JPH0783867A - 空燃比センサ温調用回路の故障検出装置 - Google Patents

空燃比センサ温調用回路の故障検出装置

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JPH0783867A
JPH0783867A JP5227485A JP22748593A JPH0783867A JP H0783867 A JPH0783867 A JP H0783867A JP 5227485 A JP5227485 A JP 5227485A JP 22748593 A JP22748593 A JP 22748593A JP H0783867 A JPH0783867 A JP H0783867A
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heater
air
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ratio sensor
heaters
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聡 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヒータ付空燃比センサのヒータ性能に係る故障
検出を、その検出機会を適度に確保しながら高精度に行
う。 【構成】電子制御装置(ECU)51は、各空燃比セン
サ38〜41のヒータ38a〜41aをエンジン1の運
転条件や排気通路5L,5R,15L,15Rの温度条
件に応じて通電制御することにより、各空燃比センサ3
8〜41の温度調節を行う。ECU51は、エンジン1
の運転状態が各ヒータ38a〜41aを非通電としても
差し支えない状態であると判断したときに、各ヒータ3
8a〜41aの通電の有無にかかわらず各ヒータ38a
〜41aを所定時間だけ強制的に非通電とする。又、E
CU51は、その非通電の後に、各ヒータ38a〜41
aを通電した状態で、各ヒータ38a〜41aを流れる
電流値を基準値と比較し、その比較結果に基づきヒータ
38a〜41aの性能低下に係る故障を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の空燃比を
検出するための空燃比センサに係り、詳しくは、ヒータ
付空燃比センサの温度調節(温調)用回路に係る故障を
検出するための故障検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の空燃比制御では、排気
通路に設けられた空燃比センサが使用されている。そし
て、その空燃比センサで検出される空燃比に基づき、内
燃機関に供給される燃料量がフィードバック制御される
ことにより、実際の空燃比が狙いの目標空燃比に制御さ
れる。ここで、空燃比センサを構成するセンサ素子の温
度を所定の活性化温度に安定して保つために、ヒータを
備えてなるヒータ付空燃比センサが用いられている。そ
して、排気ガスの温度が内燃機関の運転条件や排気通路
の位置により多少異なることから、ヒータ付空燃比セン
サが使用された場合には、そのヒータが温度調節(温
調)用回路で制御されることにより、空燃比センサの温
度が条件に応じて好適に制御される。
【0003】ところで、以前のヒータ付空燃比センサで
は、ヒータやワイヤハーネスを含む温調用回路におい
て、その断線の故障を検出する手立てがなかった。従っ
て、温調用回路に故障が生じた場合には、その空燃比セ
ンサの温度調節が好適に行われていることを前提として
空燃比センサで空燃比が検出されることになる。その結
果、空燃比制御で得られるべき実際の空燃比が狙いの目
標空燃比からずれてしまい、排気エミッションを悪化さ
せるおそれがあった。
【0004】そこで、実開昭62−44272号公報に
おいては、ヒータ付空燃比センサに関して、そのヒータ
を含む温調用回路の断線等を検出する装置が提案されて
いる。この装置では、車両が故障診断のシステムを備え
ている場合に、断線等の故障の有無を診断項目の一つと
して、その診断結果が運転者に速やかに警告されるよう
になっている。
【0005】即ち、この従来技術の温調用回路では、ヒ
ータとその駆動回路とが電源に直列に接続されてヒータ
通電回路が構成されている。そして、内燃機関の運転条
件や排気通路における空燃比センサの位置の違いに応じ
てヒータ通電回路が開閉されることにより、空燃比セン
サの温度調節が行われる。このようなヒータ通電回路に
おいて、その断線等の故障が検出される。具体的には、
ヒータを含むヒータ通電回路の途中に抵抗が直列に接続
されており、その抵抗による電圧降下分が基準電圧と比
較され、電圧降下のないときには、所定レベルの電圧が
出力される。そして、ヒータに対する通電条件が成立
し、且つ温調用回路における電圧降下の出力が所定レベ
ルのときに、断線等の故障であるものとして、そのこと
を指示する信号が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、単にヒータ通電回路に係る断線等の故障検
出を前提として、ヒータ通電回路における電圧降下分が
予め固定された基準電圧と比較されるだけであった。そ
のため、断線等以外に、特にヒータの性能低下について
は何ら検出することができなかった。即ち、一般に、ヒ
ータは長期間使用されると、その熱劣化等に起因してヒ
ータ線を細くするといった劣化現象を引き起こすおそれ
がある。そして、その劣化現象がヒータの発熱性能を低
下させるというおそれがある。
【0007】ところで、ヒータ性能の低下を検出するに
は、次のような方法が考えられる。図10のグラフはヒ
ータ自体の温度(ヒータ温度)と、そのヒータを流れる
電流(ヒータ電流)との関係を示している。又、このグ
ラフにおいて、実線は正常なヒータの特性を、破線は性
能低下に至ったヒータの特性をそれぞれ示している。こ
のグラフからも明らかなように、ヒータ電流はヒータ温
度の上昇に伴って低下することが分かる。これは、ヒー
タ温度の上昇からヒータ抵抗が大きくなるためである。
一方、熱劣化によりヒータ線が細くなった場合には、ヒ
ータ自体の抵抗が大きくなることから、そのヒータ電流
の値は相対的に低くなる。即ち、図10において、ヒー
タの特性が実線で示す状態から破線で示す状態へと変化
することになる。そのため、ヒータ電流の値等の大きさ
を判定することにより、ヒータ性能の低下を検出するこ
とが可能となる。そして、ヒータ自体の製造誤差等によ
るバラツキや、ヒータ性能低下の検出時におけるヒータ
温度によるバラツキ等を考慮すると、正常なヒータを故
障と判定することなくヒータ性能の低下を誤りなく検出
するには、ヒータ電流との比較のための基準値を図10
に一点鎖線で示すように相対的に低レベルL(例えば
「0.1A」の値)に設定しておく必要がある。しか
し、この場合には、検出領域が狭くなり、低電流側(例
えば「0.1〜0.2A」の範囲)でヒータ性能の低下
が検出されなくなることから、その検出精度が悪くなっ
てしまう。従って、ヒータ電流に基づきヒータ性能の低
下を高精度に検出するには、ヒータ温度の上昇による影
響を排除するために比較のための基準値を相対的に高レ
ベルH(例えば「2.0A」)に設定する必要がある。
【0008】一方、比較のための基準値を低レベルLに
固定することなくヒータ性能の低下を適正に検出するた
めに、通常のヒータ制御時にヒータがオフされてヒータ
温度が低くなっているときに、そのヒータ電流等の値を
判定することが考えられる。しかし、この場合には、ヒ
ータがオフされる機会が特別な場合に限られることにな
り、ヒータ性能の低下を検出する機会が少なくなり、場
合によっては長期間にわたって検出が行われなくなるこ
とが考えられる。
【0009】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、ヒータ付空燃比セン
サのヒータ性能に係る故障検出を、その検出機会を適度
に確保しながら高精度に行うことを可能にした空燃比セ
ンサ温調用回路の故障検出装置を提供することにある。
又、第2の目的は、ヒータ付空燃比センサのヒータ性能
に係る故障検出を、ヒータ自体の温度状態の違いにかか
わらず、高精度に行うことを可能にした空燃比センサ温
調用回路の故障検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1の発明においては、図1に示すように内
燃機関M1の排気通路M2に設けられ、温度特性を有す
る空燃比センサM3と、その空燃比センサM3に設けら
れて空燃比センサM3を加熱するための通電発熱式のヒ
ータM4とを備え、内燃機関M1の運転条件や排気通路
M2の温度条件に応じてヒータM4を通電制御すること
により、ヒータM4の発熱量を調整して空燃比センサM
3の温度調節を行うようにした空燃比センサ温調用回路
M5において、内燃機関M1の運転状態を検出するため
の運転状態検出手段M6と、ヒータM4を流れる電流値
