色像の画像信号によって強度変調されている
N個の光束はレンズL3に入射され、レンズL3に入射し
た光は、揺動反射鏡Mg2によって垂直方向に偏向され
てからレンズL4に入射する。前記したレンズL3とレン
ズL4との2つのレンズは、前記した発光素子アレイR
EAbから放射された光を、光書込み型の空間光変調素
子SLMbの光導電層部材に結像させる結像レンズとし
て機能する。それで、前記のレンズL4から射出した光
は、光書込み型の空間光変調素子SLMbにおける光導
電層部材に結像される。そして、前記のように各発光素
子アレイREAr〜REAgから放射された光束は、2
個の揺動反射鏡Mg1,Mg2によって垂直方向に偏向さ
れているから、前記した各発光素子アレイREAr〜R
EAgから放射されたそれぞれ異なる原色像と対応する
2次元画像情報は、完全な重ね合わせの状態を実現させ
得るものとして、前記した各光書込み型の空間光変調素
子における光導電層部材に結像されることになる。前記
した各空間光変調素子SLMr,SLMb,SLMgに
結像された各原色像と対応する2次元画像情報は、図7
を参照して既述したような空間光変調素子の書込み動作
によって、それぞれの空間光変調素子SLMr,SLM
b,SLMgに書込まれる。前記の各空間光変調素子S
LMr,SLMb,SLMgからの読出し動作は、図1
を参照して既述したところと同様であるから、ここでの
詳細な記述は省略する。
【0095】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の表示装置は、それぞれ個別に入射させ
た光束を同時に光偏向させるように所定の揺動々作を行
なう2個の揺動反射鏡の内の一方の揺動反射鏡に、それ
ぞれ特定な偏光面を有する光(または、特定な波長域の
光)毎に各別の画像情報によって強度変調されている光
束を入射させて、その一方の揺動反射鏡だけで、複数の
光情報に対する光偏向動作を行なうことができるように
し、前記2つの揺動反射鏡から各別に光偏向された光束
を、それぞれ各別の結像レンズに入射させ、前記の結像
レンズから射出した前記の光偏向された光束が、それぞ
れ特定な偏光面を有する光(または、特定な波長域の
光)毎に各別の画像情報によって強度変調されている光
束でない場合には、前記の光束を少なくとも光導電層部
材と光変調材層部材とを含んで構成されている1個の光
書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像させ、
また前記の結像レンズから射出した前記の光偏向された
光束が、それぞれ特定な偏光面を有する光(または、特
定な波長域の光)毎に各別の画像情報によって強度変調
されている光束であった場合には、前記したそれぞれ特
定な偏光面を有する光(または、特定な波長域の光)毎
に分離して、前記の分離された特定な偏光面を有する光
(または、特定な波長域の光)束毎に、少なくとも光導
電層部材と光変調材層部材とを含んで構成されている各
別の光書込み型の空間光変調素子の光導電層部材に結像
させて、各光書込み型の空間光変調素子に対してそれぞ
れ異なる画像情報を書込み、さらに、読出し光の光源か
ら放射された光をそれぞれ所定の波長域を占める複数の
読出し光に分解して、前記した複数の読出し光における
個々の読出し光を、前記した複数個の光書込み型の空間
光変調素子における所定のものに読出し光として与え
て、前記した複数個の光書込み型の空間光変調素子か
ら、それぞれ個別に読出された各画像情報によって変調
された光を、各画像情報により強度変調されている状態
の光に合成して共通の投射レンズに入射させ、前記した
共通の投射レンズから射出した光をスクリーンに投射し
て、スクリーン上に表示の対象にされている画像を映出
させるようにしているので、本発明の表示装置では2個
の光偏向器により複数種類の画像情報を同期した状態で
光偏向を行ない、それを光書込み型の空間光変調素子に
書込み、前記の書込まれた複数種類の画像情報を同時に
読出して良好な重ね合わせの状態でスクリーン上に映出
できるので、本発明によれば高精度、小型、低価格で高
信頼性を有する表示装置を容易に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック図
である。
【図2】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック図
である。
【図3】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック図
である。
