JP3661569B2 - プロジェクタ - Google Patents

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    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/005Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto
    • G03B21/006Projectors using an electronic spatial light modulator but not peculiar thereto using LCD's

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー画像を投写表示するプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像を投写表示するプロジェクタでは、照明光学系から射出された光を赤(R),緑(G),青(B)の3色の色光に分離し、各色光を3つの液晶ライトバルブなどを用いて画像情報(画像信号)に応じて変調し、変調された3色の変調光を合成した後に、合成光をスクリーン上に投写することにより画像表示を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プロジェクタでは、通常、3つの液晶ライトバルブに入射する各色光の光線束の大きさをほぼ等しくするために、3色の色光の光路のうちの少なくとも1つの光路に、レンズを含むリレー光学系が備えられている。このリレー光学系が存在することによって、スクリーン上に投写表示されるカラー画像内には色むらが生じてしまうという問題があった。
【0004】
すなわち、リレー光学系を通過する色光は、レンズによりその光線束がクロスする。このため、色光の面内輝度分布は、リレー光学系を通過することにより上下左右に反転する。照明光学系から射出され、各液晶ライトバルブを照明する色光の面内輝度分布があまり均一でない場合には、リレー光学系を通過する色光とリレー光学系を通過しない色光とを用いて生成される各変調光を合成した際に、合成光には、面内輝度分布が反転した関係にある変調光が含まれることとなる。このとき、スクリーン上に投写表示されるカラー画像内には、色むらが発生する。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることのできる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
照明光を射出する照明光学系と、
前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
を備え、さらに、
前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの1つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過する1種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
このプロジェクタは、第1ないし第3の画像信号によって表されるカラー画像が白画像である場合に、第1ないし第3の変調光の色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部を備えている。この調整部を用いれば、リレー光学系を通る色光の光線束がクロスする場合にも、白画像内の色むらを低減させることができる。この結果、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることが可能となる。
【0008】
また、上記のプロジェクタでは、リレー光学系を通過する1種類の色光が入射する電気光学装置に対応する1つの画像信号のみを調整するだけで色むらを低減させることができるという利点もある。
【0009】
上記の装置において、
前記リレー光学系を通過する前記1種類の色光は、前記第1ないし第3の色光のうち、最も大きな輝度を有する色光に設定されていることが好ましい。
【0010】
こうすれば、最も大きな輝度を有する1種類の色光と他の2種類の色光とは、面内輝度分布が上下左右に反転した関係となる。このとき、最も大きな輝度を有する1種類の色光が入射する電気光学装置に対応する画像信号のみを調整するだけで各変調光の輝度を同じような大きさにすることができるので、カラー画像の色相をより正確に表現することが可能となる。
【0011】
なお、仮に、比較的小さな輝度を有する色光がリレー光学系を通過する色光に設定されていると、画像の色相を正確に表現するために、他の色光の輝度を小さくすればよいが、このとき画像が暗くなってしまう。上記のような構成を採用すれば、画像の明るさをあまり低下させずに画像の色相をより正確に表現することができるという利点がある。
【0012】
本発明の第2の装置は、カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
照明光を射出する照明光学系と、
前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
を備え、さらに、
前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの1つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過しない2種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
このプロジェクタを用いる場合にも、本発明の第1の装置と同様の作用・効果を奏し、リレー光学系を通る色光の光線束がクロスする場合にも、白画像内の色むらを低減させることができ、この結果、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることが可能となる。
【0014】
本発明の第3の装置は、カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
照明光を射出する照明光学系と、
前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
を備え、さらに、
前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの2つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過しない1種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
このプロジェクタを用いる場合にも、本発明の第1の装置と同様の作用・効果を奏し、リレー光学系を通る色光の光線束がクロスする場合にも、白画像内の色むらを低減させることができ、この結果、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることが可能となる。
【0016】
また、上記のプロジェクタでは、リレー光学系を通過しない1種類の色光が入射する電気光学装置に対応する1つの画像信号のみを調整するだけで色むらを低減させることができるという利点もある。
【0017】
本発明の第4の装置は、カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
照明光を射出する照明光学系と、
前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
を備え、さらに、
前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの2つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過する2種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
を備えることを特徴とする。
【0018】