又はヒータM4における電圧降下分を基準値と比較する
ための比較手段M7と、運転状態検出手段M6の検出結
果に基づき、内燃機関M1の所定運転条件成立時と判断
したときに、ヒータM4の通電条件にかかわらず、その
ヒータM4を所定時間だけ強制的に非通電とするための
強制非通電手段M8と、その強制非通電手段M8により
ヒータM4が所定時間だけ非通電とされた後に、ヒータ
M4に通電した状態で比較手段M7の比較結果に基づき
ヒータM4の故障を判定するための第1の故障判定手段
M9とを備えたことを趣旨としている。
【0011】上記第2の目的を達成するために、第2の
発明においては、図2に示すように、内燃機関M1の排
気通路M2に設けられ、温度特性を有する空燃比センサ
M3と、その空燃比センサM3に設けられて空燃比セン
サ3を加熱するための通電発熱式のヒータM4とを備
え、内燃機関M1の運転条件や排気通路M2の温度条件
に応じてヒータM4を通電制御することにより、ヒータ
M4の発熱量を調整して空燃比センサM3の温度調節を
行うようにした空燃比センサ温調用回路M5において、
内燃機関M1の運転状態を検出するための運転状態検出
手段M6と、ヒータM4を流れる電流値又はヒータM4
における電圧降下分を基準値と比較するための比較手段
M7と、その比較手段M7にて比較される基準値を、ヒ
ータM4の温度条件に応じて設定するための基準値設定
手段M10と、運転状態検出手段M6の検出結果に基づ
き、ヒータM4の通電条件成立時と判断したときに、比
較手段M7の比較結果に基づきヒータM4の故障を判定
するための第2の故障判定手段M11とを備えたことを
趣旨としている。
【0012】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、図1に示すよ
うに、空燃比センサ温調用回路M5により、内燃機関M
1の運転条件や排気通路M2の温度条件に応じて、ヒー
タM4が通電制御されることにより、ヒータM4の発熱
量が調整されて空燃比センサM3の温度調節が行われ
る。
【0013】ここで、強制非通電手段M8では、運転状
態検出手段M6の検出結果に基づき、内燃機関M1の所
定運転条件成立時であるか否かが判断される。この所定
運転条件とは、ヒータM4を所定時間だけ強制的に非通
電としても空燃比センサM3が非活性とならないような
運転条件である。そして、強制非通電手段M8により上
記の所定運転条件成立時と判断されたときには、ヒータ
M4の通電条件にかかわらず、そのヒータM4が所定時
間だけ強制的に非通電とされる。又、ヒータM4が所定
時間だけ非通電とされた後に、そのヒータM4が通電さ
れた状態で、ヒータM4を流れる電流値又はヒータM4
における電圧降下分が比較手段M7にて基準値と比較さ
れる。そして、第1の故障判定手段M9では、比較手段
M7の比較結果に基づきヒータM4の故障が判定され
る。例えば、ヒータM4が熱劣化等に起因してその発熱
性能を低下させているような場合には、比較手段M7に
て基準値と比較される電流値又は電圧降下分が低下する
ことから、第1の故障判定手段M9によりヒータM4の
性能低下に係る故障と判定される。
【0014】従って、ヒータM4が所定時間だけ強制的
に非通電とされた後に、ヒータM4の性能低下に係る故
障が判定されることから、ヒータM4それ自体の温度が
ある程度下げられてから、ヒータM4に係る電流値又は
電圧降下分が比較手段M7にて比較される。よって、高
温状態のヒータM4に係る電流値又は電圧降下分が基準
値と比較されることがなくなり、ヒータM4の性能低下
に係る故障判定に際して、高温状態による影響が排除さ
れる。
【0015】上記第2の発明の構成によれば、図2に示
すように、空燃比センサ温調用回路M5により、内燃機
関M1の運転条件や排気通路M2の温度条件に応じて、
ヒータM4が通電制御されることにより、ヒータM4の
発熱量が調整されて空燃比センサM3の温度調節が行わ
れる。
【0016】ここで、ヒータM4を流れる電流値又はヒ
ータM4における電圧降下分が比較手段M7にて基準値
と比較される。又、比較手段M7にて比較される基準値
は、基準値設定手段M10によりヒータM4の温度条件
に応じて設定される。そして、第2の故障判定手段M1
1では、運転状態検出手段M6の検出結果からヒータM
4の通電条件成立時と判断したときに、比較手段M7の
比較結果に基づきヒータM4の故障が判定される。例え
ば、ヒータM4が熱劣化等に起因してその発熱性能を低
下させている場合には、比較手段M7にて基準値と比較
される電流値又は電圧降下分が変化することから、第2
の故障判定手段M11によりヒータM4の性能低下に係
る故障と判定される。
【0017】従って、比較手段M7における比較の基準
値が、ヒータM4の温度条件に応じて設定されることか
ら、ヒータM4に係る電流値又は電圧降下分が温度条件
の違いにより変化したとしても、その変化した電流値又
は電圧降下分が比較手段M7にて適正な基準値と比較さ
れる。よって、ヒータM4の性能低下に係る故障判定に
際して、ヒータM4の温度状態の違いに応じ適正な判定
が行われる。
【0018】
【実施例】
(第1実施例)以下、第1の発明における空燃比センサ
温調用回路の故障検出装置を具体化した第1実施例を図
3〜図9に基づいて詳細に説明する。
【0019】図3はこの実施例におけるガソリンエンジ
ンシステムを示す概略構成図である。自動車に搭載され
た内燃機関としてのV型エンジンを構成するエンジン本
体1は、各気筒が左バンク2と右バンク3とに分かれて
形成されている。左右各バンク2,3には、吸気マニホ
ルド4L,4R及び排気マニホルド5L,5Rがそれぞ
れ接続されている。
【0020】各吸気マニホルド4L,4Rは共通するサ
ージタンク6及び吸気管7に連通されており、吸気管7
の入口側にはエアクリーナ8が設けられている。これら
各吸気マニホルド4L,4R、サージタンク6及び吸気
管7等により吸気通路が構成されている。そして、エア
クリーナ8より外部から吸気管7に取り入れられた空気
は、サージタンク6を通じて各吸気マニホルド4L,4
Rに案内される。又、各吸気マニホルド4L,4Rに案
内された空気は、左右各バンク2,3において、各吸気
バルブ9L,9Rが開かれるタイミングで各燃焼室2
a,3aへと導入される。
【0021】吸気管7の途中には、各燃焼室2a,3a
に導入される吸気量Qを調節するためのスロットルバル
ブ10が設けられている。スロットルバルブ10は、図
示しないアクセルペダルの操作に連動して開閉される。
各吸気マニホルド4L,4Rには、各気筒に対応して燃
料噴射用のインジェクタ11L,11Rがそれぞれ設け
られている。又、左右各バンク2,3には、各気筒に対
応して点火プラグ12L,12Rがそれぞれ設けられて
いる。周知のように、各インジェクタ11L,11Rは
通電によって開弁されるものであり、開弁されることに
より、図示しない燃料タンクから燃料ポンプを通じて圧
送される燃料が各吸気マニホルド4L,4Rへと噴射さ
れる。又、各インジェクタ11L,11Rから噴射され
た燃料は空気との混合気となって各燃焼室2a,3aへ
と導入される。更に、各燃焼室2a,3aでは、導入さ
れた混合気が、点火プラグ12L,12Rの動作により
爆発・燃焼される。
【0022】一方、各排気マニホルド5L,5Rは排気
通路の一部を構成するものであり、各排気マニホルド5
L,5Rには、排気バルブ13L,13Rが開かれるタ
イミングで、燃焼後の排気ガスが各燃焼室2a,3aか
ら導出される。そして、導出された排気ガスを浄化して
大気中へ排出させるために、各排気マニホルド5L,5
Rには、三元触媒コンバータ14L,14Rがそれぞれ
接続されている。又、各三元触媒コンバータ14L,1
4Rの下流側には排気管15L,15Rがそれぞれ接続
され、更に、各排気管15L,15Rの下流側には共通
する一つの排気管16が接続されている。周知のよう
に、各三元触媒コンバータ14L,14Rは、排気ガス
中の炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を酸化さ
せると共に、酸化窒素(NOx)を還元させて排気ガス
を浄化する。
【0023】左右各バンク2,3の各点火プラグ12
L,12Rには、別々のディストリビュータ17L,1
7Rにて分配された点火信号が印加される。各ディスト
リビュータ17L,17Rは、別々のイグナイタ18
L,18Rから出力される高電圧をクランクシャフト1
9の回転に同期して各点火プラグ12L,12Rへ分配
する。そして、各点火プラグ12L,12Rの点火タイ
ミングは、各イグナイタ18L,18Rからの高電圧出
力タイミングにより決定される。
【0024】エンジン本体1には、そのクランクシャフ
ト19の回転数をエンジン回転数NEとして検出するた
めの回転数センサ31が設けられている。又、エンジン
本体1の左右各バンク2,3には、気筒判別及び上死点
位置等のクランク角度基準位置G1,G2をそれぞれ検