【図4】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック図
である。
【図5】構成部材の特性例を示す図である。
【図6】構成部材の特性例を示す図である。
【図7】光書込み型の空間光変調素子の一例構成を示す
断面図である。
【図8】構成部材の特性例を示す図である。
【図9】構成部材の特性例を示す図である。
【図10】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック
図である。
【図11】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック
図である。
【図12】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック
図である。
【図13】本発明の表示装置の実施態様を示すブロック
図である。
【図14】構成部材の特性例を示す図である。
【図15】構成部材の特性例を示す図である。
【図16】既提案の表示装置の構成例を示すブロック図
である。
【図17】既提案の表示装置の構成例を示すブロック図
である。
【図18】既提案の表示装置の構成例を示す斜視図であ
る。
【図19】既提案の表示装置の構成例を示すブロック図
である。
【図20】既提案の表示装置の構成例を示す斜視図であ
る。
【図21】既提案の表示装置の構成例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
REA1〜REA3,REAr,REAg,REAb,R
EAα〜REAδ,REAεp,REAεs…発光素子ア
レイ、CSA,CSA1,CSA2…3色分解(または3
色合成)光学系、Pr,Pb,Pα,Pβ…プリズム、
DP,DPa…ダイクロイックプリズム、DMrg,D
Mrgb…ダイクロイックミラー、Mr,Mb,Mα,M
β…反射面、M1〜M9…全反射鏡、LS…読出し光の光
源、Lp…投射レンズ、L1〜L4,Lw,L,Lr,L
g,Lb…結像レンズ、PBS,PBS1,PBS2,P
BSα,PBSβ,PBSγ,PBSδ…偏光ビームス
プリッタ、Mg1,Mg2,Mg…光偏向素子、PCL…
光導電層部材、DML…誘電体ミラー、PCL…光導電
層部材、PML…光変調材層部材、SLMr,SLMg,
SLMb…光書込み型の空間光変調素子、S…スクリー
ン、Et1,Et2…透明電極、BP1,BP2…基板、E
…電源、

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の揺動反射鏡のそれぞれに形成させ
    た反射面に、それぞれ個別に入射させた光束を、前記し
    た各揺動反射鏡の所定の揺動々作によって光偏向する手
    段と、前記の2個の揺動反射鏡における少なくとも一方
    のものの反射面には、それぞれ特定な偏光面を有する光
    毎に各別の画像情報によって強度変調されている光束を
    入射させる手段と、前記した揺動反射鏡の反射面により
    各別に光偏向された光束を各別の結像レンズに入射させ
    る手段と、前記の結像レンズから射出した前記の光偏向
    された光束が、それぞれ特定な偏光面を有する光毎に各
    別の画像情報によって強度変調されている光束でない場
    合には、前記の光束を少なくとも光導電層部材と光変調
    材層部材とを含んで構成されている1個の光書込み型の
    空間光変調素子の光導電層部材に結像させる手段と、前
    記の結像レンズから射出した前記の光偏向された光束
    が、それぞれ特定な偏光面を有する光毎に各別の画像情
    報によって強度変調されている光束であった場合には、
    前記したそれぞれ特定な偏光面を有する光毎に分離し
    て、前記の分離された特定な偏光面を有する光束毎に、
    少なくとも光導電層部材と光変調材層部材とを含んで構
    成されている各別の光書込み型の空間光変調素子の光導
    電層部材に結像させる手段とを備えてなる表示装置。
  2. 【請求項2】 2個の揺動反射鏡のそれぞれに形成させ
    た反射面に、それぞれ個別に入射させた光束を、前記し
    た各揺動反射鏡の所定の揺動々作によって光偏向する手
    段と、前記の2個の揺動反射鏡における少なくとも一方
    のものの反射面には、それぞれ特定な偏光面を有する光
    毎に各別の画像情報によって強度変調されている光束を
    入射させる手段と、前記した揺動反射鏡の反射面により
    各別に光偏向された光束を各別の結像レンズに入射させ
    る手段と、前記の結像レンズから射出した前記の光偏向