このプロジェクタを用いる場合にも、本発明の第1の装置と同様の作用・効果を奏し、リレー光学系を通る色光の光線束がクロスする場合にも、白画像内の色むらを低減させることができ、この結果、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることが可能となる。
【0019】
上記の第1ないし第4の装置において、
前記調整部は、調整対象となる前記画像信号を構成する画素の画素値が、比較的高い輝度を示す所定範囲の値を有する場合にのみ、画像内の画素位置に応じた調整を実行するようにしてもよい。
【0020】
こうすれば、投写表示される画像が少なくともほぼ白画像である場合に、画像内の色むらを低減させることができるので、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることができる。
【0021】
上記の第1ないし第4の装置において、
前記照明光学系は、
光源と、
前記光源から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するレンズアレイと、
前記レンズアレイから射出された前記複数の部分光線束を前記第1ないし第3の電気光学装置において重畳するための重畳レンズと、
を備えるようにしてもよい。
【0022】
このような照明光学系を用いる場合にも、実際には、各電気光学装置を照明する各色光の面内輝度分布は均一とならないので、本発明を適用する効果は大きい。
【0023】
【発明の実施の形態】
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の第1実施例としてのプロジェクタを示す説明図である。プロジェクタ1000は、光源装置120を含む照明光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの液晶ライトバルブ300a〜cと、クロスダイクロイックプリズム520と、投写レンズ540とを備えている。
【0024】
照明光学系100(図1)から射出された光は、色光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光R,G,Bは、それぞれ、液晶ライトバルブ300a〜cにおいて画像情報(画像信号)に応じて変調される。変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム520で合成され、投写レンズ540によってスクリーンSC上にカラー画像が投写表示される。
【0025】
図2は、図1の照明光学系100を拡大して示す説明図である。この照明光学系100は、光源装置120と、第1および第2のレンズアレイ140,150と、偏光発生光学系160と、重畳レンズ170とを備えている。光源装置120と第1および第2のレンズアレイ140,150とは、光源光軸120axを基準として配置されており、偏光発生光学系160と重畳レンズ170とは、システム光軸100axを基準として配置されている。光源光軸120axは、光源装置120から射出される光線束の中心軸である。システム光軸100axは、偏光発生光学系160より後段の光学素子から射出される光線束の中心軸、換言すれば、照明光学系100から射出される光線束の中心軸である。図示するように、システム光軸100axと光源光軸120axとは、x方向に所定のずれ量Dpだけほぼ平行にずれている。このずれ量Dpについては後述する。なお、図2において照明光学系100が照明する照明領域LAは、図1の液晶ライトバルブ300a〜cに対応する。
【0026】
光源装置120は、略平行な光線束を射出する機能を有している。光源装置120は、ランプ122と、回転楕円面形状の凹面を有するリフレクタ124と、平行化レンズ126とを備えている。ランプ122から射出された光は、リフレクタ124によって反射され、反射光は、平行化レンズ126によって光源光軸120axにほぼ平行な光に変換される。なお、光源装置としては、回転放物面形状の凹面を有するリフレクタを用いてもよい。
【0027】
第1のレンズアレイ140は、マトリクス状に配列された複数の小レンズ142を有している。各小レンズ142は平凸レンズであり、z方向から見たときの外形形状は、照明領域LA(液晶ライトバルブ)と相似形となるように設定されている。第1のレンズアレイ140は、光源装置120から射出された略平行な光線束を複数の部分光線束に分割して射出する。
【0028】
第2のレンズアレイ150は、マトリクス状に配列された複数の小レンズ152を有しており、第1のレンズアレイ140と同様のものが用いられている。第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ140から射出された部分光線束のそれぞれの中心軸をシステム光軸100axとほぼ平行に揃える機能を有している。
【0029】
第1のレンズアレイ140の各小レンズ142から射出された部分光線束は、図示するように、第2のレンズアレイ150を介して、その近傍位置、すなわち、偏光発生光学系160内において集光される。
【0030】
図3は、偏光発生光学系160を示す説明図である。図3(A)は、偏光発生光学系160の斜視図を示しており、図3(B)は、+y方向から見たときの平面図の一部を示している。偏光発生光学系160は、遮光板62と、偏光ビームスプリッタアレイ64と、選択位相差板66とを備えている。
【0031】
偏光ビームスプリッタアレイ64は、図3(A)に示すように、略平行四辺形の断面を有する柱状の透光性部材64cが複数貼り合わされて構成されている。各透光性部材64cの界面には、偏光分離膜64aと反射膜64bとが交互に形成されている。なお、偏光分離膜64aとしては誘電体多層膜が用いられ、反射膜64bとしては誘電体多層膜や金属膜が用いられる。また、透光性部材としては、ガラスなどが用いられる。
【0032】
遮光板62は、遮光面62bと開口面62aとがストライプ状に配列されて構成されている。遮光板62は、遮光面62bに入射する光線束を遮り、開口面62aに入射する光線束を通過させる機能を有している。遮光面62bと開口面62aとは、第1のレンズアレイ140(図2)から射出された部分光線束が偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64aのみに入射し、反射膜64bには入射しないように配列されている。具体的には、図3(B)に示すように、遮光板62の開口面62aの中心は、偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64aの中心とほぼ一致するように配置されている。また、開口面62aのx方向の開口幅Wpは、偏光分離膜64aのx方向の大きさとほぼ等しく設定されている。このとき、遮光板62の開口面62aを通過した光線束は、偏光分離膜64aのみに入射し、反射膜64bには入射しないこととなる。なお、遮光板62としては、平板状の透明体(例えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜や、アルミニウム膜、誘電体多層膜など)を部分的に形成したものを用いることができる。また、アルミニウム板のような遮光性の平板に開口部を設けたものを用いてもよい。
【0033】
第1のレンズアレイ140(図2)から射出された各部分光線束は、図3(B)に実線で示すように、その主光線(中心軸)がシステム光軸100axとほぼ平行に遮光板62の開口面62aに入射する。開口面62aを通過した部分光線束は、偏光分離膜64aに入射する。偏光分離膜64aは、入射した部分光線束をs偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離する。このとき、p偏光の部分光線束は偏光分離膜64aを透過し、s偏光の部分光線束は偏光分離膜64aで反射される。偏光分離膜64aで反射されたs偏光の部分光線束は、反射膜64bに向かい、反射膜64bにおいてさらに反射される。このとき、偏光分離膜64aを透過したp偏光の部分光線束と、反射膜64bで反射したs偏光の部分光線束とは、互いにほぼ平行となっている。
【0034】