出するための第1の気筒判別センサ32及び第2の気筒
判別センサ33がそれぞれ設けられている。各気筒判別
センサ32,33では、クランクシャフト19に連動す
る各カムシャフト20L,20Rの回転に基づきクラン
ク角度基準位置G1,G2が検出される。
【0025】エアクリーナ8の下流側には、エアフロー
メータ34が取り付けられている。このエアフローメー
タ34により、吸気管7等を通じてエンジン本体1の各
燃焼室2a,3aに取り込まれる吸気量Qが検出され
る。エアフローメータ34の近傍には、吸気温センサ3
5が取り付けられている。この吸気温センサ35によ
り、吸気管7に取り込まれる空気の温度、即ち吸気温度
THAが検出される。スロットルバルブ10の近傍に
は、スロットルセンサ36が設けられている。このスロ
ットルセンサ36により、スロットルバルブ10の開
度、即ちスロットル開度TAが検出される。加えて、エ
ンジン本体1には、水温センサ37が取り付けられてい
る。この水温センサ37により、エンジン本体1におけ
る冷却水の温度、即ち冷却水温THWが検出される。
【0026】一方、排気通路の途中であって一方の三元
触媒コンバータ14Lの上流側及び下流側には、第1の
空燃比センサ38及び第2の空燃比センサ39がそれぞ
れ設けられている。同様に、排気通路の途中であって他
方の三元触媒コンバータ14Rの上流側及び下流側に
は、第3の空燃比センサ40及び第4の空燃比センサ4
1がそれぞれ設けられている。これら各空燃比センサ3
8〜41により、排気ガス中の酸素濃度Oxが検出され
る。これら各空燃比センサ38〜41は温度特性を有す
るセンサ素子を備えてなり、それら各センサ素子の温度
調節を行うためにセンサ素子を加熱するための通電発熱
式の第1のヒータ38a、第2のヒータ39a、第3の
ヒータ40a及び第4のヒータ41aが各空燃比センサ
38〜41にそれぞれ設けられている。
【0027】又、エンジン本体1に駆動連結されたトラ
ンスミッション21には、車速センサ42が設けられて
いる。この車速センサ42により、自動車の速度、即ち
車速SPDが検出される。
【0028】この実施例では、上記の回転数センサ3
1、エアフローメータ34、スロットルセンサ36及び
水温センサ37等により、エンジンの運転状態を検出す
るための運転状態検出手段が構成されている。
【0029】加えて、この実施例の吸気通路には、スロ
ットルバルブ10を迂回して同バルブの上流側の吸気管
7と下流側のサージタンク6とを互いに連通させるバイ
パス通路22が設けられている。このバイパス通路22
の途中には、周知のリニアソレノイド式のアイドル・ス
ピード・コントロール・バルブ(ISCV)23が設け
られている。このISCV23の開度は、スロットルバ
ルブ10が全閉となるエンジンのアイドリング時に、そ
のアイドリングを安定させるために制御される。従っ
て、アイドリング時にISCV23の開度が制御される
ことにより、つまりISC制御が行われることにより、
バイパス通路23を流れる空気量が調節され、左右各バ
ンクの各燃焼室2a,3aへの吸気量Qが調節される。
【0030】一方、この実施例において、図示しない運
転席のインストルメントパネルには、警告ランプ24が
設けられ、その警告ランプ24の一方のリードがバッテ
リ25のプラス端子に接続されている。この警告ランプ
24は、前述した各空燃比センサ38〜41の各ヒータ
38a〜41aに係る故障が検出されたときに、そのこ
とを運転者に知らせるために点灯される。
【0031】この実施例では、各インジェクタ11L,
11R、各イグナイタ18L,18R、ISCV23、
警告ランプ24及び各ヒータ38a,39a,40a,
41aのそれぞれが電子制御装置(以下単に「ECU」
という)51により駆動制御される。そのために、EC
U51には各インジェクタ11L,11R、各イグナイ
タ18L,18R、ISCV23、警告ランプ24、バ
ッテリ25及び各ヒータ38a,39a,40a,41
aがそれぞれ電気的に接続されている。又、ECU51
には、回転数センサ31、各気筒判別センサ32,3
3、エアフローメータ34、吸気温センサ35、スロト
ルセンサ36、水温センサ37、各空燃比センサ38〜
41及び車速センサ42がそれぞれ電気的に接続されて
いる。そして、ECU51はこれら各センサ31〜3
3,35〜42及びエアフローメータ34からの各種信
号に基づき種々の演算及び判断の処理を実行する。これ
により、各インジェクタ11L,11R、各イグナイタ
18L,18R、ISCV23、警告ランプ24及び各
ヒータ38a,39a,40a,41aがそれぞれ好適
に駆動制御される。
【0032】図4はECU51の電気的構成等を示すブ
ロック図である。ECU51は中央処理装置(CPU)
52、所定の制御プログラム等を予め記憶してなる読み
出し専用メモリ(ROM)53、CPU52の演算結果
等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)5
4、予め記憶されたデータを保存するバックアップRA
M55等を備えている。そして、ECU51は、これら
各部52〜55と、マルチプレクサ付のアナログ/デジ
タル変換器(A/D変換器)56と、バッファ付の入出
力器57等とがバス58によって接続されてなる論理演
算回路として構成されている。
【0033】A/D変換器56には、前述したエアフロ
ーメータ34、吸気温センサ35、水温センサ37、各
空燃比センサ38〜41及びバッテリ25等がそれぞれ
接続されている。又、A/D変換器56には、後述する
電流検出回路59が接続されている。入出力器57に
は、前述した回転数センサ31、各気筒判別センサ3
2,33、スロットルセンサ36及び車速センサ42等
がそれぞれ接続されている。又、入出力器57には、前
述したISCV23、各インジェクタ11L,11R、
各イグナイタ18L,18R及び警告ランプ24等がそ
れぞれ接続されている。更に、入出力器57には、前述
した各ヒータ38a〜41aが駆動回路60を介して接
続されている。加えて、入出力器57には、後述する電
圧降下検出回路61が接続されている。
【0034】そして、CPU52は各センサ31〜3
3,35〜42及びエアフローメータ34等からの各種
信号をA/D変換器56及び入出力器57を介して入力
値として読み込む。同様に、CPU52は、電流検出回
路59及び電圧降下検出回路61からの各種信号をA/
D変換器56及び入出力器57を介して入力値として読
み込む。又、CPU52はこれら入力値に基づき、入出
力器57を介してISCV23、各インジェクタ11
L,11R、各イグナイタ18L,18R及び警告ラン
プ24等を好適に駆動制御する。同様に、CPU52は
入力値に基づき、入出力器57及び駆動回路60を介し
て各ヒータ38a〜41a等に対する通電を好適に制御
する。
【0035】ここで、前述した電流検出回路59、駆動
回路60及び電圧降下検出回路61はECU51に含ま
れるものであり、これらの回路等を含むECU51によ
り各ヒータ38a〜41aの温度調整用回路(温調用回
路)及びその故障検出装置が構成されている。
【0036】即ち、図5は各ヒータ38a〜41aを含
んでなる各ヒータ通電回路とその駆動回路60、電流検
出回路59及び電圧降下検出回路61等の関係を示す接
続ダイヤグラムである。同図において、各ヒータ38a
〜41aの一端は入力端子62を介して、前述したバッ
テリ25に並列に接続されている。そして、各ヒータ3
8a〜41aの他端と接地側との間に、駆動回路60、
電流検出回路59及び電圧降下検出回路61が接続され
ている。
【0037】駆動回路60は、各ヒータ38a〜41a
に対応して設けられたパワーモス型の第1のトランジス
タ63、第2のトランジスタ64、第3のトランジスタ
65及び第4のトランジスタ66より構成されている。
各トランジスタ63〜66の各入力端子は、入出力器5
7を介してCPU52に接続されている。又、各トラン
ジスタ63〜66のエミッタ端子は各ヒータ38a〜4
1aにそれぞれ接続されている。そして、各トランジス
タ63〜66の各入力端子にCPU52からの指令信号
が入力されることにより、各トランジスタ63〜66が
オンされ、各ヒータ38a〜41aを含む各ヒータ通電
回路が閉路される。
【0038】電流検出回路59は、各トランジスタ63
〜66のコレクタ端子を介して各ヒータ38a〜41a
にそれぞれ直列に接続された4個の抵抗67,68,6
9,70と、オペアンプ71及びその他の8個の抵抗7
2,73,74,75,76,77,78,79とから
構成されている。各トランジスタ63〜66のコレクタ
端子に接続された各抵抗67〜70の一端はそれぞれ接
地されている。それら各抵抗67〜70と各トランジス
タ63〜66との間には、各抵抗72〜75の一端が接
続されている。又、オペアンプ71の非反転入力端子は
抵抗76と抵抗77との間に接続されている。オペアン
プ71の反転入力端子には、各抵抗72〜75の他端が