    された光束が、それぞれ特定な偏光面を有する光毎に各
    別の画像情報によって強度変調されている光束でない場
    合には、前記の光束を少なくとも光導電層部材と光変調
    材層部材とを含んで構成されている1個の光書込み型の
    空間光変調素子の光導電層部材に結像させる手段と、前
    記の結像レンズから射出した前記の光偏向された光束
    が、それぞれ特定な偏光面を有する光毎に各別の画像情
    報によって強度変調されている光束であった場合には、
    前記したそれぞれ特定な偏光面を有する光毎に分離し
    て、前記の分離された特定な偏光面を有する光束毎に、
    少なくとも光導電層部材と光変調材層部材とを含んで構
    成されている各別の光書込み型の空間光変調素子の光導
    電層部材に結像させる手段と、読出し光の光源から放射
    された光をそれぞれ所定の波長域を占める複数の読出し
    光に分解する手段と、前記した複数の読出し光における
    個々の読出し光を、前記した複数個の光書込み型の空間
    光変調素子における所定のものに読出し光として与える
    手段と、前記した複数個の光書込み型の空間光変調素子
    からそれぞれ個別に読出された各画像情報によって変調
    された光を、各画像情報により強度変調されている状態
    の光に合成して共通の投射レンズに入射させる手段と、
    前記した共通の投射レンズから射出した光をスクリーン
    に投射する手段とからなる表示装置。
  3. 【請求項3】 多数の発光素子を直線上に整列させた構
    成態様の発光素子アレイの複数のものを、隣接する発光
    素子アレイ間の発光素子列の間隔が、発光素子アレイに
    おける発光素子ピッチの整数倍となるように同一基板に
    配置し、前記した各発光素子アレイ毎に、それぞれ個別
    の特定な偏光面を有する光がそれぞれ画像情報によって
    強度変調されている状態の光束を、揺動反射鏡の一つの
    反射面に対して入射させるようにした請求項1または請
    求項2の表示装置。
  4. 【請求項4】 多数の発光素子を直線上に整列させた構
    成態様の発光素子アレイの複数のものを、前記複数の発
    光素子アレイにおける発光素子列が1直線上に整列され
    た状態として同一基板に配置し、前記した各発光素子ア
    レイ毎に、それぞれ個別の特定な偏光面を有する光がそ
    れぞれ画像情報によって強度変調されている状態の光束
    を、揺動反射鏡の一つの反射面に対して入射させるよう
    にした請求項1または請求項2の表示装置。
  5. 【請求項5】 多数の発光素子を直線上に整列させた構
    成態様の発光素子アレイにおける直列的に順次に設定さ
    れた領域毎に、それぞれ個別の特定な偏光面を有する光
    がそれぞれ画像情報によって強度変調されている状態の
    光束を発生させるようにし、前記の光束を揺動反射鏡の
    一つの反射面に対して入射させるようにした請求項1ま
    たは請求項2の表示装置。
  6. 【請求項6】 多数の発光素子を直線上に整列させた構
    成態様の発光素子アレイの複数のものにおける各発光素
    子アレイ毎に発生されたそれぞれ個別の特定な偏光面を
    有する光が画像情報によって強度変調されている状態の
    複数の光束群を1つの光束に合成して揺動反射鏡の一つ
    の反射面に入射させるようにした請求項1または請求項
    2の表示装置。
  7. 【請求項7】 2個の揺動反射鏡のそれぞれに形成させ
    た反射面に、それぞれ個別に入射させた光束を、前記し
    た各揺動反射鏡の所定の揺動々作によって光偏向する手
    段と、前記の2個の揺動反射鏡における少なくとも一方
    のものの反射面には、それぞれ特定な波長域の光毎に各
    別の画像情報によって強度変調されている光束を入射さ
    せる手段と、前記した揺動反射鏡の反射面により各別に
    光偏向された光束を各別の結像レンズに入射させる手段
    と、前記の結像レンズから射出した前記の光偏向された
    光束が、それぞれ特定な波長域の光毎に各別の画像情報
    によって強度変調されている光束でない場合には、前記
    の光束を少なくとも光導電層部材と光変調材層部材とを
    含んで構成されている1個の光書込み型の空間光変調素
    子の光導電層部材に結像させる手段と、前記の結像レン
    ズから射出した前記の光偏向された光束が、それぞれ特
    定な波長域の光毎に各別の画像情報によって強度変調さ