選択位相差板66は、開口層66aとλ/2位相差層66bとによって構成されている。開口層66aは、入射する直線偏光光をそのまま透過させる機能を有している。一方、λ/2位相差層66bは、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交する直線偏光光に変換する偏光変換素子としての機能を有している。本実施例においては、図3(B)に示すように、偏光分離膜64aを透過したp偏光の部分光線束は、λ/2位相差層66bに入射する。したがって、p偏光の部分光線束は、λ/2位相差層66bにおいて、s偏光の部分光線束に変換されて射出される。一方、反射膜64bで反射されたs偏光の部分光線束は、開口層66aに入射するので、s偏光の部分光線束のまま射出される。すなわち、偏光発生光学系160に入射した偏りのない部分光線束は、s偏光の部分光線束に変換されて射出されることとなる。なお、開口層66aとλ/2位相差層66bとの配置を交換することにより、偏光発生光学系160に入射する偏りのない部分光線束をp偏光の部分光線束に変換して射出することもできる。
【0035】
図3(B)から分かるように、偏光発生光学系160から射出される2つのs偏光光の中心は、入射する偏りのない光(s偏光光+p偏光光)の中心よりも+x方向にずれている。このずれ量は、λ/2位相差層66bの幅Wp(すなわち、偏光分離膜64aのx方向の大きさ)の半分に等しい。このため、図2に示すように、光源光軸120axとシステム光軸100axとは、Wp/2に等しい距離Dpだけずれている。
【0036】
第1のレンズアレイ140から射出された複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系160によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種類の直線偏光光に変換される。偏光方向の揃った複数の部分光線束は、図2に示す重畳レンズ170によって照明領域LA上で重畳される。
【0037】
照明光学系100(図1)は、偏光方向の揃った照明光(s偏光光)を射出し、色光分離光学系200やリレー光学系220を介して、液晶ライトバルブ300a〜cを照明する。
【0038】
色光分離光学系200は、2枚のダイクロイックミラー202,204と、反射ミラー208とを備えており、照明光学系100から射出された光線束を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。第1のダイクロイックミラー202は、照明光学系100から射出された光の赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。第1のダイクロイックミラー202を透過した赤色光Rは、反射ミラー208で反射された後、フィールドレンズ232を通って赤色光用の液晶ライトバルブ300aに入射する。フィールドレンズ232は、照明光学系100から射出された各部分光線束をシステム光軸100axに対して平行な光線束に変換する機能を有している。なお、他の液晶ライトバルブ300b,300cの光入射面側に設けられたフィールドレンズ234,230についても同様である。
【0039】
第1のダイクロイックミラー202で反射された青色光成分と緑色光成分とは、第2のダイクロイックミラー204で分離される。緑色光Gは、第2のダイクロイックミラー204によって反射された後、フィールドレンズ234を通って緑色光用の液晶ライトバルブ300bに入射する。一方、青色光Bは第2のダイクロイックミラー204を透過した後、リレー光学系220に入射する。
【0040】
リレー光学系220に入射した青色光Bは、リレー光学系220に備えられた入射側レンズ222、第1の反射ミラー224、リレーレンズ226、第2の反射ミラー228および射出側レンズ(フィールドレンズ)230を通って青色光用の液晶ライトバルブ300cに入射する。なお、青色光Bの光路にリレー光学系220が用いられているのは、青色光Bの光路の長さが他の色光R,Gの光路の長さよりも大きいためである。リレー光学系220を用いることにより、入射側レンズ222に入射した青色光Bをそのまま射出側レンズ230に伝えることができる。そして、リレー光学系220により、第1ないし第3の液晶ライトバルブ300a〜cに入射する各色光の光線束の大きさがほぼ同じとなるように調整される。
【0041】
3つの液晶ライトバルブ300a〜cは、与えられた画像情報(画像信号)に従って、入射した3色の色光をそれぞれ変調して変調光を生成する。各液晶ライトバルブは、通常、液晶パネルと、その光入射面側および光射出面側に配置された偏光板とを備えている。
【0042】
クロスダイクロイックプリズム520は、液晶ライトバルブ300a〜cによって変調された3色の色光(変調光)を合成してカラー画像を表す合成光を生成する。クロスダイクロイックプリズム520には、赤色光反射膜521と青色光反射膜522とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。赤色光反射膜521は、赤色光を選択して反射する誘電体多層膜によって形成されており、青色光反射膜522は、青色光を選択して反射する誘電体多層膜によって形成されている。赤色光反射膜521と青色光反射膜522とによって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す合成光が生成される。
【0043】
クロスダイクロイックプリズム520で生成された合成光は、投写レンズ540の方向に射出される。投写レンズ540は、クロスダイクロイックプリズム520から射出された合成光を投写して、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。なお、投写レンズ540としてはテレセントリックレンズを用いることができる。
【0044】
なお、以上の説明からも分かるように、3つの液晶ライトバルブ300a〜cが本発明における第1ないし第3の電気光学装置に相当し、クロスダイクロイックプリズム520が本発明における色光合成光学系に相当する。
【0045】
図4は、プロジェクタ(図1)の色光分離光学系200からクロスダイクロイックプリズム520までの光路における光の位置関係を示す説明図である。図中、○印および●印の対は、各光路の種々の場所を通過する光について、光線束の中心軸100axと直交し、xz平面と平行な方向における光の位置関係を模式的に示している。色光分離光学系200に入射する前の白色光W、すなわち、照明光学系100(図1)から射出された直後の白色光Wでは、○印が+x方向に向いている。なお、照明光学系100から射出される光線束は、図2で説明したように、液晶ライトバルブ300a〜cにおいて重畳される複数の部分光線束の集合光線束である。
【0046】
前述したように、照明光学系100から射出され、第1のダイクロイックミラー202に入射した白色光Wは、赤色光Rと他の色光G,Bとに分離される。分離直後の赤色光Rでは、○印が+x方向に向いたままである。反射ミラー208で反射された後の赤色光Rでは、○印が−z方向に向く。そして、クロスダイクロイックプリズム520の赤色光反射膜521で反射された赤色光Rでは、○印が+x方向を向く。
【0047】
第1のダイクロイックミラー202で分離された直後の色光G,Bでは、○印が−z方向に向いている。第2のダイクロイックミラー204に入射した色光G,Bは、緑色光Gと青色光Bとに分離される。分離直後の緑色光Gでは、○印が+x方向に向く。そして、クロスダイクロイックプリズム520の2つの反射膜521,522を透過した緑色光Gにおいても、○印は+x方向に向いている。
【0048】
一方、第2のダイクロイックミラー204で分離された直後の青色光Bでは、○印が−z方向に向いたままである。次に、青色光Bは、3つのレンズ222,226,230を含むリレー光学系220を通過する。前述したように、青色光Bの光線束の大きさは、リレー光学系220を通過することによって、他の色光R,Gの光線束とほぼ同じ大きさに調整される。そして、リレー光学系220を通過する際、具体的には、リレーレンズ226を通過する前後において、青色光Bの光線束はクロスする。すなわち、第1の反射ミラー224で反射された後の青色光Bでは、○印が+x方向を向いているが、リレーレンズ226を通過した後の青色光では、○印が−x方向を向き、光の位置関係が反転する。そして、第2の反射ミラーで反射された後の青色光Bでは、○印が−z方向を向き、クロスダイクロイックプリズム520の青色光反射膜522で反射された青色光Bでは、○印が−x方向を向いている。