接続されている。更に、オペアンプ71の反転入力端子
と出力端子との間には抵抗78が接続され、オペアンプ
71の出力端子は抵抗79を介してA/D変換器56に
接続されている。
【0039】このように構成された電流検出回路59
は、各ヒータ38a〜41aのうちの一つが特定して駆
動されたときに、各抵抗67〜70と各抵抗72〜75
との組合せで検出される電流値が、オペアンプ71によ
り増幅されてA/D変換器56に入力される。そして、
その電流値がA/D変換器56でA/D変換されてから
CPU52に入力される。CPU52では、所定の電流
検出用プログラムに基づき駆動回路60の電流異常の検
出が行われる。
【0040】電圧降下検出回路61は1個の比較器80
と、4個のダイオード81,82,83,84と、1個
の抵抗85から構成されている。各ダイオード81〜8
4のアノード端子は各ヒータ38a〜41aと各トラン
ジスタ63〜66との間にそれぞれ接続されている。そ
して、各ダイオード81〜84のカソード端子と抵抗8
5の一端が、比較器80の非反転入力端子にそれぞれ接
続され、抵抗85の他端は接地されている。又、比較器
80の出力端子は入出力器57を介してCPU52に接
続されている。加えて、比較器80の出力端子には抵抗
86の一端が接続されている。そして、比較器80の非
反転入力端子には、各トランジスタ63〜66のエミッ
タ端子の中で最も高い電圧(最も少ない電圧降下分)が
入力される。又、比較器80の反転入力端子には、基準
電圧VBが入力される。そして、比較器80ではそれら
電圧降下分と基準電圧VBとが比較され、その比較結果
が出力端子から入出力器57を介してCPU52に入力
される。CPU52では、所定の電圧降下判定用プログ
ラムに基づき電圧降下の異常検出が行われる。ここで
は、全てのヒータ38a〜41aが通電状態であるとき
に、比較器80の出力が高レベル、即ち電圧が高い(電
圧降下が少ない)場合に、CPU52において電圧降下
の異常が検出される。
【0041】この実施例では、ECU51により空燃比
センサ温調用回路、比較手段、強制非通電手段及び第1
の故障判定手段が構成されている。そして、エンジンの
運転時において、ECU51は燃料噴射制御を実行すべ
く各インジェクタ11L,11Rを駆動制御する。又、
ECU51は燃料噴射時期制御を実行すべく、各イグナ
イタ18L,181Rを駆動制御する。更に、ECU5
1は各空燃比センサ38〜41からの信号等に基づき、
エンジンの空燃比フィードバック制御(FB制御)を実
行する。この際、ECU51は各空燃比センサ38〜4
1の温度調節を行うべく各ヒータ38a〜41aを駆動
制御すると共に、それら各センサ38a〜41aを含む
各ヒータ通電回路の故障検出等を実行する。
【0042】次に、上記のように構成されたガソリンエ
ンジンシステムにおいて、エンジンの運転時にECU5
1により実行される空燃比センサ温度調節及びヒータ故
障検出のための処理動作の内容について説明する。
【0043】図6〜図9のフローチャートはECU51
により実行される空燃比センサ温度調節及びヒータ故障
検出のための処理ルーチンを示し、エンジンの運転時に
「数ms」の間隔をもって周期的に実行される。
【0044】このルーチンの処理が開始されると、先ず
ステップ100において、回転数センサ31、エアフロ
ーメータ34、スロットルセンサ36及び水温センサ3
7等からの各検出信号に基づき、エンジン回転数NE、
吸気量Q、スロットル開度TA及び冷却水温THW等の
運転状態をそれぞれ読み込む。又、ここでは、バッテリ
25の電圧レベルも読み込む。
【0045】そして、ステップ110において、各空燃
比センサ38〜41の各ヒータ38a〜41aに対する
通電制御を実行する。即ち、今回読み込まれたエンジン
回転数NE、吸気量Q、スロットル開度TA及び冷却水
温THW等に基づきエンジン運転条件を割り出す。又、
その割り出されたエンジン運転条件と、各空燃比センサ
38〜41の設置位置に応じて予め設定されたヒータ通
電条件とを比較し、通電条件が成立している場合には、
周知の態様で駆動回路60における各トランジスタ63
〜66をスイッチング制御する。このスイッチング制御
により各ヒータ通電回路を開閉させることにより、各ヒ
ータ38a〜41aに対する通電が制御され、もって各
空燃比センサ38〜41におけるセンサ素子の温度調節
が行われる。
【0046】続いて、ステップ200において、各ヒー
タ38a〜41aが通電制御されている状態において、
全てのヒータ38a〜41aがそろって通電状態である
か否かを判断する。ここで、全てのヒータ38a〜41
aがそろって通電状態でない場合には、ステップ400
へ移行する。全てのヒータ38a〜41aがそろって通
電状態である場合には、ステップ210へ移行する。
【0047】ステップ210においては、電圧降下検出
回路61における比較器80の出力が低レベルであるか
否かを判断する。即ち、全てのヒータ38a〜41aが
不具合なくそろって通電されている場合には、各ヒータ
通電回路で所期の電圧降下が発生する。そして、電圧降
下検出回路61の比較器80の非反転入力端子には低レ
ベルの電圧が入力され、この電圧は反転入力端子の基準
電圧VBよりも低いため、比較器80からは低レベルの
電圧が出力されることになる。そこで、比較器80の出
力が低レベルである場合には、各ヒータ38a〜41a
を含む各ヒータ通電回路における電圧降下が正常である
ものとして、ステップ400へ移行する。比較器80の
出力が低レベルでない場合には、ヒータ通電回路に断線
等の故障が発生しているものとして、何れのヒータ通電
回路に故障が発生しているかを特定するために、ステッ
プ300へ移行する。
【0048】ステップ300においては、何れのヒータ
通電回路の電圧降下が異常であるかを特定するために、
電圧降下の異常判定を実行する。詳しくは、図7に示す
ように、先ずステップ301において、第1のヒータ3
8aを除く他の全てのヒータ39a,40a,41aを
通電させるべく、駆動回路60の各トランジスタ63〜
66をスイッチング制御する。
【0049】続いて、ステップ302において、そのと
きの比較器80の出力が低レベルであるか否かを判断す
る。ここで、比較器80の出力が低レベルである場合に
は、第1のヒータ38aが異常であるものとして、ステ
ップ303へ移行する。そして、ステップ303におい
て、第1のヒータ38aが断線等に起因して異常である
ことを指示するための異常フラグH1XAを「1」にセ
ットして、ステップ304へ移行する。比較器80の出
力が低レベルでない場合には、第1のヒータ38aを除
く他のヒータ39a,40a,41aの何れかが異常で
あるものとして、ステップ304へ移行する。
【0050】そして、ステップ304において、第2の
ヒータ39aを除く他の全てのヒータ38a,40a,
41aを通電させるべく、駆動回路60の各トランジス
タ63〜66をスイッチング制御する。
【0051】続いて、ステップ305において、そのと
きの比較器80の出力が低レベルであるか否かを判断す
る。ここで、比較器80の出力が低レベルである場合に
は、第2のヒータ39aが異常であるものとして、ステ
ップ306へ移行する。そして、ステップ306におい
て、第2のヒータ39aが断線等に起因して異常である
ことを指示するための異常フラグH2XAを「1」にセ
ットして、ステップ307へ移行する。比較器80の出
力が低レベルでない場合には、第1及び第2のヒータ3
8a,39aを除く他のヒータ40a,41aの何れか
が異常であるものとして、ステップ307へ移行する。
【0052】そして、ステップ307において、第3の
ヒータ40aを除く他の全てのヒータ38a,39a,
41aを通電させるべく、駆動回路60の各トランジス
タ63〜66をスイッチング制御する。
【0053】続いて、ステップ308において、そのと
きの比較器80の出力が低レベルであるか否かを判断す
る。ここで、比較器80の出力が低レベルである場合に
は、第3のヒータ40aが異常であるものとして、ステ
ップ309へ移行する。そして、ステップ309におい
て、第3のヒータ40aが断線等に起因して異常である
ことを指示するための異常フラグH3XAを「1」にセ
ットして、ステップ310へ移行する。比較器80の出
力が低レベルでない場合には、残った第4のヒータ41
aが異常であるものとして、ステップ310へ移行す
る。
【0054】そして、ステップ310において、第4の
ヒータ41aを除く他の全てのヒータ38a,39a,
40aを通電させるべく、駆動回路60の各トランジス
タ63〜66をスイッチング制御する。
【0055】続いて、ステップ311において、そのと
きの比較器80の出力が低レベルであるか否かを判断す
る。ここで、比較器80の出力が低レベルである場合に
は、第4のヒータ41aが異常であるものとして、ステ
ップ312へ移行する。そして、ステップ312におい
て、第4のヒータ41aが断線等に起因して異常である