    れている光束であった場合には、前記したそれぞれ特定
    な波長域の光毎に分離して、前記の分離された特定な波
    長域の光毎に、少なくとも光導電層部材と光変調材層部
    材とを含んで構成されている各別の光書込み型の空間光
    変調素子の光導電層部材に結像させる手段とを備えてな
    る表示装置。
  8. 【請求項8】 2個の揺動反射鏡のそれぞれに形成させ
    た反射面に、それぞれ個別に入射させた光束を、前記し
    た各揺動反射鏡の所定の揺動々作によって光偏向する手
    段と、前記の2個の揺動反射鏡における少なくとも一方
    のものの反射面には、それぞれ特定な波長域の光毎に各
    別の画像情報によって強度変調されている光束を入射さ
    せる手段と、前記した揺動反射鏡の反射面により各別に
    光偏向された光束を各別の結像レンズに入射させる手段
    と、前記の結像レンズから射出した前記の光偏向された
    光束が、それぞれ特定な波長域の光毎に各別の画像情報
    によって強度変調されている光束でない場合には、前記
    の光束を少なくとも光導電層部材と光変調材層部材とを
    含んで構成されている1個の光書込み型の空間光変調素
    子の光導電層部材に結像させる手段と、前記の結像レン
    ズから射出した前記の光偏向された光束が、それぞれ特
    定な波長域の光毎に各別の画像情報によって強度変調さ
    れている光束であった場合には、前記したそれぞれ特定
    な波長域の光毎に分離して、前記の分離された特定な波
    長域の光毎に、少なくとも光導電層部材と光変調材層部
    材とを含んで構成されている各別の光書込み型の空間光
    変調素子の光導電層部材に結像させる手段と、読出し光
    の光源から放射された光をそれぞれ所定の波長域を占め
    る複数の読出し光に分解する手段と、前記した複数の読
    出し光における個々の読出し光を、前記した複数個の光
    書込み型の空間光変調素子における所定のものに読出し
    光として与える手段と、前記した複数個の光書込み型の
    空間光変調素子から、それぞれ個別に読出された各画像
    情報によって変調された光を、各画像情報により強度変
    調されている状態の光に合成して共通の投射レンズに入
    射させる手段と、前記した共通の投射レンズから射出し
    た光をスクリーンに投射する手段とからなる表示装置。
  9. 【請求項9】 多数の発光素子を直線上に整列させた構
    成態様の発光素子アレイの複数のものを、隣接する発光
    素子アレイ間の発光素子列の間隔が、発光素子アレイに
    おける発光素子ピッチの整数倍となるように同一基板に
    配置し、前記した各発光素子アレイ毎に、それぞれ個別
    の特定な偏光面を有する光がそれぞれ画像情報によって
    強度変調されている状態の光束を、揺動反射鏡の一つの
    反射面に対して入射させるようにした請求項7または請
    求項8の表示装置。
  10. 【請求項10】 多数の発光素子を直線上に整列させた
    構成態様の発光素子アレイの複数のものを、前記複数の
    発光素子アレイにおける発光素子列が1直線上に整列さ
    れた状態として同一基板に配置し、前記した各発光素子
    アレイ毎に、それぞれ個別の特定な偏光面を有する光が
    それぞれ画像情報によって強度変調されている状態の光
    束を、揺動反射鏡の一つの反射面に対して入射させるよ
    うにした請求項7または請求項8の表示装置。
  11. 【請求項11】 多数の発光素子を直線上に整列させた
    構成態様の発光素子アレイにおける直列的に順次に設定
    された領域毎に、それぞれ個別の特定な偏光面を有する
    光がそれぞれ画像情報によって強度変調されている状態
    の光束を発生させるようにし、前記の光束を揺動反射鏡
    の一つの反射面に対して入射させるようにした請求項7
    または請求項8の表示装置。
  12. 【請求項12】 多数の発光素子を直線上に整列させた
    構成態様の発光素子アレイの複数のものにおける各発光
    素子アレイ毎に発生されたそれぞれ個別の特定な偏光面
    を有する光が画像情報によって強度変調されている状態
    の複数の光束群を1つの光束に合成して揺動反射鏡の一
    つの反射面に入射させるようにした請求項7または請求
    項8の表示装置。
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