【0049】
図4に示すように、本実施例のプロジェクタでは、クロスダイクロイックプリズム520の射出面において、色光R,Gと色光Bとの○印の方向が異なっている。すなわち、色光R,Gと色光Bとの間で、光の位置関係が反転している。なお、図4では、光線束の中心軸100axと直交し、xz平面と平行な方向における光の位置関係を模式的に示しているが、光線束の中心軸100axと直交し、y方向と平行な方向においても同様であり、色光R,Gと色光Bとの間で、光の位置関係が反転している。
【0050】
図5は、図4のクロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図である。図5(A−1)〜(C−1)は、それぞれクロスダイクロイックプリズム520の射出面における各色光R,G,Bの位置関係を図4の+z方向から見たときの様子を示している。図示するように、色光R,Gでは、○印が+x方向を向いているが、色光Bでは、○印が−x方向を向いている。同様の現象がy方向でも起こっており、色光R,Gでは、□印が+y方向を向いているが、色光Bでは、□印が−y方向を向いている。このように、色光R,Gと色光Bとの位置関係は、上下左右に反転している。
【0051】
図5(A−2)〜(C−2)は、図5(A−1)〜(C−1)に示す色光のx方向における輝度分布の例を模式的に示している。ただし、この輝度分布は、各色光が第1ないし第3の液晶ライトバルブ300a〜cをほとんど透過した場合の輝度分布を例示している。照明光学系100から射出され、各液晶ライトバルブ300a〜cで重畳された各色光について、○印側の輝度が●印側の輝度より大きい場合には、各色光R,G,Bは、図5(A−2)〜(C−2)に示すような輝度分布を有する。すなわち、図5(A−2)〜(C−2)に示すように、色光R,Gでは+x側の輝度が比較的大きくなり、色光Bでは−x側の輝度が比較的大きくなる。なお、図5(A−2)〜(C−2)は、色光分離光学系200で分離された各色光R,G,Bの輝度がほぼ同程度である場合について示している。
【0052】
ところで、本実施例で用いられている照明光学系100は、図2で説明したように、いわゆるインテグレータ光学系である。すなわち、光源装置120から射出された光線束は、第1のレンズアレイ140で複数の部分光線束に分割され、複数の部分光線束は、重畳レンズ170によって各液晶ライトバルブ300a〜cにおいて重畳される。このようなインテグレータ光学系を用いる場合、液晶ライトバルブ300a〜cに入射する各色光の面内輝度分布は、均一となっているはずである。しかしながら、実際には、光源装置120のランプ122は理想的な点光源とみなせず、また、第1のレンズアレイ140は入射する光線束を比較的少数の有限個の部分光線束に分割するのみなので、液晶ライトバルブ300a〜cで重畳される各色光の面内輝度分布はあまり均一となっていない。
【0053】
従来では、このような不均一な面内輝度分布を有する色光R,G,Bを、液晶ライトバルブ300a〜cにおいてそのまま変調していたため、投写表示されるカラー画像内の色むらが目立つ場合があった。具体的には、各液晶ライトバルブ300a〜cが、入射した各色光をほとんど透過させる場合には、スクリーンSC上には白画像が投写表示されるが、白画像内には色むらが目立つ場合があった。
【0054】
本実施例では、後述するように、各液晶ライトバルブ300a〜cに供給される画像信号を調整することによって、投写表示されるカラー画像の色むらを低減させている。具体的には、各色光が図5(A−2)〜(C−2)のような輝度分布を有する場合には、青色光Bが入射する第3の液晶ライトバルブ300cに供給される画像信号を調整する。第3の液晶ライトバルブ300cに供給される画像信号を調整することにより、投写表示すべき画像が白画像である場合に、図5(C−2)の破線で示すような輝度分布を有する青色光が第3の液晶ライトバルブ300cから射出されるようにする。このとき、青色光Bでは、+x側の輝度が−x側の輝度より大きくなるので、各色光R,G,Bの輝度分布はほぼ同じ傾き方を有することとなる。なお、y方向に現れる輝度分布に対しても同様に調整される。これにより、各色光R,G,Bによって投写表示される白画像内の色むらが低減されることとなる。
【0055】
なお、図5(A−2)〜(C−2)は、各変調光によって白画像が投写表示される場合の輝度分布の調整について示しているが、各変調光によって絵柄を含むような画像が投写表示される場合にも、同様の調整が実行される。すなわち、色むらの調整は、少なくとも白画像が投写表示される場合に、各変調光の面内輝度分布がほぼ同じ傾き方を有するように調整されればよい。
【0056】
ここで、「各変調光の面内輝度分布が同じ傾き方を有する」とは、二次元的な輝度分布がほぼ同じ傾向を示すことを意味し、変調光毎に輝度の大きさが異なっていてもよい。すなわち、各変調光の面内輝度分布の分布形状がほぼ相似形を呈することを意味している。なお、図5(A−2)〜(C−2)に示す各変調光の面内輝度分布は、最大輝度が面端部に存在する比較的単調な分布形状であるが、面内輝度分布は、最大輝度が面内部に存在するような分布形状を有していてもよいし、最大輝度が面内部の複数箇所に存在するような分布形状を有していてもよい。
【0057】
図6は、プロジェクタ1000の電気的構成を示す説明図である。なお、図6では、図1に示す照明光学系100と液晶ライトバルブ300a〜cと投写レンズ540との光学系が簡略化されて図示されている。
【0058】
プロジェクタ1000は、画像信号処理部410と、3つのフレームメモリ422R,422G,422Bと、色むら調整部412と、液晶ライトバルブ駆動部414と、CPU400と、調整値メモリ424と、制御信号処理部428とを備えている。画像信号処理部410と、色むら調整部412と、調整値メモリ424と、制御信号処理部428と、CPU400とは、バス400bによって互いに接続されている。液晶ライトバルブ300a〜cは、照明光学系100によって照明されており、液晶ライトバルブにおいて形成された画像は、投写レンズ540によってスクリーンSC上に投写表示される。
【0059】
画像入力端子408には、外部の画像供給装置(図示せず)からアナログ画像信号AV1が入力される。アナログ画像信号AV1としては、例えば、パーソナルコンピュータから出力されたコンピュータ画像を表すRGB信号や、ビデオレコーダやテレビジョン受信機から出力された動画を表すコンポジット画像信号などの画像信号が供給される。
【0060】
画像信号処理部410は、供給されたアナログ画像信号AV1をAD変換する機能を有している。AD変換された画像データは、R,G,Bの各色毎の色画像データを含んでいる。また、画像信号処理部410は、AD変換された3つの色画像データをそれぞれフレームメモリ422R,422G,422Bに書き込む機能と、フレームメモリ422R,422G,422Bから3つの色画像データを読み出す機能とを有している。画像信号処理部410は、フレームメモリ422R,422G,422Bから読み出した3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを色むら調整部412に供給する。
【0061】
色むら調整部412は、画像信号処理部410から供給された色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを調整する機能を有している。この調整処理は、調整値メモリ424内に予め格納された調整値を用いて実行される。調整値メモリ424内の調整値は、色画像データDV1R,DV1G,DV1Bが色むら調整部412に供給される際に、色むら調整部412に供給される。なお、調整値メモリ424内の調整値は、画像信号処理部410によって読み出される。すなわち、画像信号処理部410は、フレームメモリ422R,422G,422Bから3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを構成する各画素データを読み出す際に、調整値メモリ424内から各画素データに対応する調整値を読み出すための読出制御信号を調整値メモリ424に供給する。そして、読み出された調整値は、バス400bを介して色むら調整部412に供給される。