ことを指示するための異常フラグH4XAを「1」にセ
ットする。比較器80の出力が低レベルでない場合に
は、全てのヒータ38a〜41aが異常ではないものと
して、異常判定に関する一連の処理を終える。
【0056】このように、ステップ300における電圧
降下の異常判定の処理が実行された後、処理は図6のフ
ローチャートにおけるステップ400へと移行する。図
6のフローチャートにおいて、ステップ200,210
或いはステップ300から移行してステップ400にお
いては、電流検出回路59におけるオペアンプ71の出
力結果が過電流状態であるか否かを判断する。この判断
は、オベアンプ71の出力レベルをその時々で通電され
ているヒータ38a〜41aの数に応じた所定値と比較
することにより行われる。そして、オペアンプ71の出
力レベルが所定値よりも大きい場合に、過電流状態と判
断される。ここで、オペアンプ71の出力が過電流状態
でない場合には、次の異常判定を実行することなく、ス
テップ800へ移行する。オペアンプ71の出力が過電
流状態である場合には、次の異常判定を実行すべくステ
ップ500へ移行する。
【0057】ステップ500においては、何れのヒータ
38a〜41aを含むヒータ通電回路が過電流状態であ
るかを特定するために過電流の異常判定を実行する。詳
しくは、図8に示すように、先ずステップ501におい
て、第1のヒータ38aのみを強制的に通電させるべ
く、駆動回路60の各トランジスタ63〜66をスイッ
チング制御する。このとき、他のヒータ39a〜41a
は通電されないことから、電流検出回路59のオペアン
プ71に対する入力は、第1のヒータ38aを含むヒー
タ通電回路を流れる電流値のみとなる。そして、その入
力電流値に対応する出力電流値が検出電流Isとして電
流検出回路59から出力され、その電流値がA/D変換
器56を介してCPU52に入力される。
【0058】続いて、ステップ502において、そのと
きの検出電流Isの値が所定値αよりも大きいか否かを
判断する。ここで、検出電流Isの値が所定値αよりも
大きくない場合には、第1のヒータ38aを含むヒータ
通電回路が過電流状態ではないものとして、ステップ5
04へ移行する。検出電流Isの値が所定値αよりも大
きい場合には、ステップ503へ移行する。そして、ス
テップ503において、第1のヒータ38aを含むヒー
タ通電回路が過電流状態で異常であることを指示するた
めの異常フラグH1XBを「1」にセットして、ステッ
プ504へ移行する。
【0059】ステップ504においては、第2のヒータ
39aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路60の
各トランジスタ63〜66をスイッチング制御する。続
いて、ステップ505において、そのときの検出電流I
sの値が所定値αよりも大きいか否かを判断する。ここ
で、検出電流Isの値が所定値αよりも大きくない場合
には、第2のヒータ39aを含むヒータ通電回路が過電
流状態ではないものとして、ステップ507へ移行す
る。検出電流Isの値が所定値αよりも大きい場合に
は、ステップ506へ移行する。そして、ステップ50
6において、第2のヒータ39aを含むヒータ通電回路
が過電流状態で異常であることを指示するための異常フ
ラグH2XBを「1」にセットして、ステップ507へ
移行する。
【0060】ステップ507においては、第3のヒータ
40aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路60の
各トランジスタ63〜66をスイッチング制御する。続
いて、ステップ508において、そのときの検出電流I
sの値が所定値αよりも大きいか否かを判断する。ここ
で、検出電流Isの値が所定値αよりも大きい場合に
は、第3のヒータ40aを含むヒータ通電回路が過電流
状態ではないものとして、ステップ510へ移行する。
検出電流Isの値が所定値αよりも大きい場合には、ス
テップ509へ移行する。そして、ステップ509にお
いて、第3のヒータ40aを含むヒータ通電回路が過電
流状態で異常であることを指示するための異常フラグH
3XBを「1」にセットして、ステップ510へ移行す
る。
【0061】ステップ510においては、第4のヒータ
41aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路60の
各トランジスタ63〜66をスイッチング制御する。続
いて、ステップ511において、そのときの検出電流I
sの値が所定値αよりも大きいか否かを判断する。ここ
で、検出電流Isの値が所定値αよりも大きくない場合
には、第4のヒータ41aを含むヒータ通電回路が過電
流状態ではないものとして、ステップ513へ移行す
る。検出電流Isの値が所定値αよりも大きい場合に
は、ステップ512へ移行する。そして、ステップ51
2において、第4のヒータ41aを含むヒータ通電回路
が過電流状態で異常であることを指示するための異常フ
ラグH4XBを「1」にセットして、ステップ513へ
移行する。
【0062】そして、ステップ513においては、全て
のヒータ38a〜41aを強制的にそろって非通電とす
べく、駆動回路60の各トランジスタ63〜66をスイ
ッチング制御する。
【0063】続いて、ステップ514において、そのと
きの検出電流Isの値が所定値β(β<α)よりも大き
いか否かを判断する。ここで、検出電流Isの値が所定
値βよりも大きくない場合には、全てのヒータ38a〜
41aを含む全てのヒータ通電回路が過電流状態ではな
いものとする。検出電流Isの値が所定値βよりも大き
い場合には、ステップ515へ移行する。そして、ステ
ップ515において、全てのヒータ38a〜41aを含
む全てのヒータ通電回路が過電流状態で異常であること
を指示するための異常フラグHAXBを「1」にセット
する。
【0064】このように、ステップ500において過電
流に関する異常判定の処理が実行された後、処理は図6
のフローチャートにおけるステップ600へと移行す
る。ステップ600においては、各ヒータ38a〜41
aに係る性能低下の異常判定(故障判定)を行うべき所
定運転条件が成立しているか否かを判断する。この判断
は、今回読み込まれたa回転数NE、吸気量Q、スロッ
トル開度TA、車速SPD及びバッテリ25の電圧レベ
ル等に基づいて行われる。即ち、エンジン始動後に所定
時間が経過していること、車速SPDが所定値よりも低
いこと、バッテリ25の電圧レベルが所定範囲内にある
こと、エンジン負荷(吸気量Qやスロットル開度TA)
が所定範囲内にあること、空燃比センサ38〜41の素
子温度が予め設定された非活性とならない所定温度範囲
(例えば、500〜900°C)内にあることが所定運
転条件として推定される。そして、それらの条件が推定
された場合には、エンジンの所定運転条件が成立してい
るものとして、ステップ700へ移行する。又、所定運
転条件が成立していない場合には、各ヒータ38a〜4
1aの性能低下の異常判定を実行することなく、ステッ
プ800へ移行する。
【0065】ステップ700においては、各ヒータ38
a〜41aに係る性能低下の異常判定を実行する。詳し
くは、図9に示すように、先ずステップ701におい
て、全てのヒータ38a〜41aを所定時間だけ強制的
に非通電とさせるために、駆動回路60の全てのトラン
ジスタ63〜66を所定時間だけオフさせる。ここで、
全てのヒータ38a〜41aが所定時間だけ非通電とさ
れることにより、その間に各ヒータ38a〜41aそれ
自体の温度が低下することになる。この実施例では、
「約10秒」の間だけ、各ヒータ38a〜41aが非通
電とされる。
【0066】その結果、各ヒータ38a〜41aそれ自
体の温度が高温状態からセンサ素子と同じ温度状態まで
下げられることになる。又、各ヒータ38a〜41aを
10秒程度だけ非通電としただけでは、各空燃比センサ
38〜41の素子温度の低下は「50°C」程度であ
り、各空燃比センサ38〜41が正常に作動すべき「4
00°C」以下になることはない。
【0067】次に、ステップ702において、第1のヒ
ータ38aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路6
0の各トランジスタ63〜66をスイッチング制御す
る。続いて、ステップ703において、そのときの検出
電流Isの値が基準値としての所定値γ(γ<β<α)
よりも小さいか否かを判断する。ここで、検出電流Is
の値が所定値γよりも小さくない場合には、第1のヒー
タ38aに係る性能低下はないものとして、ステップ7
05へ移行する。検出電流Isの値が所定値γよりも小
さい場合には、ステップ704へ移行する。そして、ス
テップ704において、第1のヒータ38aに係る性能
低下の異常であることを指示するための異常フラグH1
XCを「1」にセットして、ステップ705へ移行す
る。
【0068】ステップ705においては、第2のヒータ
39aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路60の
各トランジスタ63〜66をスイッチング制御する。続
いて、ステップ706において、そのときの検出電流I
sの値が所定値γよりも小さいか否かを判断する。ここ
で、検出電流Isの値が所定値γよりも小さくない場合
には、第2のヒータ39aに係る性能低下がないものと
して、ステップ708へ移行する。検出電流Isの値が
所定値γよりも小さい場合には、ステップ707へ移行
する。そして、ステップ707において、第2のヒータ
39aに係る性能低下の異常であることを指示するため
の異常フラグH2XCを「1」にセットして、ステップ
708へ移行する。
【0069】ステップ708においては、第3のヒータ
40aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路60の
各トランジスタ63〜66をスイッチング制御する。続
いて、ステップ709において、そのときの検出電流I
sの値が所定値γよりも小さいか否かを判断する。ここ
で、検出電流Isの値が所定値γよりも小さくない場合
には、第3のヒータ40aに係る性能低下がないものと
して、ステップ711へ移行する。検出電流Isの値が
所定値γよりも小さい場合には、ステップ710へ移行
する。そして、ステップ710において、第3のヒータ
40aに係る性能低下の異常であることを指示するため
の異常フラグH3XCを「1」にセットして、ステップ
711へ移行する。
【0070】ステップ711においては、第4のヒータ
41aのみを強制的に通電させるべく、駆動回路60の
各トランジスタ63〜66をスイッチング制御する。続
いて、ステップ712において、そのときの検出電流I
sの値が所定値γよりも小さいか否かを判断する。ここ
で、検出電流Isの値が所定値γよりも小さくない場合
には、第4のヒータ41aに係る性能低下がないものと
する。検出電流Isの値が所定値γよりも小さい場合に
は、ステップ713へ移行する。そして、ステップ71
3において、第4のヒータ41aに係る性能低下の異常
であることを指示するための異常フラグH4XCを
「1」にセットする。
【0071】このように、ステップ700において各ヒ
ータ38a〜41aの性能低下に係る異常判定(故障判
定)の処理が実行された後、処理は図6のフローチャー
トにおけるステップ800へ移行する。
【0072】ステップ800においては、各ヒータ38
a〜41aを含むヒータ通電回路に異常が有るか否かを
判断する。即ち、各異常フラグH1XA〜H4XA,H
1XB〜H4XB,HAXB,H1XC〜H4XCが一
つでも「1」であるか否かを判断する。ここで、各異常
フラグH1XA〜H4XA,H1XB〜H4XB,HA
XB,H1XC〜H4XCが一つでも「1」である場合
には、各ヒータ38a〜41aを含む各ヒータ通電回路
に故障があるものとし、ステップ810へ移行する。そ
して、ステップ810において、運転者に各ヒータ38
a〜41aに係る故障を警告すべく、警告ランプ24を
点灯させる。
【0073】続いて、ステップ820において、各ヒー
タ38a〜41aを含むヒータ通電回路に故障が発生し
たことを指示するダイアグコードを、バックアップRA
M55に記憶させる。この場合、各異常フラグH1XA
〜H4XA,H1XB〜H4XB,HAXB,H1XC
〜H4XCにより、故障の検出された各ヒータ38a〜
41aが具体的に特定されてバックアップRAM55に
記憶されることになる。そして、ステップ820の処理
を終えた後、その後の処理を一旦終了する。
【0074】一方、ステップ800において、各異常フ
ラグH1XA〜H4XA,H1XB〜H4XB,HAX
B,H1XC〜H4XCが一つでも「1」でない場合に
は、ステップ830へ移行する。そして、ステップ83
0において、3トリップの間で正常であるか否かを判断
する。即ち、エンジンの始動から停止までの間を1トリ
ップとすると、3回のトリップの間で各異常フラグH1
XA〜H4XA,H1XB〜H4XB,HAXB,H1
XC〜H4XCが「1」にならなかったか否かを判断す
る。ここで、3トリップの間で正常である場合には、各
ヒータ38a〜41aを含む各ヒータ通電回路に故障が
ないものとして、ステップ840へ移行する。そして、
ステップ840において、警告ランプ24を消灯させ
て、ステップ850へ移行する。3トリップの間で正常
でない場合には、そのままステップ850へ移行する。
【0075】そして、ステップ850においては、40
暖機の間で正常であるか否かを判断する。即ち、エンジ
ンを40回暖機させる間で、各異常フラグH1XA〜H
4XA,H1XB〜H4XB,HAXB,H1XC〜H
4XCが「1」にならなかったか否かを判断する。ここ
で、40暖機の間で正常である場合には、各ヒータ38
a〜41aを含む各ヒータ通電回路に故障の履歴がない
ものとして、ステップ860へ移行する。そして、ステ
ップ860において、バックアップRAM55に記憶さ
れているダイアグコードを消去させて、その後の処理を
一旦終了する。40暖機の間で正常でない場合には、そ
のままその後の処理を一旦終了する。
【0076】以上説明したようにこの実施例によれば、
ECU51によりエンジンの運転条件や排気通路の温度
条件に応じて、各空燃比センサ38〜41の各ヒータ3
8a〜41aが通電制御されることにより、各ヒータ3
8a〜41aの発熱量が調整されて各空燃比センサ38
〜41におけるセンサ素子の温度調節が行われる。
【0077】ここで、ECU51では、エンジン1の運
転状態を示す各種パラメータに基づき、各ヒータ38a
〜41aの性能低下に係る異常判定、即ち故障判定を行
うべき所定運転条件が成立しているか否かが判断され
る。ここで、所定運転条件とは、各ヒータ38a〜41
aを所定時間だけ強制的に非通電としても各空燃比セン
サ38〜41が非活性とならないような運転条件であ
る。そして、その所定運転条件の成立時と判断された場
合には、ECU51により、各ヒータ38a〜41aの
通電条件にかかわらず、全てのヒータ38a〜41aが
そろって所定時間だけ強制的に非通電とされる。又、全
てのヒータ38a〜41aが所定時間だけ非通電とされ
た後に、ECU51により、各ヒータ38a〜41aが
強制的に順次通電される。そして、その通電された状態
で、ECU51では、各ヒータ38a〜41aを流れる
電流値に相当する検出電流Isの値が所定値γと比較さ
れる。そして、ECU51では、その検出電流Isと所
定値γとの比較結果に基づき、各ヒータ38a〜41a
の性能低下に係る故障が判定される。例えば、ヒータ3
8a〜41aが熱劣化等に起因してその発熱性能を低下
させているような場合には、所定値γと比較される検出
電流Isが低下することから、ECU51では、ヒータ
38a〜41aの性能低下に係る故障であると判定され
る。
【0078】従って、この実施例では、各ヒータ38a
〜41aの性能低下に係る故障を判定する際に、各ヒー
タ38a〜41aが所定時間だけ強制的に非通電とされ
た後に、その判定が行われることになる。そのため、各
ヒータ38a〜41aそれ自体がそれまでの加熱により
高温状態になっていたとしても、その温度がある程度下
げられてから、各ヒータ38a〜41aに係る検出電流
Isが所定値γと比較されることになる。よって、高温
状態の各ヒータ38a〜41aに係る検出電流Isが所
定値γと比較されることがなくなり、各ヒータ38a〜
41aの性能低下に係る故障判定に際して、高温状態に
よる影響が排除される。つまり、各ヒータ38a〜41
aに係る検出電流Isが高温の影響を受けて必要以上に
低くなった状態で、その検出電流Isが所定値γと比較
されることがない。そのため、検出電流Isと比較され
るべき所定値γを予め必要以上に低く設定しておく必要
がなくなり、その所定値γを低くしない分だけ、性能低
下に係る故障判定の領域が拡がることになる。その結
果、各ヒータ38a〜41aの性能低下に係る故障検出
を高精度に行うことができる。
【0079】又、この実施例では、エンジン1に係る所
定運転条件成立時に、全てのヒータ38a〜41aが強
制的に非通電とされた上で、各ヒータ38a〜41aの
性能低下に係る故障検出が行われる。その結果、各ヒー
タ38a〜41aが非通電とされる機会が比較的頻繁に
確保されることになり、延いては各ヒータ38a〜41
aの性能低下に係る故障検出の機会を比較的頻繁に確保
することができる。つまりは、この実施例では、各ヒー
タ38a〜41aの性能低下に係る故障検出を、その検
出機会を適度に確保しながら高精度に行うことができる
のである。
【0080】しかも、この実施例では、各ヒータ38a
〜41a毎に性能低下に係る故障が順次に判定され、そ
の判定結果が各異常フラグH1XC〜H4XCにセット
される。従って、それらの異常フラグH1XC〜H4X
Cを参照することにより、性能低下に係る故障を起こし
ているヒータ38a〜41aを具体的に特定することが