【0062】
色むら調整部412は、内部に備えられた図示しない演算器を用いて、各色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを構成する各画素データを、調整値に従って調整(演算)する。本実施例では、図5において説明したように、青色光Bが入射する第3の液晶ライトバルブ300c(図4)に供給される画像信号のみが調整対象となるので、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうちの青色画像データDV1Bのみが選択されて調整される。
【0063】
本実施例において、調整値メモリ424内の調整値は、各液晶ライトバルブ300a〜300cを照明する色光の面内輝度分布の測定値に応じて決定されている。調整値は、各色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを構成する画素データ毎に個別に準備されていてもよいし、各色画像データDV1R,DV1G,DV1Bによって表される画像内の複数の領域毎に準備されていてもよい。調整値としては、画像内の画素位置に応じて異なる値が設定されていればよい。例えば、調整値を1以下の正の値に設定しておき、色むら調整部412は、各色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを構成する各画素データの画素値と調整値とを乗算することによって、調整済み色画像データDV2R,DV2G,DV2Bを生成する。このようにすれば、色むら調整部412は、同じ画素値を有する画素データが入力された場合にも、画像内の画素位置に応じて異なる画素値を有する調整済み画素データを出力することができる。
【0064】
ところで、リレー光学系220が存在することによるカラー画像の色むらは、画素値が比較的高い値を有する場合、換言すれば、液晶ライトバルブが色光を多く透過する場合に目立ちやすい。一方、画素値が中間調の値を有する場合、換言すれば、液晶ライトバルブが色光を多く透過しない場合には、リレー光学系が存在することによるカラー画像の色むらは目立ちにくい。なお、後者の場合には、リレー光学系が存在することによる色むらよりも、液晶の視角特性に依存して色むらが目立つ。このため、本実施例の色むら調整部412は、入力された色画像データDV1R,DV1G,DV1Bを構成する各画素の画素値が、比較的高い輝度を示す所定範囲の値を有する場合のみ、画像内の画素位置に応じた調整を実行している。ここで、比較的高い輝度を示す所定範囲の値とは、画素値のダイナミックレンジの最大値において最も輝度が大きくなる場合に、ダイナミックレンジの約90%以上となる値(256階調ならば、約230以上)を意味している。このようにすれば、投写表示される画像が少なくともほぼ白画像である場合に、画像内の色むらを低減させることができるので、プロジェクタによって投写表示されるカラー画像の色むらを低減させることができる。なお、ほぼ白画像とは、3つの色画像データの各画素が比較的高い輝度を示す所定範囲の値を有する場合に表示される画像を意味している。
【0065】
本実施例では、上記のように、色むら調整部412は、色画像データの各画素の画素値が所定範囲の値を有する場合のみ、画像内の画素位置に応じた調整を実行しているが、各画素の画素値がいかなる値を有する場合においても、画像内の画素位置に応じた調整を実行するようにしてもよい。すなわち、色むら調整部412としては、3つの画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、3つの変調光のクロスダイクロイックプリズム520の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整可能であればよい。
【0066】
色むら調整部412から出力された3つの調整済み色画像データDV2R,DV2G,DV2Bは、液晶ライトバルブ駆動部414に供給される。液晶ライトバルブ駆動部414は、調整済み色画像データDV2R,DV2G,DV2Bに応じて、液晶ライトバルブ300a〜cを駆動する。
【0067】
制御信号処理部428(図6)は、信号入出力部426を介して外部コンピュータから入力される制御信号CTRに基づいて、プロジェクタの各部の機能を制御する。例えば、制御信号処理部428は、外部コンピュータからの制御信号CTRに基づいて、調整値メモリ424に格納された調整値を変更することができる。調整値を変更することにより、不均一な面内輝度分布を有する光を射出する種々の照明光学系100に容易に対応することができる。また、制御信号処理部428は、リモコン429からの操作信号に基づいてプロジェクタの各部の機能を制御することができる。
【0068】
以上説明したように、プロジェクタ1000は、リレー光学系220が存在することによって発生するカラー画像内の色むらを低減させるための色むら調整部412を備えている。色むら調整部412は、投写表示すべきカラー画像を表す3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうちから選択された青色画像データDV1Bを、画像内の画素位置に応じて調整して、調整済み色画像データDV2R,DV2G,DV2Bを生成する。具体的には、投写表示すべき画像が白画像である場合に、第3の液晶ライトバルブ300c(図4)から図5(C−3)の破線で示すような面内輝度分布を有する光が射出されるように、青色画像データDV1Bを調整する。これにより、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bによって表されるカラー画像が少なくとも白画像である場合に、液晶ライトバルブ300a〜cから射出される各変調光のクロスダイクロイックプリズム520の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有することとなり、この結果、カラー画像内の色むらを低減することが可能となる。
【0069】
なお、上記の説明からも分かるように、本実施例の色むら調整部412と調整値メモリ424とが本発明における調整部に相当する。
【0070】
B.第2実施例:
ところで、図5では、色光分離光学系200で分離された各色光の輝度がほぼ同程度となる場合について説明したが、実際には、緑色光Gの輝度が比較的大きくなる場合が多い。これは、光源装置120のランプ122に使用される高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどから射出される光には、緑色成分を有する光が比較的多く含まれているためである。
【0071】
図7は、緑色光Gの輝度が他の色光R,Bの輝度よりも大きい場合に、クロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図である。なお、図7は図5とほぼ同じであるが、図7(B−2)が変更されている。
【0072】
図7(A−2)〜(C−2)と図5(A−2)〜(C−2)とを比較して分かるように、図7(A−2)〜(C−2)では、緑色光Gの輝度が他の色光R,Bの輝度より大きくなっている。このような場合に、図7(C−2)に示すように青色光Bの輝度分布を調整すると、青色光Bの輝度が他の色光R,Gの輝度と比較して小さくなってしまう。このとき、投写表示されるカラー画像の色むらは低減されるが、緑色光Gの輝度が他の色光R,Bと比較して大きいので、全体的に緑色がかった画像が表示されてしまい色相を正確に表現できないこととなる。なお、青色光Bの輝度が他の色光R,Gの輝度より小さい場合には、輝度分布の調整により、上記の現象はさらに顕著となる。このとき、赤色光R,緑色光Bの輝度を、青色光Bの輝度と同じような大きさになるように小さく調整すれば、色相をより正確に表現することが可能となるが、投写表示されるカラー画像が暗くなってしまうという問題がある。そこで、第2実施例では、上記のような場合にも、画像の明るさをあまり低下させずに投写表示される画像の色相をより正確に表現できるように工夫している。
【0073】