できる。
【0081】更に、この実施例では、一つの比較器80
を使用するだけで各ヒータ38a〜41aに係る断線等
の故障が判定されることから、複数のヒータ38a〜4
1aの各々に係り、断線等の故障判定のための回路等を
それぞれ個別に設ける必要がない。その結果、一つの比
較器80を含む電圧降下検出回路61を用いるだけで、
ヒータ38a〜41aに係る断線等の故障を検出するこ
とができる。そのため、各ヒータ38a〜41aの数に
応じて各ヒータ38a〜41aに係る断線等の故障検出
用回路を複数設ける必要がなく、回路構成を簡略化する
ことができ、部品点数の増大を抑えることができる。
【0082】しかも、この実施例では、各ヒータ38a
〜41aに係る断線等の故障が判定された場合に、一つ
のヒータ38a〜41aに対する非通電とその非通電と
同時に行われる残りの全てのヒータ38a〜41aに対
する通電とが、全てのヒータ38a〜41aについて順
次に強制的に行われる。そして、そのように各ヒータ3
8a〜41aに対する非通電及び通電が順次行われてい
るときに、ECU51では、比較器80の出力結果に基
づき各ヒータ38a〜41aを含む各ヒータ通電回路の
中で故障の起こっているヒータ通電回路が特定される。
例えば、第1のヒータ38aに対する非通電と他の各ヒ
ータ39a〜41aに対する通電が行われているとき
に、比較器80の出力結果が低レベルである場合には、
そのとき非通電とされた第1のヒータ38aを含むヒー
タ通電回路が故障していると特定される。即ち、第1の
ヒータ38aを含むヒータ通電回路が断線等に起因して
故障しているものとして、異常フラグH1XAが「1」
にセットされる。従って、複数のヒータ通電回路の中か
ら断線等の故障の起こっている一つのヒータ通電回路が
特定される。その結果、複数のヒータ付空燃比センサ3
8〜41に対応してどのヒータ38a〜41aについて
断線等の故障が起きているかを具体的に特定することが
できる。
【0083】加えて、この実施例では、各ヒータ38a
〜41aが通電されているときに、電流検出回路59に
おけるオペアンプ71の出力結果に基づき、各ヒータ3
8a〜41aにおける過電流状態がECU51により判
断される。そして、各ヒータ38a〜41aが過電流状
態であると判断された場合には、各ヒータ38a〜41
aが順次に強制的に通電され、その通電時に、ECU5
1により、オペアンプ71の出力結果に基づいて過電流
状態のヒータ38a〜41aが特定される。例えば、第
1のヒータ38aが強制的に通電されているときに、オ
ペアンプ71の出力結果が所定値αよりも大きい場合に
は、第1のヒータ38aが過電流状態であるものと特定
される。即ち、第1のヒータ38aが過電流状態に故障
しているものとして、異常フラグH1XBが「1」にセ
ットされる。従って、複数のヒータ38a〜41aの中
から過電流状態に故障を起こしている一つのヒータ38
a〜41aが特定される。その結果、複数のヒータ付空
燃比センサ38〜41に対応してどのヒータ38a〜4
1aに過電流状態に故障しているかを具体的に特定する
ことができる。
【0084】つまり、この実施例では、各ヒータ38a
〜41aを含む各ヒータ通電回路における電流値が検出
電流Isとしてそれぞれ検出され、その検出電流Isに
基づいて各ヒータ38a〜41aに係る過電流及び性能
低下の故障が特定される。従って、この電流値に基づい
て行われる過電流及び性能低下に起因した故障の特定
と、上記の電圧降下分に基づいて行われる断線等に起因
した故障の特定とを併用することにより、各ヒータ38
a〜41aに係る故障の特定をより具体的に高精度に行
うことができる。
【0085】又、この実施例では、各ヒータ38a〜4
1aに係る故障が検出されたときに、警告ランプ24が
点灯されることから、各ヒータ38a〜41aに係る故
障を運転者に直ちに知らせることができる。又、各ヒー
タ38a〜41aに係る故障検出データは、バックアッ
プRAM55に記憶されることから、エンジンの定期検
査等の際に、そのバックアップRAM55のデータを読
み取ることにより、各ヒータ38a〜41aに係る故障
の有無及びその故障の種類と、故障に係るヒータ38a
〜41aを具体的に確認することができる。
【0086】(第2実施例)次に、第2の発明における
空燃比センサ温調用回路の故障検出装置を具体化した第
2実施例を説明する。尚、この実施例において、基本的
なシステムの構成は前記第1実施例のそれと同じである
ものとして、同一の構成部材については同一の符号を付
して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
【0087】即ち、前記第1実施例では、ECU51に
より、エンジン1に係る所定運転条件の成立時と判断し
たときに、各ヒータ38a〜41aを強制的に非通電と
している。そして、その非通電の後に、各ヒータ38a
〜41aに通電した状態で、ECU51により、各ヒー
タ38a〜41aに係る検出電流Isの値を所定値γと
比較している。又、その比較結果に基づき、ECU51
により、各ヒータ38a〜41aの性能低下に係る故障
を判定するようにしている。
【0088】これに対し、この実施例では、ECU51
にて検出電流Isと比較すべき所定値γの値を、ECU
51により、各ヒータ38a〜41aの温度条件に応じ
て設定する。そして、ECU51により、各ヒータ38
a〜41aに対する通電条件成立時と判断したときに、
検出電流Isの値と温度条件に応じて設定された所定値
γの値とを比較し、その比較結果に基づき各ヒータ38
a〜41aの性能低下に係る故障判定を行うようにして
いる。ここでは、ECU51により、空燃比センサ温調
用回路、比較手段、基準値設定手段及び第2の故障判定
手段が構成されている。そして、各ヒータ38a〜41
aの温度条件は、エンジン1の運転状態から推定するこ
とが可能である。
【0089】従って、この実施例では、ECU51にて
検出電流Isの値と比較される所定値γが、各ヒータ3
8a〜41aの温度条件に応じて設定されることから、
各ヒータ38a〜41aに係る検出電流Isの値が温度
条件の違いにより変化したとしても、その変化した検出
電流Isの値がECU51にて適正な所定値γと比較さ
れる。よって、各ヒータ38a〜41aの性能低下に係
る故障判定に際して、各ヒータ38a〜41aの温度状
態の違いに応じて、適正な判定が行われる。その結果、
各ヒータ38a〜41aの性能低下に係る故障検出を、
各ヒータ38a〜41a自体の温度状態の違いにかかわ
らず高精度に行うことができることになる。
【0090】尚、この発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記各実施例では、各ヒータ38a〜41aにつ
いて電流検出回路59により検出される検出電流Isの
値を、ECU51にて所定値γと比較することにより、
各ヒータ38a〜41aの性能低下に係る故障を判定す
るようにしている。
【0091】これに対し、各ヒータ38a〜41aに係
る電圧降下分を電圧降下検出回路61の比較器80にお
いて基準電圧VBと比較し、その比較結果に基づき、E
CU51によって、各ヒータ38a〜41aの性能低下
に係る故障判定を行うようにしてもよい。この場合、比
較器80にて比較のために使用される基準電圧VBの値
を、CPU52からの指令値に基づき適宜に設定可能と
し、その基準電圧VBの値を各ヒータ38a〜41aの
温度条件に応じて変更するように構成してもよい。
【0092】或いは又、比較器において電圧降下分を比
較すのではなく、各ヒータを流れる電流値を基準値と比
較するように構成してもよい。 (2)前記実施例では、V型エンジンの左右各バンク
2,3の排気通路に対応して並列に配設された各三元触
媒コンバータ14L,14Rの上流側及び下流側に合計
4個のヒータ付空燃比センサ38〜41を設けた場合に
具体化した。これに対し、単に直列型エンジンの排気通
路に配設された三元触媒コンバータの上流側及び下流側
にそれぞれヒータ付空燃比センサを配設した場合に具体
化することもできる。
【0093】(3)前記実施例では、複数のヒータ38
a〜41aの性能低下に係る故障検出を行う場合に具体
化したが、一つのヒータの性能低下に係る故障検出を行
う場合に具体化することもできる。
【0094】(4)前記実施例では、比較器80を含む
電圧降下検出回路61と電流検出回路59の両方を設け
て、各ヒータ38a〜41aにおける電圧降下分と各ヒ
ータ38a〜41aを流れる電流値の両方に基づいて各
ヒータ38a〜41aに係る故障を判定するようにし
た。これに対し、電流検出回路のみを設けて、各ヒータ
を流れる電流値に基づき各ヒータの性能低下に係る故障
判定を行うようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明によれ
ば、ヒータを流れる電流値又はヒータにおける電圧降下
分を比較手段により基準値と比較するようにしている。