図8は、第2実施例におけるプロジェクタの要部を示す説明図である。本実施例では、図4の色光分離光学系200に備えられた第2のダイクロイックミラー204が、青色光Bを反射させ、緑色光Gを透過させるダイクロイックミラー205に変更されている。また、図4のクロスダイクロイックプリズム520に形成された第2の反射膜522が、緑色光Gを選択して反射する緑色光反射膜523に変更されている。なお、これらの変更に伴い、第2および第3の液晶ライトバルブ300b,300cに供給される画像信号も変更されている。
【0074】
第2実施例では、上記のように、色光Gと色光Bとの光路が交換されているので、クロスダイクロイックプリズム520の射出面において、色光R,Bと色光Gとの○印の方向が異なっている。すなわち、色光R,Bと色光Gとの間で、光の位置関係が反転している。
【0075】
図9は、図8のクロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図であり、図5に対応する図である。図9(A−1)〜(C−1)に示すように、色光R,Bでは、○印が+x方向を向いているが、色光Gでは、○印が−x方向を向いている。同様の現象がy方向でも起こっており、色光R,Bでは、□印が+y方向を向いているが、色光Gでは、□印が−y方向を向いている。このように、色光R,Bと色光Gとの位置関係は、上下左右に反転している。
【0076】
図9(A−2)〜(C−2)は、図9(A−1)〜(C−1)に示す色光のx方向における輝度分布の例を模式的に示している。図示するように、色光R,Bでは+x側の輝度が比較的大きくなっており、色光Gでは−x側の輝度が比較的大きくなっている。また、緑色光Gの輝度が他の色光R,Bの輝度と比べて大きくなっている。
【0077】
このとき、本実施例の色むら調整部412(図6)は、投写表示すべきカラー画像を表す3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうちから選択された緑色画像データDV1Gを、画像内の画素位置に応じて調整して、調整済み色画像データDV2R,DV2G,DV2Bを生成する。具体的には、投写表示すべき画像が白画像である場合に、第3の液晶ライトバルブ300c(図8)から図9(C−2)の破線で示すような面内輝度分布を有する光が射出されるように、緑色画像データDV1Gを調整する。これにより、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bによって表されるカラー画像が少なくとも白画像である場合に、液晶ライトバルブ300a〜cから射出される各変調光の面内輝度分布がほぼ同じ傾きを有することとなり、この結果、カラー画像内の色むらを低減することが可能となる。
【0078】
また、第2実施例では、図8,図9に示すように、3色の色光のうちの最も大きな輝度を有する緑色光Gは、リレー光学系220を通過する色光に設定されており、他の色光R,Bは、リレー光学系220を通過しない色光に設定されている。このとき、最も大きな輝度を有する緑色光Gと他の色光R,Bとは、面内輝度分布が上下左右に反転した関係となる。したがって、最も大きな輝度を有する緑色光Gが入射する第3の液晶ライトバルブ300cに対応する緑色画像データDV1Gのみを調整するだけで済む。また、白画像を投写表示する際に、各変調光の輝度を、図9(A−2)〜(C−2)に示すように、同じような大きさにすることができるので、カラー画像の色相をより正確に表現することが可能となる。
【0079】
C.第3実施例:
図10は、第3実施例におけるプロジェクタの要部を示す説明図である。第1および第2実施例では、3つの光路のうちの1つの光路にリレー光学系220が設けられているが、第3実施例では、3つの光路のうちの2つの光路にリレー光学系が設けられている。すなわち、このプロジェクタでは、色光分離光学系240と2つのリレー光学系270a,270bとが備えられている。
【0080】
色光分離光学系240は、赤色光を選択して反射する第1のダイクロイックミラー241と青色光を選択して反射する第2のダイクロイックミラー242とが略X字状に組み合わされて構成されている。
【0081】
2つのリレー光学系270a,270bは、それぞれ、入射側レンズ272と、リレーレンズ276と、射出側レンズ(フィールドレンズ)280と、2つの反射ミラー274,278とを備えている。
【0082】
照明光学系100から射出された白色光Wは、色光分離光学系240で、3つの色光R,G,Bに分離される。分離された色光R,Bは、それぞれリレー光学系270a,270bを通過して、第1および第3の液晶ライトバルブ300a,300cに入射する。一方、分離された色光Gは、フィールドレンズ234のみを通過して第2の液晶ライトバルブ300bに入射する。図10に示すように、色光R,Bの光線束は、リレー光学系270a,270bでクロスするので、クロスダイクロイックプリズム520の射出面において、色光R,Bと色光Gとの○印の方向が異なっている。すなわち、色光R,Bと色光Gとの間で、光の位置関係が反転している。
【0083】
図11は、図10のクロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図であり、図5に対応する図である。図11(A−1)〜(C−1)に示すように、色光R,Bでは、○印が−x方向を向いているが、色光Gでは、○印が+x方向を向いている。同様の現象がy方向でも起こっており、色光R,Bでは、□印が−y方向を向いているが、色光Gでは、□印が+y方向を向いている。このように、色光R,Bと色光Gとの位置関係は、上下左右に反転している。
【0084】
図11(A−2)〜(C−2)は、図11(A−1)〜(C−1)に示す色光のx方向における輝度分布を示している。図示するように、色光R,Bでは−x側の輝度が比較的大きくなっており、色光Gでは+x側の輝度が比較的大きくなっている。また、第2実施例と同様に、緑色光Gの輝度が他の色光R,Bの輝度と比べて大きくなっている。
【0085】
本実施例において、色むら調整部412(図6)は、投写表示すべきカラー画像を表す3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうちから選択された緑色画像データDV1Gを、画像内の画素位置に応じて調整して、調整済み色画像データDV2R,DV2G,DV2Bを生成する。具体的には、投写表示すべき画像が白画像である場合に、第2の液晶ライトバルブ300b(図10)から図11(B−2)の破線で示すような面内輝度分布を有する光が射出されるように、緑色画像データDV1Gを調整する。これにより、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bによって表されるカラー画像が少なくとも白画像である場合に、液晶ライトバルブ300a〜cから射出される各変調光の面内輝度分布がほぼ同じ傾きを有することとなり、この結果、カラー画像内の色むらを低減することが可能となる。
【0086】
また、第3実施例では、図10,図11に示すように、3色の色光のうちの最も大きな輝度を有する緑色光Gは、リレー光学系270a,270bを通過しない色光に設定されており、他の色光R,Bは、リレー光学系270a,270bを通過する色光に設定されている。このとき、最も大きな輝度を有する緑色光Gと他の色光R,Bとは、面内輝度分布が上下左右に反転した関係となる。したがって、最も大きな輝度を有する緑色光Gが入射する第2の液晶ライトバルブ300bに対応する緑色画像データDV1Gのみを調整するだけで済む。また、白画像を投写表示する際に、各変調光の輝度を、図11(A−2)〜(C−2)に示すように、同じような大きさにすることができるので、カラー画像の色相をより正確に表現することが可能となる。
【0087】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0088】
(1)第1ないし第3実施例では、色むら調整部412(図6)には、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのすべてが入力されている。そして、色むら調整部412は、選択された1つの色画像データについてのみ調整して出力し、他の色画像データを調整せずにそのまま出力している。したがって、調整されない色画像データに関しては、色むら調整部412に入力させずに、そのまま液晶ライトバルブ駆動部414に入力させるようにしてもよい。