そして、内燃機関の運転状態が所定運転条件成立時であ
ると判断されたときに、ヒータの通電条件にかかわら
ず、ヒータを所定時間だけ強制的に非通電とし、その非
通電の後に、ヒータを通電した状態で比較手段の比較結
果に基づきヒータの故障を判定するようにしている。
【0096】従って、ヒータそれ自体の温度が強制的な
非通電によりある程度下げられてから、ヒータに係る電
流値又は電圧降下分が比較手段にて比較されることにな
る。よって、高温状態のヒータに係る電流値又は電圧降
下分が基準値と比較されることがなくなり、ヒータの性
能低下に係る故障判定に際して、高温状態による影響が
排除される。その結果、ヒータ付空燃比センサのヒータ
性能に係る故障検出を、その検出機会を適度に確保しな
がら高精度に行うことができるという優れた効果を発揮
する。
【0097】又、第2の発明によれば、ヒータを流れる
電流値又はヒータにおける電圧降下分を比較手段により
基準値と比較するようにしている。そして、比較手段に
て比較される基準値をヒータの温度条件に応じて設定し
て、内燃機関の運転状態がヒータの通電条件成立時であ
ると判断されたときに、比較手段の比較結果に基づきヒ
ータの故障を判定するようにしている。
【0098】従って、ヒータに係る電流値又は電圧降下
分が温度条件の違いにより変化したとしても、その変化
した電流値又は電圧降下分が比較手段にて適正な基準値
と比較されることになる。よって、ヒータの性能低下に
係る故障判定に際して、ヒータの温度状態の違いに応じ
適正な判定が行われる。その結果、ヒータ付空燃比セン
サのヒータ性能に係る故障検出を、ヒータ自体の温度状
態の違いにかかわらず高精度に行うことができるという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の基本的な概念構成を示す概念構成
図である。
【図2】第2の発明の基本的な概念構成を示す概念構成
図である。
【図3】第1の発明を具体化した第1実施例におけるガ
ソリンエンジンシステムを示す概略構成図である。
【図4】第1実施例においてECU等の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】第1実施例において各ヒータを含んでなる各ヒ
ータ通電回路とその駆動回路、電流検出回路及び電圧降
下検出回路等の関係を示す接続ダイヤグラムである。
【図6】第1実施例において、ECUにより実行される
空燃比センサ温度調節及びヒータ故障検出のための処理
ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】第1実施例において、図6のフローチャートの
一部を詳しく示すフローチャートである。
【図8】第1実施例において、同じく図6のフローチャ
ートの一部を詳しく示すフローチャートである。
【図9】第1実施例において、同じく図6のフローチャ
ートの一部を詳しく示すフローチャートである。
【図10】従来技術において、ヒータ温度に対するヒー
タ電流の関係等を示すグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン本体、5L,5R…排気
マニホルド、15L,15R,16…排気管(5L,5
R,15L,15R等により排気通路が構成されてい
る)、31…回転数センサ、34…エアフローメータ、
36…スロットルセンサ、37…水温センサ(31,3
4,36,37等により運転状態検出手段が構成されて
いる)、38…第1の空燃比センサ、39…第2の空燃
比センサ、40…第3の空燃比センサ、41…第4の空
燃比センサ、38a…第1のヒータ、39a…第2のヒ
ータ、40a…第3のヒータ、41a…第4のヒータ、
51…ECU(51により空燃比センサ温調用回路、強
制非通電手段、基準値設定手段、第1の故障判定手段及
び第2の故障判定手段が構成されている)。
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】このように、ステップ300における電圧
降下の異常判定の処理が実行された後、処理は図6のフ
ローチャートにおけるステップ400へと移行する。図
6のフローチャートにおいて、ステップ200,210
或いはステップ300から移行してステップ400にお
いては、電流検出回路59におけるオペアンプ71の出
力結果が過電流状態であるか否かを判断する。この判断
は、オペアンプ71の出力レベルをその時々で通電され
ているヒータ38a〜41aの数に応じた所定値と比較
することにより行われる。そして、オペアンプ71の出
力レベルが所定値よりも大きい場合に、過電流状態と判
断される。ここで、オペアンプ71の出力が過電流状態
でない場合には、次の異常判定を実行すべくステップ6
00へ移行する。オペアンプ71の出力が過電流状態で
ある場合には、次の異常判定を実行すべくステップ50
0へ移行する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】このように、ステップ500において過電
流に関する異常判定の処理が実行された後、処理は図6
のフローチャートにおけるステップ600へと移行す
る。ステップ600においては、各ヒータ38a〜41
aに係る性能低下の異常判定(故障判定)を行うべき所
定運転条件が成立しているか否かを判断する。この判断
は、今回読み込まれたエンジン回転数NE、吸気量Q、
スロットル開度TA、車速SPD及びバッテリ25の電
圧レベル等に基づいて行われる。即ち、エンジン始動後
に所定時間が経過していること、車速SPDが所定値よ
りも低いこと、バッテリ25の電圧レベルが所定範囲内
にあること、エンジン負荷(吸気量Qやスロットル開度
TA)が所定範囲内にあること、空燃比センサ38〜4
1の素子温度が予め設定された非活性とならない所定温
度範囲(例えば、500〜900°C)内にあることが
所定運転条件として推定される。そして、所定運転条件
が成立している場合には、各ヒータ38a〜41aの性
能低下に係る異常判定を実行するものとして、ステップ
700へ移行する。又、所定運転条件が成立していない
場合には、そのままステップ800へ移行する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられ、温度特
    性を有する空燃比センサと、 前記空燃比センサに設けられて前記空燃比センサを加熱
    するための通電発熱式のヒータとを備え、前記内燃機関
    の運転条件や前記排気通路の温度条件に応じて前記ヒー
    タを通電制御することにより、前記ヒータの発熱量を調
    整して前記空燃比センサの温度調節を行うようにした空
    燃比センサ温調用回路において、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 前記ヒータを流れる電流値又は前記ヒータにおける電圧
    降下分を基準値と比較するための比較手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関の所定運転条件成立時と判断したときに、前記ヒータ
    の通電条件にかかわらず、そのヒータを所定時間だけ強
    制的に非通電とするための強制非通電手段と、 前記強制非通電手段により前記ヒータが所定時間だけ非
    通電とされた後に、前記ヒータに通電した状態で前記比
    較手段の比較結果に基づき前記ヒータの故障を判定する
    ための第1の故障判定手段とを備えたことを特徴とする
    空燃比センサ温調用回路の故障検出装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の排気通路に設けられ、温度特
    性を有する空燃比センサと、 前記空燃比センサに設けられて前記空燃比センサを加熱
    するための通電発熱式のヒータとを備え、前記内燃機関
    の運転条件や前記排気通路の温度条件に応じて前記ヒー
    タを通電制御することにより、前記ヒータの発熱量を調
    整して前記空燃比センサの温度調節を行うようにした空
    燃比センサ温調用回路において、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 前記ヒータを流れる電流値又は前記ヒータにおける電圧
    降下分を基準値と比較するための比較手段と、 前記比較手段にて比較される前記基準値を、前記ヒータ
    の温度条件に応じて設定するための基準値設定手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記ヒータ
    の通電条件成立時と判断したときに、前記比較手段の比
    較結果に基づき前記ヒータの故障を判定するための第2
    の故障判定手段とを備えたことを特徴とする空燃比セン
    サ温調用回路の故障検出装置。
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