【0089】
また、第1ないし第3実施例では、色むら調整部412は、リレー光学系が存在することによる色むら調整を、画素値が比較的高い輝度を示す所定範囲の値を有する場合にのみ実行しているが、画素値が中間調の値を有する場合にも実行するようにしてもよい。あるいは、画素値が中間調の値を有する場合には、ガンマ特性などに基づく中間調補正を実行するようにしてもよい。この場合には、
色むら調整部412に3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのすべてを入力させ、色むら調整部412内部に備えられた中間調補正部を用いて調整を実行すればよい。
【0090】
(2)第1実施例では、色むら調整部412は、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうち、リレー光学系220を通過する青色光Bが入射する第3の液晶ライトバルブ300cに対応する青色画像データDV1Bを選択して調整しているが、リレー光学系220を通過しない色光R,Gが入射する第1および第2の液晶ライトバルブ300a,bに対応する色画像データDV1R,DV1Bを選択して調整するようにしてもよい。
【0091】
第2実施例においても、色むら調整部412は、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうち、リレー光学系220を通過する緑色光Gが入射する第3の液晶ライトバルブ300cに対応する緑色画像データDV1Gを選択して調整しているが、リレー光学系220を通過しない色光R,Bが入射する第1および第2の液晶ライトバルブ300a,bに対応する色画像データDV1R,DV1Bを選択して調整するようにしてもよい。
【0092】
また、第3実施例では、色むら調整部412は、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうち、2つのリレー光学系270a,bを通過しない緑色光Gが入射する第2の液晶ライトバルブ300bに対応する緑色画像データDV1Gを選択して調整しているが、リレー光学系270a,bを通過する色光R,Bが入射する第1および第3の液晶ライトバルブ300a,cに対応する色画像データDV1R,DV1Bを選択して調整するようにしてもよい。
【0093】
このように、第1ないし第3実施例では、色むら調整部412(図6)は、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうちから選択された1つの色画像データを調整しているが、2つの色画像データを調整するようにしてもよい。また、3つの色画像データのすべてを調整するようにしてもよい。すなわち、調整部は、投写表示すべきカラー画像を表す第1ないし第3の画像信号のうちから選択された少なくとも1つの画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整すればよい。一般には、リレー光学系を通過する色光、あるいは、リレー光学系を通過しない色光のいずれか一方が入射する液晶ライトバルブに対応する画像信号を調整すればよい。
【0094】
(3)第2実施例では、色むら調整部412は、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうち、3つの色光のうちの比較的大きな輝度を有する緑色光Gが入射する第3の液晶ライトバルブ300cに対応する緑色画像データDV1Gを選択して調整している(図9)。また、第3実施例では、色むら調整部412は、3つの色画像データDV1R,DV1G,DV1Bのうち、3つの色光のうちの比較的大きな輝度を有する緑色光Gが入射する第2の液晶ライトバルブ300bに対応する緑色画像データDV1Gを選択して調整している(図11)。
【0095】
なお、第1実施例では、図5に示すように、3つの色光がほぼ同程度の輝度を有しているが、仮に、色光R,Gが比較的大きな輝度を有する場合には、色光R,Gが入射する第1および第2の液晶ライトバルブ300a,bに対応する色画像データDV1R,DV1Gを選択して調整することが好ましい。
【0096】
このように、本発明の調整部は、第1ないし第3の画像信号のうち、第1ないし第3の色光のうちの比較的大きな輝度を有する色光が入射する電気光学装置に対応する画像信号を選択して調整することが好ましい。こうすれば、白画像を投写表示する際に、図9(A−2)〜(C−2),図11(A−2)〜(C−2)に示すように、各色光の輝度を同じような大きさにすることができるので、カラー画像の色相をより正確に表現することができる。
【0097】
(4)上記第1ないし第3実施例では、リレー光学系が存在することによって発生するカラー画像内の色むらを、第1ないし第3の液晶ライトバルブに供給される画像信号を調整することによって電気的に低減させているが、光学的に低減させるようにしてもよい。すなわち、液晶ライトバルブの光入射面側や光射出面側に、減光フィルタを配置することにより、カラー画像内の色むらを低減させるようにしてもよい。例えば、第1実施例では、第3の液晶ライトバルブ300cの光入射面側に減光フィルタを配置すればよい。このような調整部(減光フィルタ)を用いても、白画像を投写表示する場合に、液晶ライトバルブから射出される各変調光の面内輝度分布がほぼ同じ傾き方を有するように調整することが可能である。
【0098】
ただし、液晶ライトバルブに入射する色光の面内輝度分布に応じた減光フィルタを作製するのは比較的困難である。したがって、調整部としては、第1ないし第3実施例のように、投写表示すべきカラー画像を表す第1ないし第3の画像信号のうちから選択された少なくとも1つの画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整して、第1ないし第3の画像信号を生成することにより、第1ないし第3の画像信号によって表されるカラー画像が少なくとも白画像である場合に、第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するようなものが好ましい。
【0099】
(5)上記実施例では、透過型のプロジェクタに本発明を適用した場合を例に説明しているが、本発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型液晶パネルのように光変調手段としての電気光学装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型液晶パネルのように光変調手段としての電気光学装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタとほぼ同様の効果を得ることができる。
【0100】
(6)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのプロジェクタを示す説明図である。
【図2】図1の照明光学系100を拡大して示す説明図である。
【図3】偏光発生光学系160を示す説明図である。
【図4】プロジェクタ(図1)の色光分離光学系200からクロスダイクロイックプリズム520までの光路における光の位置関係を示す説明図である。
【図5】図4のクロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図である。
【図6】プロジェクタ1000の電気的構成を示す説明図である。
【図7】緑色光Gの輝度が他の色光R,Gの輝度よりも大きい場合に、クロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光の位置関係について示す説明図である。
【図8】第2実施例におけるプロジェクタの要部を示す説明図である。
【図9】図8のクロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図である。
【図10】第3実施例におけるプロジェクタの要部を示す説明図である。
【図11】図10のクロスダイクロイックプリズム520から射出される各色光を示す説明図である。
【符号の説明】
62…遮光板
62a…開口面
62b…遮光面
64…偏光ビームスプリッタアレイ
64a…偏光分離膜
64b…反射膜
64c…透光性部材
66…選択位相差板
66a…開口層
66b…λ/2位相差層
100…照明光学系
1000…プロジェクタ
100ax…システム光軸
120…光源装置
120ax…光源光軸
122…ランプ
124…リフレクタ
126…平行化レンズ
140,150…レンズアレイ
142,152…小レンズ
160…偏光発生光学系
170…重畳レンズ
200…色光分離光学系
202,204,205…ダイクロイックミラー
208…反射ミラー
220…リレー光学系
222…入射側レンズ
224,228…反射ミラー
224…第1の反射ミラー
226…リレーレンズ
230…射出側レンズ
234,230,234…フィールドレンズ
240…色光分離光学系
241,242…ダイクロイックミラー
270a,270b…リレー光学系
272…入射側レンズ
274,278…反射ミラー
276…リレーレンズ
280…射出側レンズ
300a〜c…液晶ライトバルブ
400…CPU
400b…バス
408…画像入力端子
410…画像信号処理部
412…色むら調整部
414…液晶ライトバルブ駆動部
422R,422G,422B…フレームメモリ
424…調整値メモリ
426…信号入出力部
428…制御信号処理部
429…リモコン
520…クロスダイクロイックプリズム
521…赤色光反射膜
522…青色光反射膜
523…緑色光反射膜
540…投写レンズ
LA…照明領域
SC…スクリーン

Claims (8)

  1. カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
    照明光を射出する照明光学系と、
    前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
    前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
    前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
    を備え
    前記照明光学系は、
    光源と、
    前記光源から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するレンズアレイと、
    前記レンズアレイから射出された前記複数の部分光線束を前記第1ないし第3の電気光学装置において重畳するための重畳レンズと、
    を備え、
    前記プロジェクタは、さらに、
    前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの1つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
    前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過する1種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1記載のプロジェクタであって、
    前記リレー光学系を通過する前記1種類の色光は、前記第1ないし第3の色光のうち、最も大きな輝度を有する色光に設定されている、プロジェクタ。
  3. カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
    照明光を射出する照明光学系と、
    前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
    前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
    前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
    を備え、さらに、
    前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの1つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
    前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過しない2種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  4. カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
    照明光を射出する照明光学系と、
    前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
    前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
    前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
    を備え、さらに、
    前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの2つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
    前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過しない1種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項4記載のプロジェクタであって、
    前記リレー光学系を通過しない前記1種類の色光は、前記第1ないし第3の色光のうち、最も大きな輝度を有する色光に設定されている、プロジェクタ。
  6. カラー画像を投写表示するプロジェクタであって、
    照明光を射出する照明光学系と、
    前記照明光学系から射出された照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、それぞれ第1ないし第3の画像信号に応じて変調して、第1ないし第3の変調光を生成する第1ないし第3の電気光学装置と、
    前記第1ないし第3の変調光を合成する色光合成光学系と、
    前記色光合成光学系から射出される合成光を投写する投写光学系と、
    を備え、さらに、
    前記色光分離光学系と前記第1ないし第3の電気光学装置との間の3つの光路のうちの2つの光路に設けられ、前記電気光学装置に入射する色光の光線束の大きさを調整するためのリレー光学系と、
    前記第1ないし第3の画像信号のうち、前記リレー光学系を通過する2種類の色光が入射する前記電気光学装置に対応する前記画像信号を、画像内の画素位置に応じて調整することにより、前記第1ないし第3の画像信号によって表される画像が少なくとも白画像である場合に、前記第1ないし第3の変調光の前記色光合成光学系の射出面における面内輝度分布が、ほぼ同じ傾き方を有するように調整するための調整部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項3ないし6のいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記照明光学系は、
    光源と、
    前記光源から射出された光線束を複数の部分光線束に分割するレンズアレイと、
    前記レンズアレイから射出された前記複数の部分光線束を前記第1ないし第3の電気光学装置において重畳するための重畳レンズと、
    を備える、プロジェクタ。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載のプロジェクタであって、
    前記調整部は、調整対象となる前記画像信号を構成する画素の画素値が、比較的高い輝度を示す所定範囲の値を有する場合にのみ、画像内の画素位置に応じた調整を実行する、プロジェクタ。